うちで開催されているパーティーで、家族に冷遇されている子供を見た。
なんでも、その子が生まれるときに母親が亡くなったそうで。それから、父親と上の兄弟に目の仇にされているのだとか。俺は初めて見たが、噂になる程の家族の言動。
俺、こういうの
大っ嫌いなんだけど? ちょっと前に、親友が突然神学校に入りやがった。それもこういう理由で、だ。
というワケで、大人げなく怒鳴っている見苦しいオッサンと、罵倒されて委縮している子供の間に割って入ることにした。
俺の前で、そんなクソみたいなことしてるそっちが悪い。
罵倒されてる子は親友じゃないし、このオッサンはアイツの父親じゃないのも判ってる。
けど、赦せん。目障りで耳障りだ。
だから――――俺の八つ当たり受けろ? お前らが、その子にやってることと同じだろ。
「あなた方がそうやって、その子を目の仇にする度、冷遇する度、理不尽に叱責する度、『キャー、わたしの仇に仕返ししてくれてありがとう! わたしの産んだ子だけど、そんなの関係ないわ! だって、わたしの命を奪った子だものね! もっと冷遇して、もっとつらい目に遭わせて、追い詰めて思い知らせてやって!』って、そういう、自分の子供を傷付けて喜ぶような性格の悪い女だって、死んだ後も家族に、旦那に喧伝されるって、マジ憐れだわー」
死んだ後も、家族に『自分が死んだことを生まれたばかりの子供のせいにして、仇を討ってほしいと思われてた』なんて、奥さんもマジ浮かばれないぜ。
『母の命を奪った罪人である自分は、誰にも愛されない』だと? そんなワケあるかボケっ!!
設定はふわっと。
【では、なぜ貴方も生きているのですか?】の、主人公の親友の話。そっちを読んでなくても大丈夫です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 20:23:02
6368文字
会話率:33%
今じゃないどこかの未来で、人間は「心」を持つ生き物同士が戦ったり、傷つけることを禁じた。しかし、「心」を持たないと決めつけられてたヒルとミミズがその役目すべてを受けることになった。いつしか人間は小さな人型のヒル、グラディエーター種が作った。
彼らはステージの上で戦士として戦わされる。怪我や老化で見た目が悪くなれば、人間は与えた名を呼ばなくなり死ぬまで戦いの噛ませ犬のトウカツになる。そんな一匹の頭が潰れたトウカツに人間の気まぐれで与えられたものは、人型のミミズであるフェアリー種と呼ばれるものであったが、これもまた頭は人間だが頭から下はミミズという到底人間には愛されない不遇の姿をしていた。これはそんな二匹が出会って始まった物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-16 07:33:12
16022文字
会話率:43%
ブルーク公爵家の長女に生まれた私は、幼い頃に母を亡くした。父に愛されたことなど一度もなく、父が後妻を迎えると、私は使用人用の住まいに追いやられた。
父はこの国で、一番力を持っていた。一国の王よりも。
国王陛下と王妃様を殺害し、王
太子であるアンディ様を国王に据えた。両親を殺され、12歳で国王となったアンディ様は、父の操り人形だった。
アンディ様が18歳になると、王妃になるように父に命じられた。私の役割は、アンディ様の監視と彼の子を産むこと。
両親の仇であるブルーク公爵の娘を、愛することなど出来るはずがない。けれど、私はアンディ様を愛していた。自分が愛されていないことも、愛されない理由も、愛される資格がないことも分かっている。愛されることなど、望まない。
父親がどんな人間かは、私が一番良く分かっている。父は母を、殺したのだから……。
彼に愛されなくても、彼を守るために私は王妃となる決意をする。王妃となってまもなく、アンディ様は愛する人を見つけたからと側室を迎えた。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
アルファポリス様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 19:14:46
53220文字
会話率:34%
落ちこぼれダメ令嬢ルーツィアは、養子である、聖女の娘リゼットばかりが愛されて自分は愛されないことに絶望して家を出る。
魔塔に引き取られた彼女はそこで初めて褒められたことが嬉しくて、もっともっとと頑張っていたら……落ちこぼれで無能のはずが、隠
れた才能が開花しはじめた!
