魔法に必要なのは、美しいと思う心。
魔女達は美しいと思う心と、針と糸とリボンで魔法を使う。
その集大成たる服を纏うのは、魔女の使い魔《ドール》達―――
私は、「クロスステッチの四等級魔女」。まだ新米だけど、四等級魔女試験に合格したばかり
。
《魔女の夜市》に自分の刺繍を着てくれる《ドール》を求めて出かけた私は、迷い込んだジャンクショップで一体の《ドール》と出会う。
前のマスターにタトゥーを入れられ、片目を失っていても、その《ドール》は美しかった。
そうして格安で購入した《ドール》は、どうやらカタログ通りの普通の人形ではないようで……?
※カクヨム様に同じ内容を投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 12:00:00
965852文字
会話率:60%
ある家族のある一日を描いていきます
家族の人たち
祖父(父方):山本 勝(やまもと まさる)
75歳。元小学校の校長先生で、穏やかで知識豊富な「おじいちゃん」。趣味は読書と盆栽。子どもたちには物語を語るのが得意で、夜になると孫たちに自作
の冒険譚を語ることが日課。
祖母(母方):山本 澄江(やまもと すみえ)
72歳。おっとりとした性格で、家族を陰から支える「おばあちゃん」。刺繍が趣味で、家中に彼女の手作りクロスが飾られている。料理が得意で、家族みんなが大好きな「澄江特製シチュー」は冬の定番。
父:山本 翔太(やまもと しょうた)
46歳。地元の工場で管理職を務める父親。家族想いだが、仕事で忙しくなりがち。休みの日には必ず家族との時間を設けるよう心がけており、子どもたちとキャッチボールをしたり、一緒に釣りに出かけたりするのが楽しみ。
母:山本 結衣(やまもと ゆい)
43歳。地域の小さなカフェで働く母親。朗らかで家庭の中心的存在。忙しい日常でも、家族一人一人に気を配り、悩みを察する天才。趣味は家庭菜園で、季節ごとに収穫した野菜を使った料理を振る舞う。
姉:山本 愛(やまもと あい)
17歳、高校3年生。芯が強く、自分の意見をしっかり持つタイプ。将来はデザインの仕事を目指しており、イラストを描くのが趣味。弟には少し厳しいが、学校の友人には見せない優しい一面を持っている。
弟:山本 海斗(やまもと かいと)
10歳、小学5年生。自然や動物が大好きで、家族の庭に小さな「動物の家」を作っている。いたずら好きでお姉ちゃんに叱られることも多いが、その純粋な気持ちは家族の癒し。祖父母が大好きで、休日には一緒に昔の写真を眺めるのが好き。
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最終更新:2025-06-07 06:00:00
229549文字
会話率:51%
後世、日本で戦国の時代と呼ばれ始めるあたりの頃。
とある国のお姫様である御神野《みかみの》 緋凰《ひおう》は、刺繍や華道といった習い事が大好き。
おしとやか〜な大人の女性に憧れているのに、見出《みいだ》された天賦《てんぷ》の才は『武術』
だった。
嫌々ながらも、時代の流れで『武』によって強くならざるおえない緋凰の、日常や恋愛も交えながら成長してゆく様子を描きます。
(日本の戦国時代あたりをモデルにした架空の世界でのお話です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 11:44:43
786991文字
会話率:38%
満員電車に揺られる私は、手提げ袋に水仙の刺繍を施した一人の女性に、かすかな希望を見出す。しかし、電車が駅に着くや否や、人波に押された女性の元から香水瓶が滑り落ち、無情にも扉の外へ蹴り出される。私はその光景に世界の無情さを痛感し、凍てつくこの
季節と非情な人間がどこか似ていると感じながら、心に焼き付いた香りを抱いて電車を降りた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 01:47:33
1542文字
会話率:0%
幻想も妄想もひっくるめて
日々感じたことを
色んな色の言葉にして
ビーズにしたり
刺繍にしたり…
最終更新:2025-06-05 23:45:34
51589文字
会話率:30%
あらすじ
「【悲報】ワイのバイト先、猫耳メイドカフェかと思いきや、媚薬香る異世界直通のヤバすぎギルドだった件www」
時給と可愛い制服に釣られて、銀座の路地裏に佇む会員制茶屋「太夫」で働き始めた新人メイドのサキ。
キラキラ猫耳に桜刺繍
のミニドレス、憧れのメイド生活が始まる!――はずだった。
ある日、店内に漂い始めたのは、桜でも白檀でもない、むせ返るような甘い香り。
その瞬間から、いつもクールでSっ気のある先輩メイド・スイの様子がおかしくなる。
やたらと距離が近かったり、甘い言葉で誘ってきたり、その猫耳に熱い吐息を吹きかけてきたり!?
