大坂夏の陣の一月後、平戸島に一人のイギリス人が帰ってくる。
彼の名はウィリアム・イートン
EIC、すなわちイギリス東インド会社の平戸商館に属する若い商人である。
イートンは人目を忍んで、焼け落ちた大阪から平戸まで密かに戻ってきた。
「商
館長、私は太閤の宝物を託されてきたのです――」
そんな感じで始まる歴史冒険小説です。
主人公のイートン君は実在します。
有能で勤勉で仕事熱心な若手商人なので、「冒険小説」のはずなのに、八割方普通に仕事をしています。少々恋愛もします。
彼の混血の息子がのちにイギリス本国でオクスフォードに入学している――という驚愕の事実からこの話を書きたくなりました。
イートン、たぶんものすごく優秀なんだ。生まれがそれほどよくないから出世が頭打ちになったタイプ。そういう気がしたのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-02 08:15:54
94802文字
会話率:47%
逆さの城が真上に浮かぶ牢獄のような学院【聖ルーナティア学院】。
そこに一人の少女=【フィーア=イブ=ルーティア】が転校してくる。
百合の花が咲く花園でフィーアは少女=【クラウディア=アダムス=ルーナティア】と出会う。
【楽園の花嫁】【決
闘】【禁忌の果実】【黒い百合の花】【箱庭の学院】で世界は廻っている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 15:35:54
4280文字
会話率:47%
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というよ
うな意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 14:59:13
12038文字
会話率:16%
はるか昔、世界には2つの星が存在していた。
1つは、『自由の民』が暮らす星、ガイア。
そしてもう1つが、『魔法の民』が暮らす星、バベル。
ガイアに暮らす人々は、自らの星の繁栄のため、バベルにて“人工生命”である『アニムス』の開発と
生産を、数100年にも渡って行ってきた。
「人の手で造られしモノ」、——通称“ゲノム”。
彼らは制限付きの生命を宿され、その活動期間が終わるまで、人々が生きていくための資源の製造とエネルギーの供給を強いられていた。
ガイアにはかつて、「アダム(魔神族)」と呼ばれる種族が住んでいた。
彼らは魔法が使え、人間よりも遥かに優れた知能と生命力を持っていた。
しかしガイア内で生じた内部抗争の末、星の住民は二分化、分裂してしまう。
ガイアを統治していた魔神族の始祖、——プロメテウスは、星の持つ生命が将来的に枯渇することを恐れ、未開の地である「バベル」への移住を企てていた。
しかしバベルには、太古の昔に誓約を交わした「イヴ(女神族)」が住んでいたことで知られていた。
誓約を破れば、約束された「悠久の平和」が失われる。
地上は災害に見舞われ、混沌と化す未来が訪れる。
古来より言い伝えられていた「禁忌」に触れることを恐れた一部の魔神族たちは、“バベル派”と呼ばれ、プロメテウスへの反旗を翻した。
女神族と手を組み、ガイアの王国とその壊滅を目論んだのだ。
それは、『最後の審判』と呼ばれた。
人間という種族が生まれたのは、それから数世紀が経った頃のことだ。
荒廃したガイアの大地には植物が実り、灰色の雲で覆われていた空には広大な青が広がるようになった。
戦争によって、女神族もまた滅亡の一途を辿ったのだった。
世界の平和を望んだ、ある魔神族との「約束」を残して。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 21:28:59
885文字
会話率:0%
世界最悪の錬金術師を父に持つ主人公、アダムは術師の才能がまるで無かった。父から貰った悪魔の書「グリモアール」を解読していた所、長身の女が家を訪ねてきた。
彼女は自身の事を陰陽師だと語る。
そんな彼女から呪力や魔力の基礎を教わることになる。
そんな所に村で起きている怪事件、それをネルは呪具の仕業だと確定。破壊していまう。しかし、その呪具は「童子切安綱」という伝説の鬼、「酒呑童子」を封印していた刀だった。
酒呑童子が現代に顕現していまい、片腕を失いながらも呪符で応戦するが、あと一歩の所で惨殺されてしまう。
しかし、アダムは呪術師の才能はないが「死霊術師」の才能があることを死ぬ間際ネルから享受する。
グリモアールは「悪魔の書」ではなく、「悪魔を召喚する書」であった。解読するのではなく、「解呪」することに気が付いたアダムはグリモアールを使って死んだネルを地獄から召喚する。
ネルは失った腕や目すら元通りになり、呪符の力を120%使えるようになり、呪符から「童子切安綱」を召喚し撃破に
成功。
アダムがネルを人間に戻せるようになるような死霊術師を目指すと共に、父親がバラまいた呪具を探す旅に出る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 16:29:52
4057文字
会話率:49%
