ただ一つ、少女は願いを握り締めて暗闇を飛び出した。
歪んだ波の数数を浴びて自沈した、暗い、暗い、海の底。潜めて、押し込めて、どうにもならない狂気を抱えて、裏切りの浮上を繰り返した。
最初の願いは叶わない。それでもいいと思えた。海の
底に、新たな願いが生まれていた。
「震わせ──」
諦めることのできない本能。諦めることのできない本心。ぶつかり合った過去と現在の願いを六つの剣に籠めて、少女は解き放つ。無数の願いを叶えてゆくために。その狂気を包んでくれたひと達のために。
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※文体・台詞の癖が強いかも知れません。ご理解・ご了承ください。
更新:半月から一箇月ごとに一頁ずつを予定。
完結:一七頁を予定。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 23:10:00
202565文字
会話率:63%
どうということもない日常がほしい。
素朴なものがほしい。
未来を信じた決意が望んだ未来を遠ざけた。身近にあった手放せないものまで遠退いて闇に沈んだ。
同じテーブルで、ティーカップやオーバルプレートに向かえたら、それだけでよか
った。
たったそれだけのことに、手が届かない。
それでも手を伸ばしてゆく。
……あの決意は、間違いじゃなかった。
そう信じたから。
今もそうだと、信じているから。
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※文体・台詞の癖が強いかも知れません。ご理解・ご了承ください。
更新:不定期の水曜から土曜に一頁ずつを予定。
完結:五頁を予定。
関連作品:前作「破綻の日常」「幸福の踏台」「冥姫の断凍」「破滅の怨恨(連載中)「水面の木の葉(連載中)」
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 06:00:00
91257文字
会話率:61%
陰の感動と尊敬を経て、思いもしない出逢いをした。
一際の輝きを包みたくて自分を棄ててしまった幼さ。愛するひとの奥底に届かない屈折。
踏み出すことのできなかった過去を背に、自ら作ってしまった別れがあった。
出逢いと別れを一つの
弾丸に込めて──。
受け止めてくれた大地から未来へ踏み出そう。
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※文体・台詞の癖が強いかも知れません。ご理解・ご了承ください。
更新:不定期の水曜から土曜、一頁ずつを予定。
完結:七頁を予定。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 06:00:00
134083文字
会話率:64%
みずみずしい思春期の憂鬱に、銀色の花たちは、玻璃の感性によって狂い咲く
春街睡蓮に、一通の手紙が届く。
「ジャスミンの紅茶の香水です」
とても不審な手紙。
睡蓮はすぐに、それを捨ててしまったが――。
高校の入学式、夜桜をいう同級生に
、声をかけられる。
「手紙、届きましたか?」
どうして彼女は、自分の住所を知っている?
そのあとも、ずっと後をつけられ、我慢の限界にきた睡蓮。
「何をしてあげたら、あなたはわたしに付きまとうことを諦めるの?」
「じゃあ、あたしと付き合って。あなたを愛しているの」
不安定で未熟な精神が、銀色に爆発するとき、曖昧な感情によって色づいたつぼみが花開く。
憂鬱な思春期をみずみずしくいろどる、ホラー・ガールズ・ラブ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 18:00:00
36231文字
会話率:44%
異世界からくる悪魔族を討伐することを家業としている音門一家の話。厨二病と近親愛に注意!
最終更新:2025-03-22 19:00:00
45261文字
会話率:56%
翠子には身体の弱い弟の寿和がいる。両親の愛を一心に受けて育った彼はやがて己の身体の弱さを使って家を支配することを覚える。寿和が求めたのは翠子の愛。やがて翠子は弟の愛に囚われていく。
※近親愛・近親相姦
※R18 にするほどではありませんが
際どい描写があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 21:12:48
5129文字
会話率:29%
双子の姉エフェメラルと弟のリアム。
リアムは実の姉を愛していた。
エフェメラルは結婚を控えていたが、婚約者に姉を渡したくないリアムは美しい雪原に彼女を連れて行き、自分の愛を打ち明けた。しかしリアムの愛は受け入れてもらえず拒否されてしまう。
「僕の物にならないのなら、いっそ……」
愛と憎しみに揺れるリアムは愛を成就させることができるのか──?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 19:19:02
2901文字
会話率:24%
王に見捨てられた王妃。それが、貴族社会の認識だった。
二脚並べられた玉座に座る王と王妃は、微笑み合う事も、会話を交わす事もなければ、目を合わす事すらしない。そんな二人の様子に王妃ティアナは、いつしか『お飾り王妃』と呼ばれるようになって
いた。
そんな中、暗躍する貴族達。彼らの行動は徐々にエスカレートして行き、王妃が参加する夜会であろうとお構いなしに娘を王に、けしかける。
王の周りに沢山の美しい蝶が群がる様子を見つめ、ティアナは考えていた。
『よっしゃ!! お飾り王妃なら、何したって良いわよね。だって、私の存在は空気みたいなものだから……』
1年後。
王宮で働く侍女達の間でささやかれるある噂。
『王妃の間には恋のキューピッドがいる』
王妃付き侍女の間に届けられる大量の手紙を前に侍女頭は頭を抱えていた。
「ティアナ様! この手紙の山どうするんですか!? 流石に、さばききれませんよ!!」
「まぁまぁ。そんなに怒らないの。皆様、色々とお悩みがあるようだし、昔も今も恋愛事は有益な情報を得る糧よ。あと、ここでは王妃ティアナではなく新人侍女ティナでしょ」
あら? この筆跡、陛下のものではなくって?
