隣村まで使いに行った助六は、雨の中最近不穏な噂のある峠を暗くなる前に越えようと急いでいた。下りに入り、調子よく足を運ぶ彼の耳に女の悲鳴が届く。駆けつけてみるとそれは怪しい美しさを持つ女だった。
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夏のホラー2018参加作品
最終更新:2018-08-01 20:41:20
5889文字
会話率:28%
路地裏に手描きの同窓会会場を知らせるウエルカムボード。自分の所属していた学校の同期のものだと思うのだが、知らせは来ていない。気になるものの、入る気にもなれずその場を離れようとした来生(きすぎ)の肩を誰かが叩いた――
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夏のホラ
ー2018参加作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-23 12:15:57
6270文字
会話率:38%
夏のホラー2018投稿作品、第二弾です。
人を騙し陥れた者は、いつかはその報いを受ける。
幼馴染みで親友の仲堂優花が婚約する筈だった男を妊娠していると嘘を吐き、奪い、裏切った女、木下亜子。
これは、彼女が受ける【因果応報】の物
語。
単独でお楽しみ頂けますが、第一弾の〈ゲームセンター【ピエロ/仲堂優花編】〉を読んだ後の方が、より一層、お楽しみ頂けると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-01 20:26:49
5237文字
会話率:38%
【夏のホラー2018投稿作品です】
仲堂優花は、幼稚園からの幼馴染みで親友でもある木下亜子と、大学を卒業したら婚約する筈だった彼氏、高橋啓司に裏切られた。
失意のまま一軒のカフェで時間を潰していた優花の耳に、OLたちの話し声が耳に入
った。
それは、巷を賑わす都市伝説の類。
何気にスマホで検索した後、それは届いた。
差出人が自分の新着メールが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-20 15:05:13
5773文字
会話率:38%
その忌むべき化生の物は、名を『鮎喰』という。
なによりも陰惨さと非道さを好む、貌の無い化物に御座います。
ご油断召されるな。
ここに記されているのは、古の伝承でも、百物語の小説でも御座いませぬ。
これは【呪詛】なのです。
浮世に恐
怖を蔓延らせるための、悪意深き呪いなので御座います。
恐れることは罷りなりませぬ。
貴方様が心に恐れを抱いたとき、呪詛に書き連ねられた悪辣どもは、浮世のものとして顕現するのです。
体調の悪化や聞き慣れない物音など、霊障の類を感じた場合は、どうぞ、後悔されぬうちに【呪詛】の閲覧を御取り止めくださいませ。
――よくないものが、きています。
【注意事項】
暴力的な表現や、恐怖心を煽る演出があります。小さなお子さんや、心臓の弱い方は、閲覧に注意してください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-01 20:00:00
77632文字
会話率:42%
鋭い感覚を持つ大学生の青年、水落。持ち前の霊感とダウジング技術で、モノを探すことを得意としている彼が関わったのは、親友の失踪事件だった。
神隠しに遭ったがごとく、痕跡を残さず消えた親友の捜索を頼まれた水落。
彼の身に起きた真実を目の当た
りにした時、水落の取った行動とは――
ホラー&ミステリー風味の連作、心霊ダウザーシリーズ第五弾。
夏のホラー2018参加作品。和風ホラーにて参戦。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-01 19:00:00
13023文字
会話率:38%
「ラインが乗っ取られた・・・・」
後輩からの電話。日常から逸脱しない雑談の延長線
だが着実に蝕んでいた。見えない化物によって―――
最終更新:2018-08-01 18:42:31
17842文字
会話率:38%
勘違いや思い違いに関する短い怪談を3つ纏めてみました。
最終更新:2018-08-01 14:37:18
7137文字
会話率:44%
2015年8月、九州地方へ出向いたテレビ番組のクルーが音信不通となった。某県境の山中にて取材班4人のうち3人が遺体となって発見される。死因は頚部損傷による大量出血やショック等だ。しかし解剖の結果、その衝撃を受けるまでに皮膚が腐乱していた可
能性があるという。3年後、同テレビ局に行方不明となった木村華絵よりフィルム入りの郵便物がとどいた――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-01 00:00:00
11854文字
会話率:37%
雲ひとつない空、はてしない大海原。
蝉しぐれの午後、わたしは彼の言葉に誘われるように、灯台から神社へとめぐり歩く。
そしてたどり着いたのは、断崖の先端にある展望台だった。
そこは、行くべき場所だったのか。それとも、行ってはならない場
所だったのか。
訪れる人もいないその場所で、わたしを待っていたのは、目を見張る絶景と――
真夏の太陽が作り出した闇だった。
とある岬を舞台にした、旅情ホラーです。(全2話)【夏のホラー2018】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-31 20:04:19
6305文字
会話率:17%
鍵をなくし、私はマンションのドアの前で困り果てていた。八ヶ月の息子を抱え、両手には重い荷物、夫の帰りは遅い。そんな私に声をかけ部屋に招き入れてくれたのは、隣に住む女性だった。ほとんど付き合いのなかった隣人の親切に戸惑いつつ、私は厚意に甘える
。彼女は「いい人」のはずだったのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-31 18:00:00
15115文字
会話率:28%
解体間近の第七中学校では、とある噂が流れていた。
七夕に現れる『闇の織姫』。彼女に短冊と同様の願いをすると、それが叶うという。
しかし、闇の織姫が求めるのは願いの闇の部分だった。
噂に興味を持った中学二年生五人は、七夕の日、闇の織姫を探しに
校舎内に入るが、すぐに離れ離れに。
そこで各々闇の織姫に出会い、願うこととなったのだが。
闇の織姫に引き出されるのは、自身の願い成就のために、他人の不幸を望む者たちの姿だった。
