頭をぶつけて前世の記憶を取り戻したラフィーナ。『王都の毒花』という悪評をでっち上げられ、義妹に婚約者を奪われ、厄介払いのように『バケモノ辺境伯』の元へ嫁ぐという、ネット小説でありがちな目に遭っている真っ最中である。
ところが、出会って約十
分で夫となったベリオンとは気楽な白い結婚。仕事と返済に追われる前世とは違い、借金も義務もプレッシャーもなく、あるのは美味しいごはんにふかふかベッド。何にも気にせずのんびり暮ら……せるわけがない! 元貧乏社畜のラフィーナはこの生活を無言の退職(離婚)勧告だと受け取った。
退職(離婚)に備え前世の知識を活用したり、絶対解けないと言われていたベリオンの呪いが解けちゃったりしながら、ゆっくり距離を縮めていくお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 19:27:19
109294文字
会話率:34%
ビリーヴの勤め先(元)は奇妙なところだった。双子の片割れのみ大切にするそれを指摘をし続けて首になったのだが、大切にされていなかったマリサお嬢さまを案じて、魔術師協会に相談を持ち掛けたら……。
最終更新:2025-05-01 13:00:00
4163文字
会話率:53%
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句
、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★ 誰にも選ばれず、手紙を残して消えたはずの王女が幸せを掴み取るお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 08:10:37
97166文字
会話率:42%
公爵令嬢ロゼは、優秀な妹の引き立て役だった。周囲は妹ばかりを優先し、ロゼは妹の命令に従わされて辛い日々を過ごしていた。
そんなとき、大公から縁談を持ちかけられる。妹の引き立て役から解放されたロゼは、幸せになっていく。一方の妹は、破滅の道をた
どっていき……?
脇役だと思っていたら妹と立場が逆転する話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 06:30:00
19323文字
会話率:42%
公爵令嬢ペリューシアは、初恋の相手セドリックとの結婚を控え、幸せの絶頂のはず……だった。
だが、結婚式で誓いの口づけをする寸前──姉と入れ替わってしまう。
入れ替わりに全く気づかず婿入りしたセドリックの隣で、姉は不敵に微笑む。
「この人の
子どもを身篭ったの。だから祝ってくれるわよね。お姉様?」
ペリューシアが掴んだはずの幸せは、バラバラと音を立てて崩壊する。
妊娠を知ったペリューシアは絶望し、ふたりの幸せを邪魔しないよう家を出た。
すると、ひとりの青年だけが入れ替わりを見抜き……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 06:11:35
88636文字
会話率:43%
時は、魔王復活時代。
勇者と聖女の一行が封印しに向かう最中、王国を守るために各地の最果てで、魔塔の魔法使いを主戦力に、大勢の騎士が戦っていた。
魔塔の若き魔法使いのシルも、辺境伯領で『戦場の銀の閃光の天使』と呼ばれるほどに活躍をしてい
たが、魔物との戦争も終盤。ラストスパートが始まった日、シルは魔塔の仲間の救援要請に応えて、別の地の仲間の元へ魔法転移。
その場にいた魔力を豊富に持っていた相性のいい美丈夫と口付けして魔力を分けてもらい、事態を収拾。その後、魔王封印成功と勝利が知らされた。
魔塔で、勇者との旅についていった魔塔主も帰ってきて、ワイワイ。
そんな最中、口付けをした美丈夫が、公爵だと発覚。
相手は、公爵領の若きライオネル・フェナールド公爵。さらには、すでに求婚しに来ていた。
面白がる魔塔主と仲間達に呆れつつ、シルは求婚の話を一旦保留にして、名乗る。自分の本名を。
王都では有名な悪女と言われている、その名を――――。
その名を巡り、真の悪女を暴く! シルと、求婚者と、魔塔仲間と、そして戦友!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 06:46:00
55293文字
会話率:35%
異世界転生の自覚があるシェアリンは、あるきっかけで無能扱いをされてしまう姉妹格差の伯爵家で冷遇生活を強いられていたが、子犬姿の精霊と魔法学びが出来ればそれでよかったのだが、ある日美少女姿の精霊が目を釣り上げて仁王立ちしていたーーーー。
最終更新:2025-04-09 15:18:48
10472文字
会話率:31%
海の多い魔法と海賊の異世界。転生したら、双子の妹がヤバそうな転生者だった上、姉妹格差があったので早々に家出を決意して、準備をしたあとに自由気ままな旅に出た。
時には、密航した海賊船の海賊団だったり、時には、伝染病で封鎖された国で少年を救った
り、時には、娘を亡くして自暴自棄になっていた男性の元に転がり込んだり。
大剣を抱えた一人旅の少女は行く先で、激重感情を生み出させてしまっている。
え? マジで? なんで?
