空野虎太朗 二十一歳 職業 介護福祉士。
介護職として日々奔走する彼は、自らも認知症の祖母、空野恭子の介護を担っていた。
ある日、買い物がてらに恭子と一緒に職場に立ち寄った虎太朗は、大きな揺れにみまわれて、職場ごと異世界に転生してしまう
!!!!!!!!!!
異世界で待っていたのは、ドラゴン、エルフ、ドワーフなどの異種族も直面している介護の問題だった。
はたして、虎太朗が培ってきた介護の知識は異世界でも通用するのか?
彼は認知症の祖母と、たまたま職場にいた上司の筒原冬美(60)とともに、異世界を奔走するのだった!!!!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 05:54:19
106109文字
会話率:49%
かつて魔王を倒した勇者は、アリに転生してしまう。新たな生活を始めるも、運命は容赦なく、彼はカエルに食べられてしまった。しかし、ブラッドはそのカエルの体を乗っ取り、再び最強への道を歩み出す。
新たな仲間と共に、木の枝の短剣を携え、勇者として
の冒険を再開するブラッド。彼は剣技を極め、数々の強敵を倒していくが、勇者としての誇りとモンスターとしての本能に揺れながらも、カエルの勇者としてこの世界を生き抜くことを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 18:55:00
100804文字
会話率:31%
2050年。高校2年生の主人公・朝霧颯真は、幼少期に大切な友人・東雲絵莉を目の前で失い、心の奥に深い傷を抱えて生きている。彼の世界は色を失い、孤独なものになっていた。
そんなある日、彼の通う高校に転入生・天崎結奈がやってくる。新しい出会い
など自分には関係ないと割り切る颯真だが、次第に彼女との距離が縮まり、心の中で忘れたはずの感情が揺れ動く。
彼女との出会いが、彼の運命をどのように変えていくのか。すべての始まりは、彼が「記憶」と向き合う時に訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 00:00:15
25652文字
会話率:22%
*『車輪屋男爵』の改訂版です。
更新ペースは遅めになると思います。
変わり者の男爵クローリー。
魔術師でもあるがあまり優秀ではない。
むしろ劣等生の部類に入るかもしれない。
まあ、男爵と言っても大きな村の村長くらいの意味
でしかない。
煌びやかな貴族の騎士とは全く無縁の存在だ。
彼の夢は庶民がもう少し楽な環境を作ることだった。
普通に食事がとれる豊かな農園。
遠くに水を汲みにいかなくても入手しやすい……上水道などなど。
いや。他にもたくさんある。
ただ、男爵領は豊かでもなければお金もない人手も足りない。
彼はひょんなことから秘策を受け、それを出発点に開拓者の道を突っ走る。
そして、異世界エルフも少女と出会うことから一気に野望は加速する。
エルフ?
耳は長くない。メモ切れ長ではない。
なにより……胸がデカい!
これは奇妙というより不気味!
栄養状態の悪い帝国世界はめったに巨乳などいないのだ。
「なにこれ、美味しくないーい!味しなーい!」「お風呂とシャワーはー?」「街の中がトイレの臭いするー。くっさーい!」
物怖じしない超アクティブなJCに振り回されつつ、クローリーの野望は現実化していく……のだが!
化学肥料って何?学校って何?
クローリーの箱庭のような領地にも次々と難題が襲い掛かる。
荒波の中の小舟のように揺れるクローリーたちの明日はどっちだ!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 20:32:18
6981文字
会話率:30%
石作りの回廊に広がる湿気のある空気を感じながら、遠くに響く金属の揺れや足音に敏感になった。
どこぞの誰かが、近く歩を進めている。
隠れるつもりがないことに安心するが、いつしか感情や善悪の性質まで感じ取れるようになった自分の変化を成長
と捉えるべきなのだろうか。
月の光も届かない、しかしはっきりと認識できる地の底の黄金城。
何かを封印するための、入ったものを奥へと誘う迷いの宮殿。
そんな神秘が蔓延る場所を中心とした、ありふれた旅団の一幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 23:12:51
14102文字
会話率:34%
ハンディ魔道具店に所属する魔道具技師として働くサシャ。
四年前に卒業した母校での仕事を社長から頼まれ、渋々引き受けることに。
上司と共に現場に入ったサシャに、声をかけてきた男がいた。その男は四年ぶりに会う相手で……
◆誤字脱字、表記の揺
れ等は何度見返しても無くならないため、見つけた場合は脳内で正しく変換してください。よろしくお願いします。
◆世界観・設定はふんわりしており、妄想100%で出来あがっております。史実とは全く関係ございません。この世界ではそういうもの、とご理解ください。
◆短いお話を書く練習として書いたものですので、あれこれ端折っております。習作としてお読みくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 10:07:23