おまけに巷で冷酷な人嫌いと有名なはずの天才魔法使いセルヒに異常に溺愛され、ルーツィアは徐々に別人のように生まれ変わっていく。
「ああっ!?おいお前、万が一ルーツィアが誤解したらどうするんだ俺を殺すつもりなのか!?聞いてくれルーツィア、これはそうじゃなくて実は──」
「すごい!この魔法使い様、全部口に出す!」
そんな、ヒーローが絶対にすれ違いを許さない溺愛ラブコメ。
一方、ルーツィアを愛さなかったはずの元家族たちや周囲の人間は、彼女がいなくなったことに予想外の反応を見せていた……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-09 23:34:09
137999文字
会話率:32%
公爵令嬢のクローディアは生まれた時から王太子の婚約者に選ばれ、厳しい王太子妃教育に耐え続けていた。
だがそんなクローディアを両親は蔑ろにし、病弱で明るい性格の妹だけを愛している。そしてそれは婚約者もだった。
それでも頑張ればいつか認めて
くれる、愛してくれると期待していたが、ある日ストレスが限界に達し倒れてしまう。
療養が必要と診断されたクローディアを両親は厄介払いで領地へと送るが、プレッシャーに押しつぶされそうになる生活から解放され、少しずつ心身の健康を取り戻して行く。
そんなある日、クローディアは森で怪我をした狼を見つけ、放って置けないと連れて帰る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 21:53:42
17989文字
会話率:41%
愛する母を亡くし、王命で隣国の王女と望まぬ再婚をした父。
不幸な白い結婚を傍で見ている内に、僕は、父に愛されない義母に淡い恋心を抱くようになった。
決して告げてはいけない想い。
一生秘めておかなければいけない想い。
息子視点で、父の
白い結婚を描いたお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-27 05:13:00
4970文字
会話率:5%
「命に代えても、必ず無事に御子を産みます。お喜び……頂けませんか?」
「分からない」
王室へ嫁いで五年。待望の世継を授かった王妃へ言い放ったのは、王の無情な一言だった。
愛する許嫁を想い続ける王の元へ、政略結婚で王妃となるべく嫁いだのは
、北の国出身の地味な王女。
王に避けられている内に、いつしか王妃の感情は見えなくなっていった。
そんな王妃が心の拠り所としているのは、歴代の妃達の遺品が納められている古い一室。
ある日、突如姿を消した王妃を探しに、部屋へ足を踏み入れた王が見つけたのは……
二冊の哀しい日記だった。
遅過ぎた愛に気付いた王が、凍った池から王妃を救い出し、心を通わせる物語。
※少しホラー要素があります。
※三話で完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-20 01:32:08
15954文字
会話率:24%
クリスマスにひとりぼっちの悪役王子ギルベルト。自分がゲームキャラだと自覚してがんばってきたが、疲れてしまい役を降りたいと願う。心残りは、誰にも愛されない人生だったこと。
さみしさを感じながら目をつむり、最期のときを待つ。
そこに悪役令嬢トル
テリーゼが現れて――。
◇◇
クリスマスの夜に悪役王子に起きた優しい奇跡。
(pixivにも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-18 07:15:19
6150文字
会話率:31%
「ぜーんぶどうでもいいわ! だって、愛されない私は死んだのだし」
公爵令嬢だったリュゼリアは、一目惚れした国王エドワードと結婚して王妃になった。けれど、エドワードは幼馴染の男爵令嬢アイリに夢中。しかし白い結婚がつらくなり、アイリを妃に迎え
てはと提案しても、エドワードは取り合ってくれない。そんな中、リュゼリアの元に最近話題の異国の薬師が現れる。薬師は、リュゼリアに「リュゼリアが最も必要としている薬」を渡した。薬を毒薬だと思い、疲れたリュゼリアは薬を飲んで自殺を図る。しかし、翌朝普通に目覚めて——。実はその薬は恋心を消す薬で、あんなに好きだったエドワードのことはどうでもよくなっていた。そして、リュゼリアは気づく。
「あの人からの愛なんてどうでもいいわ。私が私を愛してあげなくちゃ!」
リュゼリアはエドワードが軽んじられないように我慢していたことをやめ、自由に生きることにする。思う存分自分を甘やかしていると、エドワードの様子が変わり始め——。
「実は君が好きだった? 今更よ知らないわ」
