とある年の9月10日。
溝野望実は、総勢七名で絶海の孤島・神々島を訪れた。彼女たちはそこに建っている館「神嵐館」で時を過ごすこととなる。
到着してすぐ、超大型で猛烈な台風が島を襲う。島は完全に隔離され、脱出も侵入も不可能となる。
まも
なく1人が死体となって発見された。
だがそれは凄絶な連続殺人の序章にすぎなかった……。
次から次へと殺害される被害者たち。
そして――誰もいなくなった。
---------------
時は変わって9月12日早朝。
海上保安庁に一件の通報が入った。
「『海上保安庁に、今すぐ神嵐館へ向かうよう要請しろ。さもないと七人の命が失われることになる』との脅迫電話を受けた」
通報者は「神嵐館」のオーナーで、たしかに七人を宿泊させたという。
事件性を感じた海保は巡視船「いせしま」を出動させる。「いせしま」は台風の中を突き進み、神々島へと到着した。そこで保安官たちが目にしたのは想像を絶する光景だった。
島の中ほどに、地面に串刺しにされた七つの生首が並べられていたのだ。
動揺しながらも保安官たちはさらに奥へと進む。「神嵐館」は島の最奥に建っているらしい。
まもなく保安官たちは島の端に到達したが、「神嵐館」なる建物などどこにもなかった。周辺を観察すると、爆弾が使用された痕跡が見つかった。「神嵐館」は爆破され、まるごと海に崩落したようだった。
おまけに島には誰一人いなかった。
犯人はいかにしてどこに消えたのか?
そしてなぜ全員の首を切断したのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 20:38:21
141250文字
会話率:47%
異世界との戦争が舞台の少しだけ大人の男女二組を中心にした恋の物語。人類の歴史は数十万年に及ぶ平行する21からなる宇宙の一つとの存続を賭けた凄絶な戦いの歴史なのだが、それを知る者は少ない。戦いは終末を迎え敵の異世界人は大規模な侵攻を控え、人
間同士の殺し合いによる決着へと戦略をシフトしたからだ。アシュールと呼ばれる最高位の戦士達は脆弱な肉体と精神しか有していない人間にその戦いは不可能だと判断し地下へと潜る。人間と人間の間に入り込む異世界人との新たな戦いが始まり、人類は文明の栄華を享受しながらも滅亡の時へと流されていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 14:40:00
99310文字
会話率:50%
世界は平和になった。
勇者アルテによって魔王は討ち果たされ、人々は魔物の脅威には晒されなくなり、争いがなくなる――はずだった。
だが、そんなに都合の良い話などなかったのだ。
何故なら、魔王を倒した〝勇者アルテ〟という脅威がまだ残
っている。
そんな化物が、この世に存在していいはずがない。
人類は学習した。
今度こそ世界を平和にするため、総勢数千もの討伐隊を組み上げる。
そして、凄絶な争いの末、世界の脅威を取り除いた。
世界は平和になったのだ。
トゥルーエンド。
――そんなわけあるか!
本作では、魔王を倒し人間達に殺されたはずの主人公アルテが、新たな魔王と新たな勇者で自作自演してスローライフをするお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 21:21:16
355199文字
会話率:37%
独ソ戦。それは歴史上最大の戦闘が繰り広げられ、約3000万の死者を出した。炎は天を焦がし、そのしたでは血ドロミの中、凄絶極まりない戦闘が繰り広げられた。その地獄に生まれた一人の英雄の物語である。
最終更新:2024-08-14 21:00:06
2395文字
会話率:21%
所謂ところのフルダイブシステム。
これは、そんなシステムをはじめて導入したゲームの企画開発運営合同チームの六人の、凄絶な戦いの、そしてゲーマーたちを満足させるための壮絶な運営ゲームの物語……、なんて辛気臭せーこと語るかよ……!俺(女)の語り
てーって思える、面白れーって思える超サイコーな毎日の、愉快爽快な仲間たちとの、予想外だらけのゲーム運営の裏噺語ってやるよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 07:00:00
25492文字
会話率:29%
【迅雷の魔女】
彼女の生涯は一言でいうならば、凄絶であった。
けして特別ではない彼女が二つ名まで付けられ恐れられたのは、常人には理解できないほど凄惨な人生を歩んできたからだ。
村も、ともに育った幼馴染や両親も亡くし、彼女は絶望の中旅に出る。
生きていくため、村のみんなの敵を討つために。
はたしてそんな彼女に待っているのは希望か絶望か...
