――しーっ、目を合わせるな。あいつは新人つぶしが趣味なんだ……!
怖い顔してるけど、中身はそんなに怖くないおじさんが、過去のトラウマと戦いながら一生懸命生きてるお話。
百年ほど前、突然世界に九つの塔が現れた。
塔には化け物も住んでいるけ
れど、便利な魔法の品や金銀財宝が眠っている。
剣と魔法の世界の住人は、こぞって塔の探索へと乗り出した。
大探索者時代の幕開けである―――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 22:21:11
255604文字
会話率:37%
ふと気付いた時には、いつもの天井。
子どもたちを起こすシスターの声、五歳の身体。
それはいつも突然で、十七歳で戻ることもあれば、七歳で戻ることもある。
眠って起きたら戻っていることもあれば、ご飯を食べている時に戻ることや、水浴び
の途中で戻ることもあった。
共通しているのは、必ず五歳の時に戻ることと……絶対に十八歳になれないこと。
つまり大人になれない。私は永遠に子どものままなのだ。
「……人生に、飽きた」
五歳の幼女が急に死んだ目でそう呟いたのを見て、シスターは何を思っただろうか。
自死しても五歳に戻ってしまうことを知って絶望した私は、ある事故をキッカケに、新しい事実に気付く。
「魔力が、増えている……?」
五歳に戻る度に体力も筋力も人間関係もリセットされるのに、どうやら魔力だけは蓄積されていたらしい。
え、世界最高レベルの魔力量?
え、私が侯爵家の養女に?
え、魔塔の後継者になってほしいって?
大人になれないんだから、無理だが?
そうは思うけれど、これまでにない選択肢は悪くない。
よし、暫くは魔法でも習ってみますか。
それはそれとして。
……もう!
一体誰なの!? 何度も人生をやり直してるのは!
私を巻き込むのはやめてもらえませんかね?
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 21:00:00
258649文字
会話率:32%
【全20話】
次期宰相フェリクス・シュミット。
頭脳明晰、将来有望、類稀なる美貌の持ち主である彼は現在二十八歳。そろそろ結婚を考えなければならないが、一向に決まることがなかった。
「僕は頭の悪い女性を妻にする気はありませんので」
それもこれも全て、原因はフェリクス自身にある。
彼は有能すぎるがゆえに、相手に求めるレベルも高いのだ。そして少々、人を見下しがちだった。
しかしそんな彼に現宰相である父は告げた。一ヶ月以内に婚約者を連れて来いと。そしてそれは王命であると。
「しかも三姉妹の中から一人選べ? ……面倒ごとの予感しかしない」
陛下の命とあらば、さすがのフェリクスも断るわけにはいかない。嫌々ながらも件の伯爵家へと向かうこととなる。
領地経営もこなす長女か、女性騎士団に仮入団中の次女。このどちらかを、とフェリクスは考える……のだが。
なぜか、いつもニコニコとしているだけの三女メアリにばかり目が向いてしまう。
メアリはあまり多くを語らない。常にニコニコしており、余計なことを口にしなかった。
そんな彼女は誰よりも人をよく見ており、どうするのが最適解かを自然と理解する少女だったのだ。
「他にやりたいことのある姉様たちのために……フェリクス様には私を選んでもらわないと」
家族を想うメアリは今日もニコニコしながら、さり気なく根回しをする。自分を選んでもらうために。
「でもあの人、絶対に腹黒。笑顔の眼鏡宰相だなんて腹黒に決まってるもの」
メアリのほわほわして見えて計画的なアプローチに、フェリクスはいつしかハマっていく。
メアリもまた、フェリクスと関わることで気持ちに変化が起きていき……?
互いに恋などする気もなかった二人は、いつしか惹かれ合う……のかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-03 21:00:00
53933文字
会話率:35%
【第11回ネット小説大賞受賞作品!】
「頭の悪い女を妻にする気はない」と人を見下す次期宰相様は、ニコニコしてるだけのほんわか令嬢がなぜか気になる
↑こちらの中編作品の長編版になります。
主婦と生活社様(PASH!ブックス)より書籍版が《2
024年10月4日》発売です!
