「どれもこれも、逆玉の輿狙いです。過去に婚約で痛い目も見ておりますし、懲り懲りですわ」
王国史上初の女性公爵、アデル・カレスト。
10年前の婚約破棄という挫折を乗り越え、公爵位を継ぎ、領地を繁栄へと導いた彼女は、今や王国の未来を左右する存
在となった。
新王の戴冠式――
そこでアデルが再会したのは、8年ぶりに帰国した王弟、ラグナル・アヴェレート殿下。
国外での外交官としての功績を引っさげ、大人の魅力を纏って現れたラグナル。柔らかな物腰の奥に秘めた大胆さが、アデルの心に新たな波紋を広げていく。
交わされる言葉、交錯する視線――
二人が切り拓くのは、どのような未来なのか。
愛と策略が絡み合う激動の時代に描かれる、希望の物語。
※平日7:00毎日更新
※最終話まで執筆済み。安心してお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 07:00:00
165445文字
会話率:39%
第5代ローマ皇帝ネロはガルバや親友のオトに反乱を起こされ皇帝から一転、国家の敵に指定された。
ネロは数人の配下とローマを脱出し、友好関係にあったアルメニアへの亡命を目指す。
しかし途中で身を隠した解放奴隷パオラの別荘で追手に見つかってしまう
。
ネロは捕えられることを恐れて喉を自殺した。
死んだネロは真っ暗な空間で目を覚ます。そこに現れたのは冥府の王ハデスだった。
ハデスはネロに取引を持ちかける。取引の内容はネロを戴冠式の日に飛ばし、人生をやり直させる代わりに、今よりも長く生きろというものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 23:18:56
73017文字
会話率:45%
「女王陛下、……いや、シルヴィア・ローゼンハイム。あなたを王国の大罪人として逮捕する」
ある日の夜、私は臣下の貴族によって逮捕された。臣下の一人が、私の髪の毛を掴んで窓際に連れて行く。そして、城壁の向こう側で淡く瞬く赤い光を私に見せた。
「……あれは何ですか?」
私の問い掛けに、臣下はしばらく|間《ま》を置いて答えた。
「革命の火です。王都は貴族連合軍が掌握し、残りはこの王宮を残すのみです。貴族連合軍と共に戦う民衆達が、王宮の城壁のすぐ外側まで迫っています」
「……革命?」
「今夜、ローゼンハイム王国は滅びたのです」
その逮捕から約一週間後、私は民衆の前で斬首刑となり、その躯(むくろ)は一切を残すことなく、灰になるまで焼かれた……。
◇ ◇ ◇
「シルヴィア・ローゼンハイム。汝は王国にその生涯を捧げ、鎮守の神々に忠誠を誓うか?」
……え?
私は、国王の王冠が置かれた玉座に向かって跪いている。斜め前には、背の高さほどの錫杖を持つ王国国教会の大主教が立ち、私を見下ろしていた。
──これは……、もしかして、六年前の戴冠式?
