【汚れていたら生きられない、汚さなければ生きられない】
先日、父が死んだ。
向こう側、異世界からやってきた住人ビヨンドにより住む場所は汚染され病気を患ってしまったんだ。
それでも俺は何も出来なかった。
共存できない者同士の終わりなき争い
を側から見ている事しか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 14:00:00
16374文字
会話率:41%
――転生したら、まさかの“監禁されたヒーロー”の世話係!?
異世界に転生した私が目を覚ますと、そこは中世ヨーロッパ風の街。記憶喪失状態のまま途方に暮れていると、目に飛び込んできたのは 「ゲレルハイム侯爵家 メイド募集」 の張り紙だった。
住む場所もお金もない。選択肢なんてない!とりあえず働こうと門を叩いたら……。
「お前が世話をするのは、“英雄”と呼ばれた男だ」
え、英雄!? でも、その人 監禁されてるってどういうこと!?
そうして私が担当することになったのは、かつて戦争を終結させた英雄ヴァルドリヒ・ゲレルハイム。
しかし彼は戦争の後遺症に苦しみ、暴れることを恐れた使用人たちによって 暗闇の中に閉じ込められていた。
荒れ果てた部屋、放置された食事、衰弱した体……。
「これ、介護案件じゃん!!」
前世で介護士をしていた私は、覚悟を決める。まずは掃除! 食事! そして、 この人を人間らしい生活に戻してみせる!
だけど――
「……お前の匂いは、どこか懐かしい」
最初はただのお世話係だったはずなのに、次第に彼の 絡みつくような視線 や 微かな執着 を感じるようになり……?
これは 転生した普通の女の子 が、 鍵付きの目隠しをされた英雄 の“光”になる物語。
過去に囚われた彼を救い、そして…… 愛される!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 20:48:06
150038文字
会話率:29%
高校生の山田聡介を含む二年三組三十一人は突如部屋に現れた謎の魔方陣に巻き込まれる。
気が付くとそこは神の住むところだった。
そしていよいよ異世界に行く鏡へ通される。
だが、山田聡介だけはその鏡を通り抜けられずそのまま神として働くことになるの
だった。
(異世界転移と書かれていますが、厳密に言うと転移してないと思います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 16:43:08
3721文字
会話率:34%
空に『天海』と呼ばれる海があり、当たり前のように異形の獣がいる世界。外界から隔たれているその島は、文明を形成し、武器を使う『人間』、『化け皮』を用いて獣になれる、原始的な暮らしをしている『人獣』、不思議な目で自然現象を操り、遊牧民のような
暮らしをする『人妖』の三つの種族が暮らしている。三つの種族は何度も、住む場所や考え方の違いから衝突し、その度に島の土を地に濡らしていた。
そして、今。厄介ごとを避ける人妖の不干渉の姿勢と、人間と人獣の不可侵の取り決めにより、その島は束の間の危うい均衡を保っていた。『落ち人』と呼ばれる波紋を与えられるまで。
海斗は海辺の田舎町で生まれ育った。歳は15歳。高校受験を控え、同い年の親友二人は夢を目指して田舎を出ることを決心する。引きこもりの兄がいる海斗は親に心配をかけないためにも、生まれ育った田舎で高校を探そうと思っていた。
海斗に夢はない。大好きだった空手への熱意も、大会で初戦敗退したことで薄れていた。残ったのは、自分だけが夢中になるものを見つけられないという空虚で些細な劣等感。自分がこれからどうしたいか、どうありたいかも分からなかった。
日々、ただ無為にどこにいきたいかも分からない高校に行くための受験勉強に勤しむ海斗の娯楽は、親友二人との時間と、流行りのライトノベルを読むこと。
夏休みのある日、海斗は親友二人と一緒に海へ行く。海斗はそこで、海が緑に光るのを目撃し、その海に飲まれてしまう。
気がつけば、海斗は異世界にいた。そこは、まるで、憧れたライトノベルの世界。困惑しながらも胸を躍らせる海斗だったが、やがて、回る歯車の中でその世界との向き合い方を問われることになっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 11:00:00
13543文字
会話率:49%
現代、地球の人口は増え続け、住む場所に困り、高く高く、追いつけ追い越せの高層マンションの建設ラッシュが続いている。
