滅亡の瀬戸際に立たされた人類。それでも新たな営みは生まれる。
最終更新:2021-08-08 15:00:52
1647文字
会話率:24%
天空国のシルビア姫は絶世の美女と名高い竜王の一人娘。ところが婚礼できる年頃になっても一向に番候補が見つからない。業を煮やした爺によって勝手に番が決められそうになることに腹を立てたシルビアは、番候補たちとのお見合いの場で一目散に城を逃げ出して
しまう。
竜人族最速のスピードを誇るシルビアに追いつけない番候補たち。ところが一人の勇者につかまって……
おっとりした竜人族の姫君と初恋をこじらせた竜人族の勇者のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-15 18:57:19
9128文字
会話率:46%
「貴女は過去と未来どちらを選びますか?」
少し寒くなりつつある秋の出来事、石月冬華が通っている高校近辺に事件が起きていた。
街周辺に刃物を持った不審者が徘徊しているとのことで、支度を整え帰宅しようと急ぐ冬華。だが迂闊にも冬華は学校
に忘れ物をしてしまい慌てて取りに戻ることになってしまった。そんな道先で謎の青年ニクロムと出会う。不思議なことを口にするニクロムに冬華は呆然とするがいつの間にか彼はその場から忽然と消えてしまっていた。訳が分からないまま冬華は学校に戻るが、そこで待ち受けていたのは先刻話に出てきた不審者の姿だった。襲いかかる不審者から逃げる途中、図書館から光が射し込む。そこには青白く光る一冊の本が棚に納めてあり中から栞が現れていた。光を浴び、気を失ってしまう冬華。目が覚めた先には見知らぬ世界が広がっていた。冬華が戸惑う中、寄る辺なき身に手を差し伸べたのは紋章樹黒葉管理局と名乗る組織。彼らに保護されるまではよかったが、気づけば世界の均衡を保つため行う婚礼儀式の花嫁になぜか選ばれてしまっていた。
これは架空現代世界の少女が、一つの本と一人の青年に出会うことから始まる物語。選択の先にある、異なる世界を見届けよ。
※商業、商用利用。無断転載。二次配布。自作発言はご遠慮ください。
(I refuse reproduction without permission decidedly / 무단 전재 단호히 거부 / 断然拒绝擅自转载 )
©無月
追記、ネタバレ回避したい人は番外編を各章読み終えた後にご覧下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 22:45:21
275662文字
会話率:38%
古い世界の支配者の婚礼を祝う祭の前夜。エル・クレールは夢を見た。
倒壊したはずの我が家の中に、ただ独り取り残された朝……。
眼前に現れた「男」は彼女に問う。
「目の前にいる見知らぬ者を、それと会話する自分自身を、君は夢と言い切ることができる
のか?」
目覚めると、そこにあるのは旅する日常と騒乱。
ドサ回り一座と地方巡察勅使との諍いに巻き込まれたエル・クレールとブライト。
ブライトは彼らにエルを「武者修行中の若党」、自身を「その家臣」と思いこませ、場を取り繕う。
一座の戯作者マイヤーは「美形の若侍」であるエルを妙に気に入ったらしく、芝居小屋に招いた。
この一座の芝居「戦乙女クラリス」の「原作」が皇弟フレキの手による資料であると言うマイヤーにクレールとブライトは不信感を抱く。
一方「勅使」の宿舎では怪しい儀式が執り行われていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 12:00:00
194228文字
会話率:23%
地球からはみ出した人類が、月へと入植して繁栄。
やがて、月人類と地球人とが戦争して、和解・・・
その証として、月の王子と地球の稲荷神の姫が、婚礼をあげた。
やがて・・・
「たこす」さんの、「この作品の作者、誰?」企画の作品の続編です。
そ
の後の世界を、おたのしみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-23 19:35:56
390文字
会話率:27%
~ただ、ささやかに生きて、ひっそりと死にたい~ そう願う少女がいた。
明治末期の帝都・東京。
手広く商売を広げる商家・三笠家の長女として生まれた絹子。
しかし、絹子の父・茂は婿養子として三笠家に来たものの、妻が亡くなってからは愛人・蝶子と
その間にできた妹・美知華を家に呼び寄せ、贅沢三昧の暮らしをしていた。
一方、絹子は家族から疎まれ、使用人のように働く日々。
しかし、茂の商才の無さと蝶子らの浪費によって三笠商会の経営は傾く。
そこで、かつて先祖がやったように神の加護を得るために、茂は絹子を故郷の山に住むという山神へ無理やり嫁がせることにした。
山神の住まいだというあばら屋へ連れてこられた白無垢姿の絹子。
