夜空に浮かぶ月には、兎が住んでいる。そんな御伽噺が事実であることは、この世界に住む多くの者達は知る由もしない。だがしかし、それは歴とした事実であり、月兎は百年に一度、この世界を舞台に舞い踊り、自らの王を決めていた。
そして満月となる今
宵、己が王になる為に、十色の月兎は地上に舞い降りた。
己の信念、野望を胸に、十羽の月兎は、力を授ける人間を探し、月夜が照らす街に消えていくのであった。
しかし、十色に含まれていない一羽の白兎が他の月兎とは異なり、この街を一望できる高い電波塔の頂上から、酷く暗い街の一画を見下ろしていた。
この白兎は、王になろうとしていなかった。この白兎がこの地に降り立った理由はただ一つ、闇そのものを身体に纏うかのような浄暗の兎を狩る為に、己の魂を使う為であった。
この物語は〝白亜の首狩り〟と〝浄暗の使徒〟と呼ばれた二羽の月兎が、現代で織りなす幻想譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-05 16:02:26
25430文字
会話率:44%
かつて、人類は地球を飛び出した。飛び出すしかなかった。平和は突如終わりを告げたのだ。突如世界全てを巻き込み核戦争が勃発。地球は、死んだ。汚染された水と大気。死の灰に凝結してできた雪。到底人が生きられる環境では無かった。地下に籠った人類の生き
残りは、残り少ない資源を使い、空へと翔んだ。大航宙時代・脱出期だ。そして、テラフォーミングが進んでいた火星に到着、テラフォーミングを完了させ、新たな文明を築いた。だが、戦争は終わっていなかった。10分の1まで減った人口をさらに減らす、新たな大地の奪い合いが発生した。最初に開戦した勢力は【アルトーナ帝国】と【バーディア連邦】の二国だ。バーディア連邦は、かつてアルトーナ帝国に火星を追い出され、太陽系を脱出、宇宙空間にコロニーを形成し、他の星系の星をテラフォーミングして繁栄した国だ。両国共に資源は豊富だった。優位に立つため、様々な兵器が開発された。宇宙・大気圏両用戦闘機に、宇宙戦艦。そして、『人形戦闘兵器』アールディルテ。かつてロマンとして追い求められていた兵器だった。今はもはや現実の物と化し、両国の宇宙空間での主力だ。戦場に一機飛来するだけで、味方に希望が、敵に絶望がもたらされる。そんな世界で、敵国同士のアールディルテパイロットの少年と少女が、戦いながらも心を通わせていき………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 14:10:00
47334文字
会話率:57%
「ああ!!御使様、お言葉を頂きありがとうございます。天啓通りにあやつらを殲滅し、その首をあなたに捧げます。」
「こわ!それだと、俺が邪神みたいじゃねーか。ってか御使って言うのやめろよ。」
彼は、数多の呼び名で呼ばれている。「首狩り神父」「
秒単位で天啓を受けるヤバいやつ」「ギリギリ良心が痛むタイプの殺戮者」...
その中でも、彼は「天啓の狂信者」の通り名を気に入っている。
そんな彼が、頭の中に響く天啓(本人談)と共に、人類の生き残りを賭けた戦いに自ら身を投じる物語。
※一応、のんびりとバトルのどっちもを書きたいと思っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 12:00:00
29131文字
会話率:33%
記憶喪失の元格闘家を父に持ち、現役時代の父のような格闘家を夢見る主人公「天 閃光(あまつ ひかる)」
WDMCと呼ばれる異種格闘技戦の選手になりたい彼の前に突如現れた生徒会長「久遠 楓(くおん かえで)」の父親の誘いで格闘技の大会に出る事
となった閃光だが、そこは殺し以外ならばなんでもOKというルールの裏の世界。WDMCの隠されし姿。「RWDMC」の会場だった
そこで起きる戦いの日々を迎えながら成長していく閃光は、いつの間にか「首狩りの死神」と呼ばれるようになった
そんな闇の中で戦い続ける閃光は、知らず知らずのうちにある運命に巻き込まれていく折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-20 21:41:11
19743文字
会話率:75%
とある日本人が剣と魔法と魔物の世界に転生する話。
最終更新:2024-01-07 04:00:00
3750文字
会話率:26%
『Glory of Fantasy』
世界初のVRMMOを謳うソレはとても自由なゲームだった。
剣に魔法に農業までなんでも出来る。そう、例えば人殺しもまた然り。
小さな誤解から現実を失敗した少年は刀を手に走り出す。
これは近未来特有
のAIの進化とか青春とかサイバーな戦争とかなんかそういう設定殴り捨てて首狩りやら戦闘狂だとか何とか割と早くから色々酷い呼ばれ方で恐れられるようになる少年のお話。
「まあ全員殺せばなんとかなるだろ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-28 23:00:00
181891文字
会話率:45%