19906文字
会話率:40%
王都から遠く離れた田舎にある男爵家の跡取り娘であるセシル。彼女は今生きているより前の記憶、『前世の記憶』をいうものが三人あった。
どれもこれも幸せとはいえず、若くして亡くなった女性の記憶だ。
その記憶のせいでセシルの目標は「今世は長生
きする」という現実的なもの一択である。
十七歳になった彼女は、王家主催のガーデンパーティーに出席する。出会いの場、としても一面も持つそのパーティーはセシルにとってはオシャレをして美味しいお茶とお菓子を堪能する場でしかなかった。
三人分ある前世の記憶と現在の状況から考えてた結果、跡取り娘である彼女が望む結婚相手は、貴族令息ではなく農家か畜産家の三男か四男であったから。
「王族だの高位貴族だのイケメンだの、そんなのはまっぴらごめん。婿としてお呼びでないわ」
しかし、そんな彼女に「僕と結婚してください」と初対面で結婚を申し込んで来た貴族令息がいた……
◆誤字脱字、表記の揺れ等は何度見返しても無くならないため、見つけた場合は脳内で正しく変換してください。よろしくお願いします。
◆世界観・設定はふんわりしており、妄想100%で出来あがっております。史実とは全く関係ございません。この世界ではそういうもの、とご理解ください。
◆短いお話を書く練習として書いたものですので、あれこれ端折っております。習作としてお読みくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 10:08:39
18686文字
会話率:29%
手首の内側に《シルシ》を持つ者は〝生贄〟の証。
生まれながら左手の内側に《シルシ》を持って生まれたロレッタは、家族からいない者として扱われ、別宅で生活していた。
そして、十八歳になる年の一月、国交のない西側隣国へ《シルシ》を持つ〝生贄
の子〟として旅立つのだった。
◆誤字脱字、表記の揺れ等は何度見返しても無くならないため、見つけた場合は脳内で正しく変換してください。よろしくお願いします。
◆世界観・設定はふんわりしており、妄想100%で出来あがっております。史実とは全く関係ございません。
◆短いお話を書く練習として書いたのですが、失敗し、半端な仕上がりとなりました。あれこれ端折っております。習作として軽い気持ちでお読みくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-28 11:05:44
33992文字
会話率:34%
森の中でひっそりと暮らす巨人、アールには夢があった。それは騎士になること。父親に反対され、周囲の理解を得られないアールだが、いつしか騎士になれると信じて騎士であるゼルに弟子入りをしようとした。理想と現実のはざまに揺れながらも、夢を追い続け
るアールは果たして騎士になれるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 21:53:33
272718文字
会話率:51%
道長公の若かりしころの話は多く語り継がれていて、卿と公の表記の揺れが大変難しい。ゆえに、難しいままにしておく。
最終更新:2024-10-22 00:00:00
232文字
会話率:0%
後に百年大戦と呼ばれることになる混沌の時代ーー
戦乱に揺れるアルセイシア王国北部ーーーー
上級貴族の令嬢であるひとりの美少女が農民叛乱によって城を追われ、強姦されようとしていた。
しかし、その直前に気を失った彼女が次に目を覚ました時には別の
地で奴隷に堕とされていた……。
すべてを失いながらも矜持は失わない没落令嬢の、邂逅と別離、愛と野望に満ちた華麗なる狂詩曲(ヌ・ブリヨン・ハプソディ)が今、開幕する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 21:00:00
129647文字
会話率:46%
夢を見て涙が零れて目が覚める
鳥居の下で誰かが嗤っていたんだ
シンクタンクの水たまりは揺れて言葉を濁す
悲しい夢だった夏の夢だった
貝殻の光る部分を撫でるように
座敷に堕ちた陽だまりに南無阿弥陀仏を唱えたんだ
そうしたら天井から覗いている黒
い影はすうっと消えた
夏の吐息を感じた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 18:16:49
3005文字
会話率:0%
雨音が心の扉を叩く
夏の訪れはもう、すぐだと云うのに
心は何時だって過去のまま
置き忘れたあの赤い傘は妖怪のものかな
紫陽花の幽霊が過去を探す
夕べは打ち上げ花火が凄かったのよ
懐古の呪文はあの家の老婆がお念仏を唱えるように
たましひの有
り様は
さわさわと揺れる凌霄花の葉の間に折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-29 18:49:24
2779文字
会話率:0%
たましひ揺れる草葉の陰
川の中に蛍石が一つ転がってました
蔵の裏の川の人魚は唄を歌いながら
もうすぐ生まれる子供の名前を考えている
もう終わりですか?