それでもその願いを承諾する闇の織姫。
そして叶い始める願い。
その時、隠されていた闇の織姫の復讐心が残酷な惨劇を生み出し始めるのだった。
夏のホラー2018参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-31 17:00:00
27897文字
会話率:38%
ラプンツェル、その美しい髪を垂らしておくれ。
最終更新:2018-07-31 16:30:50
2971文字
会話率:41%
華やかな美女、香沙音は亭主関白の夫の要望で朝顔が名産地の田舎へ越してきて数年が経った。都会的で洗練されたものを好む香沙音に、この田舎はいつまで経っても相容れない。今年の夏も、紅い血のような朝顔が咲く。ある日、この家の以前の持ち主だという老紳
士が現れた。老紳士の優しさに香沙音は道ならぬ恋に胸を焦がしていく。―――だが。妻(香沙音)視点、夫視点、老紳士視点、ご近所さん視点で語られる「朝顔の咲く家」。不倫の末の愛がもたらしたサスペンス?完全犯罪?復讐?それとも…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-31 15:54:45
6268文字
会話率:49%
灰色の顔の人間 宇宙人が、人間を誘拐し、色々試す
真意は分からないが、無理難題を押し付け、できなければ死亡
最終更新:2018-07-31 00:51:50
4854文字
会話率:18%
小さな町の文化センターで開かれた大正の展示会。
主人公・大原は男物の大きな革鞄と出会う。
最終更新:2018-07-25 21:59:40
8345文字
会話率:36%
古い自販機の怪談です。
最終更新:2018-07-20 15:10:09
7382文字
会話率:34%
俺は恋人のめぐみを連れて山奥の廃墟を目指す。だが、辿り着いたのは地下の地獄だった。
最終更新:2018-07-30 23:15:27
11459文字
会話率:25%
学校に忘れ物をした澤口が、教室に残っていた松田くんの怖い話を聞くことに…
最終更新:2018-07-30 11:33:34
6622文字
会話率:35%
こんな暑い日に限って、妹は俺の邪魔をしてくる。
妹は大の虫嫌い。ぎゃあぎゃあわめきたてて、その上、偉そうにふんぞり返るものだから、そろそろ虫の居所が悪くなってきている。
……もう、きれちゃってもいいかな? いやいや、そこは我慢……かな?
できるものなら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-29 21:47:19
7202文字
会話率:28%
古本Gメンをやってみないかい?
そう誘われたのは、なじみの新古書店だった。
その仕事、どうやら店の中で「増えていく本」とやらをチェックしていっていく仕事らしい。
訪れる人が、時々、店に本を置いていくみたいなんだ。
報告だけで、中身は見な
くていいと言われたのだけど……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-25 19:24:34
3976文字
会話率:15%
彼女は、小さい時から、眼にゴミが入りやすかった。
こするな、と言われても、我慢するのはつらいこと。ついつい腕でまなこをこすってしまう。
それが小学校高学年の時、今までの異物感とは違う、激痛が両目に走る。
眼科に駆け込み、診察を受ける彼女だ
ったが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-13 18:27:56
3445文字
会話率:6%
とある大学生、純は高校時代の同級生に『座敷童』とあだ名をつけ、親友たちと共にいじめていた過去を持つ。
いじめていた彼女が自殺したのは三年前のこと。ところが、苦い思い出として胸の内に残っているそのいじめを改めて思い出させようとするかのように、
ある日純の元には一通のメールが届いた。
差出人不明のそのメッセージの内容は、座敷童がイメージキャラクターの占いサイト。純の占い結果は「シンセツな行いができるあなたには、きっと素敵なシンセツが返ってくるでしょう」とのことだった。
不気味に感じた純だったが、ただの悪戯メールだろうとあまり気にしないことに決める。
しかしこの占いをきっかけに、三年前自殺に追い込んだ座敷童の復讐劇が始まることなど、このときの純は知る由もなかったのだった……。
※本作品は小説家になろう公式企画「夏のホラー2018」参加作品です。
※杞憂かとも思いますが、念のためグロ注意の回には◆マークをつけています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-29 21:13:54
51197文字
会話率:33%
僕の学校にはぐちゃぐちゃさんがいます。
みんなぐちゃぐちゃさんを知っています。
だけど、本当のぐちゃぐちゃさんを知る人は誰もいません。
最終更新:2018-07-29 20:50:32
3261文字
会話率:72%
怪物だらけの森を訪れた主人公。彼はこの森の女王様と呼ばれる魔女に会うため、魔女の館へと向かう。
最終更新:2018-07-21 20:00:00
14871文字
会話率:55%
高校二年の夏、岸本 美結は噂の30円のおまじないを渡される。
岸本美結の少し不思議であたりまえの日常を書きました。
深読みして頂けると嬉しいです。
なお夏のホラー2018用に書いた物ですが、いまいちホラー感が出ず、オカルト小説になってしまっ
た事をお詫び申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-29 16:58:26
16728文字
会話率:47%
ミイラが出土する町に住む小学五年生で、クラスに一人は居る天才少樋山圭介が忽然と消える。
その友人達が圭介の足跡を辿って行く。
その先にある謎とはいったいなんなのか、あるいは何もないのか…
作者が苦悩の元に書いたほぼ初めてのホラー小説です。
お楽しみ頂けたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-29 16:46:08
7010文字
会話率:43%
弟は、海で死んだ。幼いあの子は溺れて死んだ。そして迎えにやって来る。ひとりぼっちの怖さと寂しさを携えて、その苦しみを伝えに来る。
最終更新:2018-07-29 12:00:00
22015文字
会話率:16%
本当に恐ろしいのは、親の苦労を一瞬で無にする子供かもしれない。
最終更新:2018-07-29 08:19:23
25655文字
会話率:37%