「──大丈夫です。私、八月三十一日に、寿命で消滅しますから」
人付き合いが苦手な高校生・四宮夏月が引き取ったのは、”白波”と名乗る祖父の遺産、余命一ヶ月のバーチャル・ヒューマノイドだった。
遺品整理のために田舎の離島へと帰省した彼は、夏
休みの間だけ、白波のマスターとして一つ屋根の下で暮らすことに。
しかし家事もままならないポンコツヒューマノイドは、「マスターの頼みをなんでも叶えます!」と、自らの有用性を証明しようとする。夏月が頼んだのは、『十数年前にこの島で遊んだ初恋の相手』を探すことだった。
「──これが最後の夏休みなので、せめて、この夏休みを楽しく過ごせたら嬉しいです」
世界規模の海面上昇により沈みゆく運命にある小さな離島で、穏やかに消滅を迎えるヒューマノイドは、”最期の夏休み”をマスターと過ごす。
これは夏の哀愁とノスタルジー、そして”夏休みの過ごし方”を描いた、どこか懐かしくて物悲しい、狂おしくも儚い夏物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 08:00:00
137709文字
会話率:62%
くちなしの花の香りが初恋のほろ苦い思い出をよみがえらせる。
最終更新:2023-10-18 22:00:00
27245文字
会話率:54%
家族に捨てられる。恋人に捨てられる。友人に捨てられる。愛していた人に裏切られ、一匹になってしまったオオカミ男。誰も信用できず、悲しみと寂しさで固く閉ざされた心の扉。
孤独の世界に住み続けるオオカミ男を明るい場所に連れ戻すために、ある女子高生
が「しつけ役」に選ばれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-15 12:16:31
192434文字
会話率:69%
佐東楓は、動物が大好きな普通の女子高生。ただ、一つだけ周りと違うのは、冷たくてとっつきにくい男子がタイプというところ。ツンツンされると、どんどん惹かれてしまうのだ。これまで寂しい思いをしてきた楓に、そんな男子は現れるのだろうか。
最終更新:2023-03-08 12:50:26
216760文字
会話率:68%
真面目で頭が固い女子高生、上村衣緒は男が嫌い。特にチャラ男が最も嫌いだ。男子はみんなチャラいと決めつけ、恋人も作る予定なしだ。しかしある夜、恐ろしい出来事が起こり、それからだんだんと人生が変わり始める。
最終更新:2022-10-15 12:37:31
355142文字
会話率:69%
エリザベス=コンラッド侯爵令嬢は学園の卒業パーティーで、婚約者である王太子から冤罪をでっち上げられて婚約破棄される。
淑女の鏡と呼ばれていた彼女もさすがに腹を立てて、王太子と浮気相手の聖女に向かって、恨んでやる、呪ってやると泣きながら叫
んで退場した後で、階段から転げ落ち、意識不明に陥ってその半年後に亡くなった。
その後聖女は魅了持ちだったとわかり、王太子は酷く後悔するが、時すでに遅し。国は度重なる災害と疫病の大流行で荒廃してしまう。
これはコンラッド侯爵令嬢の呪いのせいだと皆は噂するようにった。
そしてその後、コンラッド侯爵一族の唯一の生き残りとしてローズリー=マルソール伯爵令嬢が誕生すると王侯貴族だけでなく国民は大喜びをした。いずれ彼女が大人になれば、この国の呪いを解呪してくれるのではないかと。
ところがその令嬢はエリザベスの生まれ変わりであり、前世の記憶持ちだった。
そんなことも知らずに自分の権威を回復したいという自己中の王太子は、まだ幼いローズリーに執拗に婚約を申し込む。
しかし、見た目は七歳だが精神年齢は成人のローズは、初恋の幼なじみと共に、隠された過去の罪を次々と暴いていくのだった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 12:00:00
58682文字
会話率:19%
子爵令嬢のケイトリンは学園の卒業間近のある日、婚約者のダニエルから大切な話があると言われる。
二年前にダニエルととある男爵令嬢の逢瀬を目撃していたケイトリンは、ついに婚約破棄されるのだと覚悟した。
所詮平民出身のエセ子爵令嬢である自分
と侯爵家の嫡男の婚約なんて無理があったのだ。
というか、最初からこの婚約が履行されることは無いと、ケイトリンは分かっていたのだ。そもそもこの婚約はカモフラージュだったのだから。
なかなか肝心な話を言い出さないダニエルに、ケイトリアンの方が痺れを切らして婚約解消を申し出た。
しかしその後、人が変わったかように饒舌になったダニエルとのやり取りによって、ケイトリンの長年抱いていたモヤモヤが少しずつ霧散していったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-10 20:00:00
16696文字
