「ほ、本当ですかアラン様!?」
卒業パーティーの会場という公衆の面前で婚約破棄を言い渡されたにもかかわらず、イザベラ公爵令嬢の顔と声は不思議と歓喜で満ち溢れています。周りにいる彼女の友人達も口々にお祝いの言葉を述べているようです。中には
感極まって涙ぐんでいるものさえ見受けられました。
そんな不敬ともとれる彼女達の様子を全く気にすることもなく、右目を黒い眼帯で覆い、両手に魔法陣が描かれた黒い手袋をはめ、左腕に呪文のような文字列がびっしりと書き記された包帯を巻き、背中に黒い大剣(模造刀)を背負った壇上のアラン第一王子は高らかに宣言を続けます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 20:05:14
1770文字
会話率:62%
「イザベラ公爵令嬢! 今日この場で君との婚約は……」
壇上のアラン王子がそこまで口にしたところで、異変が起こりました。ステージの近くにいた生徒達がことごとく眉間にしわを寄せ、鼻をつまみ、膝をつき、苦しみ唸りだしたのです。あっという間に会
場にいた全員が強烈な悪臭に見舞われることになりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-05 20:07:23
2059文字
会話率:42%
「イザベラは公爵の娘! 今日、この場所、お前との約束の結婚はアラン王子名義で終了しました!」
卒業パーティーの真っ最中、壇上に現れたアラン王子は、イザベラを指差し高らかに婚約破棄を宣言しました。
最終更新:2021-05-28 21:05:20
1297文字
会話率:60%
卒業パーティーで断罪が始まった?!
壇上に立ち断罪しようとしている彼等はどう見てもアレで……。
よくある婚約破棄っぽいものです。
最終更新:2021-05-01 12:00:00
6320文字
会話率:46%
学園祭の壇上で繰り広げられる乙女ゲームのヒロインと攻略対象の漫才です。
最終更新:2021-04-10 14:17:39
1542文字
会話率:100%
卒業パーティーの壇上で繰り広げられる王子と悪役令嬢の漫才です。
最終更新:2021-04-01 11:05:34
1557文字
会話率:100%
その時、朱凜の全身は怒りで熱くたぎっていた。
ちょっと前まで、謁見の間の絢爛さに呆気にとられていた田舎者の姫の顔はそこにはなく、琥珀色だった瞳を怒りで金に輝かせながら、壇上のやんごとなき立場にあるだろう者達を、今にも噛みつかんばかりに
見据えている。
「……もう一度、お伺いできますでしょうか?」
朱凜は、荒くなってしまいそうな声音を全力で押さえ込みながら、問うた。
「うむ……こうして輿入れしてきてもらった朱凜姫には非常に申し訳ないのだが、第一皇子、フェルナートとの婚礼を取りやめたいと思っておる」
そう告げたのは、御年四十四歳になるガーヴィルグ帝国の皇帝、ランヴェール三世だ。男として脂ののったは堂々たる偉丈夫だが、さすがに自分が言っていることに非があるのは理解しているのだろう。顎の髭を撫でながら、その視線はどこか泳いでいる。
「何を……っ」
あまりに無責任な物言いに、思わず朱凜は声を上げそうになる。けれど、すぐ隣にいた外交官がそれを手で制し、視線で『お願いですから堪えてください』と訴えてくるので、朱凜は口を噤み、琥珀色に戻った瞳を落とした。
(どうしていつも、こうなるの……)
十七になるのに背も伸びず、凹凸もほとんどない身体、姫としての手習いごとなどはことごとく駄目で、よくできた兄弟、妹と比べられ、”みそっかす姫”と祖国で呼ばれていた朱凜にとって、この婚礼は唯一自国のために自分が役に立てるチャンスだった。
だから、苦手な勉強も、この国に関することは頑張り、教師からもお墨付きをもらうくらいにはなったのだ。
それなのに、結局ガーヴィルグ帝国でも朱凜は”みそっかす”でしかなく、第一皇子に相応しくないという烙印を押されてしまった。
朱凜は固く目を閉じた。襲ってきた虚無感で身体が一気に重くなる。
もうこのままどこかに行ってしまいたい——そう思った時だった。
「——遅くなりました」
凜然とした声と共に謁見の間にやってきた、青みを帯びた鈍色の髪の男——アースヴィルド第二皇子は王に向かってこういった
「フェルナート兄上と朱凜姫との婚礼を取りやめるのならば、私が朱凜姫を娶ってもよろしいでしょうか?」
思いがけない第二皇子の提案から、”みそっかす姫”と呼ばれた朱凜の新しい物語が幕を開ける——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-16 21:16:08
8949文字
会話率:32%
ある、めでたい日の話
最終更新:2021-02-11 23:52:37
1791文字
