「君の死は、おめでたいことなんだよ」
死を“祝う”ことが常識となった世界。
人が亡くなるたび、鐘が鳴り、笑顔と拍手で見送られる——それが社会のルールだった。
しかし、自らの「祝日=死の日」が迫る中で、少年ソウタは疑問を抱く。
本当に、死は
祝うものなのか?
本当に、誰も悲しくないのか?
過去の記録。隠された真実。
そして彼は、壇上で全世界に“本当の死”を突きつける——命を懸けて。
「誰かが、泣いてくれる世界で、生きたかった」
この世界に、“心”を取り戻すための、たった一つの死。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-14 17:32:42
8693文字
会話率:25%
県内随一の進学校、泉遥高校の女子生徒、皆川優月の視線の先には、彼女のクラス――二年一組の担任を務める男性教師の姿が。彼は芳月千蔭――眉目秀麗かつ温厚な性格で、学年問わず数多の生徒から絶大な人気があり、そして今も壇上の辺りにて数多の生徒に囲ま
れていて。だけど、そんな彼の表情にはいつも何処か翳があり――
*当作品は、小説投稿サイト『エブリスタ』『カクヨム』にも掲載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 07:49:17
35638文字
会話率:49%
王太子との婚約を、妹のために譲るよう求められた貴族令嬢アデル。
祝福の言葉とともに退いた彼女は、静かに笑っていた──すべてを見通した瞳で。
王族に捨てられた秘宝《燈玉》を手に、彼女は祝祭の壇上へと現れる。
燃え残る灰の中から拾い上げたのは
、かつての自分、そして新たな誇り。
「私は誰にも決めさせない。私の幸せは、私が選ぶ」
これは、愛されるだけの妃ではなく、自らの価値を信じた少女が、世界に名を刻む物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 06:00:00
1048文字
会話率:29%
過去の事件で極度の男性恐怖症に陥り、人生に絶望中の女子大生・姫奈。
女性メディアを中心に幅広く展開する才色兼備の敏腕女性社長・真鳳エルに憧れて、思い切って出演イベントに出席してみたが、壇上のエルと目が合って……
最終更新:2025-04-01 21:30:00
55479文字
会話率:49%
――「幸福な楽園のはずだった。しかし、それはただの幻想だった。」――
鉄と蒸気が支配する巨大都市〈鉄星街=フラトレス〉。
そこは、地上を覆う無数の煙突と、赤く脈打つ巨大炉〈鉄星炉(テッセイロ)〉によって駆動する、
世界最先端の魔法機械技
術の集積地だった。
この都市の地下深くに、外の世界を知らぬまま育つ“特別な子供たち” がいた。
彼らは全員、双子――計画のために集められた、親に捨てられ、愛されることのなかった者たち。
計画の名は――『対摂理・ジェミニ計画』。
魔法起動機兵《カルディア》、その究極形である 『タイプ・ジェミニ』 を生み出すための実験。
その成功には、「双子の存在」が不可欠だった。
選ばれた四組の双子たち。
盗賊の娘、貴族に捨てられた者、戦争孤児、そして――赤と青の瞳を持つエルとアル。
彼らは皆、「幸福な環境で育てられる」と言い聞かされ、
地下都市の“箱庭”――完璧に管理された楽園へと連れて行かれた。
そこでは、何不自由ない暮らしが約束され、学校、遊園地、水族館、動物園、お菓子工場までもが用意されていた。
だが、それはただの“演出”だった。
彼らの成長は、計画の成功に必要な“素材”として管理されていたに過ぎない。
新たな人生を与えられたはずの双子たちの前に、
「ブリキでできた教師と生徒」が並ぶ奇妙な学校が現れる。
壇上に立つ男――計画責任者・ファウスト博士 は、彼らにこう告げた。
「このフラトレスで、12歳になるまで仲良く、楽しく、何も疑わずに生きなさい。」
拍手を送るブリキの教師たち。
機械仕掛けの人形たちが、ぎこちない笑みを浮かべる。
子供たちが暮らす“楽園”は、最初から歪んでいた。
――違和感に気づいたのは、エルだった。
「……なに、ここ……?」
目の前に広がる世界は、本当に楽園なのか?
