月代夏(つきがわり なつ)は、“普通”だった。
その日も、変わらない日常を過ごしていたはずだったのに──そんな“普通”を呆気なく壊したのは、天から降りてきた異な者だった。
自らを水を司る神だと名乗る水分神(みくまりのかみ)は、「私が貴
方に命を分け与えた」と告げた。死に際、八百万の神々に命を救われた人間のことを別称──“神憑(かみつき)”と呼ぶ、と。
水分神には目的がある。しかし夏も人として生きることを諦められない。夏は選択を迫られる。人として生きるか、神として生きるか。
【古事記に記される日本神話に基づいて、実在する神社や神様、現代日本と高天原を舞台にした伝奇ファンタジー】
“選択”の先にあるもの。それは果たして本当に望んだものなのか────。
※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-08 08:23:44
70608文字
会話率:39%
鈴木イゾ先生によるコミカライズ「死にやすい公爵令嬢と七人の貴公子」2021年3月15日発売です!
書籍版「死にやすい公爵令嬢」一巻・二巻が双葉社 Mノベルスさまから発売中です。
八歳の春の夜、私ことアウレリア公爵令嬢エーリカは気がついて
しまった。
あれ、私、ファンタジーの世界に転生してない?
しかも血なまぐさいと評判の伝奇ファンタジー乙女ゲーム「リベル・モンストロルム 〜幻の獣と冬の姫君〜」の中に。
鏡に映ったこの顔は、あのゲームのかませ犬な悪女キャラそのものだ。
主人公をはじめ、たくさんの登場人物に嫌がらせを繰り返したあげく、猟奇事件イベント開始の時報のように必ず死ぬ、まさに自業自得のしょっぱい悪役だ!
──こんな運命絶対イヤ?
いいえ、前世の記憶を思い出した私にとってはそんな事ないんです。
前世の私は逆切れヤンデレ男に「きっと俺に惚れている」なんて言いがかりで嫌がらせされまくっていた。
死因も、ほんの数回しか会話したことのない別のヤンデレ男からの刺殺なんだよね……。
高慢悪女エーリカならば、前世みたいに勘違いヤンデレ男は寄って来ないハズ…?
あとは自分が立てる事になる死亡フラグをどうにかすればいいだけ。
よし! まずは魔法学園で猟奇事件が始まる前に、死亡フラグをバキバキっとヘシ折ってみせる!!
って思ったらもう死にそうです。
ええっ、どういうことなのーーーー!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 21:00:00
1159273文字
会話率:32%
人類の文明が崩壊した後の世界。
大樹と呼ばれる不可思議な樹木に覆い尽くされた『大和』では、人間・言葉を話す獣・精霊が大樹の定めた『理』の元、共存して暮らしていた。
しかし人間の中には、獣や精霊に危害を加える者がいる。理を乱す人間を狩る
『人狩り』と呼ばれる狩人によって大和の秩序は、保たれていた。
数十年に一度精霊の力で真冬に実り、純金よりも価値があるとされる遅れ米は、実る時その土地の人間を一人だけ精霊に変えてしまう。
遅れ米に頼って生きる村の少女である『紬』は、精霊となってしまった。精霊となった人間は精霊成りと呼ばれ、自然の均衡を崩す存在だと言い伝えられている。
自然の均衡を守るため、精霊成りは人狩りと共に安寿の地へ向かう旅をしなければならない。それが理だった。
紬は凄腕の人狩りの男『ヒスイ』と旅に出る。安住の地を目指す旅路の中で紬は、ヒスイとの絆を育くみながら不可思議で理不尽な世界の理を学んでいく。
やがて深い絆で結ばれる紬とヒスイだったが、旅の終わりが近づいた頃、二人はある選択を迫られる事となる――。