私は状況を理解できないまま、ゆっくりと後方を振り返る。すると、そこには数十人に及ぶ貴族達が整列して、私に向かって軽く頭を下げていた。
──あぁ……。あの時に戻ってきたんだ……。悲劇の始まりの日に……。
私は、玉座の背後に飾られた優しく|微笑《ほほえ》む父王、故グローヴィスの肖像画をじっと見つめる。
──お父様。私は帰ってきました。今度の人生では同じ過ちを繰り返しません。必ず、お父様から受け継いだこの国と国民を守って、立派な王になります。
「私は今ここに、第十六代ローゼンハイム王国の国王に即位したことを宣言します!」
こうして、シルヴィア・ローゼンハイムの国家再建ストーリーが始まった──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 13:15:15
288206文字
会話率:42%
完璧な淑女と名高い公爵令嬢リーリエは、愚鈍な王太子ライオネルの婚約者だった。彼が学がなく好き嫌いが多く、センスも運動神経も悪いため、リーリエが矯正し尻拭いをしていくことに。
学園では伝説の聖女が現れ、ライオネルは聖女と側近と遊び歩くように
なる。
次第にリーリエは悪役令嬢と呼ばれるようになり、側近が婚約破棄と聖女との結婚を進言している場を聞いたリーリエは怒り聖女と側近を排除していく。粛清はそれだけで終わることはなく……
邪魔者が居なくなり無事に卒業してからは、戴冠式目前のため執務で追われているとライオネルに「仕事と俺、どっちが大事なんだ……?」と聞かれてしまいとりあえず抱きしめる。
愛しき愚かな王子のために、愛の重い完璧令嬢が裏から手を引いて全てを支配する物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 19:14:12
26674文字
会話率:23%
世界の半分を、領土にしたクロッゾ王国の王クロッゾ王は、ある不治の病によって死んでしまう。そして、たった一人の息子のアグニが、王位を継承するはずだった。
戴冠式の日に、大貴族のダニーが、ディーテと呼ばれる女性を、アグニの姉であり、クロッゾ王
の娘であると言い張る。それを信じなかったのは、アグニとクロッゾ王のお気に入りの貴族エイレーナだけであった。ほかの家臣や大貴族は信じ込み、アグニは、王位をはく奪されてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 17:51:58
2416文字
会話率:54%
その国には姫が"来た"。
生まれたのでは無く、来たのだ。
齢16の彼女は残り3ヶ月で王から正式に位を譲り受けるための戴冠式を待つばかり。
しかし、その戴冠式で女王となるはずのアリアは共犯者と共に"とある計画&
quot;を実行しようとしていた。
それは、人を殺すこと。
もう子供に戻れない。夢を見ることも許されない。
逃げる場所もなくなったアリアは命を懸けた一世一代の大逆転を狙う。
もう彼女は舞台へあがった。中断は許されない。
全てを欲する少女と全てを奪われた青年の運命に抗う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 00:32:50
4556文字
会話率:38%
捨て子であることを理由に王太子に婚約破棄されたセレスティア。王妃への道が閉ざされた彼女は、領地に帰ることを余儀なくされる。
そこに謎の騎士が現われた。「お迎えに参上いたしました」と言われ、セレスティアが連れて行かれたのは、魔法使いたちが住
む国だった。
「セレスティア様はこの国の女王となるお方なのです」
騎士の衝撃の告白にセレスティアは戸惑う。だが、やがて過去を思い出したセレスティアは、自分の運命を受け入れる決断をするのだった。
これは、王妃フラグが折れたと思ったら、今度は女王フラグが立っていた令嬢の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 12:14:40
12204文字
会話率:48%
世界で最も繁栄している国、メイリス王国。1人しかいない跡継ぎである姫「シルフィ・ラ・メイリエス」と、それを護衛する主人公「エイス・アルヴァ」。しかしある日姫の父である国王「ヴェイラン・ライ・メイリエス」が倒れ、そのまま亡くなる。ヴェイランは
死に際に遺言としてシルフィを新たな王として指名、シルフィは女王となる。だが、数日後の戴冠式の日、王国全土を覆う禍々しい深紅の魔法陣が発生。全ての人々が赤黒い光に包まれ、苦しみながら倒れ伏した。一瞬にして王国は破滅したのだ。どんな物語も、本来それで終わりだろう。だが、彼は死んでも主を守ると誓っていた。その想いは消えず………。
