箱――そう言われて想像するものは何だろうか。
この場所で箱が何かと問えば、皆一様に街の事だと答えるだろう。
いくつもの箱が折り重なって出来た街。
ゴミ箱のように有象無象が流れ着き、ブタ箱のように無法地帯が広がるそこが、彼らの居住区だった。
箱に暮らす彼らを導くものもまた箱である。
その箱の名は――電脳箱[K-hack]。
電脳箱[K-hack]は常に道を示してくれた。
分からない事があれば正解を答え、何を選ぶべきか、どんな仕事に就くべきか、誰と結婚するべきか、今日何を食べるべきかまで、どんな些細な事でも答えを教えてくれた。
運び屋を営む青年アニ。
彼もまた電脳箱[K-hack]によってその道を選んだ者だ。
そんな彼に配達の依頼が舞い込んで来る。
けして中を見てはいけない箱――その箱を運ぶアニに奇妙な出来事が起こり――――しかして、電脳箱[K-hack]は何も答えなかった。
代わりに――眼鏡の男がアニに手を差し伸べる。
「怪異って知ってる?」
依頼人オリアが求めるその箱は果たしてどんなものなのか。
運び屋アニと民族学者オリアが織り成す、箱に纏わるちょっぴりレトロでちょっぴりホラーなサイバー怪異譚が蓋を開ける――……?
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不定期更新
バトルあり急接近ありのバディ成分強めの怪異譚
評価等々頂けましたら嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 20:00:00
414172文字
会話率:26%
「お前が私を導くものか? 」
父の都合で転校してきたばかりの高校で、クラスメートの思わぬ虐めにあっていた浅野日葵は突然クラスに一人だけいる意識不明の病気で入院した為に一年ダブりのクラスメイトの河村颯真が聞いてきた。
編入試験が非常に
良くて、容姿も母のおかげで可愛かったせいで、一部のクラスの女子生徒達の嫌がらせを受けていた私……浅野日葵に、ここで異世界で勇者をやっていたと話す、クラスでも病院で頭が変になったと評判の河村颯真にまで関わられて絶望した。
でも、彼女の絶望はそれでは終わらなかった。
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カクヨムだけで投稿してた作品です。
スマホがぼろくてポケットに入れてる間に画面に触ってしまって、第一部第二章が消える恐怖を味わいました。
バックアップとかの取り方がいろいろと違うために、また消えると怖いので、なろうにも投稿することにしました。
一応、カクヨムのみで投稿したいとやってたのもあるので、カクヨムの四話遅れくらいで投稿します。
すいません。
なろうのシステムって凄いね。
マジで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 12:00:00
381009文字
会話率:42%
ラウールベルク王国、魔法一家リンドバーグ家の次男ノア・リンドバーグは眉目秀麗、頭脳明晰、剣術にも優れるが、精霊に愛されず魔法が使えない。この世界では魔法の能力が全てだ。
自分の境遇を恨んだが、悪いのは世界で、魔法中心の世界の魔法による支配
ではいけないと思い、魔法も争いもない平和な世界を造るため動き出す。
俺は恵まれた才能ある人間だと思っていた。だが俺は力を手に入れ改革を起こす! そして全ての国を統一し平和な世界を作る!! どんな汚い手を使っても。
ノアによる世界の再構築は人類を平和へと導くものになるのか..折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-16 19:00:00
21466文字
会話率:46%
『光』、『空気』、『青空』、そして、『風』。
私たちを取り巻くのは、クオリアとしての言葉たち。それらは流転をつづける、時間を忘れ、すべてを置き去りにして、記憶の紙片になる、その時まで。
『対話』。それは、実際には存在しないもの。なのに、『
あなた』と言葉を交わすのに、こんなにも胸が熱くなるのは、何故なんだろう。
私たちの恋の歩みは、人とはすこしだけ違うかもしれない。だけれどそれは確かに、かがやく世界へと、私たちを導くものだった。
これは、光に満ちた物語。
そして、すこしの恐れとたしかな勇気の揺らめき。
なによりも、ありふれた現実の一場面。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-10 20:44:14
13540文字
会話率:2%
ある夏の夜。都会は大震災に見舞われた。その中で大女優を母にもつモデルの立花朱鳥(たちばなあすか)は異世界へと迷い込む。
