何処かの世界の何処かの場所にある「ヴォルノースの森」。そこで営まれる”なんてことない毎日”が綴られます。
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■ ヴォルノースの森と外観の図は下記URL。
https://ensouzan
sogo.blog.fc2.com/blog-entry-535.html
■ ヴォルノースの森の用語集は下記URL。
https://ensouzansogo.blog.fc2.com/blog-entry-536.html折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-17 07:10:00
56024文字
会話率:33%
大迷宮都市クレント。
この街は内部に魔獣が跋扈する『大迷宮』を内包した都市だ。
大迷宮都市クレントの東区、メインストリートから一本奥に入った道――裏通りと呼ばれる道沿いに一軒の店が存在した。
店の名はウィッチクラフト。どうやらここは魔道具を
扱う店らしい。
メインストリート沿いに並ぶ大手有名店や老舗の店はとても煌びやかで綺麗な外観をしているが、この店の外観は正直言ってボロい。
そして、地味だ。
普通の人なら足を向けようとも思わない。
だが、この店の真実を知る者は逆に他の店など利用しない。
迷宮攻略に日々勤しむ探索者達の中でも、最高ランクに位置する者達は特に。
『表通りは愚者の道、裏通りは賢者の道』
彼等は知っているからだ。この店以上に優秀な店は存在しない事を。
探索者として更なる名誉を手にするには、賢者の道を行くことが最短であると知っているのだ。
そんな知る人ぞ知る店の店主――高名な大魔導師の弟子である優しい青年の元に今日も客がやって来る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 21:23:26
82911文字
会話率:32%
死は常にその背に寄り添い、生に対して甘美な夢を囁く。
生まれた時から私の存在は生きていても死んでいてもそう大して代わり映えがなく、今となっては死んだ方がましという有り様だ。
私はもうずっと、どちらつかずのままその中間に佇んでいる。
その間にも生と死との境は曖昧に滲み続け、手を伸ばしたそこで私はいつでも死を掴むことができた。しかしながらこの死は触れた途端に嬌声を上げて身を捩り、まるで陽炎のごとくするりと私の手から逃れ去ってしまうのだ。そしてこの手の中には虚ろな生だけが残され、まるで陽光に晒され乾いた砂のようにさらさらと儚く零れ落ちていく。
私という存在は色もなければ味もない。音もなければ香りもない。
ただそこにあり、ただここで澱のように沈んでいる。
そのように鬱屈した日々を過ごしていたある日のことだ。私は古びて朽ちかけた教会でひとり夜を明かすはめになった。今では村人でさえ顧みることのない、森の奥の名もなき教会の、その中で。
あの日の私は、今となっては理由さえ思い出せない些細なことでウドと諍いし、煮えたぎる怒りを冷ますためがむしゃらに馬を走らせていた。そしていつしか森の魔性に捕まり、気付けば帰り道を見失い、情けなくも途方に暮れていたまさにその時、その教会は何の脈絡もなく、まるで影の隅からぬるりと抜け出すような不快さと唐突さで私の前に立ちはだかったのだった。
何とも妖しい教会だった。
その悍ましい外観を見つめるだけで私は身震いし、人の業では成しえない何かを感じて思わず息を飲み、そして胃の底から湧き上がる悪寒の前に戦慄した。しかし何の矛盾か、その姿は私の中に筆舌しがたい敬虔な気持ちも同時に掻き立てたのだ。私はただ、その異様の姿を前に立ち尽くすことしかできなかった。
何とも不思議な教会だった。
入り口の扉はすでに時の彼方へと消え去り、置き去りにされたように開いた暗い穴が静かな闇の息遣いを反射する。
しばらくして我に返った私は馬を降り、余計な音を立てぬようそっと中に足を踏み入れた。恐怖や畏敬の気持ちよりも、その瞬間だけは好奇の気持ちが勝っていたのだろう。
数歩を歩けばすぐに、聖堂の僅かな広がりが私を迎え入れた。
満月の夜だった。
月明かりが失われた天井から煌々と降り注ぎ、歳月に沈む過去を柔らかく照らし出していた。
私はそこで、見つけたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 19:37:10
4030文字
会話率:1%
記憶を失った青年ルインは、妖精のような外観の少女ユナーラの教えに基づき、「ダンジョンマスター」として人類に敵対する。
罠を仕掛け、階層を増設し、魔物を召喚して侵入者を撃退せよ!
