転生先は、選択肢ひとつで人が死に、敗北者には救済もご都合展開も用意されていない、過酷なエロゲーの世界だった。
そんな世界で、路頭に迷っていたディーフェクトは原作では悪役であった皇女、リズに拾われる。
誓ったのは「悪役皇女・リズ」の救済。
原作では名悪役として主人公らと敵対し、最後はいずれのルートでも死を迎える「姫様」の生存ルートを模索し、ディーフェクトは彼女を魔改造する。
魔改造は一定の成功をおさめ、姫様は嫉妬深く愛が重いわがまま皇女から、ちょっと素直になれない普通の少女になった。
はずなのに、結局魔改造が原因で世界は「原作」からどんどんと逸れていく。
ついでになんだか、姫様の様子もおかしいし……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 08:06:52
79235文字
会話率:43%
ヘンリー、ランクチェス王朝の第二王子。今日、彼は王となる日を迎えた。しかし、それは彼がすべての権力を握ることを意味しない。なぜなら、彼の父王ヘンサー二世がなお健在で、王国の真の支配者だからだ。それなのに、なぜか彼は共同統治王に任命された。理
由はわからないが、彼には受け入れるしかなかった。それが父の意志だからだ。あるいは、知られざる別の理由があるのかもしれない…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 08:00:00
62097文字
会話率:55%
星海に浮かぶ大陸ハイニウム。その悠久の時の最中、大陸中を巻き込んだ激動の百年戦争は、まさに佳境を迎えていた。
そんな戦乱の時代。幼いながらも、「白銀の大国」メルキセドの第七皇女に直属の騎士として仕える少女リアス。
しかし、かつて彼女は
世界中から怪物と呼ばれ、迫害された過去があった。
――私を幸せにして。
自らを救ってくれた皇女のそんな願いを胸に刻み、リアスは過酷な時代に抗うため、長い戦いに身を投じて行く。
犯した罪と、望む未来。生きるとは、救うとは、そして、幸福とは何なのか。
その果てに、彼女は何を得るのか。
剣と魔法の異世界を舞台にした宮廷浪漫、ファンタジー戦記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 08:00:00
100716文字
会話率:47%
孤児院で育った私は信頼していた先生に裏切られた。
16歳の誕生日を迎えるその日、お祝いをするからと普段は近寄っちゃダメと教えられていた小さな教会のような建物に招待される。
建物の中は赤黒いシミのついた壁と床には怪しげな魔方陣が描かれていて鼻
にツンとくる腐臭が漂っていて酷いものだった。
とっさの判断で入ってきた扉まで走ったが扉には大男が仁王立ちをしている。
ここに居ちゃダメだ。
ファイヤ!
大男にマナをたくさん込めて火の魔法を浴びせ追撃の飛び蹴りをお見舞いし建物から逃げた。
とにかく町を出なきゃと走り続けた。
足が速かったし普段から体を動かして遊んでいたから大人たちは追いつくことができず上手く町の外に逃げ出すことができたが生きた心地がしない。
どうしよう、まだ追ってきてる...なんでこうなったの?
このままずっと逃げなきゃいけないのかな?
何も持ってきてないしどうしよう?
生まれ育った場所に帰ることができなくなり絶望感が押し寄せ最悪の誕生日を迎えた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 08:00:00
48262文字
会話率:28%
今、教育現場は驚異的な危機を迎えようとしている。暴かれる教員の闇。ブラックな労働環境、モンスターペアレントの出現、教師間のいじめ... 教員免許を取得しても一般企業に就職する者も多い。中学教師園崎凛は、仕事は全くと言って良いほどできないが、
日々生徒のために奔走していた。だって、教員は、子どもの頃から憧れていた理想の職業だから。教え子の成長と共に彼女自身も成長していく感動の3年間!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:53:44
18624文字
会話率:24%
18歳童貞。ソシャゲのログボ皆勤賞だけが取り柄の高校生・一ノ瀬創(イチノセハジメ)は、ある日突然の死を迎える。
夢の異世界転生で俺TUEEE――え?できない?地獄直行ってマジですか?