「ちょ、先輩! 近いですって!」「あら、サキ……今日のアンタ、なんだか美味しそうねぇ♡」
混乱するサキの前に現れたのは、ミステリアスな支配人リュウカと、妖艶な謎の女カスミ。
彼女たちの口から語られる「太夫」の秘密――ここは、異世界「妖の島」と繋がり、
天女や鬼といった“本物”の妖たちが「美的体験」を提供する、特別なギルドだったのだ!
しかも、この甘い香りの正体は、どうやら異世界由来の強力な「媚薬」らしい!?
その影響で、メイドもコンシェルジュも、そしてサキ自身も、普段は隠している感情や欲望がむき出しに!?
猫耳ピクピク、尻尾ふりふり、あちこちで巻き起こるドキドキハプニングと、ギリギリセーフ(?)な百合展開!
果たしてサキは、このカオスすぎる茶屋で、無事に一人前のメイドになれるのか?
そして、リュウカが背負う「占い師の予言」とは? 暗躍するカスミの目的は?
扇子が開くとき、異世界と日本、そして美少女たちの運命が、甘く危険に交錯する!
キラキラ×ドロドロ×エロティックな新感覚和風モダン・ガールズギルド物語、ここに開幕!
あなたの知らない“フェチ”の扉、開いてみませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 23:00:00
150800文字
会話率:83%
貧しき家に生まれた姉妹、芙蓉(ふよう)と玉蘭(ぎょくらん)は、十二歳と十歳で後宮へ下女として差し出されることになった。
美貌と野心を持つ妹・玉蘭は女官見習いとして迎えられ、やがて寵愛を得たかのように昇り詰めていく。
一方、地味で控えめな姉・
芙蓉はただの下女扱い。冷遇され、見下され、布の端切れを相手に静かに刺繍を続ける毎日。
しかしその慎ましい手仕事が、ある日、宦官・李瑾(りきん)の目に留まり、芙蓉の人生が少しずつ動き始める。
陰湿な妨害、下層の嫉妬、後宮の駆け引き、そして――帝の視線。
名も無き一介の下女が、その手に針を握り、運命を縫い上げていく。
これは、後宮の片隅に咲いた一輪の蓮が、泥を超えて天へ昇る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 09:00:00
48472文字
会話率:32%
帝国軍の大佐ヴィクトルは、戦場では鬼神、なのに妻アリシアの前では無口な彫像に。彼女の太陽のような笑顔と刺繍ハンカチは彼の宝物なのに、政略結婚の壁が心を閉ざす。部下の軽口をきっかけに、ぎこちない笑顔で愛を伝えようとする公爵。はたして、アリシア
の心に届くのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 11:12:01
3941文字
会話率:15%
男でありながら「姫」として後宮に送られたハルメアスは、“声を発すれば男と知れる”という致命的な弱点を抱え、沈黙を貫くことで命を守っている。
香と刺繍を武器に、静かなる知略を磨く日々。だが、日増しに強まるスルタン・ジュリアノスの寵愛は、他の妃
たちの嫉妬を煽り、暗殺の影が差し始める。
沈黙を強いられた「姫」は、やがて“香”を通じて情報を読み、操る才能を発揮しはじめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 16:38:49
787文字
会話率:12%
高校中退、喧嘩上等の元ヤンキー桐生 鷹也
彼はある日、亡き祖母の遺品から一冊の刺繍ノートを見つける。
それは祖母が若いころ、刺繍で生計を立てようと夢を描いていた軌跡だった。
「ケンカで名を上げても、何も残らねぇ。だったら——俺が祖母ちゃん
の夢、継いでやる!」
ヤンキー魂と熱すぎる根性で、桐生 鷹也は“男の刺繍”の世界に挑む。
