幕末の長崎。出島の通詞・天草朔夜と丸山遊郭の遊女・花柘榴は、禁じられた信仰を守りながら、密かな愛を育んでいた。しかし、その愛の結実である胡蝶が生まれる直前、二人は信仰の露見により、永遠の別れを迎えることになる。
五十年の時を経て、天草で
静かに暮らす胡蝶の前に、一通の古い手記が姿を現す。それは処刑される直前の父が残した魂の記録と、母が遺した日記だった。受け継がれる祈り、導かれる出会い、そして養女・雪路との新たな絆。
月の光に照らされた古い数珠が、いま静かに語り始める。時代を超えて受け継がれる、祈りと魂の継承の物語。明治から大正へと移りゆく日本を背景に、新たな時代の光の中で、永遠の愛の記憶が今、よみがえる――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-14 09:00:00
30259文字
会話率:37%
時は寛政五年。長崎奉行に呼ばれ出島までやってきた江戸の版元、蔦屋重三郎は囚われの身の異国人、シャーロック・カーライルと出会う。奉行からシャーロックを江戸で世話をするように脅されて、渋々従う重三郎。その道中、シャーロックは非凡な絵の才能を明ら
かにしていく。そして江戸の手前、箱根の関所で詮議を受けることになった彼ら。シャーロックの名を訊ねられ、咄嗟に出たのは『写楽』という名だった――江戸を熱狂した写楽の絵。描かれた理由とは? そして金髪碧眼の写楽が江戸にやってきた目的とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 19:36:12
101428文字
会話率:47%
江戸時代の出島を舞台に、オランダ商館長の子どもを描きます。
最終更新:2024-08-05 12:52:48
10676文字
会話率:35%
これは西暦1650年、江戸時代初期の長崎での物語。当時の長崎は鎖国、そして出島の影響により未曾有の好景気に直面しており、ほどなく江戸、大阪に次ぐ三番目の大都市として成長を遂げる。その大成長の少し前の物語、当時の長崎では『でんでらりゅうば』
という唄が大いに流行っていたと言われている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 20:10:00
20906文字
会話率:15%
いかなる方法を持ってしても日本に出入り出来なくなった事件「隔絶」が起きてから500年が経った未来。政治は混乱。華族制が復活。唯一貿易が出来る「出島」からの輸入品、500年経った海外の超技術、|舶来物《アウターオブジェクト》を華族が独占してい
た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-12 18:31:48
45423文字
会話率:46%
再び―――――――。
最終更新:2022-08-29 10:20:03
65313文字
会話率:55%
なろうラジオ大賞3出品作品「お味噌汁」
かつて貿易会社のオランダ人商館長として江戸時代の日本の出島を訪れたハンス。そこで出会った玉紀という遊女との恋物語。
最終更新:2021-12-26 21:16:39
999文字
会話率:19%
オランダ船の下っ端乗組員ハンスは、ドクトルシーボルトの命を受け硫黄島へお使いに行く。
本来、出島のオランダ人は、島から出るのは御法度だ。もしも掟破りがばれれば〝サムライに斬られる〟とハンスは怯える。
約束の七日間の間に、平佐田たる人物から、
海底の皇子についての情報を貰って戻るというのがハンスに課せられた仕事である。お礼にドクトルはオランダに帰った折には、ハンスの病の母を診てくれると約束した。優秀な医者であるシーボルトに診てもらえればきっと、母ちゃんの病はなおると仕事を引き受けたハンスだが、ドクトルが言うように簡単にはいかない。おかしな子供に懐かれたハンスは、ドクトルとの約束を果たせずに迎えの舟に乗る。
一方、異国人ハンスを〝居王様〟と信じた智次は、ハンスにくっついて出島へと渡った。困ったのはシーボルトである。
内々に硫黄島へハンスを出しただけでも大事であるのに、島の子供まで連れてきてしまったのである。
ところがこの子供が、海底の皇子の話を知っていると知り、シーボルトは大いに興味を覚える。
神様に召されたと覚悟を決めた平佐田は御館家で目を覚ました。琉球国の密偵、那医とともに、神隠しの犯人捕獲に協力することになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-13 22:23:07