そこで出会ったしゃべる黒猫は自らを「導くもの」と名乗り、「巫女」を導き神々の恩恵を手に入れるための手伝いをするという。
目的はこの地に活力と均衡を取り戻すこと。
そうして赴くことになった東の大国は長年巫女を得られず荒廃の道をたどり、飢えに苦しんでいた。国の発展のためなんとか巫女を自国に据え置きたい国と、元の世界に帰るため神を探し始める朱鳥。双方の思惑は交錯し始める。
大国の思想を叩き直し、なおかつ目当ての神様を探し出すためにお金が必要だと考えた朱鳥は様々な商売に転じ始める。
現実世界に取り残された幼馴染の涼太は朱鳥が消えたことにより、何かを悟る。元の世界と異世界。二つの世界の繋がりや謎が解き明かされた時、それぞれの運命は大きく変わる。
彼女が受ける様々な「恩恵」。その恩恵をどのように行使し、活用するかは朱鳥次第。
これは自分のために頑張る朱鳥が笑ったり泣いたりしながら様々な功績をこの世界に残し、知らず知らずのうちにこの世界を救うお話。
伏線多めのハートフル奇行記です。*おかげさまでブクマ150件、PV6万超えました。いつも応援ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-12 09:59:58
464705文字
会話率:30%
ーー現代にも魑魅魍魎は存在する。
妖や怨霊、そして邪悪な神々。
人々を貶める奇々怪々な神通力を使い長きに渡り人々の生活を脅かしてきた災厄。
人を堕落へと追いやるもの、
人を弄び快楽を満たすもの、
そして、死へと導くもの。
そんな魑魅
魍魎を滅すべく、陰で闘うものたちがいた。
10年前に父を惨殺され、その日に妹までも行方不明となった青年、“東雲ナグモ”。
ナグモは妹と父の仇を見つけ出すために幼なじみの“灰咲ナギサ”と魑魅魍魎の退治を始めた。
妖による怪死事件の調査、霊障に悩まされる人々の調査など多くの依頼を解決していく中で、すべての元凶、“ソラナキ”と対峙し……。
これは大都会に跋扈する魑魅魍魎を滅すべく闘う、二人の青年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 16:40:07
3347文字
会話率:25%
この地にいた人々は獣同然の知性しかなかった。創造した神は身を隠し、導くものを失った人々は新たなる発展を失ったのだ。そんなある時、彼らのもとに降り立ったのが六名の神の代弁者を名乗る神使であった。神使はそれぞれ同じだけの人を分け合い、それぞれ
で導き始める。そうすると人々は瞬く間に、進化と呼んでも良いほど成長した。新たな幸せを人々が噛み締めていた時、山脈の方から薄暗く、重苦しい溶けた鉛のような怨嗟が地響きのように伝わる。その正体は悪魔だった。
神使は人々に、道具を作る技術、知識、魔術、呪いの力を与え、悪魔に対抗させた。そしておよそ百年に及ぶ流血の年月の後、神使が身を隠してしまった。人々は悟った。神使はその身を犠牲に我らを救ったのだと。人々は復興の合間に教会を建て、神使を神のように崇め奉る。
そんな神話の時代から数百年か数千年か。掠れた偶像への信仰と絶え間ない欲望に埋もれた人々は、血を流す相手を同族へと変えていた。
これは、神を失った人々の暮らすカルロ―ナ大陸で起きた物語の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-16 16:14:21
108398文字
会話率:62%
貴族というものは、その魔法の力で民を導くものである、という選民思想に裏付けられたこの国、竜皇国グランガルシアでアーシア・ハイデンブルクは落ちこぼれだった。
双子の妹リーシアが天才的な魔法の才を見せるのに比べ平民よりも劣る魔力ゼロなアーシアは
、公爵家の令嬢であるにもかかわらず両親からも妹からも人間扱いをされず。
それでも。
「愛してる。どうか私の妻になってくれないか」
と、そうこの国の帝、竜帝陛下ユリアスにそう告白され、彼女の人生は変わった。
「あたしは、ふさわしくありません……」
そう辞退するアーシア。
夢をみちゃ、いけないから。
そう、自分に自信が持てないアーシアに。
それでも「あいしてる」と言ってくれるユリアス。
「決まりだ、私の伴侶はこのアーシア・ハイデンブルク公爵令嬢に決めた。誰にも異論は許さない」
皆の前でそう宣言する竜帝。
しかしそれを納得しない者もいて……。
(甘々でしっとりの恋を書いてみたくなって書きました。
(お楽しみいただけると嬉しいのですが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-26 09:41:39
14886文字
会話率:22%
謎の光『ヒュー』。
ヒトを導き、時に惑わせるその存在とはーー?
