世話になっている酒場から家に戻る途中
ソフィアは橋に逆さまに引っかかった奇妙な男を見つけた。
季節は厳寒。放置すれば溺死。仕方なく家に上げ介抱し、朝には追い出したはずなのに
当たり前のように帰って来た男は、決して見つかってはいけない相手だっ
た。
世間知らずゆえに怖いモノ知らずの引きこもり娘とチートを活かしきれない不器用魔術師の恋愛ファンタジー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 07:12:11
91190文字
会話率:36%
俺に話しかけてるのか?……俺がドライバーXだ」
高校生にバイクは違法?知ってるよそんなの。
でも俺には、“誰かを運ぶ”っていう、逃げられねえ役割がある。
俺がバカなのか、正義の使者なのか、それともただの寂しいやつなのか。
……その答えは、
まだ俺にも出てない。
叔父のCB400で、俺は夜な夜な依頼人を送り届ける。
校門からゲーセン、ドールハウスみたいな家、質素すぎる祖母の家——行き先はみんな、どこかズレてる。
そんな俺の前に現れたのが、元・幼馴染の白峰アイリ。
恋人みたいに甘くて、でもなんかぬるくて、
……この関係、ミルクティーみたいで気持ち悪い。
誰とも喋らない。記録もない。存在感ゼロ。
……おい待て、それって人としてどうなんだ?
この非合法な夜の革命劇、
もしかして最初から、“俺ひとりの妄想”だった説、あるぞ?
バイクで孤独を運ぶ、青春ど真っ逆さまストーリー。
痛さ全開、ズレっぱなしの俺が暴走する。
——これが、俺たち(俺ひとり)の、
“非合法ラブコメ学園革命”だ。
タイトル 「お前に問う。陰キャの非合法ラブコメはミルクティー風味か?」
毎週金曜日 18時に更新!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 16:48:15
10984文字
会話率:17%
ラウエル村——セラフィア大陸の中層にある、小さな村。
霧の朝、風の音、どこかのんびりした雰囲気のなか、ひとりの少年は薪を割って暮らしていた。名前はアレン・ルーウェン、12歳。ちょっとドジだけど、根は真っすぐ。
最近、彼にはちょっと不思議な夢
がある。
空が黒く染まり、太陽が逆さまに沈む。見知らぬ剣と闇の中で戦う自分。
目覚めるたび、胸の奥に火のようなざわめきが残る。
「……なんだろな、あの夢。まさか、予知夢? ないない。たぶん、疲れてるだけ……」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 16:01:47
223文字
会話率:0%
雨上がりの午後、静かな住宅街に暮らす一人の若い母親・千紗が、通り魔に刺され命を落とした。
彼女は何もしていない。ただ、普通の日常を生きていただけだった。
犯罪に関わったこともなければ、誰かに恨まれるような人間でもない。
ただそこに「たまたま
」居ただけ――それだけで殺された。
残された夫・悠真は、納得できない思いを抱えたまま葬儀を終え、社会の冷たく形式的な対応に憤りを感じ始める。
「なぜ、あんな善人が殺されなければならなかったのか?」
問いは繰り返されるが、答えはない。
そして、誰もがこう言う。「仕方がないことだ」と。
その不条理に、悠真の心は崩れていく。
通り魔の男は「理由はない」と言い、精神鑑定により責任能力なしと診断された。
理性も倫理も、この社会では意味をなさない。
では、この世界は何なのか?
なぜ何の罪もない者が、突然「終わり」を告げられなければならないのか?
やがて悠真は、千紗の死を通して、自らの「生」の意味を深く問うようになる。
この世の価値観は逆さまだ。
正しさも善悪も、誰かが勝手に作った幻想にすぎない。
理不尽の中にこそ、この世界の真実がある――。
世界の不条理と向き合う男が、最後に辿りついた“答え”とは何だったのか。
これは、「なぜ人は死ぬのか」ではなく、「なぜ、生かされるのか」を問い続ける者の記録である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-06 01:09:12
11637文字
会話率:29%
雨が降る日、階段から突き飛ばされた月島 優は偶然通りかかった沙綾香と一緒に保健室で先生を待つことに。
すると次から次へときた生徒で賑やかになった保健室を地震が襲い、そして全員は……妖精がや魔法がある異世界の海に真っ逆さま?!