55631文字
会話率:19%
帰国のため、荷を纏めていたシーボルトは、勢い込んできた敬作に従って、出島へと急いだ。
ハンスはとんでもない土産を、持ち帰ってきた。
しかし、その土産は帰国間近のシーボルトにとって、有難い土産だった。
最終更新:2021-07-07 21:00:00
46477文字
会話率:20%
オランダ商船の船乗り、ハンスは病の母の薬代を稼ぐため、日本行きの船のクルーとなった孝行者だ。
十六になったハンスだが、祝ってくれる者はいない。ふて腐れ気味に荷の片付けをするハンスを上司が呼びに来る。
商館長の部屋に呼ばれたハンスは、商館医シ
ーボルトから、硫黄島へ行き、平佐田という男から、報告書を受け取ってくるように言い付かる。
こっそりと島に上がったハンスは、慣れない山に潜み、平佐田との接触を試みるが、人の気配に身を隠し、また白い靄に阻まれてなかなか上手くいかない。出島の異国人は、出島からでることは許されない。もしもハンスがみつかれば、たたでは済まされない。慎重に山を下りるハンスは、島の子供に見つかって追いかけられる。
迎えの日が近づいたハンスは、焦って山を下りた。運良く平佐田の滞在先に辿り着いたハンスだが、つい、疲れが出て寝入ってしまった。気付いたら日は暮れていて、慌てたハンスが木陰から飛び出し、いつぞやの子供にまた、追いかけられる。浜辺で待っていた迎えの船に乗り、やれやれと息を吐いたハンスは、知らぬ間にくっついてきた子供に仰天する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 21:00:00
9075文字
会話率:14%
ある日、聖都アキバに発生した"リアルの裂け目"!
時空海賊、ギャング、宇宙人の聖都侵略が始まった!
聖都の危機にアキバのCharlie's angels
"ヲタッカーズ"が立ち上がる!
オトナのジュブナイル第22話です。
今回は"リアル
の裂け目"から落ちこぼれた異次元人に秋葉原を出島として解放する法律が制定されます。
しかし、法律が異次元人を取り締まると考える異次元人は、首相署名を妨害しますがヲタッカーズが排除するのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-17 19:48:10
13612文字
会話率:74%
現在連載中の「雨もしたたる良い河童」の前身であり、約8年ほど前になろうサイトで連載していたものです。
龍神を祀る神社の跡取り娘の女子高生、黄本うらら。ひょんなことから出会った、美青年は自称河童の変態さん。好きだ好きだを連発する河童にほださ
れていくうちに、いつの間にか、河童同士の争いに巻き込まれていって……。
恋愛が主軸の、妖怪とのラブコメもの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-21 22:03:00
137120文字
会話率:56%
「雨もしたたる、良い河童」の続編?番外編?です。
変態河童の出島さんと、万年ツッコミ役のツンデレ女子高生うらら嬢の、進みそうで進まないラブストーリー。
本編終了後の夏、ふたりが出逢ってから1年経ったくらいを想定して書いています。じれじれなふ
たりにもう一度出逢いたい方、どうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-02 04:43:52
51276文字
会話率:59%
「雨もしたたる、良い河童」の本編後の短編です。
本編では一度だけしか書かなかった、出島さん視点のお話です。
パジャマ姿のうらら嬢を襲う、出張帰りの出島さん。変態がお好きな方、どうぞ。
最終更新:2011-04-26 22:45:16
13256文字
会話率:56%
正義漢である出島勇は、親友に殺される。その後悔と後悔をせぬよう私利を優先しようという思いを胸に異世界へと向かう。だがその先でも、前世の正義は揺るぎはなかった。正義とは何かを問う異世界ファンタジー
最終更新:2020-09-05 22:36:58
4747文字
会話率:20%
近未来、地球人類は『同族』と名乗る宇宙人たちの地球訪問を受け、友好関係を結んでいた。『同族』は地球に数々の科学技術を提供してくれた。そんな中で、逆に『同族』が地球人から教えてほしい分野があると持ちかけられた。
それは、進化論に関すること
だった。地球側は各国から進化論のエキスパートを集めて派遣する。会合場所は『同族』たちとの情報交換のための、出島のような窓口となっている南極大陸だった。
