ハワナック王国には勇者がいる。十年に一度の大会で優勝した者に与えられ、西に魔物が現れれば退治しに行き、東で戦争あらばすぐさま駆け付ける。そんな何でも屋のような職業だ。
そんな勇者に、怖がりで泣き虫な義妹が手違いでなってしまった。
しがない道
具屋を営んでいるアインラハトは義兄として、とても心配する。
「会場の石舞台を素手で砕いたらしいな!」
「相手が戦意喪失して腰抜かしたって?!」
「剣だろうが鉄球だろうが、拳一つで瞬殺だとか…」
そんな噂は対戦相手が優しくていい人でいろいろと自作自演して頑張って工夫して貰ったからに違いない。
可愛いくて泣き虫の義妹が、そんな最強の勇者だとか本気で言ってる?
―――猫被りの義妹の最強っぷりを、義兄だけが知らない物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-12 00:00:00
50572文字
会話率:41%
「おい、フミヤ!今日付でお前をこのパーティーから追放する。出て行け!! 」
ずっと憧れ、夢を見ていた勇者パーティーをたった今、俺は追放されてしまった。
そもそも、この勇者パーティーに入れたのだって、俺が20歳になったお祝いとしてスキルを
授かったからだ。
しかも、そのスキルは見たことも聞いたこともない《癒すもの》というものだった。
だから、レアスキル持ちの俺は勇者パーティーに加入することができた。
しかし、勇者パーティーでの生活は地獄だった。
毎日のように日中、思い荷物を持たされ、夜になれば罵声を浴びせられ、魔物との戦闘時にスキルをフル稼働しているのに何も評価されない、とんだ日々を送っていた。
そんな中、このパーティーのリーダーであるトムから勇者パーティーを追放された。それに続くように勇者パーティーの残りのメンバー2人からも追放された。
トムいわく、俺がレアスキル持ちだからこのパーティーに入れてやったのに! と罵声を浴びせられた。
理不尽にも程があるだろうに。
追放された俺は生活費を稼ぐため、クエストを受注する。
そして、そのクエストで大量のスライムと戦闘をする。
しかし、ヒーラーであり戦闘に不向きだったフミヤは素手でなんとか戦闘し、苦戦していた。
その時、風のように大量のスライムを倒したエレナと知り合う。
そこから、エレナと新しいパーティーを作り、人生が好転していく。
一方で、フミヤを追放した勇者パーティーは没落し、王国から追放されてしまう。
フミヤは最強のヒーラーとなりだれにも縛られない新しいパーティーで旅をしながら世界最強へと成り上がる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-01 23:45:00
32212文字
会話率:27%
ナガレは、40歳で派遣切り、しかも前日には泥棒に入られて金銭など失い、散々な日常に気力をなくしてふらふら歩いていたら、時空をこえて、見知らぬ町にいた。
そこは、コスプレみたいな格好の人たちや、昔のヨーロッパのような町並みがあった。
なにも
わからないまま、うっかりぶつかった不良集団に目をつけられ暴行をくわえられる。だが、そこである才能に目覚める。
殴られた瞬間、体に加えられた力をたくわえ、また自在に移動させ、相手に返すこともできることに気づいたのだ。
40男が、素手であらゆる力をコントロールする能力に目覚め、異世界で成り上がる話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-01 01:22:34
122318文字
会話率:48%
ゴミ漁りをしていた少年は、たまたま通りかかった奴隷商人に拾われた。
少年に与えられたのは体を覆うボロ布一枚だけ。
奴隷商人は少年に32号と名前を付けた。
番号で呼ばれ、奴隷として過酷な扱いを受け続けた少年は心を閉ざす事を覚えた。
それは少年に出来る唯一の自己防衛だった。
ある時、魔物に襲われ大怪我を負ってしまった少年は、奴隷商人に森の中に置き去りにされてしまう。
魔物の彷徨く森の中で一人。
不安と恐怖に震えながら死を待つだけだった少年の元に一人の老人が現れた。
老人の名はオルド。
木こりを生業としていた老人は、森で見つけた少年を不憫に思い、家に連れ帰ると看病を始めた。
献身的に看病を続けたとは言え、常人離れした速度でみるみる回復していく少年の姿にオルドは驚愕する。
魔物に受けた傷口は完全に塞がったものの、少年が心を開くことは無かった。
言葉は理解しているらしいが、黙っているばかりで喋ろうとはしない。
それでもオルドは少年を見捨てなかった。
