『星隠(ほしがく)ノ約(やくそく)』
東京の夜空に、一瞬だけ現れた赤い星——それは、すべての始まりだった。
天城彼方(あまぎ かなた)、十八歳。平凡な日々の中、母の形見である指輪だけが、彼の「特別」を示していた。
ある夜、謎の光と共に姿を
消した彼は、異なる星の座標へと選ばれた存在となる。
一方、残された親友・日下部蓮(くさかべ れん)のスマホにも届いた謎のメッセージ——【観察者候補・K-2】。
消えた彼方、割れた空、そして「星選」と呼ばれる運命のシステム。
二つの視点が交錯する時、隠された星の記憶が目を覚ます。
——これは、星に選ばれた少年たちの、帰還と約束の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 02:13:57
26343文字
会話率:26%
生き別れた母の面影を追い 少年が飛び込みしは壁の向こう――
幼くして母と生き別れた少年 夏秋 遥は 息子と離れて暮らす事を択んだ父を受け容れつつも平穏な日常を過ごしていた
平穏――しかしその中で時折差し込む過去の影 父の周囲で蠢く何者か
の影
やがて遥が父の真意と母の行方 ふたりの過去と自分の出生に関わる真実を知ったとき 物語は静かに そして烈しく動き出す
「僕と来れば、わかる」
日本に似て 違う異世界「神和」
少年の「帰国」 動き出す計画
機械仕掛けの依代 「機導神」
伝説の機導神 「爾麒」
蘇る母の形見 「爾麒」
「宿命」に抗い
そして生きるため
少年は「爾麒」を択ぶ
爾麒コソガ 君ガ宿命
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 01:00:00
378399文字
会話率:51%
「魔法適性ゼロです」
私はそう言って生きていくつもりだった。
普通の生活を送り、平凡な少女として生きていくはずだった。
——ギルドの魔力測定器が 爆発する までは。
腕輪に封じていた "無限の魔力"。
それが暴か
れた瞬間、私は世界に追われることになった。
「お前はもう抑えきれない」
母の形見の腕輪から聞こえた 懐かしい声。
——ママは生きているの?
それとも、これは 神の罠 なのか?
隠された力と、世界の真実。
これは、“無限少女” と呼ばれる少女の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 21:23:30
90433文字
会話率:42%
政略結婚で第一皇子派のランヴェール公爵家に嫁いだディリートは、不仲な夫アシルの政敵である皇甥イゼキウスと親しくなった。イゼキウスは玉座を狙っており、ディリートは彼を支援した。
だが、政敵をことごとく排除して即位したイゼキウスはディリートを
裏切り、悪女として断罪した。
処刑されたディリートは、母の形見の力により過去に戻り、復讐を誓う。
再び公爵家に嫁ぐディリート。しかし夫が一度目の人生と違い、どんどん変な人になっていく。妻はシリアスにざまぁをしたいのに夫がラブコメに引っ張っていく!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 19:14:54
156884文字
会話率:38%
公爵家の三男で魔力を持っていない無能な青年、キース・ドラグニティ。
成人した、その日に家を追いやられ、家無し、仕事無し、貯金無し、の3拍子が揃う。
それでも、自分のたった1人しかいない家族を探す旅に出る。
持っているのは、7日間を生き
残るための最低限のお金、金貨7枚と一張羅、倉庫にしまいっぱなしだった剣、母の形見の首飾り、そして父だった男に投げつけられた黒い卵。
それだけを持って、広い世界から家族を探し出すと決意する。
ただ、非常食用に残しておいた黒い卵が何かおかしい……。
その異変に気付き出してから、キースの戦いは始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 20:57:01
1694867文字
会話率:51%
帝国公爵令嬢のリーゼエリンは王国第二王子との婚約を一方的に破棄され、王国・都市同盟連合から侵攻を受ける中、父と兄を戦で失い、600年以上続いた帝国は滅亡し、ついには第二王子の下で働く下級メイドの一人として奴隷のような暮らしを余儀なくされた。
亡き母の形見のバレッタに刻まれたコッカトライス(コカトリス)の紋章がリーゼエリンの心を突き動かす。「裏切った全ての者に復讐を。あの時もし万事を尽くしていれば全く別の結果だったはず!」――そしてバレッタは、リーゼエリンの復讐を受け入れる――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 03:40:00
