母妹とともに非業の最期を遂げた主人公。なぜか生まれたときに巻き戻された彼が、家族の安寧と、叔父への復讐のために奮闘する物語。
安房・上総の国主である、梅王丸こと里見義重は、今、最期の時を迎えようとしていた。叔父にして義兄にあたる里見義
頼率いる反乱軍との戦いに敗れたのだ。国内の残る拠点は、本拠の佐貫城のみ。国外からの援軍のあてもない。落城は時間の問題である。家臣の命が無駄に失われることを惜しんだ義重は、自分の命と引き替えに、城内の将兵の助命を願う。その願いに対する、叔父の答えは「義重とその母、妹が命を捨てるなら、その他の人間の助命を認める」という、過酷なものだった。
目の前で母と妹を見送った義重は、叔父を恨みながら自ら十文字に腹を切り、命を絶った。数え14歳(満12歳)であった。
……ところが、次に意識を取り戻したとき、彼は自分が大変心地よい場所にいることに気付く。いぶかしみながら微睡む生活をしばらく続けた後、その生活が急転する。彼はまた、この世に生まれ落ちることになった。しかも同じ梅王丸として。
「今度こそ母と妹を守り、敵である義頼を討つ!」そう決意した、梅王丸:義重は、人生の繰り返しの輪に突入する。
※年齢は数え年で書いています。
※里見義重の生年は1,568年(永禄11年)に設定しました。
※里見義頼は義弘の弟説を採用しています。
※後北条氏は基本的に『伊勢』と記述します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-30 18:27:20
65322文字
会話率:36%
戦後日本の政治の元型は、なんといっても占領期の占領政策にあります。連合国軍最高司令官総司令部いわゆるGHQによる占領政策は日本の民主化だったと歴史教科書は教えています。しかし、よくよく考えるといくつもの疑問が浮上してきます。
そもそも日
本は民主国家でした。戦前の日本には帝国議会があり、裁判権も独立しており、普通選挙さえ実施されていました。当時の世界水準で見ても立派な民主国家でした。これに対してアメリカでは黒人に参政権が与えられていませんでした。民主主義の先進国はむしろ日本でした。民主主義後進国のアメリカが日本を民主化するという論理は完全に矛盾しています。
戦前の日本は防共国家でした。共産主義と戦っていたのです。治安維持法によって日本共産党は解体され、ゾルゲなどのスパイを逮捕していました。終戦後、治安維持法を消し去ったのはGHQです。日本共産党が復活し、社会の各領域に共産主義者が浸透していきました。これは共産化です。
GHQの官僚たちは、ルーズベルト大統領の政策ブレーンだった共産主義者です。彼らはニュー・ディーラーと呼ばれていましたが、実際には共産主義者だったのです。日本は彼らによって共産化されました。
GHQが実際に占領政策で嫉視した政策は、民主化とはかけ離れた圧政でした。戦勝国と戦敗国をあきらかに差別していました。連合国軍将兵が強盗や強姦をはたらいてもいっさい不問に付されました。GHQは日本の主権を奪い、まるで幼い子供がオモチャをいじくりまわすような無邪気さで、日本の憲法をはじめとする諸制度を改変しました。大東亜戦争の真実を捏造し、隠蔽し、虚偽を推し広めるプロパガンダを実施しました。GHQに対する一切の批判を言論弾圧しました。検閲を大々的に実施しました。日本の産業を弱体化させ、軍隊を放棄させ、警察から銃をとりあげ、日本の農業国家化を推進しました。不法入国する朝鮮人を野放しにして、その朝鮮人を準戦勝国民とし、各種の犯罪行為を許容し、特権さえ与えました。
これが占領政策の現実でした。はたしてこれが民主化といえるでしょうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-14 11:08:24
41822文字
会話率:18%
常に激戦地に投入される部隊があった。
帝国の圧倒的技術が作り得た新兵器を装備する部隊。
それは、精強な部隊で帝国国防軍の切り札でもあった。
部隊名は【帝国国防軍直属第701試験戦闘団】。
帝国軍は前線将兵は、敬意を込めて救世主《メシアス》と
呼び、連合国軍将兵は畏怖を込めて破壊者《デストロイヤー》と呼んだ。
空を駆け圧倒的火力で前線の戦車を駆逐して回る彼らの突撃力、破壊力は騎兵にも似て――――――
鉄騎兵の駆ける憂乱《ゆうらん》の戦場。
いつ果てるとも知れない絶望の戦場。
これは劣勢で過酷な戦場を戦い抜く鉄騎兵達の戦闘記録――――――。
10月16日 ジャンル別日間ランキング13位!