書籍ではさらにあんなエピソードやこんなエピソードをたくさん加筆しております(*´∀`*)
【あらすじ】
次期宰相フェリクス・シュミット。
頭脳明晰、将来有望、類稀なる美貌の持ち主である彼は現在二十八歳。そろそろ結婚を考えなければならないが、一向に決まることがなかった。
「僕は頭の悪い女性を妻にする気はありませんので」
それもこれも全て、原因はフェリクス自身にある。
彼は有能すぎるがゆえに、相手に求めるレベルも高いのだ。そして少々、人を見下しがちだった。
しかしそんな彼に現宰相である父は告げた。一ヶ月以内に婚約者を連れて来いと。そしてそれは王命であると。
「しかも三姉妹の中から一人選べ? ……面倒ごとの予感しかしない」
陛下の命とあらば、さすがのフェリクスも断るわけにはいかない。嫌々ながらも件の伯爵家へと向かうこととなる。
領地経営もこなす長女か、女性騎士団所属の次女。このどちらかを、とフェリクスは考える……のだが。
なぜか、いつもニコニコとしているだけの三女メアリにばかり目が向いてしまう。
メアリはあまり多くを語らない。常にニコニコしており、余計なことを口にしなかった。
そんな彼女は誰よりも人をよく見ており、どうするのが最適解かを自然と理解する少女だったのだ。
「他にやりたいことのある姉様たちのために……フェリクス様には私を選んでもらわないと」
家族を想うメアリは今日もニコニコしながら、さり気なく根回しをする。自分を選んでもらうために。
「でもあの人、絶対に腹黒。笑顔の眼鏡宰相だなんて腹黒に決まってるもの」
メアリのほわほわして見えて計画的なアプローチに、フェリクスはいつしかハマっていく。
メアリもまた、フェリクスと関わることで気持ちに変化が起きていき……?
互いに恋などする気もなかった二人は、いつしか惹かれ合う……のかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 21:00:00
116455文字
会話率:26%
魔術学院に通うミシェル・マザーは実力派魔術師を目指す侯爵令嬢。初恋を知らずに魔法を学び続け、仲間と共に冒険を楽しむ日々を送ってきた。
婚約の話が舞い込み困っていたミシェルだが、学院内で恋の噂がたつ。
煙草と酒が好きで、デリカシーも欠如し
てるようなハーフエルフの剣士キース。仲間思いで頼りがいのある彼は、見た目だけなら一級品。
そんな彼と恋仲なのではと注目されてしまう。
今までキースを意識していなかったミシェルだが、まわりに煽られることで、気持ちが揺らぎ始める。
しかし、侯爵令嬢と一介の冒険者とでは身分が違う。そのことをよく思わない邪魔者も現れ、事件が起きる。
さらに、キースの言動から、彼が断罪されたクインシー公爵家と関わりがあるのではと、ミシェルは疑うようになる。
恋心に揺れながら、二人が選ぶ道とは──
甘酸っぱいだけでは終わらない。恋と青春の物語です。
☆キャラクター紹介☆
○ミシェル・マザー
赤毛のツインテールに真っ赤なローブが印象的な16歳。得意魔法は攻撃系だが、臨機応変にサポートも出来る。ただし筆記試験はいつも赤点ギリギリ。
魔法とスイーツが大好きな侯爵令嬢で、兄(失踪中)と異母弟がいる。家のことは兄弟に任せ、人を幸せにする魔術師として生きるのが目標だが、家族を蔑ろにしてはいない。その為、婚約話にほとほと困っている。
○キース
金髪碧眼のハーフエルフ。ミシェルにとっては兄のように頼れる存在。天涯孤独だと周囲にいっているが、素性は謎。
好きなものは、タバコと酒。年齢は36歳だが、エルフの血を引いていることもあり、外見は23歳くらい。
※カクヨムで連載していた同タイトルを、加筆修正しての公開です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 20:59:11
155697文字
会話率:49%
大好きな胸糞漫画の世界に、ただのモブとして転移した私。
この世界は推しが苦しんで死んでしまう報われない悲惨な物語。
この原作を守って、推しの最後の瞬間を崇めてやる…!!と決意したのに、邪魔をする奴が1人───
実はメインヒロインも転移者…?
!
