昔々そのまた昔、東の大陸には五つの大国があった。
綺麗な水に豊かな大地の国、菊水国。
大国の中で唯一海に面している国、梅月国。
染色や刺繍が盛んな国、桃染国。
民の生活が豊かな国、金杏国。
その四カ国に挟ま
れた平凡な国、蓮華国。
その後の歴史にはこの時代に蓮華国によって東の大陸が統一されたことが記されることとなる。
そしてこの時代に活躍した女性がいた。
その者は理不尽な目に遭い、底辺の生活をしていたにも関わらず軍略の才で女性初の軍師に登り詰め、軍師の頂点である総司令の側近として仕え、東の大陸を統一に大きく貢献した人物の一人である。
軍師としての才もさることながら武人としての才にも恵まれ、前線で武勇を示すこともあったそうだ。また人望も非常に厚く、良く通る声であったため檄を一つ飛ばせば手練の正規兵はもちろんのこと平民の徴兵の心をも動かせる人であった。
国のために貢献し続けてきた功績と高い人徳、その稀有な一生を記した『松春軍師伝』。
――これは後の世にまで語り継がれる物語の夜明けである。――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-20 18:00:00
38896文字
会話率:18%
~田舎貴族の四姉妹が織りなす、日常と恋愛ストーリー~
長女、真面目でしっかり者のソフィア。妹たちの面倒を見るのが趣味。
二女、美人で気立てが良く優しいフローラ。刺繍がとっても上手。
末娘、人形のようなかわいらしい見た目だが大人しい性格のリ
リー。絵を描いたりピアノを弾くのが好き。
そして主人公である三女のエマ。本と家族と親友のメアリーが好き。
そんな四姉妹家族とそれを取り巻く人間関係を綴った日常の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-14 10:59:52
526文字
会話率:31%
とっても広い国の片隅の村で育った少年・ネオは自分に不思議な力があることを知る。
祖母の秘密、国の歪み、恐ろしいワザワイノツカイ… ネオは自分の夢に向かって進みながら様々な事を知り、成長していく。
主人公の幼少時代、王都へ行くまでのお話です
。
主人公達の10年後のお話「目覚めし黄金の鳥」編(完結)もあります。ぜひそちらもご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-05 20:00:00
42044文字
会話率:38%
「魔縫士ネオの不思議な刺繍」に登場する神話や寓話をまとめています。
本編もどうぞご覧ください。
最終更新:2023-01-14 18:25:35
7679文字
会話率:28%
〜短めのあらすじ〜
ものすごく広い国、オーキー国で黄金に光る鳥が現れた。これは小さい頃聞いた黄金都市の伝承に登場する黄金の鳥では??じゃあ、黄金都市もあるに違いない!と考えたダヒル・ダルタニアは、王都に刺繍の店を構える同郷の友人、ネオ・ヤオ
ートと黄金都市を探しに旅立つ。
黄金の鳥の正体は?黄金都市はあるのか?そしてネオの秘密とは…?!
予告動画もあります!ぜひYoutubeでご覧ください!
〜長めで硬めのあらすじ〜
何処か遠い世界の遠い時代の話。
沢山の集落・小国を飲み込んで作り上げられた広大な国・オーキー国では、文化は統一され、他文化、他宗教は徹底的に排除された。人々は長い年月の中で、祖先のことを忘れていった。
ある日、国のそこかしこで黄金に輝く鳥が目撃される。その美しさに魅了され、黄金の鳥を追う人々。
オーキー国の二つ目の州にある工業都市で働くダヒル・ダルタニアは、仕事場の採掘場である物を発見する。それと黄金の鳥が、子供の頃に聞いた伝承に登場する黄金都市にまつわるものだと確信したダヒルは、同郷の友人で、今は王都に刺繍の店を構えるネオ・ヤオートを頼り、上都。二人は伝承を読み解き、黄金都市を探し旅立つ。
ダヒルは旅の中で知る。
隠された真実、失われた神、ネオの不思議な力。そして黄金の鳥の正体。
平和であると、小さい頃から教えられてきた国の歪み。
ダヒルの人生を大きく変える旅が、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-21 23:42:04
94340文字
会話率:52%
1人出掛けた私は、のんびりドライブしてから帰ろうかと思う
思い出したかのように電話が鳴りだす
君は私をどこかで見てたのかもね
最終更新:2023-10-22 06:00:00
1343文字
会話率:38%
伯爵令嬢トリシアは、ドレスも靴もアクセサリーも何一つ持たない御令嬢。
全ては妹のファビアに奪われるから。
しかし、トリシアはそんなことどうでも良く、社交しなくてもいい大義名分をもらった感じで、好きな事に明け暮れる毎日に満足していた。
だが、それを黙認出来ない両親は、我が儘な妹の矯正に努力したが、諦め、別な方向からトリシアに社交をさせるようになる。
そしてトリシアは刺繍の腕を見込まれ、一枚のタイに鳥の刺繍を刺した。
その刺繍を起因として、あらゆる人々の思惑が絡まりトリシアを襲う。
