今日、俺は好いてもいない女と結婚しなければいけない。ただし、これはあくまで白い結婚だ。
夜会やパーティーに顔を出せば出すほど令嬢たちからの求婚の手紙が山ほど送られてくる。そんな毎日にうんざりしていた。
そこで、【手中に収めやすい、
自分より幾分か歳が下であり、爵位も下。婚約者もおらずあまり表に顔を出していない令嬢】を探した。
完璧に当てはまる令嬢は流石にいないと思っていたのだが、思いの外早く見つかった。結果、ウォートリー子爵家の令嬢である、エヴァリーナ・ウォートリーと婚約を結び、一週間後である今日に籍を入れた。貴族にしては異常な速さであることは分かっていた。
結婚式はしなかった。所詮はお飾りの妻に、そんな大層なことをする必要はないと考えたから。
お飾りの妻だと伝えれば、どんな反応をするだろうか。正直なところ、なんだって構わない。予想は着いている。
どうせ癇癪を起こすか、お飾りなのを理由に、散財するか、愛人をつくるか、はたまた俺を惚れさせようとしてくるのか。なんだって良いが、俺は微塵も結婚に、そもそも女性に興味がない。
金しか見ない女を、名声しか見ない女を、権力しか見ない女を、爵位しか見ない女を、俺はどうしたって興味も持てなければ愛せもしない。愛することが出来ない。今のうちにはっきりさせて、変な期待は持たないでもらう。その方が、彼女にとっても良いだろう。
今から言うことを理解してくれなくとも構わない。ただそれが真実であるのだから、否定だけはしないでもらいたい。俺から君に願うのはそれだけだった。
「私が君を愛することはないと思え。君はただ、私のお飾りの妻として徹してくれたらそれで良い」
「…そうですか。では、私のお飾りの妻として許容してくださる範囲を教えて頂きたいです!」
「…………は?」
__意味が…分からん…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 06:00:00
40034文字
会話率:34%
夜会で初めて目があった時から、あなたの事を恋い慕っていたー。
望まれて嫁いだと思ったら、初夜で言われた言葉は「君を愛するつもりはない」
ねぇ、セオドア様。ならなぜ私に求婚したのですか?なぜ、そんなにも切ない顔をされるのですかー。
不遇な中
でも前向きに生きるアメリアと、勘違いからアメリアを冷遇してしまうセオドア。
交錯する2人の想いの行き着く先はいかにー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 10:13:10
17495文字
会話率:20%
フィリベールは大好きな婚約者セリアに毎日プレゼントを贈る。セリアが「目に見える愛が欲しい」と言っていたのを聞いたからだ。
しかしある時、セリアはプレゼントを受け取ってくれず……。
フィリベールとセリアの相思相愛な話。
最終更新:2023-11-27 19:35:16
4115文字
会話率:28%
学校の帰り道、鈴宮涼夏はアスファルトに空いた黒い穴に吸い込まれた。吸い込まれた穴の先はどうやら異世界で、狂っている男に首を切られて、涼夏は捨てられた。それでも不思議なことに涼夏は生きていた。首なしとなった涼夏がさまよい歩いていると、『首なし
連続殺人事件』を追っている騎士・エヴラールと出会う。右も左も分からない涼夏は気づかないうちにエヴラールと魔力をつなげ、本来なら召喚者と行うはずの主従の契約を交わしてしまい―――?