キネマ館の隅でジッポに火をつけ
煙草がジジ…と燃えゆくたましひ
シンクタンクに落ちたヒ
トデ
枕元の鈴虫を踏みつぶしてしまいました
夏薫る
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-07 20:53:47
2757文字
会話率:0%
学園のトップを争う二人の生徒。一人は伝統ある名門の令息で魔法に秀でたヴィクトール・ベルモント、もう一人は平民出身ながら剣の才能で頭角を現したルシアス・グレイヴだ。
互いの実力を認めながらも、彼らは決して相容れることのない道を進んでいく。それ
ぞれの優位を示すために競い合う二人だが、次第に「才能」と「資格」の意味が彼らの間で揺れ動いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 06:00:17
9186文字
会話率:30%
「あなた、死ぬわよ。そのまま寝てたら」
そう話しかけてきたミステリアスな美少女——川辺みそぎは、寺坂に警告する。
学校へ向かう電車を待っていたはずが、突如として謎の寝台列車に閉じ込められてしまった寺坂は、この列車で次々と信じられない
ものを目にしていく。微笑する少女、揺れる列車、もう一人の乗客・柳田ほまれとの出会い。寺坂は、生きてこの列車から降りることができるのか?
やや純文学寄りのホラーファンタジーです。グロ描写あり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 21:24:38
9846文字
会話率:42%
いつまでも続くと思っていた日常は、突然に終わりを告げた。
大きな揺れとともに、足元に描かれた光の扉が開き、七色の光の中を落下。
私はそこで意識を失うのだった。
気が付いたら私の様子を窺うように見ている二人の少女。
この出会いが私にとって
突然の始まりだった。
ごく普通の少女が元の世界に戻るために、異世界を大冒険!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 18:06:30
1289279文字
会話率:45%
浅見直隆は、かつて誇り高い武士だった自分が、人力車夫として家族を支えるどころか、最愛の娘を救うことさえできなかった無力感に打ちひしがれた。彼は自分が時代に取り残された存在だと痛感し、何度も己の過去を振り返ったが、どの選択肢も今の自分には届か
ないほど遠いものに感じられた。
それでも直隆は、娘志乃を救うための手段を模索する決意を固める。遊郭に連れ戻すためには、彼にはもはや力も財もないが、家族のために一度捨てた誇りをもう一度取り戻し、何かを成し遂げる覚悟が必要だった。
その一方で、志乃は遊郭という苛酷な現実の中で生き延びる術を模索していた。彼女の心には、家族を救うための犠牲と、迫り来る残酷な運命の狭間で揺れ動く葛藤があったが、彼女もまた、浅見家の一員として決して屈しない精神を持っていたが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 23:15:46
5202文字
会話率:13%
時は幕末。黒船来航によって日本は大きな揺れを経験していた。武士である山田大輔は、幼少期から父に教わった「武士道」を信念の中心に据え、刀にその魂を託して生きてきた。彼は藩の武士として忠実に仕え、藩内でも優れた剣士として名高い。しかし、幕府が崩
壊に向かう中、大輔は時代が大きく変わりつつあることに気づかざるを得なかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 17:51:15
9692文字
会話率:31%
19世紀の日本は、列強による植民地支配の波を受けながらも独自の外交と軍事力で自立を守り抜く道を歩む。若き外交官の稲垣恭一は、日本の独立を確保するため、外交交渉の最前線で奮闘するが、国内の政治対立や社会不安がその足を引っ張る。彼の周囲には、日
本を守ろうとする仲間たちがいるが、各々の思惑が絡み合い、国の行方は揺れ動く。植民地にならなかった日本がどのようにしてその道を切り開いたのかを描く。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-13 23:30:16
19202文字
会話率:35%
愛した者を、未だ忘れられぬ者を、新しい恋をする事で上書きは出来るのか。
騎士アリシアは、トレジャーハンターのロクロウを愛していた。
しかし彼はひとつの所に留まれず、アリシアの元を去ってしまう。
そのお腹に、ひとつの種を残したままで
──。
ロクロウがいなくなっても気丈に振る舞うアリシアに、一人の男性が惹かれて行く。
彼は筆頭大将となったアリシアの直属の部下で、弟のような存在でもあった。
アリシアはある日、己に向けられた彼の熱い想いに気づく。
彼の視線は優しく、けれどどこか悲しそうに。
「あなたの心はロクロウにある事を知ってて……それでもなお、ずっとあなたを奪いたかった」
抱き寄せられる体。高鳴る胸。
けれどもアリシアは、ロクロウを待ちたい気持ちを捨てきれず、心は激しく揺れる。
継承争いや国家間の問題が頻発する中で、二人を待ち受けるのは、幸せなのか?
