イレイシェン国の後宮『四節の苑』に、一人の下級妃が入内した。
名はメイ コウシュン。
現在『主上様』が持てる妃の席は満席にもかかわらず、彼女の入内がかなったのは、彼女の噂を聞きつけた主上様が彼女に興味を持ち、初めて自分から後宮入りを願ったと
いうのがその理由だった。
色とりどり、形も様々な大輪の花たちが、その美を競う女の園に現われた下級妃は、高級にある大きな池の浮島の、金鳳花の花に囲まれた小さな小さな四阿のような庵を与えられ、四季の女たちはそれを厳しく見張ると言う日が始まった。
そんな中、庵の中の少女は鍵のかかった箪笥を撫でてながら遠い目をして呟いた。
「あ~ぁ、とんだ貧乏くじ、ひいちゃったなぁ……」
⚠️注意書き⚠️
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。あらすじは滅茶苦茶冒頭部分だけです。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆中華風の後宮の様相を呈していますが、様々な世界・様式の後宮&花街(遊郭)設定もりもりです。史実、資料と違う! など突込みは不要です。
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
☆ゆるっふわっ設定です。
☆アルファポリス様にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 05:20:00
20697文字
会話率:33%
妖達の世界「日ノ本」
その世界は 一つの権力の中心である黄帝・麒麟を帝に据えた【京】を中心に、北は玄武の【奥州】 、東は青龍の【江戸】、西は白虎の【四國】南は朱雀の【阿蘇】と4つ都市があり、その周りにさまざまな国が連なる世界となっている。
その中、気っ風の良さと行動力、そして風を操る若き青龍将軍収める江戸は 小鉱石川にある 八百万商【細石屋】の住人と、それを取り巻く江戸の妖衆の騒動顛末記、である。
登場人物
【細石屋】住人
★細石屋主人 ・ 漣那美(さざれやあるじ ・ さざなみ)
?歳 雛色の長く波打つ髪を背中の真ん中でゆるりと一つに結い、翡翠色の瞳の美しい若い女人の形をとったモノ。
人か妖か鬼神は不明。着物を粋ににきこなし、紅い羅宇の長煙管を燻らせ、不思議な言葉使いをしている。
★春霞(はるか)
15歳 男 黒髪に碧玉の瞳。細石屋 漣那美の養い子。
この世界にあって大変珍しい「人間」だが、赤子の頃からここに住んでいるためそんな意識はなく、他の妖と生活基準や価値観は一緒、
妖のような攻撃や変化を行う力は持ち合わせていないが、15年ぶりに本人へ返された彼の血脈に寄り添う管狐によって身辺はしっかり守られている。細石屋の小僧のかたわら、飾り職人の真似事も行なっている
★零 (れい)
17歳 男 桜色の髪に橘の瞳の長身痩躯で粋ですれ違い女が振り返るようないい男。
妖ではあるが力の強さや種族は不明。葦原遊郭において随一の花魁「珠月見太夫」に大変見目麗しくよし、と、彼女専属の道中での傘持ちをやっているが、基本的には細石屋の小僧…居候。 飄々とした感じで、女物の反物で設えた着物を着流し、道中用の中が朱色、外が射干玉色をした中朱番傘をさしている。
背中に美しい桜と狗と白狐の彫り物がある。チャキチャキの江戸っ子。
星駒(ほしこま)
13歳 猫又。
空色の瞳に淡い黄金色の髪。
下総国猫の郷の出で、実家は郷長の薬草園。父親は上総下総を統治する猫神。
5男8女の兄妹の中でも1番末の娘だが、1番妖力が高い。白の多い三毛猫で、日の本の猫には珍しい長毛。
猫又治療院 猫仙人である宗龍先生の元に、修行を兼ねて奉公に出されたが本人は大江戸での玉の輿を狙っている
★意図しておかしな喋り口調を使っているキャラがいます
★物書き再開後のごく初期の作品です
★アルファポリス様にも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-25 00:00:00
98873文字
会話率:45%
飽くなき欲望により煌々と輝く吉原遊郭。その吉原において最高位とされる遊女である夕顔はある日、八助という男と出会った。吉原遊郭内にある料理屋『三好』で働く八助と吉原遊郭の最高位遊女の夕顔。決して交わる事の無い二人の運命はその出会いを機に徐々に
変化していった。そしていつしか夕顔の胸の中で芽生えた恋心。だが大きく惹かれながらも遊女という立場に邪魔をされ思い通りにはいかない。二人の恋の行方はどうなってしまうのか。
