エルフレッドは変わった少年だった。貧しい村で木こりと村娘との間に生まれた彼はとても馬鹿げた夢を抱くようになる。
"世界最強になる事"
最低でも人類最強、最高ならば地上最強の生命体。そんな夢を本気で追い始めた彼は
数多の死線を乗り越えて遂に世界最強と言われるようになった。しかし、彼は満足することが出来なかった。
そもそも世界最強とは何を基準に決まるのか?
考えるほどに答えが見えず悶々とした日々を過ごす中で彼は突然閃いた。多数の国家を纏め上げ、世界平和と公正公平を掲げる”世界政府”。彼等が作り上げた指標の中に魔物をランク付けしたものがある。その中で一つの地域をも支配し、投入した一個師団さえも殲滅させるような、人類ではどうする事も出来ない”天災”Sランクに指定された魔物がいた。
”七大巨龍”
その全てを討伐できれば世界最強の証明になるのではないかと彼は考えたのだ。十六歳になった彼は計画を実行に移す。眼前には樹木の巨龍。口角を上げた彼は自身の得物である大剣を引き抜いた。
七大巨龍の討伐と成り上がりーー両親との約束で世界一の学園に入ったことで彼の考えは大きく変わっていった。
時に王族よりも敬われる公爵令嬢、神の一族の誇りを以って生きる獣人族の双子姫、獣人族のミックスとして辛い過去を持つ少女ーー数多の出会いが世界最強にしか興味のなかった彼の人生に大きな変化を齎した。
この物語は彼が世界最強を目指しながら学園生活を送るヒューマンドラマファンタジー。シリアス多め笑いもあるよ♪である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 22:59:05
1400528文字
会話率:45%
私、大西彩花(香川県出身、享年29歳、独身)は転生直後、維持神を名乗る存在から、いきなり土地神を命じられた。目の前は砂浜と海。反対側は枯れたような色の草原と、所々にぽつんと高い山、そしてずっと向こうにも山。神の権能『全知』によると、この地
を豊かにして人や動物を呼び込まなければ、私という土地神は消えてしまうらしい。
現状は乾燥の為、樹木も生えない状態で、あるのは草原と小動物位。私の土地神としての挑戦が、今始まる!
の前に、まずは衣食住を何とかしないと。衣はどうにでもなるらしいから、まずは食、次に住を。食べ物と言うと、やっぱり元うどん県人としては……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 07:00:00
226264文字
会話率:20%
――除雪車のライトが真っ赤に染めた深雪の道路。
事故に巻き込まれた私・**天音陽菜(17)**が目を覚ますと、そこは巨大な樹木がうねる不思議な森だった。
雪の冷気と恐怖で動けない私を襲う狼の群れ。
絶体絶命の刹那、月光をはじく軍刀が闇を裂
く。
助けてくれたのは、昭和十八年の帝国海軍艦長・芦名定道。
八十年の時差を越えて出会った私たちに、
ゆるキャラ系 “神様”〈ネ申〉が告げる。
「この混乱した世界を救ったら、願いをひとつ叶えてあげるよ♪」
手のひらに浮かんだステータス窓。
支援魔法を授かった私と、斬撃魔法を得た艦長。
目指すは雪深い山の向こうの町 タジマティア――
だけど待っていたのは、
トマト頭の怪物・赤カブ騎士団(!?)、
ハーフエルフの美しき医師 スイリア、
そして“昭和”と“令和”の歴史ギャップ!!
