広大なダイソン球体「ノヴァスフィア」の一区画、永遠の冬が続くウィンターヘイブン。そこで目を覚ましたのは、長い耳と白い体毛を持つ「ラゴモーフ」と呼ばれる遺伝子融合型の兎のような姿をした青年ユナギ。
彼の記憶は曖昧で、データベースにも存在しない
「存在しない兎」。唯一確かなのは、700年以上前の地球で暮らしていた「加藤雪」という前世の記憶だけ。
警察機能を持つPMNロボットに保護され、「特例市民」として暫定IDを与えられたユナギは、この未知の世界で生きる術を模索し始める。
様々な支援に助けられながら、トランジット・レジデンスと呼ばれるホテルに滞在し、AIパートナー「アルク」と出会う。少年のような外見ながら古風な話し方をするアルクは、ユナギの自立を尊重しつつ優しく寄り添う。
二人は街を探索し、ノヴァスフィアの不思議な光景に驚きながら、徐々に生活の基盤を固めていく。球体内部の湾曲した景色に「空に浮かぶ都市」が見える光学現象、量子エンタングル・ネットワークで繋がれたAI社会、植物育成が義務付けられた環境政策…。
ユナギが耳をピクピクと動かしながら好奇心いっぱいに新しい発見をする姿に、周囲の人々も温かなまなざしを向ける。時に大きく跳ねる耳が感情をストレートに表現する愛らしい彼の存在は、どこか特別な輝きを放っていた。
やがて自分の居場所と可能性を探るため、ユナギは適性検査を受けることを決意する。この遥か未来の世界で、彼はどんな冒険を繰り広げるのか。そして「前世の記憶」の謎は解き明かされるのか。
永遠の冬の街で、小さな白いラゴモーフの新しい人生の物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 12:00:00
111952文字
会話率:54%
運転免許証の更新に行ってきたのですが、思わぬところに落とし穴が……はたして私はこのピンチを乗り越えられるのでしょうか?
心の声多めの日常妄想系エッセイです。
この作品は、[個性満開エッセイ祭り春の陣]参加作品です。
最終更新:2025-04-15 20:35:58
2588文字
会話率:15%
高校生の板谷は、ある日クラスメイトが付けていた不気味なキャラクターを馬鹿にするが、実は大人気のキャラクターだった。
まったく可愛いとは思えない彼の周りにあふれ出す人気キャラクタ―の影響力は、いつの間にか無視できないほどに大きくなって―――
―
「夏のホラー2023」のテーマ「帰り道」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-19 21:04:01
2157文字
会話率:65%
錬金術学生ナロンチャイ・ジャイデッド、またの名をタケル。
タケルはある時病院の霊安室で目を覚ます。左手に刻まれたのは『11』という数字。いくつもの矛盾する記憶を抱えながら、タケルは病棟を脱出し、人生を取り戻すことを誓う。新入りの検査技師マリ
ウス、暴れ者の実験体ミッシェルをはじめとする病棟の反逆者とともに。
一方、タケルの蘇生は病棟の管理者にも伝わり。
「必ず生かしたまま捕らえろ。ナンバー11は貴重な生存例で、それでいて再教育さえ済めば我々の戦力となる」
病棟の職員、幹部はタケルの捕縛へと動く。
タケルや実験体による人生を取り戻すための戦いはやがて大陸全土を揺るがす出来事となる――
錬金術、魔法、『イデア』という異能力の存在する隔絶された大陸で何が起きるのか……?
