明治時代の吉原。娼妓見習いである千早は、ある日、売り飛ばされかけてそれまで育った見世を逃げ出す。とはいえ世間知らずの身に行く宛もなく、あわや捕まるかと思った瞬間、気が付くと見知らぬ古風な妓楼に辿り着いていた。謎めいた美貌の楼主・朔が仕切る
その見世の名は、月虹楼。あやかしの花魁が客を迎える、世の狭間にある見世だった。
人があやかしを信じなくなる昨今、千早はふたつの世の絆を繋ぐ貴重な客人なのだとか。朔に乞われて、千早は当面の間月虹楼に居候することになる。往事の江戸の吉原のように、ゆったりと粋な雰囲気の漂う見世で、様々な姿形のあやかしに囲まれて──千早は初めて将来のこと、自分の生き方を考え始める。
一方人の世では、なぜか執拗に千早を追い求める者たちがいて──
カクヨム、魔法のiらんどでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-28 21:09:36
123913文字
会話率:47%
花街で育ち、遊女たちに育てられた剣の舞姫・桃花は、七日に一度、妓楼の舞台で剣舞を披露する。その日もいつも通り舞い踊り、出番も終わりと思っていたところ、座敷に呼ばれる急展開。若く麗しい男・桃真は王宮で行われる武闘会の前座として舞を披露してほし
いと依頼する。
王宮で舞を披露したことで、花街で一生を終えるつもりだった桃花の運命が大きく変わる。妃のひとりに気に入られ、客人として後宮に招かれることになったのだ。後宮で過ごすうちに、さまざまな人と言葉を交わし、触れ合い、凍えた雪原のようだった心が溶かされていく。そんな中で起こった妃の毒殺未遂事件。招かれた客人であるはずの桃花に疑いの目がかかる。
ぶっきらぼうな桃花は柔和な桃真にほだされてしまい――。
❀恋愛異世界中華風ファンタジー
カクヨムにも掲載中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-24 20:00:00
91677文字
会話率:41%
男娼の娘として生まれた翠。妓楼にて職を得たが、妓女としてではなく『護衛』として。
変わらぬ日常の中、花街にふとした事件が起こる。
それがどうやら国を巻き込むようで……。
────欲望と思惑が交差する花街を彼女は駆け回る。
カクヨム
にも掲載しております。お試しとしてこちらでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 02:58:50
4716文字
会話率:37%
『医者よりも、医に長けた、医者でない者』を探し連れて来い。始まりは皇帝からの命だった――
噂の出所はなんと妓楼屋。
仕方なく妓楼屋に足を運んでいると、何故か予想もしない人たちと繋がって……
◇◇◇
お呼びでないのに続々と集まってくる変
人たちと戯れて、愛されながら、育ちのせいで酷く歪んだ心を持った一人の写本師の女性が少しずつ成長し変わっていく物語です。
過去や身分を乗り越えて、生きていく様をどうか見ていってくださいまし。
※二章から恋愛要素強まります。現在七章進行中。
※結構な長編となりますので、お覚悟くださいませ。とはいえ、気楽に読んでいただけたら嬉しいです。
※仕事の都合で毎日更新は取り止め中です。申し訳ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-07 18:04:14
646648文字
会話率:43%
気づいたら周りは着物を着た人達ばかり。川の水を覗けば、そこには小さな子供が…え、私っ!?
流れ着いたのは綺羅びやかな町、吉原だった。あれ?でも見れば格子の中にいるのは男の人のような―。
まだ年端もいかない私をそんな不思議な場所で拾ってくれ
たのは『天月妓楼』という妓楼のおやじさまだった。
連れて来られたのは男ばかりがいる廓。どうやら此処では、男が遊女ならぬ遊男というものをしているらしい。そして私は野菊と言う名前を与えられ、女と言うことを客には隠して下働きをすることに。
何故か花魁教育もされるが、私は男じゃない!!そんな女に対しての手練手管なんて学びたく無いわ!!
