ただの取材旅行で訪れたつもりが、二年前にここで起こった真紀子氏の不審死、———あるいは未解決事件———について、調べることになるとは。
その悲劇が起こったのは、主人兼光氏の不在中であり、その時この島にいたのは、現在もこの館に泊まっている長男
俊典とその妻子真希と美香、次男の隆平に専属医の小山内咲、使用人三名と雪子氏。彼女の遺体には外傷や毒物反応が一切無かった。右腕の付け根には、火事の中俊典によって運ばれた際に付いたと見られる焦げ跡が残っていたと云うが、死因は依然不明である。しかし、ここからどのように犯人を探すのか。主人の懇願と私的興味に負けて先生は依頼を引き受けたものの、真相を突き止めるための策はあるのだろうか。そもそも、犯人は外部の人間で、今頃本土のどこかで何食わぬ顔で生きている可能性だってある。と云うか、その可能性の方が高いように思う。もしそうであったなら、いくら身を粉にして証拠を探したとしても、徒労以外の何でもない。ゴールのない迷路を右往左往するようなものである。
しかし、夕食前にご主人が云いかけた言葉が気になる。ご主人は、真紀子氏を殺した犯人が今ここに居ると云うような口振りだったが、彼には何かしらの———現在この島にいる人間の中に犯人がいると云う証拠———或いは、その犯人を見つけ出す手がかりでも持っているのだろうか。
夕食の席でのあの様子だと、ご主人はそれを家族にも教えていない。
明日からは、あくまで表向きは小説執筆のための取材として、容疑者でもある各人に二年前の事件について尋ねることになるのだろう—————
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 11:00:00
52777文字
会話率:50%
日本のとある田舎町に住む僕はある日謎の小窓を見つけるのであった。
最終更新:2024-09-17 19:42:46
1005文字
会話率:0%
風邪が良い〜感じに治って来たので、そろそろ出社する事にした。
体が跳ね回る程に咳き込んでいるが、他はなんにも問題はな〜い。
それでも、この時期忙しいからね。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
いつも意地とプライドに齧り付きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-08 16:56:15
960文字
会話率:37%
遠目から、私の友人二人が喧嘩をしている。
派手な喧嘩だった。周りに火花が散るのが分かるくらい。
そうして一人残された彼に声をかける。
逃げるのがちょっと遅いかったかな。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座い
ません。
注意事項2
女性は何時だって感情優先で、現実なんか見たくないと思って接してますよ。
私が言うのだから、説得力はそれなりにあると思いますけどね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 18:40:14
990文字
会話率:44%
何時も俺の部屋に入り浸る女がいる。
服で隠れる箇所に紫陽花のような痣を隠し、何食わぬ顔で話を続ける。
そんな彼奴が唯一残したものが、縫いぐるみだった。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事
項2
鬱展開と死ネタはありますが、残酷描写はありません。
でも多くの方からしたら生ぬいかな〜程度です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-20 17:43:07
880文字
会話率:50%
聖女の称号を奪われ、王子に婚約破棄を言い渡されたシャーロット。だが問題は無い、なぜなら本当に偽聖女だから。
何食わぬ顔で神殿を出たシャーロットが、知り合った男と旅をするが――
最終更新:2024-06-28 19:27:16
5707文字
会話率:31%
「あ! あの、おめでとうございます!」
「え、あ、どうも……」
駅を出た途端、そう声をかけられ、おれは驚いた。
女性。知り合いではない……が、見覚えがあった。確か……そうだ、近所のスーパーの店員だ。握手を求められ、何食わぬ顔で応じる
と予定でもあったのか、女はそそくさと立ち去っていったが、はて、おめでとうございますとは何の事だ?
「お、先生! いやーおめでとう!」
「え、あ、どうも……」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 11:00:00
1960文字
会話率:59%
家族に愛され、何不自由ない令嬢ライフを送って来た裕福な辺境伯の末娘レン。だが、ヘルデラントの悪王は、辺境伯の魔力の血筋を求めてレンを婚約者に定める。家族はレンを港町マドレーユにある魔法学園に逃す。ただし、そこは男子校。かえって危険なのでは?