凡人高校生と記憶喪失の探偵が出会う時、歯車は廻りだ
す。
交錯する因果の中で、この世界の謎と自らの業(カルマ)に迫ることはできるのか――
少年よ、運命に抗い、真実を暴け。
地獄から始まる異世界×バディ×ダークファンタジー、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:26:15
3706文字
会話率:22%
ローランド帝国の有力貴族シュルツ家の跡取りとして生まれた少年は、幸せに生きていた。しかし、七歳の誕生日を迎えた日、その日々は崩壊する。彼の目の前で、両親を政敵に殺されてしまったのだ。
彼も両親と同じく殺される運命を辿るはずだったが──
その瞬間、少年は〝とある力〟に目覚めて敵勢力を殲滅。窮地を脱するもの、家族や財産等を全て失ってしまう。
以降、少年はシュルツ家と交流が深かった下級貴族のバーンシュタイン家に引き取られて、新たに〝ジュノーン〟という名に改名する事で、生き長らえてきた。
彼の両親を殺したのは、ローランド帝国の有力貴族・マフバル=ホフマン。ジュノーンはいつか彼に復讐する事だけを目標に生きていたが、マフバルに近付く事も許されず、ただ戦場で武勲を重ねる事しかできなかった。
そんなところに、ある事件が起こった。
長年戦争が続いている敵国ハイランド王国の王女ことリーシャ=ヴェーゼが捕縛されたというのである。ローランド帝国にとってはまたとない勝機、敵国ハイランド王国にとっては致命的な一打だった。
このままでローランド帝国が戦争に"勝ってしまう"──そう危機感を募らせたジュノーンは、深夜にとある場所に向かっていた。
この物語は、そんなジュノーンとリーシャが出会うところから始まるのだった──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:20:00
47883文字
会話率:33%
社畜としての一生を終えた俺は、二度目の人生をファンタジーな異世界で悠々自適に過ごすと決めていた。
そして迎えた十五歳の誕生日。
神様から授かったスキルは…………〈洗脳〉!?
よっしゃ美少女を洗脳してハーレム作るぞー!
……っていやいやいや
、これ持ってるのバレたら処刑されるやつだよな!?
しかも一度に洗脳できる人数は一人だけ!?
こ、こうなったらやるしかない!
俺が洗脳するのは――俺自身だ!
【この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません】
〇以下の小説投稿サイトに掲載
・カクヨム
・小説家になろう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:20:00
445505文字
会話率:50%
『Happy End Story』。
通称『HES』という超絶救いがない鬱ゲームのシナリオはどうすればハッピーエンドを迎えたのだろうか。
俺は5年間『HES』をやりこみ続け、ついにハッピーエンドを迎えるためのフローチャートを完成させた。
だ
が、『HES』の主人公である勇者レイン・ロードランドでは心もとない。
俺がヒロインたちを救うんだ。
そう思った矢先、俺は意識を失った。
そして気づけば、俺は限りなく『HES』に近い異世界にレイン・ロードランドとして転生していた。
元気いっぱいで主人公大好きな幼馴染のミナリー。
彼女はオークに攫われ苗床にされた挙句に魔物化して主人公に殺されてしまう。
主人公の魔法の師匠である天才魔法使いお姉さんアリス。
彼女は主人公の知らないところで魔王軍に暗殺されてしまう。
主人公のライバルであり相棒でもあるアリシア。
彼女は魔王軍に内通した貴族に洗脳された末に捨て駒にされて死んでしまう。
そんな運命《シナリオ》なんて変えてやる。
これは悲惨な死を遂げるヒロインたちをゲーム知識で救って幸せにする物語だ。
【この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません】
〇以下の小説投稿サイトに掲載
・カクヨム
・小説家になろう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 07:20:00
113607文字
会話率:46%
『オギャアと産まれて八十八年、終を迎えた我が人生。
方々迷惑かけながら、進み極めし任侠道。逝き着く先は地獄のみ。
覚悟の上での黄泉の旅。地獄を脇に追いやって、眼前広がる見知らぬ地。