しかし、私は16になった時に一緒に育ってきた美男仲間達を見て気づく。ここが『夢見る男遊廓~一夜を共に~』の世界であることを。自分の事を思い出せないのに何故かそのゲームをやっていた事を思い出したのだ。。
野菊はその乙女ゲームにおいての悪役だった。男達に近づく主人公の恋の邪魔をして、あげく殺そうともする手段を選ばない女。そんな女だから最後には主人公達から地獄の制裁を受けるのだが…
そんなのいやぁぁぁあああ!私、邪魔しません。仲間のことは兄のような、戦友のような感じにしか思っていません!!陰からこっそり応援する所存です。
※2018/1/25 本編完結。番外編を更新していきます。
※2018/2/10 『隅でいいです。構わないでくださいよ』
アリアンローズ様より第4巻書籍発売予定です。
※2018/2/5 フロースコミック(KADOKAWA)よりコミカライズ第1巻発売予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-12 20:35:42
456404文字
会話率:38%
八月のある日。廃墟から子供の気配を感じた青年は、注意をしに向かう。
霊視ができる青年と、子供たちのかくれんぼ。
冬の童話祭2021で書いたお話と同じ舞台なので、それほど怖くはありません。
最終更新:2021-07-22 22:35:08
4281文字
会話率:46%
太夫・玉花《ユィホワ》が妓楼の中で出逢ったのは、年下の青年・ダーコォ。
この出逢いが吉か凶かは、誰にも分からない。
最終更新:2021-07-14 19:27:59
2214文字
会話率:23%
主な登場人物二人のそれぞれの視点で書いたお話。
妓楼の遊女であるお紅はある日、元という男性に出会う。お紅に振り向いてもらおうと声をかけ続ける元をよそに、お紅は元の言葉にいらだちを感じるようになるが、あるとき元の正体を知り、お紅はある行
動に出る。
元農民であった元は、幼少期に殺された友達の敵を取るため、復讐にでる。復讐をしたものの、その場で自分の人生を切ることができず、そのまま逃亡生活をすることになる。逃亡して数年後のある日、逃亡先の町で殺された友人に似た女性を発見する。それから元はその女性を忘れられなくなってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-18 21:51:02
21011文字
会話率:39%
王都の妓楼である「紅楼」には女神の巫女でもある特別な妓女「乙女」が存在する。
乙女の夢の夕映えに仕える下働きのシャシャの、ほのぼのとしたちょっとほの暗い日常のお話。
※シャルル=ダ・フールシリーズのスピンアウトである「蜘蛛と酔猫」の登場人
物による連作短編(予定)です。蜘蛛と酔猫とシャルル=ダ・フールシリーズについては読まなくても単品でも楽しめる予定ですが、双方の作品に出てくる人物について言及されたり、本人が顔を出したりします。
※現在のところ、更新は大変不定期になる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-04 21:49:38
8593文字
会話率:38%
春の豊穣の女神の祝祭の日、妓楼に派遣された女神の巫女たる乙女達は巡礼を行う慣わしになっている。しかし、祭りを楽しみにしていたシャシャのつかえる「夕映えのねえさま」が護衛に指名したのは、数ヶ月前から居座っている心を病んだ粗暴な王族「紅楼の殿
様」。そうして、祭りの日、私の前に現れるどこか浮世離れした不思議な乙女「瑠璃蜘蛛」。
10日のうちに、私達は神殿までいかなければならない。
※シャルル=ダ・フールシリーズのスピンアウト的な作品ですが、こちら単独で読めるものになっております。個人サイト「幻想の冒険者達」と重複掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-30 18:18:00
153390文字
会話率:43%
『KAC2020 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2020~』に向けて投稿した連作短編です。(一部変えています)
「藍天的絶望」……お題「四年に一度」※短編「藍天的絶望」と同じ内容です。
「あまつかぜ」……お題「最高の祭り」
「最憶的故郷」……お題「Uターン」
「人の噂も七十五日」……お題「拡散する種」
「藍天的秘密」……お題「どんでん返し」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-10 22:46:06
11020文字
会話率:54%
青空の下、4年間の浪人生活が確定。でも、なぜか優等生のあいつも不合格?
青空の下で実施される四年に一度の某試験。最終問題を白紙で提出した俺の浪人はほぼ確定。
しかし、合格確実と噂されていた秀才美青年・薛梁もなぜか自分は不合格だと言い
出して……
『KAC2020 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2020~』1回目「四年に一度」参加作品および作者初投稿作品。(一部変えています)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894464609
アルファポリスにも改訂版を投稿しております。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/427650696/513349183折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-01 10:34:08
4096文字
会話率:45%
ある日の早朝、楊華国(ようかこく)の妓女(ぎじよ)見習いワン・シーリィは客がまったくつかないことに絶望して橋の上から身投げしようとしていた。
最終更新:2019-12-24 23:16:50
44323文字
会話率:24%
下級武士の娘、美幸。美幸は9つの頃何も分からないまま吉原に売られてきます。
見所があると言われて大見世稲光楼で喜瀬川花魁の禿・しゆきとして働くことに。
時には人に恨まれながらも、生まれ持った美貌と芸の才能を生かしてしゆきはどんどん成長して
いきます。
そうして最初は美しくなれることを喜びに感じていたが、吉原の闇を知っていき…
色んな悲劇から己の人生に絶望しながらも、優しい人々に支えられてついには吉原一の花魁"花紫"になります。
しかし悲劇は続きます。
感情を捨て、ただただお金を集めることだけを考えていた頃、運命の人"栄吉に出会います。ここまではいいのですが、花魁になっても借金は減らず……ついには金持ちの馴染みから身請け話を持ち出されます。
花紫はこの地獄の中、どうやってトップまで登りつめたのか。そして、栄吉との運命の恋はどうなるのか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-23 20:07:25
5197文字
会話率:52%
ふと目が覚めるとそこはいつも見ている景色と違った。
日本のようで日本でない、江戸のようで江戸でない、こんな世界で繰り広げられるお話は・・・
花を売るものたちは、自分の心と引き換えに大事なものを守るのであろうか?
