拝啓
ご無沙汰しております。
先日、そちらの近所を歩いていたら、とてもきれいな果実を見かけました。赤味をおびた黄色の果実で、ふるいお家の垣根の庭が、なんだか華やぐようでした。
その時の僕は、そのきれいな果実に、目をうばわれるだけう
ばわれていて、それに気づいたのは、そこを通り過ぎたあと、そのあと行った図書館でのことでした。分かりますよね? 神社の向かいの、あの図書館です。
心には下ゆく水のわきかへり 言はで思ふぞ言ふにまされる
さて。この歌は、『古今和歌六帖』という歌集にのっている歌だそうで、『枕草子』で清少納言が――と、こんなことは書かなくても、先生ならご存知のことかとは想いますけれど、あの図書館の司書のかた曰く、この歌を読み解くには、『古今集』のこちらの歌も知っておく必要があるということでした。
山吹の花色衣ぬしや誰 問へど答へずくちなしにして
つまり、最初の歌の「言はで思ふぞ」と、こちらの歌の「くちなし (口無し)」とはかかっていて――これも僕は初めて知ったのですが――どうやら、僕らの知っている「山吹色」は「くちなし色」とも言われるそうで、それでつまり、ここの「山吹の花色衣」という句も、最後の「くちなし」とかけられているのだそうです――が、ちゃんと説明出来ているかな? 分かりにくかったら、ごめんなさい。
と、それはさておき。ここで話は最初に戻るのですが、先日僕が見かけた、ふるいお家の垣根の庭で見かけた、あのキレイな果実、あれは、あの夏の日の朝、あなたに教えてもらった、あの、しろい花の木になる実のようなのです。
あんな白い花の木に、あんな黄色の果実がなって、とてもきれいな黄色の布を染めることになるのだそうで――もう、秋なんですね。
それでは最後に。くちなしついでに、図書館の司書さんから紹介された本にはいっていた歌を、もうひとつ。
くちなしの 実の朱くなり きみ恋し
どうか、お体に気を付けて。
敬具折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 08:10:00
174598文字
会話率:42%
クロモリという場所がある。その深い緑色と、入ってはまず帰れないところから黒森(クロモリ)と呼ばれており、まれに見つかる銀色の草花を煎じて飲めば万病を癒し、黄金の果実を食せば欠損した肉体すら再生させる。中でも深部で見つかる虹色の枝は不老をも
たらすとされており、権力者たちの垂涎の的だ。生還率は低いが恩恵をもたらす植物が存在しているため、挑む人間は後を絶たない。
そんなクロモリに関わる人間の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-25 06:30:00
284197文字
会話率:31%
SFファンタジー小説です。
琥珀銀河を舞台とした架空小説となります。
第3部構成
●ウルス戴冠 【完結】
https://ncode.syosetu.com/n0278gy/
●春風戦争 【公開前】
●統一戦
外伝
●王太子誘拐事件 【
完結】
https://ncode.syosetu.com/n1275gs/
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この作品は、第2部「春風戦争」です。
星暦1002年
琥珀銀河は国家間の戦争状態に突入した。
戦乱という非日常は人々の心を狂わし、
遂に人類は禁断の果実に手を染める。
魔法
人は科学で解明できない出来事をそう呼んだ。
人類が魔法に出会ったとき、
そしてそれが、戦争という時代であったとき、
人は、魔法とどう接するのか?
魔法を使う人はどう生きるべきなのか?
人類はその選択を迫られる!
宇宙は人類の進化を望んだ。
人類の選択は?
戦争というドラマと
人類の葛藤を描く第2部
そして歴史は伝説から、神話に昇華する。
~100話 ブックマーク 件
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 20:40:35
106213文字
会話率:12%
兄ライルのような冒険者に憧れ、冒険者になった主人公ラサミス・カーマイン。
しかし、冒険者としては何をやらせても、器用貧乏止まりなラサミス。
次第に冒険者稼業への熱い情熱も消え失せ、一人で雑魚モンスターを狩る日々を過ごしていた。
そんなある
日、友人達とのゴブリン狩りの帰りに見目麗しき女騎士アイラと出会う。
アイラから兄ライルが人類に叡智をもたらせた
禁断の果実・知性の実(グノシア・フルーツ)が絡んだトラブルに
巻き込まれた事を知る。 そして兄を救う為、再会する為、
ラサミスはもう一度立ち上がる事を決意した。
そして兄ライルと再会して、失われていた情熱を取り戻すラサミス。
ライルの仲間の『暁(あかつき)の大地』の団長である
猫族(ニャーマン)ドラガンや仲間達と力を合わせて、
知性の実(グノシア・フルーツ)が絡んだ事件をドンドン解決していく。
次第にラサミスはパーティ内でも色々な役割をこなせるようになり始めた。
ラサミスは器用貧乏を返上して、真の英雄(ヒーロー)になれるのであろうか!!