さぁ帰るため
の世界を救うための冒険をはじめよう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 07:00:00
16224文字
会話率:45%
ごく普通の高校2年生"天音藤也(あまね とうや)"はある日クラスのマドンナ"咲森陽郷(さきもり ひさと)に肝試しに誘わる。こんな冬場に肝試しなんて、と思ったが、行ってみることにする。学園もののレッテルをこれでも
かと張ったあとの肝試し中、天音は何者かによって突き落とされて谷底に真っ逆さま。目を開けるとそこには…!
帰郷に燃える少年たちの、半ラブコメファンタジーここに開幕!
それではいってらっしゃいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 01:00:00
64375文字
会話率:53%
正義感だけは人一倍だが剣の腕はまだまだ未熟な少年ジャン・フレッド。彼が森で出会ったのは、古の魔法を継ぐフィローネ家の姫君クレア。しかし彼女は、行く先々でトラブルを巻き起こすとんでもないドジっ子で、初対面から二人仲良く罠の穴へ真っ逆さま!
クレアの使命は、一族に伝わる秘宝『聖なる月の涙』を邪悪な手から守り、聖地へと奉納すること。ジャンはひょんなことから用心棒として同行する羽目になるが、クレアの想像を絶するドジっぷりに振り回されるハプニングだらけの珍道中が幕を開ける。
宝珠を狙う謎の刺客集団や、世界を闇に染めようと企む強大な闇の魔術師ゾルゲイドの脅威が迫る中、互いを想う気持ちはいつしか恋心へと変わり、二人はそれぞれの弱さと向き合い、過酷な試練を乗り越えて成長していく。
果たして、未熟だったジャンとドジなクレアは、力を合わせ、時にクレアのドジさえも奇跡に変えて強大な敵を打ち破り、世界を救うことができるのか? そして、不器用な二人の恋の行方は――?
笑いと涙とドキドキが止まらない、異世界冒険ラブファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 17:42:34
10821文字
会話率:44%
高校生・鈴木綾人は、いつも通りの朝を迎え、いつも通りの電車に乗った。特に変わったこともなく、いつも通りの駅で降りたはずだった――眩しい光に包まれ、気づけば誰もいない静まり返ったホームに立っていた。
見慣れたはずの駅は、何かが決定的に「違う
」。改札は開かず、出口は存在せず、同じようなホームと線路が果てしなく続いていた。出口を探して歩き回るうちに、綾人はこの場所が「現実」ではないことを理解する。そして、ある”法則”に従ってこの異常な世界には“階層”と呼ばれる区切りが存在することに気づく。
ひとつの階層を抜けるたびに、新たな世界が綾人を待ち受ける。無人のショッピングモール、ねじれた学校、逆さまの街――それぞれに異なる理不尽なルールと、正体不明の”存在”が潜んでいた。
果たして綾人は、この終わりのない迷宮から脱出できるのか。そして、なぜ自分がこの世界に囚われたのか、その謎が少しずつ明かされていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 11:56:23
1961文字
会話率:15%
高校一年生の森崎和昭(もりさきかずあき)は非モテボッチ陰キャ男子だが、
男子生徒憧れの同級生女子上志津晶保(かみしづあきほ)と仲良くなる。
なかなか進展しない二人の仲だったが、和昭が勇気をふりしぼって一歩踏み出したことで
ようやく交際がス
タートした。
しかし、事故に巻き込まれた二人の運命は引き裂かれ、
晶保は和昭のいない世界に取り残されてしまう。
砂時計を何度逆さまにしても時が戻ることはない。
ならば、この世界に私の居場所なんかない。
――今、そちらへ行きます。
キミのいる場所へ。
その時、絶望の暗闇に沈んだ彼女に奇跡の光が降りつもる。
愛と勇気が変えた二人の運命の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 01:22:23
108433文字
会話率:27%
特定の文字を使わずに書かれた文章――リポグラム。
全ての文字を一度だけ使った文章――パングラム。
逆さまから読んでも意味の通る文章――回文。
言葉の最後と始めをつなげて書く――しりとり。
区切る場所を変えると意味の変わる文章――ぎ
なた読み。
文頭だけ集めて現れる新しい文章――縦読み。
全ての文字を並び替えて別の文に変える――アナグラム。
その他、etc⋯⋯。
この短編集では、そんな言葉あそびを各編にまとめた、一話完結型の掌編小説たちです。
小説というのは、全てが言葉でできています。その言葉を表す文字は、本来なら意味なんて何もありません。ただの記号。白と黒の濃淡の組み合わせ。空気の振動。
しかし人類はそこに意味を与え、無限の広がりを持つ空間を作り出しました。
さあ、皆さん、言葉で遊びましょう!
