どうやら自分は死を迎えると転生をするらしい。
けども、結局転生したところで、友人もできず、周囲からは蔑まれ、ただ孤独な世界を生き抜くだけ。
時間の流れに身を任せ、与えられた世界を自然の行きつくままに生き、そして、死を迎え、再び転生をする。
そんな輪廻を幾度となく繰り返した。何度も何度も何度もだ。
おかげで、転生の中で戦いの技だけは十分に長けた。
そして、今回、転生して行きついたのが、この巨大地下迷宮都市だった。
そこで地図を作るマッパーを生業としていると、運命を揺るがす人物と出会う。
それは――
転生する前の現実世界で唯一、楽しかった大学時代。
所属してたサークルで好意を寄せていた先輩に、あまりによく似た女性冒険者だった。
これはただの偶然なのか。
それとも――
ただ時間の流れに身を任せるだけだった人生が、今、大きく動き始める。
大迷宮の冒険での感動と、切ない恋の物語。
冒険あり、感動あり、涙ありの物語を描きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 21:11:22
82035文字
会話率:28%
仕事を辞めたばかりで将来の見えない日々を送っていた谷山慶太は、大学時代の先輩・木村雄介の誘いで、心霊調査団「あやかし」の撮影サポート兼記録係としてバイトをすることになった。
初仕事の現場は、取り壊しを控えた古びた一軒家。
依頼者はこの家
のかつての住人の女性――。遺産として譲り受けたのはいいものの、借り手も買い手もつかない家を持て余していたのだという。
≪心霊調査団「あやかし」≫のファンだという依頼人は、ようやく決まった取り壊しの前に木村達に調査を依頼する。この家を、「本当に取り壊しても良いのかどうか」もう一度検討したいのだというが――。
調査のため、慶太たちは家へ足を踏み入れるが、そこはただの空き家ではなかった。風呂場から聞こえる水音、扉の向こうから聞こえるかすかな吐息、窓を叩く手に、壁を爪で削る音。
次々と起きる「不可思議な現象」は、まるで彼らの訪れを待ち構えていたかのようだった。
軽い気持ちで引き受けた仕事のはずが、徐々に怪異が慶太達の精神を蝕み始める。
その「家」は、○△を招くという――。
※保険の為、R-15とさせていただいております。
※この物語は実話をベースに執筆したフィクションです。実際の場所、団体、個人名などは一切存在致しません。また、登場人物の名前、名称、性別なども変更しております。
※ホラー・オカルト要素を含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 10:10:51
31689文字
会話率:32%
時田エミは大学時代の趣味、古物収集がネットでバズった事をきっかけに、古物商を起業した。
事業は軌道に乗り、海外まで商品の買付けに行く高額案件も受注するようになった。
ある日、白髪の老人の以来を受けヨーロッパから剣のレプリカを空輸し、依頼を達
成。
だが、依頼達成の前日からエミは奇妙な音を聞くようになった。
ドーン、ドーン
遠くから近づいて来るように聞こえる重低音。
音を耳にした日を境に身の回りで不可思議な現象が多発するようになる。
白髪の老人からの依頼も段々と増えていった。
一体、何が起こっているのか。
エミは大学時代の友人で怪奇現象に詳しい、元オカルトクラブ所属、現在はオカルト雑誌ミーのエース作家 彼岸寄道(ひがんよりみち)に助けを求めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 23:05:53
3068文字
会話率:0%
警視庁特務部異能対策2班に所属する柏木大介。
表には決して出てこない異能者との闘いに忙殺される毎日。
大学時代から付き合っている『彼女』と過ごす時間が、
わずかな安らぎの時だった。
そんなひと時の中で、リュウの死を告げられる。
──リュ
ウが死んだ。一体、なぜ?
異能を駆使し、サイバー犯罪、テロ組織、そして政府の闇に挑むサイコスリラー。
そんな裏設定を一切無視した短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 21:52:47
1936文字
会話率:33%
大人になったからこそ臆病になる。揺らぐ。そして迷う。
親に泣かれ結婚相談所に入会したが上手くいかず婚活疲れを起こした理沙。
2年の婚活に終止符を打った理沙の元に現れたのは同級生の信吾。
無言でも気まずさがなく一緒にいて楽なことに心を許し
クリスマスイブの夜に男女の仲に。しかし、付き合おうの言葉がなく恋人なのかセフレなのかよく分からない曖昧な関係に。
そんな時に取引先の7個下の男の子で目の保養の加藤君からアプローチされる。からかわれているのではと戸惑いつつも、熱心なアプローチに徐々に心惹かれていく。
そして大学時代に4年間付き合った元カレの一馬が転勤で東京に戻ってきた。理沙がフリーだと知り、これからも会いたいと言われる。
理沙の異変に気付きセフレだったはずの信吾も動き出す。
元カレの一馬・セフレの信吾・年下の加藤君選ぶべきは、一緒にいて楽な相手?それともドキドキする相手?30代大人女性の揺れ動く恋の結末は?