19世紀後半、某国の有する流刑地、アマシマク島の修道院で暮らすクララは、「ある罪」によって、たましいを肉体から切り離されてしまう。
クララは肉体を取り返すためにカミサマの意思に従い、穢れたたましいを刈り入れる約束をし、可愛がっていた妹
分ラニャの父親を殺害してしまうのだった。
美しく輝くたましいを見つめたクララは、おのれに問い掛ける。
本当に自分は正しいのか、自分の罪とは何か。
狩るべきものはほかにいるはずだ。
それは島を恐怖に陥れ、ラニャの双子の姉をも殺した猟奇殺人犯。
そうして、他者の肉体を借り、他者として生きながら仇を追い、今宵も鎌を振り下ろして、穢れたたましいを刈り入れ続ける日々が始まった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 06:05:09
223399文字
会話率:31%
ある王国の末路を老婆は孫達に聞かせるのだった。
最終更新:2023-07-17 19:00:00
465文字
会話率:9%
普通の高校に通う普通の高校生であったはずの外海環はある日、首を落とされた親友の死体と未知なる力を使う連続殺人鬼『首狩り』の姿を目の当たりにしてしまう。
親友を亡くし悲嘆に暮れる彼の前に現れたのは、少女の形をしながらも人ならざる力を持つ機
械(マリオネット)――『操人形』セレーネ。
自身に『操力』を供給してくれるマスターの存在を求めるセレーネに対し、環は契約の条件として示したものは一つ。
日常を奪った『首狩り』への復讐に、その手を穢すことだった。
親友を殺した『首狩り』を探し出し、この手で必ず復讐する。
バラバラに切断された平穏な日常を、もう一度繋ぎ戻すために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-09 19:00:00
93052文字
会話率:35%
※カクヨムにも投稿しています。
魔術師が集う街・マギアにて魔術師が首無し死体で発見される事件――首狩り事件が相次いでいた。
皆、首を何者かに食い千切られた姿で発見され、奇妙な魔方陣の上で息絶えていた。
また殺された魔術師は皆、周囲に
「凄い魔導書を手に入れた」と言い触らしていたという。
そんな中、見習い騎士の少年・ヘイゼルは先輩と共に事件の捜査にあたっている最中、ガラの悪い冒険者に絡まれた占い師の少女・サクを助ける。それが切っ掛けでサクと親しくなったヘイゼルだったが、ある晩、サクが殺された魔術師の部屋に侵入する所を目撃するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 17:14:29
6987文字
会話率:42%
夜遅くにあるマフィアから電話を受けたコウとレイは、組織の裏切り者を探せという依頼を受ける。
その裏切り者は裏社会でも名の通った、”首狩り”の異名を持つ一流の始末屋だった。
マフィアの煮え切らない態度、そして長年その組織を支えてきた男の突然の
裏切りという話に疑問を感じつつも、二人は依頼を承諾する。
だが調査を続けていくうちに、その裏切り者にはある別の目的があることに気付く。
※この作品はシリーズ作品の短編となっております。
※AIで作成した挿絵を使用しております。
※本作品は縦書き閲覧推奨です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 01:00:00
36991文字
会話率:53%
変態高校生が謎を解く! そんなお話です。
最終更新:2023-02-01 10:00:00
13237文字
会話率:43%
ある日異世界から転移してきた主人公『セドナ』。
だが、その世界はいわゆる『チート』が行えるような世界ではなかった。
『魔王』や『モンスター』と言った『人類共通の敵』がいない上、
エルフが全人口の80%を占めており、人間の人口比はわずか1%
。
その為、人間は少数種族として差別的な扱いを受けている世界だった。
加えてセドナは、異世界転移の際になんのスキルも与えてもらうことは無かった。
それでも、スラム街で出会った人間の少女『チャロ』達と知り合い、慎ましく生活を送っていた。
しかし、数年続く食料不足の影響で、日雇いの仕事も少なくなり、困窮を強めていく日々。
そんな中『弓士団(人間の世界でいう『剣士団』)』の募集を行うことを知ったセドナ。
その内容は、今までと異なり『ドワーフやサキュバス、インキュバスや人間』も参加できるものだった。
だが、その国の王女は『首狩り姫』と呼ばれる、死刑執行が趣味と噂される姫である。
そのことを知らず受験したセドナ達は、様々な事件に巻き込まれていく……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-25 21:48:51
139469文字
会話率:55%
地下道から出ると雨に迎えられた。
水滴が落ちてきていたから、そんな予感がしていたが小さなため息が出た。
店がいくつか並んでいる、そのうちの一つの店先の陳列台の上で商品が雨を浴びているが
店主は雨に気づいていないのか頬杖をついてボーっとしてい