しかし、その隣に夫の姿はなかった。絹子の夫になるのはこの山の山神なのだ。
絹子は、山神などというのは単なる言い伝えにすぎないと思っていた。
絹子はただ、神への生贄としてこの山で一人生き、一人朽ちていくのだと誰もが思っていた。
形ばかりの婚姻の儀が終わり、茂たちは皆、山を下りる。
あばら屋に一人残された絹子だったが、いままでだって使用人然として生きてきたのだから何も変わりはしない。
理不尽な命令をしたり折檻してくる家族がいない分まだ気楽だと思いなおした絹子だったが、そんな彼女の前にどこからともなく一人の美麗な男性が現れる。
「……どちらさまですか?」
「そんなに怖がらなくてもいい。私は君の夫だ」
「……え?」
「先ほど、婚礼の儀式をあげただろう。私は加々見という。この地を統べる山神だ」
その、まるで絵画から抜け出してきたかと思うほどの美麗な青年は絹子に優しく微笑みかけた。
これは生贄として捧げられた少女と、絶大なる力と富をもつ山神との奇妙な恋愛譚。
虐げられた少女が本当の幸せをつかむまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-09 12:00:00
21537文字
会話率:27%
はるばる遠い異国へと嫁いできたのだが、嫁ぎ先は婚礼前にあっさり没落。花嫁は頼るものなく異国に取り残された。ひたすらお花畑脳の花嫁と、それに振り回されるシビア脳な侍女の物語。
アルファポリスに先行投稿済み。
アルファポリスでは花嫁と侍女の視点
が交互に入れ替わり時々三人称になります。私が花嫁美鈿、あたしが侍女愛亜です。
こちらでは美鈿と愛亜それぞれまとめる予定です。どちらが読みやすいかわかりませんが読み比べてください。
たとえるならそれは嵐の番外編でもあります。あわせてお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-16 06:28:27
30725文字
会話率:29%
その時、朱凜の全身は怒りで熱くたぎっていた。
ちょっと前まで、謁見の間の絢爛さに呆気にとられていた田舎者の姫の顔はそこにはなく、琥珀色だった瞳を怒りで金に輝かせながら、壇上のやんごとなき立場にあるだろう者達を、今にも噛みつかんばかりに
見据えている。
「……もう一度、お伺いできますでしょうか?」
朱凜は、荒くなってしまいそうな声音を全力で押さえ込みながら、問うた。
「うむ……こうして輿入れしてきてもらった朱凜姫には非常に申し訳ないのだが、第一皇子、フェルナートとの婚礼を取りやめたいと思っておる」
そう告げたのは、御年四十四歳になるガーヴィルグ帝国の皇帝、ランヴェール三世だ。男として脂ののったは堂々たる偉丈夫だが、さすがに自分が言っていることに非があるのは理解しているのだろう。顎の髭を撫でながら、その視線はどこか泳いでいる。
「何を……っ」
あまりに無責任な物言いに、思わず朱凜は声を上げそうになる。けれど、すぐ隣にいた外交官がそれを手で制し、視線で『お願いですから堪えてください』と訴えてくるので、朱凜は口を噤み、琥珀色に戻った瞳を落とした。
(どうしていつも、こうなるの……)
十七になるのに背も伸びず、凹凸もほとんどない身体、姫としての手習いごとなどはことごとく駄目で、よくできた兄弟、妹と比べられ、”みそっかす姫”と祖国で呼ばれていた朱凜にとって、この婚礼は唯一自国のために自分が役に立てるチャンスだった。
だから、苦手な勉強も、この国に関することは頑張り、教師からもお墨付きをもらうくらいにはなったのだ。
それなのに、結局ガーヴィルグ帝国でも朱凜は”みそっかす”でしかなく、第一皇子に相応しくないという烙印を押されてしまった。
朱凜は固く目を閉じた。襲ってきた虚無感で身体が一気に重くなる。
もうこのままどこかに行ってしまいたい——そう思った時だった。
「——遅くなりました」
凜然とした声と共に謁見の間にやってきた、青みを帯びた鈍色の髪の男——アースヴィルド第二皇子は王に向かってこういった
「フェルナート兄上と朱凜姫との婚礼を取りやめるのならば、私が朱凜姫を娶ってもよろしいでしょうか?」
思いがけない第二皇子の提案から、”みそっかす姫”と呼ばれた朱凜の新しい物語が幕を開ける——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-16 21:16:08
8949文字
会話率:32%
このお話は「出会いの窓は南の塔に」の続編第二部です。「南の塔」は姫と剣士の物語で、読了時間1時間弱くらい。第二部はマイペース更新となりますが、ていねいに描こうと思っていますのでよろしくお願いいたします。
最終更新:2021-02-03 23:21:36
178458文字
会話率:27%
両親の離婚をきっかけに不幸な人生を歩んできた男は、マッチングアプリで結婚相手を見つける。
