待ちに待った、中学校の卒業式がやってきた。やっとだ。やっと卒業だ。
イギリス人の父を持つハーフの佐藤千紘は、不遇の中学生活を過ごした。
父親似の容姿のせいでガイジン呼ばわりされ、両親は相次いで行方がわからなくなり、彼女を引き取った伯父はモ
ラハラで、伯母は彼女を家事にこきつかい、同い年の従姉妹からは嫌がらを受け、学校ではセクハラまがいのいじめがあり、散々な中学時代だった。
けれどもそこに、後見人だという弁護士ステファンが現れた。おかげで高校進学とともに伯父の家から解放される。
転居先は、東京都内にある洋館のシェアハウス。
ただし、訳あり。
住人もなかなか変わっている。
ときどきおかしな出来事の起きるシェアハウスで、楽しい高校生活が始まった。
なのに、せっかく離れられた従姉妹が、なぜかわざわざ転居先まで追いかけてきて絡もうとする。その上、訳ありの家は、やがて訳ありっぷりの本領を発揮してきて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 18:05:16
119999文字
会話率:44%
主人公の三上桜子(みかみさくらこ)は女子校生でありながら今を時めく売れっ子作家だが、現在絶賛スランプ中である。このまま普通の学生にフェードアウトしようかと思っていた矢先彼女の家に居候することになったのは、従姉弟で元天才ピアニスト、今は名探
偵として全国津々浦々から依頼が舞い込む名探偵・芥川夜風(あくたがわよかぜ)だった。
夜風は桜子の通う高校に転入し、彼女と同じ文芸部に入部する。そして、夜風が入部してすぐ、文芸部の部室に高垣志保(たががきしほ)という名前の少女が訪ねてくる。彼女は夜風の噂を聞きつけてやって来た事件の依頼者だった。
志保からの依頼を引き受けた夜風。話の流れで桜子も付いて行くことになり、二人は曰くつきの孤島『勾玉島(まがたまじま)』へ向かう。彼女らが招待された洋館、通称『音無館(おとなしかん)』――そこに潜む怜悧な殺人者の存在など、露ほども知らず……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 16:10:48
125215文字
会話率:55%
あたしが近所を散策していたら、雨が降り始めた。古びた洋館の軒先で雨宿りしていると扉が開き、中へ入ってみる。空き家かと思ったのに、本が入った棚がたくさんある部屋を見付けた。でも、日本語のものはない。
背表紙が何も書かれていない本を見付けて開こ
うとした時、見覚えのある少年に声をかけられた。えっと、誰だっけ。
あたしが持ってた本を開くと、なぜかページが飛び出した。そこへ図書館の管理者でキタップと名乗る妙なじいさんが現れて……。
ここ、どこ?
全八回折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-08 19:00:00
34812文字
会話率:36%
白霧 柚鈴は小児科医。担当患児の病気の治療法がなく悩んでいたある日、偶然その病気の医療漫画を見つけた。
「病気についてここまで描ける人なら、治療法も……」
いてもたってもいられなくなった白霧は、どうにか編集者と連絡をつけて漫画の作者
に会いに行くことに。
しかしたどり着いた先で見たものは、お城のような洋館と―――――――――ペストマスクの妙な青年だった。
大学生で漫画家でもあるペストマスクの青年、もとい黒鷺 雨音。帰国子女で日本文化に疎い彼は、発表されたばかりの治療法の論文と引き換えに、漫画の監修を白霧に依頼した。
「僕と取引しません?」
渋々ながら応じることになった白霧。だが、手に入れた論文に書かれていた治療内容は、高難度の手術だった。今の白霧では、知識も技術も経験も足りない。
途方にくれる白霧を前に、黒鷺は発表前の論文を入手出来た理由を、美味しい手料理とともにあっさり明かした。
「それ、先に言いなさいよ!」
奇妙な関係から始まる、女医と男子学生との、仕事とご飯と恋のお話。
※エブリスタにも投稿しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-03 13:15:13
197347文字
会話率:51%
どこにもあって、どこにもない。古い洋館を改装した|不処《ふどころ》カフェ。とある裏路地を抜けた先。でも、そこへ行くには黒猫の案内が必要。
そこで、ドアベルとともに出迎えるのは、ひと癖ある幼いマスター。
メニューはなく、幼いマスターが提
供する一杯を飲んだら本題へ。
本日の客の依頼。それは、街に広がる死の噂を盗んでほしい。
「私はこの洋館の主、ヨミ。あなたの望むモノを盗んであげましょう。少しの対価と引き換えに、ね」
その依頼を受けるのは……黒猫?
