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乙女ゲームが好きな高校生、東雲 白兎。BLが好きな腐男子、七瀬 海璃。ふたりは幼稚園からの幼馴染だ。
ある日、白兎は乙女ゲーム好きが集まるサイトで、『渚』という人物と仲良くなり、それ以来、お互いに好きな乙女ゲームについてチャ
ットで語り合うようになる。そんな中、渚が関わって作ったという、配信前のフリー乙女ゲーム、「白戀華~運命の恋~」のテストプレイをして欲しいとのお誘いが!
すべてのルートをプレイ後に感想メールを送ると、後日返信が届いた。そこには渚が感想の御礼と共に、本来作りたかったルートである、「隠しルート」のファイルが添付されており、そのゲームへの強い想いも一緒に綴られていた。
いざ! とパソコンでプレイしようとした矢先、幼馴染から電話がかかってくる。ゲーム画面を閉じて待ち合わせ場所である駅前のカフェへと急ぐ。
しかし、カフェの窓越しに見てしまった光景に、白兎は思わず目を疑った。窓際のカウンターに仲良く並んでいるふたり。それは、片思いの相手である海璃と、可愛らしい年上の女性の姿。目が合った瞬間、気付いたらダッシュでその場から逃げ出してしまった。
夏の太陽の下、白兎は体力の限界を感じて足を止める。油断したのも束の間、まさか海璃が自分を追いかけて来ているとは夢にも思わなかった。しかもあの年上の女性も遅れてやって来て、なにか勘違いをしてない? とふたりに問いかける。
そんな中、三人の方に暴走車が突っ込んできて····。
気付いたら三人は、乙女ゲーム「白戀華~運命の恋~」の中に転生していた!
しかし、事はそれだけでは終わらない。
白兎は目の前に現れた選択肢を選んだことで、隠しルートに突入してしまう。三人はお互いに転生していることを知らないまま、それぞれの役をこなしてイベントをクリアしていく。
また転生直後から、自分だけに見える緑色の透明な画面と、機械音声の個性的なナビゲーターたちの声が聞こえるように。
頼れる相棒たち(機械音声)と共に改変された物語を攻略していく、愛と笑いの中華BLファンタジー。
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※この物語はBL要素があります。苦手な方は注意して下さい。
※2/21よりムーンライトノベルズさん、アルファポリスさん、ネオページさんにて【完全版】を公開しております。fujossyさんでも順次公開予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 07:00:00
72759文字
会話率:27%
ここはとある地方の没落ギルド。
閑古鳥の鳴くカウンターに座っているのは、左遷されてきたやさぐれ系ギルドマスター・ゴルザンと、理想に燃えるピュアな新卒・ミーナ。
「ギルドって、依頼をこなす場所じゃないんですか?」
「いや、人生を立て直す場所
なんだよ。あと、求人紹介所みたいなもんだ。」
これは、ちょっとワケありな依頼人たちと、ちょっとズレた2人が織りなすお仕事ファンタジー。
仕事がない? スキルが合わない? 社会って理不尽?
……そんな君の話、聞かせてくれよ。
ギャグあり、成長あり、ちょっぴり刺さる(かもしれない)1話完結型バディもの。
※この物語は作者原案の世界観・プロット・キャラクターをもとにAIとの対話を通じて執筆した異世界ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 06:54:56
51532文字
会話率:56%
おや、偶然に通り掛かった、そこのあなた。
そうです、あなたです。
あなたも、あのバーをお探しでしたか?
私はよく通っていましてね。
時々、こうやってバーを探している方を見つけると案内しているんですよ。
良かったらお店まで御一緒しましょう。
この坂を上がった、ほら、あの小さな看板。
おや、マスターとはお知り合いでしたか。
いえね、今度のお店は構えは小さいですが、
中へ入ると、陽気なマスターとお喋りな常連さんが、
あなたの冒険談を聴きたがっていて、今も賑わっているようなんです。
なんとも探しにくいお店ですが、きっとあなたもお気に入りになると思いますよ。
この小さな扉を開けて、ほらあそこ。
さ、カウンターへ御案内しましょう♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 03:28:42
4812文字
会話率:0%
"「地球ってマジでクソゲーだよな。特にギャルゲーの世界にぶち込まれた日には!」
17年越しに実装された恋愛ゲームシステムは、いきなり上杉信一に強烈なカウンターパンチを食らわせた。
親友の頭上に燦然と輝く好感度って、一体なんだよ!?
