二十世紀初頭、東京。
『魔能』と呼ばれる異能力を持つ怪盗たちが跋扈する世界。
荒廃した二十二世紀末から、魔能を消し去るべく時空転移した遠藤透也は、「怪人ジューク」と名乗り賞金稼ぎをしていた。
そんな彼が指名手配され、高額の賞金首に……。
怪
盗を追う『東京特務警察』に協力する探偵・明智香子は、腑に落ちない思いを抱えつつも、怪人ジュークの正体を探る。
魔能怪盗を束ねる『怪盗同盟《ユニオン》』
魔能を得ようと策略を巡らせる『大西洋結社《クラン》』
両者を思惑を負わされた子・ニコラを保護したことから、透也も入り乱れる争奪戦に巻き込まれ……。
大正~昭和初期のイメージしたパラレルワールドを舞台に、SFや異能バトル要素を含んだ、謎や陰謀が絡む壮大な物語。
《毎日19時更新》
※カクヨムでも公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 12:57:16
91593文字
会話率:40%
攻略不可能と言われたS級ダンジョン「ニブルヘイム」に挑んだ主人公――アトスは仲間の聖女を庇い、ダンジョンの最下層で一人孤立してしまう。
パーティの消耗も激しく、このままでは全滅すると判断したアトスは自分のことは置いて逃げるように仲間たちへと
促す。
「必ず助けに来ますから……! 絶対……絶対に死なないでください!!!」
「――あぁ、待ってる!!!」
去り際に放った聖女の一言に希望を見出し、アトスは助けが来るまでは必ず生き延びてみせると誓い、一人モンスターの群れへと立ち向かった.....。
「――と、まぁ、これがちょうど三年前の出来事なんだけどさ。……そろそろ助けに来てくれてもいい頃だよな?」
これは助けが来ずダンジョンに置き去りにされた少年が自力で脱出して三年ぶりに街に戻る、ただそれだけの物語。
.....そのはずだったのに、いざ街に戻ると勝手に死んだ扱いされてるし、更には大昔に人類の脅威として恐れられた「魔王」と間違われて指名手配まで!?
かつての仲間たちは何故か病んだ目つきで俺のことを追いかけてくるし、一体何がどうなってるんだ!?
「――必ず、探し出してみせます……!」
「――必ず探し出してみせるわ……!」
「――……必ず.....探し出す.....!」
「――俺はただ、街に戻りたいだけなんだけど!?」
果たしてアトスは無事街に戻り、闇堕ちしかけのヒロインたちを元に戻して平穏な日々を取り戻すことは出来るのか?
浄化、打倒、永遠、抹殺、そして―― 帰還。
各々の思惑が重なり合い、結果次々と余計な困難がもたらされていることを当の本人であるアトスは知る由もない.....。
※本作はカクヨム様でも連載しております
↓実績はこちら
・週間総合ランキング 10位
・週間ジャンル別ランキング 5位
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 12:10:00
43679文字
会話率:52%
モデール森林公園で森林保護官として働く少女ミーシャは、不法侵入者の一報を受け上司のラウルと捜索任務にあたる。対象は都から指名手配さている、アーリィ・リアトリスという名の女性。彼女は極秘調査対象第零九と呼ばれる大罪人だった。
捜索中に対象であ
るアーリィを発見するが、彼女の持つものにミーシャは違和感を覚える。それは十年前に失踪した父親が大切にしていた金貨だった。
「でも、これじゃ厳しいかもしれない」「君はまだ守られているから」
意味深な言葉を残して逃走を始めたアーリィを追うが、その先でミーシャは思いもよらないものに遭遇して——。
選択の先に待つ後悔を刻む物語が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 19:15:54
294775文字
会話率:45%
邪悪な黒夜教団に属していた、血に染まった両手を持つ魔法師・ジコク・サイグは、今、平穏な生活を手に入れるために奮闘している!