会話率:23%
異常なほどに気が小さいエルディアは、メディット伯爵家の次女。
女伯爵になる予定の姉マルティナのスペアだ。彼女はそのことを悲観したり拗ねることもなく、せっせとスペア要員としての役目に精を出していた。
ところが姉に成績優秀でしかもイケメン
の婚約者ができたことで、彼女はスペア要員ではなくなった。
自由になったエルディア姉の通う王立女子学院ではなく、共学の王立学園に入学した。
親はそこで自分の婚約者を見つけてこいと言った。しかし彼女には別の目的があった。それは初恋の人を遠くからでもいいから眺めていたいと思ったからだ。
そしてその初恋の相手は身分が違うので、絶対に結ばれることはない。だから、結婚しなくても一人でも生きていけるように、勉強に励もうと思った。ところが、何故か生徒会役員となって、図書館ではなく生徒会室に日参することになってしまった……
ちょっと変わり者の少女の話。モチーフは『俺たちは天使じゃない』ですが、彼らと違ってヒロインは一応お上品?な白爵令嬢です。犯罪者ではありません。
完結しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 11:00:00
50694文字
会話率:23%
海野美鈴(ミリン)、大学二年生。
ある夜、ひとり暮らしの我が家が、突如事故物件になりました。
ミリンの部屋に現れた幽霊は言う。
「俺、ミリンさんが好きです」
幽霊の不毛な恋、に加えて、同時期、大学でイケメンと有名な先輩とも、なんだか良い
雰囲気になってしまうミリン。
先輩は、顔も人もいいのに、なんと恋愛未経験だという。
元彼と別れたばかりで、恋はしばらくいいかなあ、と思っていたところに突然始まった複雑な恋模様。
幽霊の成仏と先輩の初恋とミリンの傷心、恋が絡んだ三人(人?)の、明日はどっちだ――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-12 20:13:25
50355文字
会話率:50%
マリアンヌ・ウェンリーは、ファイラード王国の貴族であれば、ほぼ誰もが使える簡単な魔法すらつかえない落ちこぼれ貴族である。
両親は子爵であったが十年前に他界、今その子爵位は、ほとんど血の繋がらないベイルという男がその跡を継いでいる。
マリアンヌは前子爵の遺児として、ベイルに保護されたことになっている、しかしそれは表向きで、内実は魔法を使えないせいで蔑まれており、ベイルとその妻や娘に奴隷のようなの扱いを受ける日々。
そんなある日、ベイルよりブラッド辺境伯家に愛妾として入るよう、マリアンヌへ命令が下る。
相手である辺境伯家当主オスカー・ブラッドは、呪われ伯爵としてファイラード王国で敬遠される存在。
しかし、拒否権もなく辺境伯家に入るしかないマリアンヌ。
そこで彼女を待ち受けていたのは、考えていた事と全く違うものだった。
そして目覚めるマリアンヌの力と、それを嗅ぎつけ迫る、ベイルの欲望。
呪われ伯爵との純愛の行く末は。
※カクヨムにも掲載
57,000文字予定 毎日投稿。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-12 12:02:44
57520文字
会話率:28%
芸能科に在籍する超人気歌手のセイと付き合い始めた普通科在籍の紗南。保健室にて密会を続けていたが、セイのマネージャー 冴木から「セイに近付かないで欲しい」と警告される。そんな中、セイの留学が決まり、紗南はセイの将来を思って送り出そうとするが、
冴木は紗南がセイの将来への足かせの存在だと伝えて、留学を機に二人の仲を引き裂こうとする。《カーテン越しの君》の続編。
※本作品は、魔法のiらんど、野いちご、ベリーズカフェ、エブリスタ、ノベマ!、アルファポリスにも掲載してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-09 18:50:03
116014文字
会話率:27%
※以前投稿した小説の、書き直しです。 出だしは同じですが、以後、別内容になっています。 以前の小説『聖女になった男爵令嬢と三人の彼』は、折を見て消去いたします。
伝説の武人と語られるカルタシア侯爵の孫であるベトベニア伯爵令嬢のエマは、定め
られた婚約者『アンダクス侯爵令息、テルセオ』と毎月開催されている『冷めたお茶会』に、うんざりしていた。
デビュタントを迎えた年、その年の社交シーズンの終わりまでに、婚姻を結ぶか、否か決めなければいけない。
自分の事を嫌いであろう彼が、毎月冷めたお茶会に参加する事に対して、一定の評価はしているものの、エマとしては婚約破棄したい。
そんな二人を、エギナ公国の王子で、エマの遠戚であるテオドロスと、不思議な魅力を持った商人のパブロが、生暖かく見守ったり、世話を妬いたり。