会話率:0%
「ガッデム!」
都内某高級ホテル。
一泊十数万円はくだらないホテルの講堂内にて、野太い男の声がこだまする。集まった百余名は互いに顔を見合わせ、これから何が起こるのかを一様に案じていた。そしてそんな中、ひとりの角刈りの、サングラスをかけた
ガタイの良い男がステージ袖から壇上へと上がった。男は壇上から講堂全域を見渡すと、マイクを手に取り、言った。
「──はじめまして。私は当ホテル支配人の蝶〇と申します。皆様に集まって頂いたのは他でもありません。この中にひとり、当ホテル料理長が開発したレシピを盗んだ輩がいるとの報告を受け、急遽、その者を逃がさない為、こうしてホテル内にいた皆様に集まって頂きました」
ざわざわざわ。〇野がそう告げるや否や、講堂内に人の声が溢れた。
「オラ! エー!」
蝶〇が一喝すると、ざわついていた講堂内が一瞬で静まり返った。
「まず、その事について私から深くお詫び申し上げます」
〇野は壇上に手をつくと、その場にいた全員に深々と頭を下げた。
「……ただ、皆様に時間を取らせる程の事でもありません。こちらのほうで犯人の目星はついています。犯人の名は──鈴木桜」
蝶〇がその名を告げると、ステージ最前列にいたスーツ姿の女性が肩をビクッとさせた。そう、彼女こそが鈴木桜。その人であった。〇野はステージ上から豪快に下へ降りると、最前列一人一人の顔をじっくりと見、鈴木の前で足を止めた。
「おいおまえ、名前は?」
「キューティ……ブロッサムです」
「外国人か」
「純日本人です」
「純日本人なのにその名前なのか」
「よく友達にも揶揄われていました」
「そうか。大変だったな」
鈴木はそう言われ、ホッと胸をなでおろした。これで蝶〇は何処かへ行く。そう思ったのだろう。しかし、〇野は頑なに鈴木の前を動かなかった。
「おまえ免許証見せてみろ」
「え?」
「持ってるんだろ?」
「いやです」
「何故だ」
「言いたくありません」
「いいから命令だ。早く見せろ」
「いやだああ!」
鈴木は必死に暴れて抵抗してみせたが、呆気なく免許証を取られてしまった。
「おまえ、鈴木桜じゃないか」
「違います!」
「ここにそうあるだろ」
「それは私の父です!」
「嘘つけ!」
「ホントです!」
「もういい、ステージに上がれ」
「え?」
「制裁だ」
こうして主人公の鈴木桜はビンタされ死んでしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-24 21:01:09
204197文字
会話率:62%
当時中学1年の酉水東(すがい のぼる)は肥満体型だった。
ある日、幼馴染である犬爪純礼に肥満体型を理由にフラれてしまう。
教室でメソメソと泣く酉水に、たまたま隣に座っていただけの繋がりである庚申妃紗(こうしん ひさ)が提案した。
「私
がアンタを高校までに理想の男に育ててあげる」
その一言で、酉水東は高校入学までに理想の身体を手にする事ができ、知り合いのいない高校で華やかな生活を送るつもりでいたのだが、入学式当日に見覚えのある人物が新入生代表で壇上に上がった。
すれ違い、思惑、勘違い、嫉妬、嫌悪、困惑、そして愛情。様々な感情に翻弄されながら庚申妃紗はどのような答えを出すのか。
主人公の「酉水東」と、もう1人の主人公である「庚申妃紗」が繰り広げる、少し歪な物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-12 20:04:23
119061文字
会話率:36%
人間の死を見届ける存在である「壇上」と、実際に死が訪れる1人の少女との一週間を描いた物語。
少女に訪れるのは本当に「死」か、それとも・・
最終更新:2020-08-24 07:26:25
17856文字
会話率:39%
小学生の夏目アリスは、心に湧き上がる「描きたい」という気持ちにまっすぐに、毎日絵を描いて過ごしていた。終業式に表彰されるのも、もう数えられないくらい。そのたびに一人きりで上がる壇上は少しだけ寂しい。
「別に、いいけどね」
夏休みが楽しみ
だった。いくらでも、好きなことに打ち込むことができるから。
そわそわした心に押されるように、アリスは、自然と駆け足になった。
これは才能と、挫折と、情熱の話。
◇ ◇ ◇
この作品は、note、カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-03 12:00:00
70446文字
会話率:38%
学園の入学式。
壇上に現れた我が国の王子の姿を見て、私は前世と呼ぶべき記憶を取り戻した。
私、マリアベル・ベルガーはこのゲームのヒロインだということを。
そしてこのゲームで必ず迎える悪役令嬢エリザベートの破滅を。
この破滅エンディングを、私
はどうしても受け入れることができなかった。
