―-ピピピピッ!ピピピピッ!―
音が聞こえる。微かに、でも確実に。
暗いというよりは完全なる無の世界。自分という存在すらも薄い。そんな世界がヒビ割れる。
ずっとこの世界にいたい、そんな衝動が自分の中に沸き起こる。
―-ピピピピッ!ピピピピッ
!―
音が聞こえる。今度はより確実に。そして何も無い世界がヒビ割れていく。
「仕方ない。そろそろ起きるか…」
僕はベッドから身を起こす。体が重く感じる。いや、これは気持ちの問題か。
憂鬱な気分になりながらも立ち上がり、カーテンを開ける。そこにはいつものように太陽がある―――――――――――――――――――――————————————————————————はずだった。
目の前の窓の奥には何もなかった。比喩表現でもなんでもなく、本当に何もなかったのだ。
「いったい何がどうなってるんだ…?」
目の前に広がる景色に脳内の処理が追いつかない。目の前の景色が分からない。
「とりあえず窓を開けて…いや、違う。とりあえず今は…!」
ドアの方に向かって走る。そう言おうとした瞬間、窓が開いた。
「なっ…!!」何か言葉を口にする前に窓に引きずり込まれる。
もちろん僕は抵抗しようとする。だが、引っ張る力は抵抗する暇すら与えなかった。
始めて書いた作品なので上手にできているかは分かりませんが、どうぞお付き合いください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-07 20:33:36
18438文字
会話率:18%
つまらない話だな、爪のことなんて。暮らしぶりは爪に出てくるんだ。昔、誰かが言っていた。ときどき割れるようになった。思い当たらないでもない。固いものを食べたがらない。固いものを触りたがらない。柔らかい人に包まれたがる。
最終更新:2020-03-30 20:50:01
292文字
会話率:0%
『長男』
それは大切なものを背負っている称号。
所詮肩書きでしかないと切り捨てる事が出来る人も居るだろう。
しかし世間はそんなに軽く見てはくれない。
弟のお手本。失敗の責任。愛情の飢え。長男へと向けられる期待の視線。長男という肩
書きに植え付けられる固定概念。
そう産まれたがために抱えなければならない悩み。
そう言われてきたが為に心に刻まれた絶対制度。
我慢を繰り返し、涙を見せず、期待に応え、己を奮い立たせる。
しかし、幼少の頃から我慢し続けて育った人間は…どうなるか…。
人は…我慢を溜め込むだけでは生きていけません。
人間は唯一自殺をするという弱い動物です。
溜め込んだ分、吐き出す事をしないと割れてしまいます。
ほんの些細な刺激でいとも容易く割れるのです。
これは、とある長男の生き方を描いた物語。
……人外になったりしてますが!取り敢えず。
『長男』の苦悩と理不尽をご覧ください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-25 05:00:00
34887文字
会話率:26%
ガラスが割れる音が響く…。
その周波数の高い鋭く尖ったような音は
私の頭の中で突き刺さるように残っている……。
最終更新:2020-01-20 21:34:28
1019文字
会話率:7%
俺はふと目が覚めると、崖の下に寝転がっていた。 頭が割れるように痛い。
『いって~······あれ?』
声が出ない?!!
『それよりも······俺は·········誰?』
記憶がなかった。
振り返るとレインボードラゴン〈天龍〉が
俺の下敷きになっていたようで気を失っている。
『こいつのおかげで助かったのか?』
レインボードラゴンにレイと名付け、狼の霊獣フェンリルも仲間になり、旅をする。
俺が話せないのは誰かが魔法をかけたせいなのがわかった。 記憶は?