異世界から召喚された首なし少女と、壮絶な美貌をもちながら膨大すぎる魔力に悩まされる氷の騎士。
魔力をつないで心もつないだ二人は、じんわりとかけがえのない存在になっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-24 07:00:00
129043文字
会話率:40%
百年前に大聖女として尽くして亡くなったシンシア。
転生した彼女は大聖女を祝うパーティーで、第三王子のエリオに身に覚えのない罪を着せられ、婚約破棄を言い渡される。
「私の後ろを歩けない女に、価値があると思うなよ」
第三王子エリオの代わりにすべ
ての公務を肩代わりしてきたシンシアは、最後に仕事仲間たちへお礼を告げて王都を去っていく。
そして、なぜか共に付いてきた第三王子付きの騎士テイル・ヴァーミリオン。彼は「エリオ様と喧嘩して、クビになっちゃった」と言って、傷ついたシンシアの心を癒すように溺愛し始める。自然と二人で旅をしていくうちに、徐々にシンシアの心の傷も癒え始める。
一方で、シンシアが居なくなった王都では、第三王子エリオの仕事が一切回らなくなり、重要な来賓で大失敗を犯し、「すべてシンシアが悪い!」と言い出したエリオ。シンシアを見つけ出し、全ての失敗をシンシアのせいにしようとするのだが、そこでテイルが本当の身分を明かしだして────。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 00:03:08
11739文字
会話率:42%
魔物に襲われて魔力を枯渇したために悪役令嬢になるという未来を覚醒したエルフリーナ。悪役令嬢になりたくない彼女は婚約破棄される予定の王子を避け、悪役令嬢のルートから徹底的に外れて生きることに。しかし初めて参加した舞踏会で婚約破棄の舞台に上らさ
れる。エルフリーナを助ける騎士の活躍で悪役令嬢にならないことに成功するが...。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 22:15:41
9594文字
会話率:43%
「それは君じゃない」のシエル視点です。「それは〜」を読んでいないと意味不明だと思います。「それは〜」のヒロインがヒーローに抱いているイメージが崩壊する危険性があります。タグをご確認の上、容認出来そうな方はどうぞご利用ください。
※感想の
個別返信は出来ませんが、全てありがたく読ませていただいています。
※※誤字脱字報告は受け付けない設定にしています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 00:00:00
17595文字
会話率:12%
「魔女」だとバレたら即追放、そんな国に生きる魔女で伯爵令嬢のエレンティナは、こんな秘密を夫に一生隠し通すのは無理と早々に結婚を諦め仕事に生きることを決めていた。
だからやっと親の決めた婚約を破棄できて喜んでいたというのに、直後にどうしてま
た申し込みが? しかも次は公爵様!? 私、その人の顔も知りませんけど!?
それは困る絶対に困る。王家にも近い公爵家相手に「魔女」だとバレたら大変な事態になってしまう。そうだ、公爵様にも婚約破棄をしてもらおう! そう決意したエレンティナが、必死に説得やら画策やらをしているというのに。当の公爵様は一向に婚約を破棄してくれる様子もなく、むしろ他の令嬢たちに取り囲まれるたびに、まるで困り果てたワンコが助けを求めるかのような目をこちらに向けてくるのは一体どうしてなの……
(約十万時、大団円まで執筆済み)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-05 00:12:15
120722文字
会話率:20%
魔力や魔術を徹底的に嫌うレイテ国に生まれたマルガレーテ王女は、魔力を持つ魔女だったために隔離施設で捨て子として育った。しかし隣国との政略結婚のためだけにある日王女の身分を与えられ、そして追放同然にルトリアへと送られたのだった。
魔力につ
いて何も知らないマルガレーテはルトリアでの魔力判定により、初めて自分が白の魔力を持つ者と知る。しかし白の魔力を持つ者は、ルトリアではもれなく短命となる運命だった。
これでは妃には出来ぬとまたもや辺鄙な離宮に追放されたマルガレーテ。
しかしマルガレーテはその地で偶然にも病床の王妃を救い、そして流れ着いたワンコにも慕われて、生まれて初めて自分が幸せでいられる居場所を得る。
もうこのまま幸せにここで余生を送りたい。そう思っていたマルガレーテは、しかし愛するワンコが実は自分の婚約者である王子だったと知ったとき、ただ彼や自分の大切な人を救うために自分の希有な能力を最大限に使うことを決めたのだった。
不幸な生い立ちと境遇だった王女が追放先でひたすら愛され、可愛がられ、大切な人たちを救ったり救われたりしながら幸せになるお話。
このお話は「独身主義の魔女ですが、ワンコな公爵様がなぜか離してくれません」のスピンオフとなりますが、この話だけでも読めるようになっています。
完結まで執筆済み。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-17 18:04:34
131038文字
会話率:33%
ケイティことキャサリン・ピジョン伯爵令嬢。
王子の婚約者だった前世は、自分の好きな事など何ひとつ出来ない人生だったので、今世では自由な人生を送りたい!
私の夢は、前々世の日本人のあの子のように、世界中を旅して回る事!
―――なのに、今世でも
王命で王子の婚約者になってしまった。
でも、落ち込んでいたって夢は掴み取れないわ!
自由がほしいなら、自らの持ち物を武器に変えて、婚約破棄を勝ち取りにいけばいい。
婚約破棄のために立ち塞がる問題は、全て破壊してしまえばいいのよ!
でも、婚約破棄は円満に!そのためにも大切なのは、計画ね!
そしてケイティは、円満な婚約破棄のためにあらゆる外堀を埋め続ける。
八年後、ついに念願の王子との婚約破棄を達成!