▲ 軍人なのに不器用で優しい艦長
×
▼ 口では強がるけど自己肯定感低めな女子高生
時代も常識も違う二人が、異世界で “恋と冒険” に挑むライト版ダイジェスト。
戦闘シーンはサックリ、
恋のドキドキと異世界あるあるをギュッと濃縮。
「詳しい戦記と人間ドラマを味わいたい方は芦名SIDEへどうぞ!」
さあ、昭和艦長と令和JKが紡ぐ異世界クロニクル――
まずは陽菜の視点で、一緒に走り出そう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 20:10:00
46436文字
会話率:39%
これは『考える』ことに重点を置いた、物書きハウツーエッセイです。
(それを目指していきたい)
自分の作品を面白くしたい、だけど極力“面倒な事はしたくない”――そんな書き手の皆様へ捧げます。
主に当エッセイは、執筆していない時に『作
品の質を上げる』ため、物語を書き上げる前の「プロット作成」の考え方を記していきます。
プロの現場にて学んだ物語を構築する際のコツや、意識すると良い事など。
物語のあらすじ(大筋)を考えながら、本文を執筆する。
このやり方は、思った以上に心と身体が疲れてしまいます。
事前に山場やオチ、物語の始まりから終わりまで含めた設計図を考えちゃいましょう。
そうすれば、本文執筆の際は『文章力』を向上する事にのみ『考える』事を集中させられます。
本文を執筆する前に『考える』をフル稼働し、物語の設計図(プロット)を構築しましょう。
もし事前に準備が終わっていれば、執筆の時あまり疲れない上に、スルスルと書き上げられます。
書き上げる本文の内容が決まっていれば、何を書くのか迷う事はないからです。
執筆の際に楽をするため、作品の質を上げる為に――『考える』と『書く』を分けていきましょう。
実は物書きは、本文を書いていなくても『実力を高められる』特殊な職業なのです。
花咲が投稿した作品を例題に用いた構造解析や、プロット全体図、各話を書いている時にどんなことを考えていたか(文章の配置や意図の説明)、そんな事を小説やライター関連の基礎知識等を混じえて、書き連ねていきます。
好きな作家さんがどんなことを考えているのか、知りたいと思ったことはありませんか。
まだまだ未熟な物書きですが、幸運なことに「物語でお金を稼いでいる」立場になれている花咲樹木が、どうやって物語を組み立てているかを書きたいと思っています。
これは、全ての“面倒くさがり”に捧げるハウツーエッセイです。
※どの項目から読んでも大丈夫です。
気になった項目だけでも覗いてみてもらえれば嬉しいです。
1話~8話は、考えることが物語に与える影響についての解説など。
9話~25話は、プロット構成のコツや考え方のきっかけとなるお手伝い。
26話から、文章表現の向上についてのお手伝いになっています。
旧題:物書きを目指して『考える』を覚えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 19:55:13
245615文字
会話率:8%
■エッセイ連動_短編本文
■エッセイ
「現シナリオライターが、物書きに必須な『考える』を掘り下げていきます。」
項目「48:物書きの「トレーニングメニュー」考案と実践」との連動短編
物語の作り方練習、物書きのトレーニング方法を実践した内
容を掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 11:15:12
6003文字
会話率:37%
……ふざけたタイトルだと思わないか?
いやいや、どうか待ってほしい。いきなり問いかけから始まるあらすじなんて読んでいられるかと考えるのは分かる。そもそも、あらすじになってないしな。
しかしこんな戯言を実際にやってのける奴がいるんだ。
願いは叶える、しかし決して幸せにはしない――そんな性根の曲がった神様、精霊様って存在がな。
そんなことされたら、多少の文句は言いたくなるってもんだろう。
だったら初めから拒否してくれた方がまだマシだと思わないか?
……うん、そうか。まあ感想は人それぞれだよな。
ん、ごほん。それじゃここからは本当のあらすじだ。
世界から愛されなかった青年と、世界から愛され過ぎた少女が出会う。
この物語は、出会うことで始まりを告げるんだ。
ちなみにその時の俺は、裸だった。
意味不明だとは思うが、どうか少しばかり付き合っていただきたい。
※「カクヨム」様でも掲載させていただいております。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884809039折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-23 22:25:57
111175文字
会話率:44%
それはひとつの樹木から始まった。
森の主、そう呼ばれる存在がそこにはあった。主は一人の少女と出会い、そして物語は紡がれていく。
生まれ故郷に戻ったコルは一風変わった少女モナと出会う。随分昔に人間の手によって切り倒され、焼き尽くされた森の主