10月27日 ジャンル別日間36位
※この作品に登場する国家、団体は地球上の国家、団体との関りは一切なく、第二次世界大戦とのかかわりも一切ありません
拙い作品ではありますよろしくお付き合いください。
↓本作宣伝PVは、こちらから
https://youtu.be/WkWdTI5AV8I
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-12 22:15:00
115545文字
会話率:32%
アメリカ出張を終え、日本に帰る途中、飛行機事故に遭ってしまった俺、坂上竜樹。
気が付けば一人森の中に出来た空き地に佇んでいた。
……いや、まさかな。ラノベじゃあるまいし異世界転移とか。
そんな思いを否定するかのように空には月が2つ浮かんでい
た。
「って、異世界転移でも何でも良いけど、神様転移先を間違えてないか?何も無いんだけど!!」
そんな竜樹の叫びを聞いたのか、次々に現れる謎の指令。
竜樹は分からないながらもまずはそれに従いつつ、この世界での生き方を模索していくが、世界は竜樹を待ってなどくれなかった。
#####
世界観としては箱庭系のゲームを想像してもらえれば分かりやすいかと思います。
竜樹は領主または将兵として活躍していきます。
戦争要素ありなので沢山人が死にますが、残酷な描写や拷問などはほとんど無い予定です。
1話2000~3000文字程度でサクッと読める作品を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-04 20:00:00
266180文字
会話率:34%
本能寺で自刃した織田信長は奇妙な世界で目を覚ます。
そこは戦いに散っていった将兵が再生され送り込まれた別の日本列島で有った。
死者故に食事も睡眠も必要ない。痛みは感じず血も流れないが、傷が癒える事も無い。
信長は再会した謀反人明智光秀を許す
どころか軍師として再び登用し天下を目指す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-28 20:00:00
32342文字
会話率:57%
天正四年(西暦一五七六年)、五月七日。摂津国天王寺。
石山本願寺攻めの拠点である天王寺砦に籠もる明智光秀以下三千の将兵が、本願寺勢一万五千の兵に囲まれ、絶体絶命の危機的状況。
今日明日にも陥落する恐れがあると聞きつけた織田信長は、敵中
で孤立する将兵を助けるべく救援に向かう事を決意。但し、手勢はたったの三千!
一方、凄腕の鉄砲撃ち手・雑賀孫一は、滅多に戦場へ出て来ない信長の命を虎視眈々と待っていた……!
天下布武に立ち塞がる強敵・石山本願寺を倒したい、織田信長。
苦しむ浄土真宗の門徒達を救いたい、顕如上人。
顕如上人から重要な“願い”を託された男、雑賀孫一。
それぞれが譲れない戦いが、天王寺の地でぶつかろうとしていた――!!