16035文字
会話率:45%
宝石修復師×護衛騎士の年の差恋愛物です。
【主なあらすじ】
「宝石修復師」――今や鉱山が枯れ果ててほとんど産出されなくなった天然宝石を「修復魔法」で修理する職人達が居る。
魔法の腕は使い手の知識量に左右されるため「修復魔法」を使いこ
なすには「全ての宝石」に関する膨大な知識が必要だ。
それ故に、その膨大な知識を得る為の努力に見合う「技術料」として高額な依頼料が必要となり、必然的に王侯貴族や街の権力者のような「金持ち」を主な顧客として抱えることになる。つまり宝石修復師は高給取りなのである。
リーシャは「個人指名の依頼」がひっきりなしに届く腕利きの宝石修復師だ。届いた依頼をこなしながら世界各地に散り散りになった「祖母の形見」を探す旅をしている。
ある日、廃鉱山の町の酒場で行き倒れになっていた男性――オスカーを拾う。
見るからに「訳あり」で着の身着のままのオスカーに手を差し伸べ、「護衛」として雇うリーシャだが、どうやらお互い「秘密」を抱えているようで……
宝石修復師の少女と護衛騎士が祖母の形見である宝石の蒐集物(コレクション)を探して世界を旅する冒険譚です。風土や歴史、文化が異なる様々な国を宝石の修復をしながら巡ります。
魔法や信仰、食文化が異なる国で出会う人々との交流や、事件やトラブルに巻き込まれながらも絆を育む二人の関係性の変化などを楽しんで頂ければと思います。
宝石修復師×護衛騎士の年の差バディをどうぞよろしくお願いいたします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-07 17:25:36
554279文字
会話率:57%
久乃木柘榴(くのぎ ざくろ)の手元には、少し変わった形見がある。
小学六年のときに、病死した母の実家に伝わるおとぎ話。しゃべる犬と変わった人形が『宝石のご飯』を作って、お客さんのお悩みを解決していく喫茶店のお話。代々伝わるという、そのおと
ぎ話をもとに。柘榴は母と最後の自由研究で『絵本』を作成した。それが、少し変わった母の形見だ。
それを大切にしながら過ごし、高校生まで進級はしたが。母の喪失感をずっと抱えながら生きていくのがどこか辛かった。
父との関係も、交友も希薄になりがち。改善しようと思うと、母との思い出をきっかけに『終わる関係』へと行き着いてしまう。
それでも前を向こうと思ったのか、育った地元に赴き、母と過ごした病院に向かってみたのだが。
建物は病院どころかこじんまりとした喫茶店。中に居たのは、中年男性の声で話すトイプードルが柘榴を優しく出迎えてくれた。
さらに、柘榴がいつのまにか持っていた変わった形の石の正体のせいで。柘榴自身が『死人』であることが判明。
本の中の世界ではなく、現在とずれた空間にあるお悩み相談も兼ねた喫茶店の存在。
死人から生き返れるかを依頼した主人公・柘榴が人外と人間との絆を紡いでいくほっこりストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 13:00:14
184882文字
会話率:53%
伯爵令嬢のリズレナは非常に指先がしなやかで、器用だった。
夜会で自分をからかってきた令息のカフスボタンやハンカチをいつの間にか奪い取り、驚愕させてしまうほど。
その器用さは決して生来のものではなく、過酷な生い立ちによるものであった。
幼い
頃、両親を亡くし、悪辣な叔父一家に引き取られたリズレナは長年虐められていた。
ついには心の拠り所であった母の形見の指輪まで奪われてしまう。
しかし、ある時出会った少年エルシスから「欲しいものは自力で取るしかない」とアドバイスを受けた彼女は、形見の指輪を取り返し、ついには財産まで取り戻し、家の実質的な当主となった。
成長したリズレナは青年となったエルシスと再会する。
エルシスにダンスパーティーに誘われたリズレナは、そこで彼が王国の第一王子であると知る。
そして今、王家は後妻の王妃とその息子である第二王子に牛耳られつつあるという。
これを聞いたリズレナは、彼らに逆襲する策を編み出す。
「全てを手に入れましょう、この指先で」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 16:35:12
18238文字
会話率:38%
獣人ばかりの世界の主人公は、炎を使う人間の姿をした少年だった。
鳥人族の国、スカイルの孤児の施設で育てられた主人公、サン。彼は陽天流という剣術の師範であるハヤブサの獣人ファルに預けられ、剣術の修行に明け暮れていた。しかしある日、ライバルで