小鬼豚鬼叩き伏せ、知らぬ場所で出会う者。袖すり合うは
他生の縁。
最奥牛鬼を踏みつけて、外の世界を見てみれば、どこもかしこも理不尽な。仁義を知らぬ世の中に、この鉄拳で物申す。
背中に《モン紋》張っ付けて、いざ突き進みしは修羅の道。
地獄異世界関係ねぇ! この『煉獄龍馬』が漢花、見事咲かせて御覧にいれましょう!!』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:19:05
47733文字
会話率:51%
前の敗戦からちょうど100年後、2度目の敗戦を迎えた日本。
そこに占領軍の一員として赴任した僕は、一人の日本人女性と出会った。
最初、SNS上のバーチャルな存在だった彼女は、実体を伴った生身の存在として僕に少しずつ近づいてくる。やがてひとつ
、またひとつと、その正体が明らかになる。
同時に僕は軍の同僚の女性とも関係が進展し、二股状態に陥ってしまった。結婚相手としては申し分のない彼女なのだが、怪しい魅力の日本女性に惹かれていく僕。
そんな中、猟奇的殺人事件が発生する。ひょんな縁からそれを追っていくうち、同僚の関与の疑いが生じた。彼は犯人なのか、僕は彼を追い詰めるべきなのか見過ごすべきなのか。苦悩は深まるばかり。しかし悲劇的な結末からは逃げられなかった。
呪われた運命は二人の女性との関係にも影を落とす。好調だった関係に、やがて破局的な局面が訪れるのだった。
日本が再び独立するまでの占領統治の数年間、僕の青春物語が展開する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:12:26
163192文字
会話率:44%
とある滝にて終焉を迎えた最恐の犯罪者。『ジェームズ=モリアーティー』
彼は気付くと、記憶喪失で異世界の美人令嬢の憑依霊として転移?していた。
しかし、憑依した令嬢は寄宿舎でいじめられ、今にも自殺をしようとしていた。
彼は彼女の自殺を
止めて思わず口にする。「君の問題を解決してあげよう。」と。
記憶は無いが、頭脳は変らない。彼は、その明晰な頭脳を鹿撃ち帽の探偵無き世界でたった一人の女の子の為に存分に振るう。
虐められたら心を粉砕する。やられたら惨たらしくやり返す。
教師も生徒も貴族の親も関係ない。
持っているのは『冴えわたる頭脳』たったそれだけ。
しかし、彼の前では全てが計算可能な変数となり、世界は彼の思うままに動き出す。
いじめられていた令嬢は死に、血も涙も無い悪役令嬢モリアーティーに生まれ変わる。
肉体は無い、記憶は無い、未知なる異世界で彼(彼女)は完全犯罪方程式を組み立てる。
さぁ、見せてあげよう。明晰なる頭脳が魅せる完全犯罪の如き報復を。
※一話平均1000~2000文字です。
※この作品は『カクヨム』『NOVEL DAYS』『小説家になろう』『エブリスタ』の4サイトに投稿しています。
※略称は『黒モリ白書』です。
※2020/02/07某なろうラジオで紹介されました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:10:00
1934981文字
会話率:24%
とある滝にて終焉を迎えた最恐の犯罪者。『ジェームズモリアーティー』
彼は気付くと、記憶喪失で異世界の美人令嬢の憑依霊として転移?していた。
しかし、憑依した令嬢は寄宿舎でいじめられ、今にも自殺をしようとしていた。
彼は彼女の自殺を止め
て思わず口にする。「君の問題を解決してあげよう。」と。
記憶は無いが、頭脳は変らない。彼は、その明晰な頭脳を鹿撃ち帽の探偵無き世界でたった一人の女の子の為に存分に振るう。
虐められたら心を粉砕する。やられたら惨たらしくやり返す。
教師も生徒も貴族の親も関係ない。
持っているのは『冴えわたる頭脳』と『犬、令嬢の二者に憑依する能力』。たったそれだけ。
しかし、彼の前では全てが計算可能な変数となり、世界は彼の思うままに動き出す。
いじめられていた令嬢は死に、血も涙も無い悪役令嬢モリアーティーに生まれ変わる。
肉体は無い、記憶は無い、未知なる異世界で彼(彼女)は完全犯罪方程式を組み立てる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-13 15:00:00
999文字
会話率:34%