ビル群は空を覆い尽くし、公園はマンションの屋上に追いやられる始末。だが、その公園すら最近では取り潰され、別のものに取って
代わられていた。それは……
「な! どういうことだ、これは!」
おれは購入した墓地の前で、思わず声を荒げた。目の前の穴には棺がぎっしり詰まっており、人力では到底取り出せそうになかった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-13 11:00:00
1407文字
会話率:26%
寂れた公園の砂場を想像する。そこは砂が僅かしかなく、下地のコンクリートが見えている。手に擦り傷を作って、その僅かな砂をかき集め、ようやく二つの砂山ができ、それぞれに旗を立てる。
……と、そのように地球の資源は枯渇し、現存する国は残りたっ
た二つとなった。環境破壊の末に住む場所を追われ、奪い合いの戦争と併合を繰り返し、できた二つの国。それぞれが相手を吸収しようとし、どちらが最初ともなく戦争が始まった。そして長らくの時が経ち、今は息継ぎの時間とでもいうのか、睨み合いが続いている。
それを打開すべく、作戦本部に呼ばれた彼は、将軍からある作戦を言い渡された。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-07 11:00:00
2108文字
会話率:33%
主人公サファイヤ・ローレンスは婚約披露パーティーの最中に、フィアンセに婚約破棄をされ、それと同時に両親からも勘当を言い渡され、実家からも町からも追い出されることとなる。食べるものも住む場所も失ったサファイヤは着の身着のままで行き倒れになっ
たところを、モンスターハンターのレオン・エルウッド一行のパーティーに拾われた。幸いなことに初級回復魔法を使えるサファイヤはそのままエルウッドのパーティーと合流すると、港町リョージュに出現したダンジョン「204高地」にてモンスター討伐を手伝わされることになる。これまでの行いが悪かったのかそれとも前世の因縁なのか、ブラックパーティーで奴隷のようにこき使われるサファイヤ。白魔法使いの家柄にも拘わらず一向に魔術のレベルが上がらないサファイヤを下僕のようにこき使う黒魔法使いのエルウッド。そんなある日の事、サファイヤに『GD(グランド デポ)』というスキルが加わると、絶体絶命のピンチに陥るエルウッドのパーティー一行。魔力もアイテムも全てを使い尽くし、残されたのは『グランド デポ3/50』というスキルのみ。果たしてサファイヤたちの運命やいかに……なお、この物語はカクヨムにも転載されております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 20:51:56
158006文字
会話率:22%
竜の鱗を纏い強大な魔力をその身に宿す世界最強の種族——竜人。
彼らは世界にごく少数しか存在せず、そのほとんどが『竜人の隠れ里』で密かに暮らしている。
ある日、竜人族のひとりであるエドラは里の窮屈な暮らしに嫌気がさし、故郷を捨てて度に
出ることを決意する。
しかし里を出てしばらくして、道中で財布を落としたことに気付いた彼はその後山道で行き倒れてしまう。
幸い通りかかったカナフ村の魔法使いシューバに助けられたエドラだったが、彼の元を去る間際になって財布を落としたことを思い出し途方に暮れることになる。
シューバはそんなエドラを自身の営むポーション屋の店番として雇い住む場所まで与えた。
こうして人間種ばかりのカナフ村で暮らし始めた彼は、後に村のちびっ子達からこう呼ばれた——鱗のお兄さん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 20:00:00
98722文字
会話率:60%
すべての記憶をなくした彼女は姉同然の友と旅立つ。
彼女の力は当代随一だがちっとも思いどおりにならない。
「また失敗しちゃった……」
それでも持ち前の直感でつながりと家族を求め、自分の存在意義と果たすべき役割を探す。
「お姉さまを頼りにしてい
ます……」
ここは止めどなく湧く大群が大地を破壊し、人の住む場所が失われていく世界。
何ごともとことんやらないと気がすまない彼女は、少しずれた感覚の持ち主。
「……どうして?」
崩壊に向かう地に生きるかわいらしい存在とともに、時に戦いや過酷な展開、たまにはのんびり、世の理に頭を悩ませ己の過去に思いを馳せる。
「……お母さんと呼んでもいいですか?」
