先に寝た彼を起こさぬよう暗闇の中、そっと自分のベッドに滑り込む……
最終更新:2024-02-16 07:00:00
1587文字
会話率:28%
巴琴乃(ともえことの)は、術者一族を繁栄させるために幼い頃から虐げられてきた。
自死も許されず、ただただすり減り続けていくだけの日々。今日も自分の命ができる限り早く終わることを祈りながら、彼女は死んだように生きる。
唯一心安らげるのは、夢で
逢える美しい人との時間だけ。
そんな中、琴乃の双子の姉である弓乃(ゆみの)に縁談が舞い込んできたことをきっかけに、従兄弟に襲われる。そんなとき、琴乃は夢で逢った美しい人・孤月院栄(こげついんさかえ)に救われることになった。
そんな栄が琴乃に求めたのは、自身の中に溜まった穢れを洗い流してもらうため。
そしてそのために、栄とくちづけを交わすことだった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 19:00:00
21363文字
会話率:30%
上級侍女のシンシア・ハート伯爵令嬢は、婿入り予定の婚約者が就職浪人を続けている為に婚姻を先延ばしにしていた。
「彼にもプライドというものがあるから」物わかりのいい顔をして三年。すっかり職場では次代のお局様扱いを受けるようになってしまった。
この春、ついに婚約者が王城内で仕事を得ることができたので、これで結婚が本格的に進むと思ったが、本人が話し合いの席に来ない。
仕方がなしに婚約者のいる区画へと足を運んだシンシアは、途中の廊下の隅で婚約者が愛らしい令嬢とくちづけを交わしている所に出くわしてしまったのだった。
そんな窮地から救ってくれたのは、王弟で王国最強と謳われる白竜騎士団の騎士団長だった。
「私の名を、貴女への求婚者名簿の一番上へ記す栄誉を与えて欲しい」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-25 07:33:47
23546文字
会話率:30%
あたしは猫耳のことが、愛らしいよりもうらめしいことがある。
最終更新:2023-10-16 07:00:00
304文字
会話率:0%
夜を彷徨う、紅く塗られた唇。
標的を定め、狙いをつける銃口のよう。
撃ち抜かれたなら、それが今夜のルージュの獲物。
最終更新:2022-07-13 07:00:00
403文字
会話率:0%
あなたの唇に、抱えた問いのこたえを求めてしまう。
言葉で紡ぐより、くちづけで刻んで欲しい。
最終更新:2022-06-06 12:59:40
474文字
会話率:0%
ワケあって、ちょっとおっかなびっくり生きている娘が、めちゃくちゃ色っぽいワケありのイケメンに嫁ぐ物語です。
藤村彦乃は18歳。質実な家の娘。
堂本穂波は29歳。伯爵家から独立し、華族の身分を捨てた平民。妻に先立たれ、3歳の息子・雪を育てて
いる。
穂波は、貿易商に化けている悪魔・斎門匠(サイモン・タッカー)に雪を人質に取られ、奴隷同然に使役されている。
彦乃と穂波は伯爵家の観桜会で出会い、互いに相手を強く意識するようになる。
だが、帝都には魔女ミリセント、死神ホリデイなど、魔の者たちが次々に現れ、斎門と絡みつつ、彦乃と穂波を翻弄する。斎門は、ある考えから、二人を強引に結婚させる。
彦乃を自分の運命に巻き込んでしまった。そう悩む穂波は、婚姻後も、婚約者同士として暮らすことを提案する。
※過去に投稿した作品を加筆修正した改稿版です
※カクヨム、エブリスタにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-16 21:35:32
360748文字
会話率:40%
満月の夜。
私は、あの方に会うために或森に入る。
森の奥の奥には洞窟があり、そのさきには透明度の高い綺麗な泉がある。
そこには…私の愛しい人がいる。
最終更新:2023-08-02 22:26:06
330文字
会話率:6%
雪の国レイベルクの第三王女セシルは、銀髪と赤い目の容姿から「銀花の忌み子」として恐れられ、幽閉されていた。そんな彼女を妻にと娶ったのは、大陸でも強大な力を誇る炎の国メルバジールの第一王子アルベルト。
けれど結婚生活は、セシルの思い描いたもの
とは違っていた。
何もするなと命令され、城の者たちからも腫れ物に触るように扱われる。結婚からふた月、セシルは自分がお飾りの妻である事を悟ってしまった。
雪の国でも炎の国でも、自分の居場所がない。アルベルトとの心の距離は広がるばかりで、それでもたまに見せる不器用な優しさはセシルだけに向けられたもので……。
これは炎と雪の、すれ違い続ける夫婦の物語。
1章を読み終える頃には序盤に抱いた感情がガラリと変わりますので、その辺りもどうぞお楽しみに。
しっとりとした、大人の恋愛ファンタジー物語。
≪ご注意≫
若干の性描写と残酷表現があります(R15)。そのエピソードには(*)マークをつけておりますので、苦手な方は読み飛ばして頂いても構いませんがストーリーの内容が理解できなくなるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-20 07:04:32
108254文字
会話率:47%
竹取物語の最後、月に戻される前、かぐや姫は恋人である当時の天皇に、不老不死の薬を渡します。物語の中では、天皇はその薬を飲むことはありませんでした。しかし、実際には彼はその薬を飲み、悠久にも思える時間の中で、かぐや姫を待つことにするのです。そ
こから遥かな時が流れ、人類はついに宇宙に進出しました。彼は、自分からかぐやに会いに行くことに決め、宇宙を目指すことにしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-02 14:36:23
846文字
会話率:13%
伯爵令嬢アシュリーは馬鹿ではないが少々うっかり者。
結婚間近の幸せ絶頂であったある日、悪女ヴィタリスの罠にハメられ、結婚間近だったリカルド王子から婚約破棄を言い渡されてしまう。
ショックで倒れた彼女の身には、さらに毒殺を計る魔の手が……。
身動きできずに寝たふりを続けていると、彼女の枕元に、先ほど婚約破棄を言い渡した王子が現れる。
助かったーと思いきや、二人きりになった王子は、あろうことか寝込みの彼女のくちびるを……!?