だが、そこに立ちはだかるのは、伝統を重んじる老舗の職人たちと、
「かわいい」や「繊細」が評価されるこの業界の“常識”。
不器用で、ぶっきらぼうな針運び。
でも、彼の刺繍には、誰よりも熱くて、泥臭くて、魂がこもっていた——。
やがて桐生 鷹也の「特攻服刺繍」や「応援団の旗」には注文が殺到し、
町工場で刺繍職人として働きながら、コンテストにも出場するまでに。
刺繍を通して再び繋がる、仲間との絆、家族との想い、そして…恋。
これはチャットgptと一緒に書いています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 09:18:18
2329文字
会話率:37%
両親を亡くし、〈火の部族〉の分家・オロダイ家に居候として育った少女・サラナ。血縁はあっても『家族』にはなれず、よそ者として扱われてきた彼女に、ある日突然〈風の部族〉への政略結婚が命じられる。
知らぬ土地、不安な日々──
だが、夫・アルスラン
と、草原の暮らし、そして初めて『家族』と呼べる人々との出会いが、サラナの心をほどいていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 20:33:32
12094文字
会話率:17%
セラフィナは「お針子令嬢」と呼ばれている。
魔力もなく容姿も平凡で、刺繍だけが取り柄の彼女は、ある日、婚約者を美しい妹に奪われてしまう。
ところが、傷心の彼女に求婚する男性が現れた。
アレクシス・ミドルトン伯爵、別名「氷の伯爵」が持ちか
けたのは、ベッドを共にしない「白い結婚」。
結婚すれば城の裁縫室を好きに使っていいと言われ、セラフィナは即座に承諾する。
お飾りの妻として刺繍三昧の生活……のはずが、アレクシスと共に過ごす内に、噂と違って優しい彼に惹かれていく。
さらに、セラフィナの刺繍には不思議な力があることがわかってきて……?
「白い結婚」から始まるラブストーリーです。
全17話予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 00:00:00
66718文字
会話率:32%
皇女ヴィヴィアンは、天才魔術師エレンの推し活をすることを生き甲斐とする16歳。推し活のためには絵師を雇い、刺繍や金細工を極め、コンセプトカフェを経営するほどの入れ込みっぷり。
結婚後もエレンの推し活を続けたい! それこそが彼女が未来の夫
に求める唯一の条件だった。
そんなある日のこと、皇城でヴィヴィアンの誕生日を祝うための夜会が催される。招待客の中には彼女の推しであるエレンもいた。喜びに胸をときめかせていたのも束の間、彼女は父親である皇帝から「エレンを結婚相手に選んだ」ことを告げられ激しく困惑してしまう。
「エレン様の結婚相手がわたしだなんてありえない! エレン様にはもっともっと素敵な女性と結婚していただかないと!」
自分がエレンを推しすぎたせいで望まぬ結婚を強要するはめになったと考えたヴィヴィアンはエレンを解放するべく動きはじめる。しかし、彼はヴィヴィアンとの結婚を望んでいると口にして――――⁉
「その結婚、解釈違いです!」
推しへの愛が強すぎて結婚を受け入れられない皇女ヴィヴィアンと、
そんなヴィヴィアンとの結婚を心から望むエレンの溺愛攻防。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 21:20:00
132121文字
会話率:42%
この国の王妃様は、毎日のんきに刺繍をしたりお茶会をしたりして、のんびり暮らしています。