そんな女性たちが紡ぐ、ちょっぴり謎解きを交えた王道ファンタジー。
さあ、彼女たちとともに冒険の旅に出ませんか。
出会いと経験を積み重ねるにつれ、あらゆる行動に報いと代償が伴うことを痛感した彼女たちは、やがて宿命と向き合うこととなる。
ああ、こんなにもつながりを渇望するのはなぜかしら……。
(ほかで公開していたものを改稿、連載します)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-07 16:40:00
1236905文字
会話率:49%
神と呼ばれる者達は、遥か昔、水星に住んでいた。
太陽の肥大化によって大地は灼熱地獄と化し、住む場所は限定されていく。
そんな時、宇宙から救いの手が差し述べられる。
新たなる大地……地球への移住を条件に、水星の人々は体内で神器を造る実
験体となる事を約束させられた。
体内で精製された神器は、その者を殺さなければ取り出す事が出来ない。
宇宙人に神器を搾取され続ける日々……耐え兼ねた人々は反旗を翻し、ついに地球に残された宇宙人を全滅する事に成功する。
そして、長い年月が過ぎ……自らを神と名乗る水星人は、いずれやって来る宇宙人の反撃に対し、宇宙人の記憶を持って生まれてくるヨトゥンと呼ばれる者達の命を使って外壁を造り、世界を隔てたもう一つの世界を造る。
更に長い年月が過ぎ……そんな神々の行動に異を唱える者が現れた。
未来の為に今を犠牲にし、宇宙人に対抗する為の地盤を作ろうとするロキ。
一人一人の命を大切にしたい光の神バルドル……
バルドルの存在を邪魔に感じたロキは、その命を奪う。
しかしバルドルを慕う多くの人々の手によって、人として生まれ変わる。
その身体に、ヨトゥンの血を宿して……
再び激突するロキとバルドル!
その戦いは、バルドルが心を失う事で決着した。
それでも……心を失っても、バルドルを慕う者は後を絶たない。
心や記憶を失ったバルドルは、魔導師マーリンによってアーサーという名を与えられて、聖凰騎士団の団長となる。
その聖凰騎士団は、何故か人間の暮らす町に襲いかかった。
バルドルが人間に生まれ変わった後、義理の兄として共に生活していた義兄である航太は、人間に牙を剥く義弟を救うべきか戦うべきか悩む。
そんな中、航太が身を寄せるベルヘイム王国は、聖凰騎士団討伐軍を編成し始める。
人間の脅威になりつつある聖凰騎士団は、倒さなくてはいけない相手だと認識されていく。
だが……ベルヘイム王国に、もう一つの脅威……
ロキやクロウ・クルワッハの指揮するヨトゥン軍が、ベルヘイム王都に迫りつつあった……
赤き瞳が輝く時、世界が滅びる……
鳳凰の翼が羽ばたく時、世界は救われる……
命と世界……
人と神と化け者……
何を守り、何の為に戦うのか?
何が正義で、何が悪なのか?
未来を紡ぐ為の戦いの扉が開かれる……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 21:06:29
165317文字
会話率:42%
「レーデ」戦争が絶えない国。そんな中でも幸せに暮らしていた博士の人間2人とアンドロイド2体。だが突如としてその幸せは終わる。アンドロイド2人は別々の軍に連れ去られ、兄は人間軍剣士に。妹は魔族軍魔王に。真逆の存在へとなった兄妹。だが昔から博士
に他人を大切にしろとその鋼で出来ている心に教えられてきた。兄妹は特に兄妹愛は本物で、互いを世界一大切な存在だと思っている。2人互いを死なせないため、裏で見方陣営の妨害を行っていた。だがその事実が発覚し、2人は処刑(破壊)されることになった。意識が失くなったが、謎の声が聞こえ目を覚ますと…
…現代の人間の高校生に転生していた。その後なんやかんやあり住む場所や戸籍を登録し、近くの日本トップの高校に転がりこんだ。一方とある出来事で兄妹に救われたことで心を奪われた少年少女が現れる。兄妹を振り向かせようとするが一向に振り向かない。そんな鋼のように固い兄妹の心を果たして彼ら彼女らは奪うことはできるのか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 01:44:21
24720文字
会話率:68%
母親との死別により、過酷な人生を歩む事になった女子高生「里桜」は、大学受験を控えた十八歳の少女。
大学へ行くための費用を稼ぐ為にバイトをいくつも掛け持ちし、懸命に生きる為、心はどんどん頑なになり、達観していながらも他人に対しては拒絶す
るようになっていった。
ある日、里桜がバイトから帰った朝、里桜を引き取り育てている叔父に襲われそうになる。