死してなお自分の主を想う心と、自分に使えてくれた騎士を信じる心が起こす奇跡のお話。姫の為、主人公はモンスターも冒険者も勇者も魔王も邪神もぶっ飛ばす!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 18:30:00
24694文字
会話率:57%
「もう少しで、私は女王だったのに……!」
貴族の家に生まれ、次期女王となる"はず"だったソラリノ。戴冠式まであと1週間というところで革命が勃発!?ソラリノは黒髪の従者、「リッター」ことイーダリートと共に国を追放された
。
でもソラリノは諦めなかった。彼女はこう考える。
「人助けをして、まわりの国の協力を得ましょう!そして女王に返り咲くわ!」
こうして、「最強の魔術師」ソラリノと「黒の騎士」イーダリートのちょっと打算的な「人助け」の旅が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 22:30:42
40882文字
会話率:56%
戴冠式を終えた日の夜、私と国王となった婚約者のラウルは、二人でともに時間を過ごしていた。
まだ成人もしていない私がこんな遅い時間にラウルとともにいるのは、特別な日だからと父に配慮を受けたからである。
だからこそ私は、彼の今日の素
晴らしい立ち回りをほめたたえたり、これからの生活について応援をしようと考えていたのだが、何やら機嫌が悪そうにラウルは「結婚をしても君を愛することは無い」と口にするのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 17:01:14
7820文字
会話率:39%
世は乱世。何正三尺という、魔王もひれ伏す化け物はハルマニ帝国で陸軍参謀補佐をしていた。
彼の欠点は数えるには多すぎる。魔力、筋力、剣の技術、これらで彼の右に出るものはなかった。しかし、知力と常識、そして特にマナーが致命的にかけていた。そして
それらは彼の癇癪の原点でもあった。ある日、この化け物は帝王の戴冠式で、最大クラスの癇癪を発症する。同日、簡易裁判で国外追放が宣告された。しかし僕を追放して本当に良かったのだろうか?軍がどうなっても知らないよ。ざまぁwwww折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 11:59:46
1452文字
会話率:34%
ルグリッド公国とハイゼン武国を跨ぐ大事件から半年の月日を経て、前国王の逝去から空席であったルグリッド公国の玉座に就くこととなったルベリオ・ウェイヤード。
そしてその戴冠式へ出席するために再び王都へと向かうミザリーとベイカー
戴冠式後ルベ
リオから助力を求められ、四大国のうちの一つドライセン護国へ赴くこととなる。
そこで会合するのは悪意の残滓か
新たなる崩壊の芽か
自身の庭となる公国のために金色の狼が再び世界を駆ける折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-16 01:33:38
195667文字
会話率:53%
バルデュワン公国の王レイモンドが急逝し、唯一の子息アーノルド王子の戴冠式が残り7日と迫る。
そんな中、レティセンシアは王子暗殺の命を受け、イヴェール城へ潜入した。しかし、些細な出来事で正体と計画を王子本人に知られることに。
だが、彼は他
言しない代わりに交換条件を持ち掛けてきた。
「戴冠式まで俺の護衛になってよ」
思惑も判らぬまま、レティセンシアは護衛として側に居ることになる。
戴冠式までの一週間を小説で、その後主従となった二人を漫画で描いた、東のこよみ様(http://koyomi.soragoto.net/)との合同作品です。
同人誌として発行から5年近く経ったため小説パートのみ掲載することにしました。
手に取っていただいた方々ありがとうございます。
紙媒体もまだありますのでよろしければCOMITIAで。
他投稿サイトへ多重投稿を行なっております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-09 20:00:00
72217文字
会話率:36%
─世界歴1852年─
カテュリアのセオドラ王逝去。
ラゼリード王女、カテュリアに女王として即位。
彼女を想うハルモニアは時編む姫という異能力者の力を借りて「一瞬前のカテュリア」に赴く。
そこでラゼリードの戴冠式を目撃するが、ハルモニアはう
っかり時編む姫とはぐれてしまう……!