原作を守る私と推しを守るメインヒロイン、女同士の醜い争いが始まる──。
「彼達を愛してるから、原作通りに死んで欲しいの」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 20:00:00
13908文字
会話率:17%
益子藤治(三十歳フリーター独身)は、北海道胡蘭市ご当地ゆるキャラ〈コラン君〉の着ぐるみの中の人である。
藤治は〈コラン君〉の姿で路上営業中、急に現れた野良猫を踏んづけてつまずく。
そして勢い余って道路に飛び出した所をトラックにはねられ
てしまった。
死を覚悟するほどの激痛に意識を失い、次に気が付くとそこは見知らぬ森の中。
呆然としている所へ先程踏んづけた猫が現れて突然喋りだす。
「僕のせいで死なせちゃって悪かったね。お詫びに流行りの異世界転生をさせてあげたから、自由に生きていいよ」
「まじかよ……ちょっと待て!この着ぐるみ脱げないんですけど!てかなんか体と同化してるんですけど!」
こうして藤治はエゾモモンガとオジロワシをモチーフにしたゆるキャラ、〈コラン君〉の姿となって異世界に転生した。
森で出会った妖精の少女や竜の幼女を旅の道連れに、藤治の探索が始まる。
※北海道胡蘭市は架空の地方都市です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 19:00:00
964086文字
会話率:26%
平安京っぽいけど、ちょっとだけキラキラしてる都――その名も「金烏京」!
そんな場所で“イケメン陰陽師”としてちょっとだけ名が知られてる僕、安倍朔夜。年は十六。
でもね、これ、極秘事項だけど……実は女です。男装中です。ガチでバレたら色々終わる
やつ。
妖魔がうようよする都で、毎日ドタバタ妖退治!
――だったはずなんだけど。
なんか最近、おかしいんだ。
不気味な妖魔が増えてるし、変な夢は見るし、妙に懐かしい人の顔が浮かんだり……
で、ついにヤバめな事件に巻き込まれました。
しかも、謎の美少女(?)の姿が夢に出てきたり、
陰陽寮の中もなんだかきな臭いし、
おまけに親友(ちょっとおせっかい)な賀茂真白にはドキドキさせられるし!
友情、バトル、恋(!?)に、まさかの前世の因縁まで飛び出してきて、
僕の人生、予想外のフルコース。
……でも、逃げるつもりはない。
僕は陰陽師。誰かを護るために、ここにいる。
記憶の奥に眠る“何か”と向き合うのも、宿命なら――受けて立つよ。
さてさて、運命の歯車は今日も回ってる。
どうやら、僕の出番みたいだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 18:30:00
85758文字
会話率:20%
【現代日本の高校生のボクが、気づいたらおとぎ話の主人公に――しかも設定が毎回バグってる!?】(「小説家になろう」限定!)
桃太郎、浦島太郎、かぐや姫――誰もが知るおとぎ話。
……の、はずだったんだけど。
目が覚めたら、ボクはその“おとぎ
話”の主人公になってて、
しかも設定が毎回どこかおかしい。
いや、バグってるレベルで。
「きび団子じゃなくて、ポイント制って何!?
鬼が起業してるって聞いてないんだけど!?」
現代から無理やり放り込まれたボクは、
性別も見た目もコロコロ変わりながら、
バグだらけの物語を“なぜか”修正させられる羽目に。
やる気ゼロで巻き込まれ体質、
でも優柔不断で断り切れない――そんな“ボク”の
とんでもない「おとぎ話旅」、はじまります……。
1話完結・ゆるギャグ短編集、開幕!
和風×ギャグ×巻き込まれ主人公が好きな人、ぜひ!
※この物語は、和風ファンタジー長編『転生陰陽師は男装少女!?~月影の少女と神々の呪い~(ライト版)』と同じ作者による、ちょっぴりギャグ強めのパロディ短編集です。
長編はシリアス寄りですが、ギャグやドタバタも時々入ります!
長編も気になる方は、ぜひプロフィールからどうぞ!