様々な苦境を乗り越え、信頼できる仲間たちを得た彼は、やが
て世界の秘密と対面する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 17:51:13
11429文字
会話率:39%
獣が車輪を牽き、風が帆船を走らせ、川が水車を回す原始的な社会。そこには、魔法使いと呼ばれる特殊なちからを持った人間が存在しています。その一人を求めて、主人公は旅立ちました。物語は、魔法使いが棲むという噂の深い深い森に、もっとも近い宿場町に
到着したところから始まります。主人公の視点で描かれます。そこに生まれ、そこで見るもの。旅人は、重い荷物を背負っていました。──以下、本編【1】の冒頭をご紹介。
* * * * *
最終便で到着し、疲れもあって目を覚ましたのは、翌日の午後だった。携行食の調達が必要だったが市場を見てまわるのはあとにして、おれは地図を売る店を探しに出た。碁盤割りの区画に腰折屋根の木造家屋が井然と並んでいる。公共の施設や商店はそれなりに独自の外観を見せていたが、一般住宅に至っては見事に画一的で、せいぜい軒先の趣にわずかの違いを見いだすのみだった。店の場所はあらかじめ聞いてはいたものの、あちらこちらの筋道を何度も行ったり来たりしてしまって、通行人の助けを借りてようやく見つけ出すことができた。地図を売る店は、通りに面した古書店の真裏にあった。棟続きだったのでどうやら地図屋の店主は古書店の店主でもあるようだった。斑のある硝子窓から中を覗くと、真正面の机に向かっている初老の男と目が合った。白髪まじりのあご髭をたくわえた店主然とした男だった。ためらいがちに扉を叩いてすぐ、背の高い細身の青年が顔を出し、どうぞ、と身をひらいた。こじんまりとした店内の壁一面に、町全体の大きな鳥瞰図が貼り出してあった。世界各地の精細な地形図も十枚ほど貼られており、その中にはロヴリアンス地方の宇宙船古跡の地図まであったので、おれは少し驚いた。青年が言う。「ご入り用は」
* * * * *
※本作品はエブリスタにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-04 20:22:35
541574文字
会話率:24%
ここは誰もが簡単に来られる喫茶店ではございません。。。
暗く細い道を歩き続けた先に、ポツンと建つ一軒の喫茶店。
どこか懐かしく、少し怪しい雰囲気の外観なのに、その暖かい光に誘われてきっと入店されるでしょう。
ここは喫茶エデン 三途の川
前店
若く温厚な店主と少し騒がしいウエイトレス2人と一緒に最後の一服をしませんか?
※全てフィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 06:34:43
5738文字
会話率:31%
-- オタクとヤンキーと天然の義兄弟、BLコメディ --
BLベースの日常物コメディ。
海外ドラマのシットコム風味を目指して、恋愛感情が入り乱れたグダグダなストーリーが展開しています。
価値観が、昭和と平成とイマドキが入り混じった現代物。
えげつない会話で笑いを狙っていますが、BLなのにロマンチックな展開は皆無。
本領発揮は「ホクトとミナミ」から。
前二章は、顔見せ感が強いです。
◎この物語は
・登場する人物・団体・地名・名称は全てフィクションです。
・複数のサイトに重複投稿されています。
・建物の外観、屋内などの3Dイメージは、Sweet Home 3Dを使用しています。
◎登場人物◎
東雲柊一(シノさん):赤ビルの専制君主。
多聞蓮太郎(レン):シノさんの幼馴染。赤ビルの良心。
中師敬一(ケイちゃん):シノさんの母の再婚相手の息子。
海老坂千里(エビセン):敬一の元・ライバル。
天宮北斗(アマホク):敬一の幼馴染。
小熊造(コグマ):メゾン・マエストロの住人。
白砂聖一:オタク。マエストロ神楽坂のパティシエ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 14:27:50
95560文字
会話率:42%
自分たちを殺した犯人への怒りの復讐――怨霊となった彼女には生前の美しさも優しさも存在しない。
首を絞められたときに見た犯人の特徴を決して忘れない。呪い殺してやる――強い怒りと憎しみが心を支配した瞬間、意識が途絶えた。
殺害されたと
きの苦しみ怒り憎しみが、彼女のすべてを狂わせた。
復讐心とは執念なのか……それとも執念が復讐心となるのか……
怨霊、地縛霊、浮遊霊――念とは魂であり、それがこの世に存在する幽体の正体である。
誰もが住む可能性のある事故物件。死の連鎖が始まった理由とは――
遡ること三十年前――現在は廃村となり地図にも載っていない奇霧界村にて、母子とその恋人が、アパートの204号室で何者かに殺害された。彼らの死体は見つかっていない。同時期、幼女が誘拐されたが、この子は幽霊となり、自分の体と三人の遺骨を探している。
殺人事件から間もなくして、被害者が化けて出るようになり、それを境にして村は衰退し、廃村となった。いまでは若者たちの肝試しスポットとなっている。
田舎町に住む香田海斗(十六歳)は、殺人事件が起きたアパートと外観がそっくりな事故物件の204号室に母親と共に引越しする。
そこからが悲劇の始まりだった。理由があって怨霊に取り憑かれた海斗は、過去の事件に関わらざるを得なくなった。
当時女と関係があった者、事件に関係していた者たちが、自分と同じアパートに住んでいることを知る。彼らの目的とは?