◇メフィスト賞2021年上期 落選作品 ◇
(『悪人』より改題)
※この作品はメフィスト賞2021年上期に応募した作品に加筆修正を加えております。
※作中の読経は浄土真宗真宗大谷派のものを参考にしています。
□第10回ネット小説大賞エントリー作品□
◆この作品は『アルファポリス(https://www.alphapolis.co.jp/novel/907568925/569630453)』『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16817330647915248306)』でも掲載しています。◆
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-09 20:14:23
99130文字
会話率:33%
不義の子として虐待されて幼少期を過ごした少女・潤玲。母の最期の願いを叶えるため、一度も会ったことのない父親のいる帝都へと旅立つ。
父親や叔父に可愛がられながら育ち、苦難を乗り越え、父親にも負けぬほどの武勇を身に付けた彼女は傭兵団を率いて
戦場を駆けるまでに成長したが………
いつしか「黒槍雷公」「驍勇無双の黒麒麟」「理想の上官」「スパダリ将軍」「青天の霹靂(物理)」「傭兵団内・抱かれたい人第一位」「婿に来てほしい将兵筆頭」等の異名で呼ばれるように。
不義の子と呼ばれていたのに、どうしてこうなった?
というかスパダリって何だ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-09 13:23:27
86366文字
会話率:34%
入社以来、お茶出しが主業務となっているソラノ カリナがいつものように給湯室でお茶を入れていると、突然、大きな航宙戦闘艦が会社すぐ脇を通り過ぎ、近くにある議事堂の前に強行着陸する。この宇宙人の襲来、この瞬間、彼女の運命が大きく変わる。
半ば強
制的にその宇宙船に、特使代理といういい加減な肩書で送り込まれてしまったカリナは、無愛想な士官、ヴィルヘルム中尉の案内で、地球(アース)262遠征艦隊所属の駆逐艦7990号艦に乗り込む。
1万の戦闘艦、100万の将兵、そして遥かに進んだ技術(テクノロジー)を持つ彼らに対し、カリナが交渉の武器として用いたもの、それは……えっ?お茶!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-30 11:14:55
112861文字
会話率:55%
第21次シリウス戦役が勝利に終わり、連合艦隊は太陽系に帰還する。
3000年前の隕石落下によって死の星となった地球の衛星軌道にリング状に育った地球樹での凱旋式典に、参加した100万将兵が集う。
その中には、土星のホルス皇子もいた。
最終更新:2020-07-04 13:15:42
7378文字
会話率:41%
ここは帝国海軍が誇る重巡洋艦「古鷹」のとある一室。
そして現在、ここでは主計科の長たる主計長が人生最大級の危機を迎えようとしていた。
すわ、緊急事態か、敵襲か。いいや、違う。「古鷹」主計長にとって目下最大の敵とは即ち──来週の、献立。
時は
昭和初期。世界情勢が徐々に悪化していく中で、軍艦勤務の者も日に日に緊張感が高まっていた。
そんな海の男のご飯事情を支えているのが、軍艦の衣糧を担当する主計科所属の将兵たちだ。それはここ、重巡「古鷹」も例外ではない。
「主計看護が兵隊ならば、蝶々も蜻蛉も鳥の内」
などという嘲笑にもめげず、自分たちがいなければみんなの仕事が回らないという矜持を胸に、今日も主計科は独楽鼠のように駆け回る。
──これはそんな主計科の長として奮闘する主計少佐のお話。
※時と場合によっては飯テロに分類される話ですので注意してください
※主計科とは経理を担当している部署です
※この物語は実在する帝国海軍の重巡「古鷹」とも史実の人物とも一切関係の無い話です。
※作中に登場する旧海軍に関するうんちく話についても「ふーん」程度に聞き流してください。
※アルファポリスでライト文芸大賞に出したものの転載です。(https://www.alphapolis.co.jp/novel/386660553/133360260)
参考資料
『海の男の艦隊料理─「海軍主計兵調理術教科書」復刻─』
『写真で見る海軍糧食史』
『海軍カレー伝説』