黒猫になった甦りの魔女と、魔女と過ごした時間と記憶を失くし、子どもになった腹黒な元王子。
過去を変えられるという宝石の手がかり求め、今宵も魔女が参りましょう。
――――――――すべてを元に戻すため。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-07 20:00:00
92878文字
会話率:52%
辺りは浸透し染まり帰り他に誰もしゃべる ものはいなかった
そんな中で一人 街灯を羽織った男が真ん中に立ち
ぐるりと辺りを見えたしてこんなことを つぶやい
たさて
屋敷の外は非常に 寒々しい嵐である
ひょっとするとあたり一面
暴風が吹いてどこ
かしら壊れてしまう そんなことも
十二分に 想像しやすいそれほどの嵐である
暴風雨に混じって雨が 窓ガラスを何度も何度も叩いていく
ただこの小さな 島だそれに不釣り合いなこの洋館において
そんな雨粒というものはどうにも都心と
いうものとは違い まるで小さな小石を投げられているように
ピリピリと今にも 砕け散れそうで気が気ではない
ひょっとすると本来であればこんな島に
窓ガラスを設置するのであれば 戸板の一つでも 立てなければいけないのではないかとそう
考えるのではあるがしかしこの屋敷を建て た主はそんなことは
毛頭を考えなかったのであろう この話において
皆が集まるのは 新月の夜のことであっ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-03 12:24:58
8207文字
会話率:0%
人より幸か薄いことと、不思議な道具で魔法が使える事以外は、他の人と何も変わらぬごく普通の学校生活を送っていた白銀メグ。
そんな彼女の元に、“魔法使いの集い”という名目で一通の招待状が届く。冬休みに、町の外れにある深い深いの森の奥の洋館を訪れ
ることに。
人間でありながら魔法使いでもある彼女らの共同生活が、今ここに始まる………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 22:00:05
15803文字
会話率:35%
『あの丘の上の洋館には魔法使いが住んでいる。』
そんな噂が根付くごくありふれた地方都市に降り立った青年、政府公認執行機関の監視官である彼に命じられたのは、一年間に及ぶ魔術師を営む二人の少女の監視任務だった。
道を誤れば無辜の命を脅かすに
足る強大な魔術を有す少女らを、青年が危険と判断すれば即処刑を執行する。
お早うからお休みまで日常の裏で火薬と殺意を潜ませた殺し殺される歪な関係は、一年後には友人のそれへと変化させていた。
しかし平穏常ならぬ世界に身を置く彼等は、望まずとも争いを引き寄せる。
燦々と太陽がアスファルトを焦がすその夏も、静かに非日常が蠢いていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-27 21:31:19
896719文字
会話率:30%
遠い昔に存在していた女性、ルナ。
彼女は命を奪い、そして与える。
そのルナが産んだ双子のカイとベルは、平穏な生活を人の住む世界で送っていた。
けれどある日、双子の暮らす洋館を隠す不可視化のまじないが解かれ…。
この作品はnoteにも投稿し
ています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 17:50:49
142098文字
会話率:22%
そもそも、道の無い森の中に洋館が建っているだけでも不思議なのだ。(蓬莱人形、リーインカネーションより引用)
最終更新:2023-08-14 11:17:03
1542文字
会話率:70%
冒険者のラミルはギルドで依頼を受け、迷いの森と呼ばれる森に来ていた。だが、道に迷ってしまい途方に暮れていた。そんな時、森の中で古い洋館を見つけた。人がいれば助けてもらえると思い、洋館に入るラミル。キョロキョロ辺りを見回すと、男がやって来た。
