これは、あなたの持つ『正義』のお話ではない。
強すぎる正義感を持った警察官・成田正義は、真の正義が無い世界に絶望して自ら命を絶つ。しかし、正義の境遇を嘆いた神は彼に正義を成すための力を付与し、少女・テミスとして異世界へと転生させる。
しかし、新たに降り立った世界もまた、テミスの望んでいた世界ではなかった。そこは、少数の強者が弱者の犠牲の上に享楽を貪り、弱者は愚かな多数となって正しき少数を蹂躙する世界。
そんな矛盾を孕んだ世界に嫌気のさしたテミスは、自らの『正義』を貫く事を決意する。
様々な『セイギ』がぶつかり合う世界で、テミスの貫く『セイギ』の行方を追う物語。
※毎日投稿の限界に挑戦中。(18時頃予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 18:15:28
4525657文字
会話率:44%
〝破壊の騎士〟と恐れられるアルカディア教団の使徒ルカ。
かつて王国の騎士だったルカは帝国との戦争の最中、大切な人を守れなかった失意の念から、授かった力を暴走させ多くのものを奪ってしまった。
絶望と罪悪感に沈むルカに寄り添ったのは、同じ
使徒である〝女神の歌姫〟イリア。
イリアの歌声と献身により救われたルカは「今度は私が守る番」と奮い立ち、イリアの〝守護騎士〟となる。
教団の使徒である二人に与えられた使命は、人々に讃美歌≪シャンティール≫を届けること。
魔獣の被害拡大を受けて、疲弊する人々を励ますのが目的だ。
旅立ちの直前、ルカはイリアの弟に衝撃の言葉を聞かされる。
「姉さんは、世界のために死ぬつもりだよ」
ルカは動揺を隠せなかった。
イリアが定められた〝宿命〟を受け入れていることも信じ難かった。
宿命とは何か。
何故イリアが犠牲にならなければいけないのか。
理由を聞くことが出来ないまま、事態は急速に変化してゆくになる。
教団内部で蠢く陰謀と、魔獣と帝国の脅威に晒され混迷を極める世界で果たして。
ルカはイリアの運命を壊し、未来を創ることが出来るのか──。
ふたりの愛と歌で紡ぐ物語が始まる。
※毎日18時頃更新予定、他サイト様でも公開中です。
※自作「終焉の謳い手〜破壊の騎士と旋律の戦姫〜」のスピンオフ作品。ですが、単体でお読みいただける作品となっております。
百合メインではあるものの、姉弟愛、家族愛も要所で出てきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 18:10:00
33049文字
会話率:23%
辺境の単調な塩採掘任務は、血と土埃が舞う地獄と化した。異常な魔力上昇が、悍ましく歪んだゴブリンソルジャーの群れと、エリアを統べる「異形」のボスを引き寄せたのだ。希望は容赦なく打ち砕かれ、仲間の無残な骸が累々と転がる絶望的な撤退戦。若き騎士ケ
イは、騎士の魂とも言える剣を犠牲に、血路を切り開く。だが、迷宮の非情さは魔物だけではない。大地が咆哮し、全てを蹂躏する激しい地震が発生! 混乱の中でケイが目撃したのは、過去の「デジャブ」と重なる破滅の光景――「津波が来る」。これは天変地異か、それとも迷宮の意志か? 生き残れる保証はどこにもない、過酷な生存劇が今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 18:00:00
59271文字
会話率:42%
凄惨な幼少期、目を背けたくなるような境遇、追い討ちをかけるかの様な病、志半ばで失った夢、繰り返される挫折、いつまでも灯りの燈らない奈落の底。逃れられない運命に心を抉られ、気付けば愛だの夢だのくだらないと、誰にも関わらず人間を拒絶し笑顔を失く
し世界を断絶し、瞳に映る全てに絶望していた。だがそれでもただ懸命に、たった一つだけでもいいと〝生きる意味〟を探し続けながら大人になった孤独な男、幡西鷹斗。彼はある日、知らぬ間に病院のベッドに平伏していた。気を失っていたのか?事故か?記憶を失くしたのか?何も思い出せずにいた。ふと、何となく病室のテレビをつけてみることにした彼は、テレビを見た途端に何故かそこから様々な事がフラッシュバックしていく。以前から感じていた身体の違和感、身に起きてきた不可解な現象。しかしその自身が感じている症状は、どれだけ医師に説明しても全く伝わらず、呆気なく精神疾患だと診断されてしまう。誤診だと納得出来る訳も無く自ら身に起きる症状の原因を調べる事になったそんな中、今まで見た事が無かった色の二筋の光が微かに彼を照らし始めた。