※この小説には暴力シーンやグロテスクな表現が含まれます。
※差別的な表現が多数出てきますが、作者は差別がなくなることを望んでおります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 20:06:42
229767文字
会話率:34%
結婚2年目になる数カ月前、りのは最愛の夫を亡くす。悲しみに暮れ、気力を失くし仕事にも身が入らず、治療するはずの治療も足ふみ状態で、体調を悪化させる。
そんな中、編み物教室の貼り紙を見つけ体験に参加する。編み物に夢中になることで少しずつ生活
を取り戻す。
教室で出会った仲間たちと交流し編み物の技術を習得し、次第にりのは喜びを感じとる。
しかし、更なる体調の悪化の変化に検査を受け、貧血がかなり進行していることが判明。健康の大切さを切実に感じ、治療を始める。
りのの身体は少しずつ元気を取り戻し、新たな夢を抱く。
自分の店を持つこと、編み物を通して人々に笑顔とあたたかいものを、届けたいという、夢。
編み物教室の先生に相談し、お店を開く準備をはじめる。
ついに、念願のお店「糸と花束」をオープンさせる。
店は、りのが編んだ作品と、花、花束が並んだ。
地域の人に愛される店となり、たくさんの人と出会い、笑顔を届けている。
りのは寂しさのなか、希望を見出していく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 15:07:06
724文字
会話率:12%
モンスターのスタンピードで孤児となった俺は記憶を失って「ジャン」という名前をつけられて孤児院で育てられた。その後、イアンという老人が孤児院にやってきて俺の名前はエドワードだと教えてくれたがそんな名前には全く心当たりはない。
イアンは俺たちに
剣を教えてくれたが、ギフト検査で勇者のギフトを得たのは幼馴染のケビンだった。
ギフトなしとされた俺はなんとか薬草収集パーティに潜り込んで冒険者を始めたが、モンスターを倒すわけではなくただ護衛するだけなので華々しくモンスターを倒してゆく勇者パーティからはどんどん差をつけられてしまった。
そんな中で聖女見習いのアリシアと出会うことになる。
アリシアも既に勇者パーティに聖女がいるため聖女見習いは不要ということになって男爵に身売りされそうになっていた。奇妙な縁で男爵の魔の手からアリシアを助けた俺だったが、その後は男爵にも狙われるようになった。
男爵の攻撃からアリシアを守っていると、薬草収集パーティがモンスターの奇襲で壊滅してしまった。
アリシアはもう神殿を出て新しく俺とパーティを組みたいと言ってきたのだが、彼女が神殿を離れるために課されたクエストによって実は聖女であることが明らかになり…折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-14 06:06:51
395979文字
会話率:32%
僕の名前は咲見(さきみ)暖斗(はると)、中学2年生。夏休みを利用した本物の空飛ぶ戦艦の、体験乗船のメンバーに、このたび選ばれた。超ラッキー!! だったんだけど、あれ?
男子は僕だけ‥‥。え!? 他の15人全員女子!?
で、なんか色々あ
って、僕が人型戦闘兵器DMT(デアメーテル)に乗って戦うことになって。
‥‥ただ、問題はそこじゃなくって。
そこにはクラスメイトの女の子がセーラー服に白衣を羽織って待ちかまえてるんだけど。
「暖斗(はると)くん。運動負荷心電図検査(CPX)、始めるよ~。でもその前に」
「え? 何? 愛依(えい)さん。急にかしこまって」
「うん。暖斗くん。いつも、DMTに乗って戦ってくれるでしょう? わたし達みんなを守るために。ちゃんとお礼を言ってなかったなあって」
「いやあ、改まってそう言われると。僕の方こそ戦闘の度に君に面倒かけてる感じで」
「それは、わたしは医療人として当然のことをしてるだけだよ?」
「出た。『医療人』」
「それじゃ、そろそろ検査しよっか」
「はいはい。いつものヤツだね。一発合格するよ?」