あるツバメの獣人スアロと手合わせをした際、獣の力を持たないサンは、敗北してしまう。
自信の才能のなさに落ち込みながらも、様々な人の励ましを経て、立ち直るサン。しかしそんなサンが施設に戻ったとき、獣人の獣の部位を売買するパーツ商人に、サンは施設の仲間を奪われてしまう。さらに、サンの事を待ち構えていたパーツ商人の一人、ハイエナのイエナに死にかけの重傷を負わされる。
傷だらけの身体を抱えながらも、みんなを守るために立ち上がり、母の形見のペンダントを握り締めるサン。するとその時、死んだはずの母がサンの前に現れ、彼の炎の力を呼び覚ますのだった。
炎の力で獣人だらけの世界を切り開く、痛快大長編異世界ファンタジーが、今ここに開幕する!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 21:29:43
1114161文字
会話率:54%
獣人ばかりの世界の主人公は、炎を使う人間の姿をした少年だった。
鳥人族の国、スカイルの孤児の施設で育てられた主人公、サン。彼は陽天流という剣術の師範であるハヤブサの獣人ファルに預けられ、剣術の修行に明け暮れていた。しかしある日、ライバルで
あるツバメの獣人スアロと手合わせをした際、獣の力を持たないサンは、敗北してしまう。
自信の才能のなさに落ち込みながらも、様々な人の励ましを経て、立ち直るサン。しかしそんなサンが施設に戻ったとき、獣人の獣の部位を売買するパーツ商人に、サンは施設の仲間を奪われてしまう。さらに、サンの事を待ち構えていたパーツ商人の一人、ハイエナのイエナに死にかけの重傷を負わされる。
傷だらけの身体を抱えながらも、みんなを守るために立ち上がり、母の形見のペンダントを握り締めるサン。するとその時、死んだはずの母がサンの前に現れ、彼の炎の力を呼び覚ますのだった。
炎の力で獣人だらけの世界を切り開く、痛快大長編異世界ファンタジーが、今ここに開幕する!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-05 15:00:00
265961文字
会話率:49%
アルドナ平原を越えてモーレ集落にたどり着いた旅人は、静かな村の空気とともに、妖精や精霊が息づく不思議な世界へと引き込まれていく。
母の形見を落とした少女リーゼとの出会いをきっかけに、倉庫に棲む光の精霊や、水面に揺れる水音妖精、そして気まぐれ
な魔術師モルダーと交流を深めるうち、旅人の胸には言葉にできない郷愁が芽生える。
かつて戦乱で傷ついた大地には、今も妖精たちがひそやかに暮らし、人と自然の狭間で交わる想いがあるのだと知る。
旅を通じて得た出会いや別れが織りなす小さな奇跡が、旅人を次の一歩へと導いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 13:25:27
5881文字
会話率:18%
ダレイオス王国きっての名門メネシス公爵家が、お取り潰しになりました。
当主が濡れ衣を着せられて処刑され、夫人は服毒自殺。
その結果、十二歳になったばかりの一人娘、アリスが取り残されてしまいました。
それでも、アリスは、母から授かった
形見の人形を抱えて、派遣メイドに身を落としながらも、健気に明るく生きていこうと決心します。
ところが、派遣先のバレンタイン男爵邸で、ねちっこいいじめを喰らうことになりました。初めは優しかった先輩のプリシアが、豹変してしまったのです。
バレンタイン男爵家の主人オスカーが、アリスにちょっとした興味を持ち、お茶に誘ったことに、先輩メイドが嫉妬したのでした。
寂れた屋根裏部屋に監禁され、アリスは泣き叫びます。
せめて母の形見の人形を手元に置きたいと懇願するも、プリシアは認めません。
しかも、その人形を、借金のカタとして取り上げる、とプリシアに脅された結果、アリスはついにーー。
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 14:10:00
10774文字
会話率:21%
高2の春にフランスからの帰国子女として私立真蔵谷高校に編入した丈弦禅吉。
フランスでのおよそ10年間、根暗で引っ込み思案な性格と虚弱体質改善を目的に柔道とパルクールを学び、特に後者はアマチュアトップレベルの実力を得るに至った。
しかし日本の
若者文化が全く分からず、どう接して良いか分からない為、帰国後の高校生活には大いに不安を抱いていた禅吉。
そうして寡黙なぼっち生活が始まろうかという新学期直前の或る日、クラス随一の美少女で読者モデルをこなす夢咲羽歌菜が、大好きだった祖母の形見である大事なアクセサリーを川に落としそうになったところを、超人的且つアクロバティックな技で拾ってやったことで、その存在が彼女に認知される様になった。