そしてなんと異国の薬師は、大国の王太子であることがわかり……。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-10 08:00:00
81756文字
会話率:41%
政略結婚で子供生む道具のように思われて婿入した父親に愛されることなく育ち、母も祖父母も早逝してしまう。
入婿の父親に侯爵家を乗っ取られると思った執事が王家へと助力を求めた。
最終更新:2023-11-30 17:00:00
6629文字
会話率:18%
「リリア、お前は要らない子だ」
「リリア、可愛いミリスの為に死んでくれ」
「リリア、お前が死んでも誰も悲しまないさ」
リリア
リリア
リリア
何度も名前を呼ばれた。
何度呼ばれても、けして目が合うことは無かった。
何度話しか
けられても、彼らが見つめる視線の先はただ一人。
血の繋がらない、義理の妹ミリス。
父も母も兄も弟も。
誰も彼もが彼女を愛した。
実の娘である、妹である私ではなく。
真っ赤な他人のミリスを。
そして私は彼女の身代わりに死ぬのだ。
何度も何度も何度だって。苦しめられて殺されて。
そして、何度死んでも過去に戻る。繰り返される苦しみ、死の恐怖。私はけしてそこから逃れられない。
だけど、もういい、と思うの。
どうせ繰り返すならば、同じように生きなくて良いと思うの。
どうして貴方達だけ好き勝手生きてるの? どうして幸せになることが許されるの?
そんなこと、許さない。私が許さない。
もう何度目か数える事もしなかった時間の戻りを経て──私はようやく家族に告げる事が出来た。
最初で最後の贈り物。私から贈る、大切な言葉。
「お父様、お母様、兄弟にミリス」
みんなみんな
「死んでください」
どうぞ受け取ってくださいませ。
※アルファにも掲載してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-16 00:00:00
69299文字
会話率:39%
人質として嫁がされ、故国が裏切ったことによって処刑された王女ニーナ。
彼女は転生して、今は国王となった、かつての婚約者コーネリアスの娘ロゼッタとなる。
ところが、ロゼッタは側妃の娘で、母は父に相手にされていない。
父の気を引くこともできな
い役立たずと、ロゼッタは実の母に虐待されている。
あるとき、母から解放されるものの、前世で冷たかったコーネリアスが父なのだ。
この先もずっと自分は愛されないのだと絶望するロゼッタだったが、何故か父も腹違いの兄も溺愛してくる。
さらには正妃からも可愛がられ、やがて前世の真実を知ることになる。
そしてロゼッタは、自分が家族の架け橋となることを決意して──。
愛を求めた少女が愛を得て、やがて愛することを知る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 07:07:46
62935文字
会話率:37%
ネドヴェト侯爵家・四姉妹の末っ子アマーリエ(エミー)は元気でおしゃまな女の子。
美人で聡明な長女マルチナ。
利発で活発な次女ユスティーナ。
病弱で温和な三女エヴェリーナ。
兄妹同然に育った第二王子ロベルト。
時に元気が良すぎて、怒られる
アマーリエは誰からも愛されている。
誰もがそう思っていました。
しかし、本人は決して、そう思っていなかったのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 06:00:00
117140文字
会話率:13%
ネドヴェト侯爵家に生まれた四姉妹の末っ子アマーリエ(エミー)は元気でおしゃまな女の子。
美人で聡明な長女。
利発で活発な次女。
病弱で温和な三女。
兄妹同然に育った第二王子。
時に元気が良すぎて、怒られるアマーリエは誰からも愛されている。
誰もがそう思っていました。
サブタイトルが台詞ぽい時はアマーリエの一人称視点。
客観的なサブタイトル名の時は三人称視点やその他の視点になります。
三人称視点で描かれている『愛されないあたしは全てを諦めようと思います』(https://ncode.syosetu.com/n1131ie/)の一人称視点バージョンで三人称視点よりもヒロインが幼い考え方や描写をされており、趣きが異なっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 06:00:00
92742文字
会話率:15%
無能力者として生まれてしまった僕は、虐げられて誰にも愛されないまま死んだ。と思ったら、何故か5歳児になっていて、人生をもう一度やり直すことに!?しかも男の子だと信じて疑わなかったのに、本当は女の子だったんだけど!!??