ろくに政務にも関わらず、ただ遊んで暮らしているように見える王妃様は、その人当たりの良さで皆に慕われつつも、残念王妃、と影で呼ばれています。
王妃様に
は一人息子の王子がいます。
この王子、母親を甘く見て、なにやら画策しているようですが……。
短編の王妃様シリーズ(1000文字縛り)1〜5の再録です。
続きの王妃様のお話は、今後連載としてここに追加していきます。よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 19:06:21
7510文字
会話率:46%
明日は王立学園の卒業式。この国の唯一の王子は、冷淡な婚約者よりも、朗らかで優しい平民の女子を婚約者にしたいと目論んでいる。王(ちち)は怖いが、政務にも参加せず刺繍ばかりしている無能な王妃(はは)なら、簡単に誤魔化して味方につけられるだろうと
挨拶に行くが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-30 20:37:31
999文字
会話率:62%
【全58話、約12万字のお話】
「神聖なる聖女選定の場で不正を働くとは何事だ!」
魔法国アルケイミアでは魔力の多い貴族令嬢の中から聖女を選出し、王子の妃とするという古くからの習わしがある。
最終試験まで残ったクレモント侯爵家令嬢ルーナは
不正を疑われ、聖女候補から外されてしまう。聖女になり損なった失意のルーナは義兄から襲われたり高齢宰相の後妻に差し出されそうになるが、身を守るために侍女ティカと共に逃げ出した。
あてのない旅に出たルーナは、身を寄せた隣国シュベルトの街で負傷したマントの男と運命的な出会いをする。手当のために渡したハンカチに治癒効果があったことから、ルーナは自分に特殊な能力があることに気付く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 21:31:14
119211文字
会話率:52%
最後の贈り物は、不格好な銀花の刺繍だった。
家のために婚約した相手に、私は恋をしていた。けれどその人は、私を残して逝ってしまった。誰かの駒として生きるなら、せめてその道だけは、自分で選びたい――。
最終更新:2025-05-03 21:10:57
7818文字
会話率:20%
公爵令嬢として華やかな日々を送っていたアクヤは、ある日突然「悪役令嬢」として追放され、港町リヴェールへと送られる。過去の出来事には違和感を覚えつつも、もう元の生活には戻れない。名前も身分も捨て、見知らぬ土地で一人きり──そんな彼女がたどり着
いたのは、小さな宿「錆猫のしっぽ亭」だった。優しい女将や看板猫との出会い、初めての仕事、少しずつ築かれていく人とのつながり。刺繍の腕を活かしながら、アクヤは「誰かに必要とされる」ことの嬉しさを知っていく。派手な奇跡はない。でも、今日もなんとか生きている──そんな静かで温かな再出発の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 20:47:50
5469文字
会話率:24%
大地の奥底に封じられている神様は思いました。
『なに? いま異世界冒険って流行ってるの?』
彼は地上にいくつもの目を持ち、この世界が正しく成長しているか監視しています。
とは言え、さすがに異なる世界を見通す目など持っていません。
しかし
、自分が見通せない世界だからこそ興味があります。
『ならオレの眷属送り込んじゃえばよくね?』
自分と繋がりのある眷属の目を通せば、異世界の様子は自分にもわかるでしょう。
そして彼は自分の命令を聞きそうな、運の悪い眷属にその指令を与えたのです。
「あ、あなたはもしかして私たちの造物主様!?
