遠い昔のものを見ていると
不思議な気持ちになる午後三時の頃
夏ばかりが梅雨に隠れて通せんぼ
通りゃんせの唄が聞こえる神社の境内には
誰もいませんでした
秘密ばかりが増えてゆく大人の机には
見知らぬ外国の煙草の匣
船町の街にはいつも潮の香り
背中だけが影になって
見知らぬ人のような父の姿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 10:21:16
2813文字
会話率:0%
婚約式の三時間前、王太子から突如「君との婚約はここで終わりだ。真実の愛を見つけた」と告げられた公爵令嬢セレナ。だが彼女は前世──日本のOLだった頃に読んだ乙女ゲームの悪役ルートを思い出していた。
「はぁ、そうですか。では――こちらの婚約破
棄届に署名を」
あまりの冷静さと華麗な捨て台詞でその場を去ったセレナは、自由の翼を手に入れる。ところが逃げたはずの王太子は後悔し始め、さらに王太子の父である若き国王はセレナに一目惚れ。宮廷には陰謀、妹の嫉妬、貴族社会の思惑が渦巻くが、セレナは前世の知識と周到な準備、そして底抜けのポジティブさで爽快に乗り越えていく。
失うものなど何もない。――さぁ、ざまぁの時間です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 05:00:00
18962文字
会話率:33%
レストラン「海の星」。料理の腕は抜群のオーナーシェフ、ちょっと口の悪いパティシエ。そして、つまずきながらも日々経験を積んで仕事に向き合おうとしている接客係。
「海の星」を訪れる人々と四季の料理の物語。
(※連作短編形式。とにかくお仕
事しています。第10話(60部分)で一区切り。以降から恋愛編スタート)
【関連作品】
「ビューティフル・ティー・タイム」(小説家になろう)
「瞬く間に夕陽」(小説家になろう)
「落ちない男が言うには」(ムーンライトノベルズ※R18)
「恋人になる午前三時」(ムーンライトノベルズ※R18)
(カクヨム・エブリスタ・ステキブンゲイにも掲載あり)
※実在の人物・団体とは関係がありません。フィクションです。
※2020.5.20 「宇宙の花びら」より改題
※遥彼方さんの「冬のあしあと」企画参加作品
※感想欄ネタバレあり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 15:55:10
1371814文字
会話率:34%
大都市圏から交通機関で三時間。
西和県・水沢村。
コンビニは遠く、風呂は薪で沸かし、携帯の電波も一部キャリアしか届かない。
そこに派遣されたのは、L型大学の学生3人。
大学が導入した「地域とともに暮らし、支え合い、学び合う半年間の実地実
習」の対象として、
強制的に過疎地へ送り込まれた。
地域での課題解決や教育支援、高齢者との交流、空き家の再活用など――
彼女たちはそれぞれのスタイルで、社会貢献を“課題”としてではなく“体感”していく。
SNS映えと農村カフェに夢を抱く金髪ギャル・葵
黙って働くことが信頼になると信じる黒髪・灯
仕組みや制度の歪みを見つめ直そうとする地雷系・千尋
失敗して、すれ違って、それでも少しずつ村に入り込んでいく。
成果が出ない活動にも、意味があるのかもしれない。
これは、“やらされていた”はずの実習が、“自分の居場所”になるまでの物語。
社会派だけど、ほんのり青春。
真面目だけど、ちょっと笑える。
今日もギャルが、村で何かを耕している。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 20:00:00
44763文字
会話率:32%
王太子に婚約を破棄され、王都を離れたのどかな村に追放された令嬢、ノエリア・リュミエール。
辿り着いたのは、花咲く丘のある静かな村。
野菜を育て、子供に読み書きを教える穏やかな日々の中、
ときおり“偶然”現れる商人風の男――
その正体は、どこ
からどう見ても王太子ヴァルトル・エルヴァンスだった。
ふたり分のカモミールティーと、リンゴのタルト。
語られない想いは、ひそやかな魔法が解けるまで。
これは、追放されてもなお続く、午後三時のやさしい恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 07:01:59
3153文字
会話率:27%
午後三時、電脳探偵事務所にやってきたのは、少し抜けた様子の青年・総一朗。
書類を落とし、椅子をぶつけ、話はかみ合わない。だが彼の目には、まっすぐな何かがあった。
「できれば……ここで、働きたいんです」
ナズナはまだ知らない。
この青年の
中に、“世界を揺るがすもの”が眠っていることを──
これは、探偵と助手の、少し不思議な出会いの記録。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 16:51:00
1648文字
会話率:64%
今夜午前三時、
俺はオマエを殺す
最終更新:2025-05-01 21:28:53
613文字
会話率:0%
おまえ、今日の三時四十五分、要る?」
赤いマントの少女は、そんな不思議なことを言った。
肩に止まった青銅の鳥が、カチカチと時間を鳴らす音は、どこか懐かしく、そして少しだけ怖かった。
ユウトが迷い込んだのは、名前を忘れた物語が眠る〈鏡の森
〉。
そこでは、時はほどけ、記憶は歪み、語られなかった言葉たちが静かに終わりを待っている。
けれど、終わらせたくない誰かがいた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-30 14:01:08
3285文字
会話率:40%