冷酷無比、死神、伝説と呼ばれた男がいた。その街で最強の冒険者が指名される役職、処刑人<パニッシャー>。規律違反を犯した冒険者を罰する役目を負い、市民を守る英雄であり、冒険者を殺す恨みを背負う者、パニッシャー・ラング。その人生は赤く血に塗れ
たものだった。
ひょんなことから出会った槍使い、相棒のアルに誘われ、世界を見て回る旅を決意した処刑人は何を見て、何を想うのか。
国境を越えて変わる空の色、その国に根付く文化や食事、そして様々な出会いとダンジョンでの冒険。時に、焚火を囲み趣味である料理の腕を振るうラングに、食べる専門のアル。
行く先々でトラブルや事件に巻き込まれるのは不運か、運命か。
これは処刑人と、自由気ままな道楽者の槍使い、二人の冒険譚。そして、諸国漫遊記である。
前作、『処刑人≪パニッシャー≫と行く異世界冒険譚』から元の世界に戻ったラング、それに随行したアルの物語です。
楽観的なアルと慎重派のラングの正反対さ、けれど、バチッと噛み合う時の爽快感、旅の食事や風の匂い、新しい文化によろしければ是非触れてください。
前作の本編は一度最終話を迎え、新しい新章に入りました。とても長い物語ですが、お楽しみいただければ幸いです。
『処刑人≪パニッシャー≫と行く異世界冒険譚』
それでは、よい旅を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:00:00
38987文字
会話率:55%
ここはステイプルドン王国。エッジ男爵家は領民に寄り添った暮らしを心がける、堅実で家族仲のよい一族だった。長女ジャネットは、貴族学園でも優秀な成績を収め卒業しており、妹や弟の面倒もみる評判のよい令嬢。アンドレアス・キーリー公爵は深紅の髪と瞳を
もつ美貌の騎士団長。属性は火魔法で圧倒的な魔力を誇り、四万の敵をひとりで蹴散らしたほどの英雄。アンドレアスは女嫌いで一度は結婚したものの、離婚した過去がある。しかし、翌年に控える隣国マルケイヒー帝国の皇帝夫妻の公式訪問に備えて、形式だけでいいから再婚するよう王から言われる。選ばれたのはジャネットで、初夜に言った言葉は「君を妻として愛するつもりはない」と「跡継ぎなら、既にいる。……だから子供も、必要ない」だったのだが……次第にジャネットを愛するようになり……。
これは、はじめはお飾りの妻として迎えられたジャネットが前妻の子を愛し、公爵とも心を次第に通わせる愛の物語であり、そこに至るまでの波乱の恋愛小説です。※こちらはアルファポリスでは、作風を分けるため香坂凛音の名前で投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:00:00
82415文字
会話率:39%
ギャロウェイ伯爵家の長女、アリッサは、厳格な両親のもとで育ち、幼い頃から立派な貴族夫人になるための英才教育を受けてきました。彼女に求められたのは、家業を支え、利益を最大化するための冷静な判断力と戦略を立てる能力です。家格と爵位が釣り合う跡継
ぎとの政略結婚がアリッサの運命とされ、婚約者にはダイヤモンド鉱山を所有するウィルコックス伯爵家のサミーが選ばれました。貿易網を国内外に広げるギャロウェイ家とサミーの家は、利害が一致した理想的な結びつきだったのです。
しかし、アリッサが誕生日を祝われている王都で最も格式高いレストランで、学園時代の友人セリーナが現れたことで、彼女の人生は一変します。予約制のレストランに無断で入り込み、巧みにサミーの心を奪ったセリーナ。その後、アリッサは突然の婚約解消を告げられてしまいます。
家族からは容姿よりも能力だけを評価され、自信を持てなかったアリッサ。サミーの裏切りに心を痛めながらも、真実の愛を探し始めます。しかし、その道のりは平坦ではなく、新たな障害が次々と立ちはだかります。果たしてアリッサは、真実の愛を見つけ、幸福を手にすることができるのでしょうか――。
清楚で美しい容姿の裏に秘めたコンプレックス、そして家と運命に縛られた令嬢が自らの未来を切り開く姿を描いた、心に残る恋愛ファンタジー。ハッピーエンドを迎えるまでの波乱万丈の物語です。
可愛い子ウサギの精霊も出演。残酷すぎないざまぁで、楽しい作品となっています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 18:59:27
108696文字
会話率:45%
かつての戦いに散った騎士らの、遺骨収集の旅に出るカヘル副団長一行。しかし敵地の奇妙な遺跡【ドルメン】の中に謎の変死体を見出し…⁉ 巨石コージーミステリ五部作、堂々ファイナル!