薄い蒼をはいた銀髪のトリシア。見事な金髪のファビア。二人の姉妹が織り成す愛憎の金と銀のカノンの調。御静聴下さいませ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-11 05:00:46
113612文字
会話率:24%
少女マリオンの実家は服飾付与師と呼ばれる職人貴族であり、精霊の力で衣服に魔術を込める秘術で爵位を勝ち取った一族だった。
実家に虐待されていたマリオンは身の危険を感じ、魔力で産み出した金属糸の刺繍で鳥を編み、死力を尽くして空に飛び立ち、脱出
を図る。
だが直ぐに力尽き落下した先は王族が住まう王城の庭であり、意識を取り戻したマリオンは事情を知った王家に庇護される事になる。
それは彼女の創り出した刺繍の鳥が、精霊と同化して自我を持つ金属糸の精霊となっていたからだった。それは歴史上類を見ない、人の手で精霊が産み出された奇跡の証だった。
マリオンは王家の庇護により、今迄とはまるで違う驚きの日々に翻弄されていくのだが……。
これは人と精霊の狭間に立ち、王家の悲劇と盟友ドワーフ達を救う昔話。
後に妖精姫と呼ばれ、王家の守護者と呼ばれた姫君の語り草。
物語として綴られる前の、彼女の目で見た物語。どうか最後までご覧下さい……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-09 20:00:00
175480文字
会話率:27%
「両親に勝手に押し付けられた妻など、興味はないよ。私には愛しの女性たちがいるのだから」それが、ガレス公爵家の跡取りアレクが新婚の妻レベッカに最初に言い放った言葉だった。
宣言通り、アレクは女たちの間を遊び歩いていて、レベッカのところにはめ
ったに戻ってこない。レベッカはどうにかしてアレクを自分のもとに留めようとするも、ことごとく失敗に終わっていた。
失意の中、レベッカに一通の招待状が届く。それはお茶会で彼女がまとっていたドレスの見事さに目を引かれた貴族、コーニーからのものだった。
新たなデザインのドレスを作ることに興味があるというコーニーと、その妹ロージー。レベッカは二人と一緒に、様々なドレスの作成に携わることになる。ただ無心に刺繍に励むその時間を、レベッカは心から楽しんでいた。そうして、コーニーたちとの心の交流も。
しかしそうやってコーニーたちのところに通っていたことをとがめられ、レベッカはアレクから離縁を言い渡される。
これまで散々傷つけられ、虐げられてきた彼女は、しかし実家に戻ろうとはしなかった。代わりに、彼女はある決断をする。その決断が、やがて彼女にとびきりの幸せを連れてくるとも知らずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-26 08:33:33
79439文字
会話率:30%
貧乏伯爵令嬢のシェリルは忙しい。洗濯屋、刺繍屋をしながら家では使用人と一緒に働いている。義母と義姉はなまけもので、パーティーに行くことしか頭になく、いつもシェリルに辛く当たっている。シェリルはそれを気にせず、仕事に精を出している。
シェリル
は薬草を育てたいという希望があり、そのために、転移魔法を習得したいと思い、父に誰か教えてくれる人はいないかと訊く。父は親友を紹介し、シェリルは親友の育て子の魔導師に魔法を教えてもらうことになる。
サクッと軽いハッピーエンドラブストーリーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 12:00:00
29401文字
会話率:77%
魔法の園。
刺繍の入った鉄柵の檻。
「やっと追いついたわよ」
雪を踏みつけどかどかと、授業終わりにその子はやってきた。
編んだ黒髪を揺らし、そばかすのついた顔で睨んでくる。
さきほどの試験結果のことだろう。
この子は私のことをライバル視して
いる。
でも私は仲良くしたいだけなのだ。
「うん。でも私とお姉ちゃんは魔法の属性が違うから」
私には姉がいて、姉は私と体の造形がまったく同じだけど、使う魔法の系統が違う。
それを周りの人は理解していない。
「お姉ちゃんは無属性魔法なの。だから私を超えても意味がないの」
そう私を超えたところで絶対にお姉ちゃん勝てる人間など存在しない。
「は?喧嘩売ってんのあんた?」
「違うよ……」
「っていうか学校来てないじゃないの。何してんのよあんたの姉は」
「研究してるって」
「何の研究よ」
「えっと確か花の……」
目を覚ますと僕は蛙のお姉さんに捕食されていた。
顔だけは外に出ているが、あとひと飲みされたら全身が食べられてしまう。
すごく柔らかくて温かい。
なんでこんなことになっているんだろう。
確か昨日は森で花を見つけて、それから蛙のお姉さんと一緒に森を抜けて、夜も遅いので寝ることになって、蛙のお姉さんに抱きついて寝たんだった。
でもなんでこんなことになってしまったんだろう。
「おーい」
と何度か呼びかけたらお姉さんが動いた。
それからゆっくりと吐き出してくれた。
一気には吐き出せないみたいだ。
「なんで食べてたの?