の居た場所に、コルは命脈を受け継ぐ種を植えていた。モナはコルと共に新たな主の大木の成長を見守っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 14:33:11
16037文字
会話率:22%
巨大な樹木の中にある街『ジュピター』に住む少年、オリバーはある日外の世界について知ってしまった。
人が太刀打ちできない怪物たちから生き残るために"異物"を集める旅に出る。
最終更新:2025-04-22 00:20:33
8304文字
会話率:52%
以前に掲載していたものを再掲載させていただきます。章分けした分、多少読み易くなってるかと……以前のものは、取り下げさせていただきます。
*他サイトにも載せています
最終更新:2025-04-13 12:04:35
26575文字
会話率:35%
――『タットワの技法』
それは現世に伝わる、異なる世界を観測する為の秘儀。オカルトに片足突っ込んだ雨宮海斗はそれを実行し、あろうことか無事にこの世ならざる異界へと至ってしまった。
天国でも地獄でも煉獄でも無い其処で出会ったのは、「異世界の
観測者」を自称する天使が如き存在。
彼女(?)から告げられたのは自らの死――そして「次なる世界で生きて貰う」という要求。そして彼女の言う異世界とは、数多の神話・伝承に記され、信仰された古き神々が実在し、神の敵対者たる悪魔らによる「大戦」が起きた世界だった。
『―――光あれ。貴方に、万軍の加護があらんことを』
そんな言葉で送り出された彼に与えられたモノは唯一つ。神すら滅するがその身を滅ぼしかねない、神の武器だけ。
神々無き大地で、数多の神々を継ぐ者達によって繰り広げられる、混沌極まる終末論。
ノベプラでも連載中です⇒https://novelup.plus/story/791780877折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 17:26:48
559275文字
会話率:34%
漫画研究部に属するたった二人の部員。ナギサと旭の先輩後輩コンビのお話。
クール系な先輩が隙を見ては後輩を弄るが、後輩はそんな残念美少女の先輩に対し「意識したら負け」という印象を抱いていた。
そんな二人の日常の一コマです。続くかもしれないし続
かないかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-23 19:37:50
7097文字
会話率:34%
PCのフォルダに埋まってた小説。
少年と地元の稲荷狐のお話。続きません。
最終更新:2020-10-11 17:41:39
4585文字
会話率:24%
私は言葉に苦しくなっていた。
自分の中で反芻(はんすう)している言葉。
誰かから投げつけられた言葉。
ある日、言葉が目に見える世界に迷い込む。
そこは言葉が樹木のような姿をとる世界。現実の中にあり、隣り合わせで存在している目には見えなか
った世界。
私は言葉の中で自分を取り戻す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 19:54:36
132750文字
会話率:29%
樹木の精霊を使役する一族の少年と化け猫を使役する一族の少年。
二人の少年の出会いから物語が始まる。
10歳の御鏡裕樹(みかがみひろき)は、夜の樹海で、4匹の化け猫に襲われて瀕死の重傷を負っている少年と出会う。少年の名前は猫風蒼雲(ね
こかぜそううん)。化け猫を使役して退魔などの霊的な仕事を行う「猫使い」の一族の子供で、襲っていた化け猫は、これから彼が使役すべき2匹の化け猫と、彼の父である蒼龍の使い魔だった。猫風家と御鏡家は共に仕事をするパートナーとして長い歴史を刻んで来た。
5年後。15歳になった裕樹は、木霊使いとしての修行のまっただ中。中学校の卒業式を翌日に控えた夜、久々に再会した裕樹と蒼雲は、初めて二人きりの共同戦線を組むことに。中学卒業後は、術者集団「天御柱(あまのみはしら)」の研修校である学校に通うことになっている二人。学校には他の猫使いの一族や別のジャンルの術者の子息が通うが、入学式初日から何者かの襲撃を受け混乱する。
しかしそれは、これから始まる不穏な事件の前兆にしか過ぎなかった………。
悪鬼悪霊が跋扈する世界を戦っていく、少年たちの「友情」を中心とした物語。
あらすじ追記:
現在、第4巻部分を更新中。詳しくは登場人物一覧を参照。
裕樹と蒼雲は、入学した霊泉学院で、猫森梓乃、遠山雅哉という友人を得た。突然襲ってきた敵の襲撃を乗り越えた四人は、一つ屋根の下に暮らしながら、一緒に授業を受けたり、祓魔の任務に赴いたりという日々を過ごしている。裕樹たち学院の新入生たちは、土蜘蛛と呼ばれる、神話の時代から続く高天原への抵抗勢力の殲滅を命じられている。その最初の事件の調査として、火災現場の死体から心臓を集めている事件を担当し、その裏に渦巻く陰謀の影を追いながら、秩父へと赴いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 18:50:31
377865文字
会話率:52%
婚約破棄、処刑、断絶世界。私は。