■登場人物
稲本理沙(31)…フリーのWEBデザイナー。都会に憧れ18歳の時に上京。仕事への情熱が強く独立。2年間の婚活の敗戦で自信喪失中。
信吾(31)…都内勤務のシステムエンジニア。束縛を嫌う自由主義。口下手だが理沙の好みなど熟知し、分かりにくい優しさを出している。くっきりとした二重に堀の深い顔は見つめられたら逸らせない光を放つ
加藤君(24)…取引先の営業の男の子。ベテランからの引継ぎでまだ頼りない部分はあるが一生懸命な姿は母性本能をくすずり可愛い存在。爽やかな見た目で目の保養。見た目とは裏腹に積極的にアプローチしてくる肉食な一面もあり。
一馬(31)…大学時代に4年間付き合っていた元カレ。地元で就職を希望しており理沙のWEBデザイナーの仕事が地方ではないことを知り別れを切り出し泣く泣く破局。地元に帰り結婚をしたが離婚。東京勤務になり理沙と再会を果たす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 07:00:00
1468文字
会話率:13%
地球上にダンジョンが発生した世界。
国内最高難度と言われていた新宿歌舞伎町ダンジョンが、何者かによって攻略される。
しかし攻略者が誰なのか分からないまま――20年近くが経った。
今年で40歳になるおっさん西田賢一は一念発起して脱サラし、定食
屋を都内某所に開店するも、まったく鳴かず飛ばず。
悩んだ末に考えたのは、
「ダンジョン産の食材で作った料理をSNSとかでアピールすればバズるかもしれない」
幸い彼には大学時代にダンジョン探索の経験があった。
『自分で討伐したミノタウロス肉を使ってるとか言い張るおっさんおるんやが』
『定食屋のおっさんにミノタウロス倒せるわけねぇだろ』『嘘松乙』
だがまったく信じてもらえず、酷評レビューが大量につけられてしまう。
怒った彼は生配信を決意。
その結果――
『おっさん強すぎて草』『マジ何者?』『実は高ランク探索者ってオチでは?』
「いえ、ただの定食屋ですよ。ただ、昔取ったきねづかってやつで、腕には少し自信があります」
『『『そんなレベルじゃねぇだろ』』』
ミノタウロスどころか、下層のボスすらも瞬殺する姿が全世界に配信され、大バズりするのだった。
さらに彼こそが歌舞伎町ダンジョンの攻略者であると暴露され……?
※こちらの作品はカクヨム、アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 18:00:00
243430文字
会話率:36%
大学の同級生である、惠子と直樹の夫婦と聡司と佐和子の夫婦の間に不倫、嫉妬、裏切りという人間の心の奥に潜む感情が引き起こした事件とは。大学時代から付き合っていた惠子と聡司の不倫から始まる事件、その事件を
起こしたのは誰か、そしてその事件を起こ
した理由は、その事件に惠子と
直樹の子供はどう関わっているのか、それぞれがどの様に事件に関わって
いるかを登場人物一人一人の感情や視点から描いた作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 15:18:27
1189文字
会話率:0%
就活に失敗し、人生に絶望した主人公・ユータ。「楽して生きていけたらいいのに」と願いながら、ゲーム漬けのニート生活を送っていた彼は、ある日、不摂生がたたってあっさりと死んでしまう。
「まあ、こんな人生だったし」と諦めかけたその時、まぶしい
光に包まれて美しい女性が現れる。それはなんと大学時代の憧れの先輩! どうやら彼女は異世界の女神様だったらしい。
「もったいないことして……。あなたにチャンスをあげる」
女神は、ユータに「鑑定スキル」を授けて異世界へと送り出した。
ユータは鑑定スキルを使って試行錯誤するうちに、勝手にレベルアップする【世界のバグ】を見つけてしまう。
どんどん勝手に強くなっていくユータだったが、なかなか人生上手くいかないものである。彼の前に立ちはだかったのは、この世界の英雄「勇者」だった。
イケメンで人気者の勇者。しかし、その正体は女性を食い物にする最低野郎。ユータの大切な人までもが勇者にさらわれてしまう。
「許さねえ...絶対に許さねえぞ、このクソ勇者野郎!」
こうして、寝るだけで最強になったニート転生者と、クソ勇者の対決の幕が上がった――――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 22:27:16
334781文字
会話率:36%
地元ラジオ局に就職した西條蒼(さいじょうあお)には大学時代に好きだった先輩、横川優斗がいた。
告白する事なく先輩が卒業し、もう会うことは無いとその想いに蓋をしたのにまさか研修先で再開するなんて!
