世界は終わりに向かっている。
住んでいる誰もがそう言葉にする。
都市と呼ばれる周りは暗闇に包まれており、明かりがあったところでほんの少し先を照らすくらいしか意味がない。
そんな世界だからこそ、生まれながらに体が世界に奪われた者。
世界から欠
落した者と呼ばれる欠落者というものが生まれた。
体の一部が世界に欠落させられた人らには、逆に体の一部に力が宿った。
気味悪がれながらも、特別な力を利用しようとする人もある程度はいた。
そんな終わり始めた世界であっても、人の欲望というのはなくならない。
欠落者を利用していろんなことをする人というのは多く、そんな世界だからこそ、殺し屋というものもいまだに存在していた。
そんなときに殺し屋の少年は、欠落者の女性と出会う。
だが、あることがわかった少年は女性を殺さない。
そして、二人の物語が始まる。
※物語はフィクションです。
かなりよくない描写なども可能性があります。
あらかじめご了承ください、よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 23:57:32
34837文字
会話率:46%
山科香月(やましなかずき)は弟と二人暮らし。両親は他界し、頼れる親族もいない。二人で生きていくことを決めた。
ある日元同級生の日野真幸(ひのまゆき)と再開する。
「そんなんで二人でやっていけるん?」
「じゃあ助けてくれよ。」
売り言葉に買
い言葉で言ったようなこの一言で3人の生活、あるいは二人の元同級生の関係は一変する。
作者の生活圏が関西なので、基本登場人物は関西弁です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 22:00:00
146916文字
会話率:46%
「ねぇ、お願いだから────さっと死んでよ」
憑依そうそう投げ掛けられた言葉に、主人公は一瞬呆気に取られるものの……
「はっ?お前が死ねよ」
と言い返し、相手を殴り飛ばす。
元々気の短い主人公は、周りに居た者達もまとめて窓から投げ捨て
た────魔法の力で。
「さて、まずは情報収集からだな」
誰に言うでもなくそう呟くと、主人公は憑依した者の記憶を覗き見た。
と同時に、全てを理解する。
「くくくっ……!そうか、そうか。この小娘は憑依の対価として、親の“復讐”とアルバート家の“存続”を望むか」
憑依した者の憎悪を読み取り、主人公は決心する。
「いいだろう。その願い、確かに聞き届けた」
これは本物のアルバート家のご令嬢に代わって、主人公がクズ共を粛清し、やがて────帝国の頂点に立つお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 19:23:57
270726文字
会話率:31%
盟主・モデル・諜報員のヒーロー
VS
台風マイペースヒロイン
盟主『エルヴィス・ディン・オリオン』には、盟主の他に、いくつか『顔』があった。
産業を盛り立てる『モデル』。
諸
侯同盟をまとめる『盟主』。
そして──『諜報員』。
以上3つの顔を使いこなしながら革命の世を生きる彼は、ある日街で絡まれていた女(ミリア)に靴を投げられる。
「そういうのよくない! 一番良くない!」
「……ちょっと。こんな引き止められ方、はじめてなんだけど?」
彼女が繰り出した「必殺・パンプスストライク」に、即行始まる口喧嘩。
売り言葉に買い言葉、言葉の応酬という印象的な出会いを果たしたあと、エルヴィス(エリック)の元に舞い込んできたのは一つの「依頼」。
よりによって厄介な業界の調査を入れることになったエルヴィス(エリック)が、その情報源として白羽の矢を立てたのは────『靴を投げた女 ミリア』だった。
情報を引っこ抜きたいヒーローと
マイワールドをいくヒロインの
☆軽妙快速 コメラブディ☆
・この作品は「ノベルコミック」です
・小説っていうより漫画
・横書きでお読みください(縦書きには適しません)
・悪役令嬢やざまあありません出てきません
・転生してません
・途中CMや提供が挟まります
・作者は大いに楽しんでおります
・とにかく漫画です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 19:10:00
700384文字
会話率:26%
「いい仕事ありまっせ」そんな言葉に騙された女の子は、人型兵器のパイロットとして軍隊へ。生活費を稼ぐはずが、気がついたら世界中から注目されるエースパイロットに!?