乙女ゲームの悪役令嬢として転生したアリシア。
本来なら王子に婚約破棄され、断罪される運命。
しかし、彼女には世界最強のスキル「スキル創造(スキルクリエイト)」があった。
「こんな結末、ふざけないで。私が
書き換えるわ。」
ゲームバランス崩壊のチートスキルで、破滅ルートを回避するはずだった。
だが、異変はすぐに起きた。
世界の法則が狂い始め、勇者は執着を見せ、時間は歪み、現実が書き換わる。
世界は崩壊する。
物語は、断絶する。
異世界×学園×スキル無双。だがこれは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 02:40:39
169288文字
会話率:22%
▼カスティーネとマロニエ(栗の木の精霊と人間)
恋人未満、悪友以上。
姉弟のようであり、兄妹のようでもあり、庇護者と守られる者でもある。
※本文中に流血表現あり。
【出会い】
「……お前、コンカーナに唾つけられてんじゃねーの?」
「
誰、あんた…」
「この辺りで見目麗しい美青年が居たら精霊に決まってんだろーが」
「美青年…?少年の間違いでしょ。まあ見た目は確かにいいけど…」
「お前、名前は?」
「マロニエ」
「最悪だな!あのババアと同じ系統じゃねーか!」
「はあ?人の名前にケチつけないでよ!そういうアンタは何ていう名前なわけ!?」
「………」
「なによ…もしかして、名前ないの?」
「あるけど、精霊から名前を授かるってことは物凄いことなんだぜ?アンタにその覚悟があるのかと思ってな」
「何それ、わけわかんない。教える気がないならいいわよ。一刻も早くこんな面倒な儀式終わらせて家に帰らなきゃいけないんだから。片道十日もかけてきたのよ?それなのにみずぼらしい身なりだ何だって陰口ばっかり言われてさ。地方の平民見るのが嫌なら王都以外でも儀式やれっつーの」
「本当にな」
「………ちょっと、なんで付いて来んのよ」
「面白そうだから」
「はあ?……守護くれるつもりならあんたの宿る木、この鉢植えに入れて行かなきゃいけないんだけど」
「そんなちっぽけな鉢に入るかよ。俺を閉じ込めたいなら国土丸ごと使わなきゃな」
「出口どこ〜」
「無視すんな。俺は栗の木の王カスティーネだ。忘れるなよマロニエ」
「出口〜」
▼過剰な暴力表現はありませんが、作中に多少の流血表現があるためR15にしています。こちらで注意喚起済みとし、本文前書き等には記載しておりません。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 00:03:42
12160文字
会話率:24%
漆黒の夜空にあまたの星がまたたいている。
そして今夜はこの星域で数百年に一度の惑星直列を肉眼で見ることのできる夜。
樹木の呼吸、大気の透明度、体感する気温は身の内まで凍えるほど。
あの時以降…皇女が戴冠し新しい世紀が始まった。
彼女は全て
の因縁と人心を一新する意味で永きに渡って中心であった政庁と王宮を廃した。
その王宮跡は整備もされず天然自然のなすがままに置かれていたが、今では人々の聖地として巡礼者が多く訪れていた。
星域全てを飲み込んだあの異変……
激しい変容とその裏側に展開された勇士達の冒険と戦いの物語。
すでに伝説となり、事実として語られることのなくなった物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 15:07:28
16204文字
会話率:51%
貴方は何故か此処に来て居ました。
吐く息も凍る様な寒い冬です。
辺り一面まっしろです。
樹木が氷の衣装を身に纏っています。
無音の世界です。
命の気配が在りません。
引き返さないといけない。
そう思っているのです。
ですが足は自分の意思とは
反対に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 21:08:02
1069文字
会話率:0%
2020年代後半に発売されたゲーム "Real Plus Fantasy"(略称:RPF)は自分自身で現実世界を歩いて探索するRPGとしてリリースされた。専用のARゴーグルと拡張グローブを専用タブレット端末と接続すること
で、自分の街で冒険ができるかゲームとして発売され、発売元がある月川ゲームクリエーションが所在するこの、月川都市圏では 生涯健康生活に役立つゲームとして多くの企業がこのゲームに賛同、公園や商業施設でのプレイの他、今いるニュー神成ビルのように 空きビルを丸ごと専用のダンジョン施設として探索プレイが出来るようにするなど、街全体が1つの巨大なワールドとして存在していた。何時ものようにダンジョンビルをクリアした帰り、公園で樹木に対して火炎魔法を使用する人物が現れた時、ゲームと現実の境界線が消え、ゲーム内でのスキルが現実にも影響を及ぼすようになる。これはそんな歪んだ世界で自分だけが持っているユニークスキルでゲーム内最強の称号"ゲームマスター"を手に入れるまでの話
※この作品は小説家になろうでも公開しておりますが、ハーメルン版の方が投稿は先発します。