何も分からないまま、なぜか魔法が使えるようになり、色々な仲間が増えて、最強の魔法使いへと成長していく物語です。
《題名変更》
〈旧〉レインボードラゴン~記憶がない俺が世界を救う?!~
〈新〉伝説のドラゴン 世界をかけた戦い
~記憶がない俺が天龍から授かった魔法で無双になる?!~
題名が変更しました。
お詫びとお知らせを致します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-17 19:00:00
270296文字
会話率:40%
汚い部屋。人間が飼われている。もう少し先の方には、光が見える。でも遠い。ここで終わりそう。悲しい気持ちも寂しい気持ちもなにもない。からである。からになる。諦める。私は居ないものになる。からの音。無音でもない。笑う。消える。光る。内的な衝動。
声。聴く。鳴る。歌う。音を出す。手を叩く。リズムをとる。疑う。疲れる。小さくなる。止める。座る。もたれる。繰り返す。耳鳴り。体温。冷たさ。熱。移る。太陽の量。割れる。落ちる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-09 19:24:48
5765文字
会話率:0%
あの日、世界は変わってしまった。世界地図から日本だけが消えてしまったのだ。いや、正確に言うと『異世界に転移した』。
襲い来る異世界の魔物や災害、ぶつかるエネルギー資源問題に対抗すべく、日本は第二次世界大戦後から秘密裏に進められてきた超能力開
発に本格的に乗り出す。
普通の高校生、若童院(にゃくどういん) 悠(はるか)の高校でも超能力開発が開始されたのだが、自分には超能力の才能が無く、絶望していた悠。しかし、偶然にも自分の血筋の秘密を知り……
新たに始まる冒険者制度、未知の異世界人との遭遇、目まぐるしく変化する国家情勢、割れる世論!
この世界でやる事はただ1つ。最強になって生き残れ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-14 22:30:18
7987文字
会話率:51%
加藤和博には優秀な幼馴染が二人いる。高橋直人と吉田真理。勉強はできるし、運動神経もいい。スタイルも抜群で、人望も厚い。そんな二人に挟まれた和博は、諦めの境地と共に、二人に負けないように努力を続けた。
だがどんな人間は完璧じゃない。二人の欠
点を知っている和博はそれを隠す意味でも、二人から眼を離すことが出来なかった。
そんなある日、三人の目の前に空間が割れる。その先には――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-29 19:07:53
26133文字
会話率:53%
星歴1864年。
東の小国、大和帝国は、大陸を牛耳る列強諸国からの侵略に晒され、戦火の中にあった。
圧倒的な兵力差を前に劣勢を強いられる中、帝国は画期的な新兵器を開発する。
人心鎧騎兵。通称ヴァルキュリオスと呼ばれるそれは、絶望的だった戦況
を覆し、既に奪われていた領土さえも奪還せしめ、暗雲を貫く希望の光となる。
しかし、その複雑な操縦システムは、生きた人間の脳を直接搭乗させるという非人道的なもので、世論は賛成派と反対派の真二つに割れることとなる。
帝国政府は、勝利の為に反対派を弾圧し、ついに民間へのヴァルキュリオスへの徴兵を義務化。黒い封筒に包まれた通達書で、一世帯に必ず一名、生贄を求めた。
生まれつき目元から鼻先にかけて爛れた皮膚を持ち、醜女と家族からも、世間からも疎まれて過ごす少女、アトウ・ヒミカ。
世間に絶望し、鬱屈した日々を送る中、盲目の資産家の青年、キリュウ・トウジと出逢い、外見にとらわれることの無い彼の温もりに触れ、淡い恋心を抱くようになる。
紆余曲折を経て彼と結ばれることになった矢先、家元に届いた一通の黒い封筒。
親兄弟に売られる形で兵に出されたヒミカは、人の体を失い、ヴァルキュリオスへと搭乗する。
愛する男と、憎きそれ以外全ての人々の命を背に、戦場へと赴く。その機能が、停止するその日まで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-23 03:00:13
1739文字
会話率:0%
頭が割れるように痛い。
流れる血は自身の頭部から出ていて、止まる事を知らないようでダラダラと滝のように頭から、
いや、頭の裂けた傷口から出ている。
遠くで悲鳴とざわめく声が聞こえる。
本当についてない日だ。
私は力尽き目を閉じた。
最終更新:2019-06-16 03:24:44
705文字
会話率:5%
異世界転生途中の手違いから成り行きで龍神を助けてしまう。
そこまでは良いんだけど龍神が発した「よし、ちょっと人神殺してくるわ」の一言で事態は急変。
いきなり神様死んじゃったけど、これってやっぱり俺のせいかな?
