冴澄《さえずみ》鷹揚《たかのぶ》は体格に恵まれただけの高校生……だったはずなのに。
日常に差し込まれた小さな異常。それが実は自身に仕掛けられた思惑によるものであると気付かされた時には、いくつもの勢力の思惑にどっぷり巻き込まれていた。
高校二年の夏、突然崩れた日常に本人の心の準備だけが置き去りにされた少年が、思いもかけない運命に取り込まれながら、自分が何者であるかを知らされ、何ができるのかを知り、進むべき方向を決める。
そんな話です。
時代劇にSFと魔法を混ぜ込んだ感じのストーリーを目指します。
ロボは大好きなので、できるだけ出してゆきたいです。
戦いのシーンがあるので、暴力の描写はあります。残虐な描写と性的な描写は匂わす程度に抑えるつもりです。
稚拙な文章で恐縮ですが、楽しんでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 12:12:38
85371文字
会話率:29%
高校受験に受かった長谷川穂那実は死んだことにされている祖父に会わせてもらえることになり、信州の山間の病院に訪ねていく。
そこで祖父に巣食う怪物に捕まってしまい、無意識に異界に渡ってしまうのだが、そこは自分が良く知る異界の竹林で、そこで異
界に魂を飛ばされたままになっていた祖父の魂を取り戻す。
無事に入学し中学時代からの友達と一緒に高校生活を始めた穂那実は、霊に憑かれ易い友人の弥生が暗い顔をしているが、始まったばかりの高校生活と家の事情もあって本人も「大丈夫」というし放っておいた。
母の妹の秋葉は美貌の怪奇小説作家で、売れる前からサポートしてた呪物蒐集家の代わりにゴールデンウィークも近いある日、栃木の温泉街にある旧家に呪物を引き取りに行くのだが、そこでその家の開かない箪笥に仕舞われていた埴輪に憑かれてしまう。
それに逸早く気付いた穂那実の弟の悠斗は、穂那実と父と金髪灰色の瞳の日本育ちの陰陽師佐藤大地と共に秋葉を迎えに行く。しかし憑かれた秋葉は隙をみて車で寝ていた父だけを載せ、穂那実達を置き去りにして、土蜘蛛退治の執念を抱えて逃げてしまった。
大人に任せるように穂那実は諫めるが悠斗は聞かずに、身内の大人達(母の従姉妹蔡怡君、祖父の良平と佐藤大地)、と共に秋葉を追って行ってしまった。
ゴールデンウィークに入った登校日には高校の遠足があって、それは「奥多摩むかし道」を歩くものだったが、怨霊に憑りつかれかけた弥生はコースにある耳神様という石に触れて、怨霊の声を聞き何度も自殺を図ろうとする。
何とか止めて手下の雑霊を祓った穂那実と友人達はその夜弥生に話を聞こうと集まるが、穂那実の介入に怒った怨霊に攫われてしまう。
秋葉に憑りついた古墳時代の巫女の霊は土蜘蛛を求めてさ迷い、後を追う悠斗達を翻弄する。秋葉と父の修吾の努力により、何とか巫女を成仏させた。
その頃、怨霊に付けられた怪我をおして穂那実は、陰陽道を教えてもらう先生だから姉弟が師匠と呼ぶ、母の従弟の恒平と共に相模湖を訪れる。
穂那実は祖母に約束させられたから除霊は出来ない。代わりに師匠が弥生を取り戻す為に産土神の力を借りて除霊を行うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 17:00:00
116470文字
会話率:56%
……ワタシ達は何を手にしてる。
夕影の決起、綯われた縄のような地下室、温かな姉の手、凶弾と止まらない血。
選び取ったものを置き去りにして、見つめたかったものとは別のものを見つめて、抗うことのできない破滅へと踏み出して。
……後戻
りはできない。
隔たりの向こう側へ届く日は遠くとも手放すことのできないもののため静かに叫び、孤独を歩み続ける──。
――――――――――――――――――
※文体・台詞の癖が強いかも知れません。ご理解・ご了承ください。
更新:不定期の水曜から金曜に一頁ずつを予定。
完結:二六頁を予定。
――――――――――――――――――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 16:00:00
574620文字
会話率:56%
29歳独身男性が仕事帰りに月を見て、置き去りにしていた恋愛感情に気付くお話。社会人になって7年、仕事にも一人暮らしにも慣れたけれど、何にも張り合いが持てない。夢を追いかける元気もない。大学で文芸部だった男は、月を眺めてその頃好きだった女性と
の会話を思い出す。
恐らく、ハッピーエンド、という終わり方です。
