ふと気付いた時には、いつもの天井。
子どもたちを起こすシスターの声、五歳の身体。
それはいつも突然で、十七歳で戻ることもあれば、七歳で戻ることもある。
眠って起きたら戻っていることもあれば、ご飯を食べている時に戻ることや、水浴び
の途中で戻ることもあった。
共通しているのは、必ず五歳の時に戻ることと……絶対に十八歳になれないこと。
つまり大人になれない。私は永遠に子どものままなのだ。
「……人生に、飽きた」
五歳の幼女が急に死んだ目でそう呟いたのを見て、シスターは何を思っただろうか。
自死しても五歳に戻ってしまうことを知って絶望した私は、ある事故をキッカケに、新しい事実に気付く。
「魔力が、増えている……?」
五歳に戻る度に体力も筋力も人間関係もリセットされるのに、どうやら魔力だけは蓄積されていたらしい。
え、世界最高レベルの魔力量?
え、私が侯爵家の養女に?
え、魔塔の後継者になってほしいって?
大人になれないんだから、無理だが?
そうは思うけれど、これまでにない選択肢は悪くない。
よし、暫くは魔法でも習ってみますか。
それはそれとして。
……もう!
一体誰なの!? 何度も人生をやり直してるのは!
私を巻き込むのはやめてもらえませんかね?
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 21:00:00
58080文字
会話率:29%
美しい歌声で人々の病や怪我を治してきた、たった一人の聖女、キャンベル・ノイージアは魔族という謂れのない罪で偽聖女の汚名と共に、魔塔へ幽閉される。
王太子との婚約は破棄され、真の聖女であるというセイレンと新たに婚約を結んだ。
聖女として力を尽
くしてきたキャンベルを人々は罵倒する。「なら聖女なしで暮らせばいい」キャンベルは魔塔で快適に暮らすことを心に決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 17:37:22
48670文字
会話率:42%
カムフトーム魔塔学院。
そこは、頂上についた者が願いを叶えられる学院。
そこは、最強と名高い守護者を排出する学院。
そんな学院へと入学した眼力が強いだけの普通の少年、アウル・リヴァーネムが、学院生全員の運命を大きく変える闘いをしていく……!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 17:00:00
53812文字
会話率:52%
ある日異世界に転移した元介護士のスズは、異世界でお世話になっている公爵令嬢のローズ様の身代わりに立候補した。ローズ様の代わりに、労働することになったスズは、魔塔で介護に奮闘する。冷たくされたり、突き放されたりされても明るくめげないスズの心を
込めた介護に、周りの人々の様子が変わっていく。
「私、まかせろ」
ドンと胸を叩いて自信満々なスズは異世界の言葉が流暢に喋れない。
しかし、その飾り気のない物言いに一人の男の心が動かされていく。
これは、異世界に転移した、元介護士の介護から始まる恋愛ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 10:15:30
125354文字
会話率:61%
乙女ゲームの悪役令嬢として転生したけれど、シナリオを放り出して慈善事業に励んだ結果......やはり運命は変わらず、性悪ヒロインと婚約者によって追放させられてしまったアイリス・ヴィオレット。
かねてより追放に備えていたアイリスだったけれど
、そこへ迎えにやってきたのは帝国最高峰の魔法機関『魔塔』のトップ、魔塔主だった。
それはアイリスが面倒を見ていたシアンという少年だった。
失踪したと思っていたのに急に現れて、見知った雰囲気の面影もないシアンにアイリスは混乱してしまう。
「ようやく一緒になれますね」
魔塔主によって第2の乙女ゲームの舞台である魔塔に連れてこられたアイリスはなぜか彼に溶ける勢いで溺愛されてしまう。
シアンは続編を始めたいヒロインも、王国が混乱する様子も一切興味がないようで......折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 21:18:14
120068文字
会話率:46%
◆かつて守れなかった主のために――最凶令嬢が贈る、時を超えた報復劇!
全てを失った世界で、ようやく見つけた幸せ。それすらも、この手からこぼれ落ちていく……。
魔塔すらも恐れる残虐非道な魔法使い、『白い悪魔』として名を馳せるシア。
敬愛す
る主君、第一王子クロヴィスが王位争いの刃に倒れたその瞬間、彼女は禁忌に手を染め時を巻き戻す。
そして過去に舞い戻った彼女は、経験と知識を総動員して惨殺される未来から家族を救い。アルトヴァイゼン公爵家の娘、アーテミシア・フエゴ・ベルデとしてクロヴィスを王位へと導いていくのだが。
「例えその先の未来に、私が存在しなくても……」
禁忌を破ったその先で、シアを待ち受ける代償とは、果たして――!?