シリーズのこぼれ話を集めた一話完結のアナザーストーリーたちです。
最終更新:2022-02-22 16:40:20
138418文字
会話率:11%
市役所職員、祐介は<空き家プロジェクト>を進めるため、ある空き家を訪れた。
そこは廃墟と化していたが、そこの所有者に許可を取らねばならない。
そして所有者はプロのサーファーだった。
そんなサーファーとの出会いが、祐介にある変化
をもたらし….。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-23 13:40:19
998文字
会話率:43%
世は戦国の末葉。他の追随を許さない強大な軍事力と経済力を持つ天下人の出現によって新たな時代が始まろうとしていたが、それは必ずしも全ての人々を希望に導くものではなかった。血気盛んな若き勇将・伊達政宗に仕える伊東重信は、大きな時代の荒波に翻弄さ
れながらも己の進むべき道を模索していく。
※一部史実と異なる設定・描写があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-14 19:15:40
1087文字
会話率:47%
この世界には魔術が存在する。それは遥か昔、人間の手によって発見された世界の秘密にして奇跡。
魔術とは、人間という存在を格段に飛躍させ、これまでの生物としての枠から逸脱した「完全な生命体」にすべく人類を導くもの。
そして、魔術の最高到達
点。人類が完全な存在となることを幾千年もの間阻み続ける、神域の魔術にして最後の門番。
人類はそれを、「叡智」と呼んだ。
世界を震撼させた第三次魔術大戦から1年がたち、世界に平穏が戻り始めた頃、未だに深く戦争の爪痕残るラディスラヴィア連邦国に若き軍人ユート・サングレイスは極秘任務の遂行の為に降り立った。派遣目的はとある女性、シルヴィア・ベアトリクスをユートの母国であるモルトリピア帝国に護送することだった。一見するとただの護送任務であるため、こんな任務を極秘任務と呼ぶことを大袈裟に感じるユートだが、彼女と出会うことにより二人はこれまでの世界の常識を根底から覆すほどのかつてない、騒乱の渦に巻き込まれていく…相反する二人の「叡智」をめぐる魔術戦闘群像劇、開幕。
初投稿です。優しい目で見てやってください。8割シリアス、2割コメディーでやっていきます。更新は不定期になりそうですが、末永くよろしくお願いいたします。
※ノベルアッププラス様、アルファポリス様、カクヨム様でも同作品連載中です。
twitter @pa_puri_Menow86折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-28 07:19:09
73818文字
会話率:44%
大東亜戦争末期、1人のパイロットと1機の試作機が出会う。
その出会いは男の人生の最後を導くものとなった。
家紋 武範さんの企画、【夢幻企画】参加作品です
最終更新:2021-01-31 14:30:45
2684文字
会話率:36%
第二王子は成り上がりの令嬢に恋をして、美しく聡明な婚約者を振った。その恋は破滅へと導くもので、彼は平民へと転げ落ちる。
6年後、彼と愛した女性の子ーーセインは、両親の死を機に魔犬と出会って復讐を誓う。
剣と魔法、人と魔族の世界、そんな世界で
繰り広げられる復讐劇。
イラストバナーを時折冒頭につけているので、イラストがウザいと思われる方は、挿絵表示をオフにしてください。(また4章の5話目から14話目まで、5章15話目に作者の挿絵がつきます)
他のサイトでも投稿中。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-04 15:00:00
102546文字
会話率:44%
とある人間が異世界へと転生を果たす。