【激重感情持ちと書いてヤンデレ】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 11:30:57
25151文字
会話率:33%
愛されないと思ってたら意外と愛されまくってたでござるの巻。
あるいは自分が可哀想だと思っていたら意外とそうでもなかったでござるの巻。
そんなお話。
兄妹格差とか虐待とかブラックなお話を挟みますが、しっかりと一部を除いたみんなで幸せにな
りますのでご安心ください。
自分可哀想症候群も今までの環境から距離を置くと治るかもねってお話。
でも実際、可哀想な兄妹だからもっと周りに目を向けてもっともっと幸せにおなり……!
なんでも許せる方向け。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 12:09:44
4253文字
会話率:25%
姉妹格差にも負けず、お互いを思い合う姉妹のお話。
あるいは執着心強めの幼馴染がサクッと全部解決しちゃうお話。
ご都合主義のハッピーエンド。
ざまぁ要素はほぼなし。
アルファポリス様でも投稿しています。
最終更新:2025-03-03 19:46:30
3113文字
会話率:34%
ドアマットヒロインなのに自覚がなかった主人公が、虐待を受けていたと自覚したら即座に出奔したお話。
あるいはその先で、ひどい境遇の男の子を保護して大切に育てるお話。
あるいはその後、その男の子を親元に返すお話。
そしてその後、その男の子
が大きくなって迎えに来るお話。
ざまぁはちょっと添えるくらい。
アルファポリス様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 13:10:19
5213文字
会話率:29%
ジュンメウキ王国の公爵令嬢シシラ・アリゲイタは毎日が忙しかった。来る日も来る日も聖女の妹アビス・アリゲイタの尻拭いを強いられてきたのだ。勉強も魔術も課題の提出は全て代わりに片付けて、聖女の仕事をサボったときのフォローもこなすなど、面倒事は全
てシシラに回ってくる。公爵家の両親に訴えても、「お前は公爵家のために妹を支える立場だ」と聞き入れて貰えない。シシラの心は疲弊していくばかり。
だからこそ、浮気性な婚約者の王子が学園で「聖女こそ婚約者にふさわしい!」として婚約破棄を宣言したとき、シシラは喜んで受け入れた。無論、冤罪を着せて国外追放されることすらも。
※初の聖女系です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 00:00:00
11906文字
会話率:66%
伯爵令嬢のアキエーサ・イカゾノスは日ごろから、義妹のワカマリナと義妹を溺愛する両親に虐げられていた。屋敷では使用人のように扱われ、ドレスやアクセサリーなども奪われるばかりか、アキエーサの婚約者までもが妹にばかり優先する。義妹を溺愛する両親の
決定で、いずれ婚約破棄されることも決まっていた。だが、肝心のワカマリナが突如として行方不明となり、両親も婚約者も大騒ぎ。義妹を溺愛する人たちの身勝手な証言で行方不明事件の重要参考人にされそうになったアキエーサは、そしてワカマリナは一体どうなるのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-02 11:00:00
323779文字
会話率:56%
乙女ゲームの設定では悪役令嬢だった公爵令嬢サエナリア・ヴァン・ソノーザ。そんな彼女が行方不明になるというゲームになかった事件(イベント)が起こる。彼女を見つけ出そうと捜索が始まる。そして、次々と明かされることになる真実に、妹が両親が、婚約者
の王太子が、ヒロインの男爵令嬢が、皆が驚愕することになる。全てのカギを握るのは、一体誰なのだろう。
※他サイト投稿済み折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-07 04:00:00
189450文字
会話率:64%
「月あたり金貨10枚で弟子にしてあげる。私の仕事を手伝えば、気弱なままでも断る術を身につけることができるわよ」
前妻の娘である姉を追い出し、伯爵家の後継者となった愛人の娘。
ものの価値もわからぬ宝石大好きな浪費家。
男を手玉にとる悪
女。
事実「有」根の噂により、可憐な見た目にもかかわらず婚約者のいないアイリーン・チャンドラー。
幼い頃に親戚の少女に怪我をさせてしまい、責任をとる形で婚約を結んだ帝国一の富豪セオドア。
婚約者に振り回され続け、心身共に疲弊しきっていたセオドアは、とある夜会で噂の悪女に「金貨30枚であなたを自由にしてあげる」と持ちかけられる。
噂は事実なのに行動をともにするにつれ、セオドアはアイリーンが悪女だとは思えなくなる。
ざまぁ請負人のような悪縁切りを副業とするアイリーン。裕福な伯爵家の愛娘が金稼ぎに勤しむ理由とは――?
