「ごめんなさい、お姉様……もう、こうするしか……」
ガザード公爵ディアナは、双子の妹コーデリアに刺されて短い生涯を終えた──はずだった。
気が付けば、アカデミー卒業の当日朝に時間が巻き戻っていた。
ディアナを起こしに来たコーデリアが、明
るい笑顔で声を掛けてくる。
あれは夢だったのか?
違う、あまりに生々しい痛みと記憶。
裏切られた痛みが、数々の悲しみが、ディアナの心を苦しめる。
もう二度とあんな思いはしたくない。
二度目の人生、自分の手で切り開いてみせる。
卒業パーティーで、ディアナは幼い頃から淡い想いを抱いていた王弟アランに声を掛けた。
前世では、卒業式の後に命を落とした初恋の人。
今なら、まだ彼を救うことが出来る
二度目の人生、恋も、平穏も、全てを勝ち取ってみせる。
妹に殺された姉が新たな人生を歩き出す、リスタート・ロマンスファンタジー!
ひとまずきりの良い20話まで、一気に投稿します。
(毎日18:20予約投稿)
21話以降は、また後日。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:20:00
80736文字
会話率:27%
幼い頃に前世を思い出した私オリヴィア・ブリーズ伯爵令嬢は、自分がこの世界の主役であると信じ込んでいた。
ここが小説の中であり、自分がただのモブキャラに過ぎないと気付くまでは。
その事実に気付いた瞬間、私は足を踏み外して王城の階段から落下し
た。
その場に居合わせた王太子殿下――私の最推しであるエヴァン殿下は、責任を取って私を婚約者にすると申し出てくださった。
小説の中のエヴァン殿下には、婚約者なんて居なかったというのに。
断ろうにも、強欲な両親は勝手に話を進めてしまう。
ごめんなさい。
推しの人生を、私が狂わせてしまった。
ヒロインに一途な貴方が好きだったのに。
このままではいけない。
はやく物語を修正しないと。
そう思えば思うほど、深みに嵌まっていく気がする。
推しの幸せを願う心と、貴方を慕う心と。
この気持ちをどうしたら良いのでしょうか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 12:10:00
10277文字
会話率:22%
第二次世界大戦が起こらなかった架空の地球を舞台とした現代SF+少しファンタジーです。
1日2話ずつ更新予定
20XX年12月某日。主人公の一人である伊佐凪竜一は、自らが勤めていた超巨大企業を襲撃する任務に就くもう一人の主人公、ルミナ=A
Z1と出会う。偶然戦場に居合わせた自分を助けた代償に一人地球に取り残されたルミナに恩を返すという名目で彼は共に逃避行を行う。そんな二人に幾度もの追手が差し向けられ、そして危機に陥るがその最中に伊佐凪竜一は突如として異能に目覚める兆候を見せ…
一方、通信技術を掌握する超巨大企業ツクヨミ清雅と言う組織から逃げられる筈も無い故に死亡は時間の問題と思われた二人を何者かが監視していた。二人の居所を正確に補足した上で更に手助けをする謎の存在は何者か、過去の地球に何が起こったのか、不可解な襲撃命令の理由は…
・地球
現実の地球と極めてよく似ているが、携帯端末と通信技術だけが異常に発展しているという相違点がある。また、携帯端末と通信技術を提供するツクヨミ清雅という超巨大企業が実質的に世界を支配下に置く状態。端末を含む通信技術は既存の技術では絶対に製造できないと断言する未知の技術であり、これを独占しているために世界中から不審と疑惑と反感を買ってるが、歪なパワーバランス故に表立って反抗することが出来ない。
・宇宙
舞台となるのは旗艦アマテラスと名付けられた巨大な艦とそこで発展した文明。機械の神、アマテラスオオカミが管理する穏やかな世界だったが現在は別の政治組織に取って代わられている。その組織は"スサノヲ"なる武力組織に銀河の端、未探査区域となっている地球という惑星にある企業に対し襲撃命令を出すなど明らかに不穏な動きを見せている。