モテまくりになるのかと思いきや、無愛想で自分を貫く美少女は、周りの関心を完全無視。と言うか全然気がついていない。レン、男子は危険なんだよ? 目下、レンの悩みは魔法剣士になるには、力不足なこと。真剣に剣の腕を磨く彼女だったが、方向性が間違っているのでは? 渦巻くような底知れぬその魔力は、どうするの? 担任のダグラウス先生はよぼよぼの老人だったが、それは幻影魔法で実は濃い金髪のイケメンで、レンの父の辺境伯から面倒を見て欲しいと頼まれていたが、レンは頑固で危険などものともせず、戦いに行ってしまう。イケメンなのに完全にオッサン扱いだよ。学年一の裕福で地位の高いダルクバートンも影が薄い扱い。クラスメートで卓越した感知の能力を持つバートは、レンが女の子であることを見抜いて、何食わぬ顔で近付き、悲劇的なほどの恋心を抱くが全然気付いてもらえない。一方でヘルデラント国王は、国家の遠見たちの手を借りて、婚約者のレンを探し求める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 23:12:55
226480文字
会話率:44%
「勇者よ。それでは旅立ちなさい。その与えられしチート能力で、異世界を救う冒険へと……!」
真っ白な空間で、桃色髪の美女がそう言って杖を振ると、俺は目を開けていられないほどの光に包まれて……そして、再び目を開けると、白い空間に美女が一人、立
っていた。
「ふう、今日はこれでおーしまいっ! あー疲れたっ! 寝るよ! 抱き枕くん♡」
「誰が抱き枕だ! つーか出てけ!」
「そんなこと言わずにほら、身体は正直ですよぉ?」
「うわちからつよい!」
この桃色髪の美女は、女神だった。
そしてこの白い空間は……俺の寝室だ。ある日起きたら急にこうなっていた。ポスターもフィギュアもパソコンも消え去り、ただ俺とベッドだけがこの白い空間に残って、そして、白く透き通るローブ一枚羽織っただけの、この女神様がいた。
「おい、カップラーメンそろそろできるぞー」
「はーい。この人転生させたらすぐ行きまーす! それっ!」
「えちょなに今の――」
白い空間には普通にドアを開けて出入りも自由で、女神は何食わぬ顔で居候までし始める始末。タイミングが悪いと転生者とハチ合うので気まずい……。
「抱き枕くん、オスの臭いがプンプンしますね~♡」
「そんな恰好でこんなに密着されりゃね!」
背中から抱き着かれて、うなじを吸われて寝る時もあれば……。
「ほら! だっこ! だっこして! ぎゅーして!」
「はいはい。よしよし」
正面から抱き合って、頭を撫でてやる時もある……。
……逆もある。
「さあ、寝るよ! 抱き枕くん!」
寝ることが何より好きな女神様は、今日も俺を抱き枕にして、幸せな眠りにつくそうです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-02 00:22:06
18552文字
会話率:40%
東京・鎌倉橋のダイヤモンドタワー爆撃事件から3ヶ月、何食わぬ顔をして、田村優貴(たむらゆたか)は前田莉愛(まえだりちか)の元に戻って来た。
パーティのブラウニィの法則のおかげで、各国の諜報機関から掣肘を受けずに街のディプロマット(外交
官)として仕事を再開する優貴だったが、晩秋のある日、イケメン長身のエリートビジネスパーソン菊池薫の来訪を受ける。仕事を頼みたいというのだ。
菊池の話を聞く優貴。
その内容は、神祖アイザック・ディを失ったはずの神々の眷属マシアスの蠢動を匂わせるものだった。
マシアスは「神の知」を無益に使う人類を支配するつもりなのか? それともほかの目的があるのか?