※この物語はフィクションです。実在の団体や人物と一切関係はありません。また吉原遊郭の構造や制度に言語等に独自のアイディアを織り交ぜていますので歴史に実在したものとは異なる部分があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 19:00:00
102093文字
会話率:57%
ここは江戸時代の浅草・吉原。
ではなく、吉原の入り口、大門前。
この大門の先では、遊女があふれる遊郭の世界。
一歩外に出れば、振り向き柳を境に、飴屋やかんざし屋、歓楽街が並ぶ。
私は大門前の飴屋に丁稚奉公に来ている、きよ。
5年の年季を終
えれば田舎に帰れる。
けれど、この門の先には、私と同じ年くらいの娘たちが、何年先に年季が終わるとも知れず囲われている。
私は彼女たちから、時に門の隙間から手を差し出されて、文を預かる。
私も妓楼の花魁、ねえさんたちや飴屋の主人に文字を教えてもらったから代筆することも。
きょうもまた、文を届ける。相手はその文に返すかどうかはわからない。二度と会うこともないまま終わる文もある。
そんな時、私は代わりに返事を届ける。優美な飴細工とともに、少しでも、ねえさんたちの心が癒されればと願って。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-21 17:11:38
1631文字
会話率:36%
斎藤利政の嫡女錫髪の帰蝶は、足利義輝直属の将軍御世話役に指名され上洛することになった。上洛の道中で、帰蝶は、先代三人の御世話役が行方不明になっている事を知る。義憤に駆られた帰蝶は、足利義輝を鬼と決めつけ、鬼退治することを決意する。
そんな
、帰蝶の思いを知ってか知らずか、数々の妨害が入り、都入りするのも一苦労。やっとの思いで都入りするも、賊に襲われ祇園に遊女として売られてしまう。さらに味方である筈の斎藤家からも命を狙われることに。
帰蝶は、祇園から、脱出して室町御所入りを果たしたものの、今度は異世界ウエスタンの遊郭へと売られてしまう。そこは、24色の異髪を集めた遊郭で、なんと未来人ヘレンが元締めだった、
数百年後の未来。中性子星が地球を襲い、人類は核兵器で軌道を変えようとしたが、失敗してしまった。中性子星は時空を飛び越え16世紀の地球に襲いかかったのだ。ヘレンは24色の異髪姫つまり金属属性の姫を使って核融合を起こし、中性子星を破壊しようとしたのだ。
帰蝶たちは命を賭して地球を守ろうとしたが、都から追ってきた義輝が邪魔してしまった。帰蝶と地球の運命はどうなるのであろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 06:08:14
326924文字
会話率:46%
人は死んだら何処へ行くのか。
極楽?地獄?天国なんぞありやあしまへん。
人間ちゆう生き物は、大なり小なり罪を犯して生きとります。
罪を背負うた人間は、雁首揃えて地獄往き。
ほうはいうても地獄の座敷も限りがありんす。
そないなら地獄にあぶれた
人間は、その魂はどちらへ行けばよろしいのか。
そんな現し世を彷徨う魂を、人はいつしか。
「鬼」と呼ぶようになりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-19 08:23:26
26671文字
会話率:50%
主人公の杏和(あんな)はある日熊に襲われていたところを貴族の少年に助けてもらう。
極貧生活を送っていてその日の食べ物にも困っていた杏和は遊郭の門をたたくことになる。
最終更新:2023-12-03 01:59:38
8274文字
会話率:69%
医学生の橘は悪友の法学生に遊郭へ連れられるが、その時出会った遊女に慄然(ぞっ)とするほど驚く。それはその遊女に、二年前駕籠に乗った重い肺結核を患った美しい女の面影を認めたからであった。病美人に心惹かれた橘は、医学生でありながら、彼女を助けよ
うとして、迷信のような手段を講じる。そしてまた一方、病美人の面影を追い求めて、何度も遊郭に通うのだが、さて、その結末は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 08:54:55
16854文字
会話率:10%
廓(くるわ)の刃物研ぎを生業(なりわい)にしている五助の店では、毎月十九日、いつも剃刀が一挺(いっちょう)なくなるという。そして、なくなった剃刀はどこかの楼で見つかる。店前で若い者とそんな話をしていると、通りかかった五助の古くからの友人であ
る鏡研ぎ職人の作平が聞きつけ、実は……と、同じ十九日に関して、自分が研いた鏡の話をし出す。