少女は蛇と共に仲よく遊んでいたけれど、蛇によって知恵を得るのです。
最終更新:2023-12-15 23:27:00
1483文字
会話率:30%
アメリカ屈指の名門校カルフォルニア工科大学で主任研究員を務める竹井淳は、ロイ・アダムス教授の指示でスリランカに出張することになった。ケンブリッジ大学のラシンゲ博士に会うためだ。しかし、そこには彼の父親である竹井竜一がいた。東大の教授である父
親は世界的な宇宙物理学者だった。淳はその父親に理由のない反発心を抱いていた。スリランカの名門であるラシンゲ博士の邸宅で、淳はその父と共に不思議な体験をすることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-11 06:00:00
31821文字
会話率:43%
大天使長、ルシフェル。
潔癖すぎるほど『善なるもの』を好む彼は、ある時ひそかに神に『地球』を見せられる。神の創った美なる星、その中の『楽園』に住まうアダムとイブの人間夫婦……。
神はルシフェルに静かに告げる。「殺そうと思う。……アダムとイ
ブを」芯から反対するルシフェルに、神は『己の不万能』を打ち明ける……。
『善』と『悪』の概念が揺らぐ、この星によく似たある星の、甘い悪夢のようなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 20:01:37
115971文字
会話率:26%
荒廃した世界をスターズに乗って旅する少年たちの冒険、出会いと別れ。
<別れの日>に発生した<白い穴>により荒廃した世界。ギャランシティのスターエンジニアであるピップは、軍のために働くことに疑問を感じながら、スターズの整備をする日々を送ってい
た。しかし、ラムダという不思議なこどもとの出会いがピップを冒険の旅へといざなってゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 20:24:26
123633文字
会話率:39%
アダムスキー型のUFOにからタコ型宇宙人が現れた。
おまわりさん大森は何とか面倒な事にならないように質問を始める.
最終更新:2023-11-09 21:00:58
1306文字
会話率:50%
神々が引き起こした戦争から一万年が経過した世界
コードで作られた存在であるウィリアムは、親友アダムと共に世界を巡る旅人となる
自分が作られた理由を知る為に
最終更新:2023-10-29 23:33:45
7712文字
会話率:54%
平和の時代は終わり、ソロモンの時代に絶滅したはずの古代生物が復活した。
アビスと呼ばれる卑劣な存在。
遠い昔、この生き物は人類を脅かすために宇宙の底から現れ、ソロモンはそれを滅ぼすことを決意した軍隊を率いました。
あれから何千年も経
った現在、現代人がこの生物を倒すことは不可能です。
彼らを倒す方法はただ一つ…
天から神の天使が降臨し、圧倒的な聖なる存在に抗えず世界が滅びる前に、唯一の方法はアルス・ゴエティアの72柱の悪魔の“天使の力”を使うこと。
この危機を見て一人の青年が現れた。その子は天から来た反抗的な生き物、高慢でアダムに服従したくない生き物、神に呪われてこの世に落ちた生き物、堕天使「ルシファー」の名をとった。
少年の決意は揺るぎなく、世界を救うためにこの卑劣な名前を引き受けることを決意した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-27 13:05:37
2223文字
会話率:20%
公式企画「秋の歴史2023」参加作品です。
1791年。嵐のためアリューシャン列島に漂着し、ロシアでの暮らしを余儀なくされていた日本人の大黒屋光太夫は、帰国の許可を願い出るため、首都サンクトペテルブルクへと赴いた。
そこ(正確には、
南郊の別荘地ツァールスコエ・セロー)で、光太夫は女帝エカチェリーナ二世に謁見し、お茶会に招かれる。
女帝主催のわちゃわちゃお茶会をお楽しみください。
『女王様はロマンの塊』のスピンオフ(?)第四弾です。
※日本紅茶協会様の㏋には、「(大黒屋光太夫は)1791年の11月には女帝エカテリーナ2世にも接見の栄に浴し、茶会にも招かれたと考えられている」と書かれていますが、実際あり得ない話ではないものの、記録が残っているわけではなく、本作は完全に作者の想像です。
光太夫のロシアでの見聞を聞き書きした『北槎聞略』には娼館に招かれた話まで書いてあるのに、女帝にお茶会に招かれたのならそのことを書き残してないはずがないだろう、とかいうツッコミは無しの方向で(笑)。
時期は、6月28日に女帝に謁見して1ヶ月あまり後、8月頃との設定です。
※ロシアの人名は、名と姓の間に「父称(ふしょう)」といって父親の名を表す呼称が入り、これを敬称として用います。アダム=ラクスマンの父親はキリルなので、「キリロヴィチ」といった具合です。いささか煩雑に思われるかもしれませんが、雰囲気を出すために、「アダム」に「キリロヴィチ」のルビを振る、といった表記を用いています。ご了承ください。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-10 23:30:34