「ハルノネコ午後三時ノ門ノ影 」を初句にしている俳句です。
文字数を埋めるためにお見苦しい点はあると思いますが、ご容赦ください。
最終更新:2025-04-29 16:00:00
278文字
会話率:50%
十数年前、ひとりの生徒を見送った老教師のもとに、ある日、差出人不明の手紙が届いた。
──先生、もし覚えていたら、学校前の、あの公園で会ってください。日曜日の午後三時。
それは、テレビのニュースが再び呼び起こした名前——「リク」か
らのものだった。かつての教え子。今では“無差別殺傷事件の容疑者”として報道されている。
手紙の言葉を信じて向かった公園。午後三時、静寂の中で彼は再びリクと出会う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 07:30:00
3276文字
会話率:18%
ある者は言う。「これはデスゲームだ」と。
またある者は言う。「世界のバグか、神の気まぐれか」――と。
三時間の時間ループに囚われ、公園の公衆電話で誰かに電話をかけ続けるおじさん・白楼(しろう)。
ある日、彼の前に現れたのは、殺
される運命を何度も繰り返してきた若い女性・依波(いなみ)。
「どうせまた刺されるんでしょ」
「もう大丈夫だ!俺が君を守る!」
これは、"終わらない時間"の中で出会った二人が、互いの心を救い合う物語。
運命に翻弄されながらも、少しずつ変わっていく世界と関係性。
惹かれ合う気持ちと、過去に縛られた後悔。
無数に繰り返される「今日」の中で、二人が見つける「本当の明日」とは――?
涙と希望が交錯するループ系恋愛ファンタジー。
信頼と安心のハッピーエンド保証です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 11:32:59
25354文字
会話率:51%
異能の力と頑強な肉体を持ち、時に畏れられ、時に敬われてきた稀人-まれびと-。
その力を恐れ、保護という名の管理を執行しようとしている政府。それに対抗しようとした女たちを、人々はこう呼んだ。
「魔女」と――――
花影あずみは一般的な女子
高生である。普通に起きて、普通に生活して。平凡な日常を愛するだけの、ただの女の子である。
否、正確にはただの女の子「だった」というべきか。
「魔女」と「いとし子」。運命に振り回されることとなったあずみは、やがて世界の波乱へと巻き込まれていく。
月曜午前三時に更新予定です。カクヨムさまにも投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 03:00:00
30549文字
会話率:46%
満月の夜二時に現れ、三時になると消えてしまう死体。そんな奇妙な噂を耳にした二人は、真相を確かめるべく山奥にある村へと足を踏み入れた。
最終更新:2025-03-28 00:00:00
7895文字
会話率:39%
異母姉の頼みで新作にして新感覚の体感ゲームの世界初体験に参加して感想をレポートにすると言う事をする事になった裕樹(ユウキ)。選ばれた十三歳から十八歳までの少年少女、三百人は、リアルにゲームの仮想世界を体感する仮想体感ゲームを三時間、楽しむ
事になる。現実の三時間はゲームでは一週間と半日。それぞれ、その体感ゲームのモンスター・テイマー・アドベンチャーの世界を楽しみ、現実世界へと帰還する……はずだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 22:53:24
211391文字
会話率:27%
その墓地は密林の中にあった。最果てにある荒れ果てた漁村から、中年の徒歩で約三時間というところである。この墓地はこの地方でもっとも古くから在るという噂で、葬られている遺体の中には、名のある人物も幾人か含まれていた。
私がなぜこの地を訪れ
たのか、については、その多くを語らない方がいいだろう。盗掘のために寂れた墓地を訪れたある男の末路。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 00:51:23
3861文字
会話率:20%
好きなタイプ。風来坊。
それこそ目を離した隙に、消えてしまいそうな程。
お別れさえ言わせて貰えない様な人。
何処へでも行ってしまえ。それこそ私を置いて何処へでも。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません
。
注意事項2
こんな人が近くに居てくれたら良い。
とはずっと昔から思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 15:32:34
875文字
会話率:38%
同居人は夜を共にする事はあっても、朝方には姿を眩ませてしまう。大型連休明けを除いては。
そうして今日、大型連休明けの朝、彼女は幼子の様にグズるのだ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項
2
帰宅途中に書いたのが相性悪過ぎて、供養本になってしまいました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 18:07:47
791文字
会話率:53%
外を飾るは薔薇の花、窓を飾るは色硝子、その様何とも東屋の如し。
その様な喫茶店、基、カフェを発見したのです。
私は静かにアップルパイに口を付け、珈琲を嗜みます。
優雅な午後は、紅茶でなくとも。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺
に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