『海軍と酒』
『日本海軍がよくわかる辞典』
『海軍よもやま物語』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-12 12:55:45
182192文字
会話率:44%
戦艦大和以下、水上砲戦部隊の活躍によって勝利を収めた第三次ソロモン海戦。
その後も、日本海軍はルンガ沖海戦などでの勝利を続ける。
そして、第三次ソロモン海戦から二ヶ月後の一九四三年一月、日本海軍は南太平洋全域での通商破壊作戦「い号作戦
」を発令。
これによって、南太平洋のアメリカ軍はさらなる窮地に陥った。
ガダルカナルに残る三万名の海兵隊将兵を救うため、南太平洋方面軍司令ウィリアム・F・ハルゼー提督は再度のガダルカナル突入作戦を決意する。
迎撃するは、第三次ソロモン海戦での殊勲艦夕立を始めとする日本海軍の精鋭水雷戦隊。
今再び、鉄底海峡で死闘の幕が上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-02 10:13:16
123650文字
会話率:36%
75年前、桜が咲き始めたころ、沖縄へ向かおうとした最後の艦隊がいた。
そんな艦隊の中心であった彼女の思いとは。
史実をもとにしていますがかなりオリジナル要素が入ってます。
艦魂出てきます、苦手な人は注意してください。
第二艦隊の将兵と艦
達に合掌……。
アルファポリス・カクヨム・ノベルバ・エブリスタにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-07 14:00:00
3679文字
会話率:53%
「おれは鶴松、大阪城を攻撃する」のその後です。
鶴松に転生したおれは真田幸村らと江戸城を攻撃したのだが、途中で撤退してしまう。
その納得いかない撤退に、豊臣方将兵らの内で溜まったガス抜きの為、おれはある催しを計画した。
最終更新:2020-02-15 00:39:19
2771文字
会話率:49%
1945年にポツダム宣言を受諾し、日本が無条件降伏した後。米国の占領地となっていた沖縄では当時、連合軍将兵による無慈悲な「暴行」が頻発していた。
そんな中、将兵たちの間ではある2人組の復員兵達が噂になっていた。暴行現場に現れては、乱暴
を働く将兵を次々と蹴散らしていく、ならず者達――その名も、「ROGUE-MEN」。
幼気な少女の未来を守るため、「生き恥」を晒してきた男達の鉄拳が唸る!
(本作はカクヨム、ハーメルン、暁、エブリスタでも掲載する予定です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-26 00:07:10
2484文字
会話率:47%
大日本帝国陸軍の将校である島田一郎陸軍中尉はフィリピンのセブ島で部下である山本軍曹と共に絶望的な撤退戦を行っていたが、ついに潜伏していた洞窟を米軍に発見され、壮絶な戦死を遂げた・・・はずだった!? しかし、ふと気が付くと二人は生きていて、し
かも洞窟を出てみるとそこは初めて見る森の中であった。
皇軍将兵たる二人は、見も知らぬ世界でそれぞれの新しい人生を送ることに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-13 23:08:43
2841文字
会話率:34%
ある日学生ゲーマー:久留間 将兵の元にとあるVRMMOのゲームディスクが届く。そのゲームのβ経験者である彼は当時を振り返りながら、製品版の発売を待つのであった…。
主人公の私生活・ゲーム活動を織り混ぜながら展開する物語です。
執筆・設定・
考察については素人もいいところな私ですが、この作品が皆さんの暇潰しにでもなれば幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-23 17:09:49
1182文字
会話率:23%
レオナルド=フォンターナ少尉は、士官学校を主席卒業した秀才であった。しかし、配属されて1週間でいきなり営倉に入る羽目になってしまう。
馬鹿上司の作戦に諫言を行い、不興を買ったからだ。正義感が強く真面目な彼は、小細工抜きにこう言ってのけた。
「スダール少将、気は確かですか?」
激怒し、銃を抜く少将。止める幕僚達。巻き起こる喧騒のなか、平然とする彼を見てい並ぶ将兵は思う。