南極へむかう輸送機には7人の科学者が乗っていた。そのうち6人は人類側が選んだ進化論の権威たちだ。そしてもうひとり、『同族』側から名指しで指定された有神論者のわたしがいた。
自分がなぜ選ばれたのか、わたし自身が一番わからなかった。他の科学者からは擬似科学者とバカにされ、会合場所では『同族』側の進化論学者たちから無視されてしまう。そんなわたしを『同族』のダフレが別室へ誘い、ふたりだけで話したいことがあると言う。
ダフレは創造主論の学者だった。ダフレは『同族』が多数の星系に散らばった人類の集まりであることを告げた。彼らは互いに何光年も隔てた星で発展したのにもかかわらず、まったく同じ種であるという。また、どの星にも同じ生命種がいて、生物学上の各網を形成する種はいずれも同数だという。
『同族』文明においては、創造主が存在するという説こそが科学であり、自分たちが環境と偶然によって進化した種だと考える進化論こそが擬似科学だったのだ。わたしは創造主が存在することを知り、喜んだ。だがそんなわたしをダフレは哀れむ。
その理由とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-18 10:36:09
10868文字
会話率:27%
ときは江戸時代、慶安元年。島原の反乱はなんと切支丹側の勝利に終わった。貿易の地は出島ではなく江戸の隣にある台場になった。その地には金と知のみならず、悪鬼の類も押し寄せてくる。天草の野望、幕府の陰謀、そしてそこに暮らす者たちの思いが交錯する場
所、台場町に今日も事件は起こる。これは不死身殺しの風津なるかぶき者と、公儀隠密のある女忍者の二人が巻き起こす、痛快な奇譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-24 21:03:05
139518文字
会話率:43%
ときは江戸時代、天草の乱はなんと切支丹側の勝利に終わった。貿易の地は出島ではなく江戸の隣にある台場になった。その地には金と知のみならず、悪鬼の類も押し寄せてくる。これは不死身殺しの風津なるかぶき者と、ある公儀隠密の女忍者の話。
最終更新:2017-11-23 22:14:47
13939文字
会話率:44%
高校生と女の子と化物と宇宙刑事とロボットが暴れまくる田舎の学園コメディ。
俺の名前は柏原慎一郎。東北湘南長崎高等学校の「ロコボン部」の部長だ。湘南と言っても、近くには海もない。長崎と言っても、近くには出島はない。
俺は十五年と言う、俺
自身の人生をかけて作っている「チャペック一号」を「全国ロボコン選手権東北地区予選」で勝ち抜くため、日夜チェペック一号の作業をするはずだった。
なのに、不良番長とスケバン先輩に無理矢理引っ張りだされ、夜の高校肝試しに挑戦する事になったのだが......。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-07 01:00:00
52898文字
会話率:17%
いつかの日本、どこかの海岸沿いに造られた人工島 通称"出島" そこに暮らす人外娼と訪れる客の、出会いと別れの物語。
最終更新:2018-02-11 17:37:41
1749文字
会話率:25%
第一章 放浪
伊達家に仕える林子平は、藩政改革案を度々、提言するも受け入れられず、禄を返上して仙台を旅立った。奥州や蝦夷を見て回る。
第二章 前句付け
子平は江戸に行き、民衆の支持を受ける前句付けの第一人者である柄井川柳と出会う。
川柳との縁で、幼少の頃の松平定信や、田沼意次と面識を得て、良い刺激を受けた。
第三章 異国への夢
子平は、江戸の工藤平助の屋敷を訪ねて感銘を受け、弟子入りした。そこで、蘭学や国学の士たちと交流を持ち、異国への関心を募らせる。
その後、長崎出島の通詞である吉雄耕牛と共に長崎に行った。学問に励みながら、オランダ船を見る機会があり、日本の船の性能が著しく劣っている状況に危惧を抱いた。
第四章 江戸参府随行と養子定信
カピタンの江戸参府に従ってきた子平は、定信が白河藩に養子に出される事実を知った。
屈辱に苛まれた定信を、川柳と子平は慰めた。
長崎に戻った後、唐人屋敷で反乱が起きた。太平に慣れた役人たちは戸惑うばかりであったので、子平は策を提案して鎮圧に功をなした。
第五章 蝦夷地随行
日本中に異国の存在を知って貰おうと、『三国通覧図説』を執筆、刊行。