※このお話はカクヨムでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 02:05:02
107087文字
会話率:43%
時は応仁の乱の世。長引く戦乱で世の中は疲弊していた。
幕府申次衆・伊勢盛定の息子、伊勢新九郎(後の北条早雲)は、父の命で伯耆国に来ていた。峠を越える際に、新九郎は不思議な行者と出会う。その行者を追う三人の男は、目の前で飛蝗(ばった)の化物へ
と変化し、行者に襲いかかった。変化する男たちの謎は、応仁の乱の原因へとつながっていく……
剣術・陰流創始者である愛洲移香斎と、若き日の宝条早雲(伊勢新九郎)を主役にした伝奇ファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-27 18:40:00
130635文字
会話率:47%
中学一年生の夏休み、母の故郷であるアイルランドのとある村へと赴く。
不運なことに、そこである大きな事故に巻き込まれた主人公の菊間ハギトは『精霊の心臓』を譲られ急死に一生を得る。
それから4年、高校二年生になったハギトは夜の学校で、死になく
ないと泣き叫ぶ天使に出会う。
——天使との出逢いが少年の日常を変える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-22 23:52:34
32587文字
会話率:27%
九才のみよちゃんは変わり者。クラスで浮いてて馴染めない。夏休みに遊びにきたパパの田舎で不思議な女の子、シズちゃんと出会う。氏神様と名乗る日本人形みたいなシズちゃんは、みよちゃんと一緒なら幽世の世界の冒険に出かけられるという。森の神様に会って
人間に戻りたいという。幽世で出会ったカッパや日本兵、謎の黒猫とともに、森の神様に出会う旅に出る。
パパの田舎では跡継ぎのお嫁さんが嫁いびりにあっていて、命の危険があるレベル。みよちゃんの両親の助けを借りて、田舎脱出にトライする。ふたつの冒険が織りなす、神道ベースの伝奇ファンタジー。
※カクヨムでも同作品を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 21:31:54
48168文字
会話率:26%
「ダンジョンは本能寺にあり」
気付けばシンスケは、戦国時代の草原に居た。
隣には、学校の後輩、フミの姿も有った。
何も分からぬまま、2人は歩いた。
その先で、シンスケたちは運悪く、馬のモンスターと遭遇してしまった。
シンスケを庇ったことで、若き豊臣秀吉が、その命を散らしてしまう。
その後、織田信長の庇護下に入ったシンスケは、今川義元がダンジョンマスターとなった事を知る。
桶狭間にダンジョンができ、人々の命が脅かされようとしていた。
秀吉の死に責任を感じたシンスケは、彼に代わり、ダンジョンを攻める事を決意する。
戦国のダンジョンとシンスケの戦いが、始まろうとしていた。
これが語られぬ、戦国時代のしんじつ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-13 13:00:00
7370文字
会話率:41%
かつて人間達に使役され続けた七人の勇者がいた。
彼らは影では人間兵器と呼ばれ、魔王復活のたびに目覚めさせられ、役目を終えると記憶を消されて再び封印されるという理不尽な扱いを受けてきた。
その事実に気づいた勇者の一人、剣の勇者。
彼は
九回目の覚醒でいよいよ脱走で試みる。しかし、自らが守ってきた世界は違和感ばかりで、魔王も他の勇者も何かがおかしい……。
自由を追い求める剣の勇者に待ち受ける運命とは?