それとも――ただの“檻”なのか?
幸福なはずの世界で、彼らは何を見つけるのか。
そして、計画の本当の目的とは何なのか。
『エピソード・ラズライト』――今、運命の歯車が静かに動き始める。
@或火譚
※このエピソードは、『Orde Qiska//オルデキスカ』という作品の11話~21話を切り取ったものです。本編を知らなくても一つの作品として読めるように、一部、文章や表現を変更しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 14:15:43
52977文字
会話率:17%
“壇上の天使”
音楽業界でそう呼ばれる四宮奏楽は、世界でもトップクラスの事務所、スターホープ事務所の若き天才ヴァイオリニスト。
観客を惹きつける、甘美な笑みに超人越えした高い演奏スキル。
彼はまさに、天使と呼ばれるにふさわしい人物だった。
しかし、ある日彼が活動を休止することを発表。
世界中のファンはが復帰を心待ちにしている中、本名逢沢空は、母親が決めた高校に通うことに。
そこで偶然であった担任教師は、昔の幼馴染、駒田美空。
「お願い、聞いてくれるよね?」
「好きだよ、空くん」
久しぶりに再会した幼馴染に、想いがあふれる美空。
「ピーピーうるせえ小鳥だな。一回黙らせてやるよ」
「なんのためにヴァイオリン弾いてるのか、わかんなくなった」
世界の舞台を無双した彼は、学校でのクラスメイトや勉強、恋に悩むようになる。
「俺が演奏する理由、それはーー君だ」
そして伝説の彼が、再び弦を手にとったとき、世界は熱狂する。
止まったはずの時間が、彼をとりまく環境により動き出す。
そしてこれから、彼の舞台(人生)が、変わり始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 18:37:48
25722文字
会話率:41%
学園の卒業式で突然婚約者から断罪を受けて婚約破棄を告げられるカリム。
壇上では声高らかにカリムの犯した罪を言い並べていくロリエット嬢。
よくあるタイトル、よく聞く話。
でもちょっとだけ無い話。
そんな物語の始まりです。
最終更新:2025-03-06 17:00:00
3726文字
会話率:45%
体育館の壁には紅白の幕が張られて、壇上の奥の壁には『第75回 高山中学校卒業式』と掲げられていた。 私は厳かな空気の体育館の、後ろの保護者席ではなく、卒業生の席に座る娘の前にそっとしゃがんだ――。
愛しいあなたへ。
最終更新:2025-03-03 16:52:26
1738文字
会話率:4%
ソルリディア王国の王太子アルトバルトは、学園生活も締めとなる卒業式の壇上で愛を語り始めた。婚約者の公爵令嬢コーネリアの前で、婚約者じゃない男爵令嬢ポアラに…。私たち女子生徒は一斉に扇子を開き、左斜め45度に傾けて右中指だけ伸ばす。"
;てめえ、何言ってんだ!?"の恐ろしいほど揃った扇子ポーズだ。そんな扇子ポーズも気にせず、とうとうアルトバルトはコーネリアに婚約破棄を突きつけた。「殿下…」哀しげに眉を顰めアルトバルトを見つめるコーネリアは、扇子をきれっきれに閉じて右斜め30度に傾け右小指を立た後、ゆっくり扇子をトンと首に当てた。"クソが…(社会的に)殺す"……という婚約破棄現場を私、伯爵令嬢ミリアムはうわ〜と他人事で見てたのに、後日なぜか自分も婚約破棄を言われたお話。ちなみに、扇子ポーズで本音を伝える扇子言語は女性の優しさです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 08:42:06
118876文字
会話率:27%
勤めていた仕事先から「契約の更新はしない」と通告された。
失意の中、勤め先から帰宅する。いつもなら自宅へ真っすぐ帰るのだけど今日は自分を慰めるためフラフラと繁華街の方へ行き、適当に目についた居酒屋に入りお酒を浴びるほど飲んだのがいけなかった
。居酒屋を出ていつもの地下鉄の入り口の階段でこけて私は意識を失った。
気が付けば見知らぬ部屋の中。
近くの鏡を覗き込めばそこに映し出されているのは私ではない美少女の顔。
「もしかしてこの美少女はあの乙女ゲームのヒロイン!?」
どうやらここは少し前までプレイしていた乙女ゲーム「夢色の遥か -Alone with youー」の世界!?