「良いかな、その意気。合格したら、あなたは自室に帰れてのびのび。医務室(ここ)で毎日24時間わたしと顔を合わせる苦行から、ついに解放されま~す。がんばってね」
「うん」
「じゃ、センサー付けるから、Tシャツ脱いで。はい、ちょっとヌルヌルひんやりしますよ?」
「‥‥あれ、暖斗くん、ちょっと体格良くなったんじゃない?」
「そうかなあ、まあ、パイロット用の訓練とかやってるし。一応だけど」
「うんうん。男子の中2は成長期だからね。背も伸びるし。」
「あんまりジロジロ見ないでよ。愛依さん。ホント、『医者の顏』の時と、『素の顏』と、キャラが違うよね。君は‥‥。あれ? 愛依さん?」
「暖斗くん。ウチ男の子の兄弟とかいないんだからね‥‥。そういうこと言わないで」
「あ、顏赤くしてバックヤードに消えていった」
「『素の顏』が出ちゃったか。上着脱げって言ったのは君でしょ? おーい。検査はぁ?」
「ダメ。この顏じゃ人前に出られないよ。ち、ちょっと待っててよ‥‥」
「ホント、『医療人モード』と『素の中2女子』とのギャップが」
「‥‥もう! 今度暖斗(はると)くんが『赤ちゃん』になっても、ミルクあげないんだから。もう」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 13:44:19
1205261文字
会話率:45%
何で日本でなろう小説が流行し、漫画やアニメが世界で人気となっているのかを考察したエッセイです。
「進化論」「霊魂:スピリチュアル」「地政学」「ナーロッパ世界観」に興味がある人は、目次から気になるトピックを見て下さい。
主題の返答は、
魔法は無理!前世の適性検査によりステータスの可視化は可能! です。
①5感で計測出ない超常事象は「カントの呪い」によって学問から除外され、急成長する(1600年頃)
②勝者敗者を経験し、無宗教で変態性・創造性が守られたことで、多彩な小説漫画アニメが生まれる(2000年~)
③なろう投稿サイトができ、メディア輸出によって転生死生観が生まれて海外で認識される(2015年頃~)
④小説家の切磋琢磨が「現在の過程がなく人の記憶のみ干渉する霊魂の仕組み」の正解を追いかける(2021年~)
⑤ハード→ソフト→ソウル(霊魂) で新しい研究と消費が見つかり、普及する(2040年~)
産業革命(ハード流通)→先物取引(ハード価値)→インターネット(ソフト流通)→仮想通貨(ソフト価値)→ステータスオープン(ソウル流通)→魂売買(ソウル価値)
⑥赤子のステータスオープン(前世のカルマ累積数値化)により、魂ガチャの捨て子が問題化する
⑦霊魂(Reikon)の日本語輸出と国際的な法整備が行われ、宗教戦争、国際紛争に発展する
⑧世界が3つの国家連合にまとまる折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 14:50:30
1021622文字
会話率:5%
ジャンルをヒューマンドラマに変更しました。
~あらすじ~
人里離れた山奥で、父ゼスト、母マーレの三人で暮らす、六歳のアルス。来年の初等部入学に向け、狩りと魔法を教えて貰うことに。迎えた魔法力検査の結果、アルスが触れた水晶は、今までに見た事も
ない色を醸し出すのであった……。
一話、二千文字前後で毎日投稿を目標に執筆していきます。投稿時間は不規則です。
形式的にはファンタジーとさせて頂いておりますが、各キャラクターの想いや裏側での出来事など、深く掘り下げていきますので、話の展開は相当ゆっくりです。ただ、その分感情移入はしやすいかと思います。そういった書き方を取っていますので、どちらかと言うと、ヒューマンドラマの方がしっくりくるかもしれません。
少しでも多くの方に読んで頂けるよう頑張ります。応援宜しくお願い致します。
前半の数話をいくつか纏まました。話数6話減。(2020.11.2)
六歳のアルスが主人公の為、地文を少なめに書いておりましたが、全体的に加筆修正しました。(2020.8.3)