最終更新:2023-10-20 08:00:00
64469文字
会話率:31%
バオグゥは前世で不慮の事故に遭い、転生してきたオークだ。さまざまな恩恵と「誰かに愛されない限り不死身」という呪いを受けて異世界ガイアースに転生した。
バオグゥは森の中で平穏に暮らすことを望んでいたが、森の中で盗賊に襲われていた旅人の少年
ペル・ペ・ソナルを助ける。
ペルの傷が癒えるまでバオグゥはペルと共に森の中で過ごすが、彼の生い立ちが明らかになるにつれて、や平穏な生活がほころび始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-10 04:54:39
9053文字
会話率:60%
生まれた時から、ずっと地下牢で暮らしてきた第二皇女。
家族から、使用人から、貴族から疎まれて育った彼女は“愛”を知らない。
また、感情に乏しく、誰に何をされても無反応だった。
そんな皇女が、ついに地下牢を出ることになった。
でも、それは決
して良いことじゃなくて……傍から見れば、悲劇そのもの。
だって、彼女はこれから────“生贄”として、大公に嫁ぐから。
初代皇帝と大公が交わした血の盟約により、死ぬ運命を課せられた皇女は「これが自分の生きてきた理由だから」と受け入れ、一切抵抗しない。
そのまま大公領へ連れて行かれ、恐ろしい怪物と対面した。
そして、早速殺されるのかと思いきや、妙に優しくて……?
温かい食事、清潔な洋服、自分の居場所を与えられ、皇女は驚く。
────何故、生贄である私を丁寧に扱ってくれるのだろう?と。
暴力を振るわれることも、暴言を吐かれることもない暮らしは皇女にとって、衝撃だった。
最初は戸惑うものの、周りのサポートもあり、だんだん慣れてきて……?
