学校のクラスで見る彼は、いつも涙目だった。
男は泣くべきじゃないという空気のもと、彼はよくバカにされていたけど、本人はどこ吹く風の知らん顔。
その彼は雨の日、休み時間になると足早に教室を出ていき、そしてびしょ濡れになって帰ってくる。
彼が
何をしているのかと思った僕は、探りにいったのだけど……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-28 23:00:00
3975文字
会話率:3%
バスは数時間に一本。家の軒先にはハチの巣もできるその地域は、子供の頃の父に言わせたら田舎。
特に家の裏手の山には、クマが出るからあまり入るなと注意をされる。
そんな忠告、どこ吹く風。
今日も友達と山野をめぐる父は、あまりに大きなあばら家を
見つける……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-23 13:29:18
3987文字
会話率:8%
北陸の小藩、葛西三万石の藩士、中村 広之進は草花が三度の飯より好きな変り者。
剣術、学問まるでダメで周囲からは「へっぽこ侍」と言われ、厳格な父・隆広からは小言を言われる続ける日々を送っていた。
しかし、当の本人はそんなことなど、どこ吹く風と
ばかり、相変わらず草花に現を抜かすお気楽な日々を送っていた。
そんなぬるま湯生活が、突如、隆広の死と共に終わりを告げる。些細な事から隆広が斬り殺されたのである。
斬殺された父の仇を討つべく旅に出る羽目になったものの、討つ自信がまったくない。
悶々と旅を続けていたある日、街道脇でうずくまって難儀している女を親切に介抱した広之進。ちょっと目を離した隙に金と一緒に、命の次に大切な「仇討赦免状」までも盗まれてしまう。
必死に探し回るも、どこに消えたか、行方がまったく分からない。途方に暮れた広之進は、山中の荒れ寺で一夜を過ごすことに。と、そこに亡き父・隆広がユーレイとなって現れた。
初めは自分の不甲斐無さに、腹を立てて化けて出てきたのかと思いきや、生前の父とは真逆のべらんめえ口調のさばけた父になっていた。
果たして、広之進は無事に仇討赦免状を取返し、仇を討てるのか。
不器用な父子が織り成す、ドタバタ仇討劇の始まり、始まり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-20 10:00:00
155421文字
会話率:42%
歌舞伎町を席巻した伝説のホスト――聖夜は、長年の不摂生がたたり、病気で命を落とす。
そんな聖夜をあの世で待ち受けていたのは、ギリシア神話の神々たちだった。夜の世界で生きてきた聖夜は、清廉を好む処女神たちに嫌われ、異世界転生にありがちな
武力チートを封じられる。しかし、美の神、ヴィーナスだけは聖夜を祝福し、生前と同じ、とびきり優れた容姿を彼に与えた。
地球と同じく、異世界でも夜の世界で華を咲かせたい聖夜。しかし、聖夜が再誕したのは、きらびやかな社交界とは程遠い、無粋極まる武門の家柄だった。そこは王都ははるか遠く、田舎も田舎の辺境。容姿も社交術も意味をなさない、ただ武のみが尊ばれる世界である。
ホスト殺しの環境ながら、それでも、聖夜はどこ吹く風で女を口説く。
自分に厳しく、女には甘く。
夜の王が異世界で掴むのは、享楽か、栄光か、死か、はたまた真実の愛か。
ここに伊達男の伝説が始まった。
※この作品は、カクヨム様とアルファポリス様にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-19 22:00:00
56207文字
会話率:33%
称号『隠者』全魔法素質、全スキル素質、初期修得力増大。神が引退した勇者や聖者の労をねぎらうために作ったシルバーシートタイトル。すぐ座れるが、相応に枯れてなくてはならない。
チートに目移りして女神から貰ったはいいが
ペナルティ(制限事項)があ
りました。
開示度衰弱率(知られると弱くなる)
理解度逓減率(知ると治らなくなる)
契約不可(約束できない)
そんな隠者の物語です。
しばらくするとアレルギーを発症し難儀します。隠者のペナルティ(制限事項)でも難儀しますが、本人は『隠者』なので、どこ吹く風的に日常を送ってるようです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-10 19:01:48
106530文字
会話率:22%
冬の夜は足早に訪れる。山の頂から吹く風は俺を追い越して、紫煙と共に煌びやかな街へと溶けていく。いつもピカピカと綺麗なその景色が、目の中で段々とやさしくぼやけるのを見てはじめて、俺はこの恋が終わったことを知った。そうしていつまでも、俺はその場
に立ち続けるのだ。(冒頭より)
かつて愛した君たちに送るこの手紙は、一体どこへ向かうのだろうか。
時々挿絵あります。(挿絵描いてる時は更新遅くなるかもしれません……)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-06 23:17:23
42621文字
会話率:69%
「夏の光企画」
銘尾 友朗さんの「夏の光企画」参加作品です。
コロナ渦で外出自粛を余儀なくされるはずの康之は、自宅のエアコンの故障により行き先を決めずツーリングに出掛けることを決める。