かつて全国指名手配犯であり、正義の騎士団と対立する邪悪な魔法師だった彼は、黒夜教団の壊滅後、新たな人生を得る機会を手
にした。国家による特赦を受け、良民としての身分を与えられた。
「元」邪悪な魔法師となった彼は、文明社会への憧れと穏やかな日々を夢見て、第二の人生を歩み始める。
紙の書籍が主流である時代、ネオンサインとコンクリートが生み出す都市のジャングルの中、魔法と科学が競い合いながらも交じり合う世界で、ジコク・サイグは光へと向かって進む。
しかし、その道は彼が思い描いていたよりもはるかに険しいものだ。
文明社会で生きるためには、まず仕事を得なければならない。しかし、彼の第一の仕事が始めようとした矢先、彼が入居したばかりの部屋で、一つの死体を発見した……
騒霊の引き起こした騒乱に巻き込まれ、超巨大魔獣に丸呑みされる。かつて敵だった騎士との再会、過去の悪夢との対峙。異世界で漁業をし、空飛ぶ書物が舞う図書館で受付を務める。仕事から仕事へと渡り歩く日々……
これは、暗い過去を背負った魔法師が理想の生活を求めて奮闘する物語。
*****
この作品の生まれ故郷は中華民国・台湾です。原文は中国語(繁体字)/台湾華語で書かれています。
本作は2011年から2022年までに発表され、全14巻あります。最初の9巻は、各巻ごとに完結する事件を描いた単元構成です。第10巻から第13巻は前日譚、第14巻は10周年記念の特別編です。
最初の5巻は台湾で紙書籍として出版されましたが、現在は全ての著作権が作者である私に帰属しています。
私はAIの助けを借りながら独学で日本語を学び、この作品を少しずつ日本語へ翻訳しています。AIの協力があるとはいえ、この作業は決して簡単ではありません。私自身の日本語力がまだ未熟なため、翻訳に不完全な部分があるかもしれませんが、精一杯取り組んでいます。翻訳作業は現在も進行中であり、私自身も学び続けています。
もし文法の誤りや、不自然でわかりにくい表現があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。
そして何よりも伝えたいのは、この物語を楽しんでいただけたら嬉しいということです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 17:17:56
48038文字
会話率:25%
魔術師と魔女が差別される世界。
リンドグレン伯爵家の令嬢であり魔女でもあるアリカは、ちょっと外出しただけで「家出」と騒がれ、警察沙汰の末、魔女であることを暴露されてしまう。
スパイ容疑までかけられ、指名手配——逃げるしかなくなった彼女は開き
直った。
「スパイ容疑をかけられるのなら、本物のスパイになってやりますわ!」
目指す先は、最強の魔術師にして"魔王"と恐れられたクラウスが幽閉されているキャリバン島。
亡命という名の押しかけで、魔王様の女幹部になりますわ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 01:39:02
11468文字
会話率:22%
剣道に青春を捧げ、三国志ゲームをこよなく愛する現代の高校生、山栗的斗(やまぐりてきと)。ある日、彼は三国志の英雄・趙雲子龍として、乱世の真っ只中に転生してしまう!
手には馴染みのない槍、周囲は言葉も通じぬ異世界。しかし、彼には現代知識とゲー
ムで培った戦略眼、そして何よりも「趙雲」としての圧倒的な武勇と、その身に宿るという伝説の「龍の血脈」があった。
「マジかよ…俺が趙雲!?なら、歴史を変えてやる!」
董卓の暴虐、呂布の無双、そして立ちはだかる曹操の野望。的斗は、持ち前のゲーマー魂と現代知識、そして徐々に覚醒していく龍の力で、次々と強敵を打ち破り、乱世にその名を轟かせていく。
黄巾の残党から忠義の士へと変わる周倉、廖化、裴元紹。義に厚き弓の名手・太史慈。堅実なる盾・徐盛。長江の暴れ龍・甘寧。そして、知略縦横の軍師・徐庶、陳宮、法正。さらには、あの桃園の義兄弟、関羽と張飛までもが彼の「仁義」の旗の下に集う!
そして、彼の運命を大きく変える、絶世の美女・貂蝉との出会い。戦乱の中で育まれる、時空を超えた愛の行方は――?