龍神からお礼にってもらっ
た恩恵は文字通り山は砕けるわ海は割れるわと強力すぎて、挙句の果てに剣打ったら人化してしまう始末。
俺、本当に自由に生きても大丈夫?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-22 23:19:31
43034文字
会話率:44%
お尻叩くと二つに割れる
キーワード:
最終更新:2019-04-20 23:56:52
379文字
会話率:14%
これは、ポケットを叩くとビスケットが割れる歌のパクリです
キーワード:
最終更新:2019-03-21 14:07:46
640文字
会話率:30%
それは台風が上陸して荒れていた夜のことだった。
だが、その日のことを彼は覚えていない。
そのとき一緒にいたはずの友達は曖昧な笑みを浮かべて濁していた。
彼はその次の日に起きたとき、頭が割れる様に痛みを発していたということを覚えて
いる。
アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-05 18:37:22
1140文字
会話率:39%
少女の、夢を叶えるための戦いの物語
割れるガラス、銀色の姿、図書館、時計塔、そのすべてがひとつになるとき、少女の夢は叶うのか―――、夢を叶えるために誰でも犠牲にできますか?
最終更新:2019-02-08 19:32:10
17604文字
会話率:52%
長野県で自衛隊員として過ごしていた戸ヶ崎伸司は、特設部隊へと転属を言い渡される。そこで彼が知ったのは、人間の天敵であるプレデターの存在だった。プレデターによる攻撃で、戸ヶ崎が危機を感じた時、空から翼を持つ白銀の巨人が舞い降りた。その存在を
天使と見るか、はたまたそれもプレデターの一種と見るかで特設部隊が割れる中、戸ヶ崎はプレデターに立ち向かう一人の青年と出会うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-29 03:55:18
302028文字
会話率:53%
私は、剣と魔法のファンタジー世界を舞台にした乙女ゲーの悪役令嬢マルレリンドに転生してしまった。どうやら私は追放される運命らしいので、冒険者になります!
その準備として修行してみてわかったんだけど、私って魔力が超多いのに魔法使えないみた
い……魔力は全部身体強化に使われていて、引くほどの怪力と無限の体力でした。
防御力に至っては素手で剣を叩き割れるほど硬い……そんな私は、自分の体より柔らかい剣を無理やり使いボキボキと折りながら、楽しい冒険生活を続けていきます!
でも、隣町は勇者物語!隣国に行けば和風MMORPG !?各地で厄介事に巻き込まれながら私の冒険は続く!
*下積みの学園生活が煩わしい場合は、プロローグの後に学園生活総集編の2話を読んでそのまま続きをどうぞ!
*恋,愛要素は、すこーしだけあります。
*挿し絵は地図です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-26 07:00:00
422911文字
会話率:48%
あまりにも突飛で荒唐無稽すぎる武勇伝と逸話から、未だに実在が疑問視される伝説の英雄、「与え姫」。その寵愛を得た少年たちの成り上がり物語―――『与え姫奇譚』を執筆する、元・国家魔術騎士養成学校『従騎士』の経歴をもつ作家、アルフレッド。
ある「致命的な理由」により、目標としていた国家魔術騎士への道を断念し、日雇い警護の仕事をしながら、売れない作家生活を送り燻っていた彼だったが、収穫祭の夜、「魔術師」とおぼしき、負傷した少女を保護する。
しかし彼女の姿、常軌を逸した魔術の能力。どことなく既視感がある……。
そう。それはまさしく、アルフレッドが現在執筆中の作品『与え姫奇譚』の主人公の一人―――伝説の英雄「与え姫」の姿そのものだったのだ―――!!