1900字程度の短編です。
***武 頼庵(藤谷 K介)さまご主催の『月(と)のお話し企画』に参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-27 02:35:59
1614文字
会話率:20%
ーースキル。
全ての人間に備わった異能である。
人それぞれ異なるスキルは、力の良し悪しで正義にも悪にもなる。
欲深い人間に有り余るこの力はやがて世界を犯罪で覆い尽くした。
だが反対にこれに対抗する正義の組織も存在する。
主人公、紫藤玲
斗は授かったスキルが戦闘向きではなかった為、正義の組織である会社に裏方業務として就職した。
そんなある日、正義の組織が無数にあるこの大都市の中心部で襲撃が起こった。
上司の命令を受け避難活動をしている最中、悪の組織の構成員と遭遇してしまう。
同じ避難活動をしていた別の仲間組織の人間、そして同期に見捨てられシェルターの外に置き去りにされた。
そして更に追い討ちかのように、通り掛かったヒーローにまで見捨てられ、玲斗は完全に人間不信になり生きる道を諦める。
哀れと思われるも、悪の構成員の剛腕に吹き飛ばされ玲斗は自身の生命活動を終える。
ーーー《生命の祝福が自動発動されました》
ーーー《体の修復が始まります》
ーーー《いくつかの機能を解放します。ご確認ください》
ハハッ。あぁ。そうか。こんなスキルだったんだな。
これなら大丈夫だ。
ーー全部ぶっ壊してやるッ!
■ ■ ■
正義の組織側の人間が闇堕ちして正義や悪を断罪するダークファンタジー!
※一部数字を使用した表現がございます。苦手な方はブラウザーバックを推奨します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 23:21:02
4664文字
会話率:45%
主人公の少年はいじめを苦に自殺した。そして死んだ後に霊魂になって漂いだす。その時、近くのマンションに置き去りにされた二人の幼児を発見する。その幼児たちを助けるために奮闘するうちに、霊魂は過去に戻れることを知る。
生きていたころの自分には
戻れなかったが、死ぬ直前になら戻れるかも、と思い、その時の自分に乗り移ることにした。しかし、霊魂だった時の記憶はどうなるのか、不安を抱えながらも、再び彼は呼吸を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 06:04:40
23448文字
会話率:8%
口減らしのために、森の中に置き去りにされたハンスとグレーテ兄妹。暗い森の中をさまよううちに、朽ち果てた小屋を見つけます。森の中で唯一明るくひらけたその場所で、二人は新しい生活を始めることにしますが、そこはいにしえの魔女グリゼルダの魔法の家
だったのです。二人はどうなってしまうのでしょうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 12:00:00
14321文字
会話率:53%
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がっ
て覚醒したんだ。
僕は憧れの探索者《シーカー》になる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 08:33:44
80054文字
会話率:44%
エッセイです。
うちの母が実際に体験した入院話。
本人曰く「みんな、私を置いて逃げた」との事。
最終更新:2023-09-12 11:56:50
624文字
会話率:19%
アメリスはマハル公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければな
らないという一心で領民たちに対し慈善事業を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうが、偶然以前助けた村の出身のヨーデルと出会い、彼女の逆転人生が始まっていくのであった。
当分の間は毎日更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-08 19:53:19
101778文字
会話率:37%
※試験的にタイトル変更中。旧タイトルは、『わたしの愛しいスピカ。』です。
タイトルはまた変わるかもしれません。
「わたしの家はね、兄上を中心に回っているんだ。ああ、いや。正確に言うと、兄上を中心にしたい母が回している、という感じかな?
