辺境の地・ディトマスの第6要塞の制服管理室で一人の働く女の子がいた。
彼女の名前はドルマ。
仕事はこの要塞で働く騎士達の制服の繕い物だ。
ドルマは対人恐怖症で誰とも話をしない。だがドルマが繕った制服を纏うと、ほんの少しだけ戦闘の時に運が良く
なると騎士達の間で評判なのだ。
辺境の防衛責任者として、毎年多くの犠牲者に胸を痛めていた次期辺境伯であるマティアスは、第6要塞にはその年一人も犠牲者が出ていない事に着目し、そして調査を始める。
小さな手仕事が紡ぐ、静かな恋物語。
一度某サイトに上げていた作品ですが、完成度が低く、不完全燃焼だった作品です。お話にちょっと手を加えて再度世に出してみる事にしました。溺愛も派手なアクションもない、静かな作品です。どうぞお楽しみ下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-15 17:00:00
40579文字
会話率:25%
感情をうまく言葉にできないまま二十七歳になったSE・沢井燈と、感情に蓋をすることが習慣になった契約社員・緒方紗江。
二人が出会ったのは、終電一本前の乗り過ごしだった。
「乗り過ごしましたね」「そうですね」——それだけだった。
それから少しず
つ、給湯室で、社食で、雨の日の帰り道で、言葉を交わすようになる。大きな事件は何も起きない。告白シーンもない。ただ、沈黙が苦でなくなる瞬間があって、言えなかった一言が口から出る瞬間があって、怖くて引いてしまう夜があって、それでも戻ってくる朝がある。
感情を持て余してきた二人が、足元の言葉で互いを確かめながら、「今ここにいていいと思っています」と言えるまでの、秋から翌夏までの一年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-15 12:00:00
27407文字
会話率:23%
天の御柱を巡って男神と女神が出逢うとき、
忘れられた神々は静かに甦る。
美しき豊葦原をめぐり対立するのは、
国津神、黄泉神、そして天津神。
古の約定に縛られた神々は、
なぜ今生に戻り、何を求めて向かい合うのか。
神代の記憶を持たぬまま
再び出逢った二人は、
何度生まれ変わっても惹かれ合い、
そしてまた引き裂かれていく。
「約定は、果たされなければならない」
「何度、私を裏切るの……?」
現代と神代が重なり合うとき、
忘れられた物語は静かに息を吹き返す。
日本神話を基に紡ぐ、和製ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-15 07:06:33
4145文字
会話率:10%
文化祭の数日間しか会えないあなたに、恋をしました。【完結まで執筆済/全23篇】
――先輩に会えるのは、年に一度。文化祭期間だけ。
すぐに消えるはずだった想いは、透明なまま重なっていく。
全国でも珍しい、男女別学かつ恋愛禁止の青葉学園に通
う女子手芸部の佐藤菫には、密かに想いを寄せる男子工芸部の先輩がいた。
菫が鵲橋を渡って蜂須賀誠也、通称くま先輩と会えるのは、文化祭期間だけ。
少しずつ形づくられていく菫の想いは、果たして届くのか――。
クラフト×青春×学園ものがたり。
※本作は他サイトでも掲載しており、そちらでは少し先まで公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-14 20:00:00
46126文字
会話率:54%
冬の駅前を歩くたび、水野 葵(みずの あおい)は大学三年のあの夜を思い出す。
隣を歩きながら、何度も言葉を探したのに、結局なにも言えなかった夜。
「じゃあね」で終わったその別れのあとも、伝えられなかった気持ちだけが、ずっと心に残り続けてい
た。
高校に入学した春。
まだ恋と呼ぶには早すぎたころ、葵は放課後の教室で、木下 佳乃(きのした よしの)と同じ時間を少しずつ重ねていく。
同じ場所にいること。
言葉を交わすこと。
わからないところを教え合うこと。
帰るタイミングが重なること。
並んで歩いても、気まずくないこと。
そんな何でもない積み重ねの中で、名前を持たなかった感情は、静かに形を変えていく。
大きな出来事があったわけではない。
ただ、放課後の教室、何気ない会話、少しずつ縮まっていく距離の中で、言葉にならないものだけが残っていった。
そしてその想いは、最後まで言葉にならなかった。
これは、伝えられなかった想いと、戻らない時間の余韻を描く、静かな青春恋愛小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-12 23:04:22
102227文字
会話率:51%
王太子妃候補席を退いた朝、シグリ・ヴァト伯爵令嬢のもとに王太后陛下からの呼び出しが届いた。「半年で、残った四人を仕上げてくれ」。
候補の座を譲ったあとに渡されたのは、妃ではなく、教える側の任だった。王宮東棟の教場で待っていたのは、磁器の人形
のように完璧な公爵令嬢ティルダ、辺境から出てきて言葉に泣きそうになる侯爵令嬢ヘルガ、家の借金を一人で背負う伯爵令嬢ミンナ、そして植物の名前ばかり覚えている最年少のフェリツァ。
シグリは四人を妃候補として均等に育てる気でいた。けれど靴擦れを隠す少女、声を失う少女、紙片を机の下に隠す少女、そして雨の薬草園に消える少女と向き合ううちに、自分の半年が、別の方向に進んでいることに気がついていく。