混乱する私に側にいたメイドから明日、王立学院にご入学です。と告げられる。
入学式の式場の壇上に居並ぶ生徒代表の面々がその乙女ゲームで見覚えのある攻略対象達。
だが私が一目惚れしたのは攻略対象ではないゲーム内でヒロインに対立する悪役令嬢となるランセリア公爵令嬢だった!
攻略ルートも何も無い。自分で開拓していくしかないけど、私がんばる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 02:17:23
850158文字
会話率:49%
壇上で目一杯のスポットライトを浴び、拍手喝采を受けるピアニストは誰でしょう?
「そう!私です!」
そして私はこれからの人生、順風満帆に生きるのです!生きるので……
「……ってここどこー!?」
チャイコフスキー国際コンクールで優勝した私は、な
んやかんや(本編参照)で異世界へ行き、うんたらかんたら(本編参照)で自国では肩身が狭く、どうたらこうたら(本編参照)で敵国の王子を惚れさせてしまいました。
これから彼女はどうなってしまうのか!?前世、国家、魔法……様々な思惑が入り混じるけ『敵国令嬢』×『西洋ファンタジー』
(敵国令嬢とかいう新しいコンテンツ生み出してしまった……)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 09:32:20
1892文字
会話率:36%
エインクライン公爵令息ハルトムートには9年の付き合いがある年下の婚約者がいる。彼女とは思い合っていて彼女が高等学校を卒業したら籍を入れる予定になっているのだが、一つ厄介な問題がある。父方の従姉妹に迫られ度々婚約者との逢瀬を邪魔されているのだ
。
そして待ちに待った婚約者の卒業とそれに伴うプロムに婚約者をエスコートして参加したハルトムートは、何故だか第三王女によりプロムの開始を宣言するはずの壇上へと呼びつけられた。
「私はあなたを告発します!」「はい?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 00:04:07
19215文字
会話率:65%
遠方の名門学園へと入学した千歳灯依。新生活への期待と不安を胸に校門をくぐった彼女は、入学式の壇上で生徒会長・二条真人から突如「婚約者」に指名される。真人は財閥の後継者として完璧な青年だが、灯依にとって彼の行動は唐突で謎めいていた。偽りの婚約
者関係を引き受けた灯依は、学園生活の中で真人や友人の双葉由莉との絆を築いていくが、由莉との間に不穏な空気が漂い始める。そして、灯依自身が「天外人」と呼ばれる特別な血筋を持つことが明らかになる。
真人が灯依を選んだ理由、天外人の能力の秘密、そして二条家の後継者争い――すべての謎が絡み合う中で、灯依は自らの孤独と向き合い、次第に真人への想いを自覚していく。しかし、周囲の思惑や自身の運命に翻弄されながら、二人の関係は試練を迎える。果たして二人は真実の愛を見つけることができるのか――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 19:54:54
18092文字
会話率:48%
学園の卒業式、壇上で婚約破棄を告げられたエミリア・コンウォル辺境伯令嬢。彼女は婚約者はいないと言う。王子は自身の腕に絡まるタニアに問うた。タニアは動揺していて答えられない。「……トレーニング!」
*なろうラジオ大賞6参加作品の千字以内超短
編です
千字を越えてた「卒業」も兼ねて、勝手な挑戦「全部のお題で書いてみたい」達成しました。
他の話も読んでもらえたら嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 08:37:38
996文字
会話率:75%
ヘマタイト魔法貴族学園の卒業式の日、壇上で生徒会長カクタス王子はテレーザ・シュタウト伯爵令嬢に婚約破棄を言い渡した。テレーザは婚約者としては垂涎の人材。すぐさま他の男性がその場で立候補した。機を逃してはいけない。しかし、テレーザにはずっと慕