奔走系ほのぼの伝奇ファンタジー物語。
illustration. 本生公
【1章2章完結済/3章(月)(木)17:00更新】
【各話平均字数 : 3000字(読了目安7分)】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-20 17:00:00
721138文字
会話率:32%
11年前、大事故に遭い両親を亡くした二条縁(にじょうえにし)は、生と死の境界線に立たされるが奇跡的に回復し、一命を取り留める。
しかしその影響か、死にまつわる物や魔力を帯びた異常なモノを「視る」事ができる異能力者となってしまう。
記録的な大
寒波の訪れと共に彼が住む町、「美咲町」では次々と不可解な変死事件、行方不明事件や事故が多発して行き、町は恐怖に支配され始めていく。
小さい頃から交流があり、現在でも腐れ縁の親友の「斑目吉津人(まだらめきつひと)」といつものように通学している最中、ふとした瞬間に小さな違和感を覚えた縁はソレを不審に思いながらもそれは軽微なものだろう、と考え普段通りに学園生活を送る。
時を同じくして「異能者殺し」の少女、「萌間織(きざしまおり)」は、美咲町を根城とするとある男の殺害依頼を所属する組織「王城」から受け、「魔術師殺し」の異名を持つ稀代の魔術師、柊極星(ひいらぎきょくせい)」の殺害を達成するために学園に生徒として潜入する。
徐々に崩壊していく日常、果たして二条縁は日常に溶け込んだ恐ろしい男の計画を阻止する事が出来るのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-20 14:55:06
29159文字
会話率:30%
リバーストーキョー・ナイトメア。通称RTN。
異世界ファンタジーが流行する没入型VRゲームの中で、一際異彩を放つ現代伝奇ファンタジーRPG。源良ことプレイヤー・ヨシツネは、そのゲームで恋をしていた。
同じプレイヤー?ノー。
友好的なNPC
?ノー。
彼が恋をしたのは、RTNでもエンドコンテンツと名高い超高難易度エネミーの少女だった。
「俺のゲームライフは、彼女とのイチャイチャがメインだ」
「エネミーに対して恋愛的な意味でそういうこと言うの、お前くらいじゃない?」
強すぎる片思いの相手と渡り合うべく、プレイヤースキルを磨き続けるヨシツネ。
その恋は、無事に成就するのか……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-07 00:00:00
162222文字
会話率:31%
自身の強すぎる霊能力に悩まされていた少女、早坂和葉はある日ゴーストハンターを名乗る女性、雨宮浸と出会う。ひょんなことから彼女の霊能事務所で助手を勤めることになった和葉は、霊にまつわる様々な事件に巻き込まれながら自身の能力と向き合い、その使
い方を見出していく。
そして悪霊と戦い続ける中で、次第に二人は大きな事件の中に巻き込まれることになる。
除霊伝奇ファンタジー、開幕!
不定期更新です。少なくとも週に一度は更新したいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-25 21:22:28
351779文字
会話率:48%
相撲取りが支配する日本の首都、両国都。そこで日夜繰り広げられる闇の殺人相撲。主人公、後前嵐(うしろまえあらし)は混沌うずまく両国を生き抜くことができるのか。誰も読んだことのない相撲伝奇ファンタジー。
最終更新:2019-11-07 22:31:57
3322文字
会話率:39%
ゲームしか趣味の無い二野劣男は高校3年生。
オール2の成績で何かもかもが平均未満の劣男は
人生を諦めかけていた。
現実逃避のために家で毎日ゲームをしていた劣男の目の前に
ボスの中二魔導師が召喚される。
ゲームではあらゆる魔法とアイテムを使
いこなす魔導師だ。
「お前の人生を第2の人生のように変えてやるから、よろしくな!」
現実世界にゲームが混ざった
ちょっと緩めの伝奇ファンタジー小説!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-02 23:00:00
3363文字
会話率:21%
第二次世界大戦の敗戦で幕府が滅びすっかり様変わりしたニッポン。
様々な伝統的なものが滅びる中、日本の地方都市の片隅にひっそりと生き延びる都市型修験者。
そんな彼と彼を取り巻く一癖も二癖もある人物たちが繰り広げる。
ブッディステック伝奇ファン
タジー。開幕です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-01 01:04:25
24071文字
会話率:42%
人を悪魔たらしめる『罪の刻印』。常識では裁けない『罪』を背負った『悪魔憑き』と呼ばれる能力者と、それらを裁く『教会』との対立を描く伝奇ファンタジー。ある日『罪の刻印』が発現した妃名宮篝は『悪魔憑き』の罪を『赦す』能力を持った男、黒周桜牙と出