◆一章までは毎日更新! 二章からは不定期更新です。
◆面白かったらぜひ評価やブックマークをお願いします。感想などもいただければ大変励みになります♪
*カクヨムにも同時掲載していますが、なろう版が最新です。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 20:10:00
161277文字
会話率:36%
王太子との婚約破棄を言い渡された公爵令嬢と、学園の隅で研究に明け暮れていた次期魔塔主。
怠惰な彼女の瞳に映るため、彼は面倒な学園生活を真面目に送るようになる
※メインの合間に細々と書く予定です。
最終更新:2024-04-30 18:00:48
124441文字
会話率:30%
フェリシアは魔塔で働く魔術師だ。
筆頭魔術師である上司に命令されて、召喚術に加わった。
召喚された勇者様は……勇者様ですよね!?
コメディーです。恋愛要素は控えめです。
最終更新:2024-04-17 12:21:04
9123文字
会話率:33%
え〜、もしも皆さんが死亡フラグばかりの悪役令嬢に転生したらどうしますか?
ヒロインをいじめない?さっさと家から出る?お金パーッと使って現実逃避する?
あ〜、それもいいかもしれませんね。でもそれでなんか原作補正とかかかったら嫌じゃないです
か!というか私コミュ障なんで公爵令嬢とか絶対無理!!だからッ私はッ・・・!!!
魔塔に引きこもって舞台から逃げようと思います☆
これは悪役令嬢に転生した彼女が、醜いと噂されつつも自分の安全と楽な生活のために奮闘するも巻き込まれてしまうお話___
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 20:00:00
6296文字
会話率:35%
落ちこぼれダメ令嬢ルーツィアは、養子である、聖女の娘リゼットばかりが愛されて自分は愛されないことに絶望して家を出る。
魔塔に引き取られた彼女はそこで初めて褒められたことが嬉しくて、もっともっとと頑張っていたら……落ちこぼれで無能のはずが、隠
れた才能が開花しはじめた!
おまけに巷で冷酷な人嫌いと有名なはずの天才魔法使いセルヒに異常に溺愛され、ルーツィアは徐々に別人のように生まれ変わっていく。
「ああっ!?おいお前、万が一ルーツィアが誤解したらどうするんだ俺を殺すつもりなのか!?聞いてくれルーツィア、これはそうじゃなくて実は──」
「すごい!この魔法使い様、全部口に出す!」
そんな、ヒーローが絶対にすれ違いを許さない溺愛ラブコメ。
一方、ルーツィアを愛さなかったはずの元家族たちや周囲の人間は、彼女がいなくなったことに予想外の反応を見せていた……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-09 23:34:09
137999文字
会話率:32%
クリスタ・ウィルキンスは魔導士として、魔塔で働いている。そんなある日、彼女は8000年前に聖女・オフィーリア様のみが成功した、生贄の試練を受けないかと打診される。
本来なら受けようと思わない。しかし、クリスタは身分差を理由に反対されていた
魔導士であり婚約者のレアードとの結婚を認めてもらうため、試練を受けることを決意する。
しかし、この試練の裏で、レアードはクリスタの血の繋がっていない妹のアイラととんでもないことを画策していて……。
試練に出発する直前、クリスタは見送りに来てくれた騎士団長の1人から、とあるお守りをもらう。そして、このお守りと試練が後のクリスタの運命を大きく変えることになる。
◇ ◇ ◇
「ずっとお慕いしておりました。どうか私と結婚してください」
「お断りいたします」
恋愛なんてもう懲り懲り……!
そう思っている私が、なぜプロポーズされているの!?
果たして、クリスタの恋の行方は……!?
*この作品はアルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-04 22:32:17
233987文字
会話率:37%
猫を助けようとトラックに轢かれた瞬間、大学生のサラは異世界召喚される。魔法陣の中で息絶えて幽霊になり、猫の姿をした悪魔ジゼルとの血の契約が成立していた。そこはサラが知っている小説『回帰した悪女はお兄様に恋をする』の中の世界。推しキャラの魔塔
主ノードには幽霊になったあたしが見えていた。しかも触れるらしい。
※エブリスタ、カクヨムでも公開中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-14 22:00:00
1388388文字
会話率:53%
舞踏会で令嬢から婚約破棄――いや、ちょっと待て。 おれは今まさに異世界シチュエーションを満喫してるんじゃないのか?