それとも──
これは、一人の女性に惚れた二人の男と、アリシアの物語。
何にも変えられぬ深い愛情と、底なしの切なさを求めるあなたに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 20:01:55
312162文字
会話率:54%
ワシと婆さんの海へのプチ旅行の物語じゃ。ワシらは海と空を見て、お互いを海と空に表すのじゃ。
ワシが空で婆さんが海じゃと言うと、婆さんが空でワシが海じゃと言う婆さんじゃ。ユラユラ揺れる海に想いを寄せて、静かに眺めるのじゃ。
若者が海に叫
ぶのを見て、微笑み合うワシらは、海らしさを譲り合い楽しむのじゃ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 18:10:00
936文字
会話率:35%
翔次郎は若き日に、春の穏やかな日、小さな街の喫茶店で特別なひとときを過ごします。花の香りに包まれた店内で、彼は一人の女性に心惹かれ、彼女の微笑みや礼儀正しい態度に幸福感を覚えます。やがて思い切って声をかけた彼に、彼女は「お付き合いしてもい
いわよ」と告げ、翔次郎はその瞬間、真の愛の光を感じます。
特別なデートの日、彼女の優雅な姿に心が躍る翔次郎ですが、彼女の冷たい態度に戸惑いを覚えます。彼女が道を尋ねる人に対して無関心である様子を見て、翔次郎の心に不安が広がります。彼は、結婚に対する理想を抱いており、普通の夫婦でいることや愛情の大切さを強く信じています。しかし、その理想と彼女の行動とのギャップに悩み、出会いの先に待つ真実の愛を探し続けることになります。
自然との一体感を求め、翔次郎はブッシュクラフトに魅了され、森へと足を踏み入れます。彼はシンプルな道具を手に、自然の中で過ごす特別な時間を大切にし、自己成長を促しています。美しい自然の中で彼は心の安らぎを見つけ、逆境を乗り越える力を育んでいきます。
物語は、翔次郎が愛と自然を通じて、自身の価値観や人生の目標を再確認しながら、真の幸福を求め続ける姿を描いています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 05:34:40
40221文字
会話率:16%
双子の姉エフェメラルと弟のリアム。
リアムは実の姉を愛していた。
エフェメラルは結婚を控えていたが、婚約者に姉を渡したくないリアムは美しい雪原に彼女を連れて行き、自分の愛を打ち明けた。しかしリアムの愛は受け入れてもらえず拒否されてしまう。
「僕の物にならないのなら、いっそ……」
愛と憎しみに揺れるリアムは愛を成就させることができるのか──?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 19:19:02
2901文字
会話率:24%
古い石畳が広がる港町で、幼馴染のAとBは、魔物討伐隊に入るため日々訓練に励んでいた。平和な日常が続く中、ふと現れた少女Cと出会い、3人は強い絆で結ばれていく。しかし、運命は容赦なくその絆を引き裂こうとしていた。
試験で不合格となったBは孤
独と焦りから危険な道へと進み、ついには行方不明に。そして、AとCが手を取り合い成長していく中、やがて訪れる襲撃事件が全てを狂わせる。Cが剣を振るった相手が実はBであったという真実は、Cを罪の意識に押し潰し、彼女の精神を徐々に狂気へと追い込んでいく。
AはBを探し、町を離れ、二度と戻らない。ひとり残されたCは、Bに似た魔物を探し求め、討伐し続けることで、自らの罪を正当化しようとする。しかし、現実と狂気の狭間で揺れる彼女には、誰が魔物で誰が人間なのかすら、もはや見分けがつかなくなっていく。
失われた絆と、狂気に飲み込まれた心。Cが追い求める真実とは何なのか――彼女の剣は、何を切り裂くのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 18:23:18
6860文字
会話率:32%
特に何か功績を残した人生では無かった。
仕事は別に苦では無かったし、特に何かをしたい訳でも無かった。家族もこんな私を心配する事は無く、社会に出てから連絡を取っていない。
周りからは「冷酷な人」だと呼ばれていた。その自覚が無かった訳じゃない
。
だからこそ、誰かを、心から信頼する事も無かった。誰かを、心から愛する事も無かった。
……そんな毎日を送っていたから天罰が下ったのだと思う。
仕事が早く終わったので家に帰ろうと外に出てみれば急に明るくなる視界。あ、と思えばまるでジェットコースターにでも乗ったかの様に視界は揺れ、何かに激突した。
どうやら車に轢かれてしまったらしい。
周りの叫び声や、何かの焦げる匂いがしたけれど遠くなっていく。死の感覚がすぐそこまでやって来たと実感した時に私が思った事はただ一つ。
誰かを愛し、愛されてみたかった。
まるで恋愛小説の主人公とヒロインの様に。
優しくお互いを求め、微笑み、手を取り合う素晴らしく美しい関係になってみたかった。
ドラマやアニメで結婚式を挙げ、嬉しそうに微笑みながら涙を流す花嫁が羨ましかった。
もし、もしも出来る事なら……誰かに愛される様になりたい。
ゆっくりと落ちていく意識の中、そんな事を願いながらも目を閉じた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 15:28:04
7690文字
会話率:26%