これは、ただのゲーマーだった男が、三国志の英雄となり、仲間たちと共に新たな歴史を創り上げ、天下泰平の「白龍王朝」を築き上げるまでの、愛と友情、そして戦いの壮大な物語。
果たして的斗は、自らの天命を全うし、真の英雄となることができるのか?
そして、彼が最後に掴むものとは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 17:21:38
76392文字
会話率:29%
星々の都アスタナは、裏切りの炎に焼かれ墜ちた。
唯一生き残った王女ファラは、全てを失い、砂塵舞う荒野へと追放される。傍らに立つのは、王家に伝わる「星の守護者」、雷鳴の如き戦斧を振るう寡黙な巨漢バシュのみ。執拗な追手、過酷な自然、そして絶望が
二人を襲う。
だが、ファラは諦めなかった。彼女の内に眠る、戦場の流れを読み、未来の断片すら「視る」星読みの力が覚醒を始める。世間知らずの王女は、民の痛みを知り、運命に抗う決意を固める。バシュはその絶対的な武力で道を切り開き、彼女の「光」を守り抜くことを誓う。
自由都市ザルバードで、彼らは知略に長けた賢者ナディール、弓の名手カーラ、俊足の密偵ジンといったかけがえのない仲間を得る。絶望の淵から立ち上がり、反撃の狼煙を上げる時が来た。目標は、敵の補給線を断つ要衝アク・マラル砦。
裏切りと罠が待ち受ける中、ファラの天啓の采配が炸裂し、バシュの戦斧が敵を粉砕する。虐げられた民衆も呼応し、不可能と思われた砦奪還を成し遂げる。だが、勝利の代償は大きかった。仲間の死、そしてバシュが負った癒えぬ傷。
アク・マラルは「希望の砦」となったが、叔父ジャファルの陰謀とアグニ教国の狂信は、さらに巨大な脅威となって迫る。ファラの力の謎、バシュの宿命、そしてパルサニアの未来は?
これは、砂塵の中から立ち上がった王女と仲間たちが、絶望的な世界で希望を紡ぎ出す、始まりの物語。彼らの戦いは、まだ始まったばかりだ――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 09:13:37
68813文字
会話率:30%
偉大な人物、竜騎士団長ノア・ランドールはある日、老害になりたくないと竜騎士団長の座を辞任。老後はほのぼの冒険を楽しもうと思っていたが、なぜか所属していた竜騎士団から指名手配をされていた。
自分はどれほど彼らに酷いことをしていたのかと慄き、し
かしあまりの恐怖に先延ばしをして逃げまわることを決意する。それが勘違いとも知らずに…
盛大な勘違いをして逃げまわるババア(竜の呪いにより見た目年齢操作可能)と、絶対に連れ戻す執着やばめな竜騎士団との追いかけっこ物語。
(基本おばあちゃんと相棒の竜が料理したり食事したり旅したりしてるお話です)
(注)カクヨムでも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 17:00:00
85418文字
会話率:56%
火の国ファイストの首都モントレアにある『聖なる炎』。オレンジ色を交えて美しく燃えていたはずのものが、ある日突然、黒と紫が入り混じる禍々しいものへと変化してしまった。
同時期に都長のレントが原因不明の病に伏してしまう。住民は皆、闇の種族
の仕業かと噂したが、風の国ヴェントルの首都エクセレビスからやってきた弓の名手ラウルがそれを否定した。
彼の話によると、地界のどこかで『コア族』のひとりが、己の核(コア)を闇毒で侵されてしまい、『炎』をも毒してしまったという。やがて都の炎は住民たちをも病床に伏させてしまい、国は危機的状況に。
そんなある日、竜騎士フレイが毒された『聖なる炎』の前に佇んでいると、炎は彼女に語りかけてきた。『其方の生まれし地に、核を浄化する術がある』と。
しかしフレイは自分の生まれ故郷を知らない。幼い頃の記憶がないのだ。
この言葉の意味を紐解く旅が始まる。
「闇の紅玉髄」「氷の黒曜石」に続く、天馬の軌跡シリーズ3作目。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 20:30:00
137936文字
会話率:44%
平凡な会社員の主人公に、猫のような雰囲気を持った美人の彼女ができた。
同棲を始めてから、彼は彼女の妙な癖に気づく。交番の前の指名手配や尋ね人の写真を延々と見つめるのだ。
どうしてそんなに興味があるのか。主人公が聞いてみると、彼女は答える。
この人たち、どこかにいるんだよ。
どこかに集められているんだよ。
彼女の職業は、調理師だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 21:00:00
8355文字
会話率:42%
新米警察官の磨田栄治は、大の映画好きが幸いして、指名手配犯の安倍を追跡することに成功する。
そんな彼が追跡の先にやってきたのは、映画の世界!