曰く、昔、吉原の遊女が自分を捨てようとした男を殺そうと剃刀で刺そうとするが、男が手にしていた鏡に遮られ、思いを果たせず、そのため女は自ら自害したという。月は違うが、その日が同じ十九日で、そんな因縁のある剃刀と鏡である。
時を経ても、吉原においては自害した遊女の怨念は消滅しておらず、それが、十九日、再び事件を誘発することとなる。
剃刀研ぎの五助と、鏡研ぎの作平が遭遇する遊里における怪談話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-26 08:01:27
39893文字
会話率:30%
前回「あがりがま」で、坂本屋に押し入った強盗事件により、新三郎は主人の喜蔵と気まずい関係となった。その後、新三郎は仕事でミスを犯したため、追い出されるようにして、喜蔵のもとを去る。
新三郎の新たな奉公先は、練塀町にある眞里谷謙齋(けんさい)
の家であった。
その家の息子の雪雄は真面目一辺倒の堅物男だが、悪友が無理矢理雪雄を遊郭に連れ出す。
そこで出会った一人の女、金のために身売りされてきたのだったが……。
今回は、その女と雪雄の切なく、やるせない物語である。
全四十回
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-09 07:40:34
69699文字
会話率:4%
遊郭の格子であった淡路は小十郎と言う徒士に見受けをされ、江戸の町で小料理屋を営み生きていくことに。
様々な出来事があるが持ち前の気っ風の良さで乗り越えていく
エブリスタで一時公開していたので歴史企画には投稿できないですが取り敢えず気持ちだ
け(*‘∀‘)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-06 07:00:00
20697文字
会話率:38%
帝都にその名を轟かす大娼館シルフィードの主人は、風読みの加護を持つ。
「いま並んでる奴隷、端から端まで買うわ!」
大娼館の主人アリス・シルフィードは、奴隷商を訪れてそう言った。
アリスは九尾の狐娘カエデをはじめとする獣人の娘たちを大娼館
のキャストとして採用し、帝都に獣人ブームを引き起こした。
これは風読みの加護を持つお嬢様アリスがお金儲けをしたり、帝都を襲う災禍から庶民を救ったりする物語。
※この作品はタイトルガチャコンテスト1に参加しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-22 12:30:19
4848文字
会話率:24%
平和な江戸で生きる茶屋の店員・千鳥。彼は盗人・燕として、憧れる忍としての夢を追っていた。
ある時、彼は忍び込んだ屋敷で、踊り子の青年・幸にその姿と顔を見られてしまう。彼は燕のことを内緒にする代わりに、ある「契約」を持ちかけてきて・・・?
自由に憧れを追う盗人×鳥籠の中で生きる踊り子
※遊郭の雰囲気や、踊り子が襲われかける描写があるため、R15にさせていただきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-14 20:05:58
10888文字
会話率:35%
吉原の大見世で傾城と呼ばれる女郎、真那鶴の新造であるイトは、姉女郎の真那鶴が身請けされることを遣り手から聞かされる。姉女郎が身請けを教えてくれなかったことを不審に思うが、真那鶴が九郎助稲荷の前でだけ幸せそうな顔をする理由は身請けだと考えた。
ある日の座敷、初会の客にも関わらず真那鶴はくだけた様子で接客し、客や新造、禿に自ら料理した魚を振る舞う。
それを食べた者が倒れていく。しかし、イトだけは倒れなかった。
いつの間にか座敷には見知らぬ男が入り込んでいる。その男が言うには、人魚を食べたからだと言う。普通の人間は人魚を食べると死ぬ。そして、これは真那鶴が望んだ心中だと話す。
しかしイトは納得ができなかった。
傾城と呼ばれ、身請けも決まった真那鶴が、優しい姉女郎の真那鶴が新造と禿を巻き込んで心中することが納得できなかった。
男はイトが不老不死になったことを伝える。
イトは真那鶴がどうして心中を選んだのか知るために、イトは見世を変え名を真琴と変え、傾城になることを決める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 18:11:27
51068文字
会話率:52%
悪い悪い女衒の男。遊郭からの帰り道で。
最終更新:2023-07-23 17:42:58
1295文字
会話率:47%
……私も、貴方が好きだったんだよ……!