この殺人事件の捜査は、何故かたった一年半ほどで打ち切られていた。その理由と隠蔽された黒い事情とは……
怨霊の呪いから解放されるには事件を解決するしかない。闇に葬り去られた未解決事件の真相を明らかにするため、高校生の海斗と、その同級生の結愛は、危険な世界に足を踏み入れることとなる。知ってはならない真実と、衝撃の犯人とは……
いままでありそうでなかった精神世界と繋がる異色の怨霊ホラーサスペンスがここに開幕。おもしろいので是非読んでみてください。年齢問わず楽しめます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 10:00:00
119994文字
会話率:46%
高校生の真帆は、夏休みに家族旅行で森にあるコテージにやってきた。コテージは、大きな洋風の外観で、とても立派なものだった。……だけど。
*この作品は、別のサイトでも公開しています。
最終更新:2024-04-05 00:45:22
6300文字
会話率:22%
ある夜。一隻の宇宙船が地球に着陸した。
それを目にしたのはたった一人。無理はない。ここはドがつくほどの田舎に加え、今は真夜中。たまたま寝付けず、散歩に出かけていたところに、というわけだ。
その彼はそれが宇宙船だとは思わなかった。大きな
黒い物体が空から林のほうへ降ってきたとだけ。巨大な鳥か隕石か。音もなくというのは変に思ったが、とにかく彼は駆け付けた。
そして、それが宇宙船だと知ると彼は驚いた。今さらながら恐怖がこみ上げてきたがドアらしきものが開いているとわかると、好奇心を抑えられなかった。
その場、木の陰でしばらく様子を窺い、宇宙人が出てこないとみると彼は大胆にも宇宙船の中へ乗り込んだのだ。
中は暗く、天井は低かった。通路と呼ぶには短く、すぐに操縦室らしきところへ出た。外観からしてそう大きくないとは思っていたのでなんら不思議に思わなかったが、そこに足を踏み入れるや否やパッと明かりがついたことには驚き、腰が退いた。そして喋りかけられるとその腰は低く、果ては尻餅をついた。
『こんばんは。あ、どうかお逃げにならないで……』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 11:00:00
2674文字
会話率:74%
階段を上り、辿り着いたドアの前で深呼吸。開けると……ははは、まさにって感じだ。
ここは都内某スタジオ。そう『某』だ。
マネージャーから渡された地図を見てやって来た、何の変哲の無い外観のビル。
その中のスタジオも何とも味気ない。
白い壁、
ライトグレーの床。照明はそこそこ大きなのが左右に二台。
カメラは……なんだ、一台かよ。まあ、贅沢は言えないわな。
椅子と机が三つずつ。あそこに座るんだな。なんだかクイズ番組みたいだ。
俺は一番手前側、下座か。まあいいさ。
俺は弱小事務所の弱小タレント。雑魚も雑魚。つまり鰯ってこと。
普段はバイトを三つ掛け持ちしつつ
たまに入る数千円の芸能仕事(エキストラ)で何とか自尊心を保ちつつ
日の目を見ない、暗く苦しい日々を送っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-11 16:00:00
3561文字
会話率:29%
(少々)脳内ツッコミ(脳内でとどまらない場合多数)の激しい大学2年の私、蓬田葉月は、片思い中の先輩から妹のようだと振られてしまう。
傷心の中、追い打ちをかけるように降って来た豪雨から逃れるように入ったのは一軒のカフェ――いや、珈琲処。
外
観からは想像もつかないほどの和の空間に、出て来るのは升に入ったコーヒー。『コーヒーあり〼』ってこと? やかましいわ!