「好感度:MAX」
「属性:キミのこと、世界で一番大大大大大好きな幼馴染! 絶対にバレちゃいけない秘密を抱えてるぞ!」
「さっさと攻略しろよ!」
おい、お前まさか…女だったのかよ!?
……
……
って、魔法少女って何だよ!?"
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 12:33:43
52667文字
会話率:21%
私は、華の女子高生、宮沢紗都。
我が群馬が誇るカルタの大会で優勝し、お祝いのために旅行で東京の浅草に来てぶらぶら散策をしていた。
焦った様子でワインの瓶をポイ捨てした人が警察署に止めてあったパトカーに乗り込む場面よりも、真っピンクのイルミネ
ーションに染まる日本一高いタワーに目を奪われていた。猛スピードで走り出した飲酒運転のパトカーが、目の前に来るまで気付かなかった。
ドン!という音とともに意識を失い、目が覚めたら、、、
異世界で貴族のご令嬢に転生していた!
しかも、この世界は乙女ゲーム「傾国の美女〜女スパイは大国の王子様を籠絡する〜」の舞台に非常に似ている。
その上私は、無能王子に婚約破棄され、その後に起こる戦争で散る予定の悪役令嬢マーサ・アクトゥールに転生してしまった。このままゲームのようにすすんだら、二度目の生も短く終わってしまう。
そうならない為に、婚約破棄してくるであろう無能王子とヒロインにカウンターを決めると決心した!
見た目はご令嬢、中身はグンマー人。
マーサ・アクトゥールは、傾国の美女の脚本を破綻させる。
***この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません***折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 06:13:50
2514文字
会話率:21%
精霊と人間の混血、この世界では、それは穢れとして扱われてしまう。
そんな精霊と人間の間に生まれた守護者、アリナは、十七歳のある日、母に守護者に選定された事を告げられる。
母は消えてしまった、そして現れた、竜神王ディン。
魔王に対する
カウンターである勇者として、そして、魔物に対するカウンターである、守護者として。
忌み嫌われている存在だと知っていた、しかし、世界を守りたいと願った。
アリナは願う、それは世界の平和ではない、世界を愛するという事。
どれだけ忌み嫌われようと、穢れと言われようと、世界を愛する、それを母から教わった、そうアリナは笑って見せた。
この作品は、聖獣達の鎮魂歌~Requiem~(https://ncode.syosetu.com/n3704gq/)の外伝作品となっております。
そちらを合わせて読んでいただけたら、幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 00:23:29
191257文字
会話率:47%
「私は人類の敵」/「私は人類の敵を倒す軍隊の先生です」
ただ就活してるだけのはずだった
ただゲームが上手いだけだった
ただ普通にエンジョイした日々をおくりたかった!!
ひょんなことから人類の敵の一員となり
ひょんなことから戦略性などを認
められ人類の敵を倒すクラスの先生となり
あああ!なんだこの生活は自分で自分を殺す生徒を育成しなければならない上に手を抜けば俺が消されるっていうかどっちに転んでもだめじゃん!
そんな四面楚歌の中で何故か両方ともと良好な関係?になってしまう板挟みストーリー俺はどうなるんだあああ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 00:00:00
72804文字
会話率:67%
乙女ゲームの悪役令嬢アレシアとなった転生者は案の定、攻略対象②の婚約破棄から始まる。②は主人公と婚約する事となった。今のアレシアはパーティから逃れたい事に必死。 すると攻略対象③の騎士にお見送りをして貰う事となった。彼の顔は火傷の痕があり
、アレシアは前世の父を追憶する。 学園の帰りに神父様からハーブの調合を教わると攻略対象①と主人公に見つかってしまった。②の所在を聞くと逆に用事を聞かれたので、調合について話すと、教えてくれた神父の前で調合を軽視する発言をした。神父も味方となり、カウンターを嚙ませていく。 そしてその教会で主人公と②の結婚式が行われた。 しかしアレシアに暗殺の魔の手がその結婚式で行われる!悪役令嬢のアレシアを守ったのは誰で、誰と結婚した?悪役令嬢が転生者じゃなければ、バッドエンドだったかもしれない話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 10:34:58