そう、攻略キャラなんてどうでもいい。
悪役令嬢を救うルートを目指すぞ! おー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-13 00:00:00
16200文字
会話率:43%
○あらすじ
ここは悪名高い『霧の街』―――ミストキャッスル。
その奴隷市場では、今日も恒例のオークションが行われていた。
VIPのみが参加できる高額オークションでの最初の目玉商品は、人間と竜人の男、エルフとドワーフの女。
壇上に上る
まで話したこともない4人。
その商品を3人の男が競り落とそうと争っていた。
一人は立派な髭にたくさんの宝石を編み込んだドワーフ。
一人は黒光りする金属質の重厚な鱗に勲章のごとく傷を刻みつけた巨躯の竜人。
一人は青みがかった黒色の毛並みに揺らめく影を持つタビット。
4人はただ祈るばかりだった。
「どうか少しでも慈悲のある主人のもとへ行けますように」と。
***
これはSW2.0のリプレイです。
サプリメント「ミストキャッスル―――蛮都からの生還」を使用したキャンペーンになっています。
お察しのとおり、プレイヤーたちがエラい人の奴隷になって頑張る話です。
該当シナリオの内容に触れておりますので、未プレイの方はご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-22 20:50:36
94359文字
会話率:5%
「カザリン・ジルバーマンッ!この僕は貴様との婚約をこの場で破棄するっ!」
壇上に立つファナティカー王国王太子ナールナルのあまりにも不意を突いた発言に婚約者カザリンはしばらく言葉が出なかった。
婚約破棄です。王太子の仕打ちに悲嘆に暮れ
る元婚約者。
突然のことに戸惑いを隠せない元婚約者の両親。
神に祈りを捧げ、救いを求める元婚約者の母親。
すると・・・
1回2千字前後で5回の連載です。
(追記)第2部分の末尾に秋の桜子様から拝受したFAを掲示しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-28 21:00:00
10875文字
会話率:55%
日本に上陸した非常に強い感染力を持つウイルスの拡大が影響し、僕たちの卒業式は卒業生と教職員のみで行われる小規模での実施を余儀なくされた。
卒業生代表、佐藤恵(さとうめぐみ)は卒業式前最後の登校日の放課後、どうしようもないこの事態に嘆き
泣きじゃくったが、僕らにはどうしようもない問題だ。
「卒業式って舞台で……卒業生代表って立場で……私、立派になったんだよって。もう心配いらないよって……。堂々と笑顔を見せてあげたかった……」
彼女の願いが叶うことはない。ただの高校生である僕たちは、あまりに無力だ。それでも——彼女は決して諦めなかった。送辞が読まれなくたって、僕らの卒業を心から祝う気持ちは確かにそこにあるから——彼女は壇上に立って、答辞を読み始めた。
「送辞もないのに答辞かよ」——そんな言葉を背に受けながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-04 21:00:00
13272文字
会話率:79%
僕はある女性に恋してます。
それは、僕の一つ上の先輩で生徒会長も務めている滝本美咲先輩。
文武両道で、クールなところが凄く凛々しくて、朝礼の時に壇上で話をしていた時に、ついつい一目惚れしてしまいました。
そして、とうとう僕の気持ちを打ち明け
る時がやってきました。
けど、その願いは届かず———
悲しみに暮れながらも身近な友達や先輩に励まされて生活をしていると、友達が一つの噂を出してくれることに・・・
個性の強いキャラクター達が暴れる(?)、不思議な僕の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-09 18:00:00
31516文字
会話率:38%
容姿端麗でモデル体型の立花は、成績優秀で付属中からの進学・入試での入学などの格差に関係なく、気さくに接することから、後輩生徒へ絶大な人気を博していた。
学園生徒の代表を務めることになった立花は、始業式の壇上で祝辞を述べることになるが、そん
な立花には人には言えない秘密があった。それは、思春期の乙女にとっては、致命的なものだった……
学園変態系ライトノベルの開幕です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-26 18:38:35
110481文字
会話率:63%
高校生になると、少女たちはコスメを手に取って自分に魔法をかける。それは朔夜の小学校からの親友である小夜も同じだった。
新入生ガイダンスで壇上に立った才色兼備の生徒会長に、新入生の多くは憧れを抱いた。小夜もその一人で、生徒会長の美貌に少し