長い間暗闇に居過ぎた彼には、その微かな光でさえも眩しすぎて眩暈を起こしそうになる。しかしそれは次第に、身体と心をゆっくりと温め治し硬直していた心の筋肉を優しくほぐす様な、そして心をケアする様な感覚に包み込まれる程の光だった。〝生きる意味〟を見つける事が出来ず全てを諦めた筈なのに、世界を断絶していた筈なのに、ずっと独り殻に閉じ籠ったままで良かった筈なのに。心とは裏腹に徐々に思い出していく人の優しさ、温もり。そんな二筋の光によって色が変わり始めた運命に、人並みの幸せを掴みたいと淡い夢を見始めてしまうのだが・・・一つ乗り越えればまた一つ産み落とされる絶望。誰かと手を取り合い生きるのには必ず何らかの理由が必要なのか?幸せを手にするには必ず何かを犠牲にしなければならないのか?悲喜交々の人間世界はどこまでも儚く虚しいだけなのか?そんなわけが無いのに繰り返される暗闇は彼の心をまた揺さぶる。そしてそもそもの疑念点であった不可解な現象の真相に辿り着く事が出来るのか?人の温もりとは自分にとってどれ程大切なのか?彼の凄惨な過去とは?失った夢とは?二筋の光とは?少しずつ光と陰の狭間で蠢く様に見えてくる真実、待ち受けている本当の運命とは・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 17:36:00
41308文字
会話率:44%
20年前世界中を襲った大震災。その直後、未知の生物『モンスター』が出現する謎の大穴『ダンジョン』が各地に出現した。いち早く復興に成功した日本の奮闘もあり、多くの犠牲を払いながらも『ダンジョン』の中には多くの夢とロマンと資源が詰まっていること
が判明した。そんな『ダンジョン』を調査する職業の人を『探索者』と呼び、危険を顧みず夢を追い求める彼らを人々は羨望の眼差しを向けていた。主人公『檀上歩』はそんな『探索者』のトップを進む存在…ではなく、つい最近までサラリーマンをしていた一般人。ひょんなことでの退職後、相続した土地に『ダンジョン』が出現したことでそれまでの生活が一変した。なんと彼が発見した『ダンジョン』は異世界とつながっていたのだ。そうして思いがけず始まった異世界の住民との交流。難しいことはお役人さんに任せ、本人は自由を謳歌しながら『ダンジョン』と異世界人との生活を満喫する、そんな感じの物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 17:24:27
528654文字
会話率:38%
世界は、もう壊れている。
そう言い放つ乙女、神代セリカは、異界の力と融合し、“新たな世界”を創ろうとしていた。
犠牲をいとわず、あらゆるものを破壊するその力は、もはや世界を作り変えうる可能性がある。
それに立ち向かうのは、ひとりの探偵──
ナズナ。
仲間の祈りを背負い、世界を「守る」選択をした少女。
祈りか、破壊か。
信じる力か、壊す力か。
正しさをめぐってすれ違ったふたりの道が、ついに交差する。
過去も、未来も、想いさえも呑み込む最終決戦の先に、
待つのは、祝福か、それとも──絶望か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 15:13:53
6042文字
会話率:28%
“未来”ってのは、人の数だけ犠牲でできてる。
裏切り、憎しみ、怒り、悲しみ。
喜びや希望は、ほんの一瞬で葬られる。
無機質な“白”の中に潜むのは、
人間の皮をかぶった悪魔たち。
国家に管理された「未来閲覧制度」――
それは、誰かの未来を“削
る”ことで、別の誰かの運命を変える装置だった。
綾城煉は、未来を選ぶ異能《選定》を持つ少年。
黒い衣をまとい、無表情の奥に“温かな記憶”をしまいこんでいる。
両親と過ごしたあの日の、たった一瞬の“笑顔”を。
彼が世界の異常に気づいたのは、12歳の冬だった。
「この世は間違ってる」
そう呟いた日から、少年は未来の選定者《セレクター》となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 14:07:52
9918文字
会話率:16%
魔法×パワードスーツ 〈我が身を纏え!変身!〉
魔法が発達した世界、オリュートス
異次元の彼方から現れた生命体、通称“妖魔”によってオリュートス各地に壊滅的な被害をもたらし、国や文明や文化すら破壊し尽くす
人間、亜人、かつては人類と対立し
ていた魔族、様々な種族が垣根を越えて妖魔と対抗し、いつしか“妖魔大戦"と呼ばれた