果たして、エマは婚約破棄できるのか。それとも、婚姻するのか。
すれ違いの恋の行方は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 21:24:34
131307文字
会話率:33%
百年前に大聖女として尽くして亡くなったシンシア。
転生した彼女は大聖女を祝うパーティーで、第三王子のエリオに身に覚えのない罪を着せられ、婚約破棄を言い渡される。
「私の後ろを歩けない女に、価値があると思うなよ」
第三王子エリオの代わりにすべ
ての公務を肩代わりしてきたシンシアは、最後に仕事仲間たちへお礼を告げて王都を去っていく。
そして、なぜか共に付いてきた第三王子付きの騎士テイル・ヴァーミリオン。彼は「エリオ様と喧嘩して、クビになっちゃった」と言って、傷ついたシンシアの心を癒すように溺愛し始める。自然と二人で旅をしていくうちに、徐々にシンシアの心の傷も癒え始める。
一方で、シンシアが居なくなった王都では、第三王子エリオの仕事が一切回らなくなり、重要な来賓で大失敗を犯し、「すべてシンシアが悪い!」と言い出したエリオ。シンシアを見つけ出し、全ての失敗をシンシアのせいにしようとするのだが、そこでテイルが本当の身分を明かしだして────。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 00:03:08
11739文字
会話率:42%
数奇な運命をたどった三十路の男女が 婚活して結婚するまでの物語
第3回アイリス異世界ファンタジー大賞に応募するために、「ドラゴン・クランⅡの中の番外編」を、独立した恋愛小説として大幅に加筆修正・改稿しました。
ですから「ドラゴン・クラ
ン」を未読の方に楽しんでいただける仕様となっております。
すでに、「ドラゴン・クラン」をお読みいただいている方のための、裏話的な部分も加筆しました。
婚活部分の展開は、少しだけドラマの「バチェラー」に似ているかもしれませんが、
設定や趣旨は ドラマとは完全に異なります。
◇この物語の舞台◇
幼龍を育てるために集まったドワーフ・人間・フェンリル・エルフ・その他の種族の面々からなるドラゴン・クラン。
彼らは皆、訳ありで 孤独な人生を懸命に送っていたが、卵から孵ったばかりのドラゴンを育てているうちに、各々の社会的地位をあげるとともに クラン仲間を家族と感じるほどにその絆が深まった。
その中の一人、かつては「心眼使いの清明」と呼ばれた放浪者 今や領主となった男(人間)は、「結婚して家庭を築くこと」に憧れを抱くようになった。
しかし男所帯のクランでは、そもそも女性との出会いの機会すらない。
というわけで、元ひきこもりの大魔法使い・現国王であるスカイが、クラン仲間の清明のために 一大婚活イベントを企画。
◇
そこで 清明は・・というところからが このお話です。
男主人公のお見合い結婚話に、たっぷりと女性目線が入った恋バナです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 07:00:00
146558文字
会話率:9%
主人公の瀬尾 暁斗は霊が見える。暁斗は幼い頃から霊が見えるため苦労してきた。そんな彼に出来た友人は同じく霊が見える少女の茜だった。しかし、茜が霊を見えるのにはある理由があって、、、
最終更新:2023-09-25 19:00:00
2772文字
会話率:31%
国際文化交流をしながら、世界中を旅する イリュージョ
ニスト・ケイには 旅する理由があった。残された時間が近づく中今回の来日がラストチャンスになる。初恋相手の没落令嬢の足取りを求めいざ、航海へ。
最終更新:2023-09-24 10:54:17
127546文字
会話率:27%
「――っ痛ったいじゃないのよ!!」
部屋に入りドアを閉めたところで、私はミスティを突き飛ばした。
「あんたは馬鹿かよ? ちゃんと話を合わせろよ。襤褸出しまくりだろ」
少し前の体重の軽いミスティなら私の力でも派手に突き飛ばされていたことだ
ろう。
今はよろめきもせずに、偉そうに腕を組んで立っている。
「あんたって呼ばないで」
「あんたじゃなければ、何て呼べばいいんだよ、アホのお姫様?」
「ちょっと、ミスティ、一度ジャケットを脱ぎなさいよ」
「……なんでだよ」
「いいから」
ミスティは、割と簡単にジャケットを脱ぎ捨てた。
やっと、爪が通りそうな背中が現れ、私は嬉々として背中を抓り上げる。
ここ二年でレトに鍛えられて、ミスティの身体にはだいぶ筋肉がついたが、それとは関係なく痛みを感じるであろう皮の薄いところを抓ってやった。
「どう? 痛いでしょ。こんな非道なことを私にやったのよ!」
「はっ、やると思ったけど、くっだらない。全然痛くないし」
何ですって?! 渾身の力でつねったのに! 大嫌いだわ!
