時は江戸時代、三代将軍家光の末期。
時代に取り残された浪人の多くが、幕府に対する不満を募らせていた。
そうした浪人を相手に軍学を教える由井正雪もまた倒幕を視野に入れた活動をしていた。
同じ時代、東アジアでは清によって明が滅亡したが、皇族の
生き残りが有力者の庇護を受けて抵抗を続けていた。
国姓爺と称される鄭成功もまたそんな一人であり、日本とも縁のある彼をはじめね多くの者が江戸幕府に支援を求めていた。
こうした状況の中、幕府老中筆頭・松平信綱は一石二鳥の手を思いつき、実行に移す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-20 20:23:22
5004文字
会話率:47%
もし明治維新が起きぬまま、21世紀まで江戸幕府が続いていたとしたら……。
ある日「私」の職場の上司が不正を犯し、切腹することとなった。
これは切腹が生中継される番組「今週の切腹」をめぐる話。
最終更新:2021-12-08 17:00:00
10163文字
会話率:39%
これは別の次元で起る日本と日本のお話。
そこは確かに日本だった、街並みも、人々も。
それは確かに日本だったのだ。
だがしかし、唯一違う点があった。
それは、この世界の技術は電子ではなく、魔導であることだ。
但しそれをのぞけば兵器も同じ
様な性能で、
同じ様な見た目である。
そしてこの世界、いや、この日本には
もう一つ我々のいる世界とは異なる所がある。
それは、政治と国民性である。
この世界線の日本では一夫多妻制が普通であり、
人間家畜なども普通にいる。
他にも、この国では、全体功利主義が常識であることだ。
全体功利主義と言われてもピンとこないだろう。
分かり易く言うと、政治腐敗の無い江戸幕府だ。
と、この様に、この世界の日本は我々が住む世界とは
少々異なる部分があるのだ。
そして、この世界をご覧頂きますにあたって、
もう一つ、ご説明させていただきます。
この日本には、地底湖が存在します。
そこには異界と繋がるとされる門が存在しており、
そこから先はまだ誰も知らないとの事。
これからするお話は、そんな我々と異なる日本で起こる、
面白くも悲しく、はたまた戦闘から恋愛など、
全て満足して頂ける内容となっております。
それでは皆様、お楽しみ下さい
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そんな声が脳に響く。
だが、俺はそれを何事もなかったかのように忘れ、
そのまま仕事に着いた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-02 08:00:00
2301文字
会話率:26%
【アルファポリスより転載】
読み切りのショート作品です。
「柳川亭」という筆名で編纂された「享和雑記」
享和期(1801~1804)の様々な事柄を書き留めた大変に面白い書物です。
その中から、第三巻三十八に掲載されている「槍
持勇気の事」というお話をご紹介したいと思います。
江戸幕府開府からあと一年で「200年周年」になるという享和二年、十返舎一九が「東海道中膝栗毛」を著したり、江戸で「小石川馬場の火事」と呼ばれる大火があったりした年です。
・・・そんな年の正月に起きた刃傷事件。
年賀というと、今は年賀状・・・それも年賀状の扱いは年とともに減っているそうですが、江戸時代の武士の正月は、上司や親戚、お世話になった家々へ直接に出向いて年始の挨拶をする「年始回り」でスタートしました。
この年始回りの風習は、明治から昭和にかけて活躍した小説家・劇作家・岡本綺堂氏のエッセイ「年賀郵便」によると明治の中頃まで続いていたそうです。
回った各家々で振る舞い酒をご馳走になり、朝からフラフラになりながら年始回りに歩く武士とその家来。
・・・下戸(お酒が飲めない人)はさぞ大変だったでしょう。
そんな武士の年始回りで起こった事件です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-17 21:41:41
3197文字
会話率:12%
明治維新により江戸幕府が崩壊したことで
日本は一つの大きな節目を迎えたと同時に
新時代が始まろうとしていた。
時代が、大きく変わる。
それは一見、良いことのように聞こえるかもしれないが、
むしろ、世の中はより一層混沌を増していった。
これは、國を愛し、
そして、國の為に儚く散っていった戦士たちの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-12 12:00:00
7504文字
会話率:33%
時は江戸時代初期。江戸幕府の二代将軍、秀忠公の娘である千姫は出家して実弟の三代将軍の家光公の庇護のもと、暮らしていた。
そんな彼女はある日に過去に思いを馳せる。
大坂の陣から四年余り、千姫は傷心の日々を送っていた。そんな彼女に新たな縁談がき
た。
伊勢国の藩主である本多 忠政公の嫡男の忠刻公とのものだった。最初は渋る千姫であったが……?