魔法の鎧、魔装鎧〈パワードスーツ〉を纏いし12人の騎士達が妖魔を退け、妖魔大戦を終わらせた
人々は彼ら英雄を"十二騎士"と呼び、讃えた
国や文化、多くの技術技法、多くの魔法を失い、大勢の犠牲を出した妖魔大戦終結から100年以上経過した
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 13:04:01
21441文字
会話率:57%
兄と慕った人の娘が不本意な結婚を押しつけられそうなので、いつか好きな相手と結婚できるよう強くなるまで男として育てたんだが、実は女だと明かしたら「嘘つき! 大っ嫌い!」と言われた。辛い。
という本編の前日譚を、番外編として書いてみたら長くなっ
てきたので、投稿します。このまま本編に突入する気がします。
見た目が怖い少年が幼児に振り回される日常が書きたいだけです。
異界から竜が侵入し、蹂躙された世界。人々は多くの犠牲を出しながら竜を討伐した。――どうしても壊せなかった竜の卵を残して。
もはや腐っていると思われていたその卵が、数百年ぶりに各地で孵りはじめる。
そしてエヴァーリでは、男しか生まれないはずの竜殺し――竜を殺して呪われた者の末裔。体の一部が竜化している――に女児が生まれた。
竜殺しの戦闘能力は一万の兵に匹敵する。国防の要だ。
しかしその子供は流産の確率が高く、そのため竜殺しは年々数を減らしており、後継の確保が喫緊の問題だった。
竜殺しの女児は、その問題を解決する糸口となり得る。その存在が世に知られれば、女児の自由はなくなるだろう。
その女児と同鱗として生まれた少年が、彼女を守り育てるために、竜殺し殺しの竜眼公と恐れられる存在になっていく。(ただし中身はおかん)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 12:34:09
91297文字
会話率:40%
その少女は、世界を救うために旅にでる。何かを犠牲にしないために、全てを救うために。(※重複投稿しています)仲仁へび
最終更新:2025-05-16 12:00:00
285文字
会話率:0%
(……攻略に必要のない人間は見捨てろと言いたいが、どうやら俺達のリーダーは度をすぎたおひとよしだったらしい)デスゲームと化した仮想世界の中でとある青年が述べた目標は全員生還。「このデスゲーム、一人も死なせずにクリアしてやろうぜ」。妖精舞う大
地の中で彼らは何を思い、何を手にするのか。ただ一人も犠牲者を出す事ない、最良の結末を目指して彼等は進みゆく。(※この作品は他サイトに投稿した作品改稿したものです)(三日間隔で更新します)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-26 13:00:00
112981文字
会話率:24%
異常な学校に閉じ込められた生徒達の話。(※重複投稿作品)リィズ・ブランディシュカ
最終更新:2024-06-05 02:00:00
9661文字
会話率:23%
※当作品は長い構想を経て生まれた”青春群像劇×近未来歴史ファンタジー”長編シリーズ小説四作目です。
前編~Jewelry tears~
ーー季節は流れ、三年目の学園祭が迫る二学期へ
犠牲を払いながらも人類の敵"ゴースト&
quot;の討伐に成功した稗田知枝は次なる脅威に備えるためアリスの手を借りて準備を進めていた。
一方、イギリスで暮らすアリシア達は反アリス組織から新たな魔女狩りの任務を言い渡され、日本へと向かうのだった。
そして、2059年9月26日。
稗田知枝と樋坂浩二は稗田黒江の残した手記”14少女漂流記”の上映会を終えた帰り、四年前の因縁を抱えたアリシア達の襲撃を受ける。
それは大きな呼び水となり、母の死の復讐を遂げるため行動する黒沢研二と共に、知枝は魔女の力を行使して新たな敵と立ち向かう決意を固めるのだった。
知枝の導きにより、次々と魔法使いへと覚醒していく仲間たち。
ついに明かされる四年前の事件の真相。
クラスメイト達を戦場へと導き、死闘を繰り広げていく知枝。
聖戦の鐘が鳴る時、舞原市は再び因縁渦巻く戦場へと変わっていく。
そして、哀しき戦いの先で、樋坂浩二は愛する女性たちの前で最悪の決断を迫られるのだった。
「どうしてこんなことしてるのか、自分でも分からないよ。殺したいほど憎いはずなのに」
後編~秋桜の空に愛を残して~
ーーアリスの導くの先で待ち受けるものは人類の進化かそれとも…
???