男は燕尾服に黒いマントという出で立ちだ。まるで貴族のようだ。何故こんなところに貴族がいるのだろうかと不審に思っていたら、男が笑った。「ちょうどいい時に人間が来た。俺は腹が減っているのだ。早速いただくとしよう」「へ?いただくって何を?」「お前の血だよ」何と、男は吸血鬼だったのだ。吸血鬼に襲われたラミルはどうなってしまうのか?果たして無事迷いの森から脱出できるのか---?ポンコツ冒険者が寂しがり屋の吸血鬼とちょっとずつ仲良くなっていくお話しです。宜しくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-07 15:09:42
24907文字
会話率:47%
住宅街から少し離れた場所にある、古びた洋館のアパート、メゾン・ド・モナコ。
そこには、火の鳥のフウカ、化け狸の少年ハク、水の妖のマリン、狼男のギンジ、猫又のナツメ、社を失った貧乏神の春風が暮らしていた。
人間のなずなは、祖母から預かった曾祖
母の手紙、その宛名主を探していた時、火の玉に襲われ彼らと出会った。
その手紙の宛名主を知っているという春風は、火の玉の犯人と疑われているアパートの住人達の疑いを晴らすべく、なずなに、彼らと共に過ごす条件を出した。
なずなは、音楽への夢を断たれ職もない。このアパートでのハウスキーパーの仕事を受け、なずなと彼らの生活が始まる。
少年ハクが踏み出した友達への一歩。火の玉の犯人とフウカの因縁。グローブに込められたフウカの思い。なずなのフウカへの恋心。町内会イベント。春風と曾祖母の関係。
なずなは時に襲われながらも、彼らとの仲を徐々に深めながら、なずな自身も、振られた夢から顔を上げ、それぞれが前を向いていく。
ちょっとずつ過去から前を向いていく、なずなと妖達、そして生まれ変わるメゾン・ド・モナコのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 01:00:00
150593文字
会話率:51%
その洋館は、私たちの通う小学校の帰り道に建っています。
私たちはそこにはなるべく近づかないように言われているの。だってその誰もいないはずの洋館には、雨の日に近づくとそこの幽霊に攫われちゃうっていう噂があるから……
あの日、私たちはそこで起
こった出来事を絶対に忘れない……忘れられないの……
そんなお話です。
「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」タイアップ企画
夏のホラー2023 参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-22 13:01:29
5037文字
会話率:40%
入ったら出られない、という誰も入ったことのない洋館は…
最終更新:2023-07-08 06:23:25
766文字
会話率:50%
陽のさす洋館ー
そこが俺達幽霊探偵団の事務所だ
そう、俺達は既に死んでいるー
最終更新:2023-07-06 23:59:51
6108文字
会話率:71%
24歳の誕生日に、森に迷い込んだ主人公。森の奥に佇む『洋菓亭』では、6人のパティシエ希望者が競って作る洋菓子で、審査が行われる。雷雨に見舞われて雨宿りする主人公は、応募者の一人と勘違いされ、厨房に連れ込まれ……⁉
嘗て『洋菓亭』を営ん
でいた一家の人骨がダンジョンに眠っている。雷雨の後、つり橋が落ち、人骨が一体消えていた……! 変わりに残されていた『クロノスの復刻』のカード。洋館に閉じ込められる7人、しかも33年前に時が巻き戻って……⁉
消えた骸骨の謎、果たして『クロノスの復刻』とは何者なのか❔ メルヘン×ファンタジー×スイートミステリー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 17:00:00
10236文字
会話率:13%
ひょんなことから、鏡の中の自分に〝性別〟を奪われた杏奈。失った『男』を取り戻すには、山梨県の葡萄村に眠る奇跡の石を手に入れなければならなかった。
中性体として女装の日々を送る杏奈に、山梨への葡萄狩りツアーの招待状が舞い込む。
無事に葡
萄村へ着いた矢先、雷雨と土砂崩れに遇い、遭難寸前だった杏奈と数名の男女は、やがて紫の洋館に辿り着く。急激な眩暈に襲われて倒れた杏奈を、当主は快く介抱してくれた。
だがこの時、既に恐るべき計画殺人は着々と進行していた……!