(史実にはある程度は沿っていますが。脚色が入るのはご愛嬌と思っていただけたら幸いです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-09 15:00:00
3891文字
会話率:67%
鎖国が解かれたばかりの江戸時代末期に、エジプトでスフィンクスと記念撮影した男たちがいた…。
江戸幕府がフランス政府に派遣した外交団『横浜鎖港談判使節団』
長い間、鎖国により欧州文化に触れてこなかった者たちが、突如としてフランスのナポレオン
三世に謁見することとなる…。
待ち受ける道中の苦難、慣れない文化への戸惑い…。
池田長発率いる日本人使節団が辿った歴史とは…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-07 13:28:20
42626文字
会話率:50%
「大罪人の娘 前編」は、明智光秀の次女、凛(りん)が大罪人の娘となるまでの過程を描きました。
「大罪人の娘 後編」では、さらに2人の女性が登場します。
1人目は、明智光秀の長女、玉。
凛の姉で、関ヶ原の戦いの前夜に悲劇の最期を遂げた細川ガラ
シャです。
2人目は、斎藤利三の娘、福。
江戸幕府三代将軍の徳川家光の乳母にして教育係を勤め、大奥を作り江戸幕府を影で操り、女帝とも呼ばれた春日局です。
そして、豊臣秀吉と徳川家康そして江戸幕府に関わる日本史上の3つの謎の新説を描きます。
①豊臣秀吉はなぜ朝鮮出兵したのか?
②関ヶ原の戦いの本当の目的は?
③江戸幕府はなぜ鎖国したのか?
前編の最後で、東へ逃れた凛と夫の左馬助の運命は?
明智光秀の理想を受け継いだ者たちが、新たな戦いに挑みます!
【第八章 天下人秀吉】
福は父と別れ、玉は閉じ込められました。光秀と密約を交わしていた秀吉は、それを守ろうとします。そして賤ヶ岳の戦いで勝ち天下人となります。賤ヶ岳の戦いにおける数々の謎が明らかになりました。
【第九章 ガラシャ】
(執筆中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 00:00:00
6054文字
会話率:0%
約四百年続いた幕藩体制は函館戦役を最後に幕を閉じた。倒幕の中心となった薩摩・長州・土佐・肥前の四藩から輩出した偉人たちにより新政府が打ち立てられた。元号を「明治」と改めて、京都より天皇を江戸から名を変えた東京に迎えて君主とした。まだ混沌とし
た世間にあってか情勢は定まっておらず、政府高官が反乱を起こした九州戦役が終結するまで長い年月を要した。国内の反乱を鎮めた明治政府の次なる目的が海外に伸びようとしていた頃、貴族院議員として多忙な毎日を送っていた金子宗通は屋敷に眠る膨大な資料を見つけてある事に思い立ったところから物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-15 05:03:11
163768文字
会話率:69%
江戸幕府開幕すぐの下総(しもうさ)にて、毎日畑仕事に精を出す農夫の「惣助」。彼は村に一軒しかない茶店の娘、「おその」に心底惚れていたが、誰にも言えなかった。しかし思いもよらないことで、惣助はおそのに近づく。大喜びした惣助だったが…。
最終更新:2021-01-10 07:18:05
26887文字
会話率:35%
無念の死を遂げた反米の指導者たち。その中の一人の石原莞爾が転生した先は、19世紀の幕末だった。
石原は北越戦争で自身の尊敬する軍人の河合継之助と共に旧幕府軍・奥羽越列藩同盟を指揮して、北越戦争を勝利に導き、日本を江戸幕府主導の近代改革に着手
させた。石原と河井は日本の軍制改革で派閥形成を阻止して、藩閥政治を防いだ。やがて、日本は日露戦争を経て、仮想敵国のアメリカとソ連との戦争に備えるようになった。日本は石原を中心に五族協和とアジア・アフリカの解放を目指した。
一方、アジア・アフリカにはそれぞれ反米指導者が転生して、日本の石原と共に協調して、欧米諸国の植民地帝国との真なる戦いに直面するのだった。
果たして、勝負の行方は!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-26 21:38:09
1158文字
会話率:45%
闇に咲く「徳川葵」の改訂版です。
いわば真・闇に咲く「徳川葵」とでも言いましょうか。
もう少し歴史考証を深め一人一人の人物人物にスポットを宛てていこうと思っております。
「徳川家がどの様に繁栄したのか」歴史には決して語られない一つの物語を書
ければと思っております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-25 20:40:35
