姉と下に2歳離れた妹が居る侯爵家。
両親は可愛く生まれた妹だけを愛し、可愛い妹の為に何でもした。
妹が嫌がることを排除し、妹の好きなものだけを周りに置いた。
その為に『お城のような別邸』を作り、妹はその中でお姫様となった。
姉は
そのお城には入れない。
本邸で使用人たちに育てられた姉は『次期侯爵家当主』として恥ずかしくないように育った。
しかしそれをお城の窓から妹は見ていて不満を抱く。
妹は騒いだ。
「お姉さまズルい!!」
そう言って姉の着ていたドレスや宝石を奪う。
しかし……
末娘のお願いがこのままでは叶えられないと気付いた母親はやっと重い腰を上げた。愛する末娘の為に母親は無い頭を振り絞って素晴らしい方法を見つけた。
それは『悪魔召喚』
悪魔に願い、
妹は『姉の全てを手に入れる』……──
※作中は[姉視点]です。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇アルファポリスにも上げてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-26 18:21:27
16556文字
会話率:21%
「貴女は次期当主なのだから」
そう言われて長女のアリーチェは育った。どれだけ寂しくてもどれだけツラくても、自分がこのエルカダ侯爵家を継がなければいけないのだからと我慢して頑張った。
長女と違って次女のルナリアは自由に育てられた。両親に愛
され、勉強だって無理してしなくてもいいと甘やかされていた。
アリーチェはそれを羨ましいと思ったが、自分が長女で次期当主だから仕方がないと納得していて我慢した。
しかしアリーチェが18歳の時。
アリーチェの婚約者と恋仲になったルナリアを、両親は許し、二人を祝福しながら『次期当主をルナリアにする』と言い出したのだ。
それにはもうアリーチェは我慢ができなかった。
父は元々自分たち(子供)には無関心で、アリーチェに厳し過ぎる教育をしてきたのは母親だった。『次期当主だから』とあんなに言ってきた癖に、それを簡単に覆した母親をアリーチェは許せなかった。
そして両親はアリーチェを次期当主から下ろしておいて、アリーチェをルナリアの補佐に付けようとした。
そのどこまてもアリーチェの人格を否定する考え方にアリーチェの心は死んだ。
──自分を愛してくれないならこちらもあなたたちを愛さない──
アリーチェは行動を起こした。
もうあなたたちに情はない。
◇これは『ざまぁ』の話です。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇アルファポリスにも上げてます。
〔※完結まで感想欄閉めます※〕折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-26 17:24:12
52215文字
会話率:25%
ダニエラはだれからも愛されることなく育った。それは、彼女があまりに賢すぎ、「さかしら」で可愛げがないという理由であった。ダニエラは何とかその点を直そうとしたが、どうしても彼女は両親に愛されることはなかった。愛されつづけるのはただ妹ばかり。
あるとき、ダニエラは妹に代わって、蛮族の土地と蔑まれる遠い国ヴィストラリアの王子の妻となることになる。まるで逃げ出すような結婚であったが、ヴィストラリアにはエキゾティックな文化があり、また「蛮族」の王子は少年のような面差しの美男であった。彼女がようやくほんとうの幸せを手に入れたと思ったとき、故郷の両親から連絡がとどくのだが……。切なくも胸に迫る感涙の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-11 11:18:16
5600文字
会話率:14%
美しい妹と地味で暗い姉と評判のダック侯爵家姉妹。比類なき美しさを持つ妹・オディールと比べられて愛されない姉・シルヴィア。シルヴィアは才を買われて第一王子と婚約したものの、結局は妹に奪われてしまう。そのまま王子と妹に利用され、奴隷のようにこき
使われるかと思いきや、突然現れたシルヴィアそっくりな他国の王女の登場によって、ダック侯爵家の姉妹の運命は急転直下の結末を迎える。
この話は、アルファポリスとエブリスタにも投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-27 21:00:00
36119文字
会話率:54%