服を与え、食事を与え、若い頃に冒険者として培った知識、人間として生きる為に必要な知識を夜な夜な語って聞かせた。
ある日、オルドは木こりの仕事の最中に魔物と遭遇してしまう。
もうこれまでだと悟ったオルドの前にあの少年が現れた。
「爺さん。まだ、死ぬな」
少年はそれだけ言うと、武器も持たず、素手で魔物をあっという間に倒してしまった。
オルドは安堵した。
自分の命が助かったからでは無く、少年が初めて言葉を発した事に。
だが、振り返った少年の目は魔物のそれだった。
指先から滴り落ちる魔物の血と同じ色。
全身に真っ赤な返り血を浴びて尚、紅くギラつく瞳は人間の物では無かった。
怯えた目で自分を見つめるオルドを見た少年はそのまま立ち去ろうとした。
去り行く少年の背中を見たオルドは、少年に別れの言葉では無く、名を与える事にした。
「待て。どうせ名も無いのじゃろ。たった今からお前の名はレイヴン。レイヴンと名乗るがいい」
「レイヴン……」
噛み締める様に名前を呟いた少年はそのまま姿を消した。
そして数年後ーーー
レイヴンと名付けられた少年は冒険者の街で第二の人生を歩み始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 08:00:00
1272911文字
会話率:42%
「あばよクズ野郎!てめーらの悪行と居場所は匿名通報しておくぜ!」
置き引きに失敗し、巨漢に殺されてしまった青年●●は異世界に転生してしまう。
転生時に記憶の一部を失う●●であったが、盗みの本能は失っていなかった。
事故った荷車から
『継承の証』を盗み出した●●。
しかし不運にも、偶然居合わせた村人と共に、オークに捕らえられてしまう。
命の危機に瀕する●●だが、突如現れた中年男の手助けにより一命を取り留める。
救出後、中年男は手配書を見せつけ、●●を城に連行する。
中年男は王宮に仕える騎士だった。
王の前に引っ立てられた●●であったが、『継承の証』を素手で盗んだことがバレて、王国の『継承者』である可能性が浮上する。
王様は●●を『継承者候補』として、城に軟禁することを決定。
記憶喪失で名前を失っていた●●に『●●』という仮名を与え、7日後の『継承の儀』に備えるように言いつけて、●●による『継承の証』盗難事件は幕を閉じた。
7日後の『継承の儀』に備えて、王宮での日々を過ごす●●。
王国を継承して、好き放題な生活を手に入れたい青年は、果たして王国の継承者となることができるのだろうか。
完全なるギャグファンタジーの物語開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-08 08:49:10
9868文字
会話率:32%
『Many art keep Online』”~私達のオリジナルなストーリー~”を、と言うキャッチコピーで発売されたこのゲームは通称『Make O.S.』と呼ばれており、進化に進化を重ねた念願のフルダイブ型VRMMOと言うこともあり、ゲーマ
ー達はこぞって買う程に売れていた。
主人公、黒崎奏は友人の宇條姫奈に誘われてこのゲームを知り、プレイすることになる。
元々ゲームをしない……訳では無いが、彼女は所謂ライトゲーマーである。
要するに、ゲームに対する知識は中途半端に浅いのである。
そんな彼女が組んだキャラクターの設定はとんでもない物となっていた。
『実質素手縛りプレイ』、『ボーナスポイント無振りスタート』、『職業魔法使い系統固定』、『攻撃魔法適性無し』、『ペインシンクロ率100%』などなど、この時点で異常と呼べるレベルの鬼畜プレイが知らない間に決定する。
彼女はそんなあり得ない失敗の極みに、一応は気付くもののその頃にはいつも手遅れとなってしまう。
――そんな少女がゲームのトッププレイヤー達の間に名を連ねる物語。
*現時点でグロ描写等はございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-11 11:13:32
157473文字
会話率:46%
剣と魔法が存在する【ファンタジー】の世界で
自らの才能やスキルにより武器と魔法に拒絶された【アンファンタジー】な少年が、
勇者や聖女、成り上がり系など主人公級のキャラに翻弄されながら、
一目惚れした姫様に認められるために奔走し、
世界を救う
かもしれない物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-29 13:00:00
75649文字
会話率:24%
「おめでとうございます!