この短編集では、各編の初めにその言葉あそびに関する概要を説明するページを載せています。
「リポグラムってなんだろう?」とか疑問に思った方は、初めにそちらを読んでみてください。
すでに知っている方は、いきなり本編を読み始めてもOKです。
基本的には、どこから読み始めても大丈夫なようになっております。
また、作品の性質上、文章の折り返す位置が重要になる作品(縦読み作品など)もあります。そういった作品には、タイトルに「☆」マークをつけているので、タイトル横の「表示調整」というボタンを押していただいて、適宜文字のサイズを調整していただけると幸いです。
番外編もあるのでぜひ読んでいってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 18:10:00
170322文字
会話率:13%
冬の終わり、誰もいない丘の上で、少年は少女に出会った。
白い息と静けさの中、彼女はそこに「いる」よりも「在る」に近い存在だった。
まるで、季節の狭間にふと現れた夢の欠片のように。
彼女の名前を聞いた気がした。けれどそれは、風にさらわれて消
えた。
何度か言葉を交わし、何度か笑い合ったけれど、いつも次の瞬間には遠ざかる幻。
それでも少年は、その曖昧な光に心を惹かれていった。
やがて春、高校の制服に身を包んだ彼女は、現実の中にいた。
教室の陽だまり、窓の外の風、手のひらのぬくもり――
まるで彼女がこちら側の世界に降りてきたようだった。
けれど、どれだけ時間を重ねても、
彼女の瞳の奥には、触れられない景色があった。
まるで、今もどこか遠い場所で、
自分に気づかれないまま眠っている夢のように。
これは、手を伸ばした先にあった温度と、
手を伸ばしてもなお届かなかったひとつの恋の記憶。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 01:56:10
16719文字
会話率:16%
ある日、逆さまの蝶の蛹を見つけてしまい、そのまま育てることにしたエッセイ。
最終更新:2025-04-20 13:55:14
1902文字
会話率:0%
アルヴァシア・ファンタジーは有名なMMORPGで、すでに10年も続いています。桃咲東花(ももざき とうか)はそのゲームのプレイヤーの一人です。その日、東花は次のイベントに備えてゲームにログインしていました。しかし、最新の神秘的なアップデート
が、彼女のゲームアカウントに届きました。その時、東花が操作していたのはルナ・フォルカ、コレクター・ウィッチでした。
「なんで頭が…?」
ルナ・フォルカとしてプレイしていた東花は、アルヴァシア・ファンタジーの最新アップデートからの不審なメッセージを受け取った後、混乱していました。OKボタンを押すと、ルナ・フォルカの意識が一瞬消え、彼女の世界は逆さまに回転し始めました。徐々に意識が戻り、彼女の頭には多くの疑問が湧き上がります。
「ここは…どこ?」
「ルナ様、お元気でいらっしゃってよかったです!」
予想外だったのは、ルナ・フォルカが作り上げたNPC、ドッペル・リーガーの歓迎でした。こんなことはあり得ないはずです。ルナ・フォルカの思考はさらに進みます。
「私はこのゲームの管理者に連絡しなきゃ!」
しかし、全ては無駄でした。桃咲東花としての自分は、ルナ・フォルカの中に閉じ込められ、アルヴァシア・ファンタジーの世界で新たな人生が待っているのです。彼女が支配することになるこの世界で…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 00:44:50
8413文字
会話率:35%
一人で寂しいという人間は、不幸なのだろうか幸福なのだろうか…
例えば物心ついてからずっと、他人から攻撃され続けてきた人間は、周りに誰かがいたほうが苦痛で、誰もいない方が平穏を感じるのではないだろうか。
僕は、一人がいい。
今日も僕は一人、夜
空を見上げる。
あいつらはどうせ知らない。知ろうともしない。この星々に、名前があるという事を…
近未来のとある夏の夜、地球周辺に突如、異星人の宇宙船が大量に出現し、大規模な艦隊戦を開始、その流れ弾と墜落した宇宙船の残骸によって一晩で地球は壊滅的な被害を被った。後に、『スペースウォーズ・デイ』と呼ばれる事件である。