まさかね……
一通の手紙から始まる恋物語。いや、違う。
お飾り王妃による無自覚プチざまぁが始まる。
愛しい王妃を前にすると無口になってしまう王と、お飾り王妃と勘違いしたティアナのすれ違いラブコメディ&ミステリー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 21:14:20
268403文字
会話率:45%
兄弟BLの2000字程度の短編です。弟→兄要素が強く、暴力的、性的な描写が含まれるものもあります。それぞれの話が独立しています。
最終更新:2024-03-20 22:42:23
8508文字
会話率:49%
姉妹百合の1000字程度の短編です。それぞれの話が独立しています。
最終更新:2023-07-12 06:51:17
17176文字
会話率:38%
兄弟BLの1000字程度の短編です。それぞれの話が独立してます。
最終更新:2023-07-03 19:48:24
36961文字
会話率:50%
桜 璃優、琥烏、璃乃は三つ子だった。
日々の高校生活の中で、ささやかな夢を追うコウ。
しかし、姉と妹はそれを望ましく思ってはいなかった。
加えて、きょうだいでありながら、二人は恋愛感情を持っていて……近親愛の果てにあるものはどんな結末を生
むのか……
この作品は10年以上前にGREEで執筆したものの、転載にらなります。
未熟な文ではありますが、加筆修正なくそのまま転載させていただきます。
また、この作品はGREEのリンクを利用したルート選択がありますが、
こちらではリンクを活用せず、全てのルートを載せようと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 15:00:00
90324文字
会話率:48%
絵を描くことが好きな内気な女子高校生が、一人を好むどこか浮世離れした男子高校生に恋をした。
恋をしているからこそ気づいた、彼の好きな人。
――彼の好きな人は、わたしじゃない。
彼女たちの想いは、一体どこへ辿り着くのか。
※本作は「カ
クヨム」にも投稿しています。
※近親愛の表現があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-27 19:40:33
32577文字
会話率:52%
ああいわあかたはなかあやなかたなあ
最終更新:2022-10-17 01:00:00
1893文字
会話率:12%
『転生王子の道中記 ~アラフィフ女という前世の記憶を持つ青年~』の主人公レンフィールドと特に関り合いのない同級生である転生男爵令嬢から見たグリース法王国の話。
恋愛要素なし。でも近親愛ありなので苦手な方は御注意です。
本編の世界観の補足要素
が強め。
地雷案件のある方はキーワードタグを参照の上でお読みください……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 14:00:00
4714文字
会話率:8%
前世の記憶があるが特に活用するつもりもない悪役令嬢・ヴィオレット。
前の生の記憶に振り回されるなんて煩わしい――そう思いながらも、どうにもそれは手強いらしく、なかなかどうしてうまく折り合いがつけられないでいる。
ガチめに性格が悪くて容赦の
ない弟と、ガチめに弟が嫌いな毒舌姉の、行き着く先とは。
※倫理観はないです。主軸は近親愛。R15は保険。
※話の構成上、現在と過去(あるいは幕間)を交互に投稿しているので、時系列にはお気を付けください。幕間の時系列は不透明で蛇足。
※全17話、20時更新予定。
※この作品はアルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 20:00:00
67763文字
会話率:42%
あの日から、俺の人生は狂い始めた。
最終更新:2021-10-26 23:29:36
6735文字
会話率:4%
僕が好きになった相手は、実の妹だった。
そして、妹が好きになった相手は、僕の……担任。既婚者である先生だった。
世間とは違う、普通じゃない、理解されない恋をした僕たち。諦めるのが普通だと分かっている。けど、それでも願わずにはいられない。手
に入れたいと、思ってしまう。これはそんな、普通じゃない、僕らの物語
*本作品は青春群像劇であり近親愛や略奪愛、同性愛など一般的ではない恋に加え、多数の人物の視点によって進行していきます。あらかじめご了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 10:00:00
359543文字
会話率:35%
後の世に、エーデルロート一族虐殺事件と呼ばれる惨劇があった。