※SEGAのPSO2のEP4をオマージュした内容です。組織名など固有名詞は全てオリジナルで話の展開も原形を留めていませんが、世界観をビジュアル的に把握する参考になるかと思います。
話の展開上、バトルは後半に偏っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:00:00
476708文字
会話率:35%
目が覚めると異世界の貴族ザクスノートの体を乗っ取っていた主人公。しかし、ザクスノートの記憶を継承していない主人公に貴族は無理と判断され、貴族籍を剥奪され平民ザックスとして生きることになる。
そんなザックスに貴族の父は言う「ダンジョンを攻略し
て、貴族に戻って来い!」
異世界シュピルフィーア。そこはダンジョンに侵略され、徐々に人類の生活圏が削られて衰退し始めた世界。主人公は伝承にしかない力、複数ジョブと聖剣を武器にダンジョンを攻略する。
何番煎じか分からない定番のダンジョン物です。聖剣は強すぎるので切り札として温存し、コツコツ攻略して強くなっていくので展開は遅めです。新しい魔物やジョブ、スキルが登場した時は色々検証しますが、単純作業となった場合は描写をカットしていく方針です。
ジョブに関しては定番物から、変わった物まで色々取り揃えております。商人とか遊び人なんて育てても意味なくね?と感じるかもしれませんが、使えるかどうかじゃないんです。取り敢えずレベルを上げて、その先が見たいだけなのです。
カクヨムの方で先行公開しています。(2021/12/24時点で114話、18層攻略中)追いつくまでは毎日更新、その後は月、水、土曜の週3更新を予定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 18:00:00
686418文字
会話率:29%
主人公ライズ・プライスは転生者だ。
魔王打倒の目標をかかげ、実力を磨きながら15年の時を過ごした。
異世界生活にあこがれを持っていたライズに取って、充実した毎日だったが、ある日、神を名乗る存在に転生特典を忘れていたと言われ、レベルを9999
に上げられてしまう。
チートには興味がなく、努力して実力を掴み取りたかったライズは、元に戻せと憤慨するが、神は無理だと良い去っていく。
レベル9999になったライズの力は凄まじく、全ての敵を一撃で倒していく。
魔王も例外ではなく、瞬殺する。
長年目標としてことがあっさり叶ってしまい、さらにこれ以上強くなりようがないと気づいたライズは、戦う気を失くした。
人がほとんど来ないような辺境の湖の近くに家を建て、のんびり釣りをしながら暮らすと決意をする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 17:40:17
42467文字
会話率:24%
精霊語。それは人間には理解できない言語だ。
西の国の王子様、リア・クローバーはその言葉以外話せない。
リア様に命を助けてもらった私は、何とかコミュニケーションを取っていくと次第にそれが旦那様に認められることに。
「君にはリアを支えて欲しいと
思っている」
喜んだ束の間、「ただし条件がある」と言われた。
「喋れないリアの代わりに結婚相手を見つけてほしい」
本来リア様と結婚を認めてもらえるような身分ではない私は、喜びつつもどこか心に引っかかりを感じていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 16:00:00
334935文字
会話率:51%
目覚めたら、そこは中世風ファンタジーの革命前夜──。
しかも俺の正体は、ゲーム『革命育成記』に登場する悪名高いモブ貴族・フェルゼン・ボナパルト。
未来では処刑され、首を槍に刺されてパレードされる哀れな末路が確定している存在だった。
貴族と
しての地位?
財産?
名誉?
……そんなもん、いらないから生き延びさせてくれ!!!