ただ道路が空いていることを理由に常磐自動車道を選んだ
康之は、立ち寄ったパーキングエリアで「相馬野馬追祭」のポスターを見つけ、相馬市に向かう事を決めた。
そこで康之が見たものは…10年前の震災の爪痕だった。
その凄まじさに愕然とするが、そこにはコロナ渦などどこ吹く風ののんびりとした人々の姿だった。
今本当に不幸なのはどちらなのか…。
相馬市滞在中の3日間で知り合う口達者な由美と言う女性…。
言い争いの中で二人の間は恋に発展する…。
コロナ渦で揺れる横浜に住む康之と、復興の課題に揺れる相馬で働く由美との噛み合わない恋愛を書いてみました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-31 22:25:26
19583文字
会話率:33%
吹く風に乗れば、私達は風になれる。
キーワード:
最終更新:2020-07-30 22:20:32
1418文字
会話率:0%
ゆらゆらと、風にそよぐ薄を見ていた。坂の途中、汗をぬぐいながら。薄のように、暑くても、ゆらゆらと、どこ吹く風になりたい。癒せるなら、それがいい。なれないものか。
最終更新:2020-07-17 21:05:53
393文字
会話率:0%
この物語の主人公、桜井一樹は高校生であり、アニメ研に所属していた。身近な人物から徐々に人の輪が広がっていき、彼の理想の高校生活はどうなってしまうのか……?
最終更新:2020-07-13 00:00:00
4870文字
会話率:58%
魔法はさっぱりだが身体能力の高さと優れた製鉄技術でかつて大陸最強の国と名を轟かせたアルカナ国は、大陸の魔法技術の向上とともにすっかり北方の小国に成り下がっていた。しかし、等のアルカナ国民は、他国の蔑みや嘲りなどはどこ吹く風で何かと不便な自
給自足の田舎暮らしをのほほんとこなしながら、今日も鍛錬に精をだす。
一昔前の日本っぽい架空の世界で、幼い頃に名前を授けてくれた王子のお役に立ちたくて、色々頑張る少年とまわりの人々とのひきこもごも。剣術の鍛錬より台所での作業が多いのは気のせいかな?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-27 12:00:00
15202文字
会話率:39%
【第一章で提示した分も含めて、伏線の多くは第二章終盤で回収する形となっています。第一章と第二章を合わせたものが、いわば第一部。ですから「キリの良いところまで読んで、スッキリした気分で終わりたい」という皆様は是非、第二章最終話である第四十四話
まで、お読みください!】
穏やかな田舎村で、幼馴染マールと共に冒険者として暮らすラビエス。彼には重大な秘密があった。彼は本来のラビエスではなく、ラビエスの肉体に宿る魂は、異世界転生してきた別人――若きウイルス研究者の魂だったのだ。
異世界ファンタジーの世界における冒険者生活の中では、ウイルス研究の知識・経験など一見役に立たないように思われるかもしれない。しかし主人公は、おのれのアドバンテージをきちんと活かして、それなりの成果を上げてきた。ラビエスもマールも、危険で大規模な冒険には手を出さなかったから、というのも理由の一つだったが‥‥‥。
転生前の趣味だった合唱の経験が、思わぬ形で役に立っている、転生者の少女パラ。この世界で生まれ育ったという点ではマールと同じ、つまり転生者ではないが、それでも特殊な魔法が使える令嬢リッサ。仲間が加わる度に主人公たちの冒険は広がりを見せて、かつて経験したことのないような、おそるべき敵とも出くわす(第一章「コウモリ城の呪い」)。そして四大魔王討伐という話にまで発展した結果、第一の魔王との対峙において主人公たちは、この世界の秘密の一端を垣間見る(第二章「魔の山に吹く風」)。さらに冒険の舞台は、他の大陸へと移り‥‥‥(第三章「水の大陸をさまよって」)。
主人公以外の視点も交えることで、時には主人公以外をメインに据えたり、主人公の見た真実が真実とは限らないことを読者に示したり、それぞれが心に秘める想いに触れたりもしながら、物語は描かれていく。
(この作品は「カクヨム」「セルバンテス」でも掲載しています)
(2018年10月5日:タイトルを『ウイルスって何ですか?』から『「ウイルスって何ですか?」――ウイルス研究者の異世界冒険記――』に変更しました)
(第一章は2018年10月19日に、第二章は2019年1月6日に、それぞれ完結しました。現在、第三章の途中です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-19 08:56:46
503122文字
会話率:31%
ユイ・ストレンジェは、男爵家の娘で、王立学園に高等部から入学した編入生。編入してから数か月後、貴族としての常識がない、王太子殿下に馴れ馴れしい、でも美人……など、学園内は彼女の噂で持ち切りだった。
しかし当人はどこ吹く風。王太子の婚約者も
何も言わない。
ユイが抱える大きな秘密とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-12 20:14:36
8581文字
会話率:49%
「俺は確かにこの世界をつまらなく思っていた。だけど別世界に行きたいなんて思ったことは無いし、ましてや現状のこの世界を狂わせて欲しいとは頼んでもいない」