**
カヤロナ国の王女クララベルは妹の初恋の相手と結婚させられそうになり、回避するため偽装結婚を画策する。偽装結婚の相手は仲の悪いバロッキー家のミスティだ。国外に出たいミスティは、この偽装結婚後に、死んだことにして国外に逃がすことを条件にクララベルと婚約する。仲の悪い婚約者たちはお互いに利害だけで結ばれた婚約者を演じる。
――と思っているのはクララベルだけで、ミスティは初恋のクラララベルが可愛くて仕方がないのだが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-22 17:00:00
364149文字
会話率:41%
――たとえこの手がそれに届かなくても、伸ばしたこと自体に意味があるって、信じたいから――
最終更新:2023-09-21 18:06:31
2571文字
会話率:40%
ノインライト王国第六王女、エルーシア。
この国では王族のみに与えられる異能『祝福』というものが存在するが、エルーシアに与えられたのは『死の祝福』だった。
触れた植物を枯らし、愛らしい小動物でも触れただけで命を奪い、彼女が通った後にはひとひら
の花弁さえも残らない。
大地を殺し命を吸い尽くす、恐ろしい力。
実際はそれほどの能力ではないのに、偶然の不幸続きで人々からは死神と呼ばれ恐れられているエルーシアだが、ある日突然彼女の結婚が決まったと国王から告げられる。
嫁ぎ先はクラルヴァイン辺境伯家。
クラルヴァイン領は七百年前の魔族との戦争による瘴気が未だ深く漂い、世間では呪われた土地と称されている場所だ。
人々から嘲笑される中、辺境伯家へ向かうエルーシアだったが、辺境伯領に来てからエルーシアの能力がある変化を遂げて……?
*全11話です
*カクヨムにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 18:00:00
40492文字
会話率:29%
——まさか幼馴染が、俺のことを俺に愚痴ってたなんて。
初恋を拗らせまくった大学生二人の一夜の会話劇。
最終更新:2023-09-20 21:33:02
8219文字
会話率:66%
恋愛掌編が書きたくなりました。うつくしいマリオネットが、人間に恋をするお話です。
最終更新:2023-09-20 00:09:05
1331文字
会話率:0%
キラナ(主人公)は十年前に別れた幼馴染ウィルとの再会を夢見て、異形から村を守るエースとして活躍しながら、法術(魔法)と剣の修行に明け暮れている。
ある時、世界の中心国家であるヴァルナ王国の王子ヴィルヘルムが護衛の十星将ウィリアムと聖女を連れ
て村に来る。キラナは聖女の持つ石を光らせたことで、聖女兼王妃候補としてヴァルナに召喚されることとなる。
ヴィルヘルムの容姿は幼馴染ウィルに似ていた。キラナはウィルはヴィルヘルムだったのではないか、という疑念を抱きつつ、王妃候補者たちが繰り広げる権力争いに巻き込まれてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 22:00:00
125852文字
会話率:38%
竜使いのグレアムに連れられてピクニックに出かけた少年オルヴァは、たどり着いたお花畑で翼人の少女と出会う。以来、その少女が忘れられないでいたのだが……。
少年と少女の初恋物語。
メインはNLです。脇キャラでBLをほのめかす描写があります。
最終更新:2023-09-13 20:33:28
99220文字
会話率:27%
恋愛とは妥協の連続だ
初恋が一番その恋が実らなければ諦め次の恋へと妥協して人は生きている。だから私は恋することを辞めた。妥協して実った恋など不必要だとそう感じていた
だから初恋を絶対に成功させて一番の恋を楽しもう
最終更新:2023-09-12 23:29:18
1653文字
会話率:97%