167893文字
会話率:25%
権現様は、徳川秀忠に一つの強い遺言を残した。「日の本を世界から閉じること、決してまかり成らぬ!」
かくして江戸幕府は開国路線を幕府の基本政策として、歴史を歩んでいくことになる。
何があっても鎖国しない江戸幕府。閉ざされていないので、徐々に日
本の外へと出かけていく日本人たち。
とはいえ天下泰平を謳歌したいのであって、植民地獲得にも戦争にも興味なんてない。
日の本に足りないものがあるから海外に向かうだけ。そんな感じの江戸時代が紡がれていきます。
(なお、私どもが主宰するホームページに掲載している作品の転載になります。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-24 19:21:55
195946文字
会話率:0%
謀反の疑いを懸けられ投獄された五島藩藩主とその側近達。首謀者は江戸幕府老中と五島藩国家老。
天下を揺るがす壮大な陰謀を究明するため、藩主の娘達は江戸を目指す。だが、老中が放った恐ろしい怪忍者軍団の刺客が迫っていた。
最終更新:2020-04-20 16:53:45
11756文字
会話率:70%
とある島国のとある時代に大江戸幕府なる幕府が開かれた。大江戸幕府を支配する5代目将軍は占い師の助言により人類憐みの令という法律を施行した。いかなる人も貧困から救済され、生きる権利が保障される、人道的な法律だ。民衆は喜んだ。もう餓えや貧困に
怯えなくていいのだ。
だが役人達は喜ばなかった。気付いていたのだ。自身の身に待ち受ける苦難を。
これは生類憐みの令が施行されてから500年後の世界。小悪党ばかりが集まる街で、とある役人が生類憐みの令を悪用する小悪党と悪戦苦闘する話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-28 16:23:10
6054文字
会話率:42%
後世、独眼竜と称された名将"伊達政宗"。
10年早く生まれていれば、天下を狙えた器とまで言われた彼は、彼自身が天下に羽ばたくこと叶わず、豊臣政権、江戸幕府に臣従を強いられたことを後悔していた。
病に斃れ、その生命の灯
火が潰えようとする時、突如不思議な空間に投げ出され、神を名乗る存在"オリオン"と邂逅する。
政宗がオリオンから持ちかけられたのは、輪廻転生の理に沿って新たな生命へと転生をするか、取引に応じ終わりの見えない戦乱の世界への転生、そして「天下統一」の実現をすること。
生前の無念を晴らすべく、来世での戦乱を望んだ。
――ガラヴァン王国 スパロー辺境伯領――
この地に独眼竜は降り立ち、天下に覇を唱える!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-09 17:23:16
4565文字
会話率:34%
幕末の動乱が日本に迫っていた。
江戸幕府は限界を迎えてきている。
新しい時代を切り開く幕末の偉君西郷隆盛と大久保利通の人生を追う。
最終更新:2019-02-11 16:00:00
10619文字
会話率:44%
明治5年。
横浜生まれ横浜育ちのふみは、妹の千代と2人で暮らしていた。
※英語の台詞がありますが、主人公の目線で書いてある物語ですので、訳はつけていません。
※年齢は数え年です。例えば13歳なら、満年齢で12歳になります。
文中用語解説
・尊王攘夷…幕末に、江戸幕府ではなく朝廷を擁して異国を追い払おうとした思想。
・びいどろ…ガラスのこと
・御一新…明治維新のこと
「カクヨム」「エブリスタ」にも載せてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-06 21:22:57
6430文字
会話率:33%
江戸幕府9代将軍、徳川家重にスポットを当てた歴史小説。
生まれつき言語障害を持つ、自身への葛藤。
後継を巡り父吉宗や弟宗武との確執、側用人田沼意次との出会い。
前編は父吉宗の死まで、後編は郡上一揆と意次の活躍を中心に描きました。
最終更新:2018-10-21 18:43:38
26039文字
会話率:34%
禁教令。宗門改。
江戸幕府において、キリスト教徒はその治世を揺るがしかねないものとして、厳しく取り締まりされていた。
宗門改に臨む、与力の一人にあたる彼は、キリシタンの持ち物を押収し、精査の上で処分することが仕事だった。
その中には本来、
口伝でのみ伝えるべき、祈りの言葉が見受けられる書もあったとか。
すべてを闇に葬っていく彼。しかし祈りの書は思わぬところで生きていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-10 17:34:54
3737文字
会話率:3%