」
病弱な兄上と健康なわたし。
明確になにが、誰が悪かったからこうなったというワケでもないと思うけど……様々な要因が積み重なって行った結果、気付けば我が家でのわたしの優先順位というのは、そこそこ低かった。
そんなある日、家族で出掛けたピクニックで忘れられたわたしは置き去りにされてしまう。
そして留学という体で隣国の親戚に預けられたわたしに、なんやかんや紆余曲折あって、勘違いされていた大切な女の子と幸せになるまでの話。
設定はふわっと。
『わたしの愛しいねえ様。』の婚約者サイドの話。彼の家庭環境の問題で、『わたしの愛しいねえ様。』よりもシリアス多め。一応そっちを読んでなくても大丈夫にする予定です。
※兄弟格差、毒親など、人に拠っては地雷有り。
※ほのぼのは3話目から。シリアスはちょっと……という方は3話目から読むのもあり。
※勘違いとラブコメは後からやって来る。
アルファポリスに別のタイトルで掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 19:33:39
952188文字
会話率:52%
ジュキエーレは生まれてすぐに聖女の加護を受けた。しかし魔力量が多い竜人族に生まれながら、彼は成長しても魔力無しのままだった。
15歳になったジュキエーレは幼なじみたちとパーティ「グレイトドラゴンズ」を組み、村を旅立った。冒険者ギルドに
登録し、自らの<ギフト>を知る。そのギフトはレベル99にも関わらず、戦闘に不向きなものだった(と彼自身も、パーティメンバーも思っていた)。
「グレイトドラゴンズ」はすぐにSランクまでのぼりつめた。しかし魔力無しのジュキエーレは無能とみなされ、不要だと言い渡される。それでもパーティに残りたいと申し出たジュキエーレは翌日、ダンジョン最下層に置き去りにされた。そこには半身を氷漬けにされた古代竜がおり、罠にはまって動けないジュキエーレめがけて衝撃波を放った。ついに死ぬのかと覚悟したとき、聖女にかけられた封印が解け、彼本来の膨大な魔力が解放された。
ジュキエーレを追放したSランクパーティは、突然弱体化してしまい最低のFランクに落ちていた。
一方ジュキエーレは、聖女について調査するため訪れた隣国で、聖女になりたくない公爵令嬢と出会い恋に落ちた。最強の力を得たジュキエーレと、聖女の力を持つ公爵令嬢の幸せな旅が幕を開ける。
※「★」がついているのは他者視点のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 08:20:09
769655文字
会話率:51%
「ひと夏で、私に恋を教えて。そして――、」儚げな彼女はきっと、夏の使い魔。
*
「――この街で、ほんとうの私を見つけて」
同じクラスに転校生がやってきた。
だけど、「僕」の後ろの空席は、七月になっても埋まらない。
夏休みも迫ったある
日、廊下で見かけた水色のワンピースを着た不思議な女の子の姿と、空席の上に置き去りにされた宮沢賢治の『風の又三郎』の文庫本とが重なった瞬間、「僕」は彼女を秘密の高台まで追いかけていた。
――――「私は夏の使い魔」、「この街に閉じ込められている」。
謎めいたことを口にする彼女は、自分のことを思い出したいならと、正体を明かす代わりに、「僕」にある条件を持ちかける。
彼女の願いに応え、お互いに手を繋ぎながら、思い出を再生することが、因果を解くための鍵になるはずだった。
オリジナルの擬音や、記憶とミックスされた味覚。極端なまでの無知と博識。そんな独特の感性を持つ彼女に、無感情な「僕」は惹かれていくが――――。
「理由は分からないけど、君のためなら死んでもいい」
「君が死なないように、この夏のあいだ、私は君についてなきゃいけない」
夏の終わりに、別れは必ず来るから。
鮮烈なひと夏の、「記憶」と「罪」をめぐる青春恋愛ストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-29 16:48:28
30423文字
会話率:42%
幼いころから聖女として魔物溢れる森で騎士たちを癒していたマリアベルは、無実の罪で陥れられて置き去りにされてしまう。
メイドのノノと逃げ出したマリアベルは美味しいものを食べながら他国でのんびり暮らそうとするが……