お気に入り登録や感想もいただけるとうれしいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 10:10:00
39635文字
会話率:32%
難関大学の法学部を志望する高校3年生だった池島美子は、轢かれそうな猫を助けようとしてトラックに跳ねられ命を落とす…が、目が覚めると、高校2年生の頃にはまっていたネット小説、『家族にも婚約者にも愛想を尽かした努力家令嬢が氷公爵に溺愛されるまで
』、略して、『どりょでき』の世界に転生していた。転生先は最推しの主人公、ではなく悪役ポジションである主人公の妹、ララだった。
ララは基本的には嫌われキャラだが、主人公の婚約者である王太子を主人公から奪い、主人公と両片思いをしている光の公爵との婚約のきっかけを作ったことで少し好感度が上がった。
美子が転生したのはすでに主人公と王太子が婚約してる時。「わたしが推しからやっぱり婚約者を奪わなきゃいけないってこと!?」
これは、推しのために奮闘する女の子が推しと自分を幸せにするためのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 18:15:22
2208文字
会話率:28%
【生きづらさを抱えた僕らだから、強くなれる】
カナエは、共依存関係にある幼馴染と共に命を落とした。
ーーもし次の生があるなら
幼馴染に言えなかった「愛してる」を言えるような、心から人と繋がれる自分になりたいと願う。
そして転
生し、異世界の迷宮都市で出会ったのは言葉の喋れない奴隷少女。
感情が高ぶるたびに魔力が暴発し、人を傷付けてしまう彼女は、誰からも必要とされず、罪の意識を抱いて生きてきた。
人を愛する事が怖い転生少年と、人を傷付ける事が怖い奴隷少女。
不器用な2人は傷つき、ぶつかりながらも絆を結んでいく。
やがて少女は心を魔法に変える歌姫となり、少年は仲間との繋がりの中でかつての自分を超えていく。
2人の孤独が重なり、再生した時。ダンジョンを攻略する大きな力となり、人々を救う希望となる。
心の痛みを魔法に変える。狂気と再生のダークファンタジー
奴隷少女は15話登場します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 18:05:35
151606文字
会話率:35%
これは、嘘のない本当の話。
私が体験したすべてのこと。今でも何が正解なのか分からない。
そして、恋愛を通して起きる、妬み・僻み・嫉妬。
恋愛は、欲にまみれ大きくなればなるほど相手を拘束してしまう。
でも、あの時こうしていれば、こんなこ
としなければ。
何か変わっていたのかもしれない。
恋愛を通して起きる犯罪…。事件に巻き込まれないためにも
あなたが、今してることは誰かを傷つけていませんか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 13:54:18
7291文字
会話率:38%
恋愛ゲームの世界に聖女として召喚されてしまった私。「愛の力で瘴気を払って」と言われても、婚約者のいる男性に愛は芽生えません!
そんなわけで、私が頼りにしたのは、異世界転生したゲーム知識満載のモブ令嬢フィオナと、悪役令嬢の予定だった公爵令嬢
のマチルダ様。彼女たちと浄化をして、ポイントを貯めて元の世界に戻って見せます……!
ガールズラブタグを付けてますが、百合じゃありません。フィオナとマチルダには大好きな婚約者がいます。女の子たちがわいわいきゃっきゃしてる話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 11:46:05
10494文字
会話率:48%
小さくて可愛いお姫様との恋を夢見ていた8歳の王子の婚約者に決まったのは、大きくて可愛くない10歳の私。「お前を愛することはない!」と言われて、王子様が愛する人を見つけるまでの暫定婚約者になりました。それから四年。そこそこ仲良く付き合ってきた
つもりでしたが、王子と次期聖女が接近してると言う噂が……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 16:54:49
4035文字
会話率:41%
今やっと終わったーあの、上司俺に資料押し付けやがって他にもパワハラしてくるし女子にはセクハラとか最悪の上司じゃんあーダル帰ろう。1羽のカラスがいる? なんかうまく見えないなぁ一近づくか、あれなんでこいつ逃げないんだ?まさか羽を怪我してるのか
違うな、なんだ普通だな... あ、逃げたなんだよあのカラス変なカラスもいるもんだなぁーまぁカラスは頭いいとか聞くしな、それにしても…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 11:30:48
2292文字
会話率:5%
地方都市にある
心霊スポットに来る客だよりのファミレスでバイトしてるよ
最終更新:2025-06-05 06:00:00
15181文字
会話率:78%
姫様が楽しくしてるだけの特に面白くもなんともない内容となっております。
キーワード:
最終更新:2025-06-05 01:30:00
4243文字
会話率:64%
失敗作とか自分で言っちゃダメだよね。
なので、今のなし。
僕の実力はこんなものさ。
小説書くのがすごい下手になってる私……。
3と4書いてる頃の私はまだマシだったのに…。
ちょっとまどマギの影響受けてる。
失敗した。よいこっちの書き方忘
れててもう書けなくなっていた。
よいこっち3と4だけは忘れる前に書いたやつだから…。
3と4あまり読み返さず書いたから矛盾してるかもしれないけど気にしないでね。
1と2は本当は1万八千字もあったのにな……。
1の前半はまだ上手く書けたけど、3と4以外散々に…。
1と2は一回間違えて消したから書き直したらこんなことに…。
失敗作になるのかなぁ…。
アニメ化夢見てたくらいいっぱい書けるはずだったのに…。
5万字にも届かなくなった…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-23 18:04:52
39707文字
会話率:54%
女子高生「丑三トキコ」は、霊能力者である。ただし、特に何もできなければ霊が見えるだけであり、霊からも気づかれぬという性能。故に、トキコの日常は「普通の人には見えない動物園の檻から脱走した獣が堂々と闊歩してる」という至ってごく普通のものであっ
た。
そんなある日のこと、クラスにいる人当たりの良いギャル「アキコ」が昼休みの日にダル絡みしてきた。根が陰キャのトキコには断るという選択肢がなく、故に聞いてみれば「最近、聞き間違いが多い」というテーマのしょーもない話であった。
だがしかし、アキコと一緒にやってきたレイコは、随分とアキコの話に興味津々な様子で、アキコが意気揚々と話せばよくわからない熱量でフォローする。挙句には、人を呪い殺そうとする物騒な発言までする始末。
その一方で、アキコはとなりのレイコに一切気にすることなく、最近ツイてないことが多いとぼやくのだった。うん、憑かれてるね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 00:07:53
6692文字
会話率:28%
聞け、生徒諸君!