※この作品は「カクヨム」にても掲載しております。
【完結保証】
連載期間2025.5.8-8.11 約18万字
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森深き小国デリアドの副騎士団長カヘルは、隣国の王へ嫁いだ叔母から戦没遺骨調査団の付き添いを依頼される。9年前の熾烈な戦い、≪赤い巨人≫に滅ぼされたマグ・イーレ騎士たちの遺骨を迎えに、カヘル一行は敵対国テルポシエへ。しかし、調査現場の巨石遺跡【ドルメン】で、不審死体を発見してしまう――。
戦死した従兄を探す女性文官ファイーへの、カヘルの恋は成就するのかしないのか。もじゃもじゃ側近と鑑定騎士、コミュニケーション騎士、ナース騎士の応援を得て、今回もカヘルが冷えひえ推理を発動&いぼいぼ戦棍で悪をかっ飛ばす! さらにインテリ王と古書店主の中継陣、ぷよ&ひょろの騎士コンビにひまわり亭も乱入。 同窓会的に爆発するシリーズ最終作を、なつかしい方もご新規の方もぜひお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 07:00:00
96813文字
会話率:38%
――異世界召喚が仮に死ぬまでがテンプレだったとして、悪役令嬢転生までセットだったっけ?
両親に甘やかされて高慢ちきな我儘お嬢様に成長し、最期はこれまでの目に余る横暴から国外追放にされるか、主人公が正式に聖女に認定された際に暗殺者を差し
向けた聖女暗殺未遂の罪で処刑されるか、主人公をナイフで殺しに掛かり、第三王子ヘンリーに剣で刺し殺されるかの三択いずれかのバッドエンドを迎えることが決まっている公爵令嬢ローザ=ラピスラズリは乙女ゲーム『スターチス・レコード』の悪役令嬢。
そんな彼女に転生した百合好きの少年、圓(まどか)は今度こそ平和で平穏な、好きなだけ百合を愛でられる人生を送りたいと願うのだが……。
乙女ゲームのボツ設定が復活してラピスラズリ公爵家が国王陛下のための毒剣一族だったり、関わりたくない王族の現国王陛下が向こうからやって来たり、関わりたくない攻略対象の家族や本人とやたら関わったりと、もう滅茶苦茶。
これは破滅フラグ回避という悪役令嬢の本業を全くできないまま、二歳で商会経営、三歳で外政参加、他種族差別撤廃に向けた活動、五歳で隣国の中枢の不祥事解決、隣国の領主就任、と様々な事業を前世のぶっ壊れスペックで解決していく、本当は百合を愛でて暮らしたいだけの悪役令嬢(?)の物語。
※乙女ゲーム関連のストーリーが進行するのは二章以降です。攻略対象の一人が正式登場するのは三章時点、それ以降も攻略対象本人よりも関係者の登場回数の方が多いです。
※百合好き、普通の悪役令嬢ものに飽きてきたという人、バトル好きにおすすめです。
※メインヒロインは前世の関係者の中にいます。主人公は一途にその人のことを想っているため男女問わず第一位は揺るぎません。相思相愛相ヤンデレです。
※本作は同時代のテクストを利用したインターテクスト小説となります。大体のキャラや展開に元ネタが存在しますので、下敷きのテクストの差異をご堪能ください。
※このテクストはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。また、ここに書かれている思想全てを作者のものと考えるべきではないことをここに記しておきます。
※閲覧注意! Act.1終盤、Act.4-33,44、Act.6-30〜32、など。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 06:58:23
7050926文字
会話率:38%
王宮の広間は、冷え切った空気に満ちていた。
玉座の前にひとり、少女が|跪い《ひざまず》ていた。
エリーゼ=アルセリア。
目の前に立つのは、王国第一王子、シャルル=レインハルト。
「─エリーゼ=アルセリア。貴様との婚約は、ここに破棄す
る」
「……なぜ、ですか……?」
声が震える。
彼女の問いに、王子は冷然と答えた。
「貴様が、カリーナ嬢をいじめたからだ」
「そ、そんな……! 私が、姉様を、いじめた……?」
「カリーナ嬢からすべて聞いている。お前は陰湿な手段で彼女を苦しめ、王家の威信をも|貶めた《おとし》さらに、王家に対する謀反を企てているとか」
広間にざわめきが広がる。
──すべて、仕組まれていたのだ。
「私は、姉様にも王家にも……そんなこと……していません……!」