これで晴れて自由の身!!!
―――と思ったら、実は陰でこっそり婚約破棄計画をフォローしてくれていた幼なじみの彼に、外堀を埋められていました…。
貴族の身分からも解放され、自由な一人旅に出るはずが、私をロックオンした幼なじみを連れた二人旅に。
えぇ、言っておきますけれど、これは駆け落ち結婚なんかじゃありませんよ!!!
前向きで頑丈、突破力のあるヒロインと、
ハイスペックさをヒロインのためにしか使わない残念ヒーローの、
どたばた系ラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-15 15:24:06
47143文字
会話率:42%
不倫した夫に離婚を求めていた私は待ち伏せていた不倫相手に背中を刺され意識を失った。目が覚めるとそこは不思議な空間でまるで大きな大きなチューリップの蕾の中にいるみたい……え?死後の世界ってこんなな感じ?なんて不満に思っていだけれど花びらの隙間
から覗いていたのは長さ1メートルはあろうかという睫毛の持ち主で……。
転生したり転位させられたり転位して連れ戻されたりのヒロインが人生を切り開こうと悪戦苦闘します、が、かなり空回りです。
見た目キラっキラのヒーローは思うようにかっこいい活躍ができない残念な人。でも最後はキメてくれ……るかな?
シリアスな場面でもちょいちょい崩れがちなのはごめんなさい。
アルファポリス様にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-24 19:34:57
216814文字
会話率:51%
スイウはある日、恋人兼婚約者であるクドクが街ゆく女性の胸元に目を奪われていることに気がついた。ふと見下ろすと分かる、小さな自分の胸。相思相愛のはずだが、もしかしてクドクは大きい胸の女の子のほうが好きなのでは?! さらにクドクの浮気疑惑も!
?
明るく一直線なヒロインと、クールな見た目に反して婚約者への愛が重めな残念ヒーローの、一途な軽いなんちゃって和風な異世界ラブコメ。(アルファポリスにも掲載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-29 19:15:36
42859文字
会話率:20%
【書籍化が決定しました!】2月26日頃にフェアリーキス文庫より発売予定です!
書籍版タイトル:二度目の求婚は受け付けません!
Web版を大幅に改稿したので、内容は大きく変更となっています。詳しくは活動報告をご覧ください。
【あらすじ】ルチア
は受け取った手紙を見て、覚悟を決める時が来たと思った。婚約者である王太子が命の恩人である女性を連れて、王城に帰還するらしい。ついに私にもこの時が来てしまったのだ、と深い絶望に飲み込まれそうになりながら、ルチアは強く唇を噛みしめた。
巷では婚約者同士の中で「運命の人」と出会って婚約を破棄する事案が発生しているらしい。ルチアは自分には関係ないと思っていた。しかしまさか、自分が当事者になるなんて。
運命によって結ばれた二人。果たして、運命の行方とは――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-15 18:00:00
36255文字
会話率:48%
地味で普通の高校生活を送っていた碧乃は、とある偶然から学校一のモテ男である小坂と2人だけの秘密を共有することになる。1人が好きでクールな碧乃と、社交的で明るい小坂。2人で過ごす時間が増えると同時に、2人の距離も近づいていく。ゆっくりと、確実
に。しかしながら、恋愛経験のない碧乃は気付くはずもなく……。
鈍感過ぎると大変な目に遭うのでご注意を。
くれぐれも、無自覚でワガママなイケメンを遠ざけ過ぎないように。そして仕返しはほどほどに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-13 14:37:20
303103文字
会話率:54%
「アーリア・カトライズ!お前との婚約は破棄させてもらう…!」そう高らかに宣言したヴィクトリア王国第一王子レインハルトと、護衛騎士シンと一緒に、なぜか逃避行の旅へ出ることに。アーリアは前世二十四歳の日本人女性、王妃になんて興味がないから、婚約
破棄万々歳これで自由!ーーだったはずなのに、どうしてこうなった?!ああ、自分のお節介が恨めしい!
クーデターに巻き込まれ、ついチート発動!令嬢の仮面を外してしまったアーリアに、王子の様子もおかしくて…?