我らが晴天学園は今、困難な局面に立たされている!
思い返せばそう、あれは一学期最後の日。
我々が突如、異世界へと転移したところから、この難局は始まった。
生徒総数一万人の晴天学園が丸ごと、地球ではないどこかのジャングルの
ど真ん中に、だ。
しかも、生徒から職員に至るまで全員がフェアリーやらエルフやら獣人やら、異種族に変異してしまっていた。
これには流石のこの私、生徒会長“暴君”黒揚羽聖十郎も面食らってしまったとも。
……気づいたら身長が三十センチメートルになっていたのだからな!
さらには襲い来るモンスター、過酷な大自然、失言、政敵からの批判、あと失言……数多の脅威により、私の政治基盤はもはやガタガタだ。遺憾の意を表明せざるを得ん。
まあ失言は私のセルフ失態だが、それはさておき。さておきだ。
諸君。我々はこの難局を乗り切るため、異世界で生き残るために必要なものが何か、すでに知っている。
そう、青春である。
この世界では、青春してる奴が強い!
青春すれば生活も充実するし、メンタルも上向くし、なんでか知らんがスキルも覚醒する!
だから青春しろ! 弾けんばかりの青い春で異世界を塗り替えろ!
我が晴天学園生徒会は、生徒諸君の青春を粉骨砕身の思いでサポートする所存である!
……つまり、要するにだな。
これは――青春に命を懸ける我々の、長い長い一夏の物語なのである。
※当作品はキマイラ文庫、カクヨムでも更新しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 00:00:00
29779文字
会話率:36%
桜は「ナッチ」が偽りだと告白するが、ゆたんぽは「自己紹介からやろうか」と優しく応じる。すべてを包み込む彼の「愛してる」という言葉に、桜は初めて本当の気持ちを肯定される。
最終更新:2025-06-04 22:04:46
863文字
会話率:35%
僕の名前は咲見(さきみ)暖斗(はると)、中学2年生。夏休みを利用した本物の空飛ぶ戦艦の、体験乗船のメンバーに、このたび選ばれた。超ラッキー!! だったんだけど、あれ?
男子は僕だけ‥‥。え!? 他の15人全員女子!?