◇
舞踏会でオリビア・フォスター侯爵令嬢から婚約破棄を言い渡されたゼン・リンドバーグ子爵令息。彼はリンドバーグ子爵に
よって異世界召喚され(るはずの中級魔獣の代わりに召喚されちゃっ)た大学生。召喚されたのはゼンが構想を練った異世界小説の世界で、しかも小説の本編とは無関係のお遊びで考えたギャクハ―王国。
悪役令嬢オリビアの我儘傲慢ぶりに辟易していたゼンは密かに婚約破棄されることを望んでいたが、念願叶って晴れて自由の身。自分が考えたこの世界の災厄からリンドバーグ家の人々を守るため、小説本編の舞台であるグブリア帝国の魔塔を目指す(?)
物理とか科学の知識でのし上がるはずが、あれ? おれはどうしてサーカス団で道化師を?
短編連作三話。
・・・・・・・
『巻き添えで召喚された直後に死亡したので幽霊として生きて(?)いきます』シリーズのエピソードゼロ的番外編。本編未読でもOK
▷本編シリーズを読書中の場合【デビュタントと悪女の出生の秘密編】の次に掲載予定の番外編『魔獣狩りが趣味の獣人令嬢は政略結婚を迫られたので騎士団に入ることにしました』の後に読むのがおススメ(他サイトでは『魔女狩りが~』の後に掲載しています)
※エブリスタ、カクヨムでも公開中(カクヨムでは『巻き添えで召喚された直後に死亡したので幽霊として生きて(?)いきます』の中に収録しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-16 17:54:55
24683文字
会話率:49%
魔塔で温められているドラゴンと思われるたまご。
陛下を始め大勢がたまごが孵るのを待っている。
たまごは、いつ孵るのか。
最終更新:2023-12-08 08:37:03
870文字
会話率:48%
深夜に魔塔を訪れた迷惑な客。
聖女である娘が悪女と評判の姉とともに魔族に攫われたらしい。最後に魔族が姿を現したのは八十年も前のこと。魔塔の主であり、史上最強の魔術師として評判のアレクは、魔族と聞いて興味を持った。
「魔人ねぇ……まぁ考えても
いいけど。要するに魔人に攫われた聖女様を連れ戻せばいいんだね?対価はそうだなぁ……金貨百枚ってとこ?」
「なっ……!い、いや、必ずお支払いします!ですからどうか、ミラを助けて下さい!」
「その言葉、嘘だったら死ぬから覚悟して」
『大金と引き換えにあらゆる願いを叶える大魔術師』として評判のアレクが向かった先には美しい娘が囚われていて。
自由気ままに人生を謳歌する魔術師と訳アリ聖女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 15:59:01
3845文字
会話率:64%
ある日突然、平穏な日常が覆ってしまったエデル・マールブランシュは町の片隅で息を殺して生きていた。そんな彼女を見つけたのは、リンハルトと名乗る男だった。彼はエデルの持つ魔導師としての才能を開花させようと魔塔へ連れて帰った。まったく知らない世界
の扉を開いたエデルは、せっかくもらった第二の人生だから、と魔導師として生きる事を決意する。新しい旅、新しい仲間、新しい経験。魔物の餌にされそうになったり、決闘を挑まれたり、他にも多くのトラブルにも見舞われながら、あらゆる困難の中、エデルは大賢者の道を歩んでいく────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-20 20:43:30
80946文字
会話率:55%
200年前以上も前、≪天地の魔塔≫と呼ばれる内部が無限に広がる塔が現れ、レベル100の上限が解除された。
そして、それぞれの想いや努力により芽生える能力も、現代ではスキルポイントを振ることで向上させることが可能となった。
もう1人自分が
いればと考えていた≪トウヤ≫には――≪分身≫の能力が宿っていた。
チートとまで言われた実体を得るべく長年鍛え上げるが、修得できず……。
さらには冒険者となり3年が経ち、信じていた仲間に見捨てられ人間不信となる。
6年の歳月を経てついに≪実体具現≫が目覚めた彼は、レベル3桁を軽々超え加速的に成長してゆく。
これは人間不信のトウヤが、仲間(奴隷)と共に頂点を目指し最強へ至る冒険譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 18:16:55
169063文字
会話率:24%
それぞれの想いや努力により芽生える能力。