結婚式当日、「その結婚待った!」と古い映画のように、新婦を連れ去られてしまう。
絶望しながらも、コンビニバイトをして人生をやり直そうとしていたある夜。
客の忘れていった商品を届けようとしたところ、ひょんなことから結婚情報雑誌が頭にぶつかり、
命を落としてしまう。
目がさめると、まっ白な空間。
ウエディングの女神が現れ、これまでのおわびに望む世界へ転生させてくれるらしい。
悩んだ末、男は「結婚式という概念が存在しない世界」への転生を希望する。
そうして転生した世界は、どういうわけか人類が滅亡しており、エルフとオーグが争う魔法の世界であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-26 14:31:45
18604文字
会話率:25%
メロスは羊飼いである。両親はすでになく、妹との二人ぐらしをしている。
その妹がこの秋結婚することになった。立派な式で送り出すのが兄のつとめだ。
そうだ、王都へ行こう。王都で婚礼の衣装を買ってくるのだ。
そうして王都へ行ったメロスは王の那智暴
虐な行いを知り、王宮に突入するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-16 00:00:00
4858文字
会話率:59%
「リリアーヌ! 貴様はこの国の聖女であり、王妃でもありながら醜い嫉妬に狂い、よくも生まれて間もない余の王子を、殺害したな!」
美貌の青年王と救国の聖女リリアーヌは祝福され婚礼を挙げた。
それによって、人々は王国のさらなる繁栄と安寧を信じて
疑わなかった。
しかし王の心はリリアーヌから他の寵姫へと移っていく。
不実な王の仕打ちに耐え続けたリリアーヌだったが、ついに無実の罪で投獄されてしまい――。
追い詰められたリリアーヌの取る道は。
(2020.11.28.完結まで予約投稿済)
2020.10.17からアルファポリスでも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-29 00:00:00
72396文字
会話率:29%
公爵令嬢のベアトリスは16歳でトルマリン王国の王太子と政略結婚して王太子妃となった。しかし、婚礼の儀と披露式典を終えて間もなく、王城に滞在する大聖女に怪我をさせたと言いがかりをつけられる。
全く身に覚えが無いのに目撃証言が複数あり、これま
でも大聖女に対して嫌がらせをしていたという嫌疑をかけられ、怒った王太子によって王太子妃の位を剥奪され流刑に処されてしまう。
流された先は魔族という悪しき者達が住む魔界に通じる扉があると言われる魔の島と恐れられる場所だった。
※7話まで胸糞悪いです。そこからはお気楽展開で書いてますのでお付き合いください。
※以前からアルファポリスに投稿している作品です。全59話。アルファポリス版からベアトリスとオブシディアンの関係を恋人未満にして書き直しました。削除した部分があるため、少し話が統合したり短くなったりしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-17 19:21:26
48431文字
会話率:28%
今はむかし。
京都の山奥にある家族が住んでいた。
家族といっても本当の家族ではない。男が山で捨てられた子どもを拾っているのだ。
決して裕福な家ではない。血も繋がっていない。けれど、その家族はとても幸せに暮らしていた。
その家族の長女•せ
つなには、将来をともに過ごそうと約束した青年がいる。
せつなは家族のために都の宮廷に奉公することになってしまい、二年の奉公を終えた暁にはささやかな婚礼を挙げようと約束した。
二人は幸せになる--はずだった。
せつなが宮廷に仕えることにより、せつなのさだめは大きく狂っていった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-06 07:57:47
3667文字
会話率:39%
思いもよらず若くして女公爵となったマリオン・スクライバーは、荘厳な婚礼の場で花婿を別の女にかっさらわれた。彼女は領地にひっこんで嘆き暮らしている……ということになっている、一応。傷心(笑)の女公爵とその城を訪れた人々のにぎやかな秋。
(過去
に一度掲載したものを、タイトル変更、加筆修正して再掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-19 21:04:49
114545文字
会話率:45%
まほろ、それは幻のように消えて欲しい、幌をかけて隠してしまいたいという願いから付けられた名。
今年は五十年に一度の婚礼の年。
その名のとおり、儚く消えることを強いられた少女、まほろは龍神の生贄として奈落の底へ落ちていく。
龍神の花嫁となるこ
とを決心したまほろが落ちた先には、なぜか初恋の相手である男の霊が……!?