ついに笑顔を見せるようにまでなった。
────これは生贄として虐げられてきた少女が、自分の人生と温かい心を取り戻すまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 19:23:40
110089文字
会話率:28%
姉と下に2歳離れた妹が居る侯爵家。
両親は可愛く生まれた妹だけを愛し、可愛い妹の為に何でもした。
妹が嫌がることを排除し、妹の好きなものだけを周りに置いた。
その為に『お城のような別邸』を作り、妹はその中でお姫様となった。
姉は
そのお城には入れない。
本邸で使用人たちに育てられた姉は『次期侯爵家当主』として恥ずかしくないように育った。
しかしそれをお城の窓から妹は見ていて不満を抱く。
妹は騒いだ。
「お姉さまズルい!!」
そう言って姉の着ていたドレスや宝石を奪う。
しかし……
末娘のお願いがこのままでは叶えられないと気付いた母親はやっと重い腰を上げた。愛する末娘の為に母親は無い頭を振り絞って素晴らしい方法を見つけた。
それは『悪魔召喚』
悪魔に願い、
妹は『姉の全てを手に入れる』……──
※作中は[姉視点]です。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇アルファポリスにも上げてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 18:21:27
16556文字
会話率:21%
「貴女は次期当主なのだから」
そう言われて長女のアリーチェは育った。どれだけ寂しくてもどれだけツラくても、自分がこのエルカダ侯爵家を継がなければいけないのだからと我慢して頑張った。
長女と違って次女のルナリアは自由に育てられた。両親に愛
され、勉強だって無理してしなくてもいいと甘やかされていた。
アリーチェはそれを羨ましいと思ったが、自分が長女で次期当主だから仕方がないと納得していて我慢した。
しかしアリーチェが18歳の時。
アリーチェの婚約者と恋仲になったルナリアを、両親は許し、二人を祝福しながら『次期当主をルナリアにする』と言い出したのだ。
それにはもうアリーチェは我慢ができなかった。
父は元々自分たち(子供)には無関心で、アリーチェに厳し過ぎる教育をしてきたのは母親だった。『次期当主だから』とあんなに言ってきた癖に、それを簡単に覆した母親をアリーチェは許せなかった。
そして両親はアリーチェを次期当主から下ろしておいて、アリーチェをルナリアの補佐に付けようとした。
そのどこまてもアリーチェの人格を否定する考え方にアリーチェの心は死んだ。
──自分を愛してくれないならこちらもあなたたちを愛さない──
アリーチェは行動を起こした。
もうあなたたちに情はない。
◇これは『ざまぁ』の話です。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇アルファポリスにも上げてます。
〔※完結まで感想欄閉めます※〕折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-26 17:24:12
52215文字
会話率:25%
女神イルミナを信仰するソラリス王国。
その王太子カイルの妻となった公爵令嬢フィオリーナは、初夜の床で夫に告げられる。
「私には、愛する人がいる…」
愛されないことは、覚悟していた。
でも国のために、全てを飲み込むことにしたのです。
王太
子も。
彼の愛する人も。
妻となったこの私も。
その結果―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 21:44:25
15311文字
会話率:35%
私はこれまで一度も会った事も無い異母姉、エリザベスの身代わり令嬢となり、殿下の婚約者となった──……
唯一の肉親だった母親を亡くした平民のライザ。
そんな時、目の前に現れたのは父親を名乗る侯爵──
どうやら、母は侯爵の愛人で私はその
娘だったらしい。
今更そんな事を言われても……私はこのまま一人で平民のまま生きて行くので関係ない。
そう思ったのに、父と名乗った侯爵は私を無理やり引き取ると言う。
しかも、その目的は王太子殿下の婚約者に選ばれながらも
つい最近、失踪してしまったという異母姉のフリをさせる事だった!
そして、異母姉の身代わり令嬢として殿下の婚約者となったライザは、
初顔合わせではっきりとこれは政略結婚だと告げられる。
それもそのはずで、どうやら殿下には結ばれる事が叶わない想い人がいるらしい。
「なんと! 異母姉もその人の身代わりで婚約者に選ばれていたのね!」
──つまり、ややこしいけど私は身代わりの身代わり!
ならば、異母姉のフリをした私が殿下に愛されることはない───……はずだった。
✿アルファポリス様にて投稿・完結済✿
加筆・修正しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 20:00:00
121836文字
会話率:44%
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんな
ある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
アルファポリス様にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 21:00:24
85134文字
会話率:28%
家族に虐げられ愛することを止められた地獄の人生。
誰からも必要とされず、誰からも愛されない。
毎日が仕事と自宅の往復のみ。
そんな男の人生がある日突然変わる……
チートの能力で世界を正していく物語。
無価値シリーズを全て1つに纏めてます。
オススメの順番は【亜人種と俺】をみたあとに本編を読んでいただければ、話が繋がります。
※この作品は一般の小説とは文体が異なります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 02:45:05
116829文字
会話率:40%