※エピソード4では近未来の世界観で広がる本格的なバトルファンタジーと多くの個性的な登場人物達による切なくも甘い人間ドラマが展開されていきます! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 11:49:38
211116文字
会話率:21%
これは、耐え難い苦痛の果てに命を落とした青年が、転生した先の世界で不老不死を求め、全てを賭す物語。
善も悪も捨て、犠牲を重ね、禁忌をも厭わず、業を積みながら永遠を追い求める。そんな彼の旅路は、数多の人間を巻き込み、やがて世界をも揺るがし
ていく。
その果てに待つのは救済か、破滅か──。
基本的に一話辺り5000字〜7000字が目安です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 11:30:16
106615文字
会話率:22%
冷酷無比と噂され、原作ではその厳格さと誤解から妹エリナを犠牲にした「悪役」として断罪される運命にあった“氷の侯爵令嬢”ヴィオレット。しかし、二度目の人生を得た彼女は、胸に刻まれた後悔とエリナへの深い愛情を胸に、今度こそ妹を守り抜き、凍てつく
領地に真の春をもたらすことを固く誓う。
彼女がまず着手したのは、妹の心を閉ざす一因となった、寒々しいアールディーン城の改革だった。幼い頃に両親を亡くし、若くして侯爵家を継いだヴィオレットは、その重圧から感情を抑圧し、厳格に振る舞うしかなかった。その結果、周囲から「氷の魔女」と畏怖され、原作ではエリナの魔力を利用しようとしたという濡れ衣まで着せられていた。転生後の彼女は、その評価を覆すべく、まずエリナがかつて愛した城内の廃墟同然の温室を再建し、伝説の“炎の蓮華”を二人で育てることを提案する。それは、氷に閉ざされた世界に温もりを呼び込み、エリナの笑顔を取り戻すための、そして自らの汚名を雪ぐための第一歩だった。
しかし、その道は決して平坦ではない。原作の記憶から、エリナは姉に対して「自分は厄介者なのではないか」「いつか見捨てられるのではないか」という拭いきれない不安を抱いている。ヴィオレットの「氷の魔女」という悪評は領民の間にも根強く、彼女の真意を疑う者も少なくない。さらに、アールディーン家の影響力を削ごうとする中央の貴族たちの陰謀や、ヴィオレットを「悪役」として断罪し、自らの地位を高めようと画策する原作ヒロインの巧妙な罠が、姉妹の前に幾度となく立ちはだかる。ヴィオレットが幼少期に偶然見つけ、独学で解読してきた「禁書庫の異世界文献」(現代知識に近い内容が記された書物)を応用した革新的な領地改革案(例:効率的な農業技術、気候に合わせた建築様式)は、旧体制を重んじる保守的な貴族たちからの強い反発を招き、彼女の孤立を深める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 10:00:00
16988文字
会話率:29%
かつて神様は龍の姿をしていた―――そして数千年後、神様がいなくなった世界には「理力」という神の力が宿り、人々はその身に理力を持って生まれ、不思議な力を操ることができた。
国立理力研究所で教授として働くリーリート・ロラインは、ふたまたに分かれ
た尾を持つ「理力の使えない」ゾアルの男と、幼児期に初めて口にした言葉が「理詰め」であるようなギンケイの男とともに、新しい「理力術」の開発に挑んでいた。
この世界には理力によって人生が決まる不平等や人種による差別、国を襲う疫病、そして戦争があった。頭脳と理力をもってしてリーリート・ロラインは人々の為に生きていく。けれど大いなる希望には対価が伴う。差し出した犠牲は彼女の魂を縛りつけ、輪廻し、巡り、途方もない果てで、彼女は彼と出会う。初めましてと笑う。差し出された手の先にいる貴方に向けて―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 08:10:00
547702文字
会話率:40%
転生者として異世界に召喚した日本人、海名真(うみなまこと)は転生したのと同時に固有魔法「自己犠牲」を手に入れる。その魔法は自分の体を犠牲にする事でとてつもない威力の攻撃を放てるが、使う度にとてつもない痛みが襲ってくる酷い魔法だった。
だが真
を召喚したトリニティ王国の王女、「ミルア」はとんでもない再生能力を持っていて...!?