革命はどんな選択肢を取っても必ず起こる運命。
王党派についても、革命軍に寝返っても、最終的に俺の首は飛ぶだけ。
ならば俺に残された唯一の道は──
「どっちにも属さない、ただのアホ領主として生きること」!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 15:01:19
9909文字
会話率:28%
“推しのコスプレイヤーが、実の姉だった――”
会社員の尚人は、誰にも言えない趣味として「RINA_cos」というコスプレイヤーを推していた。
けれどある日、ひょんなことからその“推し”が、自分の実の姉・ことりであると知ってしまう。
同じ
く、弟からの“いいね”を受け取っていたことりも、少しずつ真実に気づいていく。
隠していた“好き”が、静かに交差するとき――
ふたりは、やがて「姉弟コスプレイヤー」として、SNSの海へと飛び込んでいく。
これは、“やさしさ”を写真に乗せて届ける、姉と弟の軌跡。
あなたにもきっと、届きますように。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-23 12:30:00
73060文字
会話率:15%
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮
大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 12:00:00
827282文字
会話率:60%
句読点。
取ってしまうと。
なんだか。
落ち着かないのです。
キーワード:
最終更新:2025-07-23 11:08:26
53138文字
会話率:0%
この物語は、地球とものすごくよく似た、でもちょっと違う亜地球を舞台とした、近未来SFノベルである。
メタルセルと呼ばれる地下都市から物語は始まり、M.A.C.S.と呼ばれるみんなが大好きな乗り物を乗りこなす青年、腕力少女、そして様々なキャ
ラクター。
荒廃してしまった世界を舞台に大冒険を繰り広げる、大アドベンチャーとなっている。
決して格好良くない、気取っても居ない、かといってダメダメでもない、そんな連中が世界を旅する。
彼らは冒険を通じて大人になっていく・・・。
待っているのは希望か絶望か。
ディストピアをできるだけ明るく綴り、彼らの大冒険が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 11:00:00
356709文字
会話率:37%
わたくし、木葉 葉月は、中学卒業後、異世界学校に入学し、みっちりお勉強をして平安時代に飛び、清少納言と会って、たくさんお話をしてきました。こっちに帰ってきてから、大学入学の資格を取って、ただいま、国文学の研究中。暇を見つけて、『枕草子』の
レポートをまとめています。楽しんで、読んでいただけると嬉しいです。それでは、よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 09:10:00
39198文字
会話率:3%
剣士ライン=キルトは、冒険者として名を馳せることを夢見て、血と汗と剣を捧げてきた。
幼い頃から剣を握り、パーティの中堅として名が通るようになったこの頃、ライン=キルトはようやく手応えを感じ始めていた。
……その矢先だった。
「悪い
けど、ここで終わりにしましょう、ライン。あなたには……未来がないもの」
恋人であり、仲間でもあった魔術師アイリスが、そう言い放った時、何を言われているのか理解できなかった。
「……どういう意味だ、それは」
アイリスは視線を逸らし、パーティのリーダーであるグレイが代わって口を開く。
「すまない、ライン。お前の剣の腕が信用できないわけじゃない。だが……今回、新たに加わることになった“彼”が条件を出してきたんだ」
「“彼”?」
聞き返すまでもない。今、貴族の道楽で冒険者を気取っている、あの男――リオネル=ダンバリー伯爵家の令息だ。
小手先の魔法と派手な装備を振りかざし、貧乏くさい冒険者の中でやたらと目立っていた。金とコネで危険な任務を避け、戦果だけを誇る男。
その男が言ったというのだ。「アイリスを専属魔導士にする。だが、あの“しがない剣士”とは縁を切ることが条件だ」と。
「私……選んだの。ごめんなさい、ライン」
目を伏せるアイリスの言葉に、ラインの胸は張り裂けそうになった。
何も言えず、何も聞こえず――店の扉を開け、ふらふらと外へ出た。
気がつけば、ギルドの前に立っていた。
まだ陽が高い。依頼掲示板の前に人だかりができている。
ラインは、呼吸を整えて掲示板に目をやった。これまで何度も挑んできたように――ひとりででも、やってやる。
「すみませんねえ、ラインさん。最近、伯爵家からの圧力がありまして……あなたに依頼を渡すのは、ちょっと……」
この街の冒険者ギルドでの依頼は受けられなくなっていた。
夕刻。人通りの少ない裏道。
貴族に歯向かえば、全てを失う。それが“この街”――貴族が支配する街の現実。
だが、だからこそ、ラインの中に燃え盛るものがあった。
「見ていろ、アイリス……ダンバリー……」
その時、ラインの中で何かが生まれた!それは、剣聖になる決意!