あなたは100万人に一人の才能の持ち主ですっ!」
人類を滅ぼす怪物・支配種。
それに唯一立ち向かえる存在『チーター』
目の前に現れた女神によると
オレにはその『チーター』になる素質があるらしい。
何もない無職
のオレが世界を救える、それを想像するだけで嬉しかった。
だけどそこに飛び込んできたのは幼なじみの女の子。
「チーターになんかなっちゃダメ!
アタシが必ず守ってあげるんだからっ!
アンタはチーターになんかならなくていいの!」
果たしてオレは世界を救うヒーローになるのか。
はたまた幼なじみの背中に隠れてぬくぬくと生き続けるのか。
オレの幸せはどっちだ。
<登場人物>
リング
主人公。無職。17歳。
100万人に一人とされるチーターの素質を持っている。
女神
洗礼の儀式によってリングをチーターにできる存在。
というより世界のためにチーターにしたくてしょうがない。
マッキー
リングと同い歳の幼なじみ。
メガネ、乳の大きいいい女。
つまりそういうこと。
能力を使わず素手で支配種を殺すことができる規格外の強さを持つ。
※あらすじまで読んでいただきありがとうございます。
私事ですが本職の関係でツイッターでの告知を控えています。
なので更新等のお知らせをすることができません。
少しでも面白そう、面白くなりそうと思っていただけましたらブックマークをお願いしたいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-26 00:10:14
82832文字
会話率:24%
「わ、私の悪評、ご存知ないんですか?
背だって高いし、手足も大きいし、それなりに強かったりするんですよ?」
「それがなんだ? それらは君の美点だろう」
暴漢を素手で圧倒した武勇伝が大袈裟に広まり、凶暴さの象徴・闘竜と呼ばれるようにな
った伯爵令嬢ディアソー。
縁談が完全に途切れることはないけれど、顔合わせで相手から一方的に貶されることばかり。
そんな彼女を何故か気に入った王族のアーシェルは、初対面でいきなり情熱的に口説いてきて……。
王族との交際なんて、自分には荷が重すぎる! 始まってもないうちから逃げ腰な彼女をアーシェルは射止める気満々で、着々と外堀を埋めていく。
どうにかして無難に諦あきらめさせたいディアソーは『夢で繰り返し見る異世界の魅力的なメニューを再現して欲しい!』と難題を突きつけることにした!
#アルファポリスにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 21:02:10
12496文字
会話率:32%
"ジャンクフード"ばかりを好む少女は、栄養不足で白髪になった。
お嬢様の"管理栄養士"であるボクは、極めて特異な体質である彼女のために、山を巡り海を潜り、時にはこの国では違法とされる手法で食材を手に入
れなければならない。
だというのに、お嬢様はボクの手料理ではなく"ジャンクフード"ばかりを食べたがってしまう。
「だって、何の栄養にもならない、不要で不急なものほど、おいしくて魅力的なものでしょう?」
これは、ボクの"贖罪"と彼女の"食材"の物語。
後生ですから、お嬢様に"ジャンクフード"をあげないでください。
☆
「ひょっとして、よく焼けばまだ食べられるんじゃないの、これ」
かつて紅い刺身だったソレを指して、白い髪の少女はそう言った。
「口に含んで咀嚼するまでは"可能"でしょうが、胃袋に入ってから先は保証しませんよ」
両手に青いビニール手袋をつけて、黒い髪の青年はそう言った。
「この色ならまだ大丈夫よ」
「食べるならお嬢様だけにしてください。ボクは遠慮します」
「あら。じゃあ遠慮なく、お夜食にするわ」
言うが早いか、著しく変色した箇所を素手で取り除き、比較的鮮度の良い部分だけを持って台所へと向かう。
青年はそれを横目に、自分の"作業"を黙々と進めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 21:00:00
11447文字
会話率:54%
いわゆる剣と魔法の世界、カーラン。
侯爵令嬢という役割を無視してストイックな少女と
地球からの転生者いう設定があっち向いてホイしている使用人が
自らを棚上げして互いの非常識さを言葉で殴り合う様を
ペット(?)やその他周囲が色々な目線で眺め
る
楽しくも騒々しくゆるい日々のお話。
・登場人物
リュミエール・クラウディアス(主人公)
初心が素手で岩砕きをできることに繋がるらしいクラウディアス侯爵家の長女。
貴族らしき振る舞いの裏に隠れ・・・てもいないが、人目につくと通報される感じにブラシスコンを拗らせている。
趣味:訓練、特技:修行
「力・心足りて、技を知るのだと思います」
アルフレド(登場人物)
専属的にお嬢様に仕えているはずが、度々お父上たる侯爵様からも仕事を頼まれている色々便利な使用人。
しかし、トテモシツレイ。
転生の設定は多分忘れられている。
「これで格好良い記憶喪失キャラが成り立つ!?」
ソラ(登場魔物)
クラウディアス侯爵家の使用人(?)の大きな魔物。
見た目は二足歩行もできる白い獅子。
愛らしいペットじゃいられない。
「我はペットでいたい・・・」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-15 07:21:55
131106文字
会話率:48%
もっと強くなりたい。もっとこの世界で高く飛びたい。
流行であるVRMMORPG、風と大地と魔法の国。
プレイヤーは、風鳴り羽を入手すると空を自由に飛べる。
戦闘スタイルは主に魔法と剣、槍、盾、弓などがある。しかし、素手で戦う強
者もいる。
プレイヤーの目的は定まっておらず、自由度の高い世界観である。
プレイヤーの選択で、世界が変わる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-21 18:08:33
240文字
会話率:0%
絶賛話題沸騰中のVRMMOである『キルラオンライン』
本来ゲームに興味や関心は薄い阿佐ヶ谷光凛だったが、友人が誕生日プレゼントの名義でソフトと機材一式を送られていため、つけもの石にするのも忍びなく、プレイを開始する。
そこでVRMMO恒例の
職業選択が始まったのだが、攻略サイト等を見る習慣のない類の人間である光凛は、何を思ったか、武器が一切装備出来ない不遇すぎる職業『拳闘士』を選択してしまう。
もはやイバラの道となるのは目に見えるが、適当な動機でプレイしている本人にとっては勝ち敗けなんて気にしていないので無問題、負けたとしても楽しめればそれで結構なのだ。
しかしその結果、個性派揃いなベテランプレイヤーを振り回し、上層部に苦しめられている運営の救世主となり、マイペースなままに活動してゆく内に本人の意思に反してトッププレイヤーの一員へと駆け上がって行くのであった。
一見丸腰だからと侮るなかれ、奴は武器が無いのが最大の武器だからだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-16 12:28:06
166071文字
会話率:42%
最近、レジ袋が有料化されたな~
仕方ない。我慢して素手で持って帰るか……
はいはい、CO2の削減に取り組みますよー
てか、CO2ってなんで出しちゃいけないんだっけ?
環境、環境って意識していたけど何のためにしているんだっけ?
生
態系が崩れてしまうからだっけ?
あれ、なんで崩れてしまうといけないんだ?