能力はSPを振ることで向上させることが可能である。
もう1人自分がいればと思っていた≪トウヤ≫は、分身の能力が宿っていた。
実体を得るべく長年鍛え上げるが、彼は仲間に見捨てられ人間不信となる。
50年前以上も前。
≪天地の魔塔≫と呼ばれる内部が無限に広がる塔が現れ、レベル100の上限が解放された。
6年もの積み重ねがついに【実体具現】が目覚めた彼は、レベル三桁を軽々超え、加速的に成長してゆく。
これは人間不信のトウヤが、仲間(奴隷)と共に頂点を目指す冒険譚である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 18:26:34
204918文字
会話率:41%
ある日の仕事からの帰り道、現代社会で生きていたごく普通の会社員、渡辺エリカは交通事故に遭い、異世界に転生してしまった。
その転生先が前世でやっていた私の"嫌い"な乙女ゲーム、『The Prince's Choice』
通
称、『プリチョイ』の世界だった。
しかも私が転生したのはこの世界の悪役令嬢、ロゼリア・リトマンだった。
ゲームの中のロゼリアはあるルートでは皇太子ルーカスの婚約者であり幼馴染だった。そんな彼と仲良くしているヒロイン・リリアーナに嫉妬し虐めた後、全ての所業がバレて、爵位剥奪、御家断絶、国外追放の刑にされてしまう。その他にもたくさんの攻略対象者とさまざまなルートが存在するが、そのどこのどのルートを通っても悪役令嬢ロゼリアは何故か登場する。
何で残酷な……!
だがエリカには前世の記憶があったため、皇太子との婚約は10歳の頃に丁重にお断りし、ヒロインの邪魔をしないように過ごし、ヒロインが大神官のルートに入ったと分かると、勝手にある男の攻略を進めていた。
癖者ばかりの攻略対象者の中で唯一、エリカが前世から好きだった男、魔塔主ローガン・アトラス。
暫くして紳士的で優しい彼と無事結ばれて付き合い始めたのだが、何だか幼馴染である皇太子ルーカスの様子がおかしくなって……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-14 14:58:18
19455文字
会話率:28%
光魔法の使い手、聖女リンジーが隣国ソアの王子と『真実の愛』のために駆け落ちし、アルフレッド国は魔物から国を守る結界が明日から張れなくなる危機に陥った。魔塔に所属する光魔法の使い手モニカは王宮に呼び出される。
「ご安心下さい。リンジー様という
人物の代わりはいませんが、聖女様の代わりはいくらでもいます!」
果たして、モニカの研究『結界を張る方法』は上手くいくのか。聖女は本当に駆け落ちしたのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-11 21:12:49
14775文字
会話率:53%
魔塔主であるシャルドネア。彼女は政略結婚相手のタルチア国王に婚約破棄されてしまう。吐かれ続けた暴言、戦争になるからと婚約破棄を止める重鎮。うんざりしたシャルドネアは魔塔に帰ろうとするが、タルチアで唯一良くしてくれた宰相が「魔塔に連れていって
ください。こんな愚王に仕えるくらいなら自国を見限ります」と言うではないか。あけすけな物言いが気に入ったシャルドネアは、彼を魔塔へ連れて行くが………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-02 17:50:58
5128文字
会話率:59%
ある日、モニカは目覚めると塔の中のベッドに横たわっていた。微かな記憶で義兄に此処へ閉じ込められた事を思い出し、目覚めた魔力で塔を爆破。そんな家族ならいらないと家出をする。
家出先で野菜を育てつつ、新しい生活に充実感を覚え始めた頃、保護してい
た迷いうさぎの飼い主であるリンウッドが訪ねてくる。
客人という事でおもてなしをしていたモニカだったが、とある事がきっかけで突然リンウッドにキスをされて……?
何が何でもキスがしたい元魔術師とそんなホイホイしたくない女の子のお話。
※『麗しの皇帝陛下の番に選ばれてしまったのですが、まだ仕事がしたいので秘密です!』に出てくる魔術師の話ですが、前作読まなくても問題ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 21:00:00
162770文字
会話率:34%