数年前に召喚された「複製」の転生者によって滅ぼされそうになっている異世界を救う旅が今始まる!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 08:00:00
53697文字
会話率:70%
第三巻『ハリー・ポッターと聖杯の輪廻 ― 信仰が紡ぐ運命の輪』では、魔法界と常世の境界が揺らぎ、古の聖杯を巡る壮大な戦いが描かれます。英国王室を揺るがす「再誕の王」、影で糸を手繰るヴォルデモート一派、そして時間を超越する“スーツケース”を手
にした科学者たち──多彩なプレイヤーが入り乱れ、物語は神話と現実の狭間で螺旋を描きます。
主人公ハリーは、幼き日の傷跡と向き合いながら、やがて訪れる最終決戦への責任を自覚していきます。裏切りと信頼、歴史の英雄たちを「使い魔(サーヴァント)」として召喚した者たちの葛藤、そして「聖杯」に託された人々の希望と絶望が交錯。信仰とは何か、真の勇気とは何か──物語の核心に問いかける哲学的ディスコースが、深い余韻を残します。
読む者は、過去と未来が交差する“輪廻”の渦に巻き込まれながら、友情と犠牲、そして運命が紡ぐ大河の一滴として、自らの信念を問い直すことでしょう。闇を切り裂く一筋の光を胸に、あなたもこの終わりなき輪廻譚へ足を踏み入れてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 06:00:00
118282文字
会話率:3%
世界は人間によって緑を失い、唯一の生存圏「ワールドネイション」に閉じこもった。
人間と植物を掛け合わせた兵器《プラントヒューマン》。
反逆軍として駆除対象となった彼らの中で、討伐軍の少年イオは、自らの“本当の正体”を知る。
野薔薇の変異
種・ノアとの出会い。
人間か、植物か、それとも“自分”か。
葛藤の先で、イオが選んだのは、世界に“根を張る”という選択だった。
人類の支配か、自然への回帰か。
その狭間で、少年はただ静かに、優しく、世界を抱きしめる。
【ディストピア×植物×共生】
これは、一人の少年が“蔦に絡まれたその先”で、
世界と繋がる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 03:46:48
11485文字
会話率:31%
歩いて一周するには千年の時を要する、殆どの秩序を失った広大な星――エルカ。
『溟盈神話』にはこう綴られている。
遥か昔、平和を希った者たちによる
楽園の星を巡った戦乱の時代が続いていた。
創造神レフィは潰え、楽園の星は悪魔の帝王・魔王ラ
ンスに滅ぼされ、大精霊エトルシェムは終焉の日、ディトロガイアにて、自らの身と魂を犠牲にして崩れゆくエルカを繋ぎ合わせ果てた。
こうして大精霊を失ったエルカは、ほとんどの神聖なる法則が崩壊した世界となった。
――そして、物語はその神話から一万年後の現代。
獣人の母と人間の父の間に産まれた一人の少年。
十歳の誕生日に両親を殺され、その後、人間の国の王に拾われ、育てられた。
やがて青年となった彼は「神土」にて一万年の間、誰にも抜けなかった聖剣――
創闢瀾瑞剣ジュリアランギルディレンアルマに
選ばれる。
その者の名は勇者ラティア。
創造の魔力を宿す聖なる魂《創興天恵》の持ち主。
彼は願った。
誰もが笑い合える、優しい世界を創る事を――。
神話はあくまでも神話、魔族や魔族の王は居ても、悪魔や悪魔の帝王は存在しないし、神も存在しない。
そんなふうに、誰もがそう思っていた。
だが、魔族の王・魔王トラジアによる人間の国への侵攻が激化する事で、物語の歯車は動き出す――
勇者の元に気高き魂を持つ戦士が集結した時、彼らが背負わざるを得なかった規格外の力がもたらした、かつてない悲劇の宿命に抗い