「魔物が、、出るからだ」
お姉さんは外していた牛頭の仮面をかぶった。
「どこに向かってるんですか?」
「神社だ。この花を封印してもらう」
お姉さんの後ろをついて行く。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:22:49
680文字
会話率:38%
有翼人は羽があるから普通の服を着ることができなかった。
保温性の高い羽のせいで慢性的な汗疹と、掻きむしることで広がる皮膚炎。羽根接触で皮膚病は慢性的だった。
くわえて羽が大きいとその重量から歩くこともままならない。
朱莉はまさにその状態で
、二十二年間ろくに動けずにいた。
有翼人であることを恨んでいたが、あるとき純白の羽を持ち駆け回る少年を見る。
しかも少年は息を呑むほどお洒落な服を着ていた。
羽を出すことができ、なのに肌を全く露出していない。
その秘密は身頃の縫い合わせごとに分割され、組み立てながら着るという斬新な構造にあった。
それに用いられたのは地模様と繊細な刺繍のある高級な生地だった。
有翼人でも健康的にお洒落ができる。
純白の羽を持つ少年に魅了された朱莉は、自分も有翼人を救う服を作ろうと歩き出す!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-21 23:42:49
115309文字
会話率:60%
一人目の婚約者から婚約破棄され、もう結婚はできないであろうと思っていた所に幼い頃から憧れていた王国騎士団団長であるレオン=レグルス公爵に求婚されたティツィアーノ(ティツィ)=サルヴィリオ。
しかし、レオン=レグルス公爵との結婚式当日、彼に
恋人がいる事を聞いてしまう。
更に、この結婚自体が、「お前のような戦で剣を振り回すような野猿と結婚などしたくない。」と、その他諸々の暴言と言いがかりをつけ、婚約破棄を言い渡して来た元婚約者のアントニオ皇子の工作による物だった事を知る。
この結婚に愛がないことを知ったティツィアーノはある行動に出た。
国境を守るサルヴィリオ辺境伯の娘として、幼い頃からダンスや刺繍などではなく剣を持って育った、令嬢らしからぬ令嬢と、恋をしたことのないハイスペック公爵の勘違いが勘違いを呼び、誤解とすれ違いで空回りする両片思いのドタバタラブコメディです。
ざまぁはおまけ程度ですので、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-13 20:05:38
220895文字
会話率:43%
珍しく部活が休みになった私はファストフード店で食事をしてると、窓から紫の刺繍が施された日傘を指した老婆が道に迷っている姿を見つけた。
紫の刺繍の日傘に隠された、その真相はーーーー。
最終更新:2023-06-26 20:41:45
3500文字
会話率:39%
子爵令嬢エルナ・ノイマンは、日本の学生だった前世を思い出す。
この世界は乙女ゲーム『虹色パラダイス』にそっくり?
でも、プレイしたことがないので、詳しいことがわからない!
友人がプレイした話とパッケージイラストしか情報がない中、どうにか
シナリオに関わらず平穏な学園生活を送ろうと悪戦苦闘。
なのに、ヒロインや攻略対象の王子とも関わる羽目に。
こうなったら、度重なるストレスを刺繍で発散!
ところが刺繍したハンカチが妙な売れ方をして、エルナの周囲に変化が。
ずっと気になっていた違和感の正体は……?