神橋 天六は高校進学したてにして世界をつまらなく思っていた。
その世界を、文芸部が無理や
り変えていく。利己的にも、利他的にもならないように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-03 09:17:09
4212文字
会話率:30%
ある日、クーデターが起きた。革命勢力は一日で新政権を樹立。世界は一変した。
俺はそれを、テレビでぼんやりと眺めていた。革命? クーデター? そんなもの、どこ吹く風だった。少なくとも俺にとって、それは遠い世界の出来事でしかない。何しろ、も
う七年近くもアパートの一室に引きこもっているのだ。何をするでも、何がどうなるでもなく。
ところが、そんな俺のところに黒服姿の男二人がやって来る。そいつらは俺を収容所に護送するという。どうやら、世界はよほど暇を持てあましているらしい。訳もわからないまま連れていかれたその先で、俺は意味不明の計算をさせられるのだが……。
――冗談みたいなその世界で、行われていた〝本当のこと〟とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-20 00:00:00
25988文字
会話率:32%
突然顔がうる覚えの婚約者から婚約破棄をされるが「まぁ嬉しい限りです」とどこ吹く風である。
そんな彼女はご令嬢に人気の男装麗人である。
そして、その彼女の親友は何かを隠しているようで?
婚約破棄もの?ですがざまぁは薄めです。
色々矛盾
だったりするかもですが
暖かく見守って頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-03 20:00:00
9166文字
会話率:58%
王族が衰退し、クーデターがおこって10年が経とうとしています。
元お嬢様オーノ(当時2歳)は森に潜伏中。
森の動物達と楽しく厳しい森の生活は一見穏やか、オーノは強く逞しく成長中。
まだ消えぬクーデターの余韻と捜索網は健在ですが、人里離れ
たオーノにはわりとどこ吹く風。
しかし掴めない家族の情報には焦燥感もありはするが、『どうせなら楽しく過ごそう』をモットーに信じて生き延びる日々を送る。
そして、オーノは10年目にして相棒を得ることになります。この国の事情にも世界の事情にも全く関係の無い男。
彼との出会いがオーノをほんの少し変えます。
家族と自分の一緒に居れる場所を取り戻すためにオーノは3つの王の印を集める旅をします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-30 22:53:18
120736文字
会話率:41%
50歳無職
母と2人で暮らしているトシオは台所で倒れ死んでしまった。
そんなどうしようもない男と年老いた母親、兄貴分である近所のおじさん
その3人のドラマである。
最終更新:2019-02-27 19:39:10
512文字
会話率:58%
少年、ライル=ベルトルトはただ静かに暮らしたいだけだった。しかし、ある時、たまたま現れた竜を狩ってしまったその日から、竜殺しとしての忙しい日々が幕を開ける。貴族の依頼に巨大な竜の討伐まで……。平穏に、ただ静かに暮らしたいはずのライルの希望な
どどこ吹く風、厄介ごとは次々と彼のもとへとやってくる。はたして彼は望む平穏を手に入れられるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-31 18:00:00
71280文字
会話率:27%
長岡升二、彼を一言で表すならば、インテリホームレスである。
彼は高い教養に裏打ちされた知識を持ち、物腰柔らかく慇懃であり、そして醜い。あと意地汚い。
彼はいずこかで生まれ、橋の下で拾われ、橋の下で育った生粋のホームレスである。
時に都会のゴ
ミを漁り、時に釣り糸を垂らして思索に耽り、時に野山に分け入って日々の糧を得る。
近隣住民と行政からいじめられてもどこ吹く風。持ち前の面の皮とサバイバルスキルで、そこそこ悠々自適に暮らしていた。
ある時、少しの失敗から命を落とした彼は、気まぐれな神に拾い上げられて異世界の地に降り立った。ホームレス生活で培った数々のスキルと、神から受け取ったとあるチートアイテムを携えて。
神曰く滅せよ魔王。
かくして、元ホームレスと似たような境遇の相棒の、愉快な異世界珍道中が幕を開けた。
――活きるも死ぬも、サイコロ次第。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-21 08:00:00
23879文字
会話率:55%
幕末の動乱を揚々と渡り歩く、一人の男がいる。シャボン玉を吹き散らし、立ち塞がるものは容赦なく斬り捨てる。
あまりにも非情に、あまりにも冷徹に。
恨みも買う。
憎しみも買う。
だが、当の彼はどこ吹く風。
今日も今日とてシャボン玉を吹かす
こ
れは、そんなシャボン玉キチの生き様の物語
※一度短編として投稿してたものを連載として構成し直したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-16 19:03:40
85209文字
会話率:33%