っていた男性がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 09:06:01
4380文字
会話率:56%
幼少期、可愛いと近所でも有名人だった来栖優。可愛いとは男にとっても誉め言葉であり、そして可愛い自分は特別な人間だと思い込んでいた。惰性を続けた末に中学をあがる頃には身長156cmにして体重108kgになっていた。丸々と肥え太った者に対する異
性の視線は厳しかった。だが可愛いと言われ続けた優の洗脳は解けることがない。ある日、従兄の高校演劇を見に行くと壇上に立つ鈴之塚響に出会う。同性ながら異彩を放つ圧倒的な美しさに初めて己の醜さに気付く。そして優は決意した。響にも引けを取らない嘗ての可愛さを取り戻すと。けれどなぜか女として響のいる学園へ入学するのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 15:31:01
100958文字
会話率:71%
「新入生代表、ノア・ライトマン」
入学式の日、伝統ある実力主義の学園、私立タレミア魔術学園高等部に見事合格したノア・ライトマンは首席として壇上に立った。
式後、ノアは幼なじみアリア・マグナードと楽しく会話している時にある次席合
格したリーナ・ラカゼットに突然屋上に呼ばれた。
この展開、まさか……。
学校にさえ行ったことないノアは学園あるあるである入学初日の告白だと思い、待ち構えるとリーナから言われた言葉は違った。
「どうして、あなたみたいな魔力も持っていないような無能力者がこの学園を、しかも首席で、入学できたの?」
そう、これは魔力を持たない少年、ノア・ライトマンが世界最高の魔術師になるまでの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 12:21:11
266657文字
会話率:42%
第一話:引退宣言
「半年後、私は引退します。」
その一言で、僕の10年間は止まった。照明が落ち、ざわつく会場の隅で、一瞬の夢から覚めたように自分が立っていることに気づく。壇上には、西宮津香紗――僕がずっと応援してきた、売れないけれど
誰よりも輝いて見えた女優が静かに立っていた。笑顔を浮かべた彼女の表情には、何かが吹っ切れたような決意があるように見えた。
彼女が辞める。もう、ステージで見ることはない。胸がぎゅっと締め付けられ、言葉が出ない。感謝の拍手に包まれる中、僕はひとり立ち尽くしていた。去り際に何かを伝えたい。彼女に――届くものを。そう思い詰めた夜、偶然見かけたのは「劇団ゆーとある」のオーディションの知らせだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 01:10:00
597文字
会話率:29%
十八歳の少年レイには十三歳から共に暮らす学校の教師であり、孤児だったレイを義弟として教会から身を引き取った義兄のデイレスがいた。臆病で人を怖がるレイにデイレスは自分がいつでもいるといって学校で苛められていた彼の心の傷を癒す本当の兄のような存
在。しかし、彼への信頼と憧れの思いはいつしか恋心に変わっていた。
男が男に恋をするだなんて可笑しく、いけないことなのだろう。レイはその感情を必死に堪えていた。
レイが学校を卒業する数日前、彼を虐める男子の集団はデイレスが死神であるといった噂話をしていて、レイはそれを耳にしてしまう。
死神というのは、数年前にこの村の山の麓にある教会をたった一夜で乗っ取り、大鎌で殺した人間の血肉を貪る世にも恐ろしき存在。何千もの人間を廃教会へ連れ出し、殺戮を続ける凶悪な化物のことだ。
あんなに優しいデイレスが死神な訳が無い。
しかし、学校を卒業した日の夜、デイレスに連れられてやってきたのは廃教会。
血生臭い悪臭が漂う中レイは教会の地下室、祭壇のある小部屋へと誘導される。
グチャリ。
肉塊が踏みつけられた音だった。
恐る恐るレイが下を見下ろすと___
そこみは他の死体よりも損傷が酷いレイを虐めた彼らの亡骸だった。
デイレスの名を叫ぶレイの白い頬に背後から彼の冷たい掌が触れる。
「ああ、そんなに怯えないでくれ。余りにも可愛い過ぎて俺の喉がお前の血を欲しがっている」