戦火を潜り抜ける中で、楽して生きたい女の子は、人類の命運を背負って戦う騎士
へ成長していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 19:00:00
128891文字
会話率:44%
上手く言葉にできない。術が分からない。時々自分が嫌になる。そんな中学生の心情を「神田 晴空(かんだ はるく)」の視点から表現する。もどかしくも拙い言葉で関係を紡いでゆく恋愛をお楽しみ下さい。
尚、本作品は主人公の視点からの描写にしております
ので、他の人物像は言動からご自身の好きに想像してあげて下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 19:00:00
6653文字
会話率:66%
低音障害型感音難聴は、再発の可能性がある。
完治を目指せる病気だと言われていても、症状が落ち着いて、学校に行けるようになったときに陽咲【ひさき】は感じた。
『再発』って言葉に、怯えるようになった。
今までは気にならなかった大きな音や、学校
中に広がる賑やかな声が、異様な恐怖感を与えてくる。
消極的な生き方をするようになってしまった陽咲は、同い年の音宮坂書架【おとみやさかふみか】と過ごす昼休みの時間に居心地の良さを感じていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 18:20:00
16760文字
会話率:40%
低音障害型感音難聴は、再発の可能性がある。
完治を目指せる病気だと言われていても、症状が落ち着いて、学校に行けるようになったときに陽咲【ひさき】は感じた。
『再発』って言葉に、怯えるようになった。
今までは気にならなかった大きな音や、学校
中に広がる賑やかな声が、異様な恐怖感を与えてくる。
消極的な生き方をするようになってしまった陽咲は、同い年の音宮坂書架【おとみやさかふみか】と過ごす昼休みの時間に居心地の良さを感じていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-07 12:29:21
608文字
会話率:6%
神々戎斗(みわ かいと)は、不幸な生い立ちから、世界への深い憎しみを抱いていた。
孤児院での虐待、社会の冷たさ、そして何より、一獲千金を求め、期待を抱き飛び込んだ探索者の世界でも「収穫スキル」という、ダンジョン内での収穫物を一つ増やすとい
う、何の役にも立たないゴミスキルだったことに絶望していた。
探索者となった戎斗は、肉の盾として危険な仕事を任され、使い捨ての消耗品ような扱いを受け続ける。
そんなある日、危険なダンジョンで罠にはまり死にかけ、絶体絶命の危機に陥る。
仲間にも見捨てられ、救援にきた幼馴染の探索者にも置き去りにされ、信じられるものを全てを失い、戒斗は世界に恨み言を吐きながら死を覚悟する。
しかし、そのとき、身体の奥底から別人の声が聞こえ、彼のスキルは一変する。
「収穫スキル」が「収奪スキル」へと進化し、あらゆるものの力を奪い、自分へと吸収できる能力を得たのだ。
新たな力を得た戎斗は、自分の人生を狂わせた世界への復讐として、圧倒的な力を手に入れ、この世界を全てなかったことにする事に決めた。
収奪スキルで強大な力を手に入れ、目標を定めた戎斗はダンジョンを攻略し、敵を次々に倒していく。
レベルアップを繰り返し、最強の存在へと近づいていく戎斗だが、彼の心は復讐の炎に焼かれ、奪い取ったスキルの力の影響もあり容姿が人間離れをして、元の姿からは一変してしまう。
そんな彼の前に立ちはだかるのは、かつてのダンジョンで自分を見捨てた幼馴染であり、幼少期の唯一の心の支えであった瀧野愛菜(たきの あいな)だった。
愛菜は、世界を救うために、人外となった戎斗を止めようとする。
愛菜との対決、そして世界の命運をかけた壮絶な戦いが始まる。
戎斗は、復讐の道を突き進むのか、それとも、愛菜の言葉に心を動かされ、新たな道を切り開くのか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 18:00:00
25394文字
会話率:23%
王族が代々行う、最も信頼できる臣下を集めるため各国を礼拝する精霊の儀。
傾向と対策一切なしで突如放り出されてしまった雨の国の王子、レオフリック・フォン・リマーヘイロウは、別れ際「旅を楽しめ」という父の言葉に困惑する。
不慣れな人混みに流され
踏み出した三歩目でスリに会い、咄嗟に助けてくれた謎の青年ディランはどうやらこっそり派遣されているはずの「城の使い」かもしれなくて――?