★R15と残酷描写は念の為につけてます。
★本業微妙に忙しかったり、PBWのマスター業やライター業で時間取れなかったりで、かなり不定期な更新になるかと思いますが、良かったらお付き合い下さいませ。末永く読んで頂ける物語を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 20:09:33
12677文字
会話率:26%
国の王であるエドヴァンと結婚したばかりのリュミエールは幸せな新婚生活を送っていました。
しかし――突然知らされる凶報。
それは、エドヴァンが、魔王に殺されたということでした。
絶望の淵に堕ちる中、祖母の形見であるペンダントを握り
しめると、時が戻り結婚式の一か月前に戻っていました。
自分の身に起きたことをエドヴァンに伝え、魔王が侵略してくる未来を変えようとするのだが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 12:10:00
21963文字
会話率:43%
波多野ミナト、十八歳。
父には女学校を中退させられる、継母には中年男の後妻に据えられそうになる、義妹には実母の形見の着物を奪われる。そんな実家に嫌気が差して故郷を飛び出し、じいやと帝都で暮らしている。
外国語に堪能なミナトは通訳者になろうと
するものの、女性がその条件で働くのは危険だと心配性なじいやにとめられてしまった。
「それなら男の人として働くわ。私の髪を売って、揃えのスーツを買ってきてちょうだい!」
髪を切り落として男装し、面接に臨む。そして見事に外国からやってきた商人、ルドルフ=ゴルトベルクの通訳の座を射止めた。
だけどこの男、自分が落とした書類をミナトに拾わせようとするし、そもそも市場の相場が分かっていない。
よくよく話を聞けば、一年間の間に自力で帰りの旅費を稼げなかったら勘当になるらしい。
放っておけなくなったミナトは、商売の勘がないルドルフに振り回されながらも彼のために奮闘する。
だけど彼が海の向こうへ帰ってしまったら、二度と会えない。そう思うとなぜか胸が苦しい。
その上、なぜかルドルフが甘い溺愛をミナトへ注いできて……。
「あなたは、私とどうなりたいの?」
ミナトは戸惑いつつ、彼の愛情を拒めない。
※本作品はカクヨム様にも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 20:31:21
24371文字
会話率:51%
シルキニス王国、副都メルカリア。下町で私塾を開く十八歳の少女イスカは、子供たちに囲まれながら充実した日々を送っているが、まだ一度も町の外へ出た事は無かった。それでも可愛い生徒たちや親切な隣人、そして亡き祖母の形見である愛鳥ジンロと共に過ご
す生活に不満などなく、ただ平穏に日々は過ぎていく。
しかしイスカの幼馴染であり想い人でもある聖騎士、ローレンスが二年ぶりに帰郷した日、イスカの運命は大きく動き出す事になる。
※この作品には人肉食(カニバリズム)描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※一章完成毎にアップしますので、更新はかなり不定期です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 18:00:00
971689文字
会話率:46%
アンナは、その国では珍しい女性料理人。亡き父から受け継いだ技術を使ってレストランで働いており、幼馴染と結婚も控え充実した日を送っていた。
そんなある日、婚約者が自分の家に浮気相手を連れ込んでいる場面を目撃。その様子が母の形見であるドレッサー
の鏡に映り込んでいた。
ショックを受けたアンナだが、仕事は頑張ろうと意気込むも、包丁を使おうとするとあの場面が蘇って使えない。アンナは「姿を映すもの」がダメになってしまったのだ。
包丁が使えない料理人は役に立たない。アンナは仕事をやめ、家も出て叔父の家に行くことに。
そこで、叔父から「魔法使い専属の料理人になればいい」と仕事を紹介される。
でもそこにいた魔法使いは、どうも変わっていて…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 21:20:50
127760文字
会話率:48%
小倉小路太郎丸(おぐらこうじたろうまる)(21歳)は時々変な夢を見る。平安朝の衣装を着て十二単の美しい姫と会う夢だ。
その夢は実は1250年前に本当にあったことだと後に知る。