でも近付こうと化粧を始める。対して、流行に鈍感で無欲な朔夜は化粧に興味は持たなかったが、憧れを追いかける小夜の姿を可愛らしいと感じていた。
ある日、朔夜はなんの前触れもなく、みんなの憧れの的である生徒会長から告白を受ける。動揺を隠せない朔夜は返事を保留にするが、会長のペースに巻き込まれるままに一緒に昼食を摂り、外堀を埋められる形で学校公認のカップルにされてしまう。そのせいで小夜からの嫉妬を買ってしまい、朔夜は小夜の冷たい態度に頭を悩ませる。というのも、朔夜は小夜の親友でありながら、中学の頃から小夜へ恋愛感情を抱いているのだった。
生徒会長との二度目の昼食を終え、気が重いまま教室に戻った朔夜は、冷たい態度を一変させた小夜と顔を合わせる。今までポイントメイクだけで済ませていたがフルメイクしたと話す小夜に、ただ朔夜は見とれていた。そして改めて小夜のことが好きだと感じ、会長の告白を断ろうと決断する。
その日の下校、小夜と歩いていた朔夜は会長に呼び止められ、自分に付き合ってくれないかと問いかけられる。またペースに飲まれそうになった朔夜は己を奮い立たせ、その日は小夜と帰る旨を会長に告げる。ちゃんと断ることができたことに高揚していたが、別れ際に会長が小夜のメイクにアドバイスをして、感激しながら話す小夜の様子を見ているうちに疎外感を抱く。もしかしたら小夜がフルメイクをし始めたのは、少しでも会長の目に留まりたいからではないかと思った朔夜は、小夜にその理由を訊く。
「化粧って魔法みたいでしょ。朔夜に冷たくしちゃったから、いつもの自分を取り戻さなきゃって思って」
その話を聞いた朔夜は、化粧をしなかったら自分と友達でもいられないのかと感じ、決断していたはずの会長への返事を鈍らせた。そして朔夜の結論は——。
※この小説はpixivにも投稿しています。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12205634折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-16 09:52:45
22834文字
会話率:33%
ある日交通事故にあい陸上選手としての生命を絶たれた主人公山倉大地。無気力に高校生時代を過ごそうと考えていた。しかし、担任の手によって強制的に図書委員にされた。そして図書室で出会った桜井郁香と小宮明里。幼馴染の一馬やありさと様々な人と出会い触
れ合うことで失ったものを取り戻す大地。
ある日発表された生徒会選挙。その立候補者名に立候補していないはずの大地の名前があって・・・
誰もが抱える思いを声にして壇上で立つ大地は何を思うのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-16 00:00:00
11978文字
会話率:57%
国立学院入学式に、僕は一目惚れをした。
新入生代表挨拶で壇上に立つ彼女。
目が離せなかった。
心臓の鼓動が早くなるのを感じた。
彼女はとても清楚で、言葉遣いがすごく綺麗だ。第一印象はとてもおしとやかで大人しい性格なんだろうなということ。
僕は、決心した。
彼女にこの思いを伝えたい。でも、突然は無理だ。だからせめて友達になりたい、と。
しかし、彼女にはとんでもない事実があることをこの時の僕は知るよしもなかった。
※この小説は、「毎日5分で読めるお手軽連載小説」形式で展開されています。通常の小説とは異なりますのでご注意ください。月曜~金曜(祝日を除く)まで毎日更新中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-02 17:22:35
154740文字
会話率:59%
講堂の扉を開き中に足を踏み入れた。
エブリスタにも投稿しています。
最終更新:2019-08-08 15:25:27
1141文字
会話率:26%
4月7日、県立葉桜高校の入学式。
その日まで僕は新入生代表の挨拶が自分の役目だと信じて疑わなかった。
しかし壇上に登ったのは天ケ原ミカ。
染めた茶色とは違う、半分透き通った細い栗毛の長い髪。そして、目の前にあるもの全てを吸い込んでしまいそう
なほどの黒い瞳。その女子は今にもほくそ笑むんじゃないかというような顔でこちらをじっと見つめていた。
彼女は神様であり、そして妻だった人だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-06 08:00:00
4518文字
会話率:22%
小説家を集めて行われるパーティ
壇上の男が語るは、彼流の小説論。
より良い小説を書く方法として男が提案する方法は…?
最終更新:2019-04-22 22:21:23
900文字
会話率:25%