10628文字
会話率:45%
西暦2104年、戦争と生活が融合した「戦域無差別時代」の都市マーケット第七地区で、少女カーラはPMC傘下のレジ係兼迎撃兵(シビリアン・カウンター)として日々を生きている。彼女の勤務は、接客と銃撃が同居する過酷なもので、勤務記録がなければ生死
すら認められない職場である。
ある日、カーラは「記録されない者」の来店を察知し、緊張の中で対応する。相手は明らかに敵対的だったが、彼女が差し出したパーツに満足し対価を支払ったことで、交戦は避けられた。
その夜、カーラは「自分は兵士だったのか、それともレジ係だったのか」と自問する。答えは出ないが、売上ログだけが彼女の生存証明として残る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 21:33:30
1621文字
会話率:13%
ある、春の雨の夜。
閉店後の花屋のカウンターに、客が忘れていった封筒がある。
その封筒に入っていた者は――
最終更新:2025-05-06 22:26:00
1207文字
会話率:21%
田中哲郎 11歳。
どこにでもいるごく普通の小学生
強いて言うなら彼は何回も転校を経験していた。
そしてその多い転校は彼に様々な人間と交流できる力を授けた。
そんな彼はある日、列車事故から救われて異世界に転生することになる。そこで彼
が身につけたのは【適応】の能力。
異世界にいた女性との修行で彼はあらゆる攻撃を無効にするだけの適応力を手に入れた。
防具は無敵の適応力
武器は対人用の技術
心はどんどん成長していく。
これは、そんな彼が仲間を募り、異世界で奮闘する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 09:55:22
770708文字
会話率:42%
スタミナ食の食べ放題。行った翌日、重たい物は決して食べられないと踏んだ。
それ故に、行きつけのうどん屋に行く事にしたのだ。
店内はカウンター席のみ、こじんまり。
其れでも客側が意図的に詰めて座るって言うのは、店側の配慮を感じる。
注意事
項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
本日の出来事。私なりの解釈ではこうでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 11:39:49
942文字
会話率:14%
夜が囁く、カウンターの裏の秘密。
東京の雑居ビル地下に佇むバー「クロノス」。女子大学生の葵は、学費を稼ぐため深夜のアルバイトを始める。古びたカウンター、薄暗い照明、奇妙な客たち。カクテルを注ぐたび、彼女は店に潜む異様な気配に気づく。シェ
イカーの不気味な音、鏡に映る影、カウンターに刻まれる謎の模様。夜が深まるにつれ、店の秘密が葵を絡めとる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 20:00:00
9235文字
会話率:18%
このカウンターで、恐怖が注文を待っている。
女子大学生の葵が働く深夜のカフェ「月灯り」。静かなキャンパスに佇むこの店は、コーヒーの香りと古い木の温もりで客を迎える。しかし、深夜のシフトで彼女が目にしたのは、ただの日常ではなかった。軋むコ
ーヒーミル、揺れる瓶、霧の向こうの気配。店長の陽介と共に、葵は店の奥に隠された異様な秘密に迫る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 20:00:00
8398文字
会話率:32%
「受付嬢になって、冒険者さんたちをサポートしたい!」
あらすじ
「受付嬢になって、冒険者さんたちをサポートしたい!」
地方都市ローベルクの冒険者ギルドで働くことを夢見て、試験を突破したフィオナ。晴れて採用され、ついに憧れのギルドで働けるこ
とになった!
……が、配属されたのは華やかな受付カウンターではなく、ギルド内でも最も危険な部署と名高い魔物駆除討伐隊だった。
「えっ、私、受付嬢志望なんですけど!? なんで討伐部門!?」
しかしギルド長は涼しい顔でこう言い放つ。
「受付嬢に求められるのは、“冒険者たちが安心して仕事ができる環境を作ること”だ。君なら実力的に、最前線で彼らを支えられる」
いや、そういうことじゃない……!!