太郎丸はフランス郊外レンヌ目指し姉のあき子とオープンカーを走ら
せていた。あき子は父の会社の副社長で太郎丸は2年間のヨーロッパ放浪を終え東京の大学に通っていたが、フランスに呼び出されていた。太郎丸には4人の姉がいる。母を幼い時になくし家族は今はばらばらだ。仕事への道中、美少女カグとバブシという妖精に遭遇する。会社乗っ取りを企む阿川の手下に襲われるがカグに助けられる。阿川は車妖精バルセスと契約を結ぶ。太郎丸の持つ黄玉を奪ってバルセスに渡す契約だ。黄玉はかぐや姫の話の龍神の五玉の一つだと阿川はバルセスから聞く。バルセスはその黄玉で車妖精界の復活を企てていた。太郎丸達は道中、かえでさんと息子エリックの家に世話になる。夜、太郎丸は庭でカグに再会する。カグは太郎丸の胸の黄玉を追っていた。母の形見の五玉は1245年前にかぐや姫が妖精界で次期女王になるのを嫌がって人間界に持ち去った王の神器の五玉で大伴御行(おおとものみゆき)に預けた物だ。かぐや姫は御行からもらった龍神の五玉と交換するべく現代に現れ御行の末裔を捜していた。パリに戻り次女紗矢(さや)から聞いた仕事で一路ドイツを目指す。道中何回か太郎丸は襲われるもカグに助けられる。しかし玉を奪われる。バルセスは会社のCP回路破壊を狙い、会社も阿川に乗っ取られるがカグの力で回避していく。太郎丸は妖精界を何度か垣間見てカグと自分に関わる秘密を知っていく。カグはかぐや姫だった。三女啓の同性結婚、異界に奪われた四女史瑠紅、叔父の次郎との関わりを通し太郎丸は家族の暖かみを思い出す。啓の結婚式で家族は一同に会す。その後かえでさんの家を訪ねるが廃墟だった。そこで家族の五玉を合わせ持った時奇跡が起こりカグと別れる事になるが・・・ 。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 17:14:54
144673文字
会話率:19%
霧ヶ峰高校に通う葉月詩織は、奇妙な感覚に悩まされていた。毎日が、まるで少しだけずれたコピーのように感じられるのだ。
親友の田中裕太は、その現象が、学校に仕掛けられた謎のプログラムによるものだと突き止める。
二人の調査は、深淵と呼ばれる、
人間の意識の深層に繋がるネットワーク、そして、その力を利用しようと企む白銀という謎の研究者へと繋がっていく。
詩織は、母の形見である紫色のペンダントが、深淵の力と共鳴する鍵であることを知り、裕太と共に、深淵へと続く扉を開く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-22 18:10:00
24207文字
会話率:37%
孤児院育ちのファティアはある日『聖女の力』に目覚めた。
その力を買われ、ザヤード子爵家に引き取られたのだが──義妹のロレッタに母の形見であるペンダントを奪われたそのときから、『聖女の力』が何故か発動しなくなる。
(どうして聖女の力が……?
けれど何よりも、母の形見だけは取り返さなきゃ……!)
そしてその日を境に、何故か義妹のロレッタが『聖女の力』に目覚めた。
それからファティアは『元聖女』としてロレッタから虐げられる日々。ペンダントを返してほしければ、土下座で頼むよう強要され、絶対服従を強いられ──結局、ペンダントは返ってくることなく、挙句ファティアは家を追い出されてしまう。
絶望に打ちひしがれる中、ファティアは生きていくために独り歩き続け、レアルという街で男たちに襲われかけたところ、ライオネルという青年の魔法によって救われる。
「ファティアは聖女の力が無くなってないよ。修行すれば使えるようになると思うから俺の弟子にならない?」
──呪われた『元天才魔術師』のライオネルにそう言われ、ファティアは師弟として、同居生活をスタートさせる。
そんな中、ファティアが『聖女の力』が発動しなくなったのは有り余る魔力のせいだと指摘され──その魔力と干渉すれば、ライオネルのとある呪いも解けるかもしれないという。
しかし、魔力の干渉は、触れ合うことが絶対条件だった。
「手を握っててくれる?」「……はい! 分かりました!」
「魔力にもっと干渉するには粘膜の接触が」「粘膜の接触……!?」
修行や仮説を証明するために触れ合う二人は、お互いの優しい心にも触れ、どんどんと惹かれ合っていく一方で、ロレッタの『聖女の力』は少しずつ弱まっていき──。
これは『元聖女』と言われたファティアが聖女の力を再び自分のものとし、『元天才魔術師』のライオネルに溺愛され幸せになる、そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-22 06:00:00
203156文字
会話率:40%