る。
イヤホンの線が見えたのでラジオか何かを聴いているのだろう。
教える必要もないか。やる気はなさそうだ。
小走りで先にあるネオン看板がついた建物を目指す。
泥がズボンの裾に跳ねた気配。構わず進む。
思ったとおり酒場だ。
戸を開けると笑い声と酒臭い空気を体に浴び
それで外の陰気な空気をブラシで埃を払うように落とした気分になった。
木の床が軋む音も恐らくその下のネズミの声も掻き消されるほど賑わっていた。
店内は混んでいたが幸いカウンター席が一つ空いていた。
席に座り、適当に注文。
すぐに瓶とグラスを差し出された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 11:00:00
3406文字
会話率:13%
姫路愛は二つの現実を持っていた。学生として、普通の高校生として過ごす現実と、首を狩り、人を愛する首狩りの姫としての非現実。人の心を読める男との出会いが姫路の日常を変えていく・・・
最終更新:2021-12-02 13:50:31
4623文字
会話率:28%
今では誰も知らないであろう過去の出来事。
誰かが語り続けなくてはならなかったが、
風化する様に時代と共に忘れ去られて行った。
それは、現代版の開けてはならない、
"タイムカプセル"
とでも呼ぶのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-21 21:00:00
3814文字
会話率:18%
記憶、本名、居場所、何もかもを失くした少女が目覚めたのは、女神が治める異世界の町だった。
化物・獣憑き・奇能力。
この世界のことを何一つ分からない彼女を救ったのは、“妹殺し”と忌み嫌われている退治屋の青年で___!?
“ナワリ・ラアユ”と
いう仮名で、少女の記憶探しの旅が幕を上げる。
これは、たった一人だった少女の3度目の戦いの物語。
「■■ちゃん、次は私を救ってね」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-27 21:10:06
6567文字
会話率:31%
留守中に国を滅ぼされた王女がたった一人で復讐を果たすために城内へ
最終更新:2021-01-05 10:00:00
5978文字
会話率:9%
依存プレイヤー、寄生虫、金魚のフン、ヒモ。
VRMMO『スターダストオンライン』で与えられた僕の役割は、消耗品や兵装品を補充する調達係だった。
他の仲間は新たに発見されたロケーションの攻略を進める第一線で活躍中の猛者ばかり。
そ
れでも僕がしぶとくこのクランに居座る理由は彼女がいるから。
けれど一つの疑念が原因で僕はクランを最悪の形で去ることになる。
そして次に再ログインした時には、『スターダストオンライン』によく似た別のどこかに来てしまっていた。
そこではVRゲームを通して完璧な尖兵をつくりあげるというトンデモない常識が成り立っており、プレイヤーは毎日訓練と称して無茶なクエストに挑む日々を送っている。
その最中に出遭った二人のプレイヤー〈フェルト〉と〈ヴィスカ〉を助けた形となった僕は、なし崩し的に彼女らのVR実技訓練をサポートすることになる。
しかし、中堅プレイヤーとしてのアドバイスは思いのほか、様々な人々に影響を与えるようになってしまい……!?
これは最弱マスコット種族『アバター』のピーキースキルと”元”調達係としての知識を駆使して名もなき尖兵分隊を最強にのし上げる物語。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
10話まで毎日更新です。その後は週3程度を目安に更新していきます。
ブックマークいただけると大変励みになります。どうぞよろしく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-06 13:11:59
67163文字
会話率:25%
八坂兼続(ゲーム内での名前:カネツグ)は、(自称)ごく普通のVRゲーマー! 特技は首狩りとホラーゲーム!
彼にはどうしても勝ちたい宿敵がいた!
その宿敵・廃課金勢のSTR極振り金ピカ女騎士”アカツキ”がゲーム内イベントに参加するら
しい!
カネツグも彼女と決着をつけるべくイベントに参加!
”課金装備を失った廃課金勢のモヒカン集団”の首をぽんぽん刎ねたり、ホラーゲームのやりすぎで身についた恐怖耐性で”理論上最強の敵プレイヤー”を討伐したりと順調にゲームの攻略を進めるカネツグ!
その周りにはやがて人が集まり始めるのだが……そのメンバーは脳筋(女)! スピード狂(女)! 狙撃下手スナイパー(女)! 爆殺魔(女)! 天然チート剣客男(女)! 全員ともだち少なめ!
「うちの仲間、おかしい人ばっか!」
「お前に言われたくはない」
そんなわけで集った変人たちが、変人ばっかのVRMMOをのんびり遊ぶギャグ多めのほのぼの冒険記です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-24 09:00:00
266611文字
会話率:39%