そして今、六百年の時を超えて、魔族が蘇ろうとしていた!
少年と少女が織り成す本格派異世界バトルファンタジー小説!
※2021年02月13日アクション部門・日間ランキング11位
※2021年03月02日アクション部門・週間ランキング24位
※2021年03月12日アクション部門・月間ランキング34位
※無断転載は固く禁じます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 07:10:00
1870467文字
会話率:28%
文化祭を翌日に控えた美術部の部室は、昨日の展示準備で大忙し。今回の目玉展示は顧問のツテで借りることが出来た有名画家の作品。貴重なその作品だけは、顧問が掛かり切りで展示準備を行うほど重要な展示品だった。
しかし、文化祭当日の朝、忽然と消えてし
まったのだ。A.Iによる創作ミステリー。短時間読み切りです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 21:54:31
2147文字
会話率:44%
「この物語はすべて神の芝居に過ぎない」
天地創造。森羅万象。
神に創造されし最初の人類。アダムとエヴァ。
天界の混乱。天使長ルシフェルの叛逆。
禁断の果実。悪魔の誘惑。失楽園。
そこから始まる人類の繁栄。
アダムの子孫《旧人類》とノア
の子孫《新人類》が共に織りなす未来。神に背いた《原罪》がそんな人類にもたらすのは破滅か、救済か。
それはーー神のみぞ知る。
永遠のベストセラー「聖書」の世界観を繰り広げた、神のお芝居物語ーー《神芝居》が今、始まる!
渦巻く虚偽と真実。
交わる悲劇と喜劇。
物語の結末を、どうか最後まで貴方の目で見届けてください。
ーー神の芝居が幕を下ろす時、
そこに人類の《答え》はあるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 16:33:46
620758文字
会話率:37%
古巣の『なろう』リターズしてきました。
【簡単な〝あらすじ〟みたいなモノ】
〔ぜんぜん悪くない〕亜区野組織と正義のヒーロー連合との一大決戦で、亜区野が勝利した世界──巨大ロボットが空を飛び、怪獣が散歩して、怪人が学校や会社に普通にいる…そ
んな、お気楽世界。
魔王の息子『魔王真緒』〔まおうまお〕は、今日もお気に入りの推しアニメ『閃光王女狐狸姫』に夢中。
愛称・マオマオくんの世界は今日も平和です
タイトルの「裏地球に回される」は魔王真緒と幼なじみの【暗闇果実】との会話からです
『マオマオくん裏地球に……』略して【まおうら】です
ちなみに、作品のオープニング曲イメージは『マーチ・プロヴァンスの風』です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 17:19:08
123606文字
会話率:45%
ステータスとLVとジョブが存在する世界の、とある大陸の内陸部に存在する山殿帝国。
18歳になったスリミィナは【ちくわの魔女】と言うジョブを授かった。
「……ちくわって一体?」
山殿帝国に生まれた者のほとんどが海を知らない。そのせいなの
か『ちくわ』とは何か誰も知らなかった。
スリミーヌは『ちくわ』とは何か知るために旅立つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 09:40:29
14801文字
会話率:29%
遥か昔、神に背いて楽園を滅ぼした一人の男がいた。禁断の果実を取って食べたその男は恐るべき魔人【ゼノク】と化し、その血に刻み込まれた魔性の呪い――ゼノクの力は彼の子孫たちへも受け継がれることになった。
それから永い時が流れ――世界は動乱
の時代を迎えていた。聖地エスティムの奪回を掲げ、西のアレクジェリア大陸の諸国は神の名の下に連合軍を組んで東のラハブジェリア大陸へと侵攻。折しも、激戦が続くエスティムの街では超人的な力を持った怪物たち――ゼノクの出現が相次いで報告される。そんな中、エスティムの攻略を目指すリオルディア王国軍のメリッサ・ディ・リーヴィオ伯爵は、防戦するアラジニア王国軍のマムルークであるラシード・アブドゥル・バキという記憶喪失の青年と戦場で出会い、十年前に死んだはずのリオルディア王家の落胤レオナルド・オルフィーノの面影を彼に見るのだが……
渦巻く戦乱と怪異。神に背いた原罪がもたらす流血の時代に果たして終焉は訪れるのか。神々と人間たちがかつてない戦いを繰り広げる混迷の世紀が、今始まる!