今度こそは…と思い、少しでも距離を詰めよう
と用事がなくても横川に会いに行っていたが、ある日、とんでもないミスをして横川に迷惑をかけてしまう…。
*ボーイズラブ要素が含まれています。
Rシーンは全てカットしてありますが、匂わせる表現などがあります。
嫌悪感や苦手意識を抱く方はブラバをお願いします。
後日R18版をムーンライトノベルズの方へUPします。
ラジオ離れが進んでいると言われている昨今、ラジオ好きとしてラジオ業界の裏側で繰り広げられる日常のバタバタを、番組製作以外の目線から少しでもお届けできればと思っております。
小説1本目で書きたいことに文章力が追いつかず、所々説明っぽくなってしまっています…。
まぁ、初めてならこんなもんだよね…ぐらいの気持ちで読んでいただければ有難いです。
専門用語などは現場で使用されている言葉をそのまま使用しております。
この小説を書く時に聴いていた楽曲のプレイリストなども上げたいなと思っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 19:00:00
148652文字
会話率:39%
――“〈心の平静〉って、本当に手に入るのだろうか?”
慶應・日吉キャンパスで哲学書を片手に朝を迎える大学一年生・新名透。
無音イヤフォンに頼りながら日々のざわめきを遮断していた彼は、テニスサークルの新歓で天真爛漫な同級生・桜と出会い、やがて
胸の鼓動を覚える。銀杏並木、渋谷のミニシアター、宮下公園の夕暮れ——重ねた時間の末、透は桜に想いを告げる。けれど返ってきたのは、やさしい微笑みと「友達でいさせて」という言葉だった。
社会人になった数年後、ある先輩とふとした再会をきっかけに“ある真実”が姿を現した瞬間、透が積み上げてきた静けさは音を立てて崩れ去る。初恋と現在(いま)――二つの鼓動のあいだで揺れる青年は、〈痛み〉と〈愛〉をどう分かち合い、どんな〈平静〉をつかみ取るのか。
哲学が導く静寂の行方と、東京で交差する三つの想い。
静かにして激しい“心の再生”の物語が、今はじまる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 10:49:12
8660文字
会話率:40%
山間の奥に佇む国立脳科学技術研究所で、主任研究者・水野統馬が不可解な死を遂げる。死因は急性心停止。だが彼の脳にはERS(共感記録システム)によって“極度の恐怖”が記録されていたにもかかわらず、他者の感情の反応は一切読み取れなかった。密室、警
報なし、そして犯人の感情ログがない——完全犯罪とも思える状況に、警視庁は一人の男に協力を依頼する。
その男の名は伏見怜。かつて精神科医として名を馳せ、ある事故を境に自らの感情をほぼ喪失した過去を持つが、他者の感情の“ノイズ”を読み取る特殊な能力を得ていた。水野とはかつて大学時代に共同研究を行っていた旧友でもある。再び彼の研究に関わることへの迷いを抱きながらも、伏見は事件の真相を探るため、研究所に足を踏み入れる。
現場は異常なほど整然としていた。水野のERSデータは“恐怖”だけを記録し、他の感情反応は一切なし。まるで、死に際して彼の周囲に誰も存在していなかったかのように。やがて伏見は、水野が生前にERSに関する極秘の実験を進めていた痕跡を見つける。そして、彼の死は単なる事故でも自殺でもないという確信を深めていくのだった——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 22:59:36
2258文字
会話率:56%
私、結城美咲(ゆうきみさきは)アラサーの会社員。独身で彼氏は居ない。
中堅の商社で営業を担当している。
今日は仕事が一段落したので、居酒屋でも行ってお祝いでもしようかと。
一人で。しかし……。
本作は武 頼庵様ご主催の「さいかい物語企画」参
加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 20:00:00
4572文字
会話率:26%
都内の大学病院で派遣社員として働く、江藤冴香、24歳。バイオリンを愛する彼女は東京の音大を卒業したものの、自分の音楽の才能に見切りをつけて、派遣社員として働くことを選んだのだった。冴香には大学時代のアルバイト先で知り合った、三國博人という
恋人もいた。
そんなある日、帰宅しようとした冴香は派遣先の上司から契約終了を告げられてしまう。そして落ち込んだまま帰宅すると、今度は同棲していた彼氏が浮気していて……!?