黒で始まり、どす黒く終わる。稀代の悪女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 19:43:46
28669文字
会話率:47%
伯爵家の双子として生まれたレベッカはいつも見下してくる双子の姉エイミーが少しだけ苦手だった。
学園に通うようになるとレベッカは勉強が得意で誰にも負けないと自信を持てるようになった。
そんなある日、公爵家から婚約打診をされ公爵家に嫁げるだけの
教養がないと断るものの、ならば一年間公爵家で教育を受けてみないかと誘われる。
姉のエイミーも一緒に受ければいいと言われ公爵家に通い始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 17:00:00
17384文字
会話率:29%
同じ姉妹なのに、私だけ家族に愛されない。
妹のルルだけが特別なのはどうして?
婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの?
でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。
愛されないのは当然です。
だって私は…。
最終更新:2025-04-18 12:00:00
4568文字
会話率:21%
あなたにお願いされると断れないのはどうしてかしら?
幼い頃から、ずっと一緒に育ったあなた。
ずっとずっと好きだった。
あなたが妹の事を好きだと知るまでは…。
最終更新:2025-04-11 19:00:00
4305文字
会話率:22%
幼い頃からの婚約者に婚約破棄を告げられたのは、沈丁花の花の咲く頃。
卒業パーティーの席で同じ年の義妹と婚約を結びなおすことを告げられた。
沈丁花の花の香りが好きだった彼。
沈丁花の花言葉のようにずっと一緒にいられると思っていた。
母が生まれ
た隣国に帰るように言われたけれど、例え一緒にいられなくても、私はあなたの国にいたかった。
だから王都から遠く離れた、海の見える教会に入ることに決めた。
あなたがいなくても、いつも一緒に海辺を散歩した夏はやって来る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 06:50:00
6340文字
会話率:17%
学園で悪女と言われている侯爵令嬢のイザベルは
自分の婚約者が双子の姉と浮気しているところに遭遇する。
追及の最中、身体の弱い姉が発作を起こしたことで話は有耶無耶に……。
その後も二人は悪びれることなく逢瀬を重ねていた。
さらにイザベルが悪
女だという噂を流していたのはまさかの姉と婚約者で、
婚約者は卒業パーティーでイザベルを糾弾して婚約破棄を告げ、姉と婚約すると約束する。
やりたい放題の二人だったが卒業パーティーでまさかの事態が発生して――。
「だって、お姉様お望みの悪女ですもの」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 20:00:00
23519文字
会話率:31%
癒しの魔力をほとんど持たないため「役立たずの穀潰し」の烙印を押されたアルジェリータは森の奥深くで竜のお世話係──なくてはならない尊い仕事、と言われているが過酷で人が寄りつかない職に従事していた。ある日の朝、アルジェリータは実家から婚約者が妹
に鞍替えした事と、自分が老将軍の後妻として嫁ぐ事を事後報告で知らされる。選択肢もなく公爵家に送られたアルジェリータだったが、彼女を出迎えたのは若き公爵マーガスで、彼の祖父である老将軍はすでに鬼籍に入った後だと告げられる。行き場がなくなってしまったアルジェリータはマーガスに「仕事がないのでここで働かせてほしい」と頼み込むのだが、マーガスは「仕事が欲しいなら俺の妻になればよい」と一言。突然の求婚に戸惑うアルジェリータだが、なし崩しに彼の「提案」を受け入れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 00:44:49