そこで働いているのは着流し姿の店長に、どういうわけだかケモ耳尻尾コスプレ従業員×3。もう出るわ出るわイケメンが。何ここイケメンの湧く泉でもあんのか。
とりあえず、升にコーヒー淹れんのヤメロ!
何でカフェに定食メニューがあるんだよ!
タイプの異なるイケメンが盛りだくさん、もふもふケモ耳枠も用意してます。
コメディ多めの恋愛小説です。
【注意】
・口が悪く、ツッコミが強めのヒロインです。ひたすら可愛いヒロインをお求めの方はご遠慮ください。
・ツッコミはスピーディーですが、ストーリー進行はその限りではありません。
・変な名前のキャラが出て来ますが、正式名称の推理は心の中でお願いします。
・陰陽師が出て来ますが、恰好良いバトルシーンみたいなのは一切ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 19:00:00
224569文字
会話率:51%
封印から目覚めた魔王アルデリウスは自らの属性が変化し、人間の少女みたいな外観になっていることに気づいた。だがここはまだ封印の地。まずはこの地から脱出せねば。
最終更新:2024-01-12 20:02:48
67185文字
会話率:30%
変わらない外観。永久に保存するために。
最終更新:2023-12-05 17:06:34
1196文字
会話率:16%
俺は緒方霞(おがたかすみ)、女の子みたいな名前とよく言われることを除けば、どこにでもいる平凡な男子高校生。高校入学後、小学校卒業まで一緒に暮らしていた「義妹もどき」こと親戚の高山莉菜(たかやまりな)と一緒に暮らすことになった。
外観こそか
わいらしいリナだけど、その実態は捻じれた角と尻尾の生えた悪魔のような性格をしており、普段から俺をこき使い使うだけでなく、時にはいたずらをして俺を翻弄する。
今回は困ったことに、他の洗濯ものと一緒に下着(ブラジャーとパンツ)を出してきた。「義妹もどき」と言っても、同級生で年頃の女子高生であることには違いない。
ん……これを俺に洗えってこと?
ブラジャーってすげ~ヒラヒラしててる。こんな作りになってるの? パンツってこんな小さいのにお尻入るの?
ていうか、これをさっきまでリナが履いてたの? うぎゃあああああああ~~~~~~~!!!!!
それ以上考えるな俺!!!!
本当の兄妹じゃなくてもリナは大切な妹。邪なことを考えるの厳禁だ!
とは言え兄ちゃんだって普通の男子高校生です。たまには色々色エロ考えることだってあります。
愛する妹よ、そんな刺激の強いもので兄ちゃんに刺激しないでください!さもなければ、兄ちゃんの鋼の良心がいよいよ決壊しちゃいます。
さて……どうする俺? これから妹パンツとブラジャーを洗うの?
そもそもどう洗えばいいの?
少なくても男もの下着とは全然違うよね。
でもやるしかない!
妹大好き兄ちゃんが作戦を駆使し、妹パンツとブラジャーを徹底的に洗濯する!
俺には聞こえる……。
「わーい綺麗になった」と喜ぶ妹ブラジャーの歓喜の声が……。
俺には聞こえる……。
「早くわたしの泡も落として」と嫉妬する妹パンツの不機嫌な声が……。
言っておくが俺は変態ではない。
シスコンなのは認める。それ以上でもなくそれ以下でもなく……。
これは妹を溺愛する若干えっちな思春期お兄ちゃんの魂の慟哭である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-21 14:12:45
6894文字
会話率:12%
少年は夢を見る。
学校の屋上で女生徒に告白する夢を。
一世一代の大勝負。しかしその勝負は負けという形であっけなく幕を閉じた。
そんな夢を彼は毎日見ていた。
来る日も来る日も毎日毎日。告白をすれば失敗をする。そのショックは新鮮な感
情なまま。
夢を見始めて一週間経った頃、彼はその事を幼馴染の柚菜に相談していた。
しかし彼女は気に留めない。それどころか恋バナへと発展する始末。
そそっかしくていつも元気いっぱいで甘え上手な彼女。話が変わろうがそれに合わせて彼も会話を重ねていく。
なんてこと無い幼馴染同士の会話。
彼は語る。『狭川先輩のような大人っぽい女性が好き』だよ――――
恥も外観も気にすること無い幼馴染同士。今回も何も気にすること無く自らの思いを語った。しかし、恋バナを終えた彼女は様子が違っていた。
高校入学前の春休み。憂いなく遊べる人生で数度しか無いその期間に、彼女からパッタリと連絡が途絶えてしまったのだ。
次に顔を合わせた彼女はいつもと様子が違っていた。
『やっと起きたのね。いい夢見れたかしら?』
そんな言葉とともに髪をかき分ける彼女は、まるでいつか語ったお姉さんのようだった。
いつか語ったかのような余裕をみせる柚菜。しかしそんな彼女からはすぐにボロが出る。
彼が隣で着替えようと服を脱いだら
『そ、そういうのは私にはまだ早いからっ!』
彼が食後のコーヒーを嗜んでいたら
『課題……一個やっていなかったよぉ……』
そう言って泣きつく様はお姉さん味なんて一切感じられぬ様子。
それでも彼女はめげない。いつか秘された目的を達成する時までは。
好意たっぷりの柚菜と気にもしない主人公。そんなお似合いな幼馴染同士に、一人の女性が現れる。
『きっとその夢は、私たちが運命の相手という証なのよ』
――――そう余裕たっぷりの表情で語るのは、高校一の人気者、狭川先輩。
彼女こそ本物のお姉さん。彼の好みどストライクにして狭川先輩も悪く思っていない様子。
彼女こそ成績優秀でスポーツ万能、モデルとしても成功を収めていて将来は女優として将来を約束されている欠点なしな人物。しかし何か隠し事があるようで・・・?