その後の話の流れ的に、ベティスがアルスより背が高いという一文を削除しました。(2020.8.15)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 06:00:00
1232176文字
会話率:37%
とある世界の未来、苗代カネツネは古代のアーティファクトであるボックスの違法所持と使用を阻止するボックスハンターを生業としていた。
そんなカネツネがいつも通り犯罪者相手に大立ち回りを演じていると、密輸された荷物の中から謎の少女を発見する。
そ
の謎の少女は暴走するアンドロイドを止め、危機にあったカネツネを助ける。そしてすぐにまた気を失った少女はカネツネによって保護され、彼の知り合いの研究所へと運ばれた。
カネツネのサイボーグの身体の借金を取り立てるマリア博士により検査されたその少女ことスウェルは、身体の中に未知なるテクノロジーを宿していることが判明する。
ボーイミーツガール、不老不死になりたい青年と不老不死の少女を巡り、2人は怪しい事件へといざなわれる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 11:18:31
154668文字
会話率:42%
リュシア様の『聖者調律』深化編:「淫靡な身体検査」
いつもの「聖者調律」なんだけど、今回は特に「淫靡な身体検査」って名目の、全身をくまなくチェックする回? リュシア様が、あくまで冷静な表情と丁寧な手つきで、ナギちゃんの肌や礼装の反応、乳房
の張りや、もしかしたらあの「聖乳」や「愛液」の状態まで……細かく、じっくり診ていくの。ナギちゃんは恥ずかしさと、義務感と、でも逆らえない快感で、されるがままになっちゃう……。リュシア様の内心の葛藤や、指先に込める微かな熱、そしてナギちゃんの小さな反応を、息遣いまで聞こえるくらい丁寧に描いたら、すごく背徳的で濃密なシーンになりそう!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 12:33:21
3634文字
会話率:37%
小学5年生の春香は、小さい頃から続けていたエレクトーンで作曲を学び、新人ミュージックコンクールの作曲部門に最年少でノミネートされる。大人と同じ土俵で審査される最終選考にジュニアの作品が選ばれるのは12年ぶり。春香は本選の演奏を心待ちにしてい
た。
しかし、本選を目前に控えたある日、春香は原因不明の頭痛を訴える。軽い風邪かと思われたが、検査のために訪れた病院で医師が首をかしげ、さらに詳しい検査を受けることに。ところが、検査の途中で急に容体が悪化し、春香は意識を失ってしまう。目を覚ましたときには、すでに10日以上が経過していた。
医師からは長期入院と難病の可能性を告げられ、コンクールへの出場は断念せざるを得なくなる。日に日に病状は悪化し、強い薬の影響で思うように動くこともできなくなっていく。将来を夢見ていた音楽も遠ざかり、次第に春香は心を閉ざしてしまった。
そんなある日、春香は偶然「竹笛パンダ」という名の動画配信者を見つける。彼は自然の中で竹笛を吹き、時に間違えながらも楽しそうに演奏していた。その姿に春香は驚く。音楽は間違えてはいけないものだと思っていたのに、彼は堂々と楽しそうに演奏しているのだ。
春香は思い切って竹笛パンダにメッセージを送り、交流を始める。彼の「音楽は正確さより楽しむことが大事」という言葉に励まされ、再び作曲に挑戦することを決意。タブレットを使い、「月夜の船」という曲を作り上げる。そして竹笛パンダに演奏を依頼すると、彼は快く引き受けてくれた。
数日後、竹笛パンダの手によって演奏された春香の曲が動画として公開される。そこには、彼の演奏とともに、「ほしのパンダ」という春香をモデルにしたキャラクターが描かれていた。月夜の海を旅する幻想的な映像と優しい旋律は、多くの人の心を打つ。
病室でその動画を見た春香は、涙を流しながら笑った。――音楽はまだできる。たとえ演奏できなくても、自分の曲を誰かに届けることができるんだ。