神々の顕現(シオファニィ)に続く、神々の麗人(スロール)シリーズ化して 開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-02 14:00:00
25038文字
会話率:46%
突如として日本に現れた獣人。彼らは動物と人間の姿を自由に行き来する。
その特殊能力を生かして凶悪犯罪に手を染め、姿を変えて逃走しては何食わぬ顔をして街での暮らしに戻って行く獣人たちの犯罪。そんな獣災とよばれる犯罪の防止・鎮圧を任務にする
のが、獣災対(獣人災害対策本部)である。彼らは近代装備を用いて獣人たちと対峙し、バラエティー豊かな犯人たちを追い詰めていく。
獣災対実行班第二部隊長・リリーが目指すのはただ一つ。獣災の無い平和な街である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-06 14:22:58
9175文字
会話率:27%
ぼくはBLがきらいだ。
男同士で盛り合い、何食わぬ顔でそういうことをする。普通、男はあんなにとろんとした表情でソレを求めないし、そもそもソレ自体いらない。
というかあんなに卑猥な本が堂々と書店に置かれていること自体が気に食わない。あんなもの
を買っている奴はおかしいし、それを認可する日本は腐っているとしか言いようがない。
そう思っていたが‥折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-12 23:14:27
504文字
会話率:12%
ある日突然出て行った兄が女になって帰ってきた! しかも何故か同じクラスに編入し、何食わぬ顔で学校生活を送り始める。親から厳しい環境で育てられてきた主人公を見かねた兄は、放課後様々な遊びを主人公に教えるが、それには訳があった──
最終更新:2022-11-03 23:51:40
6385文字
会話率:71%
国内シェアNo.1を誇る満天星製薬の一人娘である朝霞は、気になる男子の後頭部をビール瓶で殴りつけ、気を失った隙に無人島へと連れ込むことに成功した。
ハート型のベッドは電源が無く回すことが出来なかったが、間接照明は電池でなんとか点いた。
クーラーボックスに赤マムシドリンクを大量に押し込んで、何食わぬ顔で気絶する男子の横へ寝転んだのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-22 00:19:40
3159文字
会話率:54%
廃墟撮影が趣味の高校三年生の小西は、ブラックハウスと呼ばれる廃墟に向かっていた。
その廃墟は、家の持ち主の娘の霊が出るとして、有名な心霊スポットになっていた。
廃墟に訪れた僕が、カメラを片手に探索していると、天井から吊り下がるロープに手をか
ける女と出会う。
慌てて彼女の自殺を止める小西だが、彼女は何食わぬ顔で手にしたナイフでロープを切断する。
彼女は大学院生で、名前を東藤といい、この建物には休息のために訪れていると話す。
ミステリアスな彼女に興味を持った小西が彼女と話をしていると、次第に天気が悪くなり、雨が降り出す。
降りしきる雨の中、小西は廃墟の中で女と話を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-18 15:00:00
25196文字
会話率:51%
これといって他より秀でた才能や、何かに夢中になれたことのない黒沼颯来。出来のいい姉、黒沼薙弥と比べられて育ってきた。そんな高校二年の春先、学校側から突きつけられた進路に悩まされる。両親からは「好きにしていい」と遠巻きに言われるも、見え隠れす
る姉と同様の抱く期待。高校から知り合った友達もすでに進路をしっかりと定め、自分だけが出遅れた感に浸っていた。考えや気分を変えるためにちょっとした家出と称し、普段は降りない駅前で時間を潰しているとナンパされてしまう。年齢=彼氏いない歴の颯来には断り方どころか、父親以外の男性との遭遇に何もできず焦るばかり。
そんな中、颯爽と助けに割って入ってきた岬桜華と出逢う。自分よりも年上でスーツ姿が似合い、しかも体格的に大柄な相手に臆するどころか堂々としている。見ず知らずの颯来を不安がらせないよう、身を挺してまで庇ってくれて姿勢に心奪われてしまう。どうにかその場を切り抜ける颯来たちだったが、向かった先で現実を目の当たりにする。階は別だが同じマンションに住むと知る颯来は、最初は気づかなかった桜華が酒臭いこと。挙句、部屋が見るも無残で家事が壊滅的な残念な一面に唖然とする。一瞬だけ抱いた理想は砕け、何件もの帰りを心配して着信を送る家へと帰宅した。