というか動物が生態系を意識して生きているところを見たことがないぞ。
ああ、そうだ、人類のためか。
あれ、でも最近、人類の為というより他の生き物が~とか、本来あるべき生態系を守るためだ~とか聞こえるよな。
地球はどう思ってるんだろ?
ってのを語りました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-25 01:16:49
1375文字
会話率:0%
リエトの【素手で触れた相手の動きを一瞬だけとめる】スキルは、剣と長距離攻撃スキルが主体の王国において、リーチが短く、みんなから【無能】とさげすまれていた。
ある日、リエトは部下の策略により、魔石強奪という無実の罪をきせられて王宮から追放
されてしまう。
しかし、リエトの真のスキルは【触れた相手のスキルをコピーする】ものだった。王国最強のスキルとはみんな知らずに追放してしまったのだった。
一方、リエトを追放したあとに残る者は奪われた魔石を取り戻すことができなきないばかりか、訪れた街や村で迷惑ばかりかけてしまう。
リエトは追放された先の貧民街で銀髪美少女アリアと出会い、一緒に魔石を取り戻す旅にでる。リエトは訪れる街や村で魔王軍や魔物を撃退し、次第に≪英雄≫と言われるようになっていく。
途中で猫耳娘のルナを仲間に引き入れ、ハーレムを形成しながら旅を続けるが、なにかと旅先で彼女たちが好意をよせてせまってくる。
「こんなハーレム展開は望んでいないのだが……」
これはリエトが美少女を引き連れて、ハーレム・無双しながら成り上がっていく旅物語。
※ざまあ要素は13話くらいからです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-21 18:15:39
83521文字
会話率:36%
最後の決戦を挑むべく、邪神城に攻め寄せたのは聖者リスケルとその仲間たち。リスケルの背中には聖剣オレルヤンがあり、それは邪神を打ち倒せる唯一の武器である。
その剣をうっかり壊してしまった事は、所有者だけの秘密だ。事実を知らない仲間たちは
、自らを犠牲にフラグを積み上げていく。
「ここはオレに任せて先に行け!」
「私の事よりも、どうか世界を……!」
1人きりで、しかも素手のままに最終決戦に挑むリスケル。勝負の行く末は果たしてどうなるのか。
世界は今、歴史の転換点を迎えつつあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-05 08:34:55
225703文字
会話率:63%
「ステータスが低い」という理由で、「いやいやいやいや。お前のこのゴミステータスで、そんな事出来るわけないだろ。」などと罵声を浴びせられ、ギルドには入る事が出来ず、神父からは「お前のような劣等人は、他の優等人のために命を捧げるべきなのだ。」な
どと蔑まれる日々。
武術に秀でた冒険者志望で、熊も素手で倒せるほどの実力を持つ女、レイ・エグゼは、そんな日々、そして世界にウンザリしていた。
この世界には二つの問題があった。ステータスの可視化、そしてバグである。
十分な実力を持っているはずのレイだったが、バグによりステータスが人より低く見えるように固定化されてしまった。
この世界ではあるアイテムを用いて「ライフを他人に譲渡する」という事が可能であった。そのため、彼女のような低ステータスの人間の命は極めて低く見積もられていたのだ。
ある日、絶望に打ち拉がれ、世を儚んでいたレイの目の前で、自殺をした者が現れる。彼女は思わず、「価値が無い」と言われた自分の命を、その自殺者に捧げた。
その時、原因不明のバグにより、彼女のステータスが負のオーバーフローを起こし、本来99が最大値の筈が、全てのステータスで4294967295という桁違いの数字を叩き出してしまう!!