温和?な龍神(幽霊)✕臆病な少女の恋愛奇譚
一章は和風&ホラー&切ない恋
二章は異種間恋愛がメイン
ジャンルを「恋愛」にさせて頂いております。恋愛がメインの二章(常世の章)だけを読んで頂く形でも問題ありません。
今作にはホラー描写、暴力、流血や死の表現、考え方の変わってる人の妙な倫理観など、不快と思われる表現がかなりあります。
登場する人物や神、伝承、信仰などは実在のものとは異なり、これら内容に関しては創作となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-18 16:25:41
115507文字
会話率:30%
ソニア・カーネリアンは救国の魔女の一人娘。しかし盟約に従い招かれた婚礼の儀で、王子から婚約破棄を言い渡され、悪の魔女だと糾弾されてしまう。
「原作なら怒り狂って“らすぼす”化だけど、私はそんな間抜けじゃない」――ソニアは前世を覗いて得た“
あにめ”の知識で危機を脱する。そして侮辱の仕返しに王子の騎士を手に入れて……。
※【本編完結】【外伝完結】【続編完結】しました。
※【書籍化】アリアンローズ様より「らすぼす魔女は堅物従者と戯れる」全2巻発売中です。電子版もあります。よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-07 21:48:01
486802文字
会話率:29%
昔、ある国に臆病なお姫様がおりました。
隣国に嫁ぐのに不安に押し潰されそうな姫を見て、王様が頼ったのは東の森の奥の魔法使いでした。
魔法使いの使った魔法とは…。
最終更新:2020-09-01 12:00:00
1652文字
会話率:16%
聖剣『フォルティス』と魔剣『オディウム』の存在をもって、勇者と魔王が繰り返し相争うシュレンダイン大陸。
長く続くその戦いの裏に込められた秘密が明らかになる時、世界は変転を見せる。
これは、世代を越えて歪みに立ち向かった者達の記録。
――
シズナ編:聖剣の勇者、魔王の花嫁――
山奥の村で暮らす少女シズナは、幼馴染の少年アルダと相思相愛の仲にあった。
しかし、彼との婚礼の日、彼女の運命は大きく動き始める。
唯一王国の勇者として戦う事を定められた彼女に降り注ぐ、苦難、愛憎、疑心暗鬼。
そして彼女は、旅路の果てに、世界の秘密を垣間見る。
絶望の底から這い上がろうと足掻く、「失われてゆく物語」の親世代編。
――エクリュ編:魔王の娘、最後の勇者――
勇者シズナと魔王アルダの戦いの行方が闇に消えてから、十七年。世界は混迷の中にあった。
奴隷剣闘士として戦っていた少女『名無し』は、己の出生と本名『エクリュ』を知る。
狂った世界を救う為、若者達は集い、『機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』へと挑む。
希望へ向けて手を伸ばす、「取り戻す為の物語」の子世代編。
※自サイト『七月の樹懶』、カクヨムでも同作品を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-26 00:00:00
361193文字
会話率:38%
フェルム大陸で唯一人、濁り無き言の葉『アルテア』を用いて様々な現象を起こす事の出来る、『アルテアの巫女』エン・レイ。
セァクの王姉として生きて来た彼女のもとに、隣国イシャナの王との政略結婚の話が訪れる。
しかしイシャナに向かう途上、婚礼の一
団は異形の怪物破獣(カイダ)に襲われ壊滅。生き残ったエン・レイを救ったのは、『黒の死神』の異名を持つ、イシャナの英雄インシオンであった。
彼が率いる遊撃隊の面々と共に引き続きイシャナ王都へ向かうエン・レイであったが、彼女を排する事で、緊張下にあるセァクとイシャナの均衡を崩そうと狙う何者かが襲撃を仕掛けて来て、旅路は困難なものとなる。
本編第一部『アルテアの魔女と黒の死神』、第二部『アルテアの魔女と南海の王』、第三部『アルテアの魔女と未来の彼方の子供達』、後日談『移りゆく季節』、インシオンを育てた男のスピンオフ物語『紅の鬼神』、次世代の物語第一部『死神の継承者と西方からの訪問者』、最終第二部『死神の継承者とアルテアの魔女』、全150話完結済です。
個人サイト『七月の樹懶』でも同作品を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-22 09:33:20
468381文字
会話率:39%
辺境の姫君アンジェリカは、馬車に揺られて嫁ぐ。
老いた皇王との望まぬ婚礼へと向かって。
2009年サイト掲載作品。
『覆面作家企画4』に提出しようとして未遂に終わった物語でもあります。
最終更新:2014-08-15 21:52:46
3999文字
会話率:29%
山あいにあるマライ村では、結婚が決まるとサティヤムと呼ばれる髪紐を互いに贈り合う。
婚約者となる相手を想いながら編んだそれで髪を結わえ、婚礼の日を待つのが昔から伝わる風習なのだ。
二度も編んだ娘。どのように編もうか迷う娘。そもそも編む必要
のない娘。
オムニバス形式で綴る、三人の娘の物語。
※自サイトからの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-23 01:25:15
35575文字
会話率:46%