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-12 23:00:00
137973文字
会話率:27%
付与魔法しか使えない魔導師、アルクは自分のパーティに嫌気が差していた。お荷物だからといって雑用を任され、幼馴染みの心は奪われ、挙句の果てにはリーダーであるフェルディナンドがアルク以外のメンバーとハーレムを構築している。正真正銘のクソパーティ
。
だが、彼は挫けない。
「おかえり、兄さん!」
「ただいま、セリカ」
ともに暮らす妹セリカだけが、シスコンである彼の心の支えだった。
しかし、そんな日常に突然、大きな亀裂が入る。
『ねぇお兄さん、あたしのものになってよ』
突如現れた〈|洗脳師《ヒュプノシスト》〉の少女、度重なる拷問、“洗脳”。
妖しげな少女の手による凄絶な洗脳を受け、自分を見失ったアルクは――
「おはようお兄ちゃん、あたしが“セリカ”だよ!」
「え? ああ……そうだな」
本当の家族を忘れ、少女の“兄”となった。
少女のいいなりになり魔族として暮らし始めた彼だったが、やがて本当の自分の記憶との間で葛藤が生まれる。
「本当の俺は……本当の妹は、どっちなんだ?」
魔の手によって兄妹が分たれる時、彼らの本当の絆が試される――。
これは、妹セリカを愛してやまない兄アルクと、アルクを独占したい洗脳少女の戦い。
異世界シスコン“洗脳”ファンタジー、開幕。
*プロットの都合上、全10話を予定しています。作者の気分で話数は前後する可能性もありますが、ご了承ください。完結は保証します。
*毎週水曜日更新。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-06 20:45:16
65539文字
会話率:35%
「真人兄さん」
「真人お兄ちゃん」
「お話があります」
「今日こそハッキリさせるわよ!」
俺の目の前には双子の姉妹。今年17歳の高校三年生で、もうすぐふたりとも18歳になる、俺の従妹たちだ。
10歳で両親を亡くして孤児になったこの
子たちを、親戚一同の反対を押し切って引き取ってきてからはや7年。彼女たちはとんでもない美少女に成長してしまった。元々母親が日仏のハーフで、その母親の血を濃く受け継いだクォーターの彼女たちは、日本人とは思えぬほど凄絶な美貌を誇っている。
そんなふたりが、ここのところやけにグイグイ来る。父親の叔父の息子、つまり見た目も中身も純日本人な俺に対して、従兄だとか引き取ってくれた養い親だとか以上に『アピール』してくるのだ。
いや、お前たちの言いたいことは分かってる。分かってるから皆まで言うな。
「「私たちの、どっちと結婚するの!?」」
だから言うなってば!
だいたい、どっちかなんて選べるわけないだろ!結婚って『ひとりとしか出来ない』んだぞ!?俺に片方捨てろっていうのか!?
そんな俺、真人(まこと)の気も知らないで、今日も美人双子姉妹がグイグイ来る。
ホントマジで、どうなっても知らないからな!?
◆大好きな“お兄ちゃん”に自分を選んで欲しい双子と、片方なんて選べないお兄ちゃんのドタバタラブコメディ。
もだもだしているうちに、恋のライバルなんかも現れたりして……!?
◆最初の20話は小学生編なので糖分控え目。ラブコメ展開は主に中学生編以降で。
若干の性的な匂わせ表現がそのうち出るかも知れません。出てくる場合は前書き等で注意喚起します。
◆本作にはローファンタジー要素、具体的には魔術と魔術師に関する記述が出てきますが、作品の本筋ではなく、あくまでも現実世界恋愛の作品です。拙作『縁の旋舞曲』と同一世界線になります。
なお、登場する地名及び固有名詞はほとんど架空のものです。実在の地名や会社名などではありません。
一応、舞台は九州北部のとある県です。
◆先行投稿した短編版、およびアルファポリスで先行公開している同名作品の完全版です。
執筆しつつの投稿になるので不定期更新です。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-29 19:00:00
124906文字
会話率:54%
「真人兄さん」
「真人お兄ちゃん」
「お話があります」
「今日こそハッキリさせるわよ!」
俺の目の前には双子の姉妹。今年17歳の高校三年生で、もうすぐふたりとも18歳になる、俺の従妹たちだ。
10歳で両親を亡くして孤児になったこの
子たちを、親戚一同の反対を押し切って引き取ってきてからはや7年。彼女たちはとんでもない美少女に成長してしまった。元々母親が日仏のハーフで、その母親の血を濃く受け継いだクォーターの彼女たちは、日本人とは思えぬほど凄絶な美貌を誇っている。
そんなふたりが、ここのところやけにグイグイ来る。父親の叔父の息子、つまり見た目も中身も純日本人な俺に対して、従兄だとか引き取ってくれた養い親だとか以上に『アピール』してくるのだ。
いや、お前たちの言いたいことは分かってる。分かってるから皆まで言うな。
「「私たちの、どっちと結婚するの!?」」
だから言うなってば!