会う。刻印の発言で日常の崩壊した少女はやがて、『悪魔憑き』と『教会』との対立に巻き込まれて行く――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-09 01:42:18
21773文字
会話率:40%
日本の神であるミナカはある日、路上にて神力切れで倒れていたところ、神社の娘であるナツキに助けられる。神力を回復したミナカはナツキの住む神社に居候し、様々な神や妖怪達をもとの居場所へと戻すために奔走する。
ナツキは懸命なミナカに段々と心惹
かれていくが、ミナカにはある重要な問題があった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-14 00:00:00
28483文字
会話率:36%
武蔵ヶ原高校2年の榊拓也は、修学旅行中にとある神社の境内で異界に迷い込んでしまう。
そこで、拓也が出会った者は……。
この年より、異界絡みの事件が急増する。
後に「ガーディアン・シンドローム」と名付けられる現象であった――。
※ 地方
都市を舞台にした伝奇ファンタジーです。
※ 執筆に集中したいので、完結するまでは、感想・レビューの受け付けを停止します。ご意見等がございましたら、メッセージにてお願い致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-11 17:13:52
48950文字
会話率:52%
「三都幻妖夜話」の番外編を書いたので公開しました。
本編はこちらに http://santo.x.fc2.com (大人向け広告が出る無料サーバーですのでご注意)
京都大阪神戸を舞台にした方言小説で、BLで、オリジナル妖怪が出てくる伝奇ファ
ンタジーです。
六甲アイランド編は、本編の大阪編の時期の神戸を舞台にしたお話で、神戸編まで既読の方向けです。
虎✕朧様です。アキちゃんと亨は出てきません。R15くらいです。
「そして神戸編に続く」みたいな内容で、ハッピーエンドでもないです。
そんなお話なのに34000字も書きました。良かったら読んでやってください。
ご感想もいただけますと大変うれしいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-30 10:00:00
33253文字
会話率:38%
それは血の秘密。
血族にだけ遺伝するという不可思議なチカラ。
事故で両親を失った兄妹が、伯父に引きとられて北海道の片田舎へ。
やたら潮の香りが強い漁師町。
否応なく関わってしまうおかしな人々。
やがて巻き込まれてゆく事件。
澪という小さな町
には秘密があった。
小さな小さな田舎町で、女神と鬼の末裔たちが繰り広げるバトル! 漫才! そして町おこしっ!?
青春異能バトル町おこし伝奇ファンタジー、開幕です。
「なにそのカオスなごった煮。ていうか主人公がヒロインポジっておかしくない?」
「兄さん。いつから自分が主人公だと錯覚していたの?」
※第6回ネット小説大賞 1次落ちでした。しょぼん。
※ネット小説大賞からイラストをもらいました!
※第5回ネット小説大賞 2次落ちでした。無念。
※第4回ネット小説大賞 2次落ちでした。残念。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-23 11:58:40
1047030文字
会話率:33%
ちょっと推理好きでごく平凡な高校生の真藤一輝は、同級生の一ノ宮怜奈に淡い恋心を抱いていた。
しかし、その彼女には誰にも言えない、ある秘密があった。彼がその秘密を知ったとき、真藤一輝の知る世界は反転する。
人ならざる『力』を振るう殺人鬼、人間
を超えた『力』を生み出した反乱者、『力』を欲するあまりに狂気へと化す者。そして、それらを『力』をもって討ち払う者。
そんな人の『力』を超えた存在との戦いに真藤一輝は巻き込まれていくことになる。
ごく普通の少年と人の『力』を超えた異能力者達とが織りなす長編伝奇ファンタジー。
『姿形が人間だとしても、それは人間とは限らない
人間が人間で足りえる定義は、その心と意思の中にある』
※各章のプロローグの前書きにその章のあらすじを記載しております。
※2016.07.05 第一章「見えない殺人鬼編」を全面改稿(文章表現、台詞の修正)
※2016.07.31 第二章「悲しみの懐中時計編」を全面改稿(文章表現、台詞の修正)
※2016.09.07 完結しました(以降は第三章から最終章まで改稿予定です)
※2017.01.17 第三章「追憶編」プロローグから幕間までを全面改稿(文章表現、台詞の修正、一部設定の変更)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-07 21:00:00
1008837文字
会話率:48%