「なんでそう思ったのか、自分でもわからなかったんです。だから、話しました」
万引きの疑いをかけられた大学生、片瀬柊(かたせ・しゅう)。
ただ一言、「気になった」から口を開いた彼の言葉は、店主の偏見と警官の正義を次第に揺るがしていく。
本
作は、事件を解く物語ではありません。
それは謎ではなく、“納得できないこと”を言葉にしてしまう青年の、対話の記録です。まぁ、結果的に事件の核心を説き明すこともあるでしょうが。
【事件ではない。でも、確かに“何か”が起きる物語】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 16:40:17
14156文字
会話率:40%