【第一~第四章、特別編完結済】
【初投稿から毎日更新一周年感謝祭 特別編連載中】
※番外編を追加するかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 19:12:08
450681文字
会話率:38%
エレノア・マーロウには幼い頃からの婚約者がいた。
ブライアン・ロッソ
遠縁の子爵家の次男だ。
エレノアと結婚して将来マーロウ家を継ぐことが決まっている。
いつもエレノアをエスコートしてくれて、ドレスも一緒に選んでプレゼントしてくれる。
浮気などもなくエレノア一筋。悪い噂も一切ない、非の打ちどころがないなかなかの好青年。
エレノアはいつも、ブライアンは自分なんかにはもったいない相手だと思っていた。
でもブライアンといるとなぜかいつも息苦しい。
「友達と街へ遊びに行く?そんな事をしては品位と人格が疑われるてしまうよ。」
「見てごらんあの子。男ばかり引き連れて、卑しい事だ。エレノア、君はあんな真似しないよね?見てごらん、皆があの子を笑っている。」
「貴族の子女は、人前でむやみに笑うものじゃないよ。僕の少し後ろから付いておいで。」
「エレノアはこっちの方が好きなんだよね?」
「歌が好き?ああ、確かに少しは聞けるけど。笑われてしまうだろうから他の人の前では歌わないほうが良いよ。」
「僕に任せて。僕の言う事を聞いていれば、間違いないから。」
今日も紺や灰色の服を着て、灰色の日を生きる。
笑い方、喋り方、手の上げ下げまでブライアンの言うとおりにしなければいけない。
まるで淀んだ沼の中で生活しているようだ。
そんなある日、侯爵家のガーデンパーティーを抜け出したエレノアは使用人の服を着た青年に出会う。
「君さあ。地味な服装に地味な髪型。無難な図案の刺繍。・・・何かないの?他に自分の好きな事とか。」
そう聞かれたエレノアは、自分が歌う事が好きだったことを思い出す。
灰色の日々を生きるエレノアが、歌う事を通じて勇気を出し、光を取り戻すまでのストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 07:13:26
34780文字
会話率:34%
皇女ヴィヴィアンは、天才魔術師エレンの推し活をすることを生き甲斐とする16歳。推し活のためには絵師を雇い、刺繍や金細工を極め、コンセプトカフェを経営するほどの入れ込みっぷり。
結婚後もエレンの推し活を続けたい! それこそが彼女が未来の夫
に求める唯一の条件だった。
そんなある日のこと、皇城でヴィヴィアンの誕生日を祝うための夜会が催される。招待客の中には彼女の推しであるエレンもいた。喜びに胸をときめかせていたのも束の間、彼女は父親である皇帝から「エレンを結婚相手に選んだ」ことを告げられ激しく困惑してしまう。
「エレン様の結婚相手がわたしだなんてありえない! エレン様にはもっともっと素敵な女性と結婚していただかないと!」
自分がエレンを推しすぎたせいで望まぬ結婚を強要するはめになったと考えたヴィヴィアンはエレンを解放するべく動きはじめる。しかし、彼はヴィヴィアンとの結婚を望んでいると口にして――――⁉
「その結婚、解釈違いです!」
推しへの愛が強すぎて結婚を受け入れられない皇女ヴィヴィアンと、
そんなヴィヴィアンとの結婚を心から望むエレンの溺愛攻防。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-28 13:18:37
109125文字
会話率:39%
公爵家に突然引き取られた少女が幸せになるだけ。ただのほのぼの。
ニノンは孤児院の前に捨てられていた孤児。服にニノンと刺繍が施されていたので、ニノンと呼ばれ育てられる。そんな彼女の前に突然父が現れて…。
前に書いた短編の続きになります。六
話までは短編の内容で、七話から新しい続きになります。
アルファポリス様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-18 12:00:00
93713文字
会話率:72%
公爵家に突然引き取られた少女が幸せになるだけ。ただのほのぼの。
ニノンは孤児院の前に捨てられていた孤児。服にニノンと刺繍が施されていたので、ニノンと呼ばれ育てられる。そんな彼女の前に突然父が現れて…。
最終更新:2022-12-21 21:00:54
7226文字
会話率:69%
地球じゃ狭すぎるなら。
宇宙だ! 宇宙をめざせ!!
最終更新:2023-04-17 07:00:00
491文字
会話率:0%
翼がなくても、飛んでいけたとして。
その先には、きみがいるのだろうか?