この陰惨な殺人事件は、名門貴族エーデルロート家に恨みを持つ男が起こしたと言われている。
――――兄に恋する少女。妹に恋する青年。婚約者の妹に恋した男。
罪と知りながらも望んで
破滅の道を歩んだ彼らの愛は、嘘で守られたまま誰にも踏み荒らされることはない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 01:39:50
30378文字
会話率:25%
うちの妹はかわいくて頭がよくて優しい。
まさしく自慢の妹だ。間違いない。
今年もバレンタインデーがやってきた。
妹は兄の自分に手作りチョコレートを毎年作ってくれる。
義理だから、と言って。
最終更新:2021-05-20 21:09:11
637文字
会話率:0%
『残念ながらお2人の人生は終わってしまいました』
なんてよくあるフレーズから始まった、狙撃手(アーチャー)のシスコン兄と狂信者(ヒーラー)のブラコン妹のまったり物語(ストーリー)。
女神の頼みを引き受け、出会っていく仲間…重装者(タンク)
のエルフ、魔導師(マジシャン)のハーフエルフ、鍛治師(スミス)の転生者と共に、時に王様や王様の夫人…更に女神や眷属まで巻き込みつつ旅先で料理を広めてゆく事に。
※主人公は妹の方です
※作中は以下の要素を含みます、苦手な方はご注意下さい
【近親愛・同性愛(主に百合)・クトゥルフな詠唱】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-10 00:00:01
414157文字
会話率:42%
普通の高校生として日々を過ごす殺人鬼、椿坂茉莉。彼女が冬の雨の日に一目惚れした男は、殺人鬼に姉を殺された刑事だった。
最終更新:2020-06-20 21:47:36
34067文字
会話率:63%
ルカヤには兄がいる。
足癖は悪いが金髪碧眼の美青年。口調は荒いが所作は優雅。短気だが面倒見がいい。
欠点すらも美点に見える大好きな兄だ。
ルカヤは、祖母が兄によく似た妹を期待していたために疎まれ、二人ささえあって生きてきた。
自
立を焦るルカヤは、やや心配性気味な兄と自らの不器用に悩みながらも、狭い世界でそれなりに幸せに暮らしていこうと望んでいたが……
ルカヤの知らぬうちに、兄は幼い頃からの歪みを育んでいたのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-03 00:29:22
125587文字
会話率:28%
四葉 桜は主婦である。旦那は教師で、息子は20歳になっていた。桜は旦那も愛していたし、息子も愛している。そんな日常から始まる物語。
桜は思う。
真の意味での愛とは 他人の気持ちを顧みず、自らの気持ちを貫き通す事ではないだろうか。
最終更新:2019-05-03 00:26:00
9492文字
会話率:30%
元最強の英雄のアルファは一度平和な世界に住みたいと思い、日本のある男性に転生したが、そこでビル火災に巻き込まれてしまい皆を避難させていたら逃げ遅れてしまった。九のために自分という一を切り捨てたその男性は二十もの転生特典を貰い、再びアルファの
名を持って村人に転生した。そして、十五歳のある日、幼馴染で婚約者で聖女のセレナを勇者に連れて行かれてしまい、妹と一緒に取り返す旅に出た。そこで多くの仲間と出会い、ハーレムまでできてしまうハメに!?
そして、自身の元ある力に目覚めた時、運命が動く。
尚、ハーメルン様でも連載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-10 20:20:23
6526文字
会話率:52%
日本から転生してきた小説好きの少年はある日、本を買った帰りに通り魔に刺され死亡し、イリタリア王国のある家庭の赤子として転生した。そして、16歳になったアレン・リーデルシュタインは聖騎士団に入ることになった。
その聖騎士団の団長は厳格で有名で
アレンは入団後のことを憂いでいた。そんな中、家に団長直筆の手紙で召喚され、団長室に行くとそこにいたのはフルプレートメイルに身を包んだ人物で……
なお、この小説に掲載されている名前と容姿がほかの小説と被っている場合がございますが一切関係はありません。重ねて、本の題名として、CHIROLU様の『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』が入っております。
基本的には主人公視点で書こうとは思っておりますが、その時々で視点は変化します。第三者はありません。
この小説は、ハーメルン様でも掲載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-03 00:01:04
15029文字
会話率:57%