「んっ……おいひい……
」
「ぐっ!?」「きゃわわ」「とうとい……!」
「あ、けがした人が……!」
「聖女様……?」「天使だ」「御使い様……!」
これは最強ロリ聖女が美味しいものを食べながら幸せになるお話。
【第一部完結保証】第一部完結まで毎日投稿します。
【R15は保険です】【本作は他サイトにも転載しております】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 18:00:00
128429文字
会話率:48%
この作品は、「夏のホラー2023」参加作品です。
フランシスカの夫は、幼馴染の女性と愛人関係にある。しかも姑もまたふたりの関係を公認しているありさまだ。
夫は浮気をやめるどころか、たびたびフランシスカに暴力を振るう。愛人である幼馴染もま
た、それを楽しんでいるようだ。
ある日夜会に出かけたフランシスカは、ひとけのない道でひとり置き去りにされてしまう。仕方なく徒歩で屋敷に帰ろうとしたフランシスカは、送り犬と呼ばれる怪異に出会って……。
作者的にはハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 20:34:24
7819文字
会話率:39%
やけに重たい瞼を開ける。
―視界に星空が広がる。
最終更新:2023-08-14 19:00:11
2075文字
会話率:20%
目が覚めると、外は赤く染まっていた。
―さっさと帰るとしよう。
最終更新:2022-06-18 12:40:00
2278文字
会話率:14%
公爵令嬢のセラは、父親の願いで結婚相手を探すために夜会に参加していた。彼女の美しい容貌目当てに男たちが寄ってくるが、セラは外見で判断する男が苦手だったため、その申し出をすべて断っていた。
そんな時、会場から『私はナンバーワンにしか興味
がないの。だから、レオナードとの婚約を破棄させてもらうわ』との声が聞こえてくる。
婚約破棄を言い渡された第一王子のレオナードは、あっさりとその要求を受け入れる。そしてもう一人の公爵令嬢であるセラとの婚約が、本人を置き去りにしたまま決まっていくのだった。
本作は婚約破棄された王子と、初恋の少年に片思い中だった公爵令嬢が、その正体が王子だと気づき、ハッピーエンドを迎えるまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 22:54:29
4661文字
会話率:55%
魔王を倒すため旅を続けていた勇者一行。そのパーティメンバーである聖女はある日、リーダーである勇者に告白された。断ったことで彼との関係はぎこちなくなってしまう。街に立ち寄った日の夜、勇者は酒に酔った勢いで聖女に暴言を浴びせてしまった。本心で
はないはずと耐える聖女だったが、翌朝宿に仲間の姿は無かった。勇者が仲間に嘘を吹き込み、置き去りにされてしまったのだ。呆然としつつも彼らを追いかけることを決意する。
親切な吟遊詩人の協力で仲間と再び会うことができたが、彼らは魔族の襲撃を受けてボロボロになっていた。勇者は心が折れ、役目を放棄する。パーティも崩壊し、いったい旅はどうなるのか。
これは守られてばかりだった聖女が自信と力を身に着け、一人で魔王を討伐するまでの物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 10:12:21
28997文字
会話率:61%
169回芥川賞 市川沙央氏「ハンチバック」について
最終更新:2023-07-28 17:12:44
4106文字
会話率:4%
「蝉が鳴き止んだら、死のうと思ってるんだよね」
居森新(いもり あらた)は、夏の教室でクラスメイトの雨宮滴(あまみや しずく)にそう告げられる。うつくしい少女の冗談めかしたその告白に反応できずにいた新を置き去りにするように、それでも夏は進
んで行く。昨日に似ている今日は、いつか必ず蝉のいない季節にたどりつく。
何かを必死に追いかけることにさえ尻込みする臆病な少年は、夏と共に去ろうとする少女を救うことができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-13 23:11:08
24350文字
会話率:41%