だいたい、どっちかなんて選べるわけないだろ!結婚って『ひとりとしか出来ない』んだぞ!?俺に片方捨てろっていうのか!?
そんな俺、真人(まこと)の気も知らないで、今日も美少女双子姉妹がグイグイ来る。
ホントマジで、どうなっても知らないからな!?
◆大好きな“お兄ちゃん”に自分を選んで欲しい双子と、片方なんて選べないお兄ちゃんのドタバタラブコメディ。
◆アルファポリスでのみ公開している同名連載の短編版です。ダイジェスト的なやつ。好評だったら連載版の公開も検討します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-02 18:00:00
3657文字
会話率:59%
日本に女の子として転生した→なんか誘拐されて海外に売られた挙句身体いじられたら変な力が使えるようになった→日本に魔法少女が居るらしい→せや、曇り顔を見よう
凄絶な人生を過ごしてきた、曇り顔を見ることが大好きな元男の転生者が、魔法少女や周
囲の人間を相手に相手に第三者ムーヴをかまして勘違いされたり、曇らせるお話。
※仕事柄、時間にムラがあるため更新は不定期です。出来る限り早めの更新を心がける予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 16:03:34
34907文字
会話率:40%
進化した動植物が風土を覆い尽くし、未知の機械生物が跋扈(ばっこ)する地上。
大自然とテクノロジーが同居する一万年後の大地に、現代の傭兵ギアニック(ロボット)・モガが再起動した。
原始的な世界はモガにとって未知ばかり。電線はおろか燃料も
バッテリーもない。なんのあてもない時代に一万年ぶりの起動を果たすも、機械のモガはあえなく動力を切らし、気絶した。
寄る辺なきモガはその後、緑あふれる平原で宿を営むギアニックの一団「宿民」たちに拾われる。以後モガは、宿代のツケを返上しながら穏やかに過ごすことになる。
食料確保の狩りでは傭兵ギアニックとして剣戟を発揮し、宿の畑作にも精を出すモガ。狩りが得意なクロスボウ使いの少女・アーチをはじめとした宿のスタッフと行動を共にするうち、モガは少しずつ原始の世界に馴染んでいった――――自身の製作者であるジエの安否を気にかけながら。
平穏だった宿は一夜にして炎上。次々と機能停止する宿民たち。
ロクが、チョオローが、アンガスが。
アーチただ一人を除いたすべての宿民が、モガの目の前で次々とスクラップに変わっていく。
炎に包まれた宿を背に、モガは犯人と対峙する。同じモガシリーズであり、モガの兄弟機たるギアニック・センガはスクラップと化した宿民を見下ろして凄絶な哄笑を上げていた――――――――かつての家族を叩き切り、宿民のヘイワを取り戻すと決意した時、モガのプログラムにバグが生じる。
/*MO-GA::彼のスペックは最新鋭&&(かつ)海大無双。製造日から一〇〇〇三年。ココロ年齢・三才児。しかし家族愛、実装済み*/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-04 18:00:00
310796文字
会話率:42%
稲荷日向は普通の男子高校生であった。
彼は夏休みの間に父の実家に行っていたのだが、奇しくもそこで狐の精霊コンに出会う。
コンは人々の負の感情から産まれる不浄と戦う人物を探しており、日向はその不浄と戦える数少ない人間であった。
コンの為に一肌
脱いでやろうと思ったのだが、不浄と戦うには狐の巫女になる必要があるという。
巫女……そう、女性である。
本来ならあり得ない提案であるのだが、日向には常日頃から叶えたい思いがあり、その思いを叶えるのに女性なるという提案は渡りに船であったので快諾する。
日向の思いとは幼馴染であり、親友である大山真守と一生共に居たいという事。
男性同士では無理でも自分が女性となり添い遂げれば一緒になれるはず。
そうした目論見から日向は男性から女性になるという想像を絶する夏休みデビューを果たす。
夏休みの間に狐面の巫女、キツネとして不浄と戦う毎日。