*カクヨム、ノベルアップ+にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 12:23:16
194201文字
会話率:58%
宇宙飛行士エドゥ=ベレンは第2の地球となる惑星を探索する任務を受けていた。
●完全閉鎖孤島ーキロネキシアー
エドゥが着陸したのは不幸にも他の民族を徹底的に排除するエルフの島であった。
島からの脱出を試みるが、どうも島の様子がおかしい。
迫
りつつある巨悪を前にエドゥはどう行動するのか。
❦禁断の果実、怒りの鉄槌ー超大陸バンギア北西部ー
巨大大陸へと上陸をしたエドゥ達が聞いたのは能力者を作る果実の噂だった。
神を崇拝する教会、悪魔に魂を売る抵抗軍、謎の組織AH社etc...様々な勢力がエドゥ達の前に現れる。
今、エドゥ達の戦いの幕が切って落とされる。
✟眠れる聖剣と神秘の森ー超大陸バンギア北西部最奥部「神秘の森 カティー二ャ」ー
神によって作られたといわれる聖剣。聖剣は選ばれしものに抜かれるために台座に突き刺さっていた。聖剣を巡る争いにエドゥ達も巻き込まれていくのだった。
⚙︎機械仕掛けの神ー超大陸バンギア北部「医学都市 パピルス」ー
天災と呼ばれる神獣「ナテュミタ」が医学都市に現れた。
その能力によって都市は壊滅的な被害を受けていく。
さぁ、今こそ皆の力を合わせて神獣を止めるんだ!
◉月紅少女ー超大陸バンギア南東部「吸血鬼国家 ドラキュオン」ー
∴‥か∵‥∴‥∴‥わ∵‥∴‥∵れ‥∴‥∴‥な∵‥い∴‥∵‥
❁頂へと続く道 ー超大陸バンギア北東部「エンジェルフォール〜מִּגְדָּ֑ל בָּבֶ֔ל」ー
❂夜鷹の森ーー
✺
❅Va11e de los caidos ー聖地ヘルガネムー
❖斜陽へと羽ばたく鳥
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 11:03:01
805019文字
会話率:40%
物語は冷たく孤独な牢獄から始まる。
二人の囚人、疲れ切った青年と美しいが無情な少女が、共に暗い夜を過ごしていた。
少女は自分の過去を語り始める。
彼女は人殺しの化け物として生きてきたが、記憶も感情も失ってしまっていた。数えきれないほどの人々
を手にかけながら、その理由すらも覚えていない。
しかし、過去に通りすがりの『青年』が彼女差し出した林檎をきっけに、彼女は微かな記憶を取り戻す。かつて自分にアップルパイを作ってくる人がいて、そのアップルパイが大好きだったことを思い出したのだ。
少女は林檎の味を手掛かりに、自分が忘れ去った人間としての感情や過去の記憶を探す旅に出ることを決意する。
彼女は世界を巡りながら、人々や様々な文化、そして美しさと醜さが混在する現実に直面する。静かな村、貪婪な都市、古の遺跡――彼女はそのすべてを目の当たりにしながら、人間の本質、生命の本質を問い続ける。
彼女は失われた記憶を探し、その旅路で自身の存在意義を見つけ出そうとする。
この旅を通して、彼女は次第に世界の虚無や不条理の中に潜む希望や美しさに気づき始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 07:10:00
16430文字
会話率:22%
トマトと間違えて禁断の果実を食べたら異世界転生しました。
これからいったいどうしましょう!?