必死に逃げたものの、住む場所もなくこれからの生活をどうしようかと苦悩した矢先、里桜は異世界へとトリップする。
里桜を召喚したのは聖王国アシェントリアの女王エルティナ。
「リオ」という名から少年と間違われた里桜は、エルティナの願いにより、勇者として隣国の魔国ムアンドゥルガの魔王討伐に出かける羽目になる。
魔王を討伐しなければ、自分の世界には帰れない。
無茶苦茶な要望に、満身創痍状態で無理矢理に魔国へと送り込まれる里桜。
ところが魔国は里桜の想像とは違い、街は活気に満ち溢れ、平和で豊かな暮らしを送っており、魔族達は皆優しく美しかった。
頑なに他人を拒絶していた里桜は、魔族達の優しさに触れながら、
『信頼を得る為には、自分が変わるべき』と、考えを改めて、自分を変える為の努力をする。
里桜にとって魔国が居心地の良い場所になる一方、自分の世界から逃げてきたという引け目と、戻りたくない気持ちとで苦悩する。
※ムーンライトノベルズ投稿作品。R18要素が無い為、こちらにも投稿することとしました。
※執筆中作品『氷王子と塩令嬢』の前作折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-18 10:29:42
988320文字
会話率:55%
ここは、工業地帯がほぼ無限に広がっているように思える島。行ったことはないが、工業地帯でない場所は湿原に覆われていると聞く。
この工業地帯では、鉄が精錬されていたり、火力発電がおこなわれたりしている。
ただ、主人公(飛鳥井)が住む
場所は、そのような大規模施設の近くではなく、とある小さな自動車会社(マルキ機動商会合同会社)であった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-05 20:10:30
1240文字
会話率:0%
授かった魔法と共に異世界に転生をして、自らの記憶や自分の呼び方さえ忘れてしまった主人公の元に、二人のヒロインが登場をした。彼女らは、ゆく宛てのない自分に住む場所を貸してくれると言う。
記憶もゆく宛も何もないので、自分はその二人の厚意に甘
える事にした。
失うものももはや無いので、新たに得た魔術をふんだんに生かし、第二の人生を謳歌したい主人公視点の話です。可愛い女の子がいっぱい登場します。
(読みやすさのために行頭の字下げを省いています。ご留意下されば幸いです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 22:16:34
17142文字
会話率:44%
東京から滋賀県に赴任し、会社と自宅を往復するだけの日々を送るOL 大熊祈利(おおくま いのり)。日常に新しいスパイスを求めて訪れたスポーツ自転車専門店で、自転車をこよなく愛する大学生 半田真留子(はんだ まるこ)と出逢う。年も立場も住む場所
も、何もかもが違う二人を繋ぐのは、湖の情景とロードバイク。自転車と百合をテーマに送る、ガールズラブコメディー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 17:55:35
11489文字
会話率:23%
遠い未来、地球は深刻な状況に直面していた。
資源の枯渇、環境汚染、自然災害の頻発など、人類の住む場所が次第に限られていく中、
人々は新たな希望を求めて宇宙への開拓を始めた。
様々な思惑が交錯していく中、
開拓船「ユメノトビラ」にて知能ロボ
【ホープ】が生まれる。
そしていろいろな困難にぶち当たっていく。
果たして【ホープ】は、そして船員は無事に地球に帰れるのか.....折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-23 14:54:16
47702文字
会話率:52%
出会ってまもなく同棲開始?ナイショはお互い様のワケありカップル物語。
◆
テレビの占いコーナーで『空から未来のお嫁さんが振ってくるコトでしょう』なんて言っていた。
占いにしては荒唐無稽だと思っていたリヒトだった
が、本当に空から落ちてきた女性を抱き留めることとなる。
思わずリヒトの口にした、『この人が未来のお嫁さん?』という言葉を聞いた女性――紅久衣(くぐい)は、せっかくなら占いを信じてみようと、結婚を前提のおつきあいを提案してきた。
突然の状況に戸惑いながらも、初めてのカノジョにテンションを上げるリヒト。