「ちょっとリカルド様? それはあんまりではありませんか!?
って、アレ? 何か様子がおかしいわ。
見下ろしたベッドで寝ているのは……この見目麗しい女性は、わたしぃ!?
……わたし、リカルド様のお姿になってるー!!??」
これは『鏡の悪魔』に掛けられた不条理な呪いの力を、したたかに利用し、逆境を跳ね返して真実の愛にたどりつく(ついでに王国を巨大な陰謀から救ってしまう)、王宮ドタバタラブコメ劇です。
※「カクヨム」さん、「ハーメルン」さんでも連載中
※誰も知らないと思いますが、以前投稿した「くちづけ・トリガー」で不完全燃焼だった部分を大幅に加筆修正した完全版です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 13:27:49
130960文字
会話率:20%
これも昔作った恋愛詩です。女友だちに気持ち悪いと言われた第2段です。
男性はどんな言い訳を作ってでも、好きな女性とキスしたいのです。
最終更新:2022-06-27 08:41:04
209文字
会話率:0%
家族に虐げられて暮らすルルティアナは英雄バルト・トレシーの姿を模した石像に話しかける時間だけが心の救い。
だがその幸せも、強制的な結婚話によって壊されようとしていた。
「はしたない私をお許しください」
せめてもの思い出に石像にくちづけるルル
ティアナ。初めての相手は、自分を支えた英雄であってほしかったと言う淡い願いからの行いだった。
だが、そのくちづけは訳あって石像となっていた彼を目覚めさせしまう―――
魔法のⅰらんどで開催された「ソーニャ文庫短編小説コンテスト」に応募した作品になります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-21 18:00:00
9843文字
会話率:31%
一途に妻である明美を大切にする蕉風のもとに、政治戦略の為嫁ぐ事になった桜鈴。聡明な彼女はすぐに自分の立ち位置を理解し、夫婦を見守る事にする。暫くしたら、実家に戻してくれるよう頼み侍女の様に割り切って振る舞っていた。その微妙なバランスが崩れた
時。傷ついた二人が立ち直るまでの数ヶ月のお話です。
5から6話ぐらいのお話のつもりで書いてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-06 08:21:55
10880文字
会話率:45%
不治の病を患った恋人・ルーチェのために、魔法使いになったノエ。
だけどノエに宿った魔法契約の代償のせいで、ルーチェの病を治療することができなくなってしまってーーー?
※別サイトでも掲載中
【ご報告】スキイチpixiv「魔法契約とその代償
」(小説部門)にて受賞いたしました。ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-18 07:00:00
21251文字
会話率:28%
「俺」はある夏の夜、中学教師を誘拐した。
最終更新:2021-11-03 17:00:00
15291文字
会話率:52%
王子様のくちづけで、お姫様の呪いが解けました。それはよくある御伽噺の結末だ。しかし、アメリアは知っている。そこに互いを想う愛がなければ、お姫様は死んでしまうということを。
アメリアは毎年同日に、必ず同じ夢を見る。魔女にかけられた呪いによっ
て、目の前で侍女が死ぬ夢を。結婚相手を見つける前に解決しようと、アメリアは王都を訪れた。そこで、狂った魔術師が呪いをかける現場に遭遇してしまう。その呪いは、アメリアが夢で見た呪いと全く同じものだった。咄嗟に助けに入ったことで、麗しの宮廷魔術師と、王国をかき乱さんとする魔女に目をつけられて……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-02 11:10:21
71728文字
会話率:37%
決して結ばれることのない、
最終更新:2021-05-07 07:51:42
442文字
会話率:43%
それなら そっと くちづけを
キーワード:
最終更新:2021-04-23 07:36:49
242文字
会話率:0%
僕をみる目は冷たいけれど
夜の砂漠で月をさがす
詩人の目にも似ていて
キーワード:
最終更新:2021-04-01 20:29:30
257文字
会話率:0%
はるかなる日常の果てにある、奇跡みたいな。
キーワード:
最終更新:2021-03-12 15:24:35
243文字
会話率:0%
在らざる人よ、あなたこそが美しい
最終更新:2021-03-19 02:22:35
383文字
会話率:0%
裕美には繰り返し見る悪夢があって、他にも色々葛藤を抱えていた。
夢とうつつの間で『たぬきのぬいぐるみ』を手に入れて。
大切なことに気付くまでのお話。
たぬきシリーズ化するかもしれません。
最終更新:2021-02-10 12:47:36
2268文字
会話率:42%
大人だって、ときめきたい。本気で揺さぶられたい。
安心なんてしなくていいから、思うがままに少女の心を掴んで欲しい。
腕に抱かれなくていいから、体の関係も結ばれなくていい、くちづけもいらないから、
たったひとつの仕草に踊らせて。わたしを、あの
頃に連れ戻して。
そんな妄想に浸る私が、ひょんなことからもう2度と体験できないと思っていた世界で
ぐるんぐるんに踊らされてときめきまくるーーー。
お願い神様、わたし、もう結婚できなくてもいいから、
わがままでいさせて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-14 03:19:40
2873文字
会話率:29%