121709文字
会話率:51%
国にマナをもたらす「世界樹」への生贄としてささげられた聖女アリアは長い封印から目覚めた。未来ではアリアを陥れた妹のシェミナは権力を持ち、国を支配していた。アリアの事を虐げながらも彼女を手放そうとしないシェミナと王家に不信感を抱いたアリアは世
界樹の力と自分を慕う神官アルフォンスの助けを得て王都を脱出し、かつての恋人エディアス・ラング公爵の治める辺境へと向かうが、なぜか王都にあるはずの世界樹がアリアにくっついてきて、アリアは王家に追われることとなる。
恋愛要素薄め&やりかえすのは後半になってからです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 19:10:00
151311文字
会話率:55%
アルメリアとセレナは、名門貴族であるレグニエ侯爵家の双子の娘だった。アルメリアは跡継ぎとして厳しく育てられ、どちらかといえば控えめで、華やかさに欠けると評されることが多かった。一方セレナは愛らしく、見る者を惹きつけずにはいられない華やかな存
在だった。ある時、アルメリアは婚約者と跡継ぎの座をセレナに奪われる。絶望の中、アルメリアの才能を認めた公爵に拾われ、彼女の才能は花開く。そして運命は逆転する——最後に笑うのは、私。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 19:00:00
52535文字
会話率:46%
「お前の聖女の力は偽物だった。エリン・アズナヴェールは【幻光の樹海】へ追放する!」
妹に居場所を奪われ、追放されたエリン。
彼女は追放先の【幻光の樹海】で、不思議な魔法使い・クラトスと出会う。
人嫌いを自称する彼は、エリンに冷たい態度をと
るが、一方で幻獣には優しかった。
エリンは傷付いた幻獣を、聖女による力で治療する。すると、冷たかったクラトスの態度が氷解してきて――。
エリンはクラトスや彼の仲間たちと共に、幻獣の保護活動を始める。
そして、エリンには治癒能力の他に、不思議な力があった。
エリンが追放されたのも、その不思議な力に秘密があるらしく……?
聖女の力で傷付いた幻獣を癒し、もふもふに懐かれる――!
人嫌いのツンツン魔法使いからいつの間にか大切にされている(?)、もふもふ&ツンデレ&ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 15:05:04
138429文字
会話率:33%
土地(領地)をください、お父様。
ある日、メアリーは気がついた。私、生まれかわってる!
姉の物を欲しがる妹、妹ばかり可愛がる母、無関心な父。止めに妹に想いをむける婚約者に絶望して前世を思い出したのだ。前世は歴史大好きな喪女だった。
今
からでも遅くないわ、妹を後継に、婚約者交代して貰いましょう。
寝とる気満々な妹に寝とられる気満々な婚約者。それを後押しする母親の為に馬車馬みたいに働くのはごめんだもの。
それなら、お父様から土地をもらって引きこもりましょうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 21:49:20
4933文字
会話率:35%
歴史だけはあるが貧乏な伯爵家に産まれた双子の姉妹。
鮮やかなプラチナブロンドの髪を持つ妹は両親から愛され、一方で黒髪に産まれた姉は両親から疎んじられている。
そんな姉に『悪魔大公』と呼ばれている大公家から縁談話が来た。
一人大公家へと
嫁いで行く姉と、それを見送る妹の会話。
両親同様に姉を疎んじているような態度の妹の本音とは。
※この作品はエブリスタにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 07:30:08
1361文字
会話率:39%
モノじゃないんですから、叩いても逆さにしても、「真実の愛」は出てきません。
何です、手にお持ちなのはハタキですか?
貴族の令息の持つものじゃ、だから部屋中掃除したって出てこないんですってば……って、あれ?