目に見えぬ忘却の境界を断ち切り、新たな神話の幕を開けようとしていた――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 03:35:15
8256文字
会話率:33%
迷宮ーー。それはある時突然この世界に現れ、それ以降様々な場所に生まれてその数を増やしてきたと言われている。迷宮内は平原や森林、海、空など多種多様な環境にあふれており、その規模も千差万別である。
当初迷宮がこの世に現れた時、現れた国の対応
はそれぞれ異なっていた。出現により村が一つ消えたことから周囲一帯を封鎖し立ち入りを禁止したり、不審なものとして入り口を封鎖したりとさまざまであった。なかには静観した結果迷宮から魔物が溢れ、周囲の村や街を飲み込んだ結果制圧できた頃には地図から県が消えたと言われている。
一方で、果敢にも内部へ調査隊を派遣した国もあった。その国も初めのうちは少数精鋭で調査隊を送り込んだものの、一カ月が経過しようとも誰一人として帰ってこなかった。しかし、ある時調査隊の一部が帰還に成功したことで内部の様子が判明した。その結果、迷宮内には大きな危険が存在するが、それ以上に資源や未知のモノに溢れていることが判明した。
それ以降、各国はこぞって迷宮探索に乗り出し、時には多大な犠牲を払いながら、時には危険を持ち帰りながらも探索を進めて行った。
その結果、得られた資源や迷宮内の魔術理論の解析などから急速に武器や魔術が発展し、安全性が向上するに連れさらに大きな成果を持ち帰るようになった。
現在においては迷宮内の探索を専門に行う職業である探索者は当たり前のものとなっている。
しかし、今回記して行くのは現在の迷宮探索の様子ではなく迷宮が出現した初期、いわゆる黎明期と言われる時代のことである。
様々な冒険譚や探索にまつわる手記などを読まれた各人に取っては当時の人々の行動や決心は愚かしく感じる部分も多々あると思われる。しかし、これは紛れもなく当時未知の領域に文字通り生命を賭けて挑んだ人々の物語である。その何かが読者諸氏に響くものが有ればこの話を纏めた甲斐があると思う。
ーー序文より抜粋折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 22:36:44
302378文字
会話率:43%
恐ろしいほど強い魔王を十数年もかけて滅ぼした俺達は、滅びたはずの魔王の魂核から衝撃の事実を知らされる事となる。なんと、それは魔王ではなくこの世界の根幹そのものだというのだ。俺達は正義の為に戦っていたはずが、なんと世界を滅ぼすために戦ってい
たのだ。
驚愕の事実を聞き、俺はその魂核に滅ぼさずに済む方法を聞いた。たった一つこの世界を滅びから救う方法とは、なんと俺自身を犠牲にする事…。だが俺は愛する仲間と世界を救うために決心する。
世界を救うために魂を捧げたと思った瞬間、俺は見知らぬ土地に立ち尽くしていた。さっきまで居たエリスやレインやエルヴィンの姿はどこにもない。そこは俺達がいた世界ではなく地獄でもなかった。どうやら、そこは日本と呼ばれる異世界だったのだ。この世界には魔獣もおらず、魔法の類も一切存在していなかった。ただ一つだけ前世で見た事のある存在であふれかえっていたのだ。
その存在とはゾンビ。前世の小さいダンジョンの一階層にいるような屑モンスターだ。事もあろうにこの世界は、その屑モンスターのゾンビに滅ぼされかけていたのである。
俺は決める。俺はこの日本と言う世界で、魔王討伐に使った失った青春を取り戻すと。
レベル1000超えの最強勇者は、終焉の世界で青春を取り戻す事が出来るのか?異色のゾンビストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 22:27:58
1733384文字
会話率:66%