10576文字
会話率:30%
不幸な人生を送り続けた山田 大空男(スカイアダム)は、 神がチャンスを与えたかのように2度目人生を歩む事になった。
しかし主人公の不幸は健在で転生先は盗賊団だった。
そんな不幸から脱却するために奮闘する主人公の物語。
最終更新:2023-10-08 23:10:15
7879文字
会話率:16%
一人の男の、代わり映えのない、何も起こらない、退屈なある夜の出来事。
最終更新:2023-09-14 17:09:44
924文字
会話率:0%
1773年。インディアンのふりをしたアメリカの革命家達が、イギリスの貿易品である紅茶を海に捨て、自治権の主張を行った。その時の指導者が、サミュエル・アダムズという人だったらしい。
7月17日。クラスメイトの留学生クラウディアが、カズヤをお茶
会に誘った。夏休み初日からけっこうなことである、
そしてボクことサムエルは、さしずめそれに反旗を翻す革命家といったところか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-17 01:49:44
1757文字
会話率:44%
人型魔導具「ほうき」と呼ばれる存在、アダムは主人ソルシェを老衰で亡くす。
その後、アダムは主人の妹であるシャロンの元へ行き、何だかんだで共に暮らすことになる。
シャロンとアダム、ソルシェで繋がれた二人の軽く、緩い少しファンタジーな日常物
語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-12 23:03:52
27090文字
会話率:50%
2001年、大阪。
大阪城公園でゴミ袋に入ったバラバラ死体が発見される。
そして、事件発生から約6時間後に十三で新たな死体が発見される。
刑事の赤城翠星と神結英樹はこの不可解な事件を追っていたが、死体は増える一方。
そして、お手上げ状態とな
った大阪府警はとある女性に事件の解決を依頼することになる。
彼女の名前は「阿室麗子」といい、かつて神戸で発生した連続爆破事件の犯人を追い詰めたという逸話を持っていた。鋭い推理力と頭脳から通称「神戸のホームズ」と呼ばれているが、彼女の本業は小説家であり、なおかつ小説は売れないという悩みを抱えていた。
管轄外の女性に事件の解決を依頼することに抵抗を感じていた赤城刑事だったが、仕方なく麗子が住む芦屋へと向かうことになった。
そこで麗子の書いた小説を読んだ赤城刑事は、その作風に衝撃を受けることになり、自ら推理を依頼することになる。
増える死体、混迷を極める容疑者、そして衝撃の犯人。
果たして、バラバラ殺人事件の犯人は誰なのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 16:26:44
39737文字
会話率:59%
リリアンは普通の村で平凡な生活を送っていたが、ある日突然異世界へと迷い込んでしまう。彼女はそこでアダムという謎の青年と出会い、二人は共に冒険を始めることになる。
異世界では、二つの世界をつなぐ特別な力を持つ「紡ぎ手」と呼ばれる存在が現れる
ことが予言されていた。リリアンはその紡ぎ手の一人であり、彼女の力を使って異世界と現実世界を結びつける使命を帯びていることが明らかになる。
リリアンとアダムは異世界を旅し、さまざまな困難や敵に立ち向かいながら、紡ぎ手としての使命を果たすために奮闘する。彼らは自分たちの力や絆を深めながら、新たな仲間や魔法の力を得ることもあります。
彼らの冒険は、魔法や剣術の戦闘、仲間との絆、自己成長、そして二つの世界を救うための壮大な戦いなどで構成されています。物語はリリアンとアダムが最終的な試練に立ち向かうクライマックスへと進み、彼らの運命の結末が描かれます。
『紡がれる運命』は、二人の主人公が成長し、困難を乗り越えて使命を果たす姿を通じて、勇気や希望、絆の大切さを描いたファンタジーアドベンチャーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-17 22:55:46
2999文字
会話率:0%
公爵家の息女マーガレットは王太子アダムからの婚約破棄を受けた瞬間、前世の記憶を思い出す。
彼女の前世は統一を果たした覇王ルース・グレンヴィルであった。
ルースの記憶を取り戻したマーガレット、公の場での子孫の愚行を嗜めようとした。
そところ
が、その瞬間、魔法使いリーレンが現れ、王太子に向けて、難病の特効薬を開発した褒美にマーガレットをゆずってほしいと言い出し、その場からマーガレットを連れ去ってしまう。
会場を離れる最中、リーレンはかつてルースの右腕であったジン・シェパードであったと明かす。
その翌日、さっそくジンことリーレンは大輪の薔薇の花を持ち、公爵家に挨拶に来るのだった。
こうして、現世での二人の交流は始まってゆく。
※アルファポリス投稿済
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-15 12:00:00
13105文字
会話率:30%