その戦いの傍らにはいつも狼マスクの巫女、オオカミが共にあった。
彼女は多くは語らないものの、戦いの中で少なくない信頼関係を築いていた。
こうした新しい出会いを経つつも夏休みは終わり、学校に登校する事になる日向。
凄絶な夏休みデビューに緊張しながら教室に向かうと、そこには見慣れない長身の美女がいた。
その女性は夏休みに同じような理由でデビューしてしまった真守であった。
どういうことか問いかけようとしたところで不浄が現れて戦いに向かう日向。
いつものように駆けつけてきたオオカミと共に不浄を浄化したのだが、普段は何も言わずに帰るオオカミが珍しく問いかけてきた。
「あなた……ヒナタでしょ?」
そう……オオカミの正体は同じような理由で女性に生まれ変わった真守であった。
こうしてお互いの狙いが外れて女性として生まれ変わってしまった2人。
この話は変身ヒロイン物に見せかけて、元男だった2人の美少女がイチャイチャするのを楽しむラブコメである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 02:00:00
182219文字
会話率:35%
新感覚VRゲーム機with(ウィズ)そのゲームをプレイしようと、世界中からプレイヤーが募った。新しいゲームの世界を楽しむ最中、現実世界では凄絶なる計画が進行していた。現実世界とゲーム世界で起こる、壮大な戦いが、今始まる
最終更新:2022-07-30 01:54:06
40824文字
会話率:57%
祖母の家を守るため五行高校に入学した少女、比女織密香。ちょっとドライな性格で、だいぶ深刻な方向音痴の彼女。そんな彼女が式神と出逢い、異色の人々に出会っていく。これは、式神と妖怪を廻る、奇想たる物語。
出会いと血と縁が繋ぐ、なんでもアリの
和風ファンタジー。──さぁ、凄絶な物語を紡ぎに行こう。
この作品は藍紅吹雪丸(Twitter:@COSMOSTALE)と上野ウタカタ(〃:@Kouz_Uta)による合作作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 19:00:00
104668文字
会話率:43%
CRAW《クラウ》―神様に呪われました――
何という事もない普通の人生を歩むはずだった会社員――天宮慎二、二六歳は、ある日突然、不幸な交通事故に遭い、その短い人生に幕を下ろした。
慎二が意識を取り戻したのは、全てが曖昧な純白の空間。
どうやら慎二は勇者候補として、異世界に召喚される――はずだった。
しかし、彼の運命は、神の悪戯によって大きく変わる。
その神は、邪神であった。かの邪神はある目的から勇者候補の魂に介入し、その一つの魂を捕らえた。その捕らえられた魂とは、皮肉にも慎二の魂だった。
邪神は三つの呪いをその魂に課す。決して勇者として覚醒することなどない強力な呪いを。
凄絶な激痛を伴いながら三つの強力な呪いをかけられてしまった慎二は、異世界へと落とされながらその意識を闇へと閉ざす。
そして、慎二が次に目を覚ましたのは――
「ピピビィィィィ(なんじゃこりゃー)!」
変わり果てた姿で横たわるジメジメとした薄暗い洞窟であった。
*『カクヨム』にて先行掲載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-01 19:00:00
179834文字
会話率:33%
元禄時代、江戸に「くじら侍」と呼ばれた男がいた。かつて武士であるにも関わらず鯨漁に没頭し、そして誰も知らない理由で江戸に流れてきた赤銅色の大男――権藤伊佐馬という。海の巨獣との命を削る凄絶な戦いの果てに会得した正確無比な投げ銛術と、苛烈なま
での剛剣の使い手でもある伊佐馬は、南町奉行所の戦闘狂の美貌の同心・青碕伯之進とともに江戸の悪を討ちつつ、日がな一日ずっと釣りをして生きていくだけの暮らしを続けていた…… 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-11 18:00:00
123408文字
会話率:28%
友人が邪神によって異形の怪物へと変えられてしまった!