真夜中の毒殺と密室殺人、不可解な電話のあとの、不可能犯罪。六人のメンバーに潜む〝真の招かれざる客〟は誰なのか? 衝撃のカタストロフィに度肝を抜かれる、館サスペンスの最高傑作❕ 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-13 22:00:00
42368文字
会話率:29%
命辛々、牛肥村病院から逃亡した俺は、廃工場で漁ったハンググライダーで離島へ翔ぶ。
行き着いたのは、曰く付きの医療従事者たちが集う洋館だった。車椅子の医師、栄養失調の栄養士、毒殺魔の調理師etc……。彼らに囲われ、静養することになった俺
を新たな悲劇が襲う。不可解な毒殺、真夜中の密室殺人。精神病院脱獄者が探偵となって謎を解く、前人未到の館ミステリー‼️
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-12 03:00:00
58136文字
会話率:35%
都下の大学キャンパスに通う美人女子大生の成瀬翡翠は、親友亜美を傷つけたイケメン男子学生の西園寺彬人が許せない。
「二股かけるなんて、最低!」
レストランで女子学生たちに囲まれている彬人を見つけ出し、文句の一つもつけようと後を追う翡翠と逃
げ出す彬人。だが、二人は追いかけっこのすえ、大学の保護林区域から不思議な森に迷い込み、出られなくなる。
その後、翡翠の機転で何とか無事に脱出するも、ゲリラ豪雨に見舞われた。そして目の前には怪しげな洋館が、二人は雨宿りのためそこを訪ねるが、いつの間に妖艶な美女にとらわれて……。
数々のピンチを乗り越え、おおむね平和な大学生活を取り戻す。が、なぜか超ド級イケメン彬人は翡翠に執着する。
「俺を見捨てないでくれ!」
「ちゃんとお金払いなさいよ?」
*登場人物くずばかり。不定期更新です。どうしてもカピバラを書きたくて始めました。考えたら負け、心の広いかた向け。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-27 19:20:24
43459文字
会話率:56%
デスメタルバンドのヴォーカリスト、愛創マリィは、同じバンドのドラマーの少女によって殺害された。
目覚めると、彼女は小さな洋館に寝かされており、そこでノードレッドと名乗る男と出会う。
男はそこを『廃夢』と呼び、マリィは『悪夢』に殺され流れ着い
たのだという。
マリィを殺害した少女が『悪夢』に囚われていることを知り、マリィは彼女を助けたいと願う。
ノードレッドはマリィの意をくみ、彼女に『悪夢』を断ち切る力を与えた。
それは、かつて『幻夢境』と呼ばれていた廃夢に未だ残る、旧い神々の力だった――
この惑星《ほし》で、少女たちは今も悪夢《ゆめ》を見る。
この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-27 16:34:01
11432文字
会話率:24%
我が国は半導体産業で急発展をした。しかし、その半導体産業のせいで戦争が起こり、負けてしまった。
そんな国で生きていた私が行き着いたのは、『人間が最後に行き着く場所へようこそ』と書かれたボロボロの洋館。ここはなんなのだろうか。
最終更新:2023-06-19 05:52:59
2705文字
会話率:3%
新社会人である雨宮は雇用主からお使いを頼まれ、高級住宅街にある洋館を訪れた。 静かに玄関のドアが開くと、金色の髪に青い瞳が綺麗な男性が出迎えた。スーツ姿な彼に促され洋館の中へと足を踏み入れる雨宮。
最終更新:2023-06-03 12:18:16
2280文字
会話率:55%
森の奥にひっそりと建つ洋館には二人の美しい女性が住んでいる。
姉をローザリー、妹をエリスという。彼女達は普通の人間とは違う生活を送っており、起床は正午過ぎ、食事は一杯の紅茶やスープのみ、召し抱えている使用人は皆女性ばかりと実に謎が多い。ロー
ザリーとエリスは本当に人間なのか? それとも……。
館の中で起こる様々な出来事を通じて、二人の正体を仄めかすお話。
――――――――
※本作に関する注意書き。
今から9年前に着手した作品で現在執筆を中断しているものです(未完)。
2014年11月頃に本編の執筆を開始したものの、当時の自分ではこの小説を書き切る事ができないと判断して、将来の自分にその続きを託しました。
レ・ファニュ著『吸血鬼カーミラ』に大きな影響を受けて書き始め、現在の私の根本となる耽美主義を形成するきっかけとなり、あくまで品位を損なわないレズビアニズムを表現しようと努めた当時の私を尊重して、2014年11月に執筆したままの原文を公開しております。そのため、句読点の乱用や言葉の誤用などもあえてそのままにしております。
基本的には一話完結型の形式のため、未完結の話数を除いた計3話のみ公開します。まだ続きを書くつもりはありませんが、もし好評であれば予定を早めて執筆を再開したいとも考えております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 22:10:17
30139文字
会話率:47%