必死に訴えるエリーゼの声は、虚しく広間に消えた。
「黙れ!」
シャルルの一喝が、広間に響き渡る。
「貴様のような下劣な女を、王家に迎え入れるわけにはいかぬ」
広間は、再び深い静寂に沈んだ。
「よって、貴様との婚約は破棄。さらに──」
王子は、無慈悲に言葉を重ねた。
「国外追放を命じる」
その宣告に、エリーゼの膝が崩れた。
「そ、そんな……!」
桃色の髪が広間に広がる。
必死にすがろうとするも、誰も助けようとはしなかった。
「王の不在時に|謀反《むほん》を企てる不届き者など不要。王国のためにもな」
シャルルの隣で、カリーナがくすりと笑った。
まるで、エリーゼの絶望を甘美な蜜のように味わうかのように。
なぜ。
なぜ、こんなことに──。
エリーゼは、震える指で自らの胸を掴む。
彼女はただ、幼い頃から姉に憧れ、姉に尽くし、姉を支えようとしていただけだったのに。
それが裏切りで返され、今、すべてを失おうとしている。
兵士たちが進み出る。
無骨な手で、エリーゼの両手を後ろ手に縛り上げた。
「離して、ください……っ」
必死に抵抗するも、力は弱い。。
誰も助けない。エリーゼは、見た。
カリーナが、微笑みながらシャルルに腕を絡め、勝者の顔でこちらを見下ろしているのを。
──すべては、最初から、こうなるよう仕組まれていたのだ。
重い扉が開かれる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 06:40:00
154302文字
会話率:34%
魔法学院最後の一幕
ネーデラ王国魔法学院の広場には、卒業生たちの笑顔が溢れていた。その中央で、ひとつだけ異様な空気が漂っていた。
「これ以上、婚約関係を続けるつもりはない。悪いが、今日で終わりだ」
その言葉に、会場の空気が凍りついた。
「なに言ってるの?」
ロッテ伯爵令嬢。理知的な眼鏡越しに目を見開いていた。彼女の横に立つのは、かつての婚約者ハーグ。式典の途中、突然の婚約破棄宣言だった。
「俺様、もうアインと付き合ってる。あいつの方が魅力的さ」
そう言って彼が肩を抱いたのは、ピンクの髪を軽やかに揺らした少女。アイン。男爵家の令嬢。にやりと笑って言う。
「だってぇ、ロッテってお堅いん。男の人、楽しませなきゃ♡」
「一年後に、結婚って」
「気が変わったんだよ。俺様のせいにすんな」
「やめて」
振り返り、駆け出した。銀髪が宙に舞い、ドレスの裾が風を切る。群衆の視線を引き裂くように、ロッテは会場から飛び出して。
誰かに思い切りぶつかった。
「あっ、だ、大丈夫ですか?」
低く、どこか気の弱そうな声。ぶつかった相手は、金髪に分厚い眼鏡をかけたマルセルだった。物静かで目立たない、けれど学院でも知る人ぞ知る天才魔術師。実は隣国の伯爵家の三男だ。
「ご、ごめんなさい。いま、わたしっ」
「足をひねったみたいですね。すぐに医務室に」
「ダメ、式場に戻るなんていやなの」
「わかった。外に出ましょう。ボクが支えますから」
学院の門を抜けると、夕暮れが街を金色に染めていた。ロッテの歩幅に合わせて、マルセルはゆっくりと歩いた。街角に立つ、木造の看板。その文字がマルセルの視界に飛び込んだ。
魔酒とハーブの宿酒場
マルセルが小さく喉を鳴らした。無意識に、口元がゆるむ。彼の頬がわずかに赤くなる。
「飲みたいの?」
ロッテがふと、尋ねた。マルセルは慌てて視線を逸らした。
「い、いえっ、そんなことは!た、ただ、ちょっと看板が……気になっただけで!」
「ふふ。いいよ、わたし、おごってあげる」
「えっ?」
「わたしも今日はボロボロになって飲みたい気分なの。だから、付き合ってよ。先に酔いつぶれたら許さないから」
「は、はい!」
チリン、と澄んだ鈴の音が鳴った。夕暮れと、木の香りと、ほんのりと漂うハーブ酒の香りが、彼らを迎え入れた。
不思議な二人の、忘れられない夜が始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 08:10:00
81155文字
会話率:44%
目が覚めたら、目の前にやたら綺麗な天井が広がっていた。重そうな天蓋付きのベッド。やわらかいシーツ。広すぎる部屋。そして――鏡に映るのは、金髪縦ロールの美少女だった。
中身・三十五歳のおっさん、佐藤健二。ゲームもアニメもまったく興味のない、
定時後のビールと競馬を愛するサラリーマンだ。昨夜、急な残業で遅くなった帰り道、横断歩道で車に撥ねられた記憶が最後だった。
――まさか死んだのか?