さて、これから何が起こ
るのか・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-19 01:55:47
897文字
会話率:15%
蜜香は、身体から強く甘い香りを放つ娘。幼い頃両親に売られ、以降ずっと妓楼の中で生きてきた。
これは、高級妓楼 白瓏館でのお話。
最終更新:2018-10-02 11:10:38
9966文字
会話率:37%
暗く深い川に囲われ、外界から隔絶された一大遊郭。そこは、永遠に桜が咲き乱れ、春以外の季節を知らない奇妙な町。妓楼の並び立つ華やかな表の姿とは裏腹に、町には、決して人間の寄りつかない『人ならぬ者たち』の棲む裏通りがあった。水面を歩むことができ
る『花筏』と、特異な力を宿した籠を編む『籠屋』。時の移ろいから閉ざされた常春の町で、日陰にうごめく物の怪たちの話。/PG12程度の描写有り。自サイトからの転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-25 19:26:11
40618文字
会話率:44%
とある妓楼に明里という名の花魁がいた。ほっそりと華奢な身体と、繊細な美貌。そして今時の遊女には珍しい深い教養を持っていた。その明里の元に通う、時の英雄・犬神准将。
花街での男と女の酸いも甘いも噛み分けた駆け引き……だけでなく、明里には秘
密があった、深い情もあった。廓に生きる花魁の、切ない恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-21 14:36:48
7986文字
会話率:40%
「歌って。死神と踊るわたしの代わりに」
死と悦楽をあがなう廃都市《シャーロック・タウン》。
東京の最果てにあるこの街は、悪名高き歓楽街でもある。
妓楼、違法賭博、闇オークション――――とりわけ、《チルドレン》と呼ばれる少年少女たちと標的との
デスゲーム《遊戯》は、いちばん人気の見世物にしてギャンブル。
チルドレン一の稼ぎ頭・No.12の少女ナキは、ある理由からほかのチルドレンに忌み嫌われている。そんな彼女を盲目的に慕う歌姫・ウタ。ふたりは幼い頃交わした約束を胸に、偽りの姿で生きるが――。
退廃都市で繰り広げられる、未孵化の少年少女のバイオレンス・ファンタジー。
第一部「ネバーランド」まで完結/第二部・準備中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-17 20:28:44
108912文字
会話率:50%
笛鳴らしの方治は居残りである。
居残りとは遊びの金が支払えず、妓楼に留め置かれた者をいう。本来ならば肩身が狭くて然るべきところだが、あちらこちらから「先生」と呼び親しまれるこの男は、少しばかり異なる居残りであるようだった。
剣術使いで
もある彼と、数奇な運命を辿り妓楼に属す事になった娘。そして上方戻りの凶賊。彼らの生が麻糸の如くもつれあう時、笛に似て非なるその音が響く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-03 13:00:00
13089文字
会話率:19%
浜木綿の実の姉・芙蓉の妓楼の花魁・勝山。
彼女にも誰にも語らぬ恋という過去がありました。
最終更新:2017-08-17 00:29:15
2114文字
会話率:7%
。.。・*❤︎*・。.。*❤︎*・。.。
華苑が花街の妓楼だった頃。見世で三人しかいない"蜜姫"の位の遊女だった、馨果(きょうか)の走馬灯。
お互い想いは強いのに、愛し方も示し方も不器用な、似た者夫婦。
※後追
いで毒を呷る展開なので、ご了承ください。_:(´ཀ`」 ∠):
生まれも育ちも華苑の現:楼主は、両親どちらにも似てますw
勢いで書いたら、深紅と漆黒の薔薇の花言葉そのまんまの二人になってました。
。.。・*❤︎*・。.。*❤︎*・。.。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-25 21:43:46
6355文字
会話率:13%