一縷の望みをかけて必死に彼の姿を追いかけるレオフリック王子は、この先の出会いをまだ知らない。
街の不安を煽る吸血鬼伝説、相次ぐ行方不明者、悪魔の巫女に天使の税理士? 迫るは不穏な竜の影――
知っていたはずなのに知らない事がたくさんある、様々な思惑渦巻く諸外国。
これは守護精霊を仲間にし臣下を増やす旅を続ける、王子が目指した優しい世界の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 17:37:47
67953文字
会話率:61%
目覚めた俺は見知らぬ世界にいた。
そして、頭の中にはなぜか俺の言葉に応えてくれる「ChatGPT」がいる。
人間関係ダメダメでAI推進派だった俺は、全部をChatGPTに任せて異世界を生き抜くことにしたのだった……。
最終更新:2025-01-13 17:02:49
474144文字
会話率:26%
──明け星学園。
それは、この辺りでその名前を知らない人はいない。……それほど有名な、エリートの中のエリートの集まる高校。
……そんな学園に、「とある事情」で転校してきてしまった少女・伊勢美灯子。
明け星学園の生徒会長・小鳥遊言葉
に出会い、灯子は思う。
「 ──この人を、超えられたら、私は。
ここに来た本当の目的を、達成することが、出来る。 」
──────────
人間ドラマ⑦:異能力バトル③ くらいの、現代バトルファンタジーです。
1エピソードは、多くて3,000字程度です。
* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚ ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚*
【作者の考える本作のセールスポイント】
①主人公であるダブルヒロインの、どこか歪だが整合性の取れている関係性。
②主人公以外のキャラクターの人格や過去、人間関係も掘り下げられている。
③キャラクターたちが意味や意義を持って挑む異能バトル。
* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚ ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚* ੈ✩‧₊˚*
※この作品は、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 17:00:00
935383文字
会話率:42%
「悪いが、僕は君のことを愛していないんだ」
結婚式の夜、二人きりの中。
私の夫となった人。アスタリア帝国第一皇子ルイス・ド・アスタリアはそう私に言い放った。
(まぁ…当然でしょうね。)
別に、その言葉に私が驚くことは無かった。
私たちの結婚はお互いを愛し、結ばれたものではない。
親同士が決めた政略結婚の関係なうえに、私は小国の第二王女だ。私は彼にとって邪魔な存在でしかない。
だから愛していないと言われても、そりゃそうよね。としか思わない。
彼は、皇后の直々の息子ではなく側室の息子。継承争いで皇后から命を狙われている身。
皇后からの命令で、十日後には戦地へと送られる。生きて帰ってこれるかどうかも分からない。
そんな男に愛されても、迷惑な話よ。
戦地へと向かった夫を想い、涙を流すわけでもなく。
私は可哀想な皇子妃として、中々に皇宮暮らしを楽しませていただいていた。
そんなある日、メイドが夫に手紙を出せと言い出してきた。
彼に手紙を送ったところで、私を愛していない夫はきっとこの手紙を読むことは無いだろう。
そう思い、普段の不満の手紙、悪意を込めて手紙に書きだしてみた。
それがまさか、彼から手紙が返ってくるなんて・・・
☆
短編版より、一部加筆があります。
題名に♡がついているものが加筆されている部分です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 16:57:38
41475文字
会話率:33%
「悪いが、僕は君のことを愛していないんだ」
結婚式の夜、二人きりの中。
私の夫となった人。アスタリア帝国第一皇子ルイス・ド・アスタリアはそう私に言い放った。
(まぁ…当然でしょうね。)
別に、その言葉に私が驚くことは無かった。
私たちの結婚は、お互いを愛し、結ばれたものではない。
親同士が決めた政略結婚の関係。
だから愛していないと言われても、そりゃそうよね。としか思わない。
彼は、皇后の直々の息子ではなく側室の息子。