荒れ果てた地上では墜落した宇宙船から異星人の人型ロボット兵器、『アレッツ』がサルベージされ、野盗と化した者たちによって略奪の道具として使われていた。
それから1年後、星を見るのが好きな少年、渡会アユムは、北海道の荒野を、仙台を目指してスクーターで旅をしていた。
少年は行く。南天に輝く、一等星の指す下へ。
少年は征く。あの日、真っ逆さまに落ちてきた、星の欠片・ALLETSを携えて…
※ ※ ※
ほぼ量産機しか出ない、カスタマイズ自由なリアル系ロボットもの。ただし何せ異星人由来のためオーバーテクノロジー気味です。いじめられていた最弱主人公は人を好きになれるのか?その旅路の果てに何を得るのか!?主人公の趣味もあり、星や星座の話も混ぜて行きます。
本作はフィクションです。実在の人物、事件、団体、地名、法律等とは一切関係ございません。
また本作は、いじめを推奨したり、いじめの手口を喧伝する意図はございません。決して真似をしないで下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 12:00:00
690311文字
会話率:49%
篠村光は、実家の骨董品店にある鏡は古くて忘れ去られた遺物だと思っていた。鏡の世界は不気味で、現実を逆さまに映し出し、時間が凍りついたように感じられ、あらゆる面が不穏な銀色に輝いている。その秘密に惹かれ、ヒカルはこの静かな次元を探索し始めるが
、深く掘り下げれば掘り下げるほど、鏡の世界は生命を感じさせないどころではないことに気づく。
奇妙な歪みが現れ始め、ヒカル自身の人生や彼の大切な人々の人生に亀裂を映し出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 10:19:27
249181文字
会話率:43%
主人公は、ある日突然、姉からの「分かりやすい悪戯」に悩まされる日常に巻き込まれる。最初は単なる軽いからかいや小さな仕掛けだったものが、日を追うごとにその規模と巧妙さがエスカレート。朝起きると部屋が逆さまになっていたり、大切なものが謎の場所に
隠されていたり、あるいは町中で突然のドッキリに巻き込まれたりと、主人公の平穏な日々は姉の手によって次々と崩されていく。
姉の目的は不明だが、どこか楽しげで憎めないその行動に、主人公は振り回されつつも対抗策を考えるようになる。しかし、姉の悪戯があまりに予測不能で手の込んだものになるにつれ、単なる「姉妹のじゃれ合い」を超えた何か——もしかすると姉の隠された意図や過去の秘密が絡んでいるのではないか——という疑念が芽生え始める。
果たしてこのエスカレートする悪戯の先に待つものは何か? ユーモアとサスペンスが交錯する、姉妹の奇妙な日常が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 22:31:06
16906文字
会話率:40%
人類だけが重力の逆さまになった世界。
配送業に従事するシンジは、ある山奥の一軒家へと荷物を運ぶことに。
最終更新:2025-03-19 23:48:57
4714文字
会話率:33%
摩天楼に立った僕は、闇からあらわれた少女とともに真っ逆さまに飛び降りていく。
死を覚悟した僕はウサギに助けられて異世界へと飛ばされてしまう。
冒険あり、闘いありの異世界旅行奇譚
最終更新:2025-01-19 18:00:00
4210文字
会話率:9%
王城の夜会。婚約者のルーカスから、突然突き付けられた婚約破棄。
「アリアナ侯爵令嬢。君との婚約を破棄する。金輪際、僕とシャロンに関らないでくれ」
その彼に、腕を回しているのは、幼馴染で親友の男爵令嬢のシャロン。
「お前の傍若無人な態度
に、うんざりだ。また、シャロンを虐めていたのだろう」
アリアナを責める婚約者。
「虐めて……、なんていないわ」
「嘘を吐くな。シャロンのことを、また、平気で突き飛ばしていただろう。僕が何度注意しても止めないその行動。お前への気持ちは、もう何年も昔に冷めていた。いい加減気付いたらどうだ」
「だから、それは2人を守るためなの、何度言ったら分かってくれるのよ」
アリアナは、何故か危機が起きる前に、その映像が頭の中に流れてくる。これまでも、危機を察知して、彼ら2人を助けてきたのだ。それを何度説明しても分かっては貰えない。