心のどこかで両親の期待に応えて姉のように、先を行く友達を真似して何となくで進学を選んだ颯来。後悔がないかと問われると首を傾げてしまうが、ひと段落ついた矢先に桜華と再会した。あの時のお礼がしたいと桜華の自宅へと招かれ、記憶に新しい惨状よりも目も当てられない光景。それでも桜華は何食わぬ顔どころか、助けられたはずの颯来に精いっぱい感謝の意を示そうとする。悪い人ではないがだらしなく、現実感を見せつけてくる桜華に我慢しきれず颯来は立ち上がった。最低限過ごせるよう、年上だからとお構いなしに颯来は桜華の部屋を片付けだす。
それをキッカケに週三回、まるで家政婦のように雇われてしまう颯来。手のかかる妹のようで、社会に出て働くもだらしない姉的な存在の桜華。なし崩しながらも心配で家を行き来していく内に関係も深まっていく。
そして気づく、颯来が抱き始めた桜華への芽吹いた気持ち。今までにない何かを手にすることに戸惑いながらも、新たな一歩を踏み出していく。
女子高生と社会人OLの百合物語です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 00:00:00
122966文字
会話率:37%
滑舌が死ぬほど悪い主人公大久保陸は、ある日コンビニでバイトをしていた時に、噛みすぎて魔法陣を展開してしまう。
わけも分からぬまま転移した場所はまさかの拷問場――
さっそく元の世界に帰ることを決意した陸だが、その為には多くの敵と戦う必要
があった。仕方なくダンジョンに足を踏み入れ、受けたくもないクエストを受ける陸に集まる仲間は、難アリの仲間ばかり……。
100パーセント矢が当たらない、神具がもはや飾りのアーチャー。
王の娘は、優しさと正義の具現化……。優しすぎて敵は倒せないし、倒したとしても1時間の念仏を唱え続け……。
「めんどくせぇぇぇぇぇっ!!」
まともに詠唱を唱えられない代わりに奇抜な魔法を放ってしまう陸の、どこか変わった英雄譚が今始まる!?
「俺の最強魔法は、女湯に何食わぬ顔で溶け込むことの出来る魔法。マサニカレールーだぜ!」
弱い――
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
異世界ランキング80位ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-29 11:07:35
105476文字
会話率:44%
塞之神黎愛(さいのかみれあ)はヤンデレである。
俺をスタンガンや睡眠薬で眠らせてこようとするのは当たり前。
ときによっては金属バットで頭を殴られ眠らされることも。
監禁されそうになったことも数知れず。
ヤバ気な薬を打たれたことも一度や二
度ではない。
だけどそんなことは俺、陰陽薙(おんみょうなぎ)には通じない。
鍛え抜いた強靭な心身は、黎愛のヤンデレムーブを尽く打ち破る。
黎愛はポンコツ気味だから、作戦が失敗するたびに涙目になってふくれっ面になる。
それが可愛くて可愛くて、ついついいじめたくなってしまうのです。
さて、今日も目を覚ましたら監禁されているようだけど、どうせ今回も簡単に脱出できることでしょう。
※痛い表現が出てきますので、ご注意ください。
※小説家になろう様、カクヨム様で同時に投稿させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-16 12:00:00
11213文字
会話率:18%
主人公の僕は好きなことは何でも知って置かないと許さないストーカー気質の青年だった。
ある日、大学の授業中に見掛けた彼女、紗奈に僕は一目惚れをしてストーカーをしてしまう。
彼女の家に小型カメラと盗聴器を設置したり、彼女に盗撮した写真を送
り付けたり、彼女と同じサークルに入ったりと何食わぬ顔で生活をしていた。
彼女と恋人になれた数ヶ月後に事件は起きる。彼女にバレてしまったのだ。大切に、大切に隠して置いた彼女の写真達が。
けれど彼女は僕を突き飛ばして愉しげに笑っていて?