デイレスの黒髪は白銀の長髪に変わり、赤い瞳には獣のような鋭い瞳孔が。
爪も伸びていて、ニヤリと笑う口元からは獰猛な二本の牙が零れていた。
祭壇上の椅子に腰掛け漆黒の大鎌を背負うその姿は死神そのものだった。
無垢な子どもの血は上手い
そんな噂と好奇心だけでレイを引き取ったデイレス。
しかし臆病なレイがデイレスに対してのみ甘えるその姿に理性が吹き飛ぶ程のとある衝動を引き起こしていた。
溺愛から生まれた愛の歪みはエスカレートしていく。
そしてレイは感じた。
死神を前にした恐怖、絶望、心臓の悲鳴。
それと興奮。
教師として、普段の好青年なデイレスの面影は無いが、殺しと血に飢えた本来の彼の姿は実に妖艶で、引き込まれる。
抱き合った二人は今宵......
赤黒く歪んだ、けれども相思相愛故に契約の首輪を取り付けて監禁を受諾した少年と彼を愛する闇深き死神のストーリーが今、幕を上げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 22:23:41
43380文字
会話率:23%
華やかなパーティー会場が悲鳴とざわめきに満たされた。
突然王太子が婚約者の公爵令嬢に向かって婚約破棄を宣言したのだ。
そして、隣にいるこれ見よがしに体のラインを強調しているドレスを身にまとっている女性を紹介する。
「私の婚約者はブ
ランシェ……」
王太子は最後まで言えなかった。
壇上から転げ落ちる王太子。
広い会場にいるもの達が目にしたのは、その新たな婚約者という女性が手を突き出していたところだった。
王太子が突き落とされた!
パーティー会場は更に大きな悲鳴とどよめきに包まれるのだった。
そして突き落とした女性は近くに居た護衛に取り押さえられる。
その取り押さえられた自称モブ令嬢の話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 20:10:00
6913文字
会話率:46%
「私シグラスはロマネとの婚約破棄を『しない』と宣言する」
(そ、そんな。どうしてーー)
壇上に上がった青年王シグラスの宣言に、彼の隣に佇んでいた婚約者のロマネは崩れ落ちた。
ロマネは本が好きで、貧しい暮らしをしていた地方の領主の娘
だ。
それを青年王シグラスに見初められ、婚約者として将来を約束、数か月後には正式に結婚をし、王妃になる予定であった。
本当なら喜ぶべきことなのだが、
一週間前、何の前触れもなく呪いによりロマネの体は魔物のものへと変容してしまい……。
魔物化した彼女に降りかかる苦難、困難、災難。
それでも頑なに彼女を手放そうとしない青年王。
ゆえに傾く国、逃げ出す貴族、混乱する市民。
果たしてロマネ達は、どうなっていくのか。
異世界傾国ラブコメディ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 11:01:16
78116文字
会話率:31%
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アントニアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アントニアの不行跡や不品行をあげつらい
、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアントニアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アントニアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アントニアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で。メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品は小説家になろうのほか、アルファポリスでも公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 18:00:00
19158文字
会話率:51%