「私はカウンターで仕事がしたいの! 魔物と戦うなんて聞いてない!!」
しかし、問答無用で討伐隊に送り込まれたフィオナ。
魔物駆除討伐隊は、通常の冒険者ギルドとは違い、**町の安全を守るために”発生した魔物を即時討伐する”**のが任務。
曰く──
「通常の依頼は冒険者が受けるが、緊急の魔物駆除は討伐隊の仕事だ!」
曰く──
「君、妙に強いな。これから魔物を狩る最終兵器になれ!」
いつの間にか、ギルド内で"最終兵器"として扱われてしまう。
目指せ!普通の受付嬢!? 夢と現実に挟まれながらも、フィオナのとんでもないギルドライフが幕を開ける……!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 12:41:42
80419文字
会話率:55%
とある町の小さな模型屋。昼下がりの柔らかな陽光が、ガラス越しに店内へと差し込んでいる。
その光を遮る、浮かない表情の男が一人。ため息をつき、店に入ってきた。
店主はカウンターの奥でパソコンを操作していたが、足音に気づき、顔を上げた。
「あの……」
「はい? あっ」
その顔を見た途端、店主の表情は一変した。
「君か……」
「はい……SNSでちょっと話題になっていたんで、来たんですけど……」
数日前のことだ。店主が店内の防犯カメラの映像を確認していた際、万引きの瞬間が映っているのを発見した。犯人の顔もはっきり映っていたため、店主はその映像にモザイクをかけ、SNSに投稿したのだ。【期限までに謝りに来たら許します。警察には言いません】という文言を添えて。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-18 11:00:00
1869文字
会話率:86%
「はあぁぁぁぁぁぁい、いらっしゃ……い。お好きな席にどうぞー……」
夜、とあるラーメン屋。店の中に入ってきた客を見た瞬間、店主は思わず口ごもった。
「店長、今入ってきた人、なんか変な感じですね……」
「いいんだよ、気にしなくて。ほら
、早く水を出してこい」
店長とバイト店員が奇妙に思ったその理由。どこか着慣れてなさそうなスーツを着た坊主頭のその男は、店に入るなり鼻の穴を大きく広げ、深呼吸したのだ。
そして、男は厨房を覗き込むように首を伸ばし、カウンター席に座った。店員が男の前に水の入ったグラスを置くと、男は目を丸くし、がっつくように飲み、まるで酒を飲んだかのようにぷはーっと大きく息を吐いた。
「ご注文お決まりになりましたら、いつでもどうぞー」
店員が男にそう言った。
「あ、えっと、とんこつラーメンを一つ、あ、麺大盛で、チャーシューも大盛で、えっと次はなんだっけ……なんか……何言ってたっけ……ああ、麺は一番硬いやつで、ああ! トッピングは全部乗せで!」
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最終更新:2024-09-12 11:00:00
3034文字
会話率:80%
少数派、マイノリティの声がより響くようになった世の中。生きる自由に死ぬ自由、どんな人間であっても、その人権は尊重されるべき。死ぬ権利もまた尊重。そうして、世界の多くの国々で安楽死が認められることとなった。
『ようこそお越しくださいまし
た。あなたにとって、良い旅立ちとなりますように』
安楽死施設、ユーサネイジア・センターに青年は足を踏み入れた。
どこからか流れてきた自動音声に出迎えられ、青年はそのスピーカーがあるであろう方向へ顔を向けた。しかし、見つけることができず彼は、ふん……、と鼻を鳴らした。緊張を隠すための虚勢だった。声がした瞬間、ビクッとしたことが恥ずかしかったのだ。
前を向き直した青年は、正面にある受付カウンターに座る女と目が合った。女はニコッと微笑んだ。カウンターには照明が備え付けられているのだろう、その光が女の皺に影を落とした。
青年は口角を上げようとしたが、やめて、目だけで辺りを見渡した。
病院の待合室。あるいは大企業のロビー、それか最先端の研究所といった雰囲気だ。黒い大理石のタイルの床、壁は白。青年の後ろ、建物の正面部はガラス一面で、太陽光を大きく取り込んでいる。
受付カウンターへ歩き出した青年は、ちらりと後ろを振り返った。
平原とその奥に雑木林が広がっており、一本の灰色の道路が伸びている。その上を走るバスの後部が見えた。
青年は前を向き直した。鼻から息を吐く。臆したのではないと示すように。
「ようこそお越しくださいました。安楽死をご希望の方ですね」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-10 11:00:00
5855文字
会話率:40%
美奈月雅は多重人格だった。すなわち昼の人格マサ、夜の人格の雅。
国立T大学の心理学教授、高原景子は日本の首領にして美奈月雅の祖父の美奈月優馬に雅の人格変異の謎を突きとめてくれと頼まれる。
新宿のカウンターバーのドリームステージは橘夏生と
いう景子の友人の経営するバーである。そして夏生はトランスジェンダーだった。