これは、新米警察官の栄治と、映画の中での主人公・幕明・M・鈴が繰り広げる、痛快異能アクションコメデ
ィ!
映画好き必見!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 18:10:00
120976文字
会話率:39%
いにしえの昔。人々が暮らす唯一の小さな大陸には、五つの里が存在していた。
北方の【雪満里(ゆきみつさと)】、南方の【花散里(はなちるさと)】、西方の【風舞里(かぜまうさと)】、東方の【星降里(ほしふるさと)】、そして、大陸中央部にある【月輝
里(つきかぐさと)】である。
そこにはおのおの一人の【巫女姫(みこひめ)】と呼ばれる、天神地祇を統べる存在がおり、彼女らの神託やお告げによる祭政一致の政治が行われていた。
【巫女姫】は神が純潔の少女にのみ与えし宿命である。
選ばれた乙女には、十五歳の誕生日までに、身体の一部に【聖紋】と呼ばれる不思議な紋章が表れる。それがすなわち、国家を背負うことを宿命づけられた【巫女姫】となる証だった。
花散里の聖都【散花(さんか)】に暮らす少女・淡雪(あわゆき)は、新たな巫女姫・真珠(しんじゅ)が立つ儀式である【誓願の儀】の朝から、奇妙な胸騒ぎに襲われていた。
住まいである孤児院で水まきをしていたところ、不審者に腕を取られ、草蔭に拘束される。
侵入者の正体は、星降里の巫女姫を殺害した大罪人として指名手配されている、藍晶(らんしょう)だった。
その瞬間、彼が手にしていた青い勾玉に反応し、淡雪の胸元に巫女姫の証である【聖紋】がなぜか浮かび上がる。
花散里には新たな巫女姫がいるはずなのに、なぜ……?
巫女姫と五つの里を巻き込んだ、淡雪たちの冒険が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 12:00:00
71433文字
会話率:34%
主人公『氷河龍』は18歳迄、孤児院で育ち、足なが育英会の制度を利用して有名大学院に入学。
有名大学院を主席で卒業し、大手IT企業のデジタルクリエイティブ部に所属。新社会人として働く毎日を送っていた。
氷河龍の夢は30歳迄ソコソコ働き、貯
金がある程度貯まったら……海外で物価が安い国に永久移住し、海の見える土地で家を買って、楽しく人生をおくる事‼️
初給料の日……育ての親、父親の誕生日が明日だった。
俺をここ迄育ててくれた父親と母親に感謝の気持ちを込めて初任給の使い道は、父親には新潟県銘酒『麒麟山』の日本酒、母親には『ダイヤモンドの指輪』を買ってから、自宅へ急いでいた。
氷河は夜がふけて、帰りが遅くなってしまった。
駅の近くに警察署があり、警察署の掲示板に『凶悪犯の指名手配書』が気になって観ていた氷河。
氷河は正義感が強く、犯罪を犯して逃げてる犯人が許せなかった。
氷河はある人物に釘付けとなった。
凶悪犯指名手配書にボヤけてる犯人の似顔絵があった。名前はサイレントキラー。
『サイレントキラー??』
氷河が言葉を発した瞬間、冷たい風が氷河の体を貫通した。氷河は嫌な予感を感じて全く動けない。
氷河の背後から不気味な笑いが聞こえてきた。
キィヒヒヒヒッヒーーー。
突然、背中に痛み出した。
氷河は胸に手を当てて、ゆっくりと手を見ると真っ赤な血に染まっていた。
『!?』(何だコレ!?)