最終更新:2022-11-26 07:00:00
597文字
会話率:0%
壁は、世界と僕を隔てるのみにあらず。
壁も、僕も、世界の一部だときづいたとき。
空は、ときに蒼く、朱く、昏く。
だけど、いつも高く、遠かった。
最終更新:2021-12-06 12:16:57
253文字
会話率:0%
都立豊栄高等学校。
誇り高き鳳凰の刺繍が施されたそのブレザーに袖を通せるのはごく一握りの人間のみの、超ハイパーエリート校。
この高校に通うものはみな、並々ならぬ覚悟と決意とを持って入学してくる。ひとつ、国をより良くしたい。ひとつ、世界
にはばたき己が才を魅せつけたい。ひとつ、将来優秀なエリートとして学歴にその名を刻む__
そして、そんな高校の中でも特に選りすぐりのエリートが集まる特進クラス__一組。
そのクラスに、一人の新入生が所属した。
彼女の名は、一ノ瀬柚鶴。
彼女の目的はなんであるか。そう。国を良くしたい、世界に羽ばたきたい、将来優秀なエリートになる__
__否!!
そのようなもの、全て彼女にとっては虫けら以下地に生える枯れ草以下風に吹くごみ袋以下!! 精々がどれだけ足掻いたとて地に落ちた死にかけの蝉と同じ!!
彼女の目的は、そう! 唯一!
己の推しである、“小林さん”のその姿と声と出で立ちとを己が胸に焼き付けるためである!!
さぁ、ここに今胸に熱く、気高く、誇り高き希望を持った一ノ瀬柚鶴とその他大勢が入学を果たす!!
彼らは如何なる科学現象を起こしてのけるか? 一ノ瀬柚鶴は“小林さん”とどのような生活を送るか? 未だ小林さんと友達となれぬ一ノ瀬柚鶴に友達になれる日が来るのか!?
世にも奇妙な学園狂気青春物語、ここに開催__!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-11 16:29:36
1774文字
会話率:24%
朝のニュースの星座占いをぼんやりしながら眺めていた蒼。そこでラッキーアイテムである「桃色のハンカチ」を持ち歩くと意中の人と進展があるかも、と言われる。蒼は上機嫌で親友の鈴からもらった桃色のガラスの靴の刺繍が入ったハンカチを持っていく。すると
早速好きな人である飛鳥に話しかけられる。しかし、蒼はラッキーアイテムのハンカチをどこかで落としてしまい_!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 14:00:00
2762文字
会話率:44%
白髪紅瞳を持つ苺苺(メイメイ)は可憐な美貌を持ちながら、その容姿と特殊な異能のせいで〝白蛇妃〟と呼ばれ、後宮で忌避されている。
不平等な選定で最下級妃の位を与えられ、『灰かぶり離宮』と呼ばれる冷宮に押し込められ、明らかに虐げられる日々――の
中、苺苺は不遇に屈しなかった。たとえ離宮付きの女官が皆、初日で逃げ出そうともだ。
「じゃじゃーん、できましたわ! 苺苺特製、木蘭(ムーラン)様ぬいぐるみ! 柔らかな布地を使ったので触り心地も抜群です。今日からよろしくお願いいたしますね、ぬいぐるみの木蘭様!」
『推し』とは後宮で最近流行している言葉で、『無償の愛で妃を陰ながら御支えする』という意味を持っており、女官の嗜みのひとつになっている。
明るく変わり者の苺苺は、皇太子殿下の寵妃と噂される幼女・木蘭を推しとして崇め奉り、悠々自適な離宮で推し活を楽しみながら、全力で異能を使って木蘭に降りかかる悪意を祓っていた。
木蓮の花を刺繍し豪華な応援絹扇を作ったり、毛氈生地でぬいぐるみを製作したり……。
皇太子不在の後宮で仮初め妃生活を満喫していた、そんなある日。
苺苺の異能を使った推し活が、〝木蘭の秘密〟――実は絶世の美青年、皇太子・紫淵(シエン)が〝怪異に巻き込まれた末の姿〟であることを、明らかにしてしまい……!?
「君は俺が木蘭の姿ではなくなった途端に態度が変わるな」
(紫淵殿下は推しじゃないです。不合格です)
美貌の皇太子殿下(最上級妃の幼女)× 白蛇と虐げられる最下級妃 による、後宮シンデレラ・ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-27 00:08:25
147211文字
会話率:35%