そしてなぜか転生している。どう見ても貴族のお姫様然とした外見。だが、部屋の本棚に並ぶ書籍や日記から分かったことがある。
この世界は、いわゆる乙女ゲームの世界。しかも自分が転生したのは、ヒロインの恋路を邪魔する典型的な「悪役令嬢」アリシアだった。
アリシアは原作では王子を横恋慕してヒロインをいびり、最後には婚約破棄されて国外追放されるという散々な結末を迎えるキャラらしい。だが健二、おっさんなりに考えた。
その日から、アリシアの奇行が始まった。
これまで高慢ちきで嫌われていたアリシアが、急に庶民派ムーブをかまし始めたのだ。毎朝庭を掃除し、使用人たちにも丁寧語。家庭教師にも積極的に質問し、休み時間には下級貴族の令嬢たちと庶民グルメ談義。
だがそれが意外にも評判を呼んだ。学園内では「アリシア様っていい人?」という風潮がじわじわ広まり、みんなと仲良くなってしまう。
ところが、物語はそんなに甘くなかった。
原作どおり、王子殿下がリリィに恋をし、婚約者であるアリシアに冷たくなっていく。
そして、あのイベントの日が来た。舞踏会での婚約破棄宣言。原作では、アリシアがヒロインを引っ叩いたあとに、王子が激昂して「お前とは婚約破棄だ!」と叫ぶシーン。
おっさんアリシアは、深呼吸して会場の中央に立った。
王子とリリィが目を丸くする。
動揺する王子をよそに、アリシアは軽く一礼した。
「婚約は、今日限りで結構」
――中身、おっさんですから。年の功ってやつよ
その夜、使用人のリサが涙目で言った。
追放エンド? 上等だ。自由に生きられるなら悪くない。
舞踏会の翌日。屋敷を出て旅に出る彼女の前に、一人の青年が立っていた。彼の名はユージン。侯爵家の三男坊。
「俺と一緒に、商会を立ち上げませんか?」
こうして――元おっさん令嬢のアリシアは、商会の共同経営者として第二の人生を歩み始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 17:20:00
16597文字
会話率:47%
俺の後輩は俺よりも背が低くて可愛くて、俺にだけ甘える柴距離マンだったはずなのにどうしてこうなった。
再会したら、なんか甘え方がおかしいんですけど。
他の人には柴距離後輩×みんなにやさしいおかん系先輩
***
留学していた後輩の純平が帰国
した。
陽向は自分にだけ懐いている可愛い純平を空港まで迎えに行く。
少しは大人になっただろうか。いや、想像できないと思っていたら。
「誰だ、こいつは」
純平は背も髪も伸び、イケメンになっていた。
そして抱きついてきて、低くも甘い声で「先輩、好きだよ」と囁いてくる。
今までの「好き」と何かが違う。
だが違いを具体的に言えないまま、陽向は純平の家に泊りにくことになり、気づくと首輪を付けて抱きすくめられていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 06:29:56
7860文字
会話率:38%
万年モブキャラ×カスミ草系可憐男子
初恋を自覚した男子高生二人が悶々と思いを交錯させ、モダモダジレジレからピュアきゅんなハッピーエンドを迎えるボーイズラブストーリー。
実家が花屋の桂は、友人を花に例える癖がある。
親友は、調和力が高いカス
ミ草のような堀内弓人。
ある日弓人が「男同士でキスしたことがあるか」と訊いてきて、驚いて否定する桂にキスをしてきた。
最初は抵抗する桂だが知らなかった感触に溺れ、受け入れてしまう。
そしてキスのあと、いつもと違うユミに可愛さを感じ、恋に堕ちてしまった。
自分の単純さに呆れる桂だが、翌日学校に行くとユミから避けられ始め……。
途中、視点交代があります。
まだ受け攻めも決まっていない、始まったばかりのボーイズラブをお楽しみ下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 17:01:26
26134文字
会話率:30%
高校一年生の春休み直前、クラスメートの紅野アザミに告白し、華々しい玉砕を遂げた黒田竜司は、憂鬱な気持ちのまま、新学期を迎えていた。そんな竜司のクラスに、SNSなどでカリスマ的人気を誇る白草四葉が転入してきた。
眉目秀麗、容姿端麗、美の化
身を具現化したような四葉は、性格も明るく、休み時間のたびに、竜司と親友の壮馬に気さくに話しかけてくるのだが――――――。
転入早々、竜司に絡みだす、彼女の真の目的とは!?