ギャハハハハハハ~~。
ズブズブズブズブズブズブズブズブ。
氷河は何者かによって、大きなナイフで何度も何度もメッタ刺さしにされていた。
氷河は悲鳴をあげる事も出来ず、ゆっくりと地面に倒れていった。
意識が薄れていく中、微かに大きなナイフを2本持った人物を目撃しながら……
『俺が何で……こんな目に合わなければならないんだ‼️俺が死ぬのか?……又やりたい事や美味しい食べ物も食べてないのに……死……死にたく……ない』
氷河は静かに目を閉じた。
何もない真っ黒な空間に、氷河は横たわっていた。
見知らぬ男性が姿を表した。
果たして、救いの神か、それとも地獄の神か。
氷河の運命はいかに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 20:00:19
428623文字
会話率:13%
五歳のソフィアは山中で盗賊の頭ソーハンに拾われる。ソーハンは懸賞金がかけられ指名手配されている亡国の王女だと気付いて引き渡そうとするが、結局一緒に暮らすことに。
段々女性らしく成長するソフィア。
ソフィアはソーハンが大好きで結婚したいが彼は
十二歳も年の離れたソフィアに自分にふさわしい男と結婚しろと言う。
そしてある日突然姿を消す。
傷心のソフィアは村の人からソーハンを首都で見かけたと聞く。
首都には自分の指名手配の絵姿が貼られている。
しかし、ソーハンを捜す為危険を承知で首都に出ることにする。
そして城の奴隷たちにに食事を運ぶ仕事をしながら彼を探すが、その奴隷の中に山中ではぐれた兄がいた!
そこからソフィアの運命が大きく動き出す。
積極的なソフィアと彼女を受け入れることを迷う優柔不断でうだうだ情けないソーハンが結ばれるまでのお話です。
基本的にソフィア目線とソーハン目線で話は進みます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 05:50:00
37602文字
会話率:30%
――此処はかつての讃岐の国。そこに、古くから信仰の地として人々を見守って来た場所がある。
弘法大師が開いた真言密教の五大色にちなみ、青黄赤白黒の名を冠した五峰の山々。その一つ青峰山の近くでは、牛鬼と呼ばれるあやかしが人や家畜を襲い、村を
荒らしていたという。
やがて困り果てた領主が依頼した山田蔵人という弓の名手によって、牛鬼は退治されたのだった。
青峰山にある麺処あやかし屋は、いつも大勢の客で賑わう人気の讃岐うどん店だ。
ただし、客は各地から集まるあやかし達ばかり。
早くに親を失い、あやかし達に育てられた店主の遠夜は、いつの間にやら随分と卑屈な性格となっていた。
それでも、たった一人で店を切り盛りする遠夜を心配したあやかしの常連客達が思い付いたのは、「看板娘を連れて来る事」。
幽霊と呼ばれ虐げられていた心優しい村娘と、自己肯定感低めの牛鬼の倅。あやかし達によって出会った二人の恋の行く末は……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 21:30:10
129135文字
会話率:43%
国際テロ組織『悪ノ勝利世界』によって世界から秩序が失われ、混沌に満ちた世界。
そんな組織のリーダー、指名手配名『氾濫の惡厄』は、ある時老衰によって死を迎える。
「完全な悪。それは達成できたが、やはり寿命には勝てなかったか。だが、もし今度があ
るならば、人間の枠を超えなければならないだろう。」
そう思っていた時、目の前に現れたのは、、、
「あなたが来るのを待っていました。」
女神だった。
手のひらの上で転がしていると思い込まないことだ。手のひらの上で転がされているだけかもしれないからな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 15:32:51
17420文字
会話率:44%
勇者として選ばれた、エストラント王国第一王子アレフ=エストラント。
そんな彼の勇者任命式にて、勇者の剣に選ばれる筈のアレフ殿下を差し置き、ただの村人に過ぎない男、フラン=リアネルが勇者の剣に選ばれてしまう。
騎士や貴族、王様と王妃、果
ては教皇の見に宿ったトトヘルス神の御膳、フランの右手には鳳凰の紋章が刻まれ、勇者の剣が降り注ぐ。
所有者として認めたフランに、勇者の剣が問い掛ける。
《汝の意志を示せ》