最終更新:2024-10-20 20:00:00
43133文字
会話率:53%
異なる世界、ハイダルク王国。
世界の中心に聳える『知恵の木』、その木から生まれ落ちるエネルギーの塊である『知恵の木の実』——その二つを享受する勢力は『ガラムドルズ』と呼ばれ、その中心に存在するのがハイダルク王国である。
ハイダルク王国の王子
・レーデッド・アドバリーは、世界ではその姿を消しつつある錬金術の才能があった。そしてそれこそ、王としての素質があると認められる理由でもあった。
本来であれば喜ばねばならないことだった。しかしながら、レーデッドは姉のミリアのことを思うと、素直には喜べなかった。
きょうだいとして生まれた時、片割れが王となるならばもう片方はそのブレーンであり盾として生きていかねばならないからだ。
優秀なのは、自分ではない。姉だ。
姉のミリアもまた、かつて世界を救った勇者一行の一人『守護霊使い』の力を身につけていた。
そんな中、ハイダルク城が反ガラムドルズ勢力に襲われる。
その時の少年フィードとの出会いが、彼らの運命を大きく左右することになる——。
そして、これが世界の大きなうねりの始まりになろうとは——誰も知らない。
※作者個人サイトとの並行連載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 18:03:53
66159文字
会話率:48%
紫の林檎は禁断の果実。
最終更新:2024-10-09 07:00:00
274文字
会話率:0%
この季節だけの緑の空、スイカスカイ。
最終更新:2024-02-20 07:00:00
255文字
会話率:0%
イメージのなかがからっぽだったら。
画用紙におおきなまるを描いてみよう。
最終更新:2024-02-05 07:00:00
575文字
会話率:0%
怪しい薬の作り方なんて、ろくなものでないってのが相場である。
アリアこと、鳥の少女のアリアンヌは、自らの魔法を知らず知らずのうちに薬の材料として差し出していた。
最終更新:2024-10-06 11:45:21
2570文字
会話率:40%
二人は商店街の店先で立ち止まって。
最終更新:2024-10-02 08:00:00
945文字
会話率:40%
平凡な高校2年生、佐藤悠太の日常は、突如として一変する。下校途中、不思議な光の渦に巻き込まれた悠太は、見知らぬ異世界の森で目覚める。
戸惑いと恐怖の中、悠太は持ち前の機転を利かせて生き延びる術を模索し始める。サバイバル番組で得た知識を駆使
し、水や食べられる果実を探し、簡単な道具を作り出す。そんな中、悠太は自分の体に宿った不思議な力に気づく。手から小さな火の玉を出せたり、風を起こせたりする能力だ。
さらに、悠太は突如として脳内に響く声により、自分がこの世界を脅かす魔王を倒すために選ばれた「勇者」であることを知らされる。困惑しつつも、悠太の心には使命感が芽生え始める。
森をさまよう中、悠太は偶然にも古びた小屋を発見する。そこで『異世界の薬草と魔法植物』という本に出会い、この世界の薬草についての貴重な知識を得る。この予想外の発見により、悠太の生存能力は飛躍的に向上する。
新たな知識と自信を得た悠太は、人里を目指して歩み始める。そして遂に、文明の痕跡らしき街を発見。異世界での本格的な冒険に向けて、第一歩を踏み出す。
果たして悠太は、この異世界で「勇者」としての使命を果たせるのか? そして、彼を待ち受ける運命とは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 01:04:18
12139文字
会話率:47%
才能が最も嫌いなものである主人公は、ある日いつものように才能の理不尽さを憎んだ。そんな時、ひょんなことから魔女に異世界、ブリムズに呼ばれてしまう。その世界は、かつて大帝国が築かれ、争いによって文明が滅んだ世界であった。そして魔女が主人公に突
きつけた地球へ帰るための条件は、その大帝国の遺産を破壊することであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 16:52:11
270274文字
会話率:53%
初めて口にしたとある果実に魅了された私は……
最終更新:2024-09-14 04:36:05
2744文字
会話率:16%
旧約聖書、新約聖書、何方も馴染み深い聖典ではある。
だが一般的には旧約聖書の方が頭に入っている者が多いのでは無かろうか。
『失楽園』、その言葉を耳にする度に疑ってしまう。
あれはただの茶番劇なのではないかと。
注意事項1
起承転結はありま
せん。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
好きな生き物は、猫と兎と蛇なんですよ。
それはさておき、
アダムとイブは本当に善悪の基準がなかったのか。
という疑問。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-08 07:25:35
947文字
会話率:30%
人の口の喧騒に疲弊をすると、必然的に喫茶店を訪れたくなる。
あの場所で行われる会話は、何かを貶す様な事が少ないから。
あぁ、今日も珈琲が美味しい。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
元々甘いから、時間が経つと甘酸っぱくなる。
そんな珈琲です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-27 12:20:47
814文字
会話率:7%