これはストーカーの僕が出会った女の素顔がわかるまでの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-01 18:00:00
4245文字
会話率:31%
まるで隕石でも降ってきて何食わぬ顔で世界が滅んでも
おかしくないような昼下がり、
つまりはとんでもなく平和で穏やかな昼下がり。
とある高校の屋上にての、そんな話。
最終更新:2021-05-25 22:49:12
1460文字
会話率:14%
何食わぬ顔で、私を見つめるこの人は誰なの!?
私は、最近知らない男性ひとにずっと見られている
気がする。
最終更新:2021-04-07 03:00:00
1688文字
会話率:49%
高椿ありすは三十路の誕生日を目前に、我が人生の不運を嘆いていた。
幼い頃から真面目だけが取りえで取り立てて褒められる部分もなく、才色兼備な姉との雲泥の差に開き直って生きてきた。幼い頃から本が好きで、いつしか趣味で小説を書くようになる。
殆ど誰にも読まれる事もなく、コンテストに応募してみても箸にも棒にも掛からなかったが、妄想を書き連ねる間は現実逃避が出来て楽しかった。唯一の癒しの時間だった。私立の文系大学を卒業後、人と接する事は嫌いではなかった為、ドラッグストアの販売員として就職。三年間勤めて副店長となる。
それから五年ほど月日が流れ、明日で三十路の誕生日を迎える日となった。副店長のまま、彼氏無し、取り立てて良い事もない……けれども、自分が趣味で書いていた小説を仲間だと思っていた一人に盗作され、何食わぬ顔でコンテストに応募、受賞した事を知ってしまう。設定はそのまま、世界観とキャラの名を変えただけのもので、文章も殆どが剽窃されたものだった。しかし、声をあげても、殆ど誰にも読まれてもいない自分の事など、擁護してくれる人がいる筈もなく……。やり切れない思いを抱えながら自宅でヤケ酒を煽っていると、そのまま意識を失い……
気がついたら異世界(?)にいた。そこはファンタジー的な魔法に満ちた特殊な世界らしい。ありすは前世(?)の記憶があるまま、生まれたばかりの赤子に……。それもセレスティアラと名付けられた、|彩光界《さいこうかい》を束ねる王族の長女として生まれたようだ。最高の地位、魔術、才能、知能、教養、マナー……ありとあらゆる事に秀でていたが、たった一つ、難点があった。顔が醜かった。その部分を隠しかつ補うべく、ありとあらゆる教育が施される。
一方、妹は姉ほど多才ではなかったものの、格別に美しい容姿に生まれ付いた。よって、地位を目当てにセレスティアラに近づく男達も、妹を見た途端心変わり。だが、前世でも姉妹格差だった上にモブキャラだった彼女は打たれ強さを武器にその地位を確固たるものにして行く!
隣国、|花緑界《かりょくかい》の王子とセレスティアラは幼馴染だ。秘かに彼に恋心を抱いていた。嬉しい事に彼は婚約者候補となった。けれども彼は浮かない表情で……。更に追い打ちをかけるように、父王の愛人に男の子が生まれる。その子に王位を継がせようと、魔の手が忍びよる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-26 21:00:00
5446文字
会話率:31%
弟が小学生だった頃、学校に通う昼間にしゃっくりが良く出た。
あまりの頻度に異状を感じていたものの、こんなことで病院のお世話になるのは嫌で、何食わぬ顔をして過ごしていたらしい。
だが、あることをきっかけにしゃっくりにまつわる、奇妙な話を聞く
ことに……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-17 20:32:07
3561文字
会話率:5%