で、なんか色々あ
って、僕が人型戦闘兵器DMT(デアメーテル)に乗って戦うことになって。
‥‥ただ、問題はそこじゃなくって。
そこにはクラスメイトの女の子がセーラー服に白衣を羽織って待ちかまえてるんだけど。
「暖斗(はると)くん。運動負荷心電図検査(CPX)、始めるよ~。でもその前に」
「え? 何? 愛依(えい)さん。急にかしこまって」
「うん。暖斗くん。いつも、DMTに乗って戦ってくれるでしょう? わたし達みんなを守るために。ちゃんとお礼を言ってなかったなあって」
「いやあ、改まってそう言われると。僕の方こそ戦闘の度に君に面倒かけてる感じで」
「それは、わたしは医療人として当然のことをしてるだけだよ?」
「出た。『医療人』」
「それじゃ、そろそろ検査しよっか」
「はいはい。いつものヤツだね。一発合格するよ?」
「良いかな、その意気。合格したら、あなたは自室に帰れてのびのび。医務室(ここ)で毎日24時間わたしと顔を合わせる苦行から、ついに解放されま~す。がんばってね」
「うん」
「じゃ、センサー付けるから、Tシャツ脱いで。はい、ちょっとヌルヌルひんやりしますよ?」
「‥‥あれ、暖斗くん、ちょっと体格良くなったんじゃない?」
「そうかなあ、まあ、パイロット用の訓練とかやってるし。一応だけど」
「うんうん。男子の中2は成長期だからね。背も伸びるし。」
「あんまりジロジロ見ないでよ。愛依さん。ホント、『医者の顏』の時と、『素の顏』と、キャラが違うよね。君は‥‥。あれ? 愛依さん?」
「暖斗くん。ウチ男の子の兄弟とかいないんだからね‥‥。そういうこと言わないで」
「あ、顏赤くしてバックヤードに消えていった」
「『素の顏』が出ちゃったか。上着脱げって言ったのは君でしょ? おーい。検査はぁ?」
「ダメ。この顏じゃ人前に出られないよ。ち、ちょっと待っててよ‥‥」
「ホント、『医療人モード』と『素の中2女子』とのギャップが」
「‥‥もう! 今度暖斗(はると)くんが『赤ちゃん』になっても、ミルクあげないんだから。もう」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 21:38:21
1229606文字
会話率:45%
戦艦ラポルトに乗って戦った、救国の英雄。奇跡の中学生16人。栄光の「ラポルト16」
そんな世間の評判は収まる気配を見せないけれど、「そろそろみんなで逢いたいね!?」
中学2年の終業式が終わったら「16人でもう一回集まろう!!」
集まっ
た公園での楽しいひと時。「サプライズもOKきまった!」
でも、ひとり、またひとりと、意識を失って倒れていく。「みんな!?」
主人公、暖斗(はると)が目を覚ましたのは、中世風の世界、異世界転移だ。傍らには相棒の麻妃(まき)と、愛依(えい)が。でも‥‥‥‥愛依の様子がおかしい!?
まずは合流。16人みんなで力を合わせて、元の世界に戻らなければ!
え!? あの娘も転移してるの? なんで?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-06 21:38:35
62390文字
会話率:50%
「婚約者、演じてみないか? ただし、役は“悪役令息”――報酬はお金と追放ライフで!」
名門魔導学園の片隅にある便利屋の扉を開けたのは、王太子・ギルベルト(α)。
目的はただ一つ――「婚約者になってくれ、ルイ。偽装で、だが!」
依頼された貧乏
侯爵令息ルイ(Ω)は、金には目がない守銭奴で、見た目も中身も完璧な“悪役令息”。報酬は金と、長年夢見た「辺境での隠居生活」。弟に家督を譲って、好きな医療魔法研究に没頭したい!その夢のためなら、悪役令息役でも、婚約者役でも、夜会で踊るのも、頬にキスも……ギリ許容範囲!(たぶん)だが、この「偽装婚約」――周囲は当然、本気にする。学園中が大騒ぎ!令嬢たちの噂話は止まらず、フェロモンの香りは飛び交い、金と黒の美形コンビは注目の的!
「私、悪役令息ですから」
ルイは今日も、フェロモンが抑制できない王太子の周囲で引き起こされる問題を、悪役令息顔でテキパキ粛清。
「俺は演技してるだけだ。本気になんてならない」……とか言ってるけど、王太子殿下、目がとろけてますよ?ルイの不遜スマイルに思わず恋に落ちそうな王太子。あっ、ちょ、どこ触ってるんですかっ!!“純愛主義”なんじゃないの!?王族!
契約婚約から始まる、恋と誤解とフェロモン渦巻く、波乱の学園ラブ(?)コメディ!
悪役令息×オメガバース×魔法×ミステリーが織り成す――純愛脳王太子×悪役(顔)令息の、“追放”までのラブゲーム、開幕!