そして誘われるがまま紅久衣の家に遊びに行くと、カノジョの家は火事で焼け落ちているのだった。
とりあえずリヒトの家で寝泊まりすることになった紅久衣。
家に女の子がいるという状況にドキドキしっぱなしのリヒトと、リヒトの優しさに惹かれていく紅久衣。
リヒトのバイト先の店長の好意で、住む場所を見つけた紅久衣は、リヒトに一緒に住まないかと提案。悩んだリヒトはそれに承諾する。
出会って間もなく始まる同棲。
まさかの展開ながらも、紅久衣にどんどん惹かれていくリヒト。
最初はちょっとした隠れ蓑のつもりで彼氏にしたはずなのに、本気になっていく紅久衣。
間違いなく両想いながら、二人は自分の抱える秘密と、それが原因で発生するいろいろな問題に頭を悩ませる。
お互いに、自分に関連して発生した問題は秘密裏に処理をしていこう――相手は絶対に守ろうと覚悟を決めていく。
いつかは『自分が超能力者である』という秘密を打ち明けようと、二人そろって胸に秘めながら、面白おかしい日々の日常が続いていく。
時々、相手に気づかれないようにこっそり能力を使ったりして、些細なコトをズルしたり、いたずらに使ったりしたりもして。
――これは【君と共に歩むための現想譚】
※カクヨム、ハーメルンにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 19:55:21
114555文字
会話率:49%
1700年代の江戸時代。科学技術が発達し始めが妖(あやかし)がお伽話だと人が考えるようになったころ、都に近い大江山では妖達が結界の中で暮らしていた。
一部の妖の中には人の世に紛れ、人として暮らすものもいる。結界を制している酒呑童子の末裔
、銀童の余命はわずかで大江山では次期頭首の決定が急がれていた。
半妖の銀童の息子で、妖の力をほとんど持たない白童(はくどう)は、大江山の中の悲田院で都から逃れてくる人の子や年寄たちを保護し守ってきた。
彼らを助けたく医術を極めたくも毒消しの焼酎で気を失うほど酒に弱く、女子の肌に触れられないほど奥手で、蘭方医に弟子入りするも破門にされる始末。
だが、もし、同じ鬼の蒼親が主になれば悲田院はつぶされると知り、せめて酒に強くなろうと都の請負酒屋の主人で男装の麗人、数年前に英国貿易船の難破で日本にたどり着いた、恵司郎(けいじろう)(恵・ケイト)に弟子入りを申し入れる。
恵司郎(恵)は、救ってくれた養父の小島屋を酒蔵として復活させるため、大江山の妖酒蔵での自身の杜氏修行を交換条件に白童の酒修行を承諾する。
女子であることに驚きつつも、恵と接するうちに白童は、本当に守るべきは人も妖も幸せに暮らせる世の中だと気づく。
お互いの志に強くひかれあう恵と白童。だが、住む場所も、志すことも違う二人はどちらからも自分の気持ちを言い出せないまま。
一方、銀童の危篤で結界が破れた時、おりしも都の奉行所が地震の調べに山に入っており、悲田院がみつかってしまう。
人を食べようとする蒼親とそれを止める白童。妖達の前で、大江山の将来についての考えを語る二人。
妖の能力を人は絶対に越えられないことを理由に、大江山に人はいらないという蒼親。たいして、白童は悲田院を交流の場としてよりよく妖を人の世に送り出すことによって、自分達は人の世に貢献できるはずだという白童。山が選んだのは白童だった。
苛つく蒼親は、酒に強いなら、自分の嫁にと強引に恵を攫う。救い出そうとする白童。恵は蒼親が本当は白童に頼ってほしくてあれこれ奪おうとすることを知り、蒼親に利き酒勝負を持ち掛ける。もし自分が負ければ蒼親の妻に、もし勝てば、蒼親は誠心誠意、白童の志を支えることという条件をつけて。
勝負の行方は、恵の酒造りは、白童の酒精克服は、そして、二人はお互いの思いを告げられるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 20:42:01
119400文字
会話率:46%
王妃だった私は病におかされてこの世を去った。でもそれは第二の人生の始まりだった。
新たなスタートは戸惑ったけど森の奥で村を見つけ、食事を与えられ、住む場所を貸してもらい、充実した日々を送る事に。
そんなある日、旅人の商人に手作りの
お薬を売ると、それが元夫である第一王子に届き、『是非とも直接お礼を伝えたい』と言われ会いに行く事に。
久しぶりに夫に会えるのはとても嬉しい。でも私が王妃の生まれ変わりだなんて分かるはずがない。そう思っていたのだが……
「サクッと読めて心に残る小説」を意識して書きました。完結保証です。三連休の間に全話投稿します!