カテュリアの過去を旅するハルモニアの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-14 04:33:04
81416文字
会話率:29%
王宮で働くクレアは、奴隷のような扱いから逃げたかった。けれど両親の形見を取り上げられ、叶わないままでいる。
「あれを見れば、あなたの出自がわかる。絶対に手放さないで」
亡き母親の言葉を守れなかった。取り戻すまでは王宮から逃げないと決めたもの
の、身分の低さゆえに満足な調査ができない。
一方、密命を受けたテオドールは、隣国に嫁いだ皇女の子供を捜していた。死産だったと言われていたが、密かに生きている証拠が見つかったのだ。
子供の存在が公になれば、戦争の火種になってしまう。
戴冠式を利用し、潜入した王宮で見つけたのは、魔術で姿を変えたメイドだった。
意図せず出会った二人が、ゆっくり距離を詰めて幸せになろうとする話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-28 19:16:38
200106文字
会話率:48%
新たな王が戴冠したことを祝う花火の音が、ここまで聞こえる。城におめでたい雰囲気が漂う中、ベロニカは薄暗い牢に鎖で繋がれていた。このまま朽ちていくかと思われたが、そうではないと力強い深緑色の瞳が物語っている。「許さない。たとえこの身が怨霊にな
ったとしても、絶対に復讐してみせる」ベロニカから国を奪った叔父も、ベロニカの恋心を弄んだ婚約者も、ベロニカを罠にはめた従妹も。――そうして非業の死を遂げた女王ベロニカは、己の戴冠式の日に遡るのだった。(アルファポリスさんにも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-08 07:00:00
143316文字
会話率:28%
ヨッシーのショートshort「耳人(みみびと)2」
「反対側にはな、別の耳人が住んでいるからな」
えっ!誰だろう?……
あの日以来、
私は、ずっと気になっていた。
もう一人の耳人、
いったい誰なんだろう?
最終更新:2023-05-30 23:11:21
1409文字
会話率:58%
あらすじ
若井二菜(ふたなり)は人間と魔族の一種であるミスト族の間に生まれた子供で不老不死。
見た目は13,4歳であるが実年齢は1200歳。
さらに強い魔力と呪力を兼ね備えている。
そんなある日、異世界に飛ばされるが何回か異世界に飛ばされた
事があり今回で10回目。
異世界から元の世界へは簡単に戻れるが、せっかく来たので観光を兼ねて世界を巡り事する。
飛ばされた場所は深い森の中であった為、その森を出るために彷徨っているいると
コブリンから逃げるきた少女ミュレイを助けるが、翻訳の魔法を使わずにミュレイの
言葉がわかったので1度来たことある世界と気づくが、ミュレイは前回来た時にお世話になった村の村長の娘であった。
現在の村長アグレットはは先代の村長の息子であるが、滞在時に世話になったばかりか結婚式に参列した為よく知った仲。
アグレットはミュレイの才覚に気づいき、王都の学校に入れるため前回二菜が作った王室や王族、貴族とのつてを頼りたいと頼まれる。
また、1か月後に新国王の戴冠式も行われるので、見聞を広げるのを兼ねてミュレイを王都に連れて行くと約束したのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-16 00:23:15
69550文字
会話率:47%
戴冠式から一月後。
新しいヴィンセント国王となったウルは、幼馴染ロッツ・フェルデンの一人娘を王妃として城へ召し上げた。
ここに、二十四歳と三歳の年の差夫婦が誕生する。
事情を知る前ヴィンセント国王は、息子のウルが今まで見たこともない
ほど柔らかな笑みを浮かべ、一つ満足そうに頷いただけだった。
対して、大臣達は突然の国王の結婚と王妃の幼さに騒然となり、社交界は混乱を極めることになる。当然、ロッツは娘の嫁入りに大反対した。
「――殺してやる」
ロッツとは生まれた時からの付き合いであるウルも、真っ赤に充血した目で至近距離から覗き込まれてそう凄まれたのは初めてのことだ。
ところが、彼よりも力のある人物――宰相を務める公爵家当主、つまりロッツの父親がマイリの嫁入りをあっさり承諾してしまった。王家との婚姻で、フェルデン公爵家は今後ますます栄えていくことだろう。
こうして、新しい国王と弱冠三歳の王妃による、ままごとのようでいて時々血腥い新婚生活が始まったのである。
※「名も無き者達の幸福」シリーズ第五弾『新しい王様と新しい彼女』のリメイクです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-10 12:23:34
168816文字
会話率:36%
ナデジダは太平洋王国の女王となった。その戴冠式には、ジョナの知らないニカラグアの谷からの神官たちが来ていた。そして太平洋王国は、ニカラグアの谷に伝えられた最高神(デーヴ)の名によって成立が宣言された。だが、神官たちはどこから来たのか。それは
、ジョナにはもちろん女王やアンヘルも知らないninevehiclesという謎の宗教都市だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 11:00:49
116857文字
会話率:56%