「お前の戯言にはついていけない。2度と、その適当な言動を僕たちに聞かせるな」
「うふふっ。ルーカスは明日、あたしと海に行くのよ。ね~、ルーカス」
この会話をしているときにも、危機を知らせる映像が、アリアナの頭の中に流れる。
……ルーカス様が、階段から落ちる。それを防ごうと、彼を庇ったアリアナは、階段の下へ真っ逆さまに落ちる。
そこで思い出したのが、前世の記憶。会社の経理主任をしていた、伊東湊30歳。
前世は「甘いマスクの覇者」という乙女ゲームにのめり込んでいた。そして今、アリアナとして生きる世界こそが、そのゲームの世界。
アリアナは、ゲームの中の悪役令嬢。男爵令嬢のシャロンがこのゲームのヒロインだったのだ。
危機を知らせる映像は、ゲームのイベント。
本来であれば、シャロンが好感度を上げるために用意されていたものを、知らず知らずのうちに、アリアナが回避していたのだ。
王城の階段の落下も、本来はゲームのイベントの一つ。
悪役令嬢役のアリアナが、隠れキャラルートが開いたのだ。
ブライアン・クロフォード公爵が熱烈に求婚を求めると同時に、元婚約者が復縁を迫ってくる。
ブライアントデートをした祭り。その10日後、「甘いマスクの覇者」では、国を揺るがす天災が襲うシナリオだ。
予見によって、何とか災難を逃れたが、元婚約者とシャロンの領地はそうもいかなかった……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 09:38:08
31569文字
会話率:30%
【短編版】では、★異世界転生〈月間1位〉★〈四半期2位〉記録!
☆やブクマでたくさんの応援をいただき、ありがとうございました(*ᴗ͈ˬᴗ͈)ꕤ*.゜。
短編版は、登場人物や内容をぎゅっと絞った、第1幕のみの作品です。
【長編版】は、第
2幕以降も続きます。
短編版では明かしていない内容を盛り込み、乙女ゲームの攻略キャラを加えています。
登場人物たちも人ですので、ちょっとしたズレが生じる⁉ そうすると……。
長編だけで楽しめる作品です。短編版を読んでいなくても問題はありません。
◆あらすじ◆
五百年前に実在した聖女が、魔法をかけたジェムガーデン。
聖女の花は、日本語で書かれた呪文が分からない結果、大切な人へ愛を伝える象徴に変わり果てた。
その国に暮らす侯爵令嬢アリアナは、婚約者ルーカスから突然の婚約破棄を突き付けられた。
「アリアナ侯爵令嬢。君との婚約を破棄する」
婚約者と腕を組むのは、幼馴染で親友の男爵令嬢のシャロン。
アリアナは何故か危機が起きる前に、その映像が頭の中に流れてくる。
これまで危機を察知しては、彼ら2人を助けてきたが、何度説明しても信じて貰えない。
……ルーカス様が階段から落ちる。
それを防ごうと、彼を庇ったアリアナは階段の下へ真っ逆さまに落ちてしまう。
頭を打った彼女は、乙女ゲームにのめり込んでいた前世の記憶を思い出す。
そして今、そのゲームの世界にいるアリアナは悪役令嬢で、男爵令嬢のシャロンがヒロインだ。
これまで度々アリアナの頭に浮かぶ映像は、ゲームのイベントであり、シャロンの好感度を上げるために用意されたもの。
それを知らないうちに、アリアナが回避していたのだ。
階段の落下で、アリアナが隠れキャラルートを開いてしまう。
ヒロインに代わりゲームの攻略対象から好意を寄せられるアリアナは、一度目の婚約破棄によって、アリアナを本気で口説く騎士隊長のブライアン・クロフォード公爵に不信感を抱く。
そして、何も知らないアリアナが勝手に動いたことで、あらぬ方向へ話が変わっていく。
第二幕は、攻略者と協力したヒロインが、国の動乱の解決を担うはずだった。
二人の恋の結末は……。
余計なお世話を炸裂させるアリアナは、幸せなトゥルーエンドを迎えることができるのか⁉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 08:10:22
200557文字
会話率:32%
鐘の響きが幾重にも崩れるような大波が砂浜を巻き込むように転ぶ。
私は奥に浮かぶ浮き輪に乗った少女とその親戚の姿をじっと見ていた。
波の高くなる時に、浮き輪がぐるりと逆さまになってしまいそうなあの危うい浮き方が私を緊張させる。
キーワード:
最終更新:2024-11-19 11:20:11
2441文字
会話率:36%