((((こいつ、ただ者じゃない))))
営倉送りは、軍人として誉められるものではないだろう。だが、勇気ある反逆者としてレオナルド=フォンターナの名前は、ロマルク帝国内で広がっていく。それのみならず、大陸各国の国民達にもレオナルドの名が知られるようになった。
この一件が彼を歴史の大舞台に上げる原因となり、ロマルク帝国や周辺諸国に大きな影響を与える事になる。だが、この時は誰も気付いていなかった。レオナルド=フォンターナの力を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-10 01:00:00
192879文字
会話率:60%
時は後漢末期――宦官の専横により漢王室は腐敗し、世は乱れ、民は貧困に喘いでいた。そんな中で群雄達は立ち上がり残った三人の英傑は国を建てる。そしてそれから何十年も過ぎた現在、三国は鼎立の時代を迎え、不可侵条約により一先ずの平穏を保っていた。
蜀の将兵、姜維は生まれ故郷にて謎の女性、王元姫と出会う。彼女の使う異能力によって、嵌められてしまい「核」という謎の敵と戦う事になってしまった。
画して姜維は王元姫を伴い、蜀の国を守るために立ち上がったのだった。
■■■■■
更新は土日に章ずつやります。停滞したら執筆中。
一話四章構成で書いているので、一ページぶつ切り感あります。
四話、短編の更新を終えたら一旦停止致します。
五話執筆完了したらまた更新再開致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-19 23:31:38
289445文字
会話率:57%
大河ドラマ ”大河兼任”
時は源平合戦の終わり。奥州藤原氏は生き残りをかけて、鎌倉へ従おうとした。義経の首まで獲ったが、受け入れられず。黄金の都”平泉”は灰に帰した。しかし北奧には、無傷の将兵があまたおり。義経や木曽の遺子が生きている
と噂を立て、鎌倉方を錯乱。統制が取れなくなった隙をつき、その男は立った。
大河兼任(おおかわかねとう)。秋田城柵に詰める、一人の大将である。
”古今の間、六親もしくは夫婦の怨敵に報ずるは、尋常のことなり。いまだ主人の敵を討つの例あらず。兼任独りその例を始めんがために鎌倉に赴くところなり”
今作は ”曽我物語外伝 奥州再乱” を編集しなおしたものです。いずれ今作を含めて大河兼任の生涯を書きたいと考えています。ちなみに ”松島” とは宮城県の松島町ではなく、青森県五所川原市の松島町です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-02 22:10:04
4068文字
会話率:5%
大河ドラマ”大河兼任”。
時は源平合戦の終わり。奥州藤原氏は生き残りをかけて、鎌倉へ従おうとした。義経の首まで獲ったが、受け入れられず。黄金の都”平泉”は灰に帰した。しかし北奧には、無傷の将兵があまたおり。義経や木曽の遺子が生きている
と噂を立て、鎌倉方を錯乱。統制が取れなくなった隙をつき、その男は立った。
大河兼任(おおかわかねとう)。秋田城柵に詰める、一人の大将である。
”古今の間、六親もしくは夫婦の怨敵に報ずるは、尋常のことなり。いまだ主人の敵を討つの例あらず。兼任独りその例を始めんがために鎌倉に赴くところなり。”
決起は成った。・・・しかし、崩れ出す。
奥州と鎌倉。二極で織りなすドラマが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-17 20:22:07
41796文字
会話率:23%
未来無き者が生きるために未来有る者の命を奪うことは、正しいと言えるのだろうか。
武器を作り、将兵を育て、戦争をして、殺し合うことが、技術、産業、生活水準を向上させるためであっても、人々の幸福のためと言えるのだろうか。
一部の人々の富と
安全のために大勢の死者とさらに多くの悲しみと搾取を生み出すことは、望んだ世界、あるべき世界と言えるのだろうか。
戦場で死んでいく将兵の命は、金持ちに更なる富を与える商品でしかないのだろうか。
有力者の邪魔になる弱者や対立する人たちを戦場で敵に殺させるのは、策略と言う言葉で済ませてよいのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-07 23:46:01
154276文字
会話率:80%