そんなレイは、バグに頭を悩ませて顕現した、この世界の神、ストレア・ド・レミニータと出会う。
傲慢で屑な言動を取る彼女であったが、神である事は間違いない。
レイは二人でこの世界に潜む様々なバグを取り除くべく行動を開始する。
「……分かった。手伝おう。この醜いクソみたいな世界を、その理とやらを正<こわ>してやる。」
いつかそれが、自分を蔑んできたこの世界の理を正<こわ>す事に繋がると信じて。
※この作品はカクヨム様(https://kakuyomu.jp/works/1177354055023035203)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-20 08:21:39
236409文字
会話率:54%
幽霊や怪異、そういった普通でないモノに悩む者達のお話。
ある高校の女子生徒、『早瀬夏美』は常日頃から見えてしまう怪異の存在に怯えて生活していた。
彼らは何処にでも居る。
どちらを向いても目が合ってしまう。
そんな恐怖と共に、彼
女は日常生活を送っていた。
そして同時期、彼女と同じ学校に務める『草加浬』(アラサー)も悩んでいた。
彼が、顧問として担当する部活『オカルト研究部(超常現象同好会)』通称オカ研について。
その部活は超常現象を研究する為の物であったが、彼は幽霊の類を一切信じていなかった。
降霊術だ心霊スポットだと、部員に連れまわされるものの、現れた幽霊達を彼は不審者として認識していた。
そして今日も部活動は行われる。
部活に所属する学生であり、オカ研の部長『黒家巡』と共に。
2019.09.06
本編は完結致しました。
今後は番外編や後日談を執筆するつもりなので”完結済み”にはせず”連載中”になっております。
2020.01.03
第二部始まりました。
2020.08.28
電子書籍化いたしました。
Amazonなどの電子書籍取り扱いストアで販売中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-02 10:00:00
1345623文字
会話率:27%
高校2年の夏休み。
暇を持て余した女子高生三人は、誘われるがまま肝試しに向かってしまう。
向かった先は廃病院。
そこには”久川さん”と呼ばれるナースの霊が出るという都市伝説が存在した。
噂話通りに肝試しを進める彼女たちは、その晩か
ら不可解な出来事に遭遇し始める。
遊び半分だった肝試し、それがこんな結果になるなんて……
後悔してもやり直せない。
後が無くなった彼女達が取った行動とは——
この作品は「夏のホラー2019」の投稿用として作られてた短編集です。
本作だけで物語は完結しているので、このお話だけお楽しみ頂ける内容となっております。
しかし内容としては同サイトに投稿している『顧問の先生が素手で幽霊を殴るんだが、どこかおかしいのだろうか?』という作品の番外編になります。
よかったらそっちも読んでみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-26 10:00:00
29959文字
会話率:28%
小学5年の明人は、素手でザリガニを獲る名人。とったザリガニを学校に持って行って自慢したが学級委員の奈美には無視された。明人は奈美のことがきになってしかたない。奈美の叔父が市長選に出るのだという。野外授業の時に少しだけ心が通い合った気がした。
一方で明人は入院している父親の容体も気になっていた。そんなとき奈美の父親の選挙違反が全国ニュースで流れた。昭和48年の夏、揺れ動く思春期の少年の心を爽やかに描いた珠玉作!
ノベルアッププラス、アルファポリス、カクヨムでも公開中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-23 09:45:13
30903文字
会話率:49%
この時代において、最も新しき英雄の名は、これから記されることになります。
素手で魔獣を屠る、|血雨を歩く者《レッドレイン》。
傷つき倒れる者を助ける、白き癒し手。
堅牢なる鎧さえ意味をなさない、騎士殺し。
ただただ死闘を求める
、自殺願望者。
ほかにも暴走お嬢様、爆走天使、暴虐の姫君、破滅の舞踏、などなど。
様々な異名で呼ばれた彼女ですが、やはり一番有名なのは「狂乱令嬢」の名。
彼女の名は、これより歴史書の一ページに刻まれることになります。
英雄の名に相応しい狂乱令嬢の、華麗なる戦いの記録。
そして、望まないまでも拒む理由もなく歩を進めた、偶像の軌跡。
狂乱令嬢ニア・リストン。
彼女の物語は、とある夜から始まりました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-06 23:40:35
1194763文字
会話率:29%