まるで、自身の作品の中から抜け出してきたかのような謎の美女、エルフィオーネと出会ったその日を境に、売れない作家だったアルフレッドの周りには、様々な変化が起こっていく。
厳正な統治により平穏が保たれていたはずの領地を震撼させる事件の数々。
治安の乱れに便乗し悪事を働くならず者たち。
後継者問題で真っ二つに割れる王宮。
中央の混乱を察知し攻め入らんとする蛮族達。
傾国の一途をたどる王国に見切りをつけようとする同盟国―――。
そして、一体如何なる運命のいたずらか。しがないギルドメンでしかないアルフレッドは、本来なら関わるべくもない国家の動乱に、否応なく巻き込まれていくことになってしまい―――。
それとなく昔懐かしい、剣と魔法……じゃなくて剣と魔術のハイ・ファンタジー。魔法が消滅し、その代替の技術として、科学と共に魔術が発達した世界。
伝説の英雄を書いてたら、まさかご本人がアシスタントとして、横で俺の作品の駄目出しをしてくれている……? そんな馬鹿な話が……! いやしかし……。そんなお話になったりならなかったり。
※カクヨム様にも同じのを公開してます。なろうバージョンは、自作の挿絵も公開してます
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-18 15:17:30
469795文字
会話率:43%
父親は最強の剣士、母親は最強の魔導士。
異世界"ニホン"からやってきた勇者ふたりの遺伝子をこれでもかと受け継いだ、剣と魔法の申し子が誕生した。
ところがこの子供、ちょっとばかり、強すぎるみたいで……?
大声で泣けば周り
の人は失神し、魔石を握るとなぜか爆発。おもちゃの剣を振るえば地が割れる。
これは、史上最強の才能を生まれ持った子供が、溢れる才能を隠して常識を学ぼうとするけれど、結局力を抑えきれずに周りから一目置かれすぎてしまう、そんなお話。
* * *
□で始まるお話は幼少期(強さを隠そうと修行するパート)、■で始まるお話は少年~青年期(強さを隠し切れないパート)です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-05 00:18:17
31059文字
会話率:42%
平成17年9月、大森啓二(37歳)は養老ランド内の骨董品市場で白銅鏡を購入する。
その日から鏡の表面に浮いた白い錆の除去に没頭する。
2年前に妻の雪江を亡くす。彼女の家は養老の滝の近く。彼女との結婚が縁で大森は度々養老に足を向けていた。
毎日白銅鏡を丹念に磨いていると、古代の集落と思える光景が夢に現れて、その中で妻と会う事が出来た。
しかし白銅鏡を完璧なまでに磨き終えた時、妻の夢を見る事がなくなった。代わりに大森の心は物の怪に憑依される。彼の形相は死人のようにすさまじいものになる。
平成18年3月、大森は家を捨てて、養老山脈の北側にある笙ヶ岳に登る。その山頂にある洞窟に入る。大森はその中で死ぬ。
死んだ大森は”あの世の世界”に入る。
その世界は白銅鏡に閉じ込められた瀬族の巫女、瀬織津姫の想念の世界であった。
大森はその世界で瀬織津姫に可愛がられる。白銅鏡をしっかりと守れと言い含められる。
当初、瀬織津姫の想念の世界は穏やかで優しい田園地帯の光景だった。大森が入りこんでしばらくして、太陽も照らさぬ荒々しい世界へと変貌していく。
そして瀬織津姫はもう1つの、雪江達のいる世界に侵入して、雪江達農耕民族の住民を破滅させようとしていた。
この時、農耕民族の長、ニギハヤヒが大森の前に現れる。
大森が手に持つ白銅鏡を砕けという。
大森の間の前には壊滅寸前の雪絵たちの姿があった。大森は意を決して白銅鏡を叩き割る。この時物質世界の笙ヶ岳の洞窟内の大森の死骸に抱かれた白銅鏡も割れる。
そして瀬織津姫の想念の世界は消滅する。雪江達の世界も復元される。
この時を境に大森は養老町で唖として生まれ、30年後に雪江の住む世界に生まれ変わる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-06 08:53:10
27960文字
会話率:3%
「ヴェント。お前とは、もう共に戦えない。……、パーティを抜けてもらうぞ。いいな?」
幼馴染であり、勇者でもあるリアンからそんな言葉が零れ落ちた。
今までも仲間を追放することは多々あったけれど、実際に自分が受けてみると辛いものがある。
情けな
く泣き出し街を走っていると、とある少女にぶつかった。
少女は尻もちをつけて倒れてしまい、おしりが真っ二つに割れる大怪我を負った。
僕は少女の怪我の患部に触れ回復魔法をかけようとするが、少女は声高々にそれを拒絶する。
怪我は治ったほうがいいだろうに……。
なぜ拒絶するのだろうか。
きっとそんなの考えていたって、答えは出ることはない。
実は魔族だった少女とともに僕は魔王を目指すらしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-07 16:45:56
7079文字
会話率:34%