この時、剣聖ラインへの道が誕生した。
このまま終わってたまるか。
ここからラインの復讐劇が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 08:20:00
214620文字
会話率:36%
彼は、まさしく“完璧”の体現者であった。
政治、軍略、学問、剣術──
どれ一つ取っても並ぶ者はなく、その容姿すら神の寵愛を受けたかのように整っていた。
民は彼を敬い、臣下は忠誠を誓い、敵国すらもその才を恐れた。
だが、そんな彼にも、た
った一つだけ欠点がある。
──それは、女遊びだった。
夜毎に名家の令嬢や城下の舞姫を侍らせては、快楽に耽る。
そのせいで朝には目を覚まさず、政務の場で欠伸を噛み殺すことも珍しくない。
「完璧な王」に似つかわしくない、気怠げでわがままな姿は、
ごく限られた者しか知らない、素顔のロザリオであった。
そんな彼が──ある日、旧き忠臣の訃報に接する。
残されたのは、一人の少女。
唯一の家族を亡くした公爵令嬢・レティシアは、爵位の継承を拒み、
その身を王宮へと投じる。
そこで命じられたのは、“あのロザリオ陛下の専属侍女”という過酷な任だった。
毎朝、王の寝室を訪れるレティシアの目に映るのは、
裸で眠る気怠げな男と、その傍らに横たわる女たち。
見下すような視線を向けながらも、
政務の場で見せる彼の鋭さや、ふとした優しさには抗えぬ尊敬を抱いていく。
──家族を失った少女と、気怠けな王。
二人の距離が、少しずつ、静かに近づいていく。
運命すら計算に入れる男が、
唯一、予測できなかった感情に触れる──
完璧な王の、不完全な恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 07:20:00
41840文字
会話率:30%
TSしたからVTuberになろう(急転直下型人生)
持ち前の美声とスキルでVTuberの天下取ってやろうと意気込んだのに、合法ロリの姿のせいで事務所の先輩方に死ぬほど可愛がられて上手くいかない件。
対面コミュニケーション能力❌️
性格の良
さ❌️
大人っぽさ❌️
の主人公が織り成すVTuber生活。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 07:10:00
39931文字
会話率:30%
街の片隅に、ひっそりと佇む小さなパティスリー「味覚の記憶」。
このお店を営むパティシエ、味沢譲(あじさわ ゆずる)には、誰にも言えない、とっておきの秘密がありました。
それは、人の心の奥底にある感情を、まるで目の前にあるデザートのように「味
覚」として感じ取ってしまう、ちょっぴり不思議な能力。
喜びは蜜のように甘く、悲しみはしょっぱい涙の味、怒りはピリッと辛いスパイスのように……。
譲は、この特別な能力を活かして、毎日お店を訪れるお客さんたちの心にそっと寄り添います。
失恋で胸がいっぱいの、しょっぱい涙を流す女性には、その悲しみを優しく包み込むようなショートケーキを。
仕事でちょっぴり落ち込んでいる男性には、心をふわりと解きほぐすビターなプディングを。
彼の作るデザートは、ただ美味しいだけじゃありません。
それは、お客さんの心を温め、そっと背中を押してくれる、とっておきの「心のレシピ」なのです。
この物語は、味沢譲が、様々な感情を抱えて「味覚の記憶」の扉を叩く人々との、心温まる出会いを描く連作短編集です。
お客さんたちの感情の「味」を通して、譲自身もまた、人の心の奥深さや、誰かに寄り添うことの温かさを、少しずつ学んでいきます。
さあ、あなたも「味覚の記憶」へ、ようこそ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-23 06:00:00
21808文字
会話率:9%
魔法が世界的に普及したことにより、国の主な戦力は、魔法使いへと取って代わる。魔法使いの台頭により、衰退の一途を辿る剣士は、次第に数が減り、その存在すら人々に忘れられようとしていた。そんな時、世界各国に突如、ダンジョンが現れる。ダンジョンには
、魔力を封じる力があり、魔法使いは魔法が使えなくなる。そこに、ダンジョンから現れた魔物が現れ猛威をふるう。人々が魔物に襲われる中、かつて最強の剣士と呼ばれた男ダンテが立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:00:00
142175文字
会話率:33%
「其方が雨水《うすい》の孫か、よう来たな」
開いた口が塞がらない...とは誇張した言い回しだと馬鹿にしたことがあった。でも、実際目の前に真っ白の子供がまるで自分の部屋だと言わんばかりに迎えられたら驚くしかないだろう...