そして春香は、次の作品に取りかかることを決める。それは、自分自身の未来を重ねた、とある"旅"の物語だった――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 03:41:02
13969文字
会話率:31%
王国主催の適性検査で、俺が得た職業は【祈祷士】――補助魔法しか使えない、最弱職と蔑まれる存在だった。
「お前のせいでパーティが弱くなる」
「二度と俺たちに関わるな」
かつての仲間たちに追放された俺は、ひとりで冒険者としての道を歩むことにした
。
だが、数日後。
かつて俺が加護を与えた仲間たちが、次々と【超進化】し、世界に名を轟かせ始める。
「なぜか俺の加護を受けた奴ら、全員チート化してないか……?」
そしてついに、謎の少女と出会った俺は、彼女にも加護を施す。
その瞬間、彼女のスキルが世界を揺るがす規格外の力に変貌し――
「見つけた……“神の祈祷士”様」
今、最弱と蔑まれた祈祷士が、世界を変える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 21:00:00
2491文字
会話率:36%
プロローグ
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美桜はどんな試験でも常に満点を取り、教師す
ら舌を巻く知性を持つだけでなく、その洗練された美貌でも注目を浴びていた。
図書室で難解な書物を読みふける彼女の横顔は、知的で洗練されていた。深みのあるダークブラウンのロングヘアは、光に当たるたびに柔らかく艶めき、上品な印象を与える。
さらに、端正な顔立ちと品のある立ち居振る舞いで、多くの生徒の視線を集めていた。彼女の存在は、まさに“学園の象徴”だった。
この学園には中学校から首席の栄光を持って入学してきました。
イケメンの彼氏も手に入れ、まさにこの学園にふさわしいトップオブトップの主人公でした……。
次期生徒会長と副会長は、この美しいカップルが務める運命にある。
まさに絵画のように美しい二人でした。
しかし、先日、大病に襲われ、検査入院という運命に導かれた私は、それまでの生活が一変しました。
病院の白い天井を見上げながら、健康の尊さを再び深く感じました。
そんな私に、さらなる試練が舞い降りてきました。
私は、病に倒れている間も、彼を信じて疑わなかった。
彼は私の支えであり、大切な存在だったから。
しかし、そんな彼は──
美桜とは正反対のセクシーな美桜の親友の凛に心を奪われ、美桜のもとを去ってしまったのだ。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 18:55:56
115452文字
会話率:34%
なぜ、魔法道具は事故を起こしたのか――? 謎を解明するお仕事奮闘劇。
魔法道具管理局――通称”魔道管局(まどかんきょく)”にある、道具検査課には、ある魔法道具が持ちこまれていた。その魔法道具がきっかけで事故が起きたため、原因究明をして欲し
いという依頼だった。
検査課に所属するタチアナは、道具の魔力を探知したり、事故現場に行ったりして、原因を解明していく。
上司ハーマン、後輩キムと共に、様々な道具を調べながら、タチアナは決意を胸に秘めて、一年を駆け抜けていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 14:14:05
44240文字
会話率:34%
18才の夏休み初日、待ちに待ったダンジョン免許証を取りに行った俺は、適性検査をパスしたあと、水晶によるジョブ判定を受けた。
なんと得たジョブは【愚者】
俺って学校の成績だけはいいのに、それしか、いいところがないのに。
それなのに、なぜ
【愚者】なんだ?
アホになっていくジョブなんてあるのか!?
アホになって死にたくない俺は、ダンジョンには入れない不適合者の道を選んで、ダンジョンへの夢を諦めた。
ところが。
免許センターの職員になると、ダンジョンに入れる?
だったら、大学はやめて、職員になるよ!