継承争いで皇后から命を狙われている身。
皇后からの命令で、結婚式から十日後には皇后の命令で戦地へと送られる。生きて帰ってこれるかどうかも分からない。
そんな男に愛されても、迷惑な話よ。
戦地へと向かった夫を想い、涙を流すわけでもなく。
私は可哀想な皇子妃として、中々に皇宮暮らしを楽しませていただいていた。
そんなある日、メイドの一人が夫に手紙を出せと言い出してきた。
不満はいくつもあったが、一応は皇子妃として良い暮らしをさせてもらっている身。
きっと私を愛していない夫はこの手紙を読むことは無いだろう。
そう思い、普段の不満の手紙、煽りの手紙に書きだしてみた。
皇后からの嫌がらせ、無関心な皇帝陛下、変に付きまとってくる第二皇子。
それがまさか、彼から手紙が返ってくるなんて…!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 02:06:17
22603文字
会話率:30%
わたしの身体は気づいたら奪われていた。魂だけになったわたしは絶望して、消えようとしていた。
けれど、その時に魔導師ディオノレ――パパに出会った。
「消えるぐらいなら俺の研究のために使われろっていってんだよ」
そう言ったパパの言葉に頷いたわた
しは、パパに使われることになった。
これはわたしとパパの日々を綴った物語。
身体を奪われた少女が魔導師と出会い、親子として幸せになる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 16:04:23
565426文字
会話率:37%
「俺には愛する人がいる」
――家と家との婚姻。だからこそ互いの意志など関係なく、これは互いに断れないものだった。
その初顔合わせの場での言葉に、令嬢は返答する。
最終更新:2021-12-18 19:16:38
2237文字
会話率:32%
お断り
この作品は「ブラックテイルな奴ら」を加筆修正したものです。
葛城四朗は中学3年の受験生だ。受験を前に恋人の林郷小百合に「受験が終わるまで合わないようにしましょう」と言われてしまった。その時渡されたのが小さな黒い尻尾アクセサリー
だ。小百合に嫌われたくない一心で俺はこの尻尾アクセサリーを常に持ち歩いていた。
ある日のこと。俺が不良グループにカツアゲされた。いつものことである。俺はどちらかというとおとなしい性格であるため、こういったやつらに狙われやすい。もうダメかと思ったその時、美しい女の声が俺を助けてくれたのだ。だが、どこにも女性はいない。「私はここよ」という言葉に俺は自分の目を疑った。小百合に貰った尻尾アクセサリーがしゃべっていたのである。
それからの俺の人生は変わってしまった。どうやらマリーと名乗るこの尻尾に好かれてしまったらしい。俺がマリーに逆らうと死にそうな目にあわされる。それもそのはずこの尻尾アクセサリーは異世界人が姿を変えたものだったのである。しかも黒魔術とやらが使えるのだ。
俺が思わず頼んでしまった不良達への仕返しが問題であった。マリーの両親もこちらの世界へやってくることになってしまった。もちろん尻尾アクセサリーの格好でである。勘違いが多いマリーの父親のせいで不良たちは窮地に立たされる。重い病に侵されたのだ。俺とマリーは不良たちをなんとか救おうと小百合や妹の芽依の協力を得て奮闘するのであった。その結果‥‥。
異世界物の要素を取り入れたコメディー作品になります。気軽に読めますので、よかったら目を通してみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 13:08:30
85025文字
会話率:48%
毎日の昼休み、教室の端の席で本の世界に没頭していた僕。誰とも言葉を交わすことなく、静かに時間を過ごしていた。
ある日、突然君が話しかけてきた。『いつも本読んでるじゃん。面白い本読んでるのかなって』
その言葉に戸惑いながらも、どこか嬉しさを感
じた。君との出会いで僕の日常は大きく変わり始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 12:00:00
11087文字
会話率:68%
題の通り、自分の思いを少し小説風に、言葉にしてみました。
書きたい事を書いていく、そんなお話のような、ただの思いのような。
最終更新:2025-01-13 08:59:45
45613文字
会話率:14%