結局失意のまま田舎の実家に帰郷することになった冴香は、ある日実家の押し入れから不思議な人形を見つける。彼の名前は、ダミアン・ラファエル・ベルジェ。その人形には不思議な力が宿っており、冴香の生活に深く関わることになる……! 冴香とダミアンの二人三脚の奇妙な生活が今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 13:12:18
11112文字
会話率:52%
流れるような人生を送っていた僕は、よくいく馴染みの居酒屋の女、すず子に惚れてしまう。ある日、僕はそのすず子に思いをぶつける。
そしてすず子と暮らし始めた僕は会社を辞め、大学時代に抱いていた作家への夢を再び目指したが、そんな僕を身内の姉妹は
厳しく非難する。しかし亡くなった母の遺影は僕に優しく微笑んでいた。
その時、突然僕の前に現れた謎の美女。思わず僕は浮気に走ってしまったが、それを天国の母は何と思ったのか。あの時の母の遺影の本当の微笑みの意味は・・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 02:39:38
13698文字
会話率:19%
「選んだはずの道だった──けれど、誰も満たされてはいなかった。」
大学時代、未来に何の疑いも持たずに笑い合っていた4人の女たちが、35歳になった今、久しぶりに再会する。
再会の夜、それぞれの「建前」が交わる。しかし、その裏には**
誰にも言えない「本音」**が渦巻いていた。
──本当に、これが「幸せ」なのか?
再会の夜のその後、4人は少しずつ、互いの「見たくなかった部分」に触れていく。
それぞれが抱えた「嘘」と「欠落」、そして「嫉妬と羨望」
選んだ道に満足できなかった4人が、互いの人生を突きつけ合うとき、待っているのは「救い」か、それとも「絶望」か。
──そして、最後に彼女たちが見つけたのは・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 11:38:12
47144文字
会話率:26%
小さなコミュニティは争いが少ない。けれども大きなコミュニティになるに連れて、争いが大きくなる。
でもそれは必要悪だと思っている。
人間、壁や問題に直面しないと、発展さえしない。平和ボケしたまま終わる。
其れがきっと、駄目なんだ。
注意事
項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
多様性を大局的な視点で見ると、発展なんですよ。
その為の問題は必要悪なんですよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 07:34:42
861文字
会話率:43%
私が初恋だと思っているのは、大学時代の友人だった。
頗る口が辛辣で、思ったことはズバズバ言う人だけれど、人の為に全力で怒れる人だった。
『それで? 現在の視点からネタバラシすると、バッドエンドなんだろう?』
注意事項1
起承転結はありま
せん。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
失恋シーン見るのが好きなんですけど。
私にはなかった激情がそこにあるから。
もっと眠るように終わったとは持っているので。
ガールズラブです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 21:53:21
931文字
会話率:19%
発展を繰り返し続けるには、良いも悪いも受け入れなくてはならないんだよ。
これ、全ての根幹に繋がる事だから、覚えて置くと良いよ。
流行りだからって、流行りしか出来ない奴にはなりたくない。つまらないからね。
注意事項1
起承転結はありませ
ん。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
同調圧力に平気で屈してしまうので、一人で居るのが好きなんです。
周りが流行りだからってんで、自分まで流行りに染まるのは面白くないじゃないですか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 20:53:19
880文字
会話率:27%
生真面目な犬系男子と気まぐれな猫系女子の攻防。ふりまわされるのも恋の醍醐味?