高校卒業後は免許センターの職員となることに決まった俺は、そこで知り合った友人と夏休みの間、研修を受けることになった。
高校最後の夏休み、その研修記録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 13:20:06
30001文字
会話率:24%
主人公の楓太は、父が経営する研究所でアルバイトをしていたが、ある日実験事故で怪我をし、女子化促進剤が体内に入ってしまう。翌朝、目を覚ますと身体が女性化しており、混乱した楓太はその事実を妹の紗希に告げる。しかし、最初は受け入れられなかった紗希
も、検査結果を受けて、兄が完全に女性になったことを認めざるを得なくなる。
父は薬の開発を始めるが、現段階では身体を元に戻す方法は見つからず、楓太は女性の姿で生きていくことを決意する。学校は休学し、再びアルバイトを始めるが、その先で出会った安藤梓と接するうちに、彼女は楓太が元男であることに気づくことを心配する。しかし、安藤は楓太を「かわいらしい」と思っていることが分かり、楓太の心は揺れる。
紗希は兄を大切に思う気持ちが強く、次第に自分が兄に対して恋愛感情を抱いていることに気づく。その一方で、楓太が女性として新しい生活を始めることを受け入れ、支えようとする。しかし、父から薬の開発がうまくいかず、楓太は元に戻れないことを告げられ、さらに混乱する。安藤や紗希に支えられ、楓太は不安を抱えつつも、女性として生きる覚悟を固める。
新学期が始まり、楓太は楓として復学し、周囲の理解を得ながら新たな生活をスタートさせる。最初は不安だったが、安藤との関係が深まる中で、少しずつ自信を取り戻していく。最終的に、楓と安藤は恋人同士になる。しかし、紗希はその事実に複雑な気持ちを抱えつつも、次第に受け入れ、楓と安藤の関係を応援するようになる。
バレンタインデー、紗希からチョコレートをもらい、安藤からもチョコをもらうことで、楓と安藤の絆はさらに深まる。楓は、周囲の支えを受けて、少しずつ自分らしく生きる決意を固める。最終的に、楓は大切な人たちとともに前向きに未来に向かって歩み始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 00:00:00
52935文字
会話率:39%
店長・中島忍が売上げを達成するため、ヘアーサロンの社長にネイル施術をするため女子化する。トリガーはTS市でも5人しか確認されていないジェルネイルを爪に塗ること。
女子化後、十数年経っても本人は正装と思っているJKスタイルになってしまうほどコ
ーデが不得意なため、メイクとヘア、コーデは全てチーフ・安藤ラムに任せている。が、しのぶは入社したての男性社員から女子高生と間違えられるほどの背格好。
昨夏、中島は一条教授のラボで、TS娘の義務である証明書の更新と女子化と男子化検査を受ける。男に戻る時間が伸びている検査結果を見た一条教授、将来的に女子化固定すると推測する。中島も薄々そのことには気付いていた。
しばらく平穏な日常が続いていくかと思われたが、しのぶは男に戻れなくなる悪夢を見る。
それが気にかかり一条教授の元を訪れたしのぶは、十二年間受けてきた検査と称した実験の結果で女子固定化してしまうことを知る。
それをラムに話すと「TS娘でも女の子になっても店長のことはず〜っと……」と言われ中島も実はラムのことが好きだったことに気がつき、付き合い始める。
しのぶの服を買いに行く女の子同士デート、その後ちゃんと初デートを楽しんだ中島とラム。ラムの手料理を摂った夜、二人は五年分の思いと空白を埋めるようにお互いを求め合った。
中島には自分にはラムに子どもを授けてあげられるだろうかという心配事があった。その事を確認しに一条教授を訪れ、妊娠させる能力があることを知り安心する。
中島が男の身体でいられる今のメンバーでの花見を望むチーフの提案で休日に近郊でお花見をする。その席上でラムが中島と付き合っていることを公表するも、全員から祝福を受け愛を確かめ会う二人。付き合い始め約二ヶ月、妊娠5週めとわかり2人に幸せが訪れた。
が、入院の準備を始めた週末、ネイルオフするしのぶは男に戻れなくなってしまう――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 00:00:00
67625文字
会話率:55%
無能力者の 高坂 集は思春期の学生なら誰でも使える能力が使えない唯一の存在だった。
誰でも少なからずもっている心力と呼ばれている異能の能力の源、検査測定で心力は測れるのだが、集は測定しても検査機器が表す数字は0。
そして能力の象徴として
扱うことができる能力、心力を武器として形成する《アーツ》と能力者自身を特別な状態に変え炎や氷などを何もないところから形成することの出来る能力《トランス》を集はどちらも扱うことができなかった。