この物語は美奈月雅をめぐる人々の群像劇である。人間とは、世界とは、宇宙とは何? あなたがたも考えてほしい、この世界とは、宇宙とは何?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 16:25:51
317937文字
会話率:44%
広島のとある路地裏。温かな灯りが迎える隠れ家「Bar 灯火(ともしび)」。寡黙なバーテンダー・月島蓮(つきしまれん)は、訪れる客のため、一杯の酒を作り、そして、ただ静かに耳を澄ます。
仕事の愚痴、秘めた恋心、人生の岐路、ささやかな祝い事、
誰にも言えない秘密…。カウンターで語られるのは、どこにでもあるようで、その人にとっては唯一無二の物語。
蓮が聞き届ける声は、夜の静寂に溶け、時に心を軽くし、時に小さな気づきを与えてくれるのかもしれない。
一杯のカクテルに心を託す人々と、それを受け止めるバーテンダーが紡ぐ、一話完結の連作短編集。今宵も「灯火」の扉は、あなたの訪れを待っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 16:00:00
21004文字
会話率:15%
夜の帳が静かに街を包み込むころ、誰もが見落とすような裏路地に、小さなカフェがひっそりと佇んでいる。
「Café Fallen」
昼間は通り過ぎる人々の目にも留まらないこの店も、夜が訪れると、不思議なことにふと足を踏み入れる者が現れる
。まるで導かれるように、あるいは引き寄せられるように。
店内に入ると、そこには穏やかな時間が流れている。
暖色のランプが優しく照らし、古びた木製のカウンターには艶やかな光が滲む。壁に並ぶのは色褪せた古書の数々。アンティークの時計が静かに時を刻み、レコードプレイヤーからは低く甘やかなジャズが流れている。
カウンター席と、小さなテーブル席がいくつか。決して広くはないが、それがかえって店全体に秘密めいた親密さを与えている。
そして、何よりも――この店には、奇妙な力があった。
「ここに入ると、人は悩みを話したくなる」
それは、無理やり引き出されるものではない。けれど、気づけば心の奥に沈めていた言葉がするりと口をつく。まるで、この店そのものが、訪れた者の魂にそっと触れるかのように。
ルイス・ファーレンは、そんな店の主だった。
黒髪に整った顔立ち。洗練された黒いベストに白いシャツ。長身の彼がカウンターの向こうに立ち、優雅な所作でカップを磨く姿は、どこか貴族のような気品をまとっている。
彼の微笑みは穏やかで、声は落ち着いていて心地よい。
しかし、客は誰も知らない。
彼の微笑みの奥に、もう一つの顔が潜んでいることを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 12:36:34
19782文字
会話率:39%
え? 聖女召喚に巻き込まれた?
想定外の事故? 元の世界に帰れない?
……え?【解体】スキルってなんですか?
社会人2年目、ブラック企業に勤めるサチはいつものように終電間際まで働いて帰路を急いでいると、突然眩い光に包まれて意識を失った。
目を覚ますと「聖女召喚成功だ!」と盛り上がる人々と、『聖女』と持て囃される1人の女子高生の姿が。
え? これってアニメとか漫画でよく見る異世界召喚ってやつ?
そう思っていると、「あっちはどうする?」「魔法陣に入ってしまったのか?」「なんてこった」「間違いだ」と何とも失礼な話をしているではないか。
は? 聖女召喚の魔法陣にたまたま私が乗っていた? 巻き込まれ? 事故?
おまけに【天恵(ギフト)】と呼ばれる特異な能力の鑑定を受けると、【解体】と診断されたサチ。
魔王討伐には不要と捨て置かれるが、冒険者ギルドのサブマスターに「ギルドで働かないか」とスカウトされる。
案内されたのは冒険者が持ち込んだ魔物を素材別に解体する血生臭くて過酷な『魔物解体カウンター』(※超多忙)。
……え? 私の職場、ここなんですか?
聖女召喚に巻き込まれた限界OLサチは、ギルドの『魔物解体カウンター』で毎日激務をこなしながら異世界で逞しく生きていく! ……つもりが、なんでクエストに出ることになってるの!?
※魔物を解体するシーンがあるので保険で残酷描写有りにしています
※マッグガーデン・ノベルズ様にて書籍化進行中です
※カクヨム様でも公開中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 07:10:00
442456文字
会話率:39%
DualFantasieOnline、2人でコンビを組むことが強く推奨されているVRMMOに百合カップルが仲良くいちゃつきながら緩く遊んでいく……と思ったら次々と周りを巻き込んだり、強敵たちと戦ったり、事件を起こしたりしていく……のかもしれ
ない緩々甘々攻略記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 18:00:00
10576文字
会話率:61%