意次が蝦夷調査を開始したため、子平は随行を希望し、最上徳内などと共に東蝦夷に向かった。
東蝦夷で、ロシア人の出没と、徐々に南下している事実を知った。
第六章 新たな改革
将軍の逝去に伴い、意次が失脚、後に死亡。
定信が頭角を現し、寛政の改革が始まった。
定信の政策は、意次の政策を全否定するもので、蝦夷地開発・探検も中止となった。
子平と川柳は定信を諌めるが、定信は取り合わなかった。
第七章 海国兵談
子平は、本を作る木版が手に入らず、各地で講演をしたり、読売に投稿をしたりした。
が、幕府に睨まれ、上手くいかなかった。
やがて、仙台で木版が手に入る目処がつき、自ら版木を彫り、『海国兵談』を完成させた。
しかし、『海国兵談』を刊行後、版元ともども定信に捕えられ、版木は没収の上、牢に入れられた。
終章 六無斎
子平は、兄のもとに預けられ、謹慎・蟄居処分を受けた。
蟄居後、ロシア船が交易を求めて厚岸に来航し、子平の言が正しかったと証明された。
子平は死病に侵され、亡くなる間際に、定信からの文が届き、子平に謝罪を述べていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-14 10:39:52
212614文字
会話率:28%
花の名前を知らない少年。
世界を知りすぎた少女。
そして私たち。
鎖国が続いている現代日本を舞台に、出会うはずのない軍艦島、出島、日本本土出身の三者が今、邂逅する。
最終更新:2017-08-19 18:54:26
8272文字
会話率:49%
二十二世紀、勤務中の事故で自分の小脳を人工の補助電脳と交換した元刑事の佐伯雅臣は、東京湾に作られたメガフロート(通称〈出島〉)の最下層で無気力な生活を送っていたのだが、ある日ハッカーの洋子と名乗る人物に目を付けられその無気力な生活を脅かされ
る事になった。そんな最中に元同僚の荒川和美警部補が、今彼女が担当している事件について雅臣に助言を求めにやってくる。その事件はエクステと呼ばれるサイバーウェアが絡む連続不審死事件だった。雅臣はこの事件の報奨金に目が眩み、洋子と共に独自に捜査を開始するのだったが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-26 06:00:00
159511文字
会話率:52%
久々に短編を。Bonは「良い、かわいい、美味しい」、Cuisineは「料理」という意味のフランス語です。美味しい料理の裏側には。
最終更新:2016-04-05 19:00:00
1227文字
会話率:5%
猫又さんは三毛猫の猫又です。
のんびりふわふわ、今日も町を歩きます。
最終更新:2016-04-04 08:00:00
12111文字
会話率:61%
作中にちょっとしたクイズが出てきます。よかったら挑戦してみてくださいな。
最終更新:2016-02-02 23:02:15
780文字
会話率:100%
あらすじ~
主人公の大和龍次(やまと・りゅうじ)は、長崎県の新出島高校に、中学校から進学した。
大和は小学生の時からサッカーをやっていて、中学生の時は長崎県の県選抜にも選ばれたことがあった。
高校は、サッカー強豪校として全国的にも有名
な、見国(みくに)高校を選ばずに、サッカー部監督の小西勉(こにし・つとむ)先生の指導方針に共感して、新設された新出島高校を選んだ。
その高校には、恋人になる翼麻凛(つばさ・まりん)が入学していた。
彼女もまた、サッカー選手(なでしこ)を志していた。
大和と麻凛は、男女サッカー部で、高校三年間で、全国高校サッカー選手権の出場を目指す青春恋愛ドラマ。
しかし恋人の翼麻凛が、突然、事情を語らず、サッカーを辞めた。
そして大和も、サッカーを辞めると言い出した。
しばらくして恋人の麻凛は、大和に別れを切り出す。
そのことで大和は、担任の先生で、女子サッカー部監督の、女教師の浅香里悠(あさか・りゆう)先生に相談することになる。
そこで翼麻凛の真実を知る大和。
大和は、ようやくサッカー部を辞めたことを後悔する。
麻凛と復縁したい大和は、サッカー部に復帰して、なんとか麻凛にアピールをするために、テレビ中継がある、最後の全国高校サッカー選手権を目指す。
果敢な青春時代を、少年少女の生き方を通じて、生きているということは、実は当たり前に与えられていないということを描く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-20 22:28:01
45515文字
会話率:41%