勇気ある少年と少女は邪神を倒し、友人を救うことを決意する。果たして彼らは、恐るべき力を持つ邪神に勝てるのか!?
決戦の地は……回転寿司屋! 凄絶な戦いが今、始まる。…………コメデ
ィーです。どったんばったんします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-01 23:18:28
20013文字
会話率:71%
現代日本から剣と魔法のファンタジー異世界へと突然召喚された、ブラック企業のアラサーOL。
実は彼女には、『聖女』と呼び得るほどの、超ハイレベルの『治癒魔法』の素養が秘められていたのだ。
強大なる軍事帝国との絶望的に不利な激戦を繰り
広げながらも、彼女を召喚した王国軍の兵士たちは、たとえ四肢を失おうが、致命的な重症を負おうが、聖女の力でたちまちのうちに万全な状態に快復し、無限に戦闘を続けることができて、圧倒的に有利だった帝国軍を退けることに成功する。
──しかし、過酷なる戦場における最前線の一兵卒の兵士にとっては、『死』こそが唯一の『救済』であり、凄絶なる戦いの日々からの『解放』であったのだ。
それさえも奪われて戦い続けることを強いられるのは、聖女が元いた『ブラック企業』なぞ比較にならないほどの『地獄の沙汰』以外の何物でも無く、ついに兵士たちは反乱を起こし、王国を帝国軍とともに滅ぼすや否や、次にその矛先を憎き聖女へと向けたのである。
──そして今、聖女と王国軍の兵士たちとの、『悪夢の鬼ごっこ』が始まったのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-26 00:34:24
9339文字
会話率:24%
ある村で60年に一度、丙午の年にだけ行われるという珍しい祭事。それは社の巫女の身に起こった悲劇を、祟りを受けた村の凄絶な惨劇を、今に伝えるものだった…。
最終更新:2021-03-15 06:02:55
9596文字
会話率:12%
春、四月。高校生になった皆守紘(みなもりひろ)は、学園に向かう途中で、白銀の少女パンドラに出会う。
「シャロンをたすけて!」
連れて行かれたのは、とても現実とは思えない場所――暗雲がたれこめ、無数の髑髏がちらばり、悪鬼羅刹が跋扈する黄金の異
世界だった。
そこにいたのは月光の涼やかさと、月光を映しとる鋭刃の凄絶さを、相矛盾することなく兼ね備えた《傲慢の狩人》カイン。そして彼に嬲られる《矜持の騎士》シャロンだった。
シャロンの奮闘もむなしく、カインは少女ふたりを殺害する。そのさまをただ見ているしかできなかったヒロは、思いの丈をただ叫ぶ。
「誰かが死ぬのは――もう嫌だッ!」
「……なにィ!?」
少年はずっと祈っていた。願っていた。彼になるまえからも、彼になってからも。あまりに儚く、あまりに浅ましい理想を、ずっと抱きしめて生きてきた。
その祈りが、少女たちの命をよびもどす。
三人はちからをあわせ、激戦のすえにカインを打ち破る。
黄金の世界は消え、現実の世界が還ってくるかに思われたが――。
「ありがとう。そして、初めまして。あとはそれから……ようこそ、かしら。騎士さま」
世界はここから変わる。
本作は「高坂悠貴」名義において重複投稿されています。重複投稿先についてはtwitterアカウント(https://twitter.com/SinShockJack)でご確認ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-04 20:14:52
121274文字
会話率:36%
ある日突然、自分と同じ名前、同じ姿をした別世界の自分に憑依させられた少年アーサー。右も左も分からないまま過酷な情勢に流されて、理不尽に責め立てられるままどん底へと転がり落ちていく。
やがて底辺から這い上がり、強者への道を駆け上がっていくアー
サーは、遂には地球世界と神造世界――二つの世界を巻き込む壮大な戦争神話の中心に立たされていく事となる。
低能はいない。弱者は腐らない。より強き者が生き残る。凄絶な生存競争の果てに、アーサーは最新の神話を編纂するべく立ち上がった。
これは聖剣を手に王道を往く、本物の勇者の物語。
※本作はカクヨム様にマルチ投稿させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-28 23:41:20
615867文字
会話率:32%