甘えんぼうの幼馴染とお姉さんな先輩。果たして彼の出す結論とは――――
※2日に1話更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-10 00:00:00
41445文字
会話率:38%
外観での品質問題が発生! 原因は検査規格の曖昧さにあった。それを正すべく立ち上がった若手、中年、ベテランの3名の生産技術者! 彼らは見事、この難題を解決することが出来るのか!?
最終更新:2023-09-02 20:06:39
1743文字
会話率:36%
よくある小説の最後は「北の修道院に送られました。」なんて言葉で、いつも断罪された悪役の最後は綴られる。
そして自分が今はその状況であるのだと、元男爵令嬢のマリーは大陸の最北端にある修道院の前で震えていた。
北の修道院は、修道院と銘打ってい
るが外観は城のようで、「魔女の城」という異名まである。なぜ魔女なのかというと、この修道院には魔女と呼ばれるそれは恐ろしいシスターが仕切っており、ここへ送り込まれたどうしようもない貴族の令嬢はシスターやその手の者によって調教されてしまう。その調教は、もはや拷問ともいえる所業で修道院からは貴族令嬢の断末魔が毎日こだまするという。噂だ。
マリーは修道院を見上げながら、「噂に互いない」と心の底から思った。なぜ、彼女がこんなところにいるかというと、妹のサリーに婚約者を盗られ実の父親に修道院送りにされたのだ。よくある話だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-23 23:27:44
11182文字
会話率:67%
二〇四一年、東郷重工業の工場から突如巨大なロボットが現れた。映画から出てきたかのような、怪獣染みた外観をしたロボットは町を蹂躙していく。
ロボット工学の技術者である千尋は、このロボット怪獣の被害を抑えるため対策を考える。だが彼女は、そして人
類は見誤っていた。現れたのはただの暴走ロボットなどではなく、開けてはならない厄災の箱なのだと……
※第一章は一月、第二章は二月投稿予定です。
※カクヨム、ハーメルンにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 18:00:00
215774文字
会話率:16%
その店に、訪れる人がいる。
赤煉瓦の外観。アンティークな内装。心地のよい音楽。珈琲の匂い。店主の微笑み。
そこは、思い出の喫茶店。
多くの人が訪れ、また去ってゆく。
記憶に想いを馳せる場所。
喫茶【memory】は、いつでも貴方をお待ちして
おります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-11 19:00:00
6338文字
会話率:39%
他サイトの重複投稿あり。
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〇〇高校に通う皇聡路は自分がいる世界に満足が出来ずに、ただ暗澹と時を過ごしていた。自分を取り巻く人間関係のしがらみ、周囲の理解を得られない孤独感、本当の事を知ってしまう事への辛さを知った彼には、今居る世
界がくすんで見えるのだ。
聡路がいつものように学校に向かう際、猛烈な吐き気と目眩が襲う。聡路の体調が回復した時、彼が居たのは人間が一切いなくなっている世界であった。
自分の通う学校がある渋谷区の街の外観はそのままにして、一人取り残された聡路は向かう先も解らぬまま、手探りでこの世界を探求するのであった……。
#折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 21:12:22
65513文字
会話率:30%