男気たっぷり悪役令嬢と、意地っ張りで面倒で、頼りにならない残念王子との残念な恋愛模様、兼冒険譚。
いろいろツッコミどころはあるかと思いますが温かい目で見守っていただければ幸いです。きたれ、ご都合主義。矛盾や論理の破綻もあるかも(気をつけてはいますが、作者そんな頭よくないです)まぁ、小説だからと許せる人だけ読んでください。※R15は保険です。
はじまりはじまりーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-13 00:24:40
80895文字
会話率:36%
乙女ゲームのヒロインだけと、ヒロインの自覚がまったくない女子高生と、それを取り巻く愉快なヒーローたちのお話。
ヒーロー視点、ヒロイン視点の順番で投稿する予定です。
最終更新:2019-04-14 23:29:13
7890文字
会話率:9%
重圧だらけの毎日に嫌気がさし、お忍びで訪れた町で出会った彼女。
名前も身分もお互い明かさないで、話をしているうちに気がつく。
彼女こそ、私の運命の人だと─。
ひとつの出会いをヒーロー視点、ヒロイン視点でお楽しみください。
最終更新:2019-01-15 00:48:20
5061文字
会話率:9%
ド田舎町議の娘、イレーニアは押しも押されもせぬ立派な行き遅れである。そんな彼女の前に現れたのは、行き遅れの原因ともなった元クソガキだった。
「8年前の復讐を果たしにきた」そう言って彼が取った手段がなんと求婚。そのまま彼の策略に嵌まり、なす術
なく結婚まで漕ぎ着けられてしまう。
一方、元クソガキ、シルヴェストロはほくそ笑む。さあ後は雪辱を晴らすだけ――でもそれって本当にただの復讐心?
年下男と野生児令嬢、新婚夫婦ラブコメディ。
(全6話)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-30 18:36:19
28770文字
会話率:47%
「わたくしを買って頂きたく参上いたしました」
商家の娘であり自身も商人である香弥子(かやこ)はそう言って現れた。
この、名家の妻となる者を決める見合いの席に。
自分自身を売り込め!純和風ラブコメディ。
最終更新:2018-11-01 12:58:06
6823文字
会話率:53%
様々な偶然が重なり、異世界で生活することになった伊代里(イヨリ)。
今日も今日とてダンジョン探索に励む彼女の前に現れたのは横暴な騎士様だった!
案内役を強制されご飯は横取りされオヤツまで食べられた上に、性欲処理までさせられそうになるって人生
そんな何でも思い通りに進むと思うんじゃねぇ。
俺様騎士とちょっとしてない秘密を抱える村娘のRPG系ラブコメディは始まった瞬間に閉められる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-15 12:41:21
7291文字
会話率:34%
イジメられ引きこもりになっていたアニヲタ主人公【赤井敦也】
ある日のこと死んでしまって【偽神】とやらに【異世界転生】をしてしまった
こんな嬉しい事はないと期待してた敦也だが現実は甘くなく定番の最強ではなく最弱だった…
しかもヒロインはみんな
可愛いけど誰一人して惚れてくれない…
果たして残念ヒーローにハーレムが来ることはあるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-24 11:00:00
2600文字
会話率:84%
「国の存続のために魔力の濃い子を授けて欲しい。夫は多いほど嬉しいです。」
優しげなおじいさん(瞳は蝿だけど)に召喚された藤あかねはそんなエロゲかという使命を託される。けれども、あかねは将来を見据えすぎる農業高校女子だった。異世界でも繰り広げ
られるあかねの夢も浪漫もない将来設計。彼女が選んだ夫とは――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-30 19:26:54
7456文字
会話率:31%
とても残念なシンデレラの物語。
最終更新:2016-05-30 00:18:49
16921文字
会話率:68%
カイザルフェンド伯爵家の令嬢であるサーシェは、十六の誕生日を迎えた日に世界中の不幸を掻き集めた事態に直面する。
許嫁である公爵家長男のネルガストとようやく正式な婚姻を結べる歳になったというのに、恋しい許嫁から告げられたのは、あまりにも残酷な
セリフだった。
●シリアス書けない病の重篤患者みやこが贈る婚約破棄物語。ラブコメというほどコメディー色はありませんが、後半の展開が色々な意味でおかしなことになっています。軽い気持ちでお読みください。
追記:この作品はコメディーではありません。ヒーローの良識がズレたものとなっております。至らぬ説明、失礼いたしました。
●「バッドエンド」も「ざまぁ」もありません。安定の(?)ハッピーエンドです。
ヒーローが斜め上に暴走するのは、みやこ作品ではお約束。
*全年齢向けで書いておりますが、R12くらいにはなりそうな予感です。
●2/13記:番外編はネタが思いつくままに執筆しておりますので、時系列がバラバラになります。予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-03 19:18:45
27802文字
会話率:25%