※この作品アルファポリス様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 23:10:45
89838文字
会話率:57%
エルヴィオラ・クリークはクリーク伯爵家の長女である。
両親を早くに失い、妹と支え合って生きてきた。裕福な男爵家の次男シードと結婚して婿入りしてもらう予定だったが、シードに「好きな相手ができた」とフラれてしまう。
不幸は重なるもので伯爵家では
火事が起こり、妹を連れて命からがら逃げ延びたエルヴィオラは、就職先と住む場所を探して王都に向かう。
エルヴィオラは、魔法の能力をかわれて傭兵団に雇ってもらえることになる。
傭兵団の団長の計らいで、妹は学園の寄宿舎に入ることになる。
一人になったエルヴィオラは、お金を稼ぐためにやる気のない先輩のレヴィアスを連れて魔物退治に奔走するのだった。
真面目な魔導士エルヴィオラと、普段はあまりやる気のない竜騎士レヴィアスが魔物退治をしたり観光したりする話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-26 08:32:42
74811文字
会話率:41%
シャルロッテ・ハ―ミルトンはハ―ミルトン伯爵家の長女でありながら、家族に嫌われメイドとしてこきつかわれていた。
十八歳のある日、両親が金を作るためにシャルロッテを娼館に売るという話をしていたため、逃亡を決意する。
荷馬車の主に頼み込んで、
人の住む場所ではないと言われている辺境へと向かった。
荷馬車はシャルロッテをウルフロッド辺境伯家に運んだ。
そこで待っていたのは――待っていたというか、倒れていたのは、誰もいない辺境伯家で一人住んでいるジオスティル・ウルフロッド辺境伯だった。
辺境は魔獣が蔓延る地である。人はほとんど住んでいない。そんな場所で、ジオスティルは魔獣討伐に明け暮れていた。
強すぎる魔力を身に宿したジオスティルは虚弱で、不摂生で、不健康。
おまけに面倒を見てくれる人もいない。
見かねたシャルロッテは、他に行く当てもないし、ジオスティルの面倒を見ることにしたのだった。
不健康でとある事情から孤独になったジオスティルと、逞しく生きるシャルロッテが領地を開拓したり魔獣を討伐したり、森と湖と草原ばかりの人よりも動物や魔獣の方がずっと多い辺境で、のんびり暮らす話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 08:36:29
308886文字
会話率:39%
生まれた時から性質が色で決まっていることが当たり前の世界で主人公である僕、玻璃は無色透明の龍だった。
優しい両親の元で育った主人公は、人化けすることで初めて自分の姿を見て、主人公は思い出す。
これは前の世界でプレイしたゲームによく似た
世界であることに。
優しい両親とゲームの知識と共に平穏に生きていた。
だが、ある日突然、それが奪われてしまう。
死にかけた僕が目を覚ますと、体が縮んで、性別も変わっていた。
僕を育てたために殺された両親を報うため、無色透明の龍は最強を目指した。
どんな手を使っても。
普通の龍では、敵わない。
あいつら、龍貴族は、特別な素材を食べ続けて強い。
だから、望むものが報酬としてもらえる帝国の舞踏会に参加した。
僕はそこで、ドラゴン皇帝族の特別な素材をひとかけらお願いするはずだった。
勝って、勝って、やっと手が届くと思ったら準優勝。
もらえたのは宝石や金だけ。
僕が欲しいのは強くしてくれる素材なのに。
優勝したやつが僕を欲した。
優勝したやつはこの国の末の皇子黒龍だった。
オスの龍だというのに何故か嫁にされた。
なんか皇子の住む場所に入れられた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-08 17:45:26
11766文字
会話率:21%