この時、フランが胸中に抱いたのは——幼い頃、仲の良かった高貴な人、アレフ殿下から勇者の剣を奪ったという罪悪感だった。
——彼の前から消えたい。
次の瞬間、光が突き抜け、次にフランが目を開けた時には、そこは鬱蒼と草木が生い茂る森の中だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 04:55:22
9467文字
会話率:31%
時は戦国末期。織田信長が上洛を果たし、天下布武を掲げていた頃。
琴姫は、未だに播磨国すら統一できない龍野城主の娘として生まれた。
琴姫は、織田信長からの人質回避のために兄の家臣である清忠に嫁ぐ事になる。
琴の名手である、琴姫。
横笛の名手で
ある、清忠。
言葉より音で触れ合うことの多かった恋の行方は。
戦国の世の激流にのまれた二人の出した決断とは。
何故か春に菫の花に触れると、同じ歳の琴姫の記憶が蘇る実琴。彼女が辿り着いた結末とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 10:38:38
19854文字
会話率:48%
華やかな社交界の裏で密かに蠢く、貴族令嬢たちによる“婚約破棄ブーム”。
恋愛を理由に縁談を断つ動きが広がるなか、次々と破棄される婚約、崩れていく名家同士の関係――その影には、一人の貴婦人の言葉に感化された令嬢たちの連携があった。
事件の調
査を任されたのは、恋愛スキャンダルを専門とする諜報チーム「恋愛捜査網」。
リーダー・クレストを中心に、寡黙な分析官ライア、潜入の名手ミレディ、行動派のダルビッシュたちが、噂と虚実が入り乱れる迷宮に挑む。
自由を求めた少女たちは本当に被害者なのか?
そして、彼女たちを動かした“観察者”の正体とは?
真実を追い、恋の名のもとに張り巡らされた策略を暴く――
それが彼らの使命。
王宮では、女王イデアと三人の王女たちがクレストの報告を優雅に聞きながら、社交界の新たな騒動に微笑を浮かべる。
恋と陰謀の交差点、再び――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 16:44:31
6689文字
会話率:42%
「君の魂を私に共有させてくれ!そうすれば私は本来の姿を取り戻すことができる!」
夏休みを迎えた高校一年生、木下修一はある日うっかり祠の封印を解いてしまう。
彼が解き放ったのは数百年前、魔力を使って大罪を犯した化け猫、夜叉だった!
夜叉と修
一は、力を分ける代わりに魂を共有する契約を結び、一緒に生活することになる。
だが実は夜叉は過去の罪で"天災"として指名手配されており、その魔の手は魂の共有者となった修一にまで及ぶことに…!
果たして二人は追跡者との戦いに勝ち、生き残ることができるのか?!
完成しているため、毎日更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:51:03
30807文字
会話率:34%
──かつて、ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニの魂と引き換えに、彼を伝説的名手にした『音楽の悪魔』は、現代に降り立ち、ピアニスト、呉島 勇吾の魂を買い取った──
ある評論家は、呉島 勇吾(くれしま ゆうご)を19世紀の伝説的ヴィルトゥオ
ーゾ(名手)に重ねてこう評した。
15歳のピアニスト呉島 勇吾は、所属事務所の意向で日本の普通科高校へ通うこととなる。
しかし、登校初日、その激しい気性から上級生と争い、傷を負ったところに、隣のクラスの剣道部員、篠崎 寧々(しのざき ねね)と出会う。
3歳で両親に捨てられて以来、突出した超絶技巧それのみをもって聴衆を魅了してきた、天性のヴィルトゥオーゾである勇吾は、その鼻先に絆創膏を貼ってくれた篠崎の、他意のない優しさに触れると、自分と他人の心に関心を持ち始める。
一方で、女子剣道部員、篠崎 寧々は、中学生最後の大将戦で、怪我のため不戦敗を喫して以来、完治するも心の傷に苦しみ、闘志を燻らせながら戦う勇気を持てずにいた。
ある日、互いの胸の内に燻る闘志に共感を見出した2人は、それぞれの戦場で戦いながら、心を通わせていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 18:50:38
559484文字
会話率:31%