https://syosetu.org/novel/324551/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 06:00:00
83015文字
会話率:35%
⦁あらすじ
とあることから自分は人と向き合うのは苦手だと気づいた上野梓(うえのあずさ)38歳は人と向き合う医者ではなく、植物の医者、いわゆる樹木医になっていた。公園の木の点検が終わり、休憩中にちょうどいい大木を見つけ、寄りかかって寝ていた。
起きるとそこは花が一面に咲く異世界であった。梓を覗き込んでいたのは、羽の生えた子どものシトリー(妖精)であった。シトリーは悪い魔物に襲われており、羽にけがを負っていた。妖精の羽は魔力のある特定の木の力でしか治せないと聞く梓。梓が目覚めたときに寄りかかっていた木が、力のある木なのだという。早速木を診ていく梓、その方法にシトリーは興味津々である。よく聞くと妖精の世界には医者というものがおらず、皆木の実や薬草を食べ、治しているのだという。治し方の文献などは一切なく、草が生えているところに近い妖精を探し、聞くのだという。驚く梓。大木を叩いて音を聞く。シトリーは「木を叩くな!」と怒る。幸い空洞が少なく、幹に栄養剤を入れればよくなることが分かり、ホッとする梓。しかし、木を叩いた梓を敵だと思ってポカポカ殴るシトリー。「わかった、わかった。これだけ打たせて、ね、これ打ち込めば少し時間がいるけど良くなるから」と言って打ち込もうとすると、シトリーは「時間?そんなのなくても大丈夫だよ。この木は生きているんだから」と言う。その瞬間、木は精力を取り戻し、周りに咲いていた植物もみるみるうちに息を吹き返す。シトリーの羽も治る。樹木医になってから、ヒトの治る姿を間近で見ておらず、感謝もされなくなっていた梓は、シトリーの「ありがと、おじさん」という言葉と、花畑を駆け回るその姿に心を打たれた梓は泣き出してしまう。慌てたシトリーは「そんなにおうち帰えりたいの?だったら私が手伝ってあげる。」「え?」「お医者さんが私たちの病気に効く薬全部つくる、私はおじさんが元の世界に戻れる方法を探す」という提案をしてくる。シトリーの治った羽と笑顔を見て「いいだろう、やってみよう!」と受け入れる梓。重い鞄と軽い羽根、二人の冒険が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 14:11:46
2044文字
会話率:46%
『井戸の中には明らかな違和感があった』
高山牧場の一人娘として生まれた女子高生高山佐紀はある夜に牧場の井戸から奇妙な叫び声を聞く。
ある日、佐紀は公園で樹木医をしている青年柳井と出会い最初は不審に思うも次第に打ち解けていく中で二人は奇妙な
叫び声のする井戸の調査に乗り出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 19:03:56
5622文字
会話率:23%
美雪と和晶には忘れられない思い出がある。雪の降る中、白い樹木の並ぶ美しい神社の参道を2人で歩いたこと。
30年後、2人の娘の凛も同じように恋人とその神社に行くが‥‥
最終更新:2024-12-15 22:00:29
6049文字
会話率:46%
かつて魔法技術で隆盛を極めたフェリィ大陸は、謎の敵性生命体、翼樢《ヴィスカム》により、文明完全滅亡の危機に瀕していた。
圧倒的な物量と質量、高い再生能力、文明破壊への偏執的性質。
樹木で編まれた巨鳥の姿を取る彼らは『緑化の魔物』と呼ば
れ、人類は絶滅の時を待つのみかと思われた。
古代文明の搭乗型ゴーレム、アルギアが発掘されるまでは。
これは、アルギアドライバーとして魔物と戦うことを運命づけられた少年と少女の記録である。
【2024年11月 連日更新中】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 21:00:00
208758文字
会話率:45%
人類の文明が崩壊した後の世界。
大樹と呼ばれる不可思議な樹木に覆い尽くされた『大和』では、人間・言葉を話す獣・精霊が大樹の定めた『理』の元、共存して暮らしていた。
しかし人間の中には、獣や精霊に危害を加える者がいる。理を乱す人間を狩る
『人狩り』と呼ばれる狩人によって大和の秩序は、保たれていた。
数十年に一度精霊の力で真冬に実り、純金よりも価値があるとされる遅れ米は、実る時その土地の人間を一人だけ精霊に変えてしまう。
遅れ米に頼って生きる村の少女である『紬』は、精霊となってしまった。精霊となった人間は精霊成りと呼ばれ、自然の均衡を崩す存在だと言い伝えられている。
自然の均衡を守るため、精霊成りは人狩りと共に安寿の地へ向かう旅をしなければならない。それが理だった。
紬は凄腕の人狩りの男『ヒスイ』と旅に出る。安住の地を目指す旅路の中で紬は、ヒスイとの絆を育くみながら不可思議で理不尽な世界の理を学んでいく。
やがて深い絆で結ばれる紬とヒスイだったが、旅の終わりが近づいた頃、二人はある選択を迫られる事となる――。
※このお話はカクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 02:05:02
107087文字
会話率:43%