◯ンスタグラム、ユ◯チューブ、◯イッターなどを駆使して繰り広げられる、SNS世代の新感覚復讐系ラブコメディ、ここに開幕!
※本作は、以前に執筆した『初恋復讐《リベンジ》』を大幅加筆修正したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 06:27:49
863669文字
会話率:37%
金城 泉には恋人がいなかった。三度の飯よりも本が好きだった。だが、そんな彼女でも恋人は欲しかった。いつかきっと、白馬の騎士様が私を迎えに来てくれる――そう信じていた。だが27歳の時、大きな地震に遭い、三方を天井まである本棚で囲まれた六畳部屋
で本に埋もれてこの世を去ってしまった。
憐れに思った女神さまは言った。「あなたにチャンスをあげましょう。一度や二度の失敗にくじけてはなりません。素敵な相手と結ばれるその日まで、貴方は27歳から齢を取ることもなく、たとえ死んでもやり直すことができるのです」
そうしてイズミは異世界へ転生したのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 06:22:46
1757文字
会話率:54%
幼馴染との恋愛に失敗し、処女厨もこじらせた主人公が異世界転移。召喚の際に豊穣の女神から処女に力を与えられる能力を授かるも、そこから苦悩が始まる。
主人公の篠原祐樹は高校二年生。お隣の幼馴染は中学で一足早く思春期を迎えるも、主人公はその間に
処女厨をこじらせ少々卑屈に。高校に入ってすぐ告白し付き合い始めるも一年後に失恋。そして異世界へ。
第一部では4人の少女冒険者との出会いと苦悩を描きます。
・タイトルは投稿前に適当につけたので変えるかもしれません
・2,000字/話程度で第一部は30話弱で既に完成しています
・第二部と第三部のシーンをひとつずつ考えてますので、その辺までは続けます
・主人公は処女厨ですが童貞ではありません
・主人公がキモいときは神様視点でながめましょう
・主人公はいろんな面でチートなので便利です
・ご都合主義なのは神様のせいです
・わりと平和です
・個々の問題解決サイクルが早めなので気を負わずに読めると思います
・寝取られは大好きですが、この作品には寝取られ要素はありません
・女の子がひどい目にあうのはつらいのでしないと思います
・気が向いたらイラストも描くかもしれません
・R15指定ですが、描写に問題あるようならミッドナイトかノクターンに移行します
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【ご注意】作者が自分で読みたいので書いてます。なので、感想欄に設定予想・展開予想を書く場合は必ず作者が読み飛ばせるよう、閲覧注意の文字を書くように何卒お願いいたしします。
作者が初めて書く小説です。
2022年末からweb小説を読み始め、たくさん読ませていただきました。先人様ありがとうございます。
感想・誤字報告等たいへんありがたいです。
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この作品は小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様に掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-05 17:15:31
199198文字
会話率:53%
数百年前の戦いの末、竜族に膝を屈した人間の王は、復讐と屈辱の刃を逃れるために誓いを立てた。
「同じ年月に子が生まれたなら、竜族に差し出す」
しかし同じ年月に子は生まれず、約束は長い月日とともに忘れ去られ、伝説は霧のように薄れていった。しかし
、運命の歯車は静かに動き出す。
村娘・リア。明るく純粋な少女が、竜族の少年・ギルフォードと奇跡的に同い年であることが発覚したのだった。そのためギルフォードが成人を迎えるその日、リアは生贄として竜族の闇深き領域へと引き渡される運命に呑み込まれる。
「弱っちくてすぐ死にそうだなァ。こんな女が俺の嫁になんのかよ?」
だが、衝撃の真実が明らかに――竜族にとって、これは生贄ではなく、結婚による神聖な同盟の儀式だった。人間たちの誤解が、リアを灼熱の運命へと投げ込む。
「生贄のはずが…結婚!?」
混乱と恐怖の中、リアの心は激しく揺さぶられる。竜族の誇り高き少年との未知の未来、儀式の重圧、幼馴染からのアプローチ、そして抑えきれぬギルフォードへの胸の高鳴り。
規約に縛られ翻弄されるリアは、運命に抗い、愛と真実を見出すことができるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 06:22:08
131111文字
会話率:45%