婚約者である第一王子ハルラスの決定的な浮気現場を目撃してしまった侯爵令嬢ルーシェル。ハルラスに放置されても一途な恋心を捨てきれないルーシェルは、たまたま居合わせた魔法薬学教師ディーン・ラウリエに忘却薬の調合を持ちかける。「ほしいんだろ? な
ら自分で作ってみればいい」ダサくて冴えない教師ディーンの言葉に導かれ、ルーシェルは次第にその類まれなる才能を開花させていく。これは、後に『奇跡の魔女』と称賛を浴びるルーシェルと人知れず闇を抱えて孤独に生きるディーンが、唯一の最愛に出会う物語。そして二人が生み出す、個性豊かな魔法薬にまつわる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 08:15:07
178403文字
会話率:56%
幻想も妄想もひっくるめて
日々感じたことを
色んな色の言葉にして
ビーズにしたり
刺繍にしたり…
最終更新:2025-01-13 01:24:27
43844文字
会話率:23%
今から10年前の新暦777年。
この年の7の月7日の雲一つない夜空に様々な色の流星が降り注いだ。
そしてその翌日、一瞬で世界は変わった。
世界の各地に様々な謎の鉱石が突如現れた。
突如現れた鉱石はただの鉱石ではなく、熱を発する石
もあれば光を灯す石等、様々なエネルギーを発する鉱石であることが聖なる都市にいるとされる神の代理・巫女様の言葉によって判明する。そして流星の夜から一ヶ月後、この鉱石はこの世界の重要なエネルギーの一つと認定される。
人々は万能鉱石を"奇跡の石"と崇め《|奇石《きせき》》と名付けた。
そこまでなら良い話だ。残念なことにこの話はこれで終わりではない。
《|奇石《きせき》》が発見されていく中、極稀に体の一部に鉱石の様なものが生える者が現れた。それは《|奇石《きせき》》と同じものであり、本人の意志でその《|奇石《きせき》》に備わる能力を使えることが後に判明する。最初こそ奇石を身に宿す万能者の誕生かと歓喜の声が上がった。だが何故身体から急に|奇石《きせき》が生えたのか。人体に及ぼす影響も分からない、感染の危険性すら分からない事実による不安感は、歓喜より恐怖を煽る結果となった。この謎の病は後に《|奇石病《きせきびょう》》と名付けられるが、未だその病について詳しいことは判明されず、患った者の末路さえ不明とされている。
だが、この世界で神の様に崇められる巫女様が発した言葉により、人々の恐怖は薄れることとなる。
『この|奇石《きせき》が人々の体に現れた事にも全て意味がある。恐れるものでは無い、脅える必要は無い』と。その一言を皆が信じる程、この世界にとって巫女様は偉大な方とされている。
それがこの世界の現状で、この時の僕が知っている全てだった。
当時の僕はそれに抗うことも原因すら深く考えることはなかった。――――彼らと出逢うまでは。
これから語ることは今から7年前、新歴780年。僕の人生を変えることとなる出会い・初めてライラと出会った時の話。
そして、それから5年後の新歴785年。僕と彼ら《ミシラバ旅団》が初めて一緒に旅をした時の話。
――――――出会いと始まりの物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 00:00:00
158400文字
会話率:60%
高校一年生の黒鉄 蓮(くろがね れん)は、クラスの陽キャグループのトップである金城 大翔(きんじょう ひろと)にいじめられていたクラスメイトを庇った結果、今度は自分が「非モテ陰キャ」と揶揄されて大翔たちに絡まれる毎日を送っていた。
ほとんど
のクラスメイトが見て見ぬふりをする中、彼を助けたのは、大翔の幼馴染で彼が好意を寄せているクラスのマドンナ・柊 凛々華(ひいらぎ りりか)だった。
「——私と仲間にならない?」
一見冷たく、他人を寄せ付けない彼女からの予想外の言葉に戸惑う蓮だが、孤独を選んでいた二人はやがて多くの時間を共にすることになり、お互いの意外な一面に惹かれあっていく。
一方の大翔は、凛々華が自分よりも蓮を選ぶはずがないと信じ込み——、
「やめとけ。暴力沙汰になったら間違いなく退学だぞ」
「うるせえ! もうそんなもんどうだっていいんだよ! 殺してやる!」
「……仕方ない。ちょっと痛い思いをしてもらうぞ」
勘違い陽キャを隠れハイスペックの陰キャぼっちが実力でねじ伏せていく痛快ラブコメディ、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 23:01:04
91345文字
会話率:46%