→気まぐれな君にふりまわされるのも、悪くはないけれど。小太郎は大学時代の同期くるみと付き合っている。天真爛漫な彼女は気の向くままにどこかに消え、そしてふと現れるの
だが――正反対な男女のちょっとしたラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 18:16:55
3729文字
会話率:31%
ナミエが大学時代の教員免許から始まった資格取得の趣味は、医療事務、介護士、薬膳コーディネーター、管理栄養士 と続いた。
ナミエは最難関とも言われる司法書士試験に合格した。
そして、その司法書士合格の通知と共に転移したナミエは聖女と呼ばれるこ
とになり、、、
完結済みの短い6話です。
どぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 08:03:50
7136文字
会話率:37%
三月の東京。桜吹雪舞う日本武道館前でスーツを整えていた彼は、ふと懐かしい映画の半券を思い出す。礼堂のステンドグラスが蜂蜜色の光を落とす中、浅黄の振袖を着た女性が現れ「久しぶり」と声をかけてくる。十八歳の頃と変わらぬ笑顔ながら、まつげの化粧と
翡翠の指輪が新たな時間の経過を示していた。
記憶が蘇る。大学時代、彼女はゼミの後ろで銀杏の栞を挟んだ文庫本を読み、梅雨の映画館で柑橘の香りを漂わせていた。卒業目前の研究室で交わした「浅草の提灯祭り」の約束は台風で流れ、そのまま疎遠になっていた。
再会した今、彼女が手渡したのはあの日行けなかった浅草のインスタント写真。薬指に指輪はないが小指の翡翠が輝く。言葉に詰まる二人の間に、茉莉花の香りと時報の鐘が切なさを引き立てる。
帰宅準備を告げる彼のスマホには、現在の恋人から赤いドレスの写真が届く。哲学堂公園の桜吹雪の中、過去と現在が交錯する。電車の轟音と共に悟る――未完成の物語は風に溶けるが、眼前には新たな幸せが瞬いていることを。暮れなずむ街で、彼は新幹線の便当を二人分買う決意をするのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 21:36:01
1334文字
会話率:20%
妻を亡くして五年、仕事だけの日々を送る斎藤修一。新プロジェクトで出会った高橋明美に心惹かれていくが、彼女には夫がいた。次第に親しくなる二人。ある日、明美は衝撃の事実を告げる。彼女は大学時代の修一のサークル仲間で、修一に密かに想いを寄せていた
姉・明子の妹だった。さらに、明美は修一の亡き妻・由美子の従姉妹でもあった。
運命の糸に翻弄される修一。明美との距離を置き始めたある日、彼女から離婚と転職の知らせを受ける。去り際、明美は修一に一枚のマフラーを渡す。それは明子が未完成のまま残した、修一への想いが詰まったマフラーだった。
一年後、退職して故郷の九州へ戻る修一。マフラーから見つけた紙切れには長崎の住所と「いつか会えることを願って」のメッセージ。かつて届かなかった想いが、新たな形で続いていくのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-17 15:14:31
4122文字
会話率:46%
物語は、雨の日に終活中の68歳の主人公が大学時代のドイツ語講義ノートを発見するところから始まります。そこに書かれていたリルケの詩「Die Quelle singt(泉が歌っている)」が、彼の記憶を呼び覚まします。
詩の「内なる水が外なる水に
映る」というモチーフを軸に、主人公の学生時代の中野サンプラザ建設現場でのアルバイト体験、特に菊池という老人との出会いが描かれています。「少しずつ、自分を大切にして仕事をするんだ」という菊池の教えが、主人公のその後の人生観や仕事への姿勢に大きな影響を与えました。
旅行会社に就職した主人公は、添乗員として働く中で、菊池から学んだ「焦らず丁寧に」という姿勢を活かし、ツアー客に本当の旅の価値を教えるエピソードも描きました。
物語は、詩と現実、若き日の自分と今の自分、そして内側の成長と外側の成果という二元性を通して、人生を振り返る静かな物語です。雨上がりの夕暮れの光景で締めくくり、「内なる水が外なる水に映る」という詩のモチーフを視覚的にも表現しています。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-16 19:20:00
8289文字
会話率:34%
本作は、かつて隆盛を誇った企業が衰退し、時代の変化に適応しようとする姿を描いた短編である。主人公・野村誠一は、ある夜、久しぶりに立ち寄ったセブンイレブンで、店舗の活気が衰えたことに気づく。商品は小さくなり、価格は上がり、客の数も減っている。
そんな折、スマホのニュース速報が「セブン&アイの新社長就任と経営改革」を報じる。コンビニ業界の絶対王者だったはずの企業が、業績不振に苦しんでいるという現実を突きつけられた野村は、大学時代に学んだ「企業30年寿命説」を思い出す。
翌日、野村は他のコンビニと比較するため、ローソンやファミリーマートを訪れる。そこでは「増量キャンペーン」や値引き戦略が積極的に打ち出されており、客足も好調だった。職場の若手社員や大学時代の友人、恩師との会話を通じ、野村は「成功した企業ほど変化を恐れ、衰退していく」ことを実感する。シュリンクフレーション(量を減らして価格を維持する戦略)や、北米市場の不振など、セブン&アイの抱える課題が浮き彫りになっていく。
しかし、野村は同時に、企業の命運は「変革できるかどうか」にかかっていることにも気づく。歴史的に見ても、小売業界は百貨店からスーパー、スーパーからコンビニへと進化してきた。そして今、コンビニという業態も転換期を迎えているのかもしれない。果たして、セブン&アイは「過去の成功体験」から脱却し、新たな時代に適応できるのか? それとも、栄光の歴史の中に埋もれていくのか? 企業の栄枯盛衰を描きつつ、「創造的破壊」の視点から、変革の可能性を問いかける作品である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-07 07:13:33
5797文字
会話率:58%