い、いきなりですね、そ、それで私にその人選を行えと?」
『あー、いやいや、一人でやんなくていいよ、
向こうに送るのも一人にする必要ないし、
こっちの世界に影響なさそうな人物、適当に見繕ってさ?』
「わ、我らが主はアバウトなんですね・・・わかりました。
じゃあ、知り合いの子と相談してちょっとやってみます。」
他力本願、責任転嫁、いきあたりばったりの精神で行われたその計画は、
まず最初に、一体のお人形さんに対して行われました。
そのお人形さんは、見たこともないお屋敷の中で、
お尻をあげたポーズで這いつくばっていました。
気が付いたらいきなり、そんなところに飛ばされて、
自分がどんな態勢でいるかも、今は後回しにするしかありません。
現状認識も何もできていないまま、
薔薇の刺繍の黒いドレスの裾が膝下から床に拡がっています。
それでも、やがて彼女はゆっくり立ち上がりました。
ここがどこだかわからないけども・・・
そして思考回路も正常に作動するようになると、彼女は自分の仕事を思い出したのです。
この場所がどこであろうと自分のすべきことはただ一つ・・・
それは、
かつて大地の底に封じ込められし冥府の王が与えた崇高なる使命。
「私は鎌を振るう、汚れた命を絶つために・・・。」
そう、最初に送られたのは、都市伝説の主、「私メリーさん」!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 14:00:00
2534476文字
会話率:18%
薔薇の刺繍のドレスを纏い
か細き腕には一振りの鎌
その冷たい瞳に魅入られた者に
逃れる術は ない
私はメリー…いま、あなたの後ろにいるの…
呪われた人形メリーの都市伝説。
その他の13階段や、エミリーの赤い手袋など、関連する都市伝説
、物語をも巻き込み、
さらには中世ヨーロッパの伝説や、
神話の世界にまで足を踏み入れることになるでしょう。
なお、シリーズ化するか、
一つの物語にまとめてしまうかは今も悩んでますが、
メリー編が終われば主人公も変わります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-09 23:11:20
1547333文字
会話率:14%
開国間もない日本。
横濱の外国院居留地には、とある仕立て屋があった。
亡き母から受け継いだ店を切り盛りするのは、若い女主人。
刺繍の名人と評判の彼女が仕立てるドレスは、西洋のご婦人ばかりか洋装を始めた日本のご婦人達の間でも噂になっている。
そんな彼女の元には、異国人の少女によって時折『訳あり』な注文が持ち込まれる。
そして女主人は、古い裁縫箱に向かってこうささやく。
「さあさ、一緒に踊りましょう」と……。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 19:01:34
21557文字
会話率:14%
ガタイが良くて喧嘩っ早くておっかない。
ついたあだ名は、喧嘩王。加えて顔が怖かったので、それも合わせて鬼面の喧嘩王。
地元じゃ喧嘩無敗の彼は――母親思いで地元愛の強い彼は――喧嘩に刃物を持ち出した不良によってその生涯を閉じることとな
る。
そうして次に目覚めると、そこはどうやらファンタジーな世界。
あれ? 貧乏だけど貴族っぽいぞ? 今世のオヤジとお袋はかなり美系だな! 兄貴もいるのか!
ところで、オレはどういう立場だ? え? お嬢様? 今、お嬢様って呼ばれた? ……もしかして、女ッ!?
あ、でも刺繍とかお茶会とか嫌いじゃねーかも。
前世の記憶を持ったまま異世界の貴族令嬢となった元喧嘩王。
彼は前世での心残りを今世にて果たそうと、気合いを入れる。
今度こそテメェらしく生きてみるぜ! 親孝行、家族孝行、ダチ孝行なんてのもキッチリしながらよッ! テメェが大切にしてぇモンは全部守るつもりだから、夜露死苦なッ!!
そんな彼女の振るまいが、近しい人の運命を変え、領地の運命を変え、やがては王国の運命すらも変えてしまう――かも?
元喧嘩王だった貴族令嬢が無自覚に織り成す、運命と偶然が重なりあう物語。
これは――『その生き様がやがて未来を照らす幻想譚』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 23:53:22
728045文字
会話率:36%