※短編連作型小説です。
Reproducing all or any part of the contents is prohibited without the author's permission. (Both original and translated ed.)© 2025.05.02 Yaezaki Ou.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 21:20:00
16400文字
会話率:38%
ルツーラは、密かに王城の倉庫へと訪れていた第二王子の婚約者(物理的箱入り令嬢)を勝手に運び出し、取り巻きと共に集団で嫌がらせをした。しかも、王城内では禁止されている精神操作の魔法を用いたことで重罪となった。その為、親共々連座で貴族用の幽閉
邸に送られている。
幽閉邸で生活する中で、ルツーラは反省し、様々な後悔に思いを馳せるものの、何もすることはできず、あとは処遇が決まるのを待つばかり。
両親へと謝罪と、何もすることのない生活の中で、ただただ反省だけを繰り返し、最後には処刑されるものだと、彼女はずっと思っていた。
いつものように後悔と反省の中、眠りに落ちた日――翌朝に目覚めると、8歳の時に行われる魔性式の朝まで時間が巻き戻っていた。
それが、自分の持つ『順』属性の魔法による、歴史順序の入れ替えによるモノだと気づいたルツーラは、後悔と反省を元に、今度は両親を破滅させないように動き出す。
まずは魔性式の日。
かつては、未来で引きこもり箱入令嬢となる少女に嫌がらせをしたのだが、今回ではそんな愚は犯さない。
「そもそもアレに関わってはいけません! 今回は必要最低限だけの関わりで済ませたいのです!」
そうして、引きこもり箱入令嬢から距離を取る生活をしつつ、かつての愚かな行いをしないようにしていたら、なんだか前回ではありえない規模のお茶会派閥になっているのですけれど!?
しかも、箱入令嬢は引きこもらずに騎士団に入団してる!?
乱暴者だった第一王子は人格者に!?
あまりにも異なる歴史の流れの中、前回にはなかった出会いや繋がりを作りながら、ルツーラは前回とは異なる歴史の中を奔走していく。
歴史や事件が変わっても、運命は収斂していく。
それを目の当たりにした彼女は、いずれ自分が破滅すると自覚しながら、この歴史の中で身内が破滅を迎えないように足掻き続ける。
ルツーラの破滅を望まない人たちのことなど、意識しないまま――
これは『その在り方を認め合う為の幻想譚』。その異聞。
ゆえにこれは『認め合い手を差し伸べ合う者たちの幻想譚』
※本作は『引きこもり箱入令嬢の結婚』の外伝となります。
本編を知らずとも楽しめるようになっておりますが、本編を知っているとより楽しめる作品となっております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 21:19:55
73310文字
会話率:40%
【書籍版タイトル:俺はダンジョンマスター、真の迷宮探索というものを教えてやろう】
(講談社レジェンドノベルスさんより発売中です
これは――『シンカ』と『シンイ』を巡る幻想譚(ものがたり)。
俺こと、荒谷 逢由武(あらたに あゆ
む)は死んだ直後に、異世界の使者からダンジョンマスターにスカウトされる。
元々RPGの仕掛けダンジョンや謎解きダンジョンが好きな俺は、面白そうだからと引き受けてみたものの、この世界の住人――謎解きの「な」の字も理解できてないっぽい。
なんで、ヒントの文章をらくがき扱いしてるの?
なんであからさまに怪しいスイッチを無警戒に踏むの!?
頭を抱える俺の元に現れた一組の探索者たち。
他の探索者からは臆病者と馬鹿にされてきた彼らこそが、俺の求める基準を満たした連中だった!
これはノリノリで仕掛けを作る俺と、それに応えるだけの実力ある探索者チームの戦いの記録――である………………と同時に、認めたくはないけれど、脳筋ばかりのこの世界の連中の調教記録でもあったりする。
※基本的に不定期連載となります。更新は23時を予定しています。
→ 2019年より更新時間が00時予定となりました。
※R-15や残酷描写タグは、念の為です。
※タイトルのなんか良いカンジの略称を募集中でしたが「ダンはぐ」でいいやとなりました
書籍版は「俺ダン」と呼んでおります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-22 19:41:57
900808文字
会話率:37%
主人公の宮桃香は、とにかく恋愛体質な乙女チックの高校二年生。
ある日、何となく、大人気恋愛シミュレーションゲーム『kiss♡me in the castle』をプレイしてたら、ゲーム画面から、突然不思議な光が現われて...!?
「うるさい
。じゃがいも女。」
そこに現われたのは、本作一番のメインヒーロー、リュシアン・アーチャーが私の元へ!
これは、溺愛されちゃうかもって思ったのに、『二次元の桃香が好きだ』って言わちゃって..!?あれ、私また失恋しちゃった?
交際0日同棲生活、スタートです♡折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 21:12:17
62259文字
会話率:32%