明日は何処へ行こうか考えてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 15:02:02
893文字
会話率:0%
とある古びた一軒家。午後三時の穏やかな風が窓から入り、カーテンをふわりと膨らませる。布団に横たわる老人は、そばで洗濯物を畳んでいる女に声をかけた。
「なあ、君」
「はい、なんでしょう」
「君が突然この家に来てから、もう随分経つな」
「
はい、そうですね」
「君は嫌な顔ひとつせず、こんな老人の世話をしてくれて、本当に感謝しているよ。だが……」
老人は言葉を区切り、ゆっくりと唾を飲み込んでから続けた。
「君はいったい何者なんだ? どこかの支援団体から派遣されたのかと思ったが、泊まり込みだし、どうも違うみたいじゃないか」
「はい、違います」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-20 11:00:00
2141文字
会話率:83%
蝉の全盛、世は夏休み真っ只中。彼もまた日々の重圧から解放され、趣味のゴルフを側近たちと楽しんだのち、道が混んでいるからという理由でヘリコプターで都心に戻ろうとしていた。
彼にはそれができる。なぜなら彼は総理大臣なのだ。
だが、さすがの
総理と言えど、不運な事故。ヘリの墜落を阻止することはできなかった。
「うぅ……」
地面、雑草と落ち葉の上。むくりと起き上がった総理は顔を歪めた。自身を囲む木々、そこにとまる蝉たちの鳴き声に、まるで四方八方からジリリリと目覚まし時計の音を浴びせられている気分。最悪の目覚めだ。しかし、ぼやけていた頭の中が徐々にハッキリしていくほどにその最悪は更新されていく。
見回すが周りにヘリ、その残骸はない。機体から放り出されたのだろうか。覚えていない。どれくらい時間が経ったのかも。スマートフォンは失くし、おまけに腕時計は壊れたようで動かない。
チャーターしたヘリでゴルフ場を発ったのは午後三時ごろ。木々の間から降り注ぐ陽射しの感じからして、まだ夕方ではなさそうだが……。
総理はぐぅと声を漏らし、膝に手を当て立ち上がった。森の中は涼しいがあくまでそれは比較的に、の話。水色の麻のシャツは背中に大きな楕円形のシミを作り、土で薄汚れた白のチノパンの尻の部分にも汗をかいている。
「体力は……あるつもりだが……ひぃ、ふぅ、国会にルームランナーを導入することを……検討しないとな……ははは……」
と、ひとり、冗談でも飛ばさなければやってられない。不安と蝉たちの声で気が狂いそうになるのをひしひしと感じていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-30 11:00:00
5929文字
会話率:71%
時としてそれは三時のおやつ
午前三時です
キーワード:
最終更新:2025-01-18 00:00:00
208文字
会話率:0%
秘境のユートピア「キルギシア」では・・・・
一日に三時間以上働く人はいない。残りの時間は自分自身のために使う。
政治家はボランティア。
学校は「人生の谷」と呼ばれ、勉強がなく学びがある。
18歳を迎えると一軒の家が贈られる。
刑務所なはな
く、警察官もいない。武器の墓場がある。
誰かと愛し会いたいと思ったら、みんなにそれがわかるように、胸に小さな青い花を飾る。
各家庭に菜園があり、お年寄りが耕す。
お年寄りは「人生のマエストロ」と呼ばれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 10:22:20
23877文字
会話率:20%
この度めでたく皆様の応援もあり書籍化がハヤカワ文庫JAより決定いたしました。
※第一巻の発売日は2018年10月18日発売しました。
同年10月31日に電子書籍版も刊行されました。
※2018年12月19日に第二巻が発売されました。
※2019年2月20日に第三巻が発売されました。
内容として、小説家になろうに投稿している内容を修正加筆し、未公開の間章を追加収録いたしました。
お楽しみいただければ幸いです。
残業なんて当たり前、残業代満額なんてありえない、ヘタをすれば徹夜で仕事なんて労働基準法に真っ向から喧嘩を売るようなブラック企業に勤めて幾数年、人生に疑問を覚える暇もなく働いていた俺は、ふとしたきっかけで我慢の限界を超え会社を飛び出すようにやめた。
それに対しては後悔はない。
ギリギリ二十代の俺はまだ人生これからだと、家で今後のことを考えていたとき、郵便受けで束になっていたチラシの中から一枚の求人広告を見つける。
〝ダンジョンテスター募集!
募集人員百名!
内訳
正社員 三十名
アルバイト 七十名
年齢 十六歳~三五歳
寮完備!
駐車場完備!
武道経験者優遇!
給与 正社員 月給三十万+危険手当+歩合制
賞与年二回
アルバイト 時給三千円+危険手当+歩合制
勤務時間 正社員 一日五時間以上週休二日+祝日
アルバイト 一日三時間以上(最低週三日出勤できる方)
仕事内容
我々、魔王軍が設計したダンジョンが勇者に対して有効か皆様にテストしてもらいます!!
実際にダンジョンに挑みモンスターと戦い、宝を捜索し階層を突破してください。
なお、怪我等危険がありますので、同意書を作成するので以下の物をご用意ください。
いたずらだと思いながら試しに連絡してみたら実在した、現代に隠れたファンタジー
心機一転
勇者が攻略できないダンジョン作ります。
どうかそちらの方もよろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 23:00:00
4308552文字
会話率:35%