そんな無能力者の集を研究者達は目をつけ、無能力者でありながら優秀な能力者が集まる島、エデンで研究させて欲しいと言う。
研究対象として入学した集はエデンで生活することになるのだが、ある日突然アビスというもう一つの世界に飛ばされてしまう。
他にもアビスに飛ばされた生存者と共にアビス脱出を目的にし、人を襲うアビスと戦うことになる。
無能力者の集がエデンとアビス、その二つの世界で世界の真実を知る。
二つの世界が交差する時、世界の真実が暴かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 22:47:57
229591文字
会話率:39%
2つの世界が衝突してから半世紀。魔法文明からやってきた異世界人技能実習生たちは、いまや日本のインフラ整備には欠かせない存在となっていた。一方、両世界の混血児だけが使えるという新世代の魔法は、旧世代とは違って使い勝手が良く強力だった。日本政府
はその力を利用すべく、新たに魔法学校を設立して混血児を集め研究を始める。主人公、物部有理はそんな魔法学校に入学してきた、唯一、生粋の日本人であった。科学文明出身の彼には魔法が使えないはずだが、何故か彼にだけ適正検査の反応があって……これはそんな青年たちが巻き起こす群像劇。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 20:00:00
558104文字
会話率:43%
2006年3月、僕は松戸市横須賀一丁目の一番地に生まれた…猫。
名前はニャン太、と言っても生まれた時に名前なんて無い。
後々、僕を飼ってくれた飼い主が名付けてくれた。
僕は普通のどこにでもいるオス猫。
ひょんなことから三十代前半
の男に飼われることとなる。
男の名前は剛と言った。
剛はペットを飼ってはいけないおんぼろアパートに住んでいて、僕を飼い始めたのはいいものの大家さんにバレないように苦難続きだった。
剛との思い出はと言うと、沢山ある。
家出をして剛を困らせたり、ペット禁止のアパートで大家さんに僕を飼ってることがバレて大変だったこともあった。剛のくつろぐ部屋にスズメバチが侵入して来た時、剛が必死に僕を守ってくれたこともあった。
剛の車で芝生の生い茂る公園に連れて行ってもらったこともあった。
剛のたった一人の兄弟である弟が亡くなった時、辛そうに泣いていた剛を慰めてあげたこともあった。
【剛…剛は一人ぼっちなんかじゃない。
剛には僕がいて、僕には剛がいるから…】
嫌なこともあったけど、楽しい思い出の方が沢山ある。
しかし、2020年の夏くらいから、僕はたまらない吐き気に襲われ、二日に一度は吐いてしまうほど体調を崩した。
2021年8月21日、僕は剛に動物病院へ連れて行かれ何とそこで告げられた病名はリンパ腫とのことだ。
獣医さんが告げた僕の余命は残り1〜2ヶ月だと言う。
いきなり告げられたガンと言う事実と余命宣告に僕は唖然とした。
獣医さんにそう告げられた剛は泣きじゃくっていた。
【まさかこんなことって嘘だろ】
そう思いつつ、最悪の事態も覚悟し僕は検査入院するためのゲージに入れられた。
治療すればまだまだ長く生きられるかもしれない。
しかし、これが最後になるかもしれない。
そんな状況で僕は今こうして剛との15年間を振り返って見みた。
そして、改めて思う。
【剛…君と出会えて、僕は幸せだった】
…と。
私とニャン太とのほぼ実話の物語です。
2021年10月17日の特集「心を揺さぶる物語」に掲載されイチオシ作品にもなりました。
また、日間トレンド・ヒューマンドラマ最高22位獲得作品です。
ぜひご拝読いただければ嬉しい限りです。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-27 18:00:00
12070文字
会話率:26%
冒険者の街リュオス。新人冒険者の少年レイドは、魔力量の検査でもうまく測定できず、「凡人以下」としてFランクに登録される。両親をモンスターに殺されて以来、復讐でも英雄でもなく、「誰かを守れる強さ」を求めて、静かに戦い続けていた。
そんなある
日、依頼で足を踏み入れたダンジョンの中で、突如現れた異常種の魔獣に仲間たちが倒されていく。絶体絶命の中、彼の中に眠っていた“神格”が反応する。
雷鳴と共に現れたのは、銀の髪と金の瞳を持つ龍──
その名はアーリウス。
少年の魂を見定めた龍は、彼に言った。
「貴様の魔力、我が主とするに値する。名を問うぞ──人の子よ」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-21 21:11:03
26163文字
会話率:35%