そして、教場の隅にいつのまにか立つようになった、栗色の髪の青年がいた。シグリの父の処分の真相を知っていて、シグリの名前を呼ぶ前に半呼吸ためらう、不器用な王太子ベリト。
「私は、あなた方を妃に育てるためにここにいるのではありません。あなた方が、自分の名前を呼ばれた時に、一拍で返事ができるように、ここにいるのです」
四人と一人の半年と、お辞儀の角度と、北方の言葉と、雨の薬草の匂いと、襟元の銀木犀の刺繍。ほっこり、王宮の中の小さな教場で、五つの名前が、それぞれの場所を見つけていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-09 12:23:58
23317文字
会話率:55%
親友の友達で、私のクラスメイト。
それだけの関係だったはずなのに。
気になる、なんて言葉じゃ足りない。
でも、それが何なのかも分からない。
無自覚な想いと、気づいている親友。
そして、本音を見せない彼女。
――この距離はきっと、戻れな
くなる。
ただの友達ではいられなくなるまでの、静かな恋の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-06 20:00:00
47601文字
会話率:36%
北欧フィンランドの小さな村。
白夜の空の下で、一人の少女が静かに暮らしていた。
名はアイリ。
貴族の家に生まれ、家の掟に守られながらも、
どこか遠い世界に憧れを抱いている。
ある冬の夜、村に二人の吟遊詩人が訪れる。
ハープを奏でながら歌
う青年タピオと、弟のクラン。
夜の静寂の中に響いたその歌声は、
やがてアイリの心に小さな波紋を広げていく。
身分の違い、家のしがらみ、そして北の大地に流れる運命。
それでも二人は、白夜の空の下で出会い、惹かれ合っていく。
北欧の神秘的な自然を背景に描く、
静かな恋と運命の物語。
本作は文章表現の研鑽を目的としたエチュードとして、
短い断章を重ねながら少しずつ更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-05 14:29:36
13029文字
会話率:20%
王女として、正しく生きてきた。
そう思っていたのは、自分だけだった。
国王に否定され、
「それは仕事ですらない」と突きつけられた日。
湖で出会ったのは、
敵国から連れてこられた捕虜の王子。
彼は言った。
「後悔なんて、しなくていい」
その一言が、
彼女の世界を変える。
だが、ある日。
彼は湖に来なくなった――
これは、否定された王女が、
もう一度歩き出す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-04-03 21:10:00
2931文字
会話率:8%
2024年、西アフリカ。
カカオ価格は史上最高値を更新していた。
だが、畑は軽い。
実は少なく、若者は街へ去っていく。
カカオ農家の青年カイは、十年前に出会ったフランス人醸造家エルアンを思い出す。
彼は、豆をこの地でチョコレートにしたいと
言った。
そして、娘ルナは言った。
「月は、いつも丸いの。」
見えない部分も、月であるように。
誇りも、痛みも、未来も、そこにある。
仕事を継ぐとは何か。
土地を守るとは何か。
そして、作るとは何か。
赤土と石灰岩、二つの大地を結ぶ物語。
静かな希望の物語。
これは、仕事への誇りを描く物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-31 21:10:00
73506文字
会話率:27%
婚約破棄の慰謝料として「呪われた廃地」を与えられた。
誰もが忌み嫌うその場所を、彼女は愛していた。
――そんな変わり者の令嬢がいる。
嘲笑されても、理解されなくても、
彼女はその想いを手放さない。
だがある日、その価値観に興味を持った
一人の男が現れ――。
これは、誰も見向きもしなかった場所で始まる、少し歪で、まっすぐな恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-28 19:10:00
10253文字
会話率:38%
言葉にならない苦しさを胸の奥に抱えた高校生・雫は、ある夜、祖母の遺した古いランタンを
手に海へ向かう。
そこで気づいたのは、人生をすべて照らす大きな光ではなく、次の一歩だけを見せてくれる
“小さな灯し”の大切さだった。
母のぬくもり、祖母の
記憶、近所の人たちのやさしさ、そして学校で出会う静かな少年・湊。
人とのつながりの中で、雫は少しずつ自分の気持ちを受け止め、明日へ向かう呼吸を取り戻し
ていく。
これは、一滴の涙が「雫」となり、小さな光が「灯し」となって、やがて静かな恋へと育っていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-28 04:27:51
120365文字
会話率:27%
ひとつの嘘から始まった勘違いを、恋だと自覚するまで
冬守高校旧校舎の図書室にて俺、改めて相沢慧はそこで彼女と出会う。
彼女の名前も素性も知らない。まさしく正体不明。未来人?幽霊?学校外の生徒?自分の幻覚?