最終更新:2023-07-13 18:00:00
741文字
会話率:5%
その男は、とある遊郭の話を耳にした。
ある遊郭に住まう花魁には不思議な力があるという。
その花魁に気に入られた者は大成するーー。
眉唾ものな噂だと思いながら、その遊郭に訪れる。
最終更新:2023-06-24 13:42:34
3981文字
会話率:32%
時は、戦国1015年。
園上キミエは爛之一と共に遊郭の国『大吉原』にいた。
今宵二人は前人未到の吉原越えに挑む。
目指すは『法無神廷 限境 大暁之都』。
それは群雄割拠の戦国時代で起きた小さな波。だがそれは大勢を巻き込む戦へと発展するのであ
った。
極超合金 碧宙疾走 編 (HYPER ALLOY・UTMOST GREEN)
PIXIVにもイラストなども含めてあげていこうと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-14 22:46:30
61626文字
会話率:36%
明治時代。
遊郭の花魁夕霧(18歳)は、元武家の姫だ。不運にも遊女に売られた。遊郭の街吉原一の美貌と名高く、店では常にトップの存在だ。気位も高い。
彼女は、吉兆のシンボル麒麟を持つと噂される大富豪の老華族専属の花魁だった。男女の仲ではなく、
娘のように彼女を可愛がってくれていた。
しかし、頼みの老華族の足が途絶えてしまう。ほどなく、死亡の知らせが届く。
失意の彼女に、その息子(柊理)の意思が告げられた。父を継いで彼女との契約を続ける、と。
これまでとは違う。
夕霧は新たな覚悟で受け入れるが、柊理の彼女への行動は、辛辣でプライドを折るようなものが続く。とうとう息子へ本音を出してしまった。
「下がれ、下郎!」
太客に決して見せてはいけない夕霧の本音が露わになたっとき、柊理は怒りとは違う反応を見せた。
「あんた、処女か?」
「何がいけない!?」
「処女なら話が違う」
「どうしてだ?」
二人の関係がそこから絡み始めて————。
かなしい過去を持つ元姫と麒麟の息子と呼ばれる華族の男の恋愛ストーリーです。
パラレル明治時代のお話です。設定等ちぐはぐな場面もあるかと思います。ご容赦いただけますと幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-11 21:23:35
96694文字
会話率:46%
男娼である藤之助は、漫然と過ぎる日々に生きる目的を失っていた。彼の唯一の楽しみは、庭に咲き誇る白藤の木を眺めること。そんなある日、白藤の化生を名乗る少女、不知火と出会う――。
これは白藤の庭で紡がれる、優しくも儚い、心の物語。
最終更新:2022-12-06 17:09:04
82019文字
会話率:32%
鏑木清方画「薄雪」を鑑賞後創作
遊女の心中もの
最終更新:2022-10-13 18:02:12
42196文字
会話率:37%
明治時代の吉原。娼妓見習いである千早は、ある日、売り飛ばされかけてそれまで育った見世を逃げ出す。とはいえ世間知らずの身に行く宛もなく、あわや捕まるかと思った瞬間、気が付くと見知らぬ古風な妓楼に辿り着いていた。謎めいた美貌の楼主・朔が仕切る
その見世の名は、月虹楼。あやかしの花魁が客を迎える、世の狭間にある見世だった。
人があやかしを信じなくなる昨今、千早はふたつの世の絆を繋ぐ貴重な客人なのだとか。朔に乞われて、千早は当面の間月虹楼に居候することになる。往事の江戸の吉原のように、ゆったりと粋な雰囲気の漂う見世で、様々な姿形のあやかしに囲まれて──千早は初めて将来のこと、自分の生き方を考え始める。
一方人の世では、なぜか執拗に千早を追い求める者たちがいて──
カクヨム、魔法のiらんどでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 21:09:36
123913文字
会話率:47%
吉原遊郭の振袖新造、さらさは姉貴分の唐織(からおり)花魁とその情人の清兵衛に憧れていた。唐織が身請けされた後、姉に代わって清兵衛に通われるのがさらさの夢だった。
遊女が囁く愛など嘘ばかり。卵の四角に遊女の真、あればみそかに月が出る、と戯
れ歌にもある通り。唐織と清兵衛の関係は身請けまでの終わりが決まったものだと、さらさは信じていたのだが──
カクヨムにも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 07:28:38
22025文字
会話率:48%
港町の遊郭で暮らすエミールは、まだ子供で稼ぐことができない。生きていくためにエミールは、店主や女たちの使い走りで日々を暮らしていた。そんなとき、店で一番の遊女シウリーにエミールは緑の瞳が縁で優しくしてもらえるようになった。
シウリーはエミー
ルに自分の故郷の物語を語り、エミールは「星の降る井戸」の話を知ることになる。
遊女シウリーは、十字軍ゆかりの赤毛の軍人に買われ、しばらく彼の物となるが、赤毛の男は程なく帰国してしまう。シウリーは彼の子供を宿していたが、稼げなくなった彼女を店主はぞんざいに扱い、彼女は出産と引き換えに命を落としてしまう。
エミールは、たまたま知り合いになったサラセン人ハールーンの船にシウリーの赤子を抱いて逃げ込んでしまったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-23 11:00:00
19066文字
会話率:52%