そこでの彼は人間に相対する亜人国家の次期皇帝として生を受けることになる。
唯一の継承権保持者、国政も安定している、人間との戦争も小競り合いが続く程度。継承権争いなどなく、そのまま次期皇帝になり、平
穏な生涯が待っているはずだった。
しかし、彼は破滅主義だった。
全てを御破算にして、誰かに殺されたい。
その願いを持っていた。
直属の部下への無茶振りをしたり、人間の勇者を城へ連れて来たり、魔物の殿をつとめたり等様々な手を尽くしたが、どれも破滅に導くものではなく、全て彼の功績として讃えられることとなってしまうのであった。
※ある程度キリのいいところまで書いたので、評判良ければ続き書きます
~2020/8/16日まで毎日23時更新予定。面白ければ感想やレビュー、評価などもお願いします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-16 23:00:00
100021文字
会話率:44%
俺は山崎敏隆。37歳。
ある日、俺はひょんなことから物を叩くと金になる杖を手に入れる。
それは俺を破滅に導くものだった....!
この作品はカクヨムでも掲載しています。
最終更新:2020-08-07 16:09:35
1786文字
会話率:0%
邪神さまは悩む。
未来を覗いてみたら、認めたくない未来があった。
自分を倒す予定の勇者が下賤で卑劣極まりない、欲まみれの野郎だった。
ゆえに、邪神は考えた
清く、正しく、美しい勇者を育成しようと。
そして、自分を倒して英雄となり、
世界を導
くものになってもらおうと。
邪神様が苦心しながら、弱い勇者を強く鍛えたり、見守ったりする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-28 23:15:31
11151文字
会話率:19%
高校2年生の小川律花は、煙草を喫おうとしているところを同級生の倉橋望未に見つかって、煙草ごと唇を奪われる。
死にたくも生きたくもない葛藤を抱えた律花と、生きる為に自らを傷つける望未。
ふたりの交差した時間が導くものとは――
最終更新:2018-12-06 21:07:01
13112文字
会話率:36%
ここでは、人間と悪魔の戦争が大陸規模で繰り広げられていた。その一つの戦場で、明らかに場にそぐわない年齢の一人の女性が、将軍と呼ばれ最前線で戦っていた。
ある戦闘を勝利で収めた一団は、疲弊した戦力を増強するためとある森の中で休息をとって
いた。一人、一団から離れた場所にいた女性のもとに、より一層、このような戦場に近い場所にはそぐわない、白を基調とした服をまとい頭には長い耳を携えた少女が現れた。
女性を〟青の戦姫〝と呼ぶ少女は、彼女をある場所に導く。そこには小さな泉のようなものがあった。少女は、女性をさらに別の場所へ案内すると言葉にする。その場所には女性を導くものがあると言い、少女は彼女の手を引き泉に飛び込んだ。
「世界の命運を、あなたに託しますです―――――――〝アリス〟。」
有名どころから、マイナーなところまで含め、おとぎ話の登場人物複数人をメインキャラクターのモチーフとして作成した、旅して戦う異世界ファンタジーです。
以前「pixiv」さんにて投稿していたものになります。挿絵はありませんが、キャラ画の設定を「pixiv」さんにて公開していますので、よければそちらもご覧いただければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-09 22:51:31
171498文字
会話率:59%
自分に関わる全てを死に導く「大隅 藤」
ひょんな事をきっかけに出会った少女、「美作 杏」
2人の出会いは
藤の。それから、杏の運命の線路を
少しずつ変えてゆく。
死神と呼ばれる男が
次に死に導くものとは…。
最終更新:2018-11-05 01:04:07
853文字
会話率:8%