ただ、彼女は確かにそこに居た。
旧校舎での少し不思議ないるはずの彼女と始まる物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-27 19:49:42
9603文字
会話率:28%
朝練に向かうため、毎朝同じ電車に乗る男子高校生。
ある日、車両の端で静かに本を読む女の子に気づく。
名前も知らない。
話したこともない。
それでも、なぜか気づくとあなたを探してしまう―。
同じ電車、同じ時間。
少しずつ重なっていく視線
の先で、
静かな恋が動き始める。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2026-03-27 00:36:56
3075文字
会話率:17%
好きなことはない。
嫌いなこともない。
熱中してできるような趣味もない。
将来に何をしたいかなんて分からない。
自分を「影みたい」と自称する高校生、宮城誠。
才色兼備。眉目秀麗。
容姿端麗。温厚篤実。
何もかもが完璧な高校生、瀬南聖。
ある日の放課後、そんな正反対の2人は夕焼けの陽が差し込む教室で出会う。
そんな誰にでもある出会いから始まる正反対な2人の、2人だからこその、静かな恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-26 16:10:43
18374文字
会話率:27%
「シルキー(家事妖精)?そんなの名前じゃないわ。そうね、あなたはアリエルよ」
私に人魚の姫の名を与えたのは、彼女自身に対する皮肉だったのか、それとも何らかの祈りだったのか。
やがて私はその名の通り、幼い主・スコットにひっそりと特別な感情を向
けるようになる。
ほんの少し未来、住宅設備用AIが語る、一途で静かな恋と継承の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-24 21:20:00
2326文字
会話率:16%
仕事帰り、恵比寿の小さなバー「ななし」に立ち寄るのが、私の日課だった。
カウンターは六席だけ。
奥から三番目が、私がいつも座る席。
ひとつ席を空けたその奥には、いつも静かな男性が座っている。
名前も知らない。
多くを話すわけでもない。
ただ、同じ時間を過ごすだけの関係だった。
けれど、ある夜。
私と彼の間に、いつも空いていた席に一人の男性が座る。
「幸せになれる?」
その問いをきっかけに、
静かだった夜が少しずつ変わり始める。
帰り道。
交わす短い言葉。
触れない距離。
恋は、
大きな出来事から始まるとは限らない。
ただ同じ時間を過ごした夜が、
あとから静かに心を動かしていくことがある。
これは、
恵比寿の小さなバーから始まる
大人の恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-23 21:00:00
55913文字
会話率:15%
「静かに始まる恋の物語。」
離婚を経験した家政婦・咲花と、
視覚障害を持つ調香師・如月晃希。
偶然の出会いは、
やがて家族ぐるみの“縁”へと広がり、
静かな恋が確かな未来へと形を変えていく。
香りと日常、そして人との繋がりが紡ぐ
、
優しくて少し切ない、大人の恋物語。
※R18版→R15版にリライトして再投稿です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-22 18:30:47
39026文字
会話率:29%
冬の教室で出会った、壊れそうな雰囲気を纏う彼女。
その危うさに惹かれながらも、僕は一歩を踏み出せないまま時間だけが過ぎていく。
救えなかったのか、それとも救う資格がなかったのか。
これは、自分の空白と向き合う少年の、静かな恋の物語。
最終更新:2026-03-22 00:16:01
6235文字
会話率:31%
貧乏男爵家に生まれた令嬢リリアーヌは、
生母を亡くした後、継母と異母妹に虐げられ、
使用人同然の生活を送っていた。
唯一の救いは、手芸。
安い端切れでぬいぐるみや小物を作り、
追い出された時のために、密かに自立の準備をしていた。
ある日
、異母妹に亡き母の形見のぬいぐるみを池に捨てられた衝撃で、
前世が“デザイナー志望だった日本人”であることを思い出す。
その後、迷子の貴族の子どものために、
売り物のハンカチをすべて使ってぬいぐるみを修繕したことがきっかけで、
公爵家に見出され、子どもの乳母として迎えられることに。
ぬいぐるみ一体ずつに似合う服を作り、
宝石の名を冠したドレスを仕立てるうち、
その服は社交界で“ジュエルシリーズ”として話題に。
やがて精霊たちが現れ、
彼女の仕立ては「守る力」を持つようになる。
男爵家ざまぁ、公爵家の養女、仕立て屋開店、
精霊の加護、そして辺境伯との静かな恋――
これは、
虐げられていた令嬢が、
針と糸で居場所と未来を縫い上げる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2026-03-19 21:00:00
19934文字
会話率:19%