「雨水の孫にし
ては大きいのぉ、時雨《しぐれ》はもう50手前か、なら妥当か...お主、知っとるか。時雨が赤ん坊の時はずっっっと泣き止まなんで雨水と若葉が必死に機嫌取っての、特に...」
子供が急に近づいたかと思えば、じいちゃんとばあちゃん...そして父親が子供の話を延々と早口で話し始めた。小さい体を必死に動かしてる姿は女が見たら可愛いと言うだろうが、今は25時だ。
都内から県を跨いでの長旅で体力を使い果たしたからか、じいちゃんとばあちゃんの長話に付き合ったからか、頭がぼんやりしてきた。
子供が布団の上から移動した隙を見計らい、横たわる。
ゆっくりと瞬きすると、まだ熱中して話してる真っ白の子供の姿が映った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:59:44
73815文字
会話率:62%
五感の全てを失い、最後は死に至る病を患ってしまった子爵令嬢のアンジェラ。
もうすぐ結婚するはずだった伯爵子息のミッシェルと異母妹が抱き合っているのを見て、逃げるように家を去った。
一人きりの新しい生活。だが、病気の進行で不安を感じ始めた
アンジェラは、「時間売買魔法店」で、自分を看取ってくれる人と契約することに。
「初めまして。もうすぐ死んでしまいますが、どうぞ最後まで宜しくお願い致します。」
ほとんど顔も見えない契約者との不思議で温かい、最後の生活が始まった。
※この作品は全てフィクションです。
※気弱なヒロインです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 19:20:00
49941文字
会話率:24%
影に潜る能力をもつ14歳の少年、ゼラ・スヴァルトゥルは、その能力を悪用し、人から金を騙し取って生活していた。
だがある日、青年剣士アルジェント・ウリングレイに捕らえられてしまう。
アルジェントはゼラが幼い頃に家族を全員失っていることを知り、
悪事を見逃す代わりに条件を出した。
冒険者になり、自分とパーティを組め、と。
ゼラは冒険者になることを決意し、伝説の勇者のような風格をもつアルジェントから、正しい生き方を学んでいく。
知恵と工夫と能力で、冒険者ギルドのミッションを攻略しながら。
なんだかマジメな感じのあらすじになってしまいましたが、コメディ要素満載です。
更新日は毎週、火、木、土、日曜日の18:10です。
また、この作品はカクヨムにも投稿しています。
カクヨムの方が話数が多いので、よければそちらもご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 18:10:00
272287文字
会話率:53%
人間の居住圏が巨大大陸の片隅にしかなく、その他の場所は魔物が闊歩する魔境となっている世界。
居住圏いっぱいに人が増えたため、魔境と領土を接する辺境貴族は、魔境を切り取って領地とすることを定められた。
人を守護する神は、魔境を切り取るための力
として、新たに『天職』という加護をもたらしてくれた。そのお陰で人々は戦闘向きの天職に限り、魔境の魔物に勝てるようになった、そんな時代。
プルマフロタン辺境伯家の長男バジゴフィルメンテ・サンテ・プルマフロタンは、幼少から剣の天才と評価され、そして十歳で教会にて行われる天職の儀で神から『剣聖』を授けられた。
しかし、その儀場で剣を抜く際に手から取り落としたり、剣を振った際に手からすっぽ抜けてしまったりと、天職が剣聖らしからぬ行動を見せてしまう。
その行動の原因が『不適職者』--天職と肉体が適合していない者ではないかと父親に疑われ、しかし次男以降の子が戦闘向きの天職を得られるかはまだ不明だからと、薪割り小屋に住処を追いやられて留め置かれることになった。
不遇な状態に置かれたはずのバジゴフィルメンテは、剣聖を与えられたときからなにか思惑があったようで、薪割り小屋暮らしを苦にしてない。
バジゴフィルメンテの思惑とは? 彼は本当に不適格者なのか? バジゴフィルメンテの将来はどうなるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 18:00:00
579364文字
会話率:30%