サザーランド子爵家の虐げられた前
妻の娘ジニアと、「真実の愛」で産まれた後妻の娘、義理の妹・ミリアム。
そして滞在したサザーランド家の客室で「真実の愛」を探す幼なじみの伯爵家の次男・ノーマンの短い話。
――残り物には愛がある。
※この話はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 07:12:56
10674文字
会話率:47%
五行の国は、各々が相生(そうせい)と相克(そうこく)の関係でなりたっていた。木国、火国、土国、金国、水国。各々が支え合い、干渉することで均衡を保っていた。
しかし十三年前、水の国が滅んだことにより、火国を抑える水がなくなり、火国の権力が高
まっていた。
水蓮は、土国に暮らす十八歳の少女だ。義母や義妹から虐げられて生きてきた。義妹には土の加護があり、東宮妃に決まっていた。
加護とは、土国なら豊かな土を生み、火国なら火、木国なら木、金国なら金、水国なら水を生み出す力を言う。加護で生み出された物には、祝福が宿り特別な力を持つ。
何を隠そう、水蓮には水の加護がある。その日水蓮は義妹の己花(きか)をお茶会に送り届け、帰り際に『もうひとりの東宮』と出会う。土国の東宮は双子で、水蓮が出会った兄東宮は無能と嘲笑われる存在だった。
水蓮と兄東宮――灰夏(はいか)が出会う時、運命が回り出す。
水蓮を妃とする灰夏。そして水蓮は、何者かの企てと謎を解き明かしていく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 06:42:39
101307文字
会話率:59%
麗しくも不良な王子様と添い寝をすべく、私ルナはキングサイズベッドを前に、気絶しそうなほど緊張しております。ひょんな事故から私の夢見る特技が王子様にバレてしまい、宮廷に夢使いとして招致されたのです。王子様は幼少の頃から、恐ろしい悪夢に悩まされ
ているご様子。僭越ながら、私が王子萌えの力を以て、悪夢を退治してみせましょう。これは姉妹格差が酷いおちこぼれ聖女の、夢中のサクセス物語で御座います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 20:08:00
156618文字
会話率:41%
伯爵家を支配する継母と義妹によって、アリシア令嬢はメイドとして虐げられる日々を過ごしていた。義妹との暴力沙汰をきっかけに屋敷を追い出され、宮廷の下位メイドとして働く事に。そこは非常識な業務と貴族のゴシップに満ちた、地獄のような環境だった。
そんな中、「目を見ると気絶する」と噂される、美丈夫なのに変人な宮廷魔術師と出会い、アリシアの奇妙な掃除の力が見出される。栄転した先では、可愛いお弟子さん達と夢のように美味しいご飯が待っていたのだが……。
平和な宮廷生活にも、継母の野望の手が浸食してきた。伯爵家の闇が次々と明らかとなり、ブチ切れた被虐のアリシアはとうとう、自らの手で断罪を決意するのだった。
虐げられたメイド令嬢が宮廷で出世して花開く、愛とお掃除の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 19:32:26
115034文字
会話率:43%
優秀な姉聖女と、出来損ないの妹聖女。
ナディアはその妹聖女の方だった。
潜在的な聖力は歴代一といわれても、強すぎる力を扱いきれず、聖女の本分でもある解呪も浄化も美味く出来ないナディア。
それとは対照的に何でもそつなくこなす姉──アマーリエ
は、聖女になるよりもずっと前の幼い頃から、ナディアの事を苛めていた。
姉は優秀で美しくて、そんな姉は上手にナディアを貶めるから、周囲の皆もナディアの事を出来損ないの無能聖女と馬鹿にする。
ナディアはそれを受け入れていた。だって、力をうまく使えないのは事実だから。
それでもナディアは聖女として正しくあろうと、努力する事をやめなかった。
聖力の強さだけで王子の婚約者となったけれど、そのイグナーツ王子もナディアを蔑む一人だった。
姉と懇意になったイグナーツ王子に婚約を破棄されたナディアは、イグナーツ王子が目の敵にしている辺境伯テオフィルの元に送られる。
テオフィルは魔獣討伐の際に瘴気を浴び、呪われてしまっていたのだ。
姉聖女をはじめとして、他の聖女でも解けなかった強い呪い。
辺境伯領にもナディアの噂は回っていて、テオフィルもナディアを「無能聖女」と蔑み冷遇する。
ナディアの力は弱々しく、種の形にも似た雫状でしか流れていかない。
すぐさま呪いを解くだけの力が、自分にはないと分かっていながらも、ナディアは目の前の呪いを解く為に、テオフィルの苦痛を和らげる為に、浄化の力を注ぎ続ける。
そんな日々を繰り返す中、テオフィルの態度が軟化していって──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 18:24:40
13969文字
会話率:30%
ベルティーナは伯爵家の娘だが、家族に見放され、ずっとひとりきりで過ごしてきた。やがて年頃になった彼女は、政略結婚の手駒として見ず知らずの男性のもとに嫁ぐことになった。
しかし夫となったシルヴィオは彼女のことを毛嫌いし、目を合わせようとも
しない。嫁ぐ前と同じ孤独な日々を、彼女はただ過ごすのだった。
そんなベルティーナは、ある事件をきっかけに決意する。ここを出て、子供の頃からの夢をかなえにいこう。はるか南の海にあるという、緑色の海を見にいこう、と。
彼女がいなくなって初めて、シルヴィオは彼女が隠してきた思いを、秘密を知る。そうして彼もまた、屋敷を飛び出したのだった。彼女を見つけ、今度こそ夫